JPH089156A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH089156A
JPH089156A JP6142979A JP14297994A JPH089156A JP H089156 A JPH089156 A JP H089156A JP 6142979 A JP6142979 A JP 6142979A JP 14297994 A JP14297994 A JP 14297994A JP H089156 A JPH089156 A JP H089156A
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JP6142979A
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English (en)
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Hiroyuki Nishimura
浩幸 西村
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、希望する画像濃度を容易に
かつ確実に選択することのできる画像形成装置を提供す
ることにある。 【構成】画像データに応じた画像を、画像濃度を所定数
の段階に切り替えて印字可能な画像形成部と、所定数の
画像M1ないしM7をそれぞれ切り替え可能な各段階の
画像濃度で同時に可能な画像表示部100と、を備えて
いる。画像表示部に全濃度の画像あるいは制御表示部を
通して選択された複数の濃度の画像を同時に表示し、表
示された画像から所望の画像濃度を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複写機、プリンタ等の
画像形成装置、特に、デジタル信号により画像処理を行
なう画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置、例えば、デジタル複写装
置は、原稿から画像情報を読み取る画像読取部と、読み
取られた画像情報に応じた現像材像を形成し被転写材と
しての用紙に転写する画像形成部と、を備えている。
【0003】読み取られた画像情報は、一旦画像メモリ
に格納され、シェーディング補正、拡張圧縮処理等の所
望の画像処理を受けた後、例えばレーザ露光装置等の露
光装置に出力される。露光装置は、入力された画像デー
タに応じて像担持体を露光することよって静電潜像を形
成し、この静電潜像を現像器で現像することにより、画
像情報に応じた現像剤像が形成される。そして、形成さ
れた現像剤像を用紙に印字、つまり、転写することによ
り、所望の画像が出力される。
【0004】一般に、複写装置は、例えば、現像器の現
像バイアスを調整することにより、用紙に出力される画
像の濃度を複数段階に変更可能に構成されている。そし
て、操作パネルを介して所望の画像濃度を選択すること
により、所望の濃度の画像を出力することができる。
【0005】従来、デジタル複写装置として、読み取っ
た画像を画像形成部によって用紙に出力する前に、予
め、操作パネルの表示部に表示可能な複写装置が知られ
ている。この複写装置においては、操作パネルを通して
所望の画像濃度を選択することにより、選択した濃度に
対応する画像が表示部に表示される。そして、表示部に
表示された画像を参考にして画像濃度を決定した後、画
像形成動作を開始することにより、選択した濃度の画像
が用紙に出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
複写装置において、操作パネルの表示部には、現在設定
されている画像濃度に対応する1つの画像のみを表示可
能となっている。この場合、オペレータは画像濃度を選
択する際に、何度も画像濃度を切り替えて画像を表示部
に表示し確認する必要があり、操作が面倒となる。
【0007】また、1つの画像のみしか表示されないこ
とから、表示された画像濃度と他の画像濃度との差を1
目で判断することが困難であり、画像濃度の決定に時間
がかかるとともに、画像形成部によって実際に出力した
画像の濃度が希望する画像濃度と相違してしまう虞があ
る。出力画像の濃度が希望する画像濃度と相違する場合
に、再度画像の読み取り、画像濃度選択、画像形成を行
なう必要があり、効率および経済性の点で問題となる。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的
は、希望する画像濃度を容易にかつ確実に選択すること
のできる画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に係る画像形成装置は、画像デ
ータを記憶する記憶手段と、上記画像データに応じた画
像を、画像濃度を所定数の段階に切り替えて印字可能な
画像形成手段と、上記記憶手段に記憶された画像データ
にそれぞれ対応する上記所定数の画像を、それぞれ上記
切り替え可能な各段階の画像濃度で同時に表示する表示
手段と、上記表示手段に表示された上記所定数の画像か
ら任意の画像濃度を選択する選択手段と、を備えてい
る。
【0009】請求項2に係る画像形成装置は、画像をド
ット単位で読み取り可能な読み取り手段と、読み取られ
た画像データを記憶する記憶手段と、上記画像データに
応じた画像を、画像濃度を所定数の段階に切り替えて印
字可能な画像形成手段と、上記記憶された画像データを
任意のデータ数およびドット数に変換する変換手段と、
上記変換された画像データにそれぞれ対応する上記所定
数の画像を、それぞれ上記切り替え可能な各段階の画像
濃度で同時に表示する表示手段と、上記表示手段に表示
された上記所定数の画像から任意の画像濃度を選択する
選択手段と、を備えている。
【0010】また、この発明の請求項3に係る画像形成
装置は、画像データを記憶する記憶手段と、上記画像デ
ータに応じた画像を、画像濃度を所定数の段階に切り替
えて印字可能な画像形成手段と、上記記憶手段に記憶さ
れた画像データにそれぞれ対応する上記所定数の画像
を、それぞれ上記切り替え可能な各段階の画像濃度で同
時に表示可能な表示手段と、上記表示手段に表示するそ
れぞれ異なる画像濃度を有する複数の画像を設定する設
定手段と、上記表示手段に表示された上記画像から任意
の画像濃度を選択する選択手段と、を備えている。
【0011】更に、この発明の請求項4に係る画像形成
装置は、画像をドット単位で読み取り可能な読み取り手
段と、読み取られた画像データを記憶する記憶手段と、
上記画像データに応じた画像を、画像濃度を所定数の段
階に切り替えて印字可能な画像形成手段と、上記記憶さ
れた画像データを任意のデータ数およびドット数に変換
する変換手段と、上記変換された画像データにそれぞれ
対応する上記所定数の画像を、それぞれ上記切り替え可
能な各段階の画像濃度で同時に表示可能な表示手段と、
上記表示手段に表示するそれぞれ異なる画像濃度を有す
る複数の画像を設定する設定手段と、上記表示手段に表
示された上記所定数の画像から任意の画像濃度を選択す
る選択手段と、を備えている。
【0012】
【作用】上記のように構成された請求項1および請求項
2に係る画像形成装置によれば、記憶手段に記録された
画像データを画像形成手段により印字する前に、上記画
像データに応じた画像が表示手段に表示される。その
際、表示手段には、画像形成手段により画像濃度を切り
替えて印字可能な全ての段階数と同数の画像が各段階の
画像濃度で同時に表示される。そして、表示手段に表示
された画像から任意の画像濃度を選択した後、画像形成
手段により、上記選択された画像濃度の画像が印字され
る。
【0013】また、上記のように構成された請求項3お
よび請求項4に係る画像形成装置によれば、記憶手段に
記録された画像データを画像形成手段により印字する前
に、上記画像データに応じた画像が表示手段に表示され
る。その際、表示手段には、画像形成手段により印字可
能な所定数の画像濃度の内、設定手段によって設定され
た複数の画像濃度を有する複数の画像が同時に表示され
る。そして、表示手段に表示された画像から任意の画像
濃度を選択した後、画像形成手段により、上記選択され
た画像濃度の画像が印字される。
【0014】
【実施例】以下図面を参照しながら、この発明に係る画
像形成装置をデジタル複写装置に適用した実施例につい
て詳細に説明する。図1に示すように、デジタル複写装
置は筐体10を備え、筐体10内には、読み取り手段と
して機能する画像読取部4と、画像形成手段として機能
する画像形成部6と、が設けられている。
【0015】画像読取部4は、読取対象物、つまり原稿
Dが載置される原稿台12と、原稿台12の一端に配置
され、原稿Dが載置されるべき位置を示すサイズ板12
aと、を備えている。筐体10の上面には後述する自動
原稿送り装置80(以下、ADFと称する)が配設さ
れ、このADFは、原稿台12上に原稿を送るととも
に、原稿台に対して開閉可能に配設され原稿台に載置さ
れた原稿Dを原稿台12に密着させる原稿押さえとして
機能する。
【0016】ADF80は、原稿Dが載置される原稿ト
レイ82と、原稿を搬送する搬送ベルト85と、を備え
ている。そして、原稿トレイ82に載置された原稿は、
搬送路84を介して原稿台12上に導かれ、搬送ベルト
85により所定の位置に位置決めされる。後述する原稿
の読み取り終了後、原稿Dは搬送ベルト85により搬送
路86を通してADF80上面の原稿排紙部88に排出
される。
【0017】また、画像読取部4は、原稿台12に載置
された原稿Dを照明する照明ランプ14および原稿Dか
らの反射光を所定の方向に偏向する第1のミラー15を
有し、これらの照明ランプおよび第1のミラーは、筐体
10内において原稿台12の下方に配設された第1のキ
ャリッジ16に取り付けられている。
【0018】第1のキャリッジ16は、原稿台12と平
行に移動可能に配置され、図示しない歯付きベルト等を
介して図示しないパルスモータによって、原稿台に沿っ
て平行に移動される。また、原稿台12の下方には、原
稿台と平行に移動可能な第2のキャリッジ18が配設さ
れている。
【0019】第2のキャリッジ18には、第1のミラー
15により偏向された原稿Dからの反射光を順に偏向す
る第2および第3のミラー20、21が互いに直角に取
り付けられている。第2のキャリッジ18は、第1のキ
ャリッジ16を駆動する歯付きベルト等によって、第1
のキャリッジ16に対して従動されるとともに、第1の
キャリッジに対して、1/2の速度で原稿台12に沿っ
て平行に移動される。
【0020】また、原稿台12の下方には、第2のキャ
リッジ18上の第3のミラー21からの反射光を集束す
る結像レンズ22と、結像レンズにより集束された反射
光を受光して光電変換するCCDセンサ24とが配設さ
れている。結像レンズ22は、第3のミラー21により
偏向された光の光軸を含む面内に、駆動機構を介して移
動可能に配設され、自身が移動することで反射光を所望
の倍率で結像する。そして、CCDセンサ24は、入射
した反射光を光電変換し、読み取った原稿Dに対応する
出力信号を後述する画像メモリに出力する。
【0021】一方、図1に示すように、画像形成部6
は、露光手段として作用するレーザ露光装置26を備え
ている。レーザ露光装置26は、光源としての半導体レ
ーザ27と、光学装置28とを有し、光学装置28は、
画像読取部4により読み取られた原稿Dの画像情報に応
じて、レーザ27から出射されたレーザ光を強度変化さ
せるとともに後述する像担持体としての感光体ドラム3
6に向かわせる。
【0022】光学装置28は、レーザ27からのレーザ
光に集束性を与え、ほぼ円形の断面形状を有するレーザ
光に変換する図示しない第1のレンズと、第1のレンズ
を通過したレーザ光を感光体ドラムの軸方向に沿って偏
向する光偏向装置30と、偏向されたレーザ光を感光体
ドラム上の所望の位置に順次結像させるために、レーザ
光の偏向角に応じて、感光体ドラム上における光軸から
レーザ光が結像されるべき位置までの距離を調整する第
2および第3のレンズ31、32と、レーザ光を感光体
ドラムに向かって折返す第1および第2のミラー33、
34と、を備えている。
【0023】画像形成部6は筐体10のほぼ中央に配設
された回転自在な感光体ドラム36を有し、感光体ドラ
ム表面は、レーザ露光装置26からのレーザ光により露
光され、所望の静電潜像(画像)が形成される。
【0024】感光体ドラム36の周囲には、ドラム表面
を所定の電荷に帯電させる帯電チャージャ37、感光体
ドラム表面上に形成された静電潜像に現像剤としてのト
ナーを供給して所望の画像濃度で現像する現像器38、
後述する用紙カセットから給紙された被転写材、つま
り、コピー用紙Pを感光体から分離させるための剥離チ
ャージャ39を一体に有し、感光体ドラムに形成された
トナー像をコピー用紙Pに転写させる転写チャージャ4
0、感光体ドラム表面からコピー用紙を剥離する剥離爪
42、感光体ドラム表面に残留したトナーを清掃する清
掃装置44、および、感光体ドラム表面の除電する除電
器45が順に配置されている。
【0025】図1に示すように、筐体10の側面下部に
は、コピー用紙Pをそれぞれ多数枚収容した第1および
第2の用紙カセット48、50が脱着自在に装着されて
いる。また、筐体10内には、第1および第2の用紙カ
セット48、50から取り出されたコピー用紙を、感光
体ドラム36と転写チャージャ40との間に位置した転
写部を通して搬送する搬送路52が形成され、搬送路の
終端には定着装置53が設けられている。定着装置53
に対向した筐体1の側壁には排出口54が形成され、こ
の排出口には排紙トレイ55が装着されている。
【0026】第1および第2の用紙カセット48、50
の近傍には、それぞれ用紙カセットからコピー用紙を取
り出すピックアップローラ56、給紙ローラ対57がそ
れぞれ設けられている。搬送路52において感光体ドラ
ム36の上流側には、取り出されたコピー用紙Pの傾き
を補正するとともに、感光体ドラム36上のトナー像の
先端とコピー用紙Pの先端とを整合させ、感光体ドラム
外周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙Pを給紙する
レジストローラ対58が配設されている。
【0027】ピックアップローラ56により第1あるい
は第2の用紙カセット48、50から1枚づつ取り出さ
れたコピー用紙Pは、給紙ローラ対57によりレジスト
ローラ対58へ送られる。そして、コピー用紙Pは、レ
ジストローラ対58により先端が整位された後、転写部
に送られる。転写部において、感光体ドラム36上に形
成された現像剤像、つまり、トナー像が、転写チャージ
ャ40によりコピー用紙P上に転写される。
【0028】トナー像の転写されたコピー用紙Pは、剥
離チャージャ39からのACコロナ放電および剥離爪4
2の作用により感光体ドラム36表面から剥離され、搬
送路52の一部を構成する搬送ベルト60を介して定着
装置53に搬送される。そして、定着装置53によって
現像剤像がコピー用紙Pに溶融定着さた後、コピー用紙
Pは、給紙ローラ対61および排紙ローラ対62により
排紙トレイ55上に排出される。
【0029】また、搬送路52の下方には、定着装置5
3を通過したコピー用紙Pを反転して再びレジストロー
ラ対58へ送る反転機構64が設けられている。反転機
構64は、コピー用紙Pを一時的に集積する一時集積部
65と、搬送路52から分岐し、定着装置53を通過し
たコピー用紙Pを反転して一時集積部65に導く反転路
66と、一時集積部に集積されたコピー用紙Pを一枚づ
つ取り出すピックアップローラ67と、取り出されたコ
ピー用紙を搬送路68を通してレジストローラ対58へ
給紙する給紙ローラ69と、を備えている。また、搬送
路52と反転路66との分岐部には、コピー用紙Pを排
出口54あるいは反転路66に選択的に振り分ける振り
分けゲート70が設けられている。
【0030】両面コピーを行なう場合、定着装置53を
通過したコピー用紙Pは、振り分けゲート70により反
転路66に導かれ、反転された状態で一時集積部65に
一時的に集積された後、ピックアップローラ67および
給紙ローラ対69により、搬送路68を通してレジスト
ローラ対58へ送られる。そして、コピー用紙Pはレジ
ストローラ対58により整理された後、再び転写部に送
られコピー用紙Pの裏面にトナー像が転写される。その
後、コピー用紙Pは、搬送路52、定着装置53および
排紙ローラ62を介して排紙トレイ55上に排紙され
る。
【0031】図2に示すように、筐体10の上面前部に
は複写装置に関する種々の情報を表示および入力するた
めの操作パネル17が設けられている。操作パネル17
の中央には、タッチパネルで構成され画像表示手段およ
び選択手段として作用する画像表示部100、および、
タッチパネルで構成され設定手段として作用する制御表
示部102が設けられている。画像表示部100は、後
述するように、画像メモリに記録された画像データに対
応する画像を必要に応じて表示する。また、複写装置
は、複数段階、例えば、7段階に画像濃度を切り替えて
画像形成可能に構成されており、これに応じて、画像表
示部100は、各段階の画像濃度をそれぞれ有する、画
像データに応じた7つの画像M1ないしM2を一列に並
べて同時に表示可能な大きさに形成されている。
【0032】制御表示部102は、画像表示部100の
下方に設けられた種々の選択キー103により選択され
た種々の画面を表示する。選択キー103の内、例え
ば、画像表示キー103aが押下されると、図3に示す
ように、制御表示部102には画像表示画面が表示され
る。画像表示画面は、画像表示部100に表示する画像
の画像濃度を選択および設定する「こく」、「うす
く」、「表示実行」、「最大表示」、「変更」、「設
定」等の種々の設定キー104、「一般編集」、「文字
編集」の種々の編集モードを設定する種々の編集キー1
05、「PPC基本」、「PPC応用」、「プリンタ」
等の複写装置の動作モードを表示する種々のモード表示
キー106が表示されている。
【0033】また、制御表示部102には、画像濃度の
段階を示す7つの濃度段階表示部108、「表示する画
像を設定して下さい」等の案内表示、複写枚数、「コピ
ーできます」等の複写装置の動作表示がそれぞれ表示さ
れている。
【0034】図2に示すように、操作パネル17には、
画像表示部100および制御表示部102の他に、テン
キー110、コピー開始ボタン112、コピー用紙およ
び原稿のサイズを設定する多数のサイズ設定キー11
4、エディット、トリミング、両面印字等の種々の処理
モードを設定する多数の処理モード設定キー116が設
けられている。
【0035】図4はデジタル複写装置の制御系の構成を
示している。つまり、画像読取部4及び画像形成部6の
動作を制御する主制御部71は、主制御装置としてのC
PU72、CPUに接続され複写装置を動作させるため
の規則が記憶されているROM74、複写装置の操作パ
ネル17から入力される複写枚数、複写倍率等の数値デ
ータを記憶するとともに画像データの拡大縮小処理を行
なう変換手段としてのRAM76、およびCCDセンサ
24から出力され、後述するA/D変換回路92aを介
してディジタル信号に変換された画像信号および後述す
る外部装置95から入力された画像信号を画像データと
して一時的に記憶する記憶手段として作用する画像メモ
リ78等を備えている。画像メモリ78に記憶された画
像データは、後述する信号変換部92により2値データ
に変換される。
【0036】CPU72には、レーザ露光装置26の半
導体レーザ27を駆動するレーザドライバ91と、コピ
ー用紙Pの位置或いは用紙カセット内の残量を検知する
ためのスイッチ群及びソレノイドなどの機構部を付勢す
る駆動部80、第1および第2のキャリッジ16、1
8、感光体ドラム36、現像器38、搬送機構、レーザ
露光装置26の偏向装置30等を駆動するためのモータ
等を付勢するためのモータドライバ82と、照明ランプ
14および定着装置53のヒータランプなどを点灯させ
るためのランプ制御部84と、が接続されている。
【0037】また、CPU72には、現像器38に現像
バイアスを印加する高圧トランス120が電源制御部1
18を介して接続されている。高圧トランス120は、
CPU72および電源制御部118の制御の下、複数、
例えば、7段階の現像バイアスを現像器38に印加す
る。その結果、現像器38は、現像剤像の画像濃度を7
段階に切り替えて現像可能となっている。なお、CPU
72には、帯電チャージャ37および転写チャージャ4
0に所望の電圧を提供するための図示しない高圧トラン
スも接続されている。
【0038】更に、CPU72には、操作パネル17か
ら入力される数値データをCPU72に読取らせるため
の内部インターフェイス90と、画像メモリ78に記憶
された画像データを画像形成部6によって出力可能な2
値データに変換する信号変換部92と、画像読取部4か
らの画像信号とは異なる画像信号、例えば、画像形成部
6をプリンタ装置として利用するためのホストコンピュ
ータ、ワードプロセッサ等の外部装置95からの画像信
号を入力させるとともに、画像読取部4を介して読取ら
れた画像データを外部装置に伝送するための外部インタ
ーフェイス94と、外部装置95に伝送可能な2値デー
タに変換する符合化部96と、種々の入力に応じて規定
される制限時間、例えば、レーザ光の出力を変更するタ
イミング、あるいは複数の動作モードにおける入力待ち
時間等を計数するタイマ98と、が接続されている。
【0039】信号変換部92は、CCDセンサ24から
出力されたアナログ画像信号をディジタル信号に変換す
るA/D変換回路92a、CCDセンサ24から固有の
解像度で出力される画像データを画像形成部6における
分解能に整合させるための解像度変換回路92b、A/
D変換回路92aを介してディジタル信号に変換された
信号をCCDセンサ24の個体誤差及び周囲の温度変化
などに起因するCCDセンサ24からの出力信号に対す
るスレッショルドレベルの変動を補正するためのシェー
ディング補正回路92c、シェーディング補正回路92
cを通過した画像データを例えば、輝度信号及び色差信
号などに分離したのち、フィルタリング、トリミング、
マスキング、エッジ強調或いは文字特定などを施す画質
改善回路92d、および、画質改善回路から出力された
画像データに基づいてレーザ露光装置30の半導体レー
ザ27から出射されるレーザ光の強度を変化させるため
に画像データを2値化する2値化回路92eを備え、原
稿Dの画像を、2値の印字信号に変換する。
【0040】符号化部96は、2値データの符号を変換
する符号変換回路96a、および符号変換されたデータ
の帯域を圧縮する(および外部装置95からデータが供
給された場合には、既に圧縮されているデータを元に戻
すために伸長する)ための圧縮/伸長回路96dを備
え、画像メモリ78に記憶されている画像データを外部
装置95に適合するよう変換する。
【0041】次に以上のように構成されたデジタル複写
装置の動作を図5に示すフローチャートに従って説明す
る。まず、装置の電源がONされると、主制御部71の
ROM74に記憶されている所定の初期化動作が実行さ
れ、動作可能な状態となる。この状態で複写モードを実
行する場合、オペレータは、まず、原稿台12に原稿D
を載置し、印字される画像の画像濃度を所望の濃度に選
定したい場合には、操作パネル17の画像表示キー10
3aを押下した後、コピー開始ボタン112を押下す
る。
【0042】すると、CPU72により画像読取部4が
作動され、原稿Dから画像情報が読み取られる。つま
り、画像読取部4の照明ランプ14が点灯されるととも
に、モータドライバ82を介して第1および第2のキャ
リッジ16、18が原稿台12に沿って移動される。そ
れにより、原稿Dからの反射光、つまり、画像情報が順
次CCDセンサ24へ導かれる。
【0043】CCDセンサ24で受光された反射光は、
アナロク信号に変換された後に信号変換部92へ供給さ
れ、A/D変換回路92aを介してアナログ信号からデ
ジタル信号に変換される。更に、この信号は、解像度変
換回路92bおよびシェーディング補正回路92cを順
次通過し、ドット単位の画像データとして画像メモリ7
8に一旦記憶される。
【0044】続いて、ドット単位で読取られた原稿Dの
画像データは、画像メモリ78からRAM76に送ら
れ、操作パネル17の画像表示部100の仕様に合わせ
て拡大縮小処理される。ここで、拡大縮小処理とは、図
6Aに示すように、読み取られた原稿Dの画像データ数
が画像表示部のドット数より多い場合、画像表示部10
0のドット数と一致するように画像のデータ数を減らし
ても見た目上変わらないようにする画像データの縮小処
理の投影法、および、図6Bに示すように、読み取られ
た原稿Dの画像データ数が画像表示部のドット数より少
ない場合、画像の有効なエリアのみを画像表示部の1画
面に対応させるため画像表示部のドット数と同じに画像
のデータ数を増やしても見た目上変わらないようにする
画像データの拡大処理の線形補間を言う。画像表示部1
00の仕様に合わせた画像データの拡大縮小処理は、画
像の主走査及び副走査方向ともに行う。
【0045】このよにして拡大縮小処理された画像デー
タは、画像表示部100に表示される。この場合、図7
に示すように、画像表示部100には、複写装置により
切り替え可能な7段階のの画像濃度にそれぞれ対応する
濃度を有する7つの画像M1ないしM7が全て同時に表
示される。これらの画像M1ないしM7は、例えば、左
側から右側に向かって順に画像濃度が濃くなるよう表示
される。
【0046】この状態で、オペレータは、表示された画
像M1ないしM7の中から所望の画像濃度の画像を選択
し、画像表示部100の内、選択した画像濃度の画像、
例えば、M3の部位を指で押下する。すると、図8に示
すように、画像表示部100には画像M3を囲う点線の
枠124が表示され、選択された画像が特定される。
【0047】画像濃度の選定終了後、操作パネル17の
コピー開始ボタン112が再度押下されると、選択した
画像濃度にて以下の画像形成工程が開始される。この場
合、まず、画像データが画像メモリ78から出力され、
画質改善回路92dおよび2値化回路92eを介して2
値の印字信号に変換された後、図示しないパラレルーシ
リアル変換回路を介してシリアルに変換され、内部イン
ターフェース90を介して画像形成部6のレーザ露光装
置26へ供給される。
【0048】画像形成部6では、複写動作が開始された
時点で、感光体ドラム36が所望の速度で回転される。
同時に、帯電チャージャ37により、感光体ドラム36
の表面が所望の電荷で一様に帯電される。
【0049】レーザ露光装置26の半導体レーザ27か
ら画像データに応じて強度変調されたレーザ光が出射さ
れ、光学装置28により感光体ドラム36表面に照射さ
れる。それにより、感光体ドラム36表面に、印字信号
(画像データ)に対応する静電潜像が形成される。この
静電潜像は、現像器38から供給されるトナーによって
現像される。この際、現像器38には、操作パネル17
を介して選択された画像濃度に対応する現像バイアスが
供給され、静電潜像は、選択された画像濃度により現像
される。現像された像は、転写チャージャ40によりコ
ピー用紙Pにトナー像として転写される。
【0050】トナー像の転写されたコピー用紙Pは、剥
離チャージャ39および剥離爪42により感光体ドラム
36から剥離された後、定着装置53へ搬送され、ここ
で、トナー像がコピー用紙Pに溶融定着される。そし
て、トナー像が固着されたコピー用紙Pは、排出トレイ
55に排出される。以上の工程により、選択した画像濃
度を有するドット単位の画像が出力される。
【0051】一方、画像濃度を選定することなく複写動
作を開始する場合、つまり、操作パネル17の画像表示
キー103aが押下されることなくコピー開始ボタン1
12が押下された場合、画像読取部4により読み取られ
た原稿Dの画像データは、画像メモリ78に記憶される
ことなく直ちに画像形成部6へ送られ、上述した画像形
成動作が行なわれる。
【0052】なお、デジタル複写装置を外部装置95の
プリンタとして使用する場合には、外部装置95から送
られた画像データが画像メモリ78に一旦記憶され、以
後、上記と同様の動作により、画像表示部100への表
示および印字出力がなされる。
【0053】以上のように構成されたデジタル複写装置
によれば、印字される画像の濃度を選択する場合、複写
装置により印字可能な各段階の画像濃度をそれぞれ有す
る7つの画像が画像表示部100に同時に表示される。
【0054】従って、オペレータは、画像濃度ごとの表
示の差が1目で判断することができ、所望の画像濃度を
容易にかつ確実に選択することができる。また、所望の
画像濃度の複写画像を得るためには何度も画像濃度を切
り替えて画像表示部100に表示する必要がなく、操作
が容易になるとともに、画像濃度の決定を短時間で行な
うことが可能となる。
【0055】なお、上記実施例においては、印字可能な
全段階の画像濃度をそれぞれ有する画像を全て同時に表
示する構成としたが、デジタル複写装置は、オペレータ
により選択された任意の数の画像濃度に対応する画像を
画像表示部に表示する構成としてもよい。
【0056】つまり、図9に示すように、複写モードに
おいて、印字前に所望の画像濃度を選定する場合、オペ
レータは操作パネル17の画像表示キー103aを押下
した後、コピー開始ボタン112を押下する。
【0057】すると、画像制御部102に図3に示す画
面が表示されるとともに、画像読取部4により上記と同
様の工程によって原稿Dの画像情報が読み取られ、読み
取られた画像データは拡大縮小処理された後に画像メモ
リ78に記憶される。そして、オペレータは、画像表示
部102に示された画面の設定キー104を用いて、画
像表示部100に表示する画像の画像濃度を選択する。
【0058】例えば、図10に示すように、画像表示部
100に3つの画像M3、M4、M5を表示する場合に
ついて説明する。複写装置の初期状態において画像濃度
はその中間値に設定され、制御表示部102の画面にお
ける濃度段階表示部108は7つの表示部の内、中央の
表示部が黒く表示されている。この状態で先ず設定キー
104の[設定]キーを押し、中間値の画像濃度を設定
する。次に、[こく]キーを1回押してから[設定]ボ
タンを押し、中間値より1つ濃い濃度を設定する。さら
に、[うすく]キーを2回押してから[設定]ボタンを
押し、中間値より1つ薄い濃度を設定する。
【0059】その後、オペレータが[表示実行]キーを
押下することにより、設定された3つの画像濃度に対応
する3つの画像M3、M4、M5が同時に画像表示部1
00に表示される。そして、オペレータは表示画面を見
て印字出力したい濃度の画像を決定することができる。
また、画像表示部100に所望の画像の濃度が表示され
ていな場合、「変更」キーを押下することにより、再度
表示したい画像の濃度の選択することができる。必要で
あれば、切り替え可能な全ての画像濃度を設定するよう
にしてもよい。
【0060】以上の工程により画像濃度を決定した後、
表示された画像M3ないしM5の中から所望の画像濃度
の画像、M3の部位を指で押下することにより、図8に
示すように、画像表示部100には画像M3を囲う点線
の枠124が表示され、選択された画像が特定される。
【0061】画像濃度の選定終了後、操作パネル17の
コピー開始ボタン112が再度押下されると、上記と同
様にして、画像濃度を有するドット単位の画像がコピー
用紙に出力される。
【0062】以上のように構成された第2の実施例にお
いても、複数の画像濃度の画像を同時に画像表示部10
0に表示することができ、画像濃度ごとの表示の差が1
目で判断することができる。従って、所望の画像濃度を
容易にかつ確実に選択することができる。
【0063】また、上記実施例において、画像表示部1
00は、切り替え可能な7つの画像濃度に対応する7つ
の画像を横に並べて表示可能な構成としたが、図12お
よび図13に示すように、全画像を上下2段に分けて表
示可能な構成としてもよい。この場合、画像M1ないし
M7は、それぞれ予め決められた所定の位置に表示され
る。
【0064】更に、図12、13に示す画像表示部10
0を用いた場合において、一部の画像、例えば、3つの
画像のみ表示する際、各画像を画像表示部100に表示
可能な最大の大きさに拡大して表示するようにしてもよ
い。このような拡大表示は、制御表示部102の「最大
表示」キーを押下することによって行なわれる。最大表
示が不能な場合、つまり、4つ以上の画像を同時に画像
表示部100に表示する場合、最大表示命令は無視さ
れ、各画像は、通常の大きさで表示される。各画像を拡
大して表示した場合、印字後の画像濃度を一層明瞭に予
想することができ、画像濃度の選択が容易かつ確実とな
る。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、画像形成部により切り替え可能な各段階の画像濃度
をそれぞれ有する全ての画像を一度に表示可能な表示手
段を設け、全ての画像あるいは選択された複数の画像を
同時に表示することにより、印字される画像の濃度を容
易にかつ確実に選択可能な画像形成装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係るデジタル複写装置全体
を示す断面図。
【図2】上記デジタル複写装置の操作パネルの平面図。
【図3】上記操作パネルにおける制御表示部の1画面を
示す平面図。
【図4】上記デジタル複写装置の制御系の構成を示すブ
ロック図。
【図5】上記デジタル複写装置の複写動作を概略的に示
すフローチャート。
【図6】図6Aは、読取画像のデータ数が画像表示部の
ドット数より多い場合の画像縮小処理を概略的に示す平
面図、図6Bは、読取画像のデータ数が画像表示部のド
ット数より少ない場合の画像拡大処理を概略的に示す平
面図。
【図7】上記デジタル複写装置により切り替え可能な各
段階の画像濃度をそれぞれ有する全画像を同時に表示し
た画像表示部を示す平面図。
【図8】画像表示部に表示された画像から所望の濃度の
画像を選択した状態における上記画像表示部の平面図。
【図9】この発明の他の実施例における複写動作を概略
的に示すフローチャート。
【図10】操作パネルの制御表示部を通して選択した複
数の画像濃度の画像を同時に表示した画像表示部を示す
平面図。
【図11】画像表示部に表示された画像から所望の濃度
の画像を選択した状態における上記画像表示部の平面
図。
【図12】選択された複数の画像が表示された変形例に
係る画像表示部を示す平面図。
【図13】上記変形例に係る画像表示部に全画像が示さ
れた状態を示す平面図。
【図14】上記変形例に係る画像表示部に選択された複
数の画像濃度の画像を拡大した表示した状態を示す平面
図。
【符号の説明】
4…画像読取部、6…画像形成部、17…操作パネル、
24…CCDセンサ、26…レーザ露光装置、27…半
導体レーザ、36…感光体ドラム、38…現像器、71
…主制御部、72…CPU、76…RAM、78…画像
メモリ、100…画像表示部、102…制御表示部、1
03…選択キー、104…設定キー。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを記憶する記憶手段と、 上記画像データに応じた画像を、画像濃度を所定数の段
    階に切り替えて印字可能な画像形成手段と、 上記記憶手段に記憶された画像データにそれぞれ対応す
    る上記所定数の画像を、それぞれ上記切り替え可能な各
    段階の画像濃度で同時に表示する表示手段と、 上記表示手段に表示された上記所定数の画像から任意の
    画像濃度を選択する選択手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 画像をドット単位で読み取り可能な読み
    取り手段と、 読み取られた画像データを記憶する記憶手段と、 上記画像データに応じた画像を、画像濃度を所定数の段
    階に切り替えて印字可能な画像形成手段と、 上記記憶された画像データを任意のデータ数およびドッ
    ト数に変換する変換手段と、 上記変換された画像データにそれぞれ対応する上記所定
    数の画像を、それぞれ上記切り替え可能な各段階の画像
    濃度で同時に表示する表示手段と、 上記表示手段に表示された上記所定数の画像から任意の
    画像濃度を選択する選択手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像データを記憶する記憶手段と、 上記画像データに応じた画像を、画像濃度を所定数の段
    階に切り替えて印字可能な画像形成手段と、 上記記憶手段に記憶された画像データにそれぞれ対応す
    る上記所定数の画像を、それぞれ上記切り替え可能な各
    段階の画像濃度で同時に表示可能な表示手段と、 上記表示手段に表示するそれぞれ異なる画像濃度を有す
    る複数の画像を設定する設定手段と、 上記表示手段に表示された上記画像から任意の画像濃度
    を選択する選択手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 画像をドット単位で読み取り可能な読み
    取り手段と、 読み取られた画像データを記憶する記憶手段と、 上記画像データに応じた画像を、画像濃度を所定数の段
    階に切り替えて印字可能な画像形成手段と、 上記記憶された画像データを任意のデータ数およびドッ
    ト数に変換する変換手段と、 上記変換された画像データにそれぞれ対応する上記所定
    数の画像を、それぞれ上記切り替え可能な各段階の画像
    濃度で同時に表示可能な表示手段と、 上記表示手段に表示するそれぞれ異なる画像濃度を有す
    る複数の画像を設定する設定手段と、 上記表示手段に表示された上記所定数の画像から任意の
    画像濃度を選択する選択手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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