JPH10132048A - 直進運動装置 - Google Patents

直進運動装置

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JPH10132048A
JPH10132048A JP8291642A JP29164296A JPH10132048A JP H10132048 A JPH10132048 A JP H10132048A JP 8291642 A JP8291642 A JP 8291642A JP 29164296 A JP29164296 A JP 29164296A JP H10132048 A JPH10132048 A JP H10132048A
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JP
Japan
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toothed rail
case
teeth
input
crankshaft
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Application number
JP8291642A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takenaka
浩之 竹中
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Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/02Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms the movements of two or more independently moving members being combined into a single movement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H19/00Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion
    • F16H19/02Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion
    • F16H19/04Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion comprising a rack
    • F16H19/043Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion comprising a rack for converting reciprocating movement in a continuous rotary movement or vice versa, e.g. by opposite racks engaging intermittently for a part of the stroke

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動板と歯付レールとの安定した噛合状態を
保ち得る小型、低コストの直進運動装置を提供する。 【解決手段】 歯丈方向に突出する複数の歯T1を長手
方向に所定ピッチで形成した歯付レール40と、複数の出
力歯T2を有する複数の揺動板53A,53B,53Cと、入
力側および従動側のクランク軸54,55、および、揺動板
53A〜53Cを内部に収納するケース51を有し、入力され
る回転をケース51と歯付レール40との相対移動に変換す
る直進駆動機構部50と、ケース51を歯付レール40に対し
相対移動可能に案内する案内手段31,32と、を備えた直
進運動装置において、入力側および従動側のクランク軸
54,55を互いに歯付レール40の歯丈方向に離間するよう
それぞれ歯付レール40の歯幅方向に延在させて配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転運動入力を変
換して直進運動する直進運動装置、特に直線又は曲線軌
道を形成する歯付レールを利用する直進運動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工作機械の送り機構や各種搬送装置等に
おいては、回転運動を直線運動に変換する直進運動装置
が多用されている。この直進運動装置には回転入力軸方
向へ直進運動するものと、回転入力軸と直交する方向に
直進運動するものとがあるが、いずれのタイプでも機械
全体の小型化の要求に応えるべく小型、軽量で構成の簡
素なものが好ましい。
【0003】また、従来の直進運動装置の中でもボール
ねじによって回転入力軸方向に直進運動させるものは、
直進による送り精度が高く高負荷にも耐え得るものとし
て知られているが、回転可能なねじ軸を長く高精度に加
工し、しかもその両端を支持して一端から回転駆動しな
ければならないから、ある程度以上長いストロークの往
復運動に適用するのは困難であり、適用できたとしても
非常に高価なものにならざるを得ない。
【0004】一方、ラックとピニオンあるいはラックと
歯付ベルト等を用いる直進運動装置は、応答性が高く、
長いストロークの往復運動に適用するのは容易である
し、安価に製作することができるが、送り精度や耐荷重
性、耐久性という点においてはボールねじに劣る。そこ
で、近時、揺動タイプの能動ラックと略直線軌道(緩や
かに湾曲したものを含む)を形成する歯付レールを利用
して相当長い軌道あるいは無端軌道上でも大負荷に耐え
つつ高送り精度を保って略直進運動することのできる装
置が提案されている。
【0005】図9〜図11はこの種の直進運動装置のう
ち組立性や運動特性に関する改善のなされたものを示し
ており、図9はその平面図、図10は図9のA3−A3
面図、図11は図9のB3−B3断面図である。これらの
図に示すように、この直進運動装置は、受動ラックと案
内レールを兼用する歯付レール10とこれと相対的な直進
運動をする直進駆動機構部20とを備えている。直進駆動
機構部20は、ケース21と、ケース21内に収納されて歯付
レール10の歯11に噛合する複数の揺動板22A,22B,22
Cとを有しており、揺動板22A〜22Cの歯23は歯付レー
ル10の歯11のピッチと同一ピッチの歯形を有している。
これら揺動板22A〜22Cはクランク軸24、25を介してケ
ース21に支持されており、片方のクランク軸24は図示し
ない駆動モータにより駆動される入力軸となっている。
そして、このクランク軸24が入力により回転するとき、
クランク軸24,25に支持された揺動板22A〜22Cが、ケ
ース21内において所定の位相差を保って互いに平行に円
運動(以下、この運動状態を単に揺動という)しながら
歯付レール10の歯11に噛合し、ケース21と歯付レール10
とを歯付レール10の長手方向に相対移動させるようにな
っている。
【0006】このとき、揺動板22A〜22Cのうち何れ
か、例えば揺動板22Aは、ある揺動範囲(例えば0度か
ら180度の範囲)において、他の揺動板22B,22Cと
の位相差を一定に保ちながら、歯付レール10の中心軸線
から最も離隔する離隔位置に移動して歯23を歯11の頂部
に当接させた後、歯11の一方の斜面を押しながら歯付レ
ール10の中心軸線に接近し、更に歯付レール10の中心軸
線に接近して歯11の歯元間の谷間に至る。この動作は他
の揺動板22B,22Cについても同様であり、揺動板22A
〜22Cは前記所定の位相差を保って揺動するから、各揺
動板22A〜22Cの何れかが常に歯23によって歯11を押し
付ける。
【0007】一方、このような状態において、歯付レー
ル10とケース21は案内手段31,32によって歯付レール10
の長手方向にのみ相対移動するように案内されているか
ら、ケース21と歯付レール10の何れか一方(可動側)が
所定直進方向にのみ移動することになる。すなわち、揺
動板22A〜22Cが交互に歯11の一方の斜面を押しながら
歯付レール10の中心軸線に接近することで、歯付レール
10の長手方向に推力が作用することになる。そして、ク
ランク軸24,25の一回転当り歯11の1ピッチ分だけケー
ス21が歯付レール10の長手方向に相対移動し、ケース21
を取り付けた移動部が所定速度でゆっくりと移動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
直進運動装置においては、各揺動板22A〜22Cの揺動に
伴って推力が生ずる際に、揺動板22A〜22Cの複数の歯
23と歯付レール10の複数の歯11との噛合面にそれぞれ接
触圧が作用し、その結果として揺動板22A〜22Cおよび
ケース21を歯付レール10から隔離させる方向に比較的大
きな力が働くため、次のような問題が生じていた。
【0009】すなわち、直進運動に際しては、歯付レー
ル10から揺動板22A〜22Cに、歯付レール10に対して揺
動板22A〜22Cが相対的に移動する方向の向きに傾いた
反力が作用するため、入力側のクランク軸24が進行方向
の前方側になるか後方側になるかによって揺動板22A〜
22Cおよびケース21に作用するクランク軸24回りのモー
メントの大きさが図12、図13に矢印M1 ,M2 で示
すように相違し、特に図12に示すように入力側のクラ
ンク軸24が進行方向後方側になる直進状態で、ケース21
が従動側のクランク軸25の支持部付近で浮き上がる(歯
付レール10から離隔する)よう大きなモーメントM1 が
発生していた。
【0010】そのため、特に、ケース21が小型で図示す
るように片持ち構造のケース案内部31,32を有する場合
に、クランク軸24,25の支持部付近でケース21の撓みが
大きくなり、揺動板22A〜22Cと歯付レール10との噛合
状態が不安定になって揺動板22A〜22Cがばたつくこと
で、ケース21の送り精度が不安定になったり、騒音、振
動が大きくなったりして、近時における直進運動装置の
小型化、低コスト化要求および静粛性要求に十分応える
ことができなかった。
【0011】また、紙、フィルムを切断するスリッター
装置等の用途では、直進駆動機構部20を歯付レール10の
同一軸上に多数個配置する構成となっており、切断精度
の高精度化および作業効率の向上等のため、図9の直進
駆動機構部20の長さLを短くする必要があった。しかし
ながら、上記の直進運動装置においては、入力側のクラ
ンク軸24および従動側のクランク軸25が互いに進行方向
に離間するように設けられているため、直進運動装置の
伝達容量、速度等を同一性能のままで、直進駆動機構部
20の長さLを短くすることは困難であった。
【0012】そこで、本発明は、小型のケースを採用し
ても、該ケースが従動側で浮き上がり難い直進駆動機構
を実現し、小型化、低コスト化要求に十分応え得る騒
音、振動が少ない直進運動装置を提供することを目的と
する。また、本発明は、同一性能のままで直進駆動機構
部の長さを短くし、歯付レールの同一軸上により多数の
直進駆動機構部を配置した直進運動装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、歯丈方向に突出する複数の歯
を長手方向に所定ピッチで形成した歯付レールと、歯付
レールの歯とほぼ同一ピッチの複数の出力歯を有する複
数の揺動板、該揺動板の出力歯が互いに平行にかつ所定
の位相差を保って揺動するよう各揺動板に複数箇所で係
合する入力側および従動側のクランク軸、および、該入
力側および従動側のクランク軸を介して前記揺動板を前
記歯付レールに対し平行に対向支持するとともに該揺動
板を内部に収納するケースを有し、前記入力側のクラン
ク軸に入力される回転を前記ケースと歯付レールとの相
対移動に変換する直進駆動機構部と、前記歯付レールの
歯幅方向両側で、前記ケースを前記歯付レールに対し相
対移動可能に案内する案内手段と、を備えた直進運動装
置において、前記入力側および従動側のクランク軸を、
互いに前記歯付レールの歯丈方向に離間するようそれぞ
れ前記歯付レールの歯幅方向に延在させて配設したこと
を特徴とする。
【0014】また、請求項2記載の発明は、上記課題を
解決するため、請求項1記載の発明にあって、前記揺動
板が、前記入力側のクランク軸が貫通するよう前記出力
歯から所定距離を隔てて形成された第1の貫通穴と、前
記従動側のクランク軸が貫通するよう前記第1の貫通穴
よりも前記出力歯から離隔した位置に形成された第2の
貫通穴とを有することを特徴とする。
【0015】また、請求項2記載の発明は、上記課題を
解決するため、請求項1記載の発明にあって、前記ケー
スが、前記入力側および従動側のクランク軸をそれぞれ
軸支する第1および第2の軸穴を有するとともに、該第
1および第2の軸穴の中心を通り前記歯付レールの長手
方向と直交する面に対し略対称な形状を有することを特
徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について添付図面を参照しつつ説明する。図1〜図5
は本発明の好ましい実施形態の一例を示す図である。本
実施形態では、本発明の直進運動装置を、紙、フィル
ム、金属、ゴム、プラスチック等の薄膜材料をカッター
90でストリップ状に切断するスリッター装置100として
適用している(図5参照)。このスリッター装置100
(直進運動装置)の各直進駆動機構50は以下で説明する
ような構成となっている(図1〜4参照。ただし、図5
では従動側のクランク軸55の図示は省略されている)。
【0017】このスリッター装置100(直進運動装置)
は、歯丈方向に突出する複数の歯T1 を長手方向に所定
ピッチで形成した歯付レール40と、歯付レール40に沿っ
てこれと相対移動するよう設けられた直進駆動機構部50
と、歯付レール40の歯幅方向両側で直進駆動機構部50の
ケース51を歯付レール40に対し相対移動可能に案内する
案内手段31,32とを備えている。
【0018】歯付レール40は、円弧状歯形の複数の歯T
1 を構成するよう所定ピッチで平行に配列された複数の
円柱状のピン41と、これらピン41を軸線回りに回転可能
に保持する複数の平行な円弧溝部42aおよびピン41の歯
幅領域外でその歯幅方向両側に設けられた複数の固定用
ボルト穴42bを有するレール本体42と、各ピン41の円弧
溝部42a内での回転以外の移動を規制するようピン41の
両端部に係合するL形断面の抑え板43とによって構成さ
れている。歯付レール10の歯幅方向両側部は図中上面を
ピン41の歯元より低くしてボルトの取り付けを可能にす
る形状となっている(ボルトの代わりにネジ、ピン等の
他の連結部材であってもよい)。なお、重荷重であれば
ピン41の周りに潤滑剤を付着させるのがよいが、小型、
軽荷重の用途であればピン41の外周部又はレール本体42
の円弧溝部42aに潤滑被膜を形成したりピン41を自己潤
滑性の高い材料で形成したりすることができる。
【0019】直進駆動機構部50は、平行軸線上に配置さ
れた入力側のクランク軸54用の複数の軸穴52LD,52R
D(第1の軸穴)、および従動側のクランク軸55用の複
数の軸穴52LU,52RU(第2の軸穴)を有するケース
51と、歯付レール40の歯T1とほぼ同一ピッチの波状歯
形53eを形成する複数の出力歯T2 を有する複数の揺動
板53A,53B,53Cと、これら揺動板53A〜53Cに係合
し各揺動板53A〜53Cの歯形部53eの出力歯T2 が所定
偏心量で互いに平行にかつ所定の位相差を保って揺動す
るようそれぞれ揺動板53A〜53Cを保持する回転可能な
入力側および従動側のクランク軸54,55とを有してい
る。入力側および従動側のクランク軸54,55は、互いに
歯付レール40の歯丈方向に離間するようにそれぞれ歯付
レール40の歯幅方向に延在して設けられている。本実施
形態では、歯付レール40の歯丈方向に入力側および従動
側のクランク軸54,55の中心線が一致している(図
2)。なお、他の実施形態として、入力側および従動側
のクランク軸54,55が互いに歯付レール40の歯丈方向に
離間するようにそれぞれ歯付レール40の歯幅方向に延在
して設けられていれば、歯付レール40の歯丈方向に入力
側および従動側のクランク軸54,55の中心線が一致しな
い場合であってもよい。
【0020】揺動板53A〜53Cは、上述のケース51の内
部に収納されるとともに、入力側および従動側のクラン
ク軸54,55を介して歯付レール40の複数の歯T1に複数
の出力歯T2が対向するように、ケース51によって互い
に平行に支持されている。揺動板53A〜53Cの出力歯T
2 は例えばトロコイド曲線状又はサイクロイド曲線状等
の波状の歯形を有している。また、揺動板53A〜53Cは
入力側のクランク軸54にニードル軸受56a,56b,56c
を介して支持されるとともに、従動側のクランク軸55に
ニードル軸受57a,57b,57cを介して支持されてい
る。入力側のクランク軸54は各一対の軸受58a,58bを
介してケース51に支持されるとともに、従動側のクラン
ク軸55は各一対の軸受59a,59bを介してケース51に支
持されている。また、揺動板53A〜53Cは、入力側のク
ランク軸54が貫通するよう出力歯T 2 から所定距離を隔
てて形成された偏心カム部54a,54b,54c用の第1の
貫通穴72と、従動側のクランク軸55が貫通するようにそ
れぞれ第1の貫通穴72よりも出力歯T2 から離隔した位
置に形成された偏心カム部55a,55b,55c用の第2の
貫通穴73と、を有している。これに対応して、入力側の
クランク軸54の偏心カム部54a,54b,54cのうち中央
の偏心カム部54bは、両側の残りの偏心カム部54a,54
cよりも大径に形成され、従動側のクランク軸55の中央
の偏心カム部55bも同様に両側の偏心カム部55a,55c
より大径に形成されている。
【0021】この直進駆動機構部50は、入力側のクラン
ク軸54が外部からの動力によって回転するとき、入力側
および従動側のクランク軸54,55と共に平行リンクを構
成している揺動板53A〜53Cを、所定の位相差を保って
互いに平行に円運動(揺動)させ、ケース51と歯付レー
ル40を歯付レール40の中心軸線方向に相対移動させる。
すなわち、直進駆動機構部50は入力側および従動側のク
ランク軸54,55および揺動板53A〜53Cによって、入力
側のクランク軸54への入力回転をケース51と歯付レール
40との所定直線方向への相対移動に変換する運動変換機
構として機能するようになっている。
【0022】一方、ケース51は、入力側のクランク軸54
にニードル軸受56a,56b,56cを介して複数の揺動板
53A〜53Cを組み付けるとともに、従動側のクランク軸
55にニードル軸受57a,57b,57cを介して複数の揺動
板53A〜53Cを組み付けた状態で、入力側のクランク軸
54を軸受58a,58bを介して回転自在に支持するととも
に、従動側のクランク軸55を軸受59a,59bを介して回
転自在に支持し得るようになっている。また、ケース51
は、軸穴52LD,52RDおよび軸穴52LU,52RUの中
心を通り歯付レール40の長手方向と直交する面に対し
て、略対称な形状となっている。さらに、ケース51は、
図4に示されるように、歯付レール40の幅方向に対し
て、軸穴52LU,52LDが形成された第1セグメント81
と、揺動板53A〜53Cが収納される収納穴60および軸穴
52RU,52RDが形成された第2のセグメント82とで分
割可能な構造となっている。すなわち、ケース51は、第
1のセグメント81と第2のセグメント82とを複数のボル
ト83によって歯付レール40の幅方向に連結されるととも
に、ボルト84によって上面部にカバー71が取外し可能に
取り付けられるようになっている。なお、ボルト83,84
は、各一対でなく、任意の数を設けることができ、同一
のサイズ又は形状である必要はなく、ネジやピン等の他
の連結部材であってもよい。
【0023】案内手段31,32は、歯付レール40の歯幅方
向両側でケース51を歯付レール40に対して相対移動可能
に案内するケース案内手段である。すなわち、案内手段
31,32は、歯付レール40の歯幅方向に延在するとともに
歯付レール40の長手方向と直交する面に対して逆凹形状
である端板部63,64が、それぞれ両端部で歯付レール40
を挟持するとともに複数のボール35,39を介して歯付レ
ール40の歯幅方向両側面部に係合することによって、ケ
ース51を歯付レール40の長手方向(軸方向)にのみ案内
するようになっている。歯付レール40に係合する端板部
63,64の両端部間の長さは出力歯T2の歯幅長さより大
きい寸法を有している。案内手段31は、歯付レール40の
一側面部に形成された案内溝部33と、ケース51の第1セ
グメント81に設けられたボール循環部34と、案内溝部33
とボール循環部34との間に介装された複数のボール35と
を有している。また、案内手段32は同様に、歯付レール
40の他側面部に形成された案内溝部37と、ケース51の第
2セグメント82に設けられたボール循環部38と、案内溝
部37とボール循環部38との間に介装された複数のボール
39とを有している。また、案内溝部33,37およびボール
循環部34,38は、ケース51が軸穴52LD,52RDおよび
軸穴52LU,52RUの中心を通り歯付レール40の長手方
向と直交する面に対し略対称な形状を有するように形成
されている。端板部63,64には、この案内溝部33とボー
ル循環部34を連通させる連通路が半円状に設けられ、ボ
ール35,39が案内溝部33、ボール循環部34および前記連
通路からなる円状の循環路を転動するようになっている
(図示していない)ので、ケース51と歯付レール40との
摩擦が大幅に軽減され、案内手段31,32の移動が滑らか
に行われる。なお、このボール35,39は球形でない転動
体であってもよい。
【0024】次に、作用を説明する。駆動モータにより
入力側のクランク軸54が駆動されると、入力側および従
動側のクランク軸54,55に支持された各揺動板53A〜53
Cが所定の位相差を保って揺動しつつ、順次その出力歯
2 の斜面を歯付レール40の歯T1 に押し付けること
で、上述した歯付レール40の長手方向への推力が作用す
る。
【0025】このように各揺動板53A〜53Cの揺動に伴
って推力が生ずるとき、揺動板53A〜53Cの出力歯T2
と歯付レール40の歯T1 との複数の接触部位にそれぞれ
接触圧が作用し、その結果として揺動板53A〜53Cに
は、入力側および従動側のクランク軸54,55をケース51
と共に歯付レール40から離隔させる向きに、反力が加わ
る。
【0026】しかしながら、上記構成を有する本実施形
態のスリッター装置100(直進運動装置)では、入力側
および従動側のクランク軸54,55が互いに前記歯付レー
ル40の歯丈方向に離間するようにそれぞれ歯付レール40
の歯幅方向に延在して設けられているので、前方側およ
び後方側のどちらに進む場合も出力歯T2 と歯T1 との
接触部位は入力側のクランク軸54に対して略対称とな
り、揺動板53A〜53Cに加わる入力側のクランク軸54回
りのモーメントが進行方向の変化によって変動して揺動
板53A〜53Cがばたつきことがない。したがって、スリ
ッター装置100の各直進駆動機構50は浮き上がりがなく
騒音、振動が少なくなる。また、スリッター装置100の
各直進駆動機構50は切断作業前のカッター90の位置決め
を高精度に行うことができる。したがって、このスリッ
ター装置100によって材料を正確に、高精度に切断する
ことができる。
【0027】また、このスリッター装置100は、歯付レ
ール40の長手方向(進行方向)の直進駆動機構50の長さ
1を短くすることができる(L1<L)ので、歯付レー
ル40上により多くのカッター90を設置することができ
る。したがって、スリッター装置100の切断能力が向上
し、作業効率の向上を図ることができる。さらに、各直
進駆動機構50の揺動板53A〜53Cが、入力側のクランク
軸54が貫通するよう出力歯T2 から所定距離を隔てて形
成された第1の貫通穴72と、従動側のクランク軸55が貫
通するよう第1の貫通穴72よりも出力歯T2 から離隔し
た位置に形成された第2の貫通穴73とを有するので、入
力側のクランク軸54に入力された回転力は揺動板53A〜
53の出力歯T2に確実に伝達され、スリッター装置100は
歯付レール40の長手方向への推力を効率的に得ることが
できる。
【0028】また、各直進駆動機構50のケース51が、軸
穴52LD,52RDおよび軸穴52LU,52RUの中心を通
り歯付レール40の長手方向と直交する面に対し略対称な
形状を有するように形成されているので、接触部位の入
力側のクランク軸54に対する対称度が一層向上し、揺動
板53A〜53Cに加わる入力側のクランク軸54回りのモー
メントが、前方側および後方側に進む場合でほぼ等しく
なる。したがって、揺動板53A〜53に加わる入力側のク
ランク軸54回りのモーメントの進行方向の変化による揺
動板53A〜53Cのばたつきを一層確実に抑制できる。
【0029】各直進駆動機構50の他の好ましい実施形態
として、図6〜8に示すように、歯付レール40が、例え
ばトロコイド曲線状又はサイクロイド曲線状等の波状の
歯形の複数の歯T1 が形成されるとともに複数の固定用
ボルト穴42bを有するレール本体42と、外周部(出力
歯)T2が前記レール本体42の歯T1 の斜面に沿って移
動するようそれぞれ揺動板53A〜53Cに対し回動可能に
設けられた複数の車輪45と、によって構成されていても
よい。なお、歯T1および出力歯T2 の形状は波状でな
く矩形波等の多角形形状でもよく、ピン41および車輪45
は断面形状が円でなく多角形であってもよい。
【0030】このように、本発明の直進運動装置では、
ケースが浮き上がり難い直進駆動機構を実現でき、騒
音、振動が少なく、直進送りを高精度にするとともに、
歯付レールの同一軸上により多くの直進駆動機構部を配
置することができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、入力側お
よび従動側のクランク軸を互いに歯付レールの歯丈方向
に離間するようそれぞれ歯付レールの歯幅方向に延在さ
せて配設しているので、前方側および後方側のどちらに
進む場合でも揺動板の出力歯と歯付レールの歯との接触
部位は入力側のクランク軸に対して略対称となり、揺動
板に加わる入力側のクランク軸回りのモーメントが進行
方向の変化によって変動して揺動板がばたつきことがな
い。したがって、各直進駆動機構は浮き上がりがなく騒
音、振動が少ない直進運動装置を提供することができ
る。また、歯付レール上の同一軸上に直進駆動機構部を
複数設けるとき、歯付レールの長手方向に関して各直進
駆動機構部の長さを同一性能のままで短くできるので、
直進駆動機構部の間隔を短くでき、歯付レール上により
多くの直進駆動機構部を配置することができる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、各直進駆動
機構の揺動板が、入力側のクランク軸が貫通するよう出
力歯から所定距離を隔てて形成された第1の貫通穴と、
従動側のクランク軸が貫通するように第1の貫通穴より
も出力歯から離隔した位置に形成された第2の貫通穴と
が形成された第2の貫通穴とを有するので、入力側のク
ランク軸に入力された回転力は揺動板の出力歯に確実に
伝達され、直進運動装置は歯付レールの長手方向への推
力を効率的に得ることができる。
【0033】請求項3記載の発明によれば、ケースが入
力側および従動側のクランク軸をそれぞれ軸支する第1
および第2の軸穴を有するとともに、第1および第2の
軸穴の中心を通り歯付レールの長手方向と直交する面に
対し略対称な形状を有するので、接触部位の入力側のク
ランク軸に対する対称度が一層向上し、揺動板に加わる
入力側のクランク軸回りのモーメントが、前方側および
後方側に進む場合でほぼ等しくなる。したがって、揺動
板に加わる入力側のクランク軸回りのモーメントの進行
方向の変化による揺動板のばたつきをさらに抑制できる
ので、各直進駆動機構の浮き上がりがなく、騒音、振動
が少ない直進運動装置を一層確実に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直進運動装置の直進駆動機構部および
歯付レールの好ましい実施形態の一例を示す平面図であ
る。
【図2】図1のA1−A1断面図である。
【図3】図1のB1−B1断面図である。
【図4】図3、7のC−C断面図である。
【図5】スリッター装置として適用した本発明の直進運
動装置の好ましい実施形態の一例を示す図である。
【図6】本発明の直進運動装置の直進駆動機構部および
歯付レールの別の好ましい実施形態の一例を示す平面図
である。
【図7】図6のA2−A2断面図である。
【図8】図6のB2−B2断面図である。
【図9】従来の直進運動装置の平面図である。
【図10】図9のA3−A3断面図である。
【図11】図9のB3−B3断面図である。
【図12】従来の直進運動装置の課題の説明図で、歯付
レールの一端側に向かう直進状態を示している。
【図13】従来の直進運動装置の課題の説明図で、歯付
レールの他端側に向かう直進状態を示している。
【符号の説明】
31,32: 案内手段、 40: 歯付レール、 50: 直進運動機構部、 51: ケース、 52LD,52RD: 第1の軸穴、 52LU,52RU: 第2の軸穴、 53A,53B,53C: 揺動板、 54: 入力側のクランク軸、 55: 従動側のクランク軸、 72: 第1の貫通穴、 73: 第2の貫通穴、 T1: 歯、 T2: 出力歯。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯丈方向に突出する複数の歯を長手方向に
    所定ピッチで形成した歯付レールと、歯付レールの歯と
    ほぼ同一ピッチの複数の出力歯を有する複数の揺動板、
    該揺動板の出力歯が互いに平行にかつ所定の位相差を保
    って揺動するよう各揺動板に複数箇所で係合する入力側
    および従動側のクランク軸、および、該入力側および従
    動側のクランク軸を介して前記揺動板を前記歯付レール
    に対し平行に対向支持するとともに該揺動板を内部に収
    納するケースを有し、前記入力側のクランク軸に入力さ
    れる回転を前記ケースと歯付レールとの相対移動に変換
    する直進駆動機構部と、 前記歯付レールの歯幅方向両側で、前記ケースを前記歯
    付レールに対し相対移動可能に案内する案内手段と、を
    備えた直進運動装置において、 前記入力側および従動側のクランク軸を、互いに前記歯
    付レールの歯丈方向に離間するようそれぞれ前記歯付レ
    ールの歯幅方向に延在させて配設したことを特徴とする
    直進運動装置。
  2. 【請求項2】前記揺動板が、前記入力側のクランク軸が
    貫通するよう前記出力歯から所定距離を隔てて形成され
    た第1の貫通穴と、前記従動側のクランク軸が貫通する
    よう前記第1の貫通穴よりも前記出力歯から離隔した位
    置に形成された第2の貫通穴とを有することを特徴とす
    る請求項1に記載の直進運動装置。
  3. 【請求項3】前記ケースが、前記入力側および従動側の
    クランク軸をそれぞれ軸支する第1および第2の軸穴を
    有するとともに、該第1および第2の軸穴の中心を通り
    前記歯付レールの長手方向と直交する面に対し略対称な
    形状を有することを特徴とする請求項1に記載の直進運
    動装置。
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