JPH0890965A - Icカード - Google Patents

Icカード

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Publication number
JPH0890965A
JPH0890965A JP6225309A JP22530994A JPH0890965A JP H0890965 A JPH0890965 A JP H0890965A JP 6225309 A JP6225309 A JP 6225309A JP 22530994 A JP22530994 A JP 22530994A JP H0890965 A JPH0890965 A JP H0890965A
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JP
Japan
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card
base material
module
card base
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP6225309A
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English (en)
Inventor
Masao Gokami
上 昌 夫 後
Yoshikazu Fukushima
島 良 和 福
Seiichi Nishikawa
川 誠 一 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部からICカードに曲げ作用が加わった場
合、カード基材により外部からの曲げ作用を吸収してI
CモジュールおよびICチップの保護強化を図る。 【構成】 ICモジュール装着用の凹部35が表面に形
成されたカード基材30と、このカード基材30の凹部
35内に装着されたICモジュール11とを備えてい
る。ICモジュール11は基板12と、基板12に固着
されたICチップ17とからなっている。カード基材3
0は塩化ビニル製となっており、カード基材の縦弾性係
数Eは 2.00×102 kgf/mm2 ≦E≦2.65×102 kgf/
mm2 の範囲内に入っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はICモジュールを装着し
たICカードに係り、とりわけICチップの破損を確実
に抑えることができるICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロコンピュータ、メモリな
どのICチップを装着したチップカード、メモリカー
ド、マイコンカードあるいは電子カードと呼ばれるカー
ド(以下、単にICカードという)に関する研究が種々
進められている。
【0003】このようなICカードは、従来の磁気カー
ドに比べて、その記憶容量が大きいことから、銀行関係
では預金通帳に代わり預貯金の履歴を、そしてクレジッ
ト関係では買物などの取引履歴を記憶させようと考えて
いる。
【0004】このようなICカードは、ICチップが搭
載されたICモジュールと、このICモジュール装着用
の凹部が形成されたカード基材とから構成されている。
またICモジュールはカード基材の凹部内に接着剤によ
って接着固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ICカ
ードはカード基材の凹部にICモジュールを装着し、接
着固定して構成されている。
【0006】使用中、ICカードは曲げ作用を受けるこ
とになるが、この曲げ作用はカード基材から凹部の接着
領域を介してICモジュールに伝達され、さらにICモ
ジュールに伝達された曲げ作用は、基板からICチップ
に伝達される。
【0007】この場合、カード基材は一般にISO規格
で0.68〜0.84mmと極めて薄く定められているの
で、ICカードに加わる曲げ作用が大きくなると、基板
からICチップに伝達される曲げ作用も大きくなり、I
Cチップが破損してしまうことがある。
【0008】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、ICカードに大きな曲げ作用が加わっても
ICモジュール側に伝達される曲げ作用を小さく抑える
ことができるICカードを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ICモジュー
ル装着用の凹部が表面に形成されたカード基材と、この
カード基材の凹部内に装着され、基板とこの基板に固着
されたICチップとからなるICモジュールとを備え、
前記カード基材は塩化ビニル製となっており、カード基
材の縦弾性係数Eは、 2.00×102 kgf/mm2 ≦E≦2.65×102 kgf/
mm2 となっていることを特徴とするICカードである。
【0010】
【作用】本発明によれば、カード基材の縦弾性係数Eを 2.0×102 kgf/mm2 ≦E≦2.65kgf/mm2 と定めたことにより、カード基材を適度に軟質化させる
ことができる。このため、ICカードに外部から曲げ作
用が加わった場合、軟質化したカード基材により外部か
らの曲げ作用を吸収することができる。
【0011】
【実施例】第1実施例 以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。図1および図2は、本発明によるICカードの第1
の実施例を示す図である。ここで図1はICカードの断
面図、図2はカード基材の凹部を示す平面図である。
【0012】図1において、柔軟性ならびに強度にすぐ
れた材料からなる基板(例えば、ガラスエポキシ、ガラ
スBTレジン、ポリイミド等)12の一方の面に外部端
子13が設けられ、他方の面にパタン層15が設けら
れ、このようにしてICモジュール11が形成されてい
る。
【0013】この外部端子13およびパタン層15は、
いずれも銅箔に銅メッキ、ニッケルメッキ、および金メ
ッキを施して形成されている。また、外部端子13には
絶縁溝13aが形成されている。
【0014】また、基板12のパタン層15側の面に、
ICチップ17がダイボンディング接着剤20を介して
接着固定され、パタン層15との間でボンディングワイ
ヤ18によって必要な配線が行われている。
【0015】またICチップ17ならびにボンディング
ワイヤ18を含む配線部の周囲が、モールド用樹脂によ
り樹脂モールドされて樹脂モールド部19が形成されて
いる。なお、基板12上の樹脂モールド部19周縁に、
樹脂モールド部19と基板12との密着性を高めるた
め、保護レジスト層16が設けられている。
【0016】この場合、樹脂モールドはトランスファー
モールド法、ポッティング法、封止枠付ポッティング法
または印刷法により行うことが好ましく、成形樹脂の寸
法ならびに形状は、ICチップ17や後述するカード基
材30に合せて適宜決定される。また、樹脂モールド部
19の高さは後述する第2凹部35bの深さよりも小さ
くなっている。
【0017】また、外部端子13、基板12、およびパ
タン層15を貫通してスルーホール14が複数設けら
れ、このスルーホール14内面には外部端子13とパタ
ン層15とを導通させる導電メッキ14aが形成されて
いる。
【0018】ところで、ICチップ17は基板12の略
中央部に設けられ、樹脂モールド部19はこのICチッ
プ17を覆っているので、ICモジュール11は全体と
して断面凸形状をなしている。
【0019】他方、合成樹脂製のカード基材30の表面
に凹部35が形成され、この凹部35内に接着剤34を
介してICモジュール11を装着することによりICカ
ード10が構成される。この場合、カード基材30の長
手方向と基板12の長手方向とは一致している(図1矢
印L方向)。
【0020】カード基材30の凹部35は比較的浅い形
状の第1凹部35aと比較的深い形状の第2凹部35b
とからなり、このうち第2凹部35bは主として樹脂モ
ールド部19を収納する部分である。
【0021】この場合、第2凹部35bの深さは、IC
モジュール11が装着されたときにICモジュール11
の樹脂モールド部19と第2凹部35bとの間に空間が
生ずるか、あるいは接着状態ないし非接着状態で接触す
るような深さであることが肝要である。
【0022】また、カード基材30に形成される凹部3
5の水平方向の寸法は、埋設されるICモジュール11
が挿入されやすいように、該ICモジュール11と同等
かあるいは若干大きいことが望ましい(0.05〜0.
1mm程度)。
【0023】また、カード基材30の第1凹部35aの
周縁全周に、第1凹部35aを囲むように切欠36が設
けられている。この切欠36は平面からみて帯状に四角
形を形成している。切欠36はカード基材30の長手方
向と直交する切欠36aとカード基材30の長手方向と
平行する切欠36bとからなり、外部からの曲げ作用を
吸収する機能を有している。またこの場合、切欠36は
その外側端がICモジュール11の外側端と略接触する
よう配置されている。
【0024】次にICカードの製造方法について説明す
る。まず、カード基材30に形成された第1凹部35a
の底面に接着剤34を配置し、ICモジュール11を挿
入する。接着剤34の形状は、切欠36の内側に収まる
ような大きさとなっている(図1実線)。続いて、ホッ
トスタンパー(図示せず)により外部端子13の表面の
みを局部的に熱押圧(たとえば、100〜170℃、5
〜15kg/cm2 、5秒で充分である)することにより、
ICモジュール11をカード基材30の凹部35内に装
着固定してICカード10を得ることができる。
【0025】この場合、接着剤34は、たとえばポリエ
ステル系、ニトリルゴム系、アクリル系などの熱接着シ
ートを用いることが好ましい。
【0026】その他、接着剤34として、不織布の両面
にアクリル系粘着剤を塗布した両面粘着テープや常温硬
化型ウレタン系接着剤又は、エポキシ系接着剤、シアノ
アクリレート系接着剤などの液状接着剤により形成する
こともできる。この場合は熱押圧をせず、常温押圧を行
なってもよい。
【0027】上述のように接着剤34の形状は切欠36
の内側に収まるような大きさとなっているので、接着剤
34は全体として接着機能を果す。このため、ICモジ
ュール11と第1凹部35aの底面との間の接着領域は
接着剤34の大きさと一致する。
【0028】一方、接着剤34の形状を第1凹部35a
の側壁まで達するような大きさとしてもよい(図1点
線)。この場合は、切欠36の内側の接着剤34が接着
領域を形成し、切欠36部分の接着剤34は下方へ垂れ
下る。このため接着剤34の形状を第1凹部35aの側
壁まで達するような大きさとした場合も、接着領域は切
欠36の内側に配置されることになる。
【0029】ICカード10がカード基材30の長手方
向の曲げ作用を受けた場合、カード基材30に加わる曲
げ作用はカード基材30の切欠36a部分で吸収され
る。
【0030】すなわち、カード基材30の切欠36部分
は剛性が低下して変形し易い部分である。このためカー
ド基材30の長手方向の曲げ作用を受けた場合、カード
基材30の長手方向と直交する切欠36a部分が変形し
カード基材30の長手方向の曲げ作用が吸収される。
【0031】一方、ICカード10がカード基材30の
長手方向と直交する方向の曲げ作用を受けた場合、カー
ド基材30に加わる曲げ作用はカード基材30の長手方
向と平行する切欠36b部分で吸収される。
【0032】このように、ICカード10に加わる曲げ
作用を接着領域の外方に配置された切欠36a,36b
で吸収することができるので、カード基材30から接着
領域を介してICモジュール11側に伝達される曲げ作
用を小さく押えることができる。また、切欠36のうち
カード基材30の長手方向と直交する切欠36aは、I
Cモジュール11のスルーホール14下方に位置するの
で、ICモジュール11をカード基材30の凹部35内
に装着する際、接着剤34がスルーホール14内に進入
し、外部端子13面にしみ出すことはないという効果が
ある。
【0033】上述のように、ICカード10に加わる曲
げ作用を接着領域の外方に配置された切欠36a,36
bで吸収することができるので、ICモジュール11側
へ伝わる曲げ作用を小さくすることができる。
【0034】本発明は更にカード基材30の材料に改良
に改良を加え、ICカード10の信頼性向上を図ってい
る。
【0035】このカード基材30について以下詳述す
る。カード基材30の厚みは、ISO規格により0.6
8〜0.84mmに定められており、実用厚みとして0.
74〜0.82mmのものが用いられる。
【0036】またカード基材30は塩化ビニル製となっ
ており、このカード基材の縦弾性係数Eは、 2.00×102 kgf/mm2 ≦E≦2.65×102 kgf/
mm2 の範囲内にあることが好ましい。
【0037】一般に、塩化ビニル材料の縦弾性係数E
は、 2.45×102 kgf/mm2 〜4.20×102 kgf/mm2 となっているが、カード基材30の塩化ビニル材料の縦
弾性係数Eを上記の範囲(2.00×102 kgf/mm2
2.65×102 kgf/mm2 )内とすることにより、カー
ド基材30がより軟質となる。このため外方からICカ
ードに曲げ作用が加わった場合、カード基材30がたわ
みやすく、この外方から加わる曲げ作用をカード基材3
0により効果的に吸収することができる。
【0038】縦弾性係数Eが上記の範囲(2.00×1
2 kgf/mm2 〜2.65×102 kgf/mm2 )内に入るよ
うな塩化ビニル製カード基材30は、以下のような組成
のものから構成することができる。
【0039】
【表1】 上記表のうち各組成物の重量比率は、後塩素化塩化ビニ
ルと塩化ビニル・酸化ビニル共重合体の合計重量比率を
100とした場合における重量比率である。
【0040】また、(1) 後塩素化塩化ビニルは、相溶性
を向上させるものであり、(2) 塩化ビニル・酸化ビニル
共重合体は接着性を向上させるためのものである。
【0041】さらに(3) 安定剤としては、ジブチルスズ
メルカプタン等が考えられ、(4) 内部可塑剤としては混
合撹拌時のレジン同志の摩擦を抑えるステアリルアルコ
ールが考えられる。
【0042】また(5) 金属滑剤としては、モンタン酸部
分ケン化物が考えられる。(6) 強化剤MBSは、メチル
メタアクリレート、ブタジエン、スチレン共重合体が考
えられる。
【0043】また、(7) 塩素化ポリエチレンはカード基
材30の柔軟性を向上させるために添加されるものであ
り、重量比率が20〜30の範囲内で添加することがで
きる。塩素化ポリエチレンを多量に添加すると、カード
基材30の柔軟性は向上するが、接着性がやや低下す
る。この接着性の低下は(2) 塩化ビニル・酸化ビニル共
重合体により補われる。
【0044】また(9) 流動性コントロール剤としては、
アクリル系加工助剤が考えられ、さらに(10)着色剤とし
ては、ぐんじょう、アンソラキノン系のものが考えられ
る。 (具体例)次に本発明の具体例について説明する。この
具体例は、カード基材30のカード厚を0.74mm、
0.78mm、0.80mm、0.82mmの各々の場合に変
化させるとともに、各々の場合についてカード基材の縦
弾性係数Eを変化させながらICカード10の繰り返し
曲げ試験を行ったものである。この繰り返し曲げ試験
は、ICカード10が破損するまでICカード10を一
定たわみ量l、一定速度の繰り返し折り曲げを行い、I
Cカード10が破損するまでの繰り返し曲げ回数を測定
するものである。
【0045】なお、図10に、たわみ量測定機を示す。
図10において、支持台50にICカード10が止めね
じ52により固定される。ICカード10の先端に荷重
がかけられ、ICカード10の先端高さから、ICカー
ド10のたわみ量が求められる。
【0046】実験の結果を下表に示す。 (1)カード厚0.74mm 縦弾性係数E 繰り返し曲げ回数(回数) (kgf/mm2 2.29×102 2750 2.97×102 1500 (2)カード厚0.78mm 縦弾性係数E 繰り返し曲げ回数(回数) (kgf/mm2 2.28×102 2750 2.98×102 1500 (3)カード厚0.80mm 縦弾性係数E 繰り返し曲げ回数(回数) (kgf/mm2 2.35×102 2750 2.65×102 2500 3.18×102 1250 (4)カード厚0.82mm 縦弾性係数E 繰り返し曲げ回数(回数) (kgf/mm2 2.46 2500 3.58 1250 上記結果からわかるように、縦弾性係数Eが2.65×
102 kgf/mm2 以下の場合に繰り返し曲げ回数が多くな
り、ICカードの耐久性が向上していることがわかる。
【0047】ICカード10の物理的破壊について考察
すると、搭載されるICチップ17は、シリコン結晶体
からなるため、荷重が加わった場合、徐々に破損するの
ではなく、ある荷重の限界点に達して急激にICチップ
17が破損するものと考えられる。また、ICカード1
0の実使用時を想定すると、その折り曲がりのたわみ量
は、ある範囲におさめるものと思われ、たわみ量を一定
とした場合、カード基材30が柔軟な程、ICチップ1
7への荷重は低いと考えられる。このためカード基材3
0をある程度軟質化することで、ICチップ17への荷
重を破壊が生じる限界点以下におさえることが可能とな
り、故障が少ない信頼性の高いICカード10を作製す
ることが可能となる。
【0048】なお、カード基材の縦弾性係数Eが2.0
0×102 kgf/mm2 以下となると、カード基材が軟質と
なりすぎて、ICモジュールおよびICチップの保護機
能を図ることができなくなる。
【0049】以上のように、本実施例によればカード基
材30の縦弾性係数Eを 2.0×102 kgf/mm2 ≦E≦2.65×102 kgf/mm
2 と定めたことにより、カード基材30を適度に軟化させ
ることができる。このため、ICカード10に外部から
曲げ作用が加わった場合、カード基材30がたわみやす
いため外部からの曲げ作用をカード基材30により吸収
することができ、これによりICモジュール11および
ICチップ17の保護強化を図ることができる。
【0050】また上述のように、ICカード10に外部
から加わる曲げ作用を、カード基材30に形成された切
欠36a,36b部分で吸収することができるので、カ
ード基材30の縦弾性係数Eを上記範囲に定めたことと
併わせて、より効果的にICモジュール11およびIC
チップ17の保護強化を図ることができる。
【0051】第2の実施例 次に図3により本発明の第2の実施例について説明す
る。第2の実施例は切欠36の配置状態が異なるのみで
あり、他は第1の実施例と同様である。図3において、
第1凹部35a周縁よりわずかに内側の全周に、平面か
らみて帯状に四角形を形成する切欠36a,36bが設
けられている。また接着剤34は切欠36の内側に収ま
るような寸法となっている。
【0052】第3の実施例 次に図4により本発明の第3の実施例について説明す
る。図4は本発明によるICカードの第3の実施例を示
す図である。第3の実施例も切欠36の配置状態が異な
るのみであり、他は第1の実施例と同様である。図3に
おいて、カード基材30の第1凹部35a周縁全周に、
第1凹部35aを囲むように平面からみて帯状に四角形
を形成する切欠36a,36bが設けられている。また
切欠36は、その外側端がICモジュール11の外側端
より外方に位置するよう配置されている。
【0053】第4の実施例 次に図5により本発明の第4の実施例について説明す
る。図5は本発明によるICカードの第4の実施例を示
す図である。第4の実施例も切欠36の配置状態が異な
るのみであり、他は第1の実施例と同様である。図5に
おいて、カード基材30の第1凹部35a周縁全周に、
第1凹部35aを囲むように平面からみて帯状に四角形
を形成する切欠36a,36bが設けられている。また
切欠36は、その内側端がICモジュール11の外側端
と略一致するよう配置されている。この場合、切欠36
の内側端をICモジュール11の外側端より外方に配置
してもよい。
【0054】第5の実施例 次に本発明の第5の実施例について説明する。図9は本
発明によるICカードの第5の実施例を示す図である。
図9において、カード基材30のに第1凹部35a周縁
の外方近傍全周に、平面からみて帯状の四角形を形成す
る切欠36a,36bが設けられている。第1凹部35
a外縁から切欠36a内縁までの長さaは、ICモジュ
ール11の長さbに対して60%以内の長さとなってい
る。このように長さaを長さbの60%以内とすること
により、切欠36部分による適切な曲げ作用吸収効果を
奏することができる。また長さaを長さbの30%以内
とすれば、よりよい曲げ作用吸収効果を奏することがで
きる。
【0055】なお、上記各実施例において、切欠36
a,36bを平面からみて帯状に四角形を形成するよう
設けた例を示したが、これに限らず図6または図7に示
すように設けてもよい。
【0056】すなわち、図6において、第1凹部35a
の一側縁にカード基材30の長手方向と直交する切欠3
6aが設けられている。図6のように切欠36aを設け
た場合、ICカード10がカード基材30の長手方向の
曲げ作用を受けると、カード基材30に加わる曲げ作用
はカード基材30の切欠36a部分で吸収される。
【0057】また図7において、第1凹部35aの両側
縁にカード基材30の長手方向と直交する一対の切欠3
6aが設けられている。又、切欠き36bのみを片側縁
又は両側縁に設け(図示せず)てもよい。この場合、I
Cカード10がカード基材30の長手方向と直交する曲
げ作用を受ける際に、曲げ作用吸収効果を奏する。
【0058】さらに、上記各実施例において、切欠36
a,36bの断面を四角形状とした例を示したが、切欠
36a,36bの断面をV字状の断面としてもよい(図
8(a))。また台形状の断面(図8(b))、または
U字状の断面(図8(c))としてもよい。
【0059】また切欠36a,36bを平面からみて連
続的に形成した例を示したが、これに限らず断続的に形
成してもよい。さらに、ICモジュール11の断面を略
凸形状とした例を示したが、これに限らずICモジュー
ル11を直方体状に形成してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ICカードに外部から曲げ作用が加わった場合、カード
基材を大きくたわませることができ、これにより外部か
らの曲げ作用をカード基材により吸収することができ
る。このため外部からの曲げ作用がICモジュールおよ
びICチップ側に伝わる割合が少なくなるので、ICモ
ジュールおよびICチップの保護強化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICカードの第1の実施例を示す
側断面図。
【図2】カード基材の凹部を示す平面図。
【図3】本発明の第2の実施例を示すICカードの側断
面図。
【図4】本発明の第3の実施例を示すICカードの側断
面図。
【図5】本発明の第4の実施例を示すICカードの側断
面図。
【図6】第1凹部の一側縁にカード基材の長手方向と直
交する切欠を設けたカード基材を示す平面図。
【図7】第1凹部両側端にカード基材の長手方向と直交
する切欠を設けたカード基材を示す平面図。
【図8】切欠の各断面形状を示す図。
【図9】本発明の第5の実施例を示すICカードの側断
面図。
【図10】繰り返し曲げ試験の試験機を示す図。
【符号の説明】
10 ICカード 11 ICモジュール 12 基板 13 外部端子 13a 絶縁溝 14 スルーホール 14a 導電メッキ 15 パタン層 16 ソルダレジスト層 17 ICチップ 18 ボンディングワイヤ 19 樹脂モールド部 20 ダイボンディング接着剤 30 カード基材 34 接着剤 35 凹部 36 切欠

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ICモジュール装着用の凹部が表面に形成
    されたカード基材と、 このカード基材の凹部内に装着され、基板とこの基板に
    固着されたICチップとからなるICモジュールとを備
    え、 前記カード基材は塩化ビニル製となっており、カード基
    材の縦弾性係数Eは、 2.00×102 kgf/mm2 ≦E≦2.65×102 kgf/
    mm2 となっていることを特徴とするICカード。
  2. 【請求項2】カード基材は、少なくとも後塩素化塩化ビ
    ニルと、塩化ビニル・酸化ビニル共重合体と、塩素化ポ
    リエチレンとを含むことを特徴とする請求項1記載のI
    Cカード。
  3. 【請求項3】後塩素化塩化ビニルと塩化ビニル・酸化ビ
    ニル共重合体の合計重量Aと、塩素化ポリエチレンの重
    量Bの比は、 A:B=100:20〜30 となっていることを特徴とする請求項2記載のICカー
    ド。
  4. 【請求項4】カード基材の凹部周縁近傍に、外部からの
    曲げ作用を吸収する切欠を設けたことを特徴とする請求
    項1記載のICカード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001183532A (ja) * 1999-10-14 2001-07-06 Asahi Kasei Corp 導光板およびその製造方法
JP2015007888A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 凸版印刷株式会社 デュアルicカード
US10664739B2 (en) 2013-06-25 2020-05-26 Toppan Printing Co., Ltd. Dual IC card

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