JPH089209Y2 - プレートコンパクタの起振体構造 - Google Patents

プレートコンパクタの起振体構造

Info

Publication number
JPH089209Y2
JPH089209Y2 JP3878690U JP3878690U JPH089209Y2 JP H089209 Y2 JPH089209 Y2 JP H089209Y2 JP 3878690 U JP3878690 U JP 3878690U JP 3878690 U JP3878690 U JP 3878690U JP H089209 Y2 JPH089209 Y2 JP H089209Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eccentric weight
driven shaft
drive shaft
eccentric
force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3878690U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03128708U (ja
Inventor
俊郎 木内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakai Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sakai Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakai Heavy Industries Ltd filed Critical Sakai Heavy Industries Ltd
Priority to JP3878690U priority Critical patent/JPH089209Y2/ja
Publication of JPH03128708U publication Critical patent/JPH03128708U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH089209Y2 publication Critical patent/JPH089209Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、道路工事等において路面等の締固めに使用
されるプレートコンパクタの起振体構造に関する。
〔従来の技術〕
プレートコンパクタとしては各種型式のものが使用さ
れているが、例えば、第4図に示すようなものが普通使
用されている。その概要構造としては、路面等に直接接
触する輾圧板30と、該輾圧板30に連結され、それに振動
と前後進移動力を付加する起振体(図略)の収納されて
いる本体ケース6と、本体ケース6側にエンジンベース
6aを介して弾力装架されるエンジン31と、操向ハンドル
32等とから構成される。エンジン31の回転を前記起振体
の回転軸に伝え、回転軸に取り付けられている偏心ウエ
イトの回転によって輾圧板30に振動と前後進移動を与え
ると共に、操向ハンドル32により機体全体のステアリン
グをしながら使用するものである。
第5図は前記起振体の内部構造の一例を示すものであ
る。すなわち、第4図のエンジン31側とプーリ9aを介し
て連絡される駆動軸5aの回転は、それに並設される被駆
動軸4aに歯車33,34(同一歯数のものからなる)を介し
て伝達される。駆動軸5aおよび被駆動軸4aにはそれぞれ
2個づつの偏心ウエイト36,36,35a,35bが固定される。
また、被駆動軸側の歯車34にはシフタ37が固定されると
共に、歯車34およびシフタ37には半割の偏心ウエイト35
a,35bの上面に当接係合し得る爪38,39が一体的に固定さ
れている。また、シフタ37には本体ケース6側に摺動可
能に支持されるシフタフォーク40が係合し、シフタ37を
移動させ、爪38,39を偏心ウエイト35a,35bに交互に当接
し得るようにしている。なお、駆動軸5a、被駆動軸4等
は本体ケース6内にすべて収納されている。
第6図はシフタ37の爪38が偏心ウエイト35aの上面に
当接し、駆動軸5a側の偏心ウエイト36が図の位置にある
場合を示している。この状態で駆動軸5aおよび被駆動軸
4aが回転すると第7図に示すようにそれぞれの遠心力
F1,F2が発生し、その合力F3が図の方向に作用する。ま
た、偏心ウエイトは回転して合力F3と等しく反対方向に
向うS1の遠心力も発生する。従って、合力F3,合力S1
より前記したように輾圧板30は振動すると共に、合力S1
の方向に向って、例えば後進する。一方、第5図におけ
るシフタフォーク40を動作し、偏心ウエイト35b側に爪3
9を当接係合するように歯車34およびシフタ37を移動す
る。この状態では被駆動軸4aが矢視のA方向に回転する
ため、図の状態から180°だけ回転して始めて爪39は偏
心ウエイト35bの上面に当接するため歯車34,33を介し駆
動軸5aが180°回転した位置にくる。すなわち、偏心ウ
エイト35a,35bと偏心ウエイト36との相対位相位置関係
は第8図に示すような状態となる。この状態で駆動軸5a
および被駆動軸4aが回転すると、第9図に示すように遠
心力F4,F5が作用し、その合力F6が図の方向に作用する
ことになる。また、遠心ウエイトは回転して合力F6と等
しく反対方向に向うS2の遠心力も発生する。従って、輾
圧板30は合力F6,S2により振動しながら第7図と反対の
S2方向即ち前進方向に移動することになる。
〔考案が解決しようとする課題〕
以上のような動作原理によりプレートコンパクタは振
動と前後進移動を行うが、前記構造の起振体の場合には
次のような問題点が生ずる。すなわち、前記したように
前後進の切換を行う場合、偏心ウエイト35a,35bに爪38,
39を交互に当接係合させる必要があるため、当接係合時
において爪38,39に衝撃力が作用する。すなわち、被駆
動軸4aが静止している状態で前記の切換え作業を行う場
合でも前記したように約180°空転した後に爪39と偏心
ウエイト35bとが当接するため衝撃力が生ずる。まして
高速回転している間に前後進の切換をする場合には、極
めて大きな衝撃力が爪38,39に作用することになる。そ
のため、爪38,39が摩耗し、寿命を低下させると共に、
被駆動軸4aに偏心ウエイト35a,35bを固定するためのボ
ルト41まわりに弛みが生じ、異常振動や騒音が発生する
問題点が生ずる。
本考案は、以上の問題点を解決するもので、高速回転
中においても前後進の切換えが円滑に行われ、各部に衝
撃力が発生せず、寿命が向上すると共に異常振動や騒音
が発生しないプレートコンパクタの起振体構造を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、以上の目的を達成するために、駆動軸とそ
れに並設される被駆動軸との両回転軸に偏心ウエイトを
取り付けると共に、両偏心ウエイトの相対位相位置を変
えて輾圧板側に振動と前後進を与えるプレートコンパク
タの起振体構造であって、前記偏心ウエイトの内のいづ
れか、その回転軸の軸線と直交する軸線まわりに回転可
能に取り付けてなるプレートコンパクタの起振体構造を
構成するものである。
〔作用〕
起振体内の回転軸のうちの例えば、被駆動軸の偏心ウ
エイトはその回転軸線と直交する軸線まわりに回転可能
に支持される構造になっている。そのため、前後進の切
換時において前記偏心ウエイトの相対位相位置を変えて
も、駆動軸および被駆動軸の回転方向と直交する方向で
切換が行われるため、部材同志の衝突がなく、衝撃力が
全く発生しない。従って、各部の異常摩耗が発生せず、
寿命が向上すると共に、異常振動、騒音の発生が防止さ
れることになる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本実施例の全体構造を示す軸断面図、第2図
は第1図のII−II線横断面図、第3図は偏心ウエイト回
動機構を説明するための第1図のIII−III線軸断面図で
ある。
第1図に示すように、本体ケース6には軸受7,8を介
して駆動軸5が枢支される。駆動軸5には図略のエンジ
ン側のプーリと連結するプーリ9が固定され、本体ケー
ス6内の駆動軸5には歯車10と偏心ウエイト2がそれぞ
れ固定される。一方、本体ケース6には駆動軸5と平行
に被駆動軸4が軸受11,12を介して枢支され、本体ケー
ス6内部の被駆動軸4上には歯車10と同一歯数の歯車13
と偏心ウエイト1がそれぞれ取り付けられている。ま
た、被駆動軸4の内部には後に第3図により説明する偏
心ウエイト回動機構3が一体的に組み込まれている。以
上の構造により、駆動軸5の回転は歯車10,13を介して
被駆動軸4に伝えられ、偏心ウエイト1,2はそれぞれの
回転軸線まわりに回転することになる。従って、偏心ウ
エイト1と偏心ウエイト2との相対位相位置関係を変え
ることにより本体ケース6側に振動と前後進移動力を発
生させることになる。
第2図に示すように、偏心ウエイト1は同一形状の一
対の偏心ウエイト1a,1bを組み合わせたものから形成さ
れる。すなわち、被駆動軸4の中間部には互に平行な平
坦面14,15が形成されると共に貫通孔16が形成される。
偏心ウエイト1a,1bはそのボス部17を貫通孔16内に挿入
すると共に段付部18を平坦面14,15に当接させ被駆動軸
4に取り付けられ、ボス部17を貫通する支持軸19にキー
等を介してナット20により固定される。また、支持軸19
の中央部にはピニオンギヤ21が形成される。
次に、第3図により偏心ウエイト回動機構3を説明す
る。
被駆動軸4の内孔22の一端側に固定された軸受12に嵌
合すると共に被駆動軸4の一端側に固定されたスリーブ
23の内孔には移動部材24が摺動可能に支持され、移動部
材24にはラック25が固定される。ラック25はピニオンギ
ヤ21に噛合する。また、移動部材24はピストンロッド26
に軸受27を介して回転可能に支持される。ピストンロッ
ド26に連結するピストン28は、本体ケース6側に固定さ
れるシリンダ29内に摺動可能に支持される。また、シリ
ンダ29は図略の駆動源に連通し、ピストン28を動作する
ように構成される。
次に、本実施例の作用を更に詳細に説明する。
駆動軸5の偏心ウエイト2と被駆動軸4の偏心ウエイ
ト1(1a,1b)が第2図の相対位相位置関係にあって回
転すると、偏心ウエイト2および1の遠心力により起振
体に振動が発生すると共に偏心ウエイト1,2の遠心力の
合力方向、例えば、後進方向への移動力が生ずる。この
状態から前進方向の移動に方向変換する場合には、偏心
ウエイト回動機構3による切換え作業が行われる。すな
わち、図略の駆動源からシリンダ29に作動媒体を導入
し、ピストン28を図の右方向に移動すると、移動部材24
およびこれに固定されているラック25が移動し、ピニオ
ンギヤ21を回動させる。それにより、偏心ウエイト1a,1
bは回動する。例えば、180°だけピニオンギヤ21を回動
することにより偏心ウエイト1a,1bは第2図に示す位置
と丁度180°だけ位相変換された形となる。従って、こ
の状態で駆動軸5および被駆動軸4を回転すると、偏心
ウエイト1,2の遠心力の合力方向が前記の場合と丁度逆
になり、前進方向の移動力が生ずることになる。
偏心ウエイト回動機構3は被駆動軸4の回転方向と丁
度90°ずれた軸線を中心に回動するように形成されてお
り、かつその移動は被駆動軸4の内孔22内に収納されて
いるラック25とピニオンギヤ21との噛合いによって行わ
れるため、偏心ウエイト1a,1bの回動は被駆動軸4の回
転と全く独立に行われる。従って、位相変換時には各部
材間の衝突がなく、衝撃力等は発生しない。
以上により、駆動軸5等の高速回転中において、前後
進の方向変換を行っても、各部に無理な力が発生せず、
円滑な切換作業を行うことが出来る。
本実施例において、偏心ウエイト1として図示のよう
な形状のものとし、かつ被駆動軸4への取り付け構造を
図示のようなものとしたがそれに限定されるものでな
い。また、偏心ウエイト回動機構3も回転軸と直交する
軸線まわりに偏心ウエイト1を回動可能にする構造のも
のでよく、図示のものに限定するものでない。
〔考案の効果〕
本考案によれば、次のような効果が上げられる。
1)偏心ウエイトの回転機構をその回転軸と直交する軸
まわりに偏心ウエイトを回動させる構造のものから構成
したため、駆動軸および被駆動軸の回転と独立に偏心ウ
エイトの位相変換が可能となり、位置変換作業中に無理
な力が発生せず、各部に衝撃力が生じない。そのため、
各部の摩耗、損傷もなく、従来技術に比較し、寿命を向
上することができる。
2)各部に無理な力が発生しないため、各部のガタや弛
みが発生せず、動作中に異常振動や騒音等が発生しな
い。
3)偏心ウエイト回動機構による偏心ウエイトの位相変
換作業が自動的に、円滑、かつ迅速に行われる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の全体構造を示す軸断面図、
第2図は第1図のII−II線横断面図、第3図は偏心ウエ
イト回動機構を説明するための第1図のIII−III線軸断
面図、第4図はプレートコンパクタの外観を示す正面
図、第5図は従来の起振体構造を示す軸断面図、第6図
は偏心ウエイトの説明図、第7図は第6図の起振体によ
って生ずる力を示すベクトル図、第8図は第6図の一方
のウエイトが180度位相をずらした場合の偏心ウエイト
の説明図、第9図は第8図の起振体によって生ずる力を
示すベクトル図である。 1,1a,1b,2……偏心ウエイト、3……偏心ウエイト回動
機構、4……被駆動軸、5……駆動軸、6……本体ケー
ス、7,8,11,12,27……軸受、9……プーリ、10,13……
歯車、14,15……平坦面、16……貫通孔、17……ボス
部、18……段付部、19……支持軸、20……ナット、21…
…ピニオンギヤ、22……内孔、23……スリーブ、24……
移動部材、25……ラック、26……ピストンロッド、28…
…ピストン、29……シリンダ、30……転圧板、31……エ
ンジン、32……操向ハンドル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸とそれに並設される被駆動軸との両
    回転軸に偏心ウエイトを取り付けると共に、両偏心ウエ
    イトの相対位相位置を変えて輾圧板側に振動と前後進を
    与えるプレートコンパクタの起振体構造であって、前記
    偏心ウエイトの内のいづれかを、その回転軸の軸線と直
    交する軸線まわりに回転可能に取り付けることを特徴と
    するプレートコンパクタの起振体構造。
JP3878690U 1990-04-11 1990-04-11 プレートコンパクタの起振体構造 Expired - Fee Related JPH089209Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3878690U JPH089209Y2 (ja) 1990-04-11 1990-04-11 プレートコンパクタの起振体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3878690U JPH089209Y2 (ja) 1990-04-11 1990-04-11 プレートコンパクタの起振体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03128708U JPH03128708U (ja) 1991-12-25
JPH089209Y2 true JPH089209Y2 (ja) 1996-03-13

Family

ID=31547109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3878690U Expired - Fee Related JPH089209Y2 (ja) 1990-04-11 1990-04-11 プレートコンパクタの起振体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH089209Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03128708U (ja) 1991-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11630032B2 (en) Vehicle inspection wheel support vibrating device
JP3914919B2 (ja) 地面突固め装置のための励振器
JP7405582B2 (ja) 作用部用減速部及び建設機械
RU2454312C2 (ru) Ручная машина с ударным механизмом
JPH089209Y2 (ja) プレートコンパクタの起振体構造
KR100322504B1 (ko) 진동타이어로울러
JPH032403A (ja) 圧縮ローラ用振動機構
JP3851083B2 (ja) クランク伝動装置における質量バランス手段を有する作業装置
US3262329A (en) Means for shifting the direction of vibrations in ground tamping plates or the like
JPH089210Y2 (ja) プレートコンパクタの起振体構造
JP4242012B2 (ja) 振動締固め機
JPH0444506A (ja) 振動締固め機の起振装置
JP2601965Y2 (ja) 一方向クラッチ式無段変速機
JPH01315503A (ja) 振動ローラ
JP2001248109A (ja) 転圧ローラ
JP2000170117A (ja) ハンドガイドローラ
JP4035220B2 (ja) 振動締固め機の進行変換装置
JPH01290801A (ja) 振動ローラ
JP4414610B2 (ja) 振動締固め機の前後進切換装置
JPH0154482B2 (ja)
JPH0754322Y2 (ja) 振動ローラの起振力発生装置
JPH0830326B2 (ja) 振動ロ−ラ
JPH0144574Y2 (ja)
KR100506490B1 (ko) 4휠 스티어링 중장비
JPH089211Y2 (ja) 振動締固め機の振動発生機構

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees