JPH0891114A - 霧用道路照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】広い照明範囲を確保すると共にグレア光の発生
を防止し得て、しかも、電気の消費の無駄を防止するこ
とができる霧用道路照明装置を提供する。 【構成】高光度光源２を有する照明装置本体３が車体装
備のヘッドランプと略同等の高さに設置され、霧検出セ
ンサ４により霧の発生が検出され、照度検出センサ５に
より周囲の明るさが検出され、照明装置本体３よりも手
前の車体検出センサ６により車体の通過が検出され、各
センサ４，５，６の検出結果に基づいて高光度光源２を
点灯させて車体進行方向が照明される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば、山岳道路の路
肩に設置されて夜間に霧が発生した際、これを検出して
自動的に道路を照明する霧用道路照明装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来から、比較的霧の発生し易い山岳道
路、特に、視界を確保したい鋭角なコーナ部の路肩に長
尺なポールを立設し、このポール先端に高光度光源を有
し且つ下方の道路並びにその周辺部を照明する照明装置
本体を設け、夜間に霧が発生した場合にこれを検出して
高光度光源を点灯させるようにした霧用道路照明装置が
知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く
構成された霧用道路照明装置にあっては、上方から道路
並びにその周辺部を照明するため、その照明範囲が狭い
範囲に限られてしまうばかりでなく、照明光が霧で乱反
射して運転者に不快なグレア光を与える虞があった。

【０００４】また、このような霧用道路照明装置にあっ
ては、夜間で且つ霧が発生している間は車体の存在の有
無に係わらず点灯するため、電気を無駄に消費してい
た。

【０００５】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あって、広い照明範囲を確保すると共にグレア光の発生
を防止し得て、しかも、電気の消費の無駄を防止するこ
とができる霧用道路照明装置を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項１に記載の発明は、高光度光源を有し且つ車
体装備のヘッドランプと略同等の高さに設置された照明
装置本体と、霧の発生を検出する霧検出センサと、周囲
の明るさを検出する照度検出センサと、車体の通過を前
記照明装置本体よりも手前で検出する車体検出センサと
を備え、前記各センサの検出結果に基づいて前記高光度
光源が所定時間点灯されて車体進行方向を照明すること
を要旨とする。

【０００７】

【作用】このような請求項１に記載の構成においては、
高光度光源を有する照明装置本体が車体装備のヘッドラ
ンプと略同等の高さに設置され、霧検出センサにより霧
の発生が検出され、照度検出センサにより周囲の明るさ
が検出され、照明装置本体よりも手前の車体検出センサ
により車体の通過が検出され、各センサの検出結果に基
づいて高光度光源を所定時間点灯させて車体進行方向が
照明される。

【０００８】

【実施例】次に、本発明の霧用道路照明装置の実施例を
図面に基づいて説明する。

【０００９】図１において、霧用道路照明装置１は、高
光度光源２を有する照明装置本体３と、霧の発生を検出
する霧検出センサ４と、周囲の明るさを検出する照度検
出センサ５と、車体の通過を検出する車体検出センサ６
と、各センサ４，５，６の検出結果に基づいて高光度光
源２を所定時間点灯させる制御回路部７とを備えてい
る。

【００１０】また、霧用道路照明装置１は、例えば、図
４に示すように、比較的霧の発生し易い山岳道路Ｄの路
肩に各々設けられていると共に、山岳道路Ｄのコーナ部
Ｃの手前から走行してきた車体Ｓに対して車体進行方
向、即ち、車体前方のコーナ部Ｃを照明して視界を確保
するように設定されている。尚、車体Ｓを検出する車体
検出センサ６には発光素子６ａと受光素子６ｂとからな
る光センサが採用されている。

【００１１】照明装置本体３は、例えば、図３に示すよ
うに、山岳道路Ｄに沿って設けられたガードレール８の
支柱９にブラケット１０を介して固定される等、車体装
備のヘッドランプ（図示せず）と略同等の高さに設置さ
れる。尚、霧検出センサ４、照度検出センサ５、発光素
子６ａ、受光素子６ｂもガードレール８の存在を認識さ
せるリフレックスリフレクタＲや照明装置本体３と同様
にガードレール８の支柱９に設置される。

【００１２】また、照明装置本体３にはプロジェクター
型の照明装置が採用され、図２に示すように、高光度光
源２を保持したハウジング１１と、ハウジング１１の前
面開口１１ａに位置するようにブラケット１２を介して
ハウジング１１に設けられたレンズ１３と、ハウジング
１１の後面開口１１ｂを閉成する蓋体１４と、高光度光
源２から出射された光束の一部を反射するようにハウジ
ング１１に固定されたリフレクタ１５と、高光度光源２
とレンズ１３との間に位置して高光度光源２から出射さ
れた光束の一部を遮断するグレア光規制用のシェード１
６とを備えている。

【００１３】レンズ１３は、霧等の悪条件であっても見
え方のよい淡黄色を発光するように黄色透明な非球面レ
ンズが採用されている。また、このレンズ１３に向けて
平行光束を反射させるようにリフレクタ１５の反射面は
複合楕円となっている。

【００１４】制御回路部７は、各センサ４，５，６から
の出力信号に基づいて高光度光源２の点灯条件を判断す
る判断回路１７と、判断回路１７から出力された点灯信
号に基づいて所定時間命令信号を出力するタイマ回路１
８と、タイマ回路１８から出力された命令信号の継続中
のみ高光度光源２を点灯させる点灯回路（駆動回路）１
９とを備えている。

【００１５】上記の構成において、高光度光源２を有す
る照明装置本体３、並びに各センサ４，５，６が車体装
備のヘッドランプと略同等の高さとなるガードレール８
の支柱９に設置される。

【００１６】そして、霧検出センサ４により霧の発生が
検出されると共に、照度検出センサ５により周囲の明る
さが検出されている際に、照明装置本体３よりも手前の
車体検出センサ６により車体Ｓの通過が検出されると、
これら各センサ４，５，６の検出結果により判断回路１
６が点灯の必要有りと判断してタイマ回路１８に点灯信
号を出力する。

【００１７】タイマ回路１８は、この点灯信号により点
灯回路１９に命令信号を出力して高光度光源２を点灯さ
せて車体進行方向を照明させ、所定時間のカウントが終
了すると点灯回路１９への命令信号の出力を停止して高
光度光源２を消灯させる。

【００１８】従って、夜間またはそれに相当する暗さの
時に霧が発生すると共に車体Ｓがコーナ部Ｃの手前を通
過する時に車体Ｓのヘッドランプと略同等の高さから車
体進行方向が所定時間照明されるため、従来の上方から
下方へと照明する霧用道路照明装置よりも広い照明範囲
を確保すると共にグレア光の発生を防止し得て、しか
も、電気の消費の無駄を防止することができる。

【００１９】尚、タイマ回路１８による所定時間のカウ
ント中に車体検出センサ６から新たな車体検出信号が判
断回路１７へと出力された場合には、判断回路１７はタ
イマ回路１８にリセット信号を出力し、このリセット信
号によりタイマ回路１８のカウントが再スタートされ
る。

【００２０】

【発明の効果】以上説明した様に、本発明の霧用道路照
明装置にあっては、高光度光源を有し且つ車体装備のヘ
ッドランプと略同等の高さに設置されて車体進行方向を
照明する照明装置本体と、車体の通過を前記照明装置本
体よりも手前で検出して前記高光度光源を点灯させる車
体検出センサと、霧の発生を検出する霧検出センサと、
周囲の明るさを検出する照度検出センサとを備えている
ことにより、広い照明範囲を確保すると共にグレア光の
発生を防止し得て、しかも、電気の消費の無駄を防止す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】同じく、霧用道路照明装置の概略構成を示すブ
ロック図である。

【図２】本発明の霧用道路照明装置を示し、照明装置本
体の説明図である。

【図３】同じく、照明装置本体の取付例を示す説明図で
ある。

【図４】同じく、霧用道路照明装置の設置例を示す説明
図である。

【符号の説明】

１…霧用道路照明装置 ２…高光度光源 ３…照明装置本体 ４…霧検出センサ ５…照度検出センサ ６…車体検出センサ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】高光度光源を有し且つ車体装備のヘッドラ
   ンプと略同等の高さに設置された照明装置本体と、霧の
   発生を検出する霧検出センサと、周囲の明るさを検出す
   る照度検出センサと、車体の通過を前記照明装置本体よ
   りも手前で検出する車体検出センサとを備え、前記各セ
   ンサの検出結果に基づいて前記高光度光源が所定時間点
   灯されて車体進行方向を照明することを特徴とする霧用
   道路照明装置。