JPH0892132A - 触媒としてパラダサクルを用いたビフェニル類の製造方法 - Google Patents

触媒としてパラダサクルを用いたビフェニル類の製造方法

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JPH0892132A
JPH0892132A JP7162363A JP16236395A JPH0892132A JP H0892132 A JPH0892132 A JP H0892132A JP 7162363 A JP7162363 A JP 7162363A JP 16236395 A JP16236395 A JP 16236395A JP H0892132 A JPH0892132 A JP H0892132A
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Matthias Beller
マットヒアス・ベラー
Wolfgang A Herrmann
ウオルフガング・アントン・ヘルマン
Christoph Brossmer
クリストフ・ブロッスマー
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Hoechst AG
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式I のビフェニル、例えば、4-アルキル−2′−シアノビフ
ェニル、4-アルキル−2′−ビフェニルカルボン酸、4-
アルキル−2′−ビフェニルカルボン酸エステル、4-ア
ルキル−2′−ビフェニルカルボキサミド、4-アルキル
−2′−ビフェニルアルデヒド、4-アルキル−2′−ヘ
テロアリールビフェニル等であるをパラダサイクル触媒
を用いて製造する方法。 【効果】 ビフェニル類を工業的規模において技術的に
簡単な方法で高純度で製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規の触媒、いわゆる
パラダサイクル(Palladacycle)を用いて、アリールハラ
イドまたはアリールスルホネート及びアリールほう酸か
らビフェニル類を製造する新規方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビフェニル類は、液晶のためのファイン
ケミカルとして及びそれに関連する用途に、並びに活性
化合物前駆体のための出発材料として、特にアンジオテ
ンシンアンタゴニストとして工業的に重要な物質であ
る。研究室規模においてしばしば使用されるビフェニル
類合成のための方法は、ヨード芳香族化合物、ブロモ芳
香族化合物またはアリールスルホネートを有機金属アリ
ール誘導体、特にアリールボロン誘導体とパラジウム触
媒の存在下に反応させるパラジウム接触クロス- カップ
リング(スズキカップリング)である。この方法を記載
している文献は、例えば"N.Miyaure, Y.Tanagi, A.Suzu
ki, Synthetic Communications, 11 (1981) 513, R.F.H
eck, Palladium Reagents in Synthesis, Academic Pre
ss, ロンドン1985" 、米国特許第51 30 439 号及びヨー
ロッパ特許第470 795 号である。
【0003】パラジウム触媒の存在下でビフェニルを合
成する技術に関する刊行物は多数あるが、この方法を比
較的大きい工業的規模で実施可能にする例はこれまで知
られていない。この原因は、これまで開示された触媒系
が、ヨード芳香族化合物のような高価な出発材料を用い
たときしか満足な生産率を達成しないことが多々あるか
らである。また、ブロモ芳香族化合物、特にクロロ芳香
族化合物を用いた場合には、多量の触媒、つまり一般的
に1mol% 以上の触媒を添加しなければ工業的に有用な転
化率を達成することができない。加えて、反応混合物が
複雑になるため触媒の再利用が困難であり、そのためこ
の触媒にかかる費用が工業的な実施を一般的に難しいも
のとしてしまう。更に、Pd(OAc)2/ トリフェニルホスフ
ィン混合物のような慣用の触媒系を用いた置換ビフェニ
ルのスズキカップリングにおいては、対応するホスフィ
ンからのアリールの移動が副反応として見出される。
(D.F. O'Keefe 等, Tetrahedron Lett., 1992, 6679)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の理由のため、一
般的にビフェニルの合成、特に経済的に好ましいブロモ
芳香族化合物及びクロロ芳香族化合物及びアリールスル
ホネートのアリール化のための改善された工業的に有用
な触媒系を開発することは工業的に非常に興味がもたれ
ている。それ故、上記の欠点を回避しそしてビフェニル
を技術的に簡単な方法で高純度で製造することを可能に
する方法に対しての要望が非常に高い。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は、式(I)
【0006】
【化5】
【0007】[式中、R1a 〜R10aは、互いに独立して、
水素、C1-C12- アルキル、C1-C12- アルケニル、C1-C12
- アルキニル、アルコキシ-(C1-C12) 、アシルオキシ-
(C1-C12)、O-フェニル、アリール、ヘテロアリール、フ
ッ素、塩素、OH、NO2 、CN、COOH、CHO 、SO3H、SO2R、
SOR 、NH2 、NH- アルキル-(C1-C12) 、N-アルキル2-(C
1-C12)、C-ハロゲン3 、NHCO- アルキル-(C1-C8)、CONH
- アルキル-(C1-C4)、CON- (アルキル)2-(C1-C4)、COO-
アルキル-(C1-C12) 、CONH2 、CO- アルキル-(C1-C12)
、NHCOH 、NHCOO-アルキル-(C1-C8)、CO- フェニル、C
OO-フェニル、CHCHCO2-アルキル-(C1-C12) 、CHCHCO
2H、PO- フェニル2 、PO- アルキル2-(C1-C8) である]
で表されるビフェニルを、式(II)
【0008】
【化6】
【0009】で表されるハロゲン化芳香族化合物または
アリールスルホネートを、式(III)
【0010】
【化7】
【0011】で表されるアリールボロン誘導体:[上記
両式中、R1a 〜R10aは上記で定義される通りであり、そ
してX は臭素、塩素またはOSO2CF3 、OSO2- アリール、
OSO2- アルキルであり、そしてY はB(OH)2、B(O-アルキ
ル)2、B(O-アリール)2である]とを、式(IV)
【0012】
【化8】
【0013】[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6は、互い
に独立して、水素、(C1-C4)-アルキル、(C5-C8)-シクロ
アルキル、(C1-C4)-アルコキシ、フッ素、NH2 、NH- ア
ルキル(C1-C4) 、N(アルキル)2-(C1-C4)、CO2-アルキル
-(C1-C4)、OCO-アルキル-(C1-C4)またはフェニルである
か、またはR1とR2、R2とR3、R3とR4、R5とR6は、それぞ
れ一緒になって、脂肪族または芳香族環を形成し、そし
てR7、R8は(C1-C8)-アルキル、(C3-C12)- シクロアルキ
ル、置換されたまたは置換されていないアリールであ
り、そしてY は無機または有機酸のアニオンである]で
表されるパラジウム化合物を触媒として反応させること
によって製造する方法によって達成される。
【0014】興味深い方法は、式(I) 中、R1a 〜R
10aが、水素、C1-C8-アルキル、CN、CO2H、CHO 、COO-
アルキル-(C1-C8)、フェニル、5 員環ヘテロアリール、
6 員環ヘテロアリール、CONH2 、CONH- アルキル-(C1-C
4)、CON- (アルキル)2-(C1-C4)、NO 2 、CO- アルキル-
(C1-C4)、F 、Cl、OH、O-アルキル-(C1-C4)、NH2 、NHC
O- アルキル-(C1-C4)である式(I) で表される化合物を
製造する方法である。
【0015】式(I) 中、置換基R1a 〜R10aのうちの4
個、特に6個、好ましくは8個が水素であり、後の残り
が上記で定義した意味を有する式(I) で表される化合物
も重要である。例えば、4-アルキル-2'-シアノビフェニ
ル、4-アルキル-2'-ビフェニルカルボン酸、4-アルキル
-2'-ビフェニルカルボン酸エステル、4-アルキル-2'-ビ
フェニルカルボキサミド、4-アルキル-2'-ビフェニルア
ルデヒド、4-アルキル-2'-ヘテロアリールビフェニルを
製造するための方法は特に重要である。
【0016】多くの場合、式(IV)中、R1〜R6が水素、ア
ルキル(C1-C4) 、フェニル、シクロアルキル-(C5-C8)で
あり、R7及びR8が、フェニル、トリル、キシリル、メシ
チル、アルキル(C1-C8) 及びシクロアルキル(C5-C8) で
あり、そしてY がアセテート、プロピオネート、ベンゾ
エート、クロライド、ブロマイド、アイオダイド、フッ
素、スルフェート、ハイドロジェンスルフェート、ニト
レート、ホスフェート、テトラフルオルボレート、トシ
レート、メシレート、アセチルアセトネート、ヘキサフ
ルオルアセチルアセトネートまたはピラゾリルである式
(IV)で表される化合物が特に有用であることがわかっ
た。
【0017】より適した化合物は、例えばR1〜R6が、H
、(C1-C4)-アルキル、フェニルであり、そしてR7、R8
が、(C1-C8)-アルキル、フェニル、トリル、メシチル及
びキシリルである式(IV)で表される化合物である。 以下の化合物:トランス- ジ- μ- アセテート- ビス[o-
(ジ-o- トリルホスフィノ) ベンジル]ジパラジウム(I
I)、トランス- ジ- μ- クロロ- ビス[o-(ジ-o- トリル
ホスフィノ) ベンジル] ジパラジウム(II)、トランス-
ジ- μ- ブロモ- ビス[o-(ジ-o- トリルホスフィノ) ベ
ンジル] ジパラジウム(II)、トランス- ジ- μ- ヨード
- ビス[o-(ジ-o- トリルホスフィノ) ベンジル] ジパラ
ジウム(II)、トランス- ジ- μ- アセテート- ビス[o-
(ジメシチルホスフィノ)-3,5-ジメチルベンジル] ジパ
ラジウム(II)、トランス- ジ- μ- クロロ- ビス[o-(ジ
メシチルホスフィノ)-3,5-ジメチルベンジル] ジパラジ
ウム(II)、トランス- ジ- μ- ブロモ- ビス[o-(ジメシ
チルホスフィノ)-3,5-ジメチルベンジル] ジパラジウム
(II)、トランス- ジ- μ- ヨード- ビス[o-(ジメシチル
ホスフィノ)-3,5-ジメチルベンジル] ジパラジウム(I
I)、トランス- ジ- μ- アセテート- ビス[o-(t-ブチル
-o- トリルホスフィノ) ベンジル] ジパラジウム(II)、
トランス- ジ- μ- アセテート- ビス[o-(ジ-t- ブチル
ホスフィノ) ベンジル]ジパラジウム(II)、トランス-
ジ- μ- アセテート- ビス[o-(シクロヘキシル-o- トリ
ルホスフィノ) ベンジル] ジパラジウム(II)によって非
常に良好な結果が得られる。
【0018】一般的に使用する溶媒は、不活性有機溶媒
である。好ましくは、芳香族、双極性非プロトン性及び
極性溶媒、例えばアルキルベンゼン、ジアルキルベンゼ
ン及びトリアルキルベンゼン、エーテル、脂肪族カルボ
ン酸のエステル、ジアルキルスルホキシド、脂肪族カル
ボン酸またはアルキル化ラクタムのN,N-ジアルキルアミ
ド、アミン及びアルコールを使用する。
【0019】ハロゲン化水素が反応で脱離するので、塩
基を添加することによってこのハロゲン化水素を中和す
るのが有利である。この目的に適した塩基は、第一、第
二または第三アミン、例えばアルキルアミン、ジアルキ
ルアミン、トリアルキルアミン( これらは脂環式または
開環式であってもよい) 、及び脂肪族または芳香族カル
ボン酸あるいは炭酸のアルカリ金属またはアルカリ土類
金属塩、例えばナトリウム- 、カリウム- 、カルシウム
- 、マグネシウムアセテート及び対応する炭酸塩または
炭酸水素塩、並びにアルカリ金属またはアルカリ土類金
属水酸化物である。
【0020】使用するパラジウム触媒は一般的に実際の
反応の前に別途に合成されるが、場合によってはこれら
を触媒の活性を損なうことなく反応の場で製造すること
もできる。一般的にこの方法は、20〜200 ℃の温度下に
行われる。60〜180 ℃、特に100〜150 ℃の温度が特に
有用であることが分かった。
【0021】使用するパラジウム触媒の合成は、ドイツ
特許出願第P 4421 753.6号に記載される方法に類似して
行われる。一般的に、使用するまたは形成するパラダサ
クルは二量体構造を有する。しかし、ある特定の化合物
においては、モノマー性またはポリマー性構造も存在し
得る。
【0022】本発明方法のアリールハライドと有機金属
アリール誘導体との反応の目的に使用される触媒は、一
般的にパラジウム化合物である。パラジウム(II)及びパ
ラジウム(0) 錯体の両方がHeck反応に使用されるが、パ
ラジウム(0) 化合物だけが反応の実際の触媒であること
が一般的に受け入れられている。ここで一般式化されて
いる化合物は、一般的にホスファンのような弱ドナー配
位子によって安定化されるしばしば配位的に不飽和の14
- 電子パラジウム(0) 部分である。
【0023】
【実施例】以下の実施例は本発明を説明するが、これは
本発明を限定しない。 実施例1 ブロモベンゾニトリル165mmol 、フェニルほう酸247mmo
l 、炭酸カリウム330mmol を、キシレン300ml 中でトラ
ンス- ジ- アセテート- ビス[o-(ジ-o- トリルホスフィ
ノ) ベンジル] ジパラジウム(II)0.2mol% と一緒に130
℃に16時間加熱する。この反応溶液を水性処理した後に
蒸留する。 収率:2- シアノビフェニル93% 実施例2 ブロモベンゾニトリル165mmol 、4-メチルフェニルほう
酸247mmol 、炭酸カリウム330mmol を、キシレン300ml
中でトランス- ジ- アセテート- ビス[o-(ジ-o- トリル
ホスフィノ) ベンジル] ジパラジウム(II)0.2mol% と一
緒に130 ℃に16時間加熱する。この反応溶液を水性処理
した後に蒸留する。 収率:2- シアノ-4- メチルビフェニル94% 実施例3 ブロモアセトフェノン157mmol 、フェニルほう酸236mmo
l 、炭酸カリウム314mmol を、キシレン300ml 中でトラ
ンス- ジ- アセテート- ビス[o-(ジ-o- トリルホスフィ
ノ) ベンジル] ジパラジウム(II)0.2mol% と一緒に130
℃に16時間加熱する。この反応溶液を水性処理した後で
再結晶化する。 収率:4- アセチルビフェニル94% 実施例4 クロロアセトフェノン55.6g 、フェニルほう酸1.5mol当
量、炭酸カリウム2.0mol当量を、キシレン300ml 中でト
ランス- ジ- アセテート- ビス[o-(ジ-o- トリルホスフ
ィノ) ベンジル] ジパラジウム(II)0.1mol% と一緒に13
0 ℃に16時間加熱する。その反応溶液を水性処理した後
に再結晶化する。 収率:4- アセチルビフェニル81% 実施例5 2,4-ジクロロ-5- フルオルブロモベンゼン120mmol 、フ
ェニルほう酸180mmol、炭酸カリウム240mmol を、キシ
レン300ml 中でトランス- ジ- アセテート- ビス[o-(ジ
-o- トリルホスフィノ) ベンジル] ジパラジウム(II)0.
1mol% と一緒に130 ℃に16時間加熱する。その反応溶液
を水性処理した後で再結晶化する。 収率:2,4- ジクロロ-5- フルオルビフェニル84% 実施例6 4-フルオルブロモベンゼン157mmol 、フェニルほう酸23
6mmol 、炭酸カリウム314mmol を、キシレン300ml 中で
トランス- ジ- アセテート- ビス[o-(ジ-o- トリルホス
フィノ) ベンジル] ジパラジウム(II)0.1mol% と一緒に
130 ℃に16時間加熱する。この反応溶液を水性処理した
後に蒸留する。 収率:4- フルオルビフェニル91% 実施例7 2-クロロベンゾニトリル157mmol 、4-メチルフェニルほ
う酸236mmol 、炭酸カリウム314mmol を、キシレン300m
l 中でトランス- ジ- アセテート- ビス[o-(ジ-o- トリ
ルホスフィノ) ベンジル] ジパラジウム(II)0.2mol% と
一緒に130 ℃に16時間加熱する。この反応溶液を水性処
理した後に再結晶化する。 収率:2- シアノ-4- メチルビフェニル73% 実施例8 反応の場で製造される触媒 クロロアセトフェノン55.6g 、フェニルほう酸1.5mol当
量、炭酸カリウム2.0mol当量をキシレン300ml 中でパラ
ジウムアセテート0.1mol% 及びトリ-o- トリルホスフィ
ン0.1mol% と一緒に130 ℃に16時間加熱する。この反応
溶液を水性処理した後に再結晶化する。 収率:4- アセチルビフェニル65% 実施例9〜15の一般的手順 対応するアリールハライド100mmol 、フェニルほう酸15
0mmol 及び炭酸カリウム200mmol を、キシレン200ml 中
でパラダサイクル0.1mmol と一緒に130 ℃に16時間加熱
する。ついで、冷却したこの反応混合物を水100ml を用
いて 2回抽出しそしてその有機相を分別する。溶媒を減
圧下に除去しそして粗生成物を更に蒸留または再結晶化
することによって精製する。 実施例9 アリールハライド: 2-ブロモベンゾニトリル、触媒: ト
ランス- ジ- μ- アセテート- ビス[o-(ジ-o- トリルホ
スフィノ) ベンジル] ジパラジウム(II) 収率: 2-シアノビフェニル92% 実施例10 アリールハライド:4- ブロモベンズアルデヒド、触媒:
トランス- ジ- μ- アセテート- ビス[o-(ジ-t- ブチル
ホスフィノ) ベンジル] ジパラジウム(II) 収率:4- ホルミルビフェニル95% 実施例11 アリールハライド: 4-ブロモベンズアルデヒド、触媒:
トランス- ジ- μ- アセテート- ビス[o-(シクロヘキシ
ル-o- トリルホスフィノ) ベンジル] ジパラジウム(II) 収率:4- ホルミルビフェニル93% 実施例12 アリールハライド: 4-ブロモベンズアルデヒド; 触
媒: トランス- ジ- μ- ブロモ- ビス[o-(ジメシチルホ
スフィノ)-3,5-ジメチルベンジル] ジパラジウム(II) 収率:4- ホルミルビフェニル98% 実施例13 アリールハライド: 4-ブロモベンズアルデヒド; 触媒:
トランス- ジ- μ- ブロモ- ビス[o-(ジ-o- トリルホス
フィノ) ベンジル] ジパラジウム(II) 収率: 4-ホルミルビフェニル90% 実施例14 アリールハライド: 4-ブロモベンズアルデヒド; 触媒:
トランス- ジ- μ- アセテート- ビス[o-(シクロヘキシ
ル-o- トリルホスフィノ) ベンジル] ジパラジウム(II) 収率:4- ホルミルビフェニル78% 実施例15 アリールハライド: 2-フルオルベンゼン; 触媒: トラン
ス- ジ- μ- ブロモ- ビス[o-(ジ-o- トリルホスフィ
ノ) ベンジル] ジパラジウム(II) 収率: 2-フルオルビフェニル82% 実施例16 4-ブロモアニソール15.1mmol、フェニルほう酸22.5mmo
l、炭酸カリウム33molを、キシレン60ml中でビス (ジ-o
- トリルホスフィノベンジル) パラジウムアセテート0.
001mmol と一緒に、反応が完了するまで140 ℃で加熱す
る。水性処理及び結晶化することによって生成物を得
た。 収率:4- メトキシビフェニル73%
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 17/263 25/18 41/30 43/205 D 7419−4H 45/68 47/546 49/782 67/28 67/343 69/12 9546−4H 69/22 69/76 A 9546−4H 69/773 69/94 253/30 255/49 9357−4H 303/22 309/29 7419−4H 315/04 317/14 7419−4H // C07B 61/00 300

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 [ 式中、 R1a 〜R10aは、互いに独立して、水素、C1-C12- アルキ
    ル、C1-C12- アルケニル、C1-C12- アルキニル、アルコ
    キシ-(C1-C12) 、アシルオキシ-(C1-C12)、O-フェニ
    ル、アリール、ヘテロアリール、フッ素、塩素、OH、NO
    2 、CN、COOH、CHO 、SO3H、SO2R、SOR 、NH2 、NH- ア
    ルキル-(C1-C12) 、N-アルキル2-(C1-C12)、C-ハロゲン
    3 、NHCO- アルキル-(C1-C8)、CONH- アルキル-(C1-
    C4)、CON- (アルキル)2-(C1-C4)、COO-アルキル-(C1-C
    12) 、CONH2 、CO- アルキル-(C1-C12) 、NHCOH 、NHCO
    O-アルキル-(C1-C8)、CO- フェニル、COO-フェニル、CH
    CHCO2-アルキル-(C1-C12) 、CHCHCO2H、PO- フェニ
    2 、PO- アルキル2-(C1-C8) である]で表されるビフ
    ェニルを、式(II) 【化2】 で表されるハロゲン化芳香族化合物またはアリールスル
    ホネートと、式(III) 【化3】 で表されるアリールボロン誘導体:[ 上記両式中、 R1a 〜R10aは上記で定義した通りであり、そしてX は臭
    素、塩素またはOSO2CF3 、OSO2- アリール、OSO2- アル
    キルであり、そしてY はB(OH)2、B(O-アルキル)2、B(O-
    アリール)2である]とを、式(IV) 【化4】 [ 式中、 R1、R2、R3、R4、R5、R6は、互いに独立して、水素、(C
    1-C4)-アルキル、(C5-C8)-シクロアルキル、(C1-C4)-ア
    ルコキシ、フッ素、NH2 、NH- アルキル(C1-C4) 、N(ア
    ルキル)2-(C1-C4)、CO2-アルキル-(C1-C4)、OCO-アルキ
    ル-(C1-C4)またはフェニルであるか、またはR1とR2、R2
    とR3、R3とR4、R5とR6はそれぞれ一緒になって脂肪族ま
    たは芳香族環を形成し、そしてR7、R8は(C1-C8)-アルキ
    ル、(C3-C12)- シクロアルキル、置換されたまたは置換
    されていないアリールであり、そしてY は無機または有
    機酸のアニオンである]で表されるパラジウム化合物を
    触媒として使用して、反応させることによって製造する
    方法。
  2. 【請求項2】 式(IV)中、R1〜R6が、互いに独立して、
    水素、(C1-C4)-アルキル、(C5-C8)-シクロアルキルであ
    り、R7、R8がフェニル、トリル、キシリル、メシチル、
    アルキル-(C1-C8)、シクロアルキル-(C5-C8)であり、そ
    してY がアセテート、プロピオネート、ベンゾエート、
    クロライド、ブロマイド、アイオダイド、フッ素、スル
    フェート、ハイドロジェンスルフェート、ニトレート、
    ホスフェート、テトラフルオルボレート、トシレート、
    メシレート、アセチルアセトネート、ヘキサフルオルア
    セチルアセトネートまたはピラゾリルである、請求項1
    の方法。
  3. 【請求項3】 式(IV)中、R1〜R6がH 、(C1-C4)-アルキ
    ル、フェニルであり、R7、R8が(C1-C8)-アルキル、フェ
    ニル、トリル、メシチル及びキシリルである、請求項1
    の方法。
  4. 【請求項4】 使用する触媒が、以下の化合物:トラン
    ス- ジ- μ- アセテート- ビス[o-(ジ-o- トリルホスフ
    ィノ) ベンジル]ジパラジウム(II)、トランス- ジ- μ-
    クロロ- ビス[o-(ジ-o- トリルホスフィノ) ベンジル]
    ジパラジウム(II)、トランス- ジ- μ- ブロモ- ビス
    [ o-( ジ-o- トリルホスフィノ) ベンジル] ジパラジウ
    ム(II)、トランス- ジ- μ- ヨード- ビス[o-(ジ-o- ト
    リルホスフィノ) ベンジル] ジパラジウム(II)、トラン
    ス- ジ- μ- アセテート- ビス[o-(ジメシチルホスフィ
    ノ)-3,5-ジメチルベンジル] ジパラジウム(II)、トラン
    ス- ジ- μ- クロロ- ビス[o-(ジメシチルホスフィノ)-
    3,5-ジメチルベンジル] ジパラジウム(II)、トランス-
    ジ- μ- ブロモ- ビス[o-(ジメシチルホスフィノ)-3,5-
    ジメチルベンジル] ジパラジウム(II)、トランス- ジ-
    μ- ヨード- ビス[o-(ジメシチルホスフィノ)-3,5-ジメ
    チルベンジル] ジパラジウム(II)、トランス- ジ- μ-
    アセテート- ビス[o-(t-ブチル-o- トリルホスフィノ)
    ベンジル] ジパラジウム(II)、トランス- ジ- μ- アセ
    テート- ビス[o-(ジ-t- ブチルホスフィノ) ベンジル]
    ジパラジウム(II)、トランス- ジ- μ- アセテート- ビ
    ス[o-(シクロヘキシル-o- トリルホスフィノ) ベンジ
    ル] ジパラジウム(II)のうちの一つである請求項1の方
    法。
  5. 【請求項5】 触媒を反応の場で製造する請求項1〜4
    のいずれか1つの方法。
  6. 【請求項6】 式(I) 中のR1a 〜R10aが、水素、(C1-
    C8)-アルキル、CN、CO 2H、CHO 、COO-アルキル-(C1-
    C8)、フェニル、5 員環ヘテロアリール、6 員環ヘテロ
    アリール、CONH2 、 COHN-アルキル-(C1-C4)、CON- (ア
    ルキル)2-(C1-C4)、NO2 、CO- アルキル-(C1-C4)、F 、
    Cl、OH、O-アルキル-(C1-C4)、NH2 、NHCO-アルキル-(C
    1-C4)である請求項1〜5のうちのいずれか1つの方
    法。
  7. 【請求項7】 置換基R1a 〜R10aのうちの4個、特に6
    個、好ましくは8個が水素である請求項1〜6のいずれ
    か1つの方法。
  8. 【請求項8】 式(I) の化合物が、4-アルキル-2'-シア
    ノビフェニル、4-アルキル- 2'- ビフェニルカルボン
    酸、4-アルキル-2'-ビフェニルカルボン酸エステル、4-
    アルキル-2'-ビフェニルカルボキサミド、4-アルキル-
    2'-ビフェニルアルデヒド、4-アルキル-2'-ヘテロアリ
    ールビフェニルである請求項1〜6のいずれか1つの方
    法。
  9. 【請求項9】 アルキルベンゼン、ジアルキルベンゼン
    及びトリアルキルベンゼン、エーテル、脂肪族カルボン
    酸のエステル、ジアルキルスルホキシド、脂肪族カルボ
    ン酸またはアルキル化ラクタムのN,N-ジアルキルアミ
    ド、アミン及びアルコールのような芳香族、双極性非プ
    ロトン性及び極性溶媒を使用する請求項1〜8のいずれ
    か1つの方法。
  10. 【請求項10】 反応で生じた酸HXを、塩基、特にアミ
    ン、あるいは弱酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金
    属塩を添加することによって中和する請求項1〜9のい
    ずれか1つの方法。
  11. 【請求項11】 使用する塩基が、アルキルアミン、ま
    たはリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウムまた
    はマグネシウムの炭酸塩、炭酸水素塩または酢酸塩であ
    る請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 反応を20〜200 ℃、特に60〜180 ℃、
    好ましくは100 〜150 ℃の温度の下に請求項1〜11のい
    ずれか1つの方法。
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