JPH0891710A - 両面印刷可能な孔版式製版印刷装置 - Google Patents

両面印刷可能な孔版式製版印刷装置

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JPH0891710A
JPH0891710A JP23117194A JP23117194A JPH0891710A JP H0891710 A JPH0891710 A JP H0891710A JP 23117194 A JP23117194 A JP 23117194A JP 23117194 A JP23117194 A JP 23117194A JP H0891710 A JPH0891710 A JP H0891710A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】孔版式製版印刷装置において片面、両面の何れ
の印刷も自動的に行うこと。 【構成】印刷済みの印刷用紙42を積載収納する第1の
排紙トレイ6と、第2の排紙トレイ7とを、両面の印刷
を行う両面印刷モード時において、昇降手段(駆動モー
ター65、リンク67、67’)及び移動手段(回動体
101、駆動モーター102)を駆動してこれらモード
を行うに適した位置に自動的に移動することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷用紙の両面に自動
的に画像を印刷することのできる、両面印刷可能な孔版
式製版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】孔版原紙を穿孔し製版する製版装置と、
製版済みの原紙を搬送して印刷ドラムに巻装する給版装
置と、使用済みの原紙を前記印刷ドラムから剥離して収
納する排版装置と、前記孔版原紙に穿孔された孔を通過
したインキを印刷用紙に転移させる印刷装置と、前記印
刷装置により画像が形成された前記印刷用紙を積載収納
する排紙トレイとを有する孔版式製版印刷装置が知られ
ている。
【0003】ところで、最近の印刷物は、印刷用紙の節
約や、ファイルの保管スペース増大防止等の理由から、
両面印刷が増加する傾向にあり、実際に市場で孔版印刷
装置を使用しているユーザの7〜8割は両面印刷を行っ
ている。
【0004】従来、この孔版式製版印刷装置を用いて両
面印刷を行う場合は、先ず、表面の印刷を行った後、排
紙トレイ上に積載された表面印刷後の印刷用紙をオペレ
ータがきれいに揃え直して孔版式製版印刷装置の給紙台
に裏返しにセットしてから、裏面の印刷を行うという方
法が取られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の両面印刷の
方法では、排紙トレイ上に積載される印刷用紙を自動的
に揃える手段がなく、オペレータが手作業で揃え直して
から給紙台に裏返しにセットするが、かかる作業は一般
にオペレータには難しく、また、煩雑な作業である。更
には、手作業で印刷用紙を揃える際に、画像のインキで
手が黒く汚れてしまうとの問題もある。
【0006】従って、本発明は、前記従来技術の問題を
解消し、片面、両面の何れの印刷も可能で、給紙位置へ
のセット操作を自動的に行うことができ、さらには片
面、両面印刷に際して必要な印刷用紙の紙揃えを適切に
行うことができる両面印刷可能な孔版式製版印刷装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、次のように構成した。
【0008】(1).両面印刷する両面印刷モード時で
あって表面印刷を行う両面−表面モード時には、印刷装
置から排出される印刷用紙を導入する排紙位置に位置し
て前記印刷装置から送り出される表面印刷済みの前記印
刷用紙を積載収納すると共に、前記両面印刷モード時で
あって裏面印刷を行う、両面−裏面モード時には該裏面
が印刷されるように前記印刷用紙を前記印刷装置に送り
出すための第2の給紙位置に位置して、この第2の給紙
位置より前記表面印刷済み印刷用紙を前記印刷装置に向
けて送り出す第1の排紙トレイと、前記両面−表面モー
ド時には、前記排紙位置に位置する前記第1の排紙トレ
イの上方に位置し、前記両面−裏面モード時には前記排
紙位置に位置して前記印刷装置から送り出される印刷済
みの印刷用紙を積載収納する第2の排紙トレイと、前記
各モード相互間の切り換えに際して、前記第1のトレ
イ、前記第2のトレイを連動して昇降させて前記第1の
トレイ、前記第2のトレイの何れかのトレイを前記排紙
位置に移動させ得る昇降手段と、前記各モード相互間の
切り換えに際して、前記第1のトレイを前記排紙位置又
は前記第2の給紙位置の何れかの位置に移動させ得る移
動手段とを有すること(請求項1)。
【0009】(2).(1)記載の両面印刷可能な孔版
式製版印刷装置において、排紙位置には、該排紙位置に
位置する第1のトレイ、第2のトレイの何れに対しても
印刷用紙の紙揃えを行うことのできる紙揃え装置を設け
た(請求項2)。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、表面印刷済み印刷用
紙を積載収納した第1のトレイが裏面印刷に際して裏面
印刷専用の第2の給紙位置に自動的に移動する。また、
第1の排紙トレイ、第2の排紙トレイは、両面印刷モー
ドにおいて、モード変換に際し、昇降手段により上下動
する。
【0011】請求項2に記載の発明では、紙揃え装置
が、第1のトレイと第2のトレイの各トレイについて共
通化される。
【0012】
【実施例】
(1)請求項1記載の発明についての説明 図1により、本発明を適用した両面印刷可能な孔版式製
版印刷装置について説明する。先ず、一般的な印刷のプ
ロセスについて、要部構成と共に説明する。図1におい
て、原稿読み取り装置1の原稿台上に複数枚の原稿11
A,11Bをセットすると該原稿読み取り装置1は、内
蔵されたADF装置(原稿自動搬送装置)により1枚ず
つ原稿を上から順に搬送しながら、光学的読み取りを行
い、CCDセンサーで該原稿の読み取り情報を電気信号
に変換して製版装置2へ送り出すようになっている。
【0013】製版装置2では、プラテンローラ22が感
熱孔版原紙21をサーマルヘッド23に押し当てつつ図
中の矢印で示す向きに回転して、感熱孔版原紙21を搬
送する。サーマルヘッド23は、原稿読み取り装置1か
らの原稿の読み取り画像情報に基づいてその発熱素子が
選択的に発熱し、感熱孔版原紙21を穿孔して熱穿孔製
版を行う。
【0014】製版された感熱孔版原紙21は、印刷ドラ
ム31の原紙クランパ32に向けて搬送される。原紙ク
ランパ32は予め開いており、製版済みの感熱孔版原紙
21の先端が搬送ローラ24により送られて原紙クラン
パ32に到達すると、原紙クランパ32は閉じて感熱孔
版原紙21の先端部を保持する。印刷ドラム31は図1
の矢印で示す向きに間欠的に回転しながら、製版済みの
感熱孔版原紙21をその外周に巻装していく。そして、
感熱孔版原紙21の後部がカッター25により切断され
て完全に印刷ドラム31の外周に装着される。ここで
は、搬送ローラ24、カッター25、原紙クランパ32
等を給版装置と称する。
【0015】給紙装置4は、表面、裏面共に未印刷の印
刷用紙42を収容する共に、印刷に際して、当該給紙装
置4が図1に示す状態において位置する第1の給紙位置
より印刷ドラム31に向けて印刷用紙42を1枚ずつ分
離して送り出す機能を有する。つまり、印刷用紙42は
給紙コロ43により送り出され、分離コロ44と分離パ
ッド442とにより1枚ずつ分離されて、レジストロー
ラ45に送られ、ここで待機する。
【0016】レジストローラ45は、印刷ドラム31の
外周に巻装された感熱孔版原紙21の画像位置の到来と
タイミングを合わせて印刷用紙42を送り出す。送り出
された印刷用紙42は、印刷ドラム31とプレスローラ
33との間に送られて、プレスローラ33によって印刷
ドラム31の外周面に向けて押し付けられることで、感
熱孔版原紙21に穿孔された孔を通過したインキを印刷
用紙42に転移させ、印刷画像を形成する。ここで、プ
レスローラ33は印刷装置を構成する。
【0017】画像が形成された印刷用紙42は、無端ベ
ルト54を有する排紙搬送装置5の無端ベルト54を介
して搬送され、第1の排紙トレイ6に積載収納される。
排紙搬送装置5は、印刷ドラム31で印刷画像が形成さ
れた直後の印刷画像面上を擦ることなく印刷用紙42を
第1の排紙トレイ6に向けて搬送できるように、印刷画
像面の裏側がベルト面に接するようにして空気吸引ファ
ン55で吸引するようにしている。本例では、第1の排
紙トレイ6の他に、第2の排紙トレイ7も設けられてい
るがその詳細は後述する。印刷が終了すると、排版装置
8が作動して使用済みの感熱孔版原紙21を印刷ドラム
31から剥離して収納する。
【0018】次に本発明の実施例に即して、説明する。
印刷装置から排出される印刷用紙42を導入する部位を
排紙位置と称する。図1の例では、排紙搬送装置5を構
成する無端ベルト54より印刷用紙42が送り出される
位置が排紙位置である。この排紙位置には、図1に示す
ように、第1の排紙トレイ6が位置している。また、第
1の排紙トレイ6の上方には第2の排紙トレイ7が位置
している。
【0019】この孔版式製版印刷装置は、片面のみの印
刷が可能であると同時に、両面の印刷が可能である。片
面のみの印刷を行うときの当該印刷装置の動作態様を片
面印刷モードと称し、両面印刷を行うときの当該印刷装
置の動作態様を両面印刷モードと称する。
【0020】両面印刷モードでは、印刷の手順の関係か
ら、印刷用紙の表面を印刷する両面−表面印刷モード
と、印刷用紙の裏面を印刷する両面−裏面印刷モードが
順に行われる。
【0021】両面印刷モード時であって印刷用紙の表面
印刷を行う両面−表面印刷モード時において、第1の排
紙トレイ6は図1に示すように排紙位置にあり、表面印
刷済みの印刷用紙42を順次積載収納する。第1の排紙
トレイ6の上方には第2の排紙トレイ7が位置してい
る。第1の排紙トレイ6と第2の排紙トレイ7とは、連
動して昇降するようになっている。
【0022】両面印刷モード時であって印刷用紙の裏面
印刷を行う両面−裏面印刷モード時、或は後述する「版
付け」や「試し刷り」時において、第1の排紙トレイ6
及び第2の排紙トレイ7は図1に示す上昇位置より連動
して下降し、図2に示すように第2の排紙トレイ7は排
紙位置に位置し、第1の排紙トレイ6は下降した後、更
に、右向きの矢印で示すように水平方向に移動して、2
点鎖線で示す第2の給紙位置に位置する。
【0023】この両面−裏面印刷モード時において、第
2の給紙位置に位置する第1の排紙トレイ6には、表面
印刷済みの印刷用紙42が積載収納されており、ここか
ら順次、表面印刷済みの印刷用紙42を反転させて裏面
印刷するべく印刷装置に送り出す。こうして、裏面印刷
された印刷用紙42は、第2の排紙トレイ7上に順次積
載収納される。
【0024】第1の排紙トレイ6、第2の排紙トレイ7
を連動して上昇、下降させるのは、昇降手段であり、第
1の排紙トレイ6を第2の給紙位置と下降位置との間で
往復移動させるのは移動手段であり、これら昇降手段、
移動手段の詳細については後述する。
【0025】以上に述べたモード別の各部材の働きにつ
いて、以下に詳述する。 〔両面モード〕 (表面画像の版付け或は試し刷りモード)図1におい
て、原稿読み取り装置1に、片面に画像Aを有する原稿
11Aを下に、その上に片面に画像Bを有する原稿11
Bをそれぞれ画像面を上にして重ねて、これら2枚の原
稿をセットする。次に、オペレーターは操作パネル部の
キーを「両面モード」に指定してから、「製版スタート
キー」を押す。すると、上の原稿11Bだけが、原稿読
み取り装置1の内部に送られる。この原稿読み取り装置
1で読み取られた画像Bの画像情報は、製版装置2に送
られる。
【0026】製版装置2では、前記したように、プラテ
ンローラ22が感熱孔版原紙21をサーマルヘッド23
に押し当てながら回転し、同時に画像Bの画像情報に従
ってサーマルヘッド23の発熱素子が選択的に発熱し、
感熱孔版原紙21が穿孔されて製版が行われる。
【0027】こうして製版された感熱孔版原紙21は、
搬送ローラ24で、印刷ドラム31の原紙クランパ32
に向けて送られる。感熱孔版原紙21の先端が予め開い
ていいる原紙クランパ32に到達すると原紙クランパ3
2は閉じて、印刷ドラム31は図1に矢印で示す向きに
間欠的に回転しながら、製版済みの感熱孔版原紙21を
該印刷ドラム31の外周に巻装していく。やがて、感熱
孔版原紙21は、原稿11Bのサイズに合わせてカッタ
ー25により切断されて、完全に印刷ドラム31の外周
に装着される。原稿11Bの画像Bが読み取られ、その
画像通りに穿孔製版された感熱孔版原紙21が印刷ドラ
ム31の外周に巻装し終わると、1枚目の印刷が行われ
る。
【0028】第1の給紙位置において給紙装置4を構成
する給紙テーブル41には、両面共に印刷前の印刷用紙
42が積載されており、給紙コロ43が上から印刷用紙
42の面に接触した状態にて回転して該印刷用紙42を
搬送し、分離コロ44と分離パッド442の部分で確実
に1枚ずつに分離してレジストローラ45に向けて搬送
する。レジストローラ45は、印刷ドラム31の外周に
巻装された感熱孔版原紙21の画像Bの位置とタイミン
グを合わせて印刷用紙42を印刷ドラム31とプレスロ
ーラ33との間に向けて送り出す。
【0029】こうして送り出された印刷用紙42は、印
刷ドラム31とプレスローラ33によって印刷ドラム3
1の外周面に向けて押しつけられることで、該感熱孔版
原紙21に穿孔された孔を通過したインキが印刷用紙4
2に転移して、印刷用紙42の表面に画像Bが印刷され
る。
【0030】孔版式製版印刷装置の場合には、製版巻装
直後の1枚目の印刷物は「版付け」と称されて画像確認
用として正式の印刷物からは除外される。又、「試し刷
り」と称して画像位置を確認したりするため、1〜2枚
の印刷をしてみることがあり、これも正式の印刷物から
除外される。これら「版付け」や「試し刷り」において
は、各印刷物は、第2の排紙トレイ7に排出するように
する。このため、これら、「版付け」や「試し刷り」時
には、図2に示すように、第2の排紙トレイ7を排紙位
置に位置させる。この時、もしも、第1の排紙トレイ6
を排紙位置に位置させたとすると、上方に第2の排紙ト
レイ7が位置していることから、オペレーターが画像確
認をし難いのに対し、本例のように、第1の排紙トレイ
6よりも上方の第2の排紙トレイ7を排紙位置に位置さ
せた場合には、該第2の排紙トレイ7の上方には障害物
がないことから画像確認が容易である。
【0031】画像Bが印刷された印刷用紙42は、分離
爪34によって印刷ドラム31から剥離されて、排紙搬
送装置5により更に先へ送られる。この排紙搬送装置5
は、2本のローラ52、53間に数本の無端ベルト54
を掛け渡して構成したもので、空気吸引ファン55によ
り、これら無端ベルト54上の印刷用紙42は吸着され
て搬送される。これにより、印刷直後の画像Bは他部材
に擦られることがない。
【0032】第2の排紙トレイ7は、オペレーターが操
作部のキーを「両面モード」に指定した時点で、図2に
示すように下降位置に移動しており、排紙搬送装置5よ
り送り出された印刷用紙42は画像Bを上にして第2の
排紙トレイ7上に積載収納される。オペレーターは、
「版付け」、「試し刷り」等が行われた印刷用紙42を
第2排紙トレイ7より取り出し、印刷状態を確認する。
その上で、本印刷に入っても問題がないと判断したら、
オペレーターは、操作パネル部で印刷枚数をテンキーで
セットし、更に、「自動両面」及び「印刷スタート」の
各キーを順に押す。これにより、両面−表面モードとな
る。
【0033】(両面−表面モード)両面−表面モードの
開始と共に、第1の排紙トレイ6と第2の排紙トレイ7
とは、図2に示す下降位置から図1に示す上昇位置へと
連動して移動する。これにより、図1に示すように、排
紙位置にある第1の排紙トレイ6への印刷用紙42の排
出が可能となる。図1において、印刷ドラム31が回転
し、第1の給紙位置にある給紙装置4が動作して印刷用
紙42が送り出され、前記画像Bの形成手順に従って印
刷用紙42に画像Bが形成されて、順次、第1の排紙ト
レイ6上に画像Bを上にして積載収納される。
【0034】ここで、印刷用紙42の排紙が始まると、
図3に示す自動の紙揃え装置61、或は図4に示す手動
の紙揃え装置61’が作動して第1の排紙トレイ6上の
印刷用紙42の紙揃えを行う。これら紙揃え装置61、
61’の詳細は後述するが、その概要は、紙揃え装置6
1にあっては図3に示すように3方から移動するフェン
ス62a、62b、62cをモータ駆動により移動させ
てエンドフェンス62−2と共に紙揃えをするのであ
り、紙揃え装置61’にあっては図4に示すように予め
紙揃え位置で待機しているフェンス62’a,62’
b、62’c及びエンドフェンス62’−2で囲まれた
間に印刷用紙42を排出して紙揃えを行うのである。図
1、図2では、自動の紙揃え装置61の例で図示してい
る。
【0035】指定された印刷枚数分の印刷用紙42が第
1の排紙トレイ6上に積載収納され、紙揃えも終了する
と、排版装置8が動作して使用済みの感熱孔版原紙21
を印刷ドラム31の外周から剥離して排版収納箱83に
収納するという動作が行われる。
【0036】即ち、一対の剥離ローラ81、82が図1
に示す矢印の向きに回転しながら、図示を省略した駆動
装置により印刷ドラム31に向けて押し付けられ、この
印刷ドラム31の外周に巻かれた使用済みの感熱孔版原
紙21の一端部を掴んでくわえると共に、印刷ドラム3
1の反時計回りの向きの回転と同期しながら、順次、該
感熱孔版原紙21を印刷ドラム31から剥離して排版収
納箱83に向けて押し込み、収納する。こうして、排版
工程が終了する。
【0037】(裏面画像の版付け或は試し刷りモード)
排版工程が終了すると、次に、原稿読み取り装置1は2
枚目の原稿である原稿11Aを搬送しながら、前記原稿
11Bにおける画像Bの読み取りの場合と同様に、その
画像Aの画像情報を電気信号に変換して順次、製版装置
2に向けて送り出す。
【0038】製版装置2においても、前記原稿11Bに
おけると同様に、サーマルヘッド23が画像Aの画像情
報に従って感熱孔版原紙21に原稿11Aの画像Aの製
版を行い、搬送ローラ24で原紙クランパ32に送り出
す。画像Aで製版された製版済みの感熱孔版原紙21
は、その先端を印刷ドラム31上の原紙クランパ32で
クランプされて、印刷ドラム31の外周に巻き付けられ
る。
【0039】一方、上記の製版工程の間に、先ず、第1
の排紙トレイ6と、第2の排紙トレイ7とが連動して下
降し、図2に示すように排紙位置に第2の排紙トレイ7
が位置するようになる。この下降直後では、まだ第1の
排紙トレイ6は第2の排紙トレイ7の下方に位置してお
り、所定の下降位置まで下降したら、第1の排紙トレイ
6は図2に示す右向きの矢印の向きに水平移動して、2
点鎖線で示す第2の給紙位置に至る。
【0040】ここでも、画像Aについての「版付け」、
「試し刷り」等の印刷が、給紙装置4から送り出される
印刷用紙42に対して行われて、第2の排紙トレイ7に
排出される。オペレーターは、第2の排紙トレイ7上の
画像Aが印刷された印刷用紙42の印刷状態を確認し、
該印刷用紙42を第2の排紙トレイ7より除去する。印
刷状態に問題がなければ、「印刷スタート」のキーを押
す。これにより、両面−裏面モードとなる。
【0041】(両面−裏面モード)図8に示す、或は、
図2に2点鎖線で示す第2の給紙位置に位置している第
1の排紙トレイ6より、既に画像Bが印刷された印刷用
紙42がレジストローラ45まで送り出される。即ち、
第2の給紙位置に対応して設けられた給紙コロ91、分
離コロ92、中間搬送ローラ93等が図2に矢印で示す
向きに回転して、第1の排紙トレイ6上の印刷用紙42
を1枚ずつ分離した上、該印刷用紙42を送り出すので
ある。この搬送の過程で印刷用紙42は案内板96、9
7の働きで反転されてそれまで下を向いていた裏面が上
を向く状態となり、従って、それまでの裏面が印刷ドラ
ム31に対面するような態位となって、レジストローラ
45の位置で待機する。
【0042】第2の給紙位置にある第1の排紙トレイ6
上方の本体(不動部材)には、上死点検知用のセンサー
94が設けられていて、このセンサー94の出力によ
り、第1の排紙トレイ6上の印刷用紙42の上面が給紙
コロ91に対して適切な圧力で接するように第1の排紙
トレイ6が給紙に応じて少しずつ上昇する。
【0043】レジストローラ45は、印刷ドラム31の
外周に巻装された感熱孔版原紙21の画像Aの位置とタ
イミングを合わせて印刷用紙42を印刷ドラム31とプ
レスローラ33との間に向けて送り出す。
【0044】こうして送り出された印刷用紙42は、印
刷ドラム31とプレスローラ33によって印刷ドラム3
1の外周面に向けて押しつけられることで、該感熱孔版
原紙21に穿孔された孔を通過したインキが印刷用紙4
2に転移して、印刷用紙42の裏面に画像Aが印刷され
て、排紙搬送装置5を経由して第2の排紙トレイ7に順
次排紙される。このように、印刷用紙42の排紙が始ま
ると、紙揃え装置61が1枚毎に動作して、第2の排紙
トレイ7上に排紙される印刷用紙42の紙揃えを行う。
【0045】〔片面印刷モード〕片面のみ印刷する片面
印刷モード時には、図2に示すように、印刷用紙42の
取り出し容易性を考慮して、第2の排紙トレイ7は排紙
位置に位置していることが必要であるが、第1の排紙ト
レイ6は、第2の排紙トレイ7の下方に位置していても
よいし、第2の給紙位置に位置していても何れでもよ
い。
【0046】この片面印刷モード時には、第1の給紙位
置にある給紙テーブル41から送り出された印刷用紙4
2の片面にのみ印刷が行われて、第2の排紙トレイ7に
順次積載収納されて印刷を終了する。この片面印刷モー
ドにおいても、前記両面モードで説明した如く、本印刷
に入る前に、「版付け」、「試し刷り」等の印刷が給紙
装置4から送り出される印刷用紙42に行われる。
【0047】〔昇降手段〕第1の排紙トレイ6、第2の
排紙トレイ7を連動して上昇、下降させる昇降手段につ
いて説明する。この昇降手段は、前記モードの説明で述
べた如く、両面−表面モード(図1参照)と両面−裏面
モード(図2参照)との間のモード変換時、及び、両面
−表面モード(図1参照)と片面モードとの間のモード
変換時に作動して、これら第1の排紙トレイ6と第2の
排紙トレイ7とを連動して上昇させ(図5参照)、或は
下降させる(図6参照)。
【0048】図1に示す如き、第1の排紙トレイ6及び
第2の排紙トレイ7が上昇位置にある状態は、図5に示
す状態に対応し、下降位置にある状態は図6に示す状態
に対応する。昇降手段は、移動台60と共に該移動台6
0上に構成されている。図5、図6において、移動台6
0は第1の排紙トレイ6と略同じ大きさで矩形板状をし
ており、軸60aが枢着されている。又、この軸60a
と対向して軸60bが設けられている。軸60bは、図
5における左右方向に形成された案内溝60cに案内さ
れて所定のストローク範囲で往復動可能である。
【0049】これら軸60a、60bの各一端側には、
等しい長さの板状片(或は棒状片)をX字状に交叉さ
せ、この交叉部を軸60dで枢着した構成の一対のリン
ク67の各一端部が枢着されている。
【0050】この一対のリンク67の他端部は、第1の
排紙トレイ6に設けた軸6a,軸6bにそれぞれ枢着さ
れている。ここで、軸6aは軸60aに、軸6bは軸6
0bに、それぞれ対向する位置に設けられている。軸6
aは第1の排紙トレイ6に枢着されており、軸6bは図
5における左右方向に形成した案内溝6cに案内されて
案内溝60cと同じ所定のストローク範囲で往復動可能
となっている。
【0051】かかる一対のリンク67と全く同じ構成が
軸6a,軸6b、軸60a,軸60bの各他端部におい
ても施されている。煩雑さを避けるため当該リンク部の
構成の説明は省略し、図7において単に符号67’を以
って示す。移動台60上には、図5における矢印Hで示
す方向にワイヤー(或はチェーン)からなる回動体66
が無端ベルト状に回動自在に張設支持されている。この
回動体66は、移動台60上に設置された駆動モーター
65により正転、逆転が可能である。
【0052】図5、図7に示すように、軸60bは部材
40を介し、回動体66の一部に固定されている。従っ
て、駆動モーター65を正逆転駆動することにより軸6
0bが移動し、これに伴い、リンク67、リンク67’
が動作して第1の排紙トレイ6が上昇し、或は下降す
る。
【0053】ここで、第1の排紙トレイ6上には、エン
ドフェンス62−1,支柱6e、支柱6f(支柱6eと
対向位置に設けられている。)が直立しており、第2の
排紙トレイ7はこれらエンドフェンス62−1,支柱6
e、支柱6f上に乗せられた状態で位置している。よっ
て、第2の排紙トレイ7は第1の排紙トレイ6と連動し
て昇降されることになる。
【0054】当該昇降手段、後述する移動手段及び、第
1の排紙トレイ6、第2の排紙トレイ7等は、図5、図
6に示すように当該孔版式製版印刷装置の本体に設けら
れた筐体71に組み立てられている。筐体71には、開
口71aが形成されていて、図5に示すように、第1の
排紙トレイ6は該排紙トレイ6の一部が開口71a部の
筐体71に当接する直前の位置が図示省略のセンサ等の
位置検知手段により検知されることにより、当該位置を
上昇限度としてこれ以上、上昇することができないよう
に駆動モーター65を制御するようにしている。この上
昇限度において、第1の排紙トレイ6が占める位置がこ
の第1の排紙トレイ6の排紙位置である。
【0055】第1の排紙トレイ6が下降した状態を図6
に示す。この下降限度も図示しない位置検知手段により
位置検知して駆動モーター65を制御することにより設
定される。図6に示すように、第2の排紙トレイ7は開
口71aよりも大きく形成されている。このため、図5
に示すように、第2の排紙トレイ7を乗せた上昇位置に
ある第1の排紙トレイ6が下降する過程で、図6に示す
ように第2の排紙トレイ7だけが開口71aの筐体71
に残される。このように、筐体71上において、第2の
排紙トレイ7が占める位置がこの第2の排紙トレイ7の
排紙位置である。
【0056】このように、本例では、第1の排紙トレイ
6が占める排紙位置と、第2の排紙トレイ7が占める排
紙位置とで、若干のずれを生ずるが、排紙が正常に行わ
れる限度内なら問題はない。このように昇降手段による
第1の排紙トレイ6、第2の排紙トレイ7の上下動を利
用し、後述するように、紙揃え装置を容易に自動化する
ことができる。
【0057】以上説明した如く、本例において、昇降手
段は、案内溝6c,案内溝60c,軸6a,軸6b,軸
60a,軸60b、駆動モーター65,回動体66,リ
ンク67,リンク67’等を主要部材として構成されて
いる。
【0058】〔移動手段〕第1の排紙トレイ6を前記説
明に係る、排紙位置と第2の給紙位置の何れかの位置に
移動させる移動手段について説明する。この移動手段
は、前記モードの説明で述べた如く、両面−表面モード
(図1参照)と両面−裏面モード(図2参照)との間の
モード変換時、及び、両面−裏面モード(図2参照)と
片面モードとのモード変換時に動作する。但し、上記片
面印刷モードについては、図6に示すように、第1の排
紙トレイ6を第2の排紙トレイ7の下に位置させたまま
で実行する場合に限る。この移動手段の動作により、第
1の排紙トレイ6は、排紙位置と第2の給紙位置の何れ
かの位置に移動させられる。
【0059】図5、図7において、移動台60の下部に
は複数のコロ68が軸支されている。これらのコロ68
は、筐体71に形成されたガイドレール69に案内され
て図5に示す矢印Hの向きに移動自在である。
【0060】移動台60より下方の筐体71には、図5
に示す矢印Hの方向にワイヤー或はチェーンからなる回
動体101が無端ベルト状に回動自在に張設支持されて
いる。この回動体101の一部は部材100を介して移
動台60と一体的に構成されている。
【0061】このため、筐体71に設置された駆動モー
ター102の正転、逆転に応じて移動台60が移動する
と、この移動台60上の第1の排紙トレイ6も移動す
る。この移動により、第1の排紙トレイ6は、図6に示
すように排紙位置の下方又は図8に示す第2の給紙位置
に位置設定される。
【0062】上記配置位置の下方とは、図6において、
昇降手段が下降状態にあり、かつ、移動台60がカイド
レール69上を案内されて左行し、当該ガイドレール6
9のストッパ69aに当接した時の第1の排紙トレイ6
の位置である。
【0063】第2の給紙位置とは、上記排紙位置から移
動台60が右行して、第1の排紙トレイ6上の印刷用紙
42の先端が筐体71に固定された突き当て板103に
当接した時に第1の排紙トレイ6が占める位置である。
第1の排紙トレイ6上の印刷用紙42の先端が筐体71
に固定された突き当て板103に当接したか否かは、突
き当て板103の変位を検知するセンサー104により
検知される。この検知情報に基づき、駆動モーター10
2の駆動が停止されて、第2の給紙位置に第1の排紙ト
レイ6が位置することになる。この状態を図8に示す。
【0064】以上説明した如く、本例において、移動手
段は、コロ68,ガイドレール69、部材100,回動
体101,駆動モーター102等を主要部材として構成
されている。
【0065】ここで、移動手段の説明がなされたので、
両面−表面モードから両面裏面モードへの移行時におけ
る、各部材の動作についてまとめて説明する。
【0066】両面−表面モード時において、第1の排紙
トレイ6により、画像Bが印刷された印刷用紙42を積
載収納する場合、第1の排紙トレイ6及び第2の排紙ト
レイ7は、それぞれ図5に示す位置にある。この状態
は、図1に対応する。表面に画像Bが印刷された印刷用
紙42が第1の排紙トレイ6に積載収納されて表面の印
刷が終了すると、両面−裏面モードに移行し、駆動モー
ター65が駆動されて、第1の排紙トレイ6と第2の排
紙トレイ7とが図5に示す上昇位置から下降し、図6に
示す状態になる。つまり、第2の排紙トレイ7が排紙位
置に位置し、第1の排紙トレイ6は下降位置に移行す
る。
【0067】次に、駆動モーター102が駆動され、第
1の排紙トレイ6は、第2の給紙位置に移動し位置決め
される。ここで、第1の排紙トレイ6を第2の給紙位置
へ位置決めするのは、図8に示すようにセンサー94の
検知情報に基づく。つまり、第1の排紙トレイ6上の印
刷用紙42の上面位置を検知し、この検知情報で駆動モ
ーター65の駆動を停止する。このときの第1の排紙ト
レイ6の位置が第2の給紙位置である。第1の排紙トレ
イ6が第2の給紙位置に位置決めされた時の状態は図2
に対応する。
【0068】この駆動モーター65の動作と平行して画
像Aの製版とその製版済み感熱孔版原紙21の印刷ドラ
ム31の外周への巻き付けが行われている。この巻き付
けが完了すると、第2の給紙位置に位置している第1の
排紙トレイ6からの給紙が可能な状態になる。ここで、
予め制御部のメモリに入力されていたデータに従って、
一定の待ち時間がとられる。この待ち時間は、第1の排
紙トレイ6の上に積載収納されている画像Bが印刷済み
の印刷用紙42のインキが該印刷用紙42の繊維に十分
に浸透して、第2の給紙位置での印刷用紙42の1枚分
離動作によって汚れが発生するのを防ぐための時間を稼
ぐためである。通常、このインターバルタイムは、4〜
5分程度あれば十分である。
【0069】一定の待ち時間終了後、給紙コロ91と分
離コロ92とが回転して第1の排紙トレイ6上の印刷用
紙42を上から順に1枚分離して搬送することになる。
給紙に際しての印刷用紙42の上記1枚分離は次のよう
に行われる。図8において、分離パッド95が伸長性の
ばね95aにより分離コロ92に押し付けられて、摩擦
分離により、印刷用紙42の重送が防止されるのであ
る。
【0070】送り出された印刷用紙42は、案内板96
により案内されて中間搬送ローラ93に送られ、更に、
案内板97により送られ、この過程で反転させられて、
レジストローラ45まで送られる。このレジストローラ
45にて待機している印刷用紙42は、印刷ドラム31
上の感熱孔版原紙21の画像位置の到来とタイミングを
合わせて印刷ドラム31とプレスローラ33との間に向
けて送り出されプレスローラ33により印刷ドラム31
に押し付けられて裏面に画像Aが形成される。
【0071】こうして両面の印刷が終了した印刷用紙4
2は、順次、第2の排紙トレイ7に排出され、積載収納
される。こうして両面の印刷が終了したならば、昇降手
段、移動手段は上記と逆の順序で部材を駆動して、例え
ば、図1、図5に示すホームポジションに戻る。以上は
両面モードであったが、片面モードにおいては、図1、
図5のホームポジションを基準とすれば、昇降手段のみ
の駆動で足りる。特殊な例としては、両面モードの途中
から、片面モードへと移行する場合には、移動手段が駆
動される場合もあり得る。
【0072】(2)請求項2記載の発明についての説明 本例は、排紙位置に対応して設けられた紙揃え装置に関
する。この紙揃え装置は、第1の排紙トレイ6、第2の
排紙トレイ7の何れに対しても共通的に作用する。
【0073】〔第1の例〕機械的に作動する紙揃え装置
61について、図3、図7により説明する。本発明に係
る紙揃え装置を第2の排紙トレイ7の上方から見た図3
において、第2の排紙トレイ7には、印刷用紙42が送
り込まれる方向(矢印Kの方向)と直交する方向上にて
対向する位置関係で、切欠き77−2,切欠き78−2
を形成している。第2の排紙トレイ7の下方に位置する
第1の排紙トレイ6についても第2の排紙トレイ7にお
けると同じ位置に同じ大きさで切欠き77−1、切欠き
78−1が形成されている。
【0074】第1の排紙トレイ6或は第2の排紙トレイ
7が排紙位置に移動した時、この排紙位置にある上記何
れかの排紙トレイの切欠き内に位置するようにして、つ
まり、設置位置を固定して、フエンス62a,フェンス
62bが設けられている。更に、これらのフェンス62
a,フェンス62bは、紙揃えに際して上記切欠き内で
互いに近づき、紙揃えが終了したら互いに離れるという
運動をするようになっている。
【0075】この運動の仕組みは、モーター63の回転
運動をクランク機構により直線運動に変換する機構であ
れば公知の何れの手段でもよいが、本例では、クランク
機構を用いている。このクランク機構は、フェンス62
aに関してはクランクアーム63aと、このクランクア
ーム63aに連結されるロッド63bとからなり、この
ロッド63bの先端にフェンス62aが取付けられてい
る。ロッド63bは筐体71に形成したガイド穴に摺動
自在に嵌合し、案内されるようになっている。
【0076】ロッド63bは、摺動時の回転を防止する
ため、断面を角状に形成し、筐体71に形成するガイド
穴もこれに合わせた角状にする。或はロッド63bを丸
軸にして、キーとキー溝の構成を前記ガイド穴との間に
施し、かかる構成により同じ目的を達成することもでき
る。
【0077】フェンス62bに関してもフェンス62a
におけると同じクランク機構により駆動することとす
る。よって、フェンス62aにおけると同じ符号を付し
説明は省略する。
【0078】第2の排紙トレイ7について、矢印Kで示
される印刷用紙42の排紙時の送り方向先端位置近傍に
は、エンドフェンス62−2が積載収納される印刷用紙
42の高さよりも高い寸法で直立して固定されている。
なお、第1の排紙トレイ6についても同様の位置にエン
ドフェンス62−1が設けられている。
【0079】図3において、第2の排紙トレイ7につい
て、矢印Kで示される印刷用紙42の排紙時の送り方向
後端よりも外側には、エンドフェンス62−2と対向し
てフェンス62cが設けられている。このフェンス62
cの高さはエンドフェンス62−2の高さと同じであ
る。前記したフェンス62a,フェンス62bについて
もエンドフェンス62−2と同じ高さである。このフェ
ンス62cは紙揃えに際して該フェンス62cと対向す
るエンドフェンス62−2又はエンドフェンス62−1
に近づく向きに移動し、紙揃えが終わると離れる向きに
移動するという運動をする。この運動の仕組みは、前記
したクランク機構と同じクランク機構からなるので、前
記クランク機構におけると同じ符号を付し、説明を省略
する。
【0080】この機械式で自動式の紙揃え装置61で
は、印刷用紙42が排紙トレイに1枚搬入される毎にこ
の排紙を確認できる位置に設けた排紙センサー(図示省
略)により印刷用紙42の上記搬入を検知し、この検知
信号に基づき、前記各モーター63を駆動して、3つの
フェンス62a,62b、62cを同時に印刷用紙42
に接近する向きに移動させ、紙揃えを行う。
【0081】なお、クランク機構では、各フェンス62
a,62b、62cの各移動ストロークは一定であるの
で、印刷用紙のサイズが変更になった場合に対処できな
い。そこで、その対応として、モーター63を適宜のス
ライド板上に設け、このスライド板を印刷用紙のサイズ
に合わせて移動調節できるようにしておき、印刷用紙の
サイズに合わせて必要量移動調節して対処する。
【0082】〔第2の例〕手動操作により作動する紙揃
え装置61’について図4により説明する。本例では、
前記機械式で自動的に作動する紙揃え装置61における
エンドフェンス62−2、フェンス62a、フェンス6
2b,フェンス62cに対応するフェンスとしてエンド
フェンス62’−2、フェンス62’a、フェンス6
2’b、フェンス62’cを設けている。
【0083】これらのフェンスのうち、エンドフェンス
62’−2は第2の排紙トレイ7に設けられ、フェンス
62’cは筐体71に設けられ、それぞれ固定式であ
り、移動することはできない。フェンス62’a、フェ
ンス62’bについては、ロッド63dが筐体71に摺
動自在に嵌合しており、適宜の摺動位置にて位置固定す
ることができるようになっている。ロッド63dについ
ても、前記ロッド63bにおけると同じに角状にし、或
は、筐体71のガイド穴との関係では、キーとキー溝に
よる構成とする。
【0084】紙揃えに際しては、予め、予定される印刷
用紙のサイズに合わせてフェンス62’a、フェンス6
2’bの位置を紙揃え可能な位置に位置調節し、その位
置に固定する。この固定手段としては、ロッド63dの
側面をねじ63eで押さえるという手段が考えられる。
【0085】本例では、フェンス62’cを固定式とし
ているが、これはレイアウト上、位置調整がしにくいた
めであり、レイアウト上、可能であれば他のフェンス6
2’aやフェンス62’bにおけると同じように、位置
調整可能とすることもでき、そのようにすれば、多くの
種類の印刷用紙に対して紙揃えが可能となる。
【0086】この手動式の紙揃え装置61’では、搬入
される印刷用紙のサイズに合わせて予め、各フェンスの
位置が定めてあるので、印刷用紙の搬入毎には動作しな
い。4方を囲む各フェンスの間に印刷用紙が投入され
て、紙揃えが行われるのである。
【0087】前記した機械式紙揃え装置61、手動式紙
揃え装置61’の何れにおいても、排紙位置において、
固定的に設けるだけで、第1の排紙トレイ6、第2の排
紙トレイ7の昇降動作に応じて、第1の排紙トレイ6に
対応する時はこの第1の排紙トレイ6の紙揃えを行う
し、又、第2の排紙トレイ7に対応する時はこの第2の
排紙トレイ7の紙揃えを行う。このように、簡単な構成
により2つのトレイ6,7の紙揃えを共通的に行うこと
ができるのは、請求項1に記載の発明における昇降手段
を前提とするからである。
【0088】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、両面印刷
に際して必要な印刷用紙の給紙位置へのセット操作を自
動的に行うことができる。
【0089】請求項2記載の発明によれば、紙揃え装置
を簡易な構成により設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての孔版式製版印刷装置の
正面図である。
【図2】本発明の実施例としての孔版式製版印刷装置の
正面図である。
【図3】紙揃え装置の平面図である。
【図4】紙揃え装置の他の例を説明した平面図である。
【図5】移動手段及び上昇状態にある昇降手段の正面図
である。
【図6】移動手段及び下降状態にある昇降手段の正面図
である。
【図7】図1に示した孔版式製版印刷装置の排紙トレイ
側での部分断面側面図である。
【図8】第1の排紙トレイを第2の給紙位置に移動させ
た状態を説明した図である。
【符号の説明】
6 第1の排紙トレイ 7 第2の排紙トレイ 60 (移動手段としての)移動台 65 (昇降手段としての)駆動モーター 67 (昇降手段としての)リンク 67’ (昇降手段としての)リンク 101 (移動手段としての)回動体 102 (移動手段としての)駆動モーター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】孔版原紙を穿孔し製版する製版装置と、製
    版済みの原紙を搬送して印刷ドラムに巻装する給版装置
    と、使用済みの原紙を前記印刷ドラムから剥離する排版
    装置と、前記孔版原紙に穿孔された孔を通過したインキ
    を印刷用紙に転移させる印刷装置と、前記印刷装置によ
    り画像が形成された前記印刷用紙を積載収納する排紙ト
    レイとを有する孔版式製版印刷装置において、 両面印刷する両面印刷モード時であって表面印刷を行う
    両面−表面モード時には、前記印刷装置から排出される
    前記印刷用紙を導入する排紙位置に位置して前記印刷装
    置から送り出される表面印刷済みの前記印刷用紙を積載
    収納すると共に、前記両面印刷モード時であって裏面印
    刷を行う、両面−裏面モード時には該裏面が印刷される
    ように前記印刷用紙を前記印刷装置に送り出すための第
    2の給紙位置に位置して、この第2の給紙位置より前記
    表面印刷済み印刷用紙を前記印刷装置に向けて送り出す
    第1の排紙トレイと、 前記両面−表面モード時には、前記排紙位置に位置する
    前記第1の排紙トレイの上方に位置し、前記両面−裏面
    モード時には前記排紙位置に位置して前記印刷装置から
    送り出される印刷済みの印刷用紙を積載収納する第2の
    排紙トレイと、前記各モード相互間の切り換えに際し
    て、前記第1のトレイ、前記第2のトレイを連動して昇
    降させて前記第1のトレイ、前記第2のトレイの何れか
    のトレイを前記排紙位置に移動させ得る昇降手段と、 前記各モード相互間の切り換えに際して、前記第1のト
    レイを前記排紙位置又は前記第2の給紙位置の何れかの
    位置に移動させ得る移動手段とを有することを特徴とす
    る両面印刷可能な孔版式製版印刷装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の両面印刷可能な孔版式製版
    印刷装置において、排紙位置には、該排紙位置に位置す
    る第1のトレイ、第2のトレイの何れに対しても印刷用
    紙の紙揃えを行うことのできる紙揃え装置を設けたこと
    を特徴とする両面印刷可能な孔版式製版印刷装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6073925A (en) * 1996-04-17 2000-06-13 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Image forming apparatus
US6736560B2 (en) 1999-06-09 2004-05-18 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Printer
JP2013006360A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Duplo Seiko Corp 両面印刷装置
JP2013208887A (ja) * 2012-02-28 2013-10-10 Duplo Seiko Corp 両面印刷装置

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