JP4419845B2 - 照明システム - Google Patents

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本発明は、公道のような道路や駐車場内の道路等における交差点の隅部に照明器具を設け、歩行者や自転車搭乗者のような横断者が横断歩道若しくはその近傍を横断するような空間において、車両内の運転者に横断者の存在を照明により知らせる照明システムに関するものである。
道路の交差点のように歩行者(或いは自転車搭乗者)と車両(自動車)が路上に同時に存在する可能性のある空間では、人対車両の交通事故の可能性が他の道路空間に比べて著しく高い。そこでそのような空間には信号機などが設置され、歩行者と車両の移動方向が交差しないように制御している。
しかしながら、交差点に設置されている一般的な信号機では、直進車両と歩行者の移動方向が交差することはないが、一方で右折車両や左折車両と歩行者とは路上で交差する状況となり、交通事故の発生の原因となっている。これは右折や左折の運転行動をとっているときは直進時に比べて運転作業が複雑で、且つ視線の移動範囲も広くなるため、運転者が横断歩道上の歩行者を視認する時間が短く、視認できないことや視認できても歩行者の挙動を誤認することに起因する。
そこで、横断歩道上の歩行者の存在や挙動を判り易くするために、各種の照明システム(設備)が従来提供されている。
その一つとして道路上に光を照射することで、路面やその周囲を明るくさせて横断者を視認させる道路照明器具設備が従来提供されている(例えば特許文献1)。
また、横断歩道の略情報に光源と人感センサを設置し、横断歩道を歩行する歩行者を感知したときに横断歩道上に光を照射させるシステムも提供されている(例えば特許文献2)。この特許文献2に開示されている事例では対象物である歩行者に直接光源の光を照射することで歩行者が背景より明るく見える(逆シルエット視)ようにすることことで、歩行者の体の向きや挙動が判り易くしている。また歩行者の検知時のみ光源を点灯させるため、常時点灯の照明設備に比べて省エネルギを実現している。
一方、車両前方から自車の進行方向に光を照射することで、運転者の前方の視認性を確保する設備が提供されている(例えば、特許文献3)。
この設備は対象物である歩行者を直接照らす逆シルエット視で対象物を視認させるため、歩行者の体の向きや挙動が判り易い。
特開2001−351405号公報(図1、段落番号0008) 特開平9−219107号公報(図1,段落番号0016,段落番号0017) 特開2003−72458号公報(段落番号0049〜0052)
しかし特許文献1に開示されている道路照明器具設備による照明は、対象物の背景を明るく照らして対象物を暗く見せて視認させるため、照明器具1を例えば図8(a)に示すように例えば十字状に二つの道路が交差する交差点Xにおいて、交差点X近傍で道路を横断するように設けた横断歩道Hの近傍で並行する形で設けるような場合(一般的な設置場所)には、対象物である歩行者(横断しようとする自転車搭乗者を含む)Mがシルエットになり、車両(自動車)内の運転者の目Eから見て歩行者Mの体の向きや挙動が判りにくいという課題がある。尚図中Aは各照明器具1の照射範囲を示す。
そこで、図8(b)に示すように近年、交差点Xの4つの隅部に照明器具1を設置して、横断歩道上の対象物である歩行者Mを直接照射することで、車両内の運転者の目Eから見て歩行者Mの体の向きや挙動を判り易くさせる事例が提案されている。しかしこの図示例でも歩行者Mの側方から前照灯を照射する車両が存在している場合、交差点側の運転者から見て歩行者Mがシルエットになってしまい、歩行者Mの体の向きや挙動が判りにくくなってしまうという課題がある。
また特許文献2に開示されている事例では、横断歩道を横断している歩行者の側方から前照灯を照射する車両が存在している場合、交差点X側の運転者から見て歩行者がシルエットになってしまい、歩行者の体の向きや挙動が判りにくくなってしまうという課題がある。
更に特許文献3に開示されている事例では、非常に限られた狭い範囲を照射するため、道路構造や車両前方以外の歩行者が非常に判りにくいという課題がある。また運転者の視線方向に別車両の前照灯があると運転者は眩しさを感じて不快感や視認性の低下を発生させる課題もある。
上述の歩行者がシルエットに見える場合の事例を図9により詳説する。
つまり図9(a)に示すように手前で車両C1が停止している横断歩道Hを横断する歩行者Mの見え方を考えると、停車車両C1が前照灯を点灯している場合、交差点X内から停止車両C1の対向車線側に侵入してくる右折車両C2・左折車両C3にとっては、停止車両C1の前照灯による照明LXによって歩行者Mが側方から図9(b)に示すように照射されるためシルエットになり、歩行者Mの体の向きや挙動が判りにくくなるのである。
従って、横断歩道Hに侵入しようとした右折車両C2や左折車両C3の近傍に存在した歩行者Mの挙動を誤認(例えば、逆方向に歩いている等)して、横断歩道Hに侵入する運転行動をとり、例えば図10(a)に示すように右折する車両C2が図10(b)に示すように横断歩道Hに到達したときに、歩行者Mも同位置に到達して交通事故を起こす可能性がある。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、前照灯を点灯している停止車両が存在する場合においても、右折車両や左折車両から横断歩道上の横断者の体の向きや挙動が判るように照明することができる照明システムを提供することにある。
上述の目的を達成するために、請求項1の発明では、道路の交差点の隅部に照明器具を配置し、交差する道路の少なくとも一つにおいて当該道路を横断するように設けた横断歩道を前記交差点の中央から見たときに当該横断歩道の鉛直面照度が、前記交差点の中央から当該横断歩道に向かって左側より右側が高くなるように前記照明器具により照明させる機能部を備えていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、前照灯を点灯している停止車両が存在する場合においても、横断歩道に侵入しようとする左折車両や右折車両から横断歩道上の歩行者や自転車搭乗者のような横断者の体の向きや挙動を把握することができ、左折車両や右折車両と横断者との交通事故の発生を防止する効果がある。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記照明器具を二つの道路が十字状に交差する交差点の各隅部に配置したものであって、前記横断歩道が交差点の左右両側位置で設けられ、前記機能部は、これら4つの横断歩道の全てについて交差点の中央から見たときに夫々の横断歩道の鉛直面照度が、各横断歩道に向かって左側より右側が高くなるように前記照明器具により照明させることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、前照灯を点灯している停止車両が存在する場合においても、横断歩道に侵入しようとする左折車両や右折車両から横断歩道上の歩行者や自転車搭乗者のような横断者の体の向きや挙動を把握することができ、左折車両や右折車両と横断者との交通事故の発生を防止する効果を4つの横断歩道に対して発揮できる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、前記交差点中央から見て横断歩道の向かって左側と右側における当該横断歩道の前記鉛直面照度の比率を略1:1.1以上としたことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、横断歩道に対する照明レベルを必要最小限に最適化して、横断歩道上の歩行者や自転車搭乗者のような横断者の見え方を確保するために余計な光量がいらなくなるため、省エネを図りつつ横断者の視認性を向上させることができる。
請求項4の発明では、請求項1又は2の発明において、前記横断歩道が設けられた道路が少なくとも対向2車線であって、前記機能部は横断歩道近傍に設けた一の方向の車線に対応する車両の停止線上から当該横断歩道側を見たときに前記停止線上の鉛直面照度と、当該停止線を隣接する他の方向の車線上に延長した延長線上から前記横断歩道を見たときの該横断歩道の鉛直面照度とが略等しくなるように前記照明器具により照明させることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、停止車両側の鉛直面照度を制限することで、交差点内の右折車両や左折車両からの横断者の見え方を低下させることなく、停止車両の運転者の眩しさを低減することができ、運転者の快適性が向上する。
請求項5の発明では、請求項1又は2の発明において、前記横断歩道上及び当該横断歩道近傍の道路上の歩行者や自転車搭乗者のような横断者の存否を検知する人体検知手段を備え、前記機能部は前記人体検知手段が横断者の存在を検知している場合に当該横断歩道を前記交差点の中央から見たときに当該横断歩道の鉛直面照度が当該横断歩道の向かって左側より右側が高くなるように前記照明器具により照明させ、前記横断者の存在を検知していない場合に、当該横断歩道の左右両側の前記鉛直面照度を略等しくなるように前記照明器具により照明させることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、横断者が横断歩道或いはそのその近傍に存在する場合に、走行車両の運転者に横断者の存在を照明の変化から推測させて横断者に対する注意レベルを向上させることが期待でき、その上横断者が存在しないときの省エネが図れる。
請求項6の発明では、請求項1又は2の発明において、前記横断歩道に対応して設けられた車両の停止線近傍に停止中の車両の前照灯の点灯状態を検知する点灯検知手段を備え、前記機能部は前記点灯検知手段が前記前照灯の点灯状態を検知している場合に当該横断歩道を前記交差点の中央から見たときに当該横断歩道の鉛直面照度が当該横断歩道の向かって左側より右側が高くなるように前記照明器具により照明させ、前記前照灯の点灯状態を検知していない場合に、当該横断歩道の左右両側の前記鉛直面照度を略等しくなるように前記照明器具により照明させることを特徴とする。
請求項6の発明によれば、停止車両の前照灯の点灯状態に連動することで、無駄な電力を使うことなく、交差点内の右折車両や左折車両からの横断者の見え方を向上するができる。
本発明は、前照灯を点灯している停止車両が存在する場合においても、横断歩道に侵入しようとする左折車両や右折車両から横断歩道上の横断者の体の向きや挙動を把握することができ、左折車両や右折車両と横断者との交通事故の発生を防止する効果がある。
以下本発明を実施形態により説明する。
(実施形態1)
本実施形態の照明システムは図1(a)に示すように二つの道路が十字状に交差する交差点Xの4つの隅部に照明器具1を設置する点は従来例の装置と変わらないが、各照明器具1は近傍の両側の横断歩道H、Hを図示する照射範囲Aで照射する機能を有する。そして夫々の照明器具1は、交差点Xの中央から横断歩道Hを見た当該横断歩道H上の鉛直面照度が、交差点Xの中央から見て当該横断歩道Hに向かって左側よりも右側の方が高くなるにように照明する機能部3として図1(b)に示すような左右非対称な配光となるように形成された反射板2を図1(c)に示すように備えている。尚図1(c)に示す照明器具1は筐体6内に反射板2及びランプ4とからなる照明部3を内蔵し、筐体2の下面開口に嵌めたガラス板5を介してランプ4の直接光及び反射板2で反射されたランプ4の光で上述のような鉛直面照度を呈するような配光により路面を照射するようになっている。尚図1(c)は照明器具1の側断面図であって、ランプ4は直管が使用され、ランプ4が放電ランプの場合には対応する点灯装置を照明部3に備えているものとする。
而して本実施形態では交差点Xの中央から或る横断歩道Hを見たときの当該横断歩道H上の鉛直面照度が交差点Xの中央から見て当該横断歩道Hに向かって同方向行きの車線側、つまり左側よりも、対向する側の車線側、つまり右側の方が高くなり、前照灯を点灯した車両が横断歩道Hの近傍の停止線L前に停止していても、照明器具1により歩行者Mが明るく照明され、横断歩道H上の歩行者や自転車の搭乗者の横断者(以下歩行者と称する)Mの体の向きや挙動を交差点Xで右折又は左折しようとする運転者から容易に視認することができ、そのため右折車両或いは左折車両と歩行者Mとの交通事故を防止することができることになる。
つまり上述したように横断歩道H上の歩行者Mを運転者に見せる場合は、単に存在を知らせるだけではなく歩行者Mの体の向きや挙動を知らせる必要がある。そのためには、歩行者Mそのものが周囲と比較して明るく見えなければならない。そこで、歩行者Mが横断しようとする横断歩道Hに図に於いて向かって右側に前照灯を点灯した車両が存在しても、車両が存在しない左側と横断歩道Hの歩行者Mの“ブライトネス(人が対象物に対して感じる明るさ)”を同じにする(差をなくする)ことで、横断歩道H上の歩行者Mの体の向きや挙動を右折若しくは左折しようとする車両の運転者から視認することができることになる。
(実施形態2)
本実施形態では上述した交差点Xの中央から見て一つの横断歩道Hに向かって左側の鉛直面照度に対して右側の鉛直面照度を高くするに当たって、左側の鉛直照度と右側の鉛直照度の比を略1:1.1以上なるように照明器具1を構成した点に特徴がある。
ここで図1(a)の交差点Xの中央から一つの横断歩道Hを見たときに向かって左側の鉛直面照度と右側の鉛直面照度の比を略1:1.1以上と算出したプロセスを示す。
まずブライトネスBは、以下の式で算出される。
B=1.2(Lo0.4−3ΔLmin0.7
ΔLmin=ΔLmin1(Lb)+ΔLmin2(Lb+Leq)
但し、L:歩行者Mの輝度、ΔLmin:輝度差弁別閾、Lb:背景輝度、Leq:等価光幕輝度を示す。
上記式に交差点Xにおける照明での歩行者Mの必要な明るさであるブライトネス7(やや明るい)を得るための歩行者輝度Lを算出したところ、次のような結果を得た。
Lb=1.0cd/m、前照灯が存在する場合のLeq=0.1cd/m、前照灯が存在しない場合のLeq=2.1cd/m
この結果から前照灯が存在しない場合にブライトネス7を得るための歩行者輝度Lは約100cd/m必要であるのに対し、前照灯が存在する場合にブライトネス7を得るための歩行者輝度Lは約109.9cd/m必要であることが算出できた。ここで、歩行者輝度Lと鉛直面照度は比例するものとする。
以上から、前照灯が存在しない場合の鉛直面照度と存在する場合の鉛直面照度の比は略1:1.1であり、そのため前照灯を点灯した停止車両が存在しない位置である交差点Xの中央から横断歩道Hを見たときに向かって左側の鉛直面照度と、前照灯を点灯した停止車両が存在し易い右側の鉛直面照度の比を略1:1.1以上にすべきことが判った。
このようにすることで、更に最適な照度比で歩行者Mが照射され、歩行者Mの視認性が向上するのである。また、横断歩道上の歩行者の見え方を確保するための余計な光量がいらなくなるため、省エネが実現できる。
(実施形態3)
ところで図2(a)に示すような照明の場合、停止線Lで停止している車両C1の運転者が照明器具1の照明を眩しく不快に感じる可能性がある。そこで、停止車両C1の運転者が眩しさを感じるのを回避するため、本実施形態では、停止車両C1側の鉛直面照度を、余計な光が出ておらず眩しさを感じることがない対向車線側の鉛直面照度の値まで制限するように配光(或いは光出力又はその両者)を設定する機能部を照明器具1に機能を備えた点に特徴がある。
つまり図2(b)に示すように横断歩道Hの手前近傍にある停止線L上から横断歩道H側を見た停止線L上の鉛直面照度と、隣接する対向車線側へ停止線Lを延長した位置L’から当該横断歩道Hを見た鉛直面照度が略等しくなるような配光を作り出すように各照明器具1の反射板2にその機能を持たせた。図2(c)はポールPの上端部に設けた照明器具1からの照射範囲Aと歩行者M、停止車両C1及び運転者Dの関係を示す。
而して本実施形態では、交差点X内の右折車両C2や左折車両からの歩行者Mの見え方を低下させることなく、停止車両C1の運転者Dの眩しさを低減することができ、運転者Dの快適性が向上する。また、横断歩道H上の歩行者Mの見え方を確保するための余計な光量がいらなくなるため、省エネが実現できる。
(実施形態4)
ところで歩行者Mが存在する場合には上述の実施形態1(〜3)述べたような照明が必要であるが、歩行者Mが存在しない場合においても同様な照明を行うことはエネルギの無駄になる。この点に鑑み歩行者Mの存在しているときのみ上述のような照明を行うようにしたものが本実施形態である。
つまり本実施形態では図3(a)に示すようにポールPの上端部に取り付けた照明器具1に横断歩道H及びその近傍範囲を検知エリアYとする人体検知センサ部10を設け、横断歩道H上及びその近傍に歩行者Mが存在するか否かを人体検知センサ部10で検知し、歩行者Mが存在するときには実施形態1(〜3)のような照明を行うように照明器具1の照明部3の配光や光出力を図3(b)で示す制御部11で制御し、歩行者Mが存在しない場合には、横断歩道H上の鉛直面照度の左右の比率を略等しくするように照明部3の照明の配光や光出力を制御部11で制御するようにしたものである。
尚人体検知方法としては赤外線による検知方法、音波による検知方法、画像処理を用いて各時間での画像の変化状況から歩行者Mの存在を推測する方法などによる複数の方法があるが、本実施形態の人体検知センサ部10としては何れの方法を採用したものであっても良い。
また図4(a)に示すように照明器具1の筐体6内に設ける照明部3としては、例えば横断歩道H側を積極的に照射する光出力の大きなランプ4aと光出力が小さく消費電力も少ない補助的なランプ4bとを設けるとともに各ランプ4a,4bに対応した反射面を有して各ランプ4a,4bに対応した配光が行える反射板20とからなる照明部3を照明器具1に備えている。
而して本実施形態では人体検知センサ部10が歩行者Mを検知しているときには制御部11の制御の下でランプ4aを点灯させるとともに反射板20の対応する反射面によって実施形態1(〜3)で説明した配光Iを図3(a)に示すように得、一方歩行者Mを検知していないときにはランプ4bを制御部4で点灯制御することで横断歩道H上の鉛直面照度の左右の比率を略等しくする配光IIを図3(a)に示すように得て、歩行者Mが存在したないときの電力消費を抑えるようにしている。
尚図4(b)に示すようにウインチのような駆動部12により動かされて変位する可動反射板21を照明部3に設け、人体検知センサ部10が人体を検知している場合には人体検知センサ部10の検知信号を受けた制御部11が駆動部12を制御して可動反射板21を実線で示す位置に動かして、上述のような配光Iを得、人体検知センサ部10が人体を検知していない場合には制御部11が駆動部12を制御して可動反射板21を破線で示す位置に移動させ横断歩道H上の鉛直面照度の左右の比率を略等しくなるように照明する配光IIに変更するようにしても良い。この場合は同じランプ4を使用しているため電力消費は人の存否にかかわらず、同じである。
而して本実施形態では、歩行者Mが横断歩道H上やその近傍に存在する場合に、歩行者Mの存在を照明の変化から走行する車両の運転者に推測させることが可能となり、歩行者Mに対する注意レベルを向上させることが期待できる。
(実施形態5)
実施形態4は歩行者Mの存否を人体検知センサ部で検知して、上述のように照明器具1の照明部3の配光や光出力を制御するものであったが、本実施形態では、図5(a)に示すように人体検知センサ部の代わりに横断歩道H近傍に歩行者Mの存在を知らせる発信器(例えば押しボタンなど)14を配置し、これによって歩行者M自身が存在を制御部11へ知らせるようにしたものである。図6(b)は本実施形態の回路構成図である。
尚照明部3での光出力や配光の制御のための構成及び発信信号を受ける制御部11が照明部3に対して行う制御動作は実施形態4と同じであるので、ここでは説明を省略する。
而して本実施形態でも、図5(a)に示すように発信器14からの発信信号があると、歩行者Mが横断歩道H上又はその近傍に存在すると判断した制御部11が実施形態4と同様に照明部3を制御して配光Iを設定し、また発信信号が入力しない場合には制御部11は照明得3を制御して配光IIを設定する。これにより実施形態4と同様に走行する車両の運転者に歩行者Mの存在を照明の変化から推測させることが可能となり、歩行者Mに対する注意レベルを向上させることが期待できる。尚図5(a)に示す配光I,IIは実施形態4の図3(a)に示す配光I,IIと同じ配光である。
(実施形態6)
ところで前照灯を点灯した停止車両が存在している場合には、実施形態1(〜3)などと同様な照明を行う必要があるが、停止車両が存在しなかったり、停止車両が前照灯を消灯している場合は、歩行者Mが停止車両の前照灯の光で見にくくなるということはないので、本実施形態では前照灯を点灯した停止車両が存在しているときのみ、歩行者Mが停止車両の前照灯の光で見にくくならない照明を行い、無駄な電力消費を無くすようにしたものである。
つまり、本実施形態では、図6(a)に示すように車両の前照灯の設置高さ付近で且つ受光面が停止線方向に向くようにポールに取り付けられて停止車両の前照灯の光を検知し易くした受光素子からなる前照灯光出力検知部15と、図に示すように前照灯光出力検知部15の検知信号により照明部の光出力・配光を制御する制御部11を備えている。照明部3は実施形態4に示したように光出力・配光を変更できる機能部を備えたものを用いる。図6(b)は本実施形態の回路構成を示す。
而して図6(a)に示すように前照灯光出力検知部14が横断歩道H付近の停止線付近で停止している車両の前照灯の光出力(点灯状態)を検知すると、制御部11は照明部3を制御して実施形態4や5と同様に配光Iを設定し、また前照灯が存在しない又は消灯されている場合のように前照灯の光出力(点灯状態)が検知されない場合には、制御部11は照明部3を制御して横断歩道H上の鉛直面照度の左右の比率を略等しくする配光IIを設定する。尚図6(a)で示す配光I,IIは図3(a)の配光I,IIと同じである。
このように本実施形態では前照灯の点灯の有無によって照明部3の配光を制御することで、無駄な電力を使うことなく、交差点X内の右折車両や左折車両からの歩行者Mの見え方を向上させることができる。
(実施形態7)
上記実施形態6では車両側に前照灯の点灯状態をポールに設けた前照灯光検知部15で検知することで、照明器具の照明部を制御するようにしていたが、本実施形態は図7(a)に示すように車両C1側に前照灯の点灯状態を示す信号外部へ電波ような無線信号で発信する発信部17を備え、一方照明器具1の近傍、例えばポールに発信部17の発信信号を受信する受信部16を設置し、照明器具1に発信部からの信号を受けた受信部からの受信信号に基づいて照明部3の配光(光出力)を実施形態4と同様に制御する制御部11を図7(b)に示すよう設けている点に特徴があり、照明部3には実施形態4で用いた照明部3と同じ構成のものを使用する。
而して本実施形態では、前照灯の光を受光することで点灯を検知する前照灯光出力検知部15を用いた実施形態6に比して、正確に前照灯の点灯状態を検知することが可能になり、歩行者の見え方を精度良く向上させることができる。尚発信部17の発信信号を受信部16で受信して配光制御が行われる照明器具1は停止車両の位置に対応したものとなるように受信部16の受信エリア、発信信号の強度等を設定しているのは勿論である。
尚本発明は、車両が左側通行以外に右側通行以外にも適用でき、この場合交差点の中央から見たときに当該横断歩道の鉛直面照度が、当該横断歩道の向かって右側より左側が高くなるように前記照明器具により照明させる機能部を備えれば良い。
実施形態1を示すもので、(a)は照明器具の配置と照明範囲との関係を示すシステム構成図、(b)は使用照明器具の配光例図、(c)は使用照明器具の概略構成を示す側断面図である。 実施形態3を示すもので、(a)は課題説明図、(b)は照明器具の照明範囲の例図、(c)は照明器具の配光と歩行者と停止車両の運転者の関係説明図である。 実施形態4を示すもので、(a)は照明器具の配光設定の説明図、(b)は回路構成図である。 (a)は実施形態4に用いる照明器具の概略構成を示す横断面図。(b)は実施形態4に用いる照明器具の別の例の概略構成を示す横断面図である。 実施形態5を示すもので、(a)は照明器具の配光設定の説明図、(b)は回路構成図である。 実施形態6を示すもので、(a)は照明器具の配光設定の説明図、(b)は回路構成図である。 実施形態7を示すもので、(a)は構成説明図、(b)は回路構成図である。 (a)は従来例の照明器具の配置例図、(b)は別の従来例の照明器具の配置例図である。 他の従来例を示すもので、(a)は照明器具の配置例図、(b)は課題説明図である。 他の従来例での交通事故発生例の説明図である。
符号の説明
1 照明器具
2 反射板
3 照明部
4 ランプ
5 ガラス板
6 筐体
X 交差点
A 照明範囲
H 横断歩道
M 歩行者
L 停止線

Claims (6)

  1. 道路の交差点の隅部に照明器具を配置し、交差する道路の少なくとも一つにおいて当該道路を横断するように設けた横断歩道を前記交差点の中央から見たときに当該横断歩道の鉛直面照度が、当該横断歩道の向かって左側より右側が高くなるように前記照明器具により照明させる機能部を備えていることを特徴とする照明システム。
  2. 前記照明器具を二つの道路が十字状に交差する交差点の各隅部に配置したものであって、前記横断歩道が交差点の左右両側位置で設けられ、前記機能部は、これら4つの横断歩道の全てについて交差点の中央から見たときに夫々の横断歩道の鉛直面照度が、各横断歩道に向かって左側より右側が高くなるように前記照明器具により照明させることを特徴とする請求項1記載の照明システム。
  3. 前記交差点中央から見て横断歩道の向かって左側と右側における当該横断歩道の前記鉛直面照度の比率を略1:1.1以上としたことを特徴とする請求項1又は2記載の照明システム。
  4. 前記横断歩道が設けられた道路が少なくとも対向2車線であって、前記機能部は横断歩道近傍に設けた一の方向の車線に対応する車両の停止線上から当該横断歩道側を見たときに前記停止線上の鉛直面照度と、当該停止線を隣接する他の方向の車線上に延長した延長線上から前記横断歩道を見たときの該横断歩道の鉛直面照度とが略等しくなるように前記照明器具により照明させることを特徴とする請求項1又は2記載の照明システム。
  5. 前記横断歩道上及び当該横断歩道近傍の道路上の歩行者や自転車搭乗者のような横断者の存否を検知する人体検知手段を備え、前記機能部は前記人体検知手段が横断者の存在を検知している場合に当該横断歩道を前記交差点の中央から見たときに当該横断歩道の鉛直面照度が当該横断歩道の向かって左側より右側が高くなるように前記照明器具により照明させ、前記横断者の存在を検知していない場合に、当該横断歩道の左右両側の前記鉛直面照度を略等しくなるように前記照明器具により照明させることを特徴とする請求項1又は2照明システム。
  6. 前記横断歩道に対応して設けられた車両の停止線近傍に停止中の車両の前照灯の点灯状態を検知する点灯検知手段を備え、前記機能部は前記点灯検知手段が前記前照灯の点灯状態を検知している場合に当該横断歩道を前記交差点の中央から見たときに当該横断歩道の鉛直面照度が当該横断歩道の向かって左側より右側が高くなるように前記照明器具により照明させ、前記前照灯の点灯状態を検知していない場合に、当該横断歩道の左右両側の前記鉛直面照度を略等しくなるように前記照明器具により照明させることを特徴とする請求項1又は2照明システム。
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