JP2601965Y2 - 一方向クラッチ式無段変速機 - Google Patents

一方向クラッチ式無段変速機

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JP2601965Y2
JP2601965Y2 JP1993066797U JP6679793U JP2601965Y2 JP 2601965 Y2 JP2601965 Y2 JP 2601965Y2 JP 1993066797 U JP1993066797 U JP 1993066797U JP 6679793 U JP6679793 U JP 6679793U JP 2601965 Y2 JP2601965 Y2 JP 2601965Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、入力軸の回転をゼロ回
転から最高回転まで無段階に調節して出力軸に出力し得
るようにした一方向クラッチ式無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】入力軸が回転するとこれに固定された偏
心リンクがクランク運動し、連接棒を介して、伝動リン
クを往復させ、この往復動が一方向クラッチによって再
び回転運動に変換され、その結果出力軸が回転する仕組
みの一方向クラッチ式無段変速機が従来知られている。
この無段変速機は、出力軸の方向を切り換える切換軸を
備え、この切換軸を軸方向に移動することによって、一
方向クラッチ機構の伝達方向を切り換えている。前記切
換軸の軸方向の駆動は、図7に示すようにラック歯車2
とこれと噛み合うピニオン4を介して、切換軸6にモー
タなどの駆動源の出力側を連結し、駆動源の出力側の回
転によって、ピニオン4を正逆方向に回転し、これによ
り切換軸6を軸方向(左右方向)に駆動している。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】上記のように、ラッ
ク歯車とピニオンを噛み合わせた構造の場合、出力軸と
連動する切換軸の回転によって、ラック歯車はピニオン
と噛み合った状態で回転し、ラック歯車とピニオンが摩
耗してしまうという欠陥が存し、しかも、切換軸を回転
させるための外部駆動源との組み付けが容易でなく、
又、その調整も難しく、且つ全体として大型化してしま
うという欠陥が存した。本考案は上記欠陥を除去するこ
とを目的とするものである。
【0004】
【問題点を解決する手段】上記目的を達成するため、本
考案は、ケース8と、該ケース8に回転自在に支持され
た入力軸10と、前記ケース8に回転自在に支持された
出力軸24と、前記入力軸10にクランク運動をするよ
うに連結された偏心リンク12と、該偏心リンク12に
連結する連接棒13と、前記連接棒13に一端部が回転
自在に連結する伝動リンク38と、前記連接棒13に一
端部が前記伝動リンク38と同軸上に回転自在に連結す
る変速リンク20と、該変速リンク20の他端を所定の
軌道に沿って揺動可能に支持する変速レバー軸14と、
前記出力軸24に嵌合する外輪30が前記伝動リンク3
8の他端に回転自在に連結する一方クラッチ機構28
と、前記一方クラッチ機構28の回転伝達方向を軸方向
の移動によって2方向に切り換える前記出力軸24の軸
穴にスライド自在に且つ該出力軸24と回転方向に連動
するように嵌合配置された切換軸42とを備え、前記入
力軸10の回転をゼロ回転から最高回転まで無段階に調
節して前記出力軸24に出力し得るようにした一方向ク
ラッチ式無段変速機において、前記ケース8にエアシリ
ンダー52を固設し、該エアシリンダー52のロッド
4と前記切換軸42とをボールベアリング58を介し
て、同軸線上で連結したものである。
【0005】
【作用】出力軸24と回転方向に連動する切換軸42の
回転はボールベアリング58によって支持される。その
ため切換軸42の回転摩擦が軽減され、摩耗の問題が生
じない。また、エアシリンダー52のロッド54が切換
軸42と同軸上で連結するため、全体がコンパクトにな
り、しかも組み合み付けが容易となる。
【0006】
【実施例】以下に本考案の構成を添付図面に示す実施例
を参照して詳細に説明する。8は一方向クラッチ式無段
変速機(商標名ゼロックス)のケース、10はケース8
に回転自在に支承された入力軸、12は入力軸10に固
定された4個の偏心リンク、13は前記偏心リンク12
に連結する連接棒、14はケース8に回転自在に支承さ
れた変速レバー軸、16はレバー軸14に固定された支
持枠、18は該支持枠16の回転中心から偏心した位置
に支承された支点軸である。
【0007】前記支点軸18には、変速リンク20の各
一端が回転自在に枢支され、該変速リンク20の各他端
は連接棒13に回転自在に枢支されている。変速レバー
22を揺動して、変速レバー軸14を回転すると、これ
に連結する支持枠16が回転し、この回転に伴って、前
記支点軸18が水平方向を保持したまま、所定の軌道に
沿って上下方向に変位するように構成されている。
【0008】24はケース8に回転自在に支承された出
力軸であり、これの外周面に3方向に切欠面26が形成
されている。28は一方向クラッチ機構であり、出力軸
24に嵌合する外輪30と、方向切換片32と、ロ−ラ
34と、ばね36とから構成されている。
【0009】38は伝動リンクであり、一端は前記外輪
30の下部に連結し、他端は前記連接棒13に連結して
いる。40は管体であり、前記出力軸24の外周面に軸
方向にずれないように回転自在に嵌合している。
【0010】42は切換軸であり、前記出力軸24の中
心に形成された軸穴にスライド自在に嵌合している。前
記切換軸42に直角方向にピン44が突設され、該ピン
44は、前記出力軸24に、軸方向に形成されたスリッ
ト46と、前記管体40の周壁に斜めに形成されたスリ
ット48にスライド自在に嵌合している。
【0011】前記管体40と、方向切換片32とは、3
本の軸50によって連結している。52はストローク調
整式複動形エアシリンダーであり、ケース8に固定され
ている。エアシリンダー52のロッド54には、ボルト
55により筒体56が固定され、該筒体56にボールベ
アリング58を介して、前記切換軸42の一端が軸方向
にずれないように回転自在に連結している。
【0012】エアシリンダー52の移動ストロークはス
トッパーにより規制させるようにし、このストッパーの
取付位置は無段変速機の組立時に調整される。60は切
換軸ロック用の鋼球であり、出力軸24に形成された孔
内に配置され、スプリング62によって、切換軸42の
外周面に弾接する方向に付勢されている。
【0013】前記切換軸42には、2つのインデックス
凹部64,66が、前記鋼球60と対応する位置に形成
されている。次に本実施例の作用について説明する。ま
ず、一方向クラッチ式無段変速機の変速原理の概略を図
3,図4を参照して説明する。
【0014】入力軸10が回転すると偏心リンク12が
クランク運動を行い、連接棒13は、往復運動する。変
速リンク20は変速レバー軸14と連動し、変速レバー
軸14に固定された変速レバー22の角度変位により変
速リンク20の支点即ち支点軸18の位置が変化する。
【0015】一方、出力軸24側は、一方向クラッチ機
構28の外輪30と連接棒13とは、伝動リンク38を
介して連動する仕組みになっている。変速レバー22を
ゼロ(回転)位置にセットすると、変速リンク20の支
点はAとなり、連接棒13および伝動リンク38はこの
支点Aを中心として上下運動をする。
【0016】しかし、外輪30にはこれを角揺動させる
変位が与えられないので、入力軸10が回転しても、出
力軸24は回転しないことになる。変速レバー22を図
4に示すようにマックス回転位置方向に移行させると、
変速リンク20の支点はB方向に移行し、連接棒13お
よび伝動リンク38はこの支点を中心として左右(傾
斜)運動することになる。
【0017】したがって、外輪30にはこれを角揺動さ
せる変位が与えられ、しかもこの変位は変速レバー22
のマックス回転方向移行にしたがって増大し、その結
果、出力軸24が回転して変速することになる。次に、
図5,図6を参照して一方向クラッチ機構28の回転伝
達方向を切り換える動作について説明する。
【0018】エアシリンダー52のロッド54が突出
し、鋼球60が切換軸42のインデックス凹部64に嵌
入した状態において、方向切換片32は、図6中、左方
向に回転した状態にあり、ロ−ラ34は、出力軸24の
切欠面26の一方側とクラッチ外輪30の内周面にばね
36の弾力によって圧接している。
【0019】従って、入力軸の左回転方向の回転による
クラッチ外輪30下部30aの左右の揺動運動中、右方
向の揺動運動が、ロ−ラ34を介して、出力軸24に伝
達され、出力軸24は、図6中、左回転方向にのみ回転
する。入力軸を右回転させたとき、出力軸24を右回転
方向に回転させたいときは、シリンダ駆動装置(図示省
略)によってエアシリンダー52を駆動し、ロッド54
を後退させて、鋼球60を切換軸42のインデックス凹
部66に嵌入させる。
【0020】切換軸42が図中、右方向に後退すると、
ピン44は、図2中、スリット46,48内を右方向に
移動する。このとき、ピン44とスリット48との係合
によって管体40が回転し、この回転は、連結軸50を
介して、方向切換片32に伝達されて、方向切換片32
は、図5中、右回転方向に回転する。
【0021】これにより、ロ−ラ34は、出力軸24の
切欠面26の他方側とクラッチ外輪30の内周面との間
にくい込み、クラッチ外輪30の下部30aの図中、左
方向の揺動運動のみが、ロ−ラ34を介して、出力軸2
4に伝達され、出力軸24は、図5中、右回転すること
になる。
【0022】
【効果】本考案は上述の如く、切換軸にエアシリンダの
ロッドをボールベアリングを介して連結したので、ギア
の摩耗の問題が生じない。また、全体をコンパクトに構
成できるとともに組み付けが容易になり、しかも、調整
不良による一切の不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の全体の平面断面図である。
【図2】切換軸の直線移動を回転運動に変換する機構の
側面図である。
【図3】一方向クラッチ式無段変速機の原理を示す説明
図である。
【図4】一方向クラッチ式無段変速機の原理を示す説明
図である。
【図5】一方向クラッチ機構の原理を示す説明図であ
る。
【図6】一方向クラッチ機構の原理を示す説明図であ
る。
【図7】従来技術の断面図である。
【符号の説明】
2 ラック歯車 4 ピニオン 6 切換軸 8 一方向クラッチ式無段変速機のケース 10 入力軸 12 偏心リンク 14 変速レバー軸 16 支持枠 18 支点軸 20 変速リンク 22 変速レバー 24 出力軸 26 切欠面 28 一方向クラッチ機構 30 外輪 32 方向切換片 34 ロ−ラ 36 ばね 38 伝動リンク 40 管体 42 切換軸 44 ピン 46 スリット 48 スリット 50 軸 52 エアシリンダー 54 ロッド 56 筒体 58 ボールベアリング 60 鋼球 62 スプリング 64 インデックス凹部 66 インデックス凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−95673(JP,A) 実開 昭56−17448(JP,U) 実開 昭54−90583(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 35/00,29/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース(8)と、該ケース(8)に回転
    自在に支持された入力軸(10)と、前記ケース(8)
    に回転自在に支持された出力軸(24)と、前記入力軸
    (10)にクランク運動をするように連結された偏心リ
    ンク(12)と、該偏心リンク(12)に連結する連接
    棒(13)と、前記連接棒(13)に一端部が回転自在
    に連結する伝動リンク(38)と、前記連接棒(13)
    に一端部が前記伝動リンク(38)と同軸上に回転自在
    に連結する変速リンク(20)と、該変速リンク(2
    0)の他端を所定の軌道に沿って揺動可能に支持する変
    速レバー軸(14)と、前記出力軸(24)に嵌合する
    外輪(30)が前記伝動リンク(38)の他端に回転自
    在に連結する一方クラッチ機構(28)と、前記一方ク
    ラッチ機構(28)の回転伝達方向を軸方向の移動によ
    って2方向に切り換える前記出力軸(24)の軸穴にス
    ライド自在に且つ該出力軸(24)と回転方向に連動す
    るように嵌合配置された切換軸(42)とを備え、前記
    入力軸(10)の回転をゼロ回転から最高回転まで無段
    階に調節して前記出力軸(24)に出力し得るようにし
    た一方向クラッチ式無段変速機において、前記ケース
    (8)にエアシリンダー(52)を固設し、該エアシリ
    ンダー(52)のロッド(54)と前記切換軸(42)
    とをボールベアリング(58)を介して、同軸線上で連
    結したことを特徴とする一方向クラッチ式無段変速機。
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JP5491052B2 (ja) * 2009-03-30 2014-05-14 章市 和田 動力伝達機構
JP6002608B2 (ja) * 2013-03-14 2016-10-05 本田技研工業株式会社 無段変速機
KR101828249B1 (ko) * 2017-01-24 2018-02-13 유병수 링크기구를 이용한 무단변속기

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