JPH0889862A - 樹体被覆型薬液散布装置 - Google Patents

樹体被覆型薬液散布装置

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Publication number
JPH0889862A
JPH0889862A JP25890794A JP25890794A JPH0889862A JP H0889862 A JPH0889862 A JP H0889862A JP 25890794 A JP25890794 A JP 25890794A JP 25890794 A JP25890794 A JP 25890794A JP H0889862 A JPH0889862 A JP H0889862A
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JP
Japan
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liquid chemical
cover
chemical
tree
chemical solution
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Application number
JP25890794A
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English (en)
Inventor
Koichi Tozaki
紘一 戸崎
Yoshihiko Miyahara
佳彦 宮原
Motoo Kinuyama
元雄 衣山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Kioritz Corp
Original Assignee
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Kioritz Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 薬液の目的外飛散を低減することによって作
業者や周囲環境の薬液被曝を防止して作業者及び周囲環
境の保護を図り、さらに、薬液回収もできる経済的な薬
液散布装置を提供する。 【構成】 薬液タンク1及び薬液供給ポンプ2等が搭載
された走行車両3上に起立させられた支柱4と、該支柱
の軸線の回りに回動自在の下方横桁5及び上方横桁6
と、その先端部に吊り下げ支持された所定幅の内側カバ
−枠体7及び外側カバ−枠体8と、その内側面に設けら
れた薬液噴霧ノズル9,10と、両カバ−枠体間を覆う
伸縮自在の屋根カバ−11とからなり、さらに両カバ−
枠体の対向内側面下端に薬液回収樋57を配設し、吸引
ポンプ65を介して薬液タンク1に薬液回収ホ−ス6
4,64が導入されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は果樹栽培等において使
用される薬液散布装置に関し、特に樹体を被覆状態にし
て薬剤散布を行う樹体被覆型薬液散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来果樹栽培等における薬液散布作業
には、例えば、スピ−ドスプレ−ヤ、自走式薬液散布車
等が使用されている(実公昭36−29409号公報等
参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のスピ−ドス
プレ−ヤ等を使用した薬液散布作業は、風のない日な
ど、作業に適した条件を選んで行われるが、目的外飛散
を見込み、あるいは防除効果を高めるために、比較的多
い量の薬液が使用されること、及び周囲が開放された果
樹に向けて薬液を散布するものであるため、果樹以外の
範囲に薬液が拡散される可能性があり、その結果として
作業者や周囲環境が薬液被曝する可能性があった。
【0004】本発明は、前記事情に鑑みなされたもの
で、第1の目的は、薬液の目的外飛散を低減することに
よって作業者や周囲環境の薬液被曝を防止して作業者の
保護を図るとともに、環境汚染を防止することであり、
本発明の第2の目的は、薬液を無駄にせず節約しつつ、
十分な防除効果を得ることができるとともに、余剰薬液
を回収して再利用もできる、経済的な薬液散布装置を提
供することである。
【0005】
【問題を解決するための手段】前記第1及び第2の目的
を達成するため、本発明では樹体を被覆状態にして薬液
散布を行うものである。また、前記薬液散布によって防
除に有効に供されなかった余剰薬液を回収して再利用で
きる構成としたものである。
【0006】具体的には、薬液タンク及び薬液供給ポン
プ等が搭載された走行車両上に起立させられた支柱と、
該支柱の軸線の回りに回動自在に前記支柱の上部に支持
された伸縮自在の下方横桁及び上方横桁と、該下方横桁
及び上方横桁のそれぞれの先端部に吊り下げ支持された
所定幅の内側カバ−枠体及び外側カバ−枠体と、該それ
ぞれのカバ−枠体の対向内側面に設けられた薬液散布ノ
ズルと、前記上方横桁上に設けられ前記両カバ−枠体間
上部を覆う伸縮自在の屋根カバ−と、からなる構成とし
たものである。
【0007】より具体的には前記支柱及び前記両カバ−
枠体が上下方向へ伸縮自在とされ、また、前記両カバ−
枠体に透明シ−トを張設し、さらに前記両カバ−枠体の
対向内側面下端に薬液回収樋を構成し、さらにまた該薬
液回収樋から吸引ポンプを介して前記薬液タンクに薬液
回収ホ−スを導入した構成としたものである。
【0008】
【作用】本発明では、果樹等の樹体Tを被覆状態にして
薬液散布が行われる。その状態が図1に一実施例として
示されている。
【0009】まず、樹体Tの手前でシリンダ23を駆動
させて支柱4を90°回動させ、薬液噴霧ノズル9及び
10を有する内側及び外側カバ−枠体7及び8を走行車
両3の側方に移動させる。
【0010】つぎに、その状態で樹体Tに近ずき、該樹
体Tに合わせて前記両カバ−枠体7及び8の高さ及び間
隔を調整する。まず、前記両カバ−枠体7及び8の高さ
の調整について述べれば、支柱4内に設けられたシリン
ダ32を駆動して行われ、さらにモ−タ63を制御して
下段カバ−枠体7a及び8aが地面近くまで下降させら
れる。
【0011】また、前記両カバ−枠体7及び8同志の間
隔の調整は、該両カバ−枠体7及び8を吊り下げ支持し
ている下方横桁5及び上方横桁6をそれぞれ伸縮調整し
て行われる。すなわち、下方横桁5の伸縮調整は正逆回
転モ−タ48aを制御して行われ、上方横桁6の伸縮調
整は正逆回転モ−タ48及び引き戻し用モ−タ52を制
御して行われる。
【0012】前記のごとく、薬液噴霧ノズル9及び10
を有する両カバ−枠体7及び8の間隔調整が行われた場
合には、同時に屋根カバ−11が追随する。すなわち、
伸縮屋根カバ−11bが伸長等させられ、常に両カバ−
枠体7及び8間の上部を覆う。
【0013】前記のごとくして薬液を散布すべき樹体T
に、両カバ−枠体7及び8の高さ及び間隔を合わせた後
は、薬液の噴霧を行いながら走行車両3を走行させれば
よい。その結果、樹体Tの列に沿って順次薬液噴霧が行
われる。なお、地形等に合わせて前記両カバ−枠体7及
び8を走行車両3の反対側に移動させることも可能であ
る。
【0014】前記のごとく本発明では、特に前記内側カ
バ−枠体7、外側カバ−枠体8及び屋根カバ−11の働
きで薬液が作業者側や周囲に拡散されることがなく、作
業者の薬液被曝が防止されるとともに、環境汚染も防止
される。さらに、樹体Tの周囲に位置する両カバ−枠体
7及び8並びに屋根カバ−11の存在により薬液は樹体
Tに有効に散布され、薬液を無駄にすることがない。し
たがって、大量の薬液を使用することなく有効な防除効
果が得られ、薬液の節約に結びつき経済的である。
【0015】さらに、前記両カバ−枠体7及び8の対向
内側面下端に薬液回収樋57を構成すれば、前記両カバ
−枠体7及び8の対向内側面に付着した余剰薬液を自然
落下させ、回収することができるため経済的であり、さ
らにまた、前記薬液回収樋57から吸引ポンプ65を介
して薬液回収ホ−ス64を設ければ、薬液回収作業を自
動的に行うこともできる。
【0016】さらに、前記両カバ−枠体7及び8を構成
するシ−ト54を透明素材とすれば、該両カバ−枠体7
及び8間にある樹体Tの位置を作業者が運転席において
目で正確に確認でき、作業を効率的に行うことができ
る。
【0017】図2には、本発明の薬液散布装置78の不
使用時、格納時及び移動時における形態が示されてい
る。すなわち、移動時等においては、前記両カバ−枠体
7及び8が散布状態のまま走行車両3の横方向に位置し
ていると、格納や移動に支障をきたす。
【0018】そこで、下方横桁5及び上方横桁6を縮小
して両カバ−枠体7及び8の間隔を狭め、つぎに支柱4
を回動させ、散布装置全体を図2に示すごとく走行車両
3の前方又は後方に移動可能にせしめている。
【0019】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は本発明一実施例の使用状態を示す斜視図、
図2は図1の実施例の不使用時及び移動時の状態を示す
斜視図、図3は支柱回動駆動部の斜視図、図4は同支柱
回動駆動部の一部断面図、図5は支柱上端部の下方横桁
及び上方横桁支持部の一部省略斜視図、図6は同支柱上
端部の下方横桁及び上方横桁支持部の縦断面図、図7は
下方横桁及び上方横桁部の斜視図、図8は外側カバ−枠
体部の一部切り欠き斜視図、図9は同外側カバ−枠体の
薬液回収樋部の要部斜視図、図10は同カバ−枠体の要
部横断面図である。
【0020】まず、図示例の基本構成を説明する。本実
施例は、図1及び図2に示されているように、薬液タン
ク1及び空冷ガソリンエンジン等適宜の原動機77によ
り駆動される薬液供給ポンプ2等が搭載された走行車両
3上に回動自在に支柱4が起立させられ、該回動自在の
支柱4の上端に伸縮自在の下方横桁5及び上方横桁6が
水平に支持される。
【0021】さらに、前記伸縮自在の下方横桁5及び上
方横桁6のそれぞれの先端部には、所定幅、望ましくは
前記走行車両3と略同幅の内側カバ−枠体7及び外側カ
バ−枠体8が吊り下げ支持され、該両カバ−枠体7及び
8の対向内側面には、それぞれ薬液噴霧ノズル9及び1
0が設けられる。
【0022】そしてさらに、前記両横桁5及び6の上方
に、前記両カバ−枠体7及び8間の上部を覆う伸縮自在
の屋根カバ−11を設けている。
【0023】以下に各部の詳細を説明する。前記走行車
両3は、図示しないエンジンによって走行自在に構成さ
れている。なお、図面実施例では走行輪タイプに構成さ
れているが、傾斜地等の果樹園で使用することが明らか
な場合には予めクロ−ラタイプに構成される。
【0024】図3及び図4には、前記走行車両3上に起
立させられる前記支柱4の回動駆動部の詳細が示されて
いる。図面実施例では、前記走行車両3の床板12に筒
状受部材13を固着し、該筒状受部材13内に適合する
筒部14が下面に構成された支持円盤15を、前記床板
12との間にスラスト軸受板16を介して回動自在に配
設している。
【0025】前記支持円盤15の前記筒部14内に、該
筒部14内に適合する支持ロッド部17が下面に形成さ
れ、該支持ロッド部17の上部にピニオン19を固着し
た回動円盤18が、前記支持円盤15との間にスラスト
軸受板20を介して回動自在に挿入されている。さら
に、前記支持ロッド部17の下端に、前記走行車両3の
床板12に固着した筒状受部材13と略同径の抜け止め
円盤21がボルト22で固着される。図中、17aは螺
旋状のグリス溝である。
【0026】つぎに、前記回動円盤18上に前記支柱4
が起立させられ、その結果、該支柱4が回動自在に構成
される。すなわち、前記回動円盤18の下面の支持ロッ
ド部17の上部に設けられた前記ピニオン19に、前記
支持円盤15上に支持板25を介して支持した電動シリ
ンダ23によって往復動するラック24を噛み合わせて
いる。
【0027】したがって、前記電動シリンダ23のロッ
ド23aを伸縮駆動させると、前記ピニオン19を介し
て前記回動円盤18が所定角度(180度)回転させら
れ、該回動円盤18上に起立させられた前記支柱4が同
角度回動させられるものである。もっとも、該支柱4の
回動自在構造は前記実施例に限定されない。
【0028】図中、26は前記ラック24を前記ピニオ
ン19に押し付けるためのガイドロ−ラ、27は前記床
板12に対する前記支持円盤15の固定部であり、前記
床板12側から設けた連結片12aと前記支持円盤15
側から設けた連結片15aとを重合し、その重合部29
をシャボルト30で連結して、前記支持円盤15を常時
は固定している。
【0029】すなわち、後に述べる薬液散布装置78側
が障害物等に接触等して、走行車両3の各部の破損等の
事故を招くことがないように構成したものであり、前記
薬液散布装置78側に予期せぬ力が加わった場合に、前
記シャボルト30が折損して走行車両3側と分断され、
前記薬液散布装置78側が走行車両3に対してフリ−と
なり、装置の重大損傷を防止するように作用する。
【0030】つぎに、回動自在に起立させられた前記支
柱4について述べると、図面実施例では、前記支柱4が
伸縮自在に構成されている。これは、後に述べるが薬液
を散布する果樹の高さに合わせて前記両カバ−枠体7、
8及び薬液噴霧ノズル9、10の高さを調整するととも
に、さらに移動時及び格納時に、全体をコンパクトな形
態に構成するためである。
【0031】そこで図面実施例では、図5に示すごと
く、前記支柱4を、前記回動円盤18の上面にボルト3
1によって固定される内側角支柱筒4aと、該内側角支
柱筒4aを下端から受入れる外側角支柱筒4bで構成
し、さらに、前記内側角支柱筒4a内に電動シリンダ3
2を設け、その下端32aを前記回動円盤18に固定
し、上端のピストンロッド33の先端を前記外側角支柱
筒4bの上端部に固着された略U字状の支持ブラケット
34に連結している。
【0032】したがって、前記電動シリンダ32を駆動
して前記ピストンロッド33を伸長及び収縮させると、
前記外側角支柱筒4bが上昇及び下降させられて前記支
柱4の全体の高さが調整され、同時に前記略U字状の支
持ブラケット34を上下動させることができる構成とな
っている。
【0033】つぎに、前記支柱4の上端に水平に支持さ
れる伸縮自在の前記下方横桁5及び上方横桁6について
述べる。該下方横桁5及び上方横桁6は、前記支柱4の
上端、具体的には前記支持ブラケット34に揺動自在に
支持される。その詳細が図5及び図6他に示されてい
る。
【0034】すなわち、前記下方横桁5及び上方横桁6
が上下方向に所定間隔をあけて両側連結板35によって
連結構成され、それらが前記支持ブラケット34内に配
置されて枢止ピン36によって前記両側連結板35部が
前記支持ブラケット34に揺動自在に止着されてなる。
図中、37は前記下方横桁5及び上方横桁6の揺動範囲
調整ボルトである。
【0035】つぎに、前記下方横桁5及び上方横桁6の
伸縮自在構造を説明する。その一例が図7に示されてい
る。なお、前記下方横桁5及び上方横桁6の伸縮程度は
同一ではない。
【0036】すなわち、前記下方横桁5は、その先端が
前記走行車両3側に位置して前記内側カバ−枠体7を吊
り下げ支持し、他方、前記上方横桁6は、その先端が前
記内側カバ−枠体7と果樹等の樹体を挟んで反対側に位
置して前記の外側カバ−枠体8を吊り下げ支持するもの
であるためである。
【0037】したがって、図面実施例では、前記下方横
桁5が一段伸縮式、前記上方横桁6が二段伸縮式に構成
されている。なお、前記下方横桁5の伸縮部分は前記上
方横桁6の一段目の伸縮部分と実質的に同一であるの
で、その説明を省略し、両者の同構造部分には同じ符号
に「a」を付して表す。
【0038】前記上方横桁6は、図6及び図7に示され
ているように、第一角パイプ40、該第一角パイプ40
に挿入される第二角パイプ41及び該第二角パイプ41
に挿入される第三角パイプ42で構成されている。
【0039】そして、前記第一角パイプ40(前記下方
横桁5では、第一角パイプ40a)部が前記支柱4の上
端、具体的には前記支持ブラケット34に支持され、前
記第二角パイプ41(前記下方横桁5では第二角パイプ
41a)及び第三角パイプ42が、図示しないガイドロ
ーラ等を介してスライド自在に構成される。
【0040】前記第一角パイプ40及び第二角パイプ4
1の間の第一段目の伸縮部のスライド構成は、図面実施
例では、前記第二角パイプ41の上面に歯形43を設
け、他方、前記第一角パイプ40の上面に窓孔44及び
駆動歯車45を設け、該駆動歯車45を前記窓孔44部
において前記歯形43に噛み合わせている。
【0041】前記駆動歯車45の支持軸46は、前記第
一角パイプ40に設けられた軸受けブラケット47で支
持され、さらに、前記第一角パイプ40に設けた正逆回
転モ−タ48で正逆回転させられる。すなわち、該正逆
回転モ−タ48を正逆回転制御することにより、前記駆
動歯車45、前記第二角パイプ41に設けられた歯形4
3を介して、前記第二角パイプ41が前記第一角パイプ
40から進出及び復帰させられる。
【0042】つぎに、前記第一角パイプ40の先端部に
適宜の平鋼帯等の連動索49の一端49aが止着され、
前記連動索49が前記第二角パイプ41の先端に設けた
プ−リ50に懸架され、さらに前記連動索49の他端4
9bが前記第二角パイプ41内にある前記第三角パイプ
42の内端に止着される。
【0043】前記構成によれば、前記正逆回転モ−タ4
8を正転させて前記第一角パイプ40から前記第二角パ
イプ41を進出させると、同時に前記第三角パイプ42
も進出する。
【0044】すなわち、前記正逆回転モ−タ48の正転
により前記駆動歯車45及び前記歯形43を介して前記
第二角パイプ41が前記第一角パイプ40から進出させ
られると、前記連動索49の前記一端49aが前記第一
角パイプ40の先端部に止着されて動きを止められてい
るため、前記第二角パイプ41の進出にあわせて、該第
二角パイプ41の上面部に沿って前記連動索49が引き
出されて直線状に延長された状態となり、結果として該
連動索49の前記他端49bが内端に止着された前記第
三角パイプ42が前記第二角パイプ41から押し出され
る状態で進出させられるものである。
【0045】図中、51は前記第二角パイプ41から進
出させられた前記第三角パイプ42の復帰用ワイヤであ
り、一端51aが前記第三角パイプ42の先端に止着さ
れ、他端方向51bが前記第二角パイプ41部に設けら
れたモ−タ52によって回転させられるリ−ル53によ
って巻き取られ、前記第三角パイプ42を引き戻す構成
になっている。なお、前記リ−ル53及びモ−タ52
は、前記第三角パイプ42の進出時には、その進出動作
を邪魔しないように空転される。
【0046】前記下方横桁5及び上方横桁6の伸縮自在
構造は、前記実施例に限定されるものではなく、その他
各種の構成が考えられる。例えば、前記第二角パイプ4
1の進出及び復帰を、前記第一角パイプ40の一側に歯
形を下面に向けたラック杆を平行にしかも往復動自在に
支持し、該ラック杆の先端を前記第二角パイプ41の一
側先端に連結し、前記ラック杆の歯形部に前記第一角パ
イプ40側に支持した駆動歯車を噛み合わせた構成によ
り行うようにしてもよい。
【0047】つぎに、前記下方横桁5の先端部には、所
定幅、望ましくは前記走行車両3と略同幅の前記内側カ
バ−枠体7が揺動自在に吊り下げられ、さらに、前記上
方横桁6の先端部には、同様構成の前記外側カバ−枠体
8が揺動自在に吊り下げられる。
【0048】ここで、前記走行車両3と略同幅とは、本
発明装置の不使用、格納時及び移動時等に、前記両カバ
−枠体7及び8を前記走行車両3の幅内に納めて全体を
コンパクトに構成することを意味する。もっとも、前記
両カバ−枠体7及び8の横幅方向を伸縮自在に構成する
場合にはその幅は限定されない。
【0049】前記内側カバ−枠体7及び外側カバ−枠体
8は、同様の構成であり、それぞれ透明ビニールシ−ト
等のシ−ト54を張設して構成され、さらに、その互い
に向き合う対向内側面の略中央部の縦方向に薬液供給管
38及び39が設けられ、該それぞれの薬液供給管38
及び39には上下方向に適当間隔をあけて前記薬液噴霧
ノズル9及び10が設けられる。
【0050】図面実施例では、前記両カバ−枠体7及び
8が上下方向に伸縮自在に二段に構成され、作業現場に
おける前記支柱4の高さ調整に適応できる構成となって
おり、さらに前記シ−ト54がビニールシ−ト等の透明
素材で構成され、しかもその内側面下端に薬液回収樋5
7が構成されている。
【0051】前記両カバ−枠体7及び8に張設するシ−
ト54を透明素材で構成すると、作業者が運転席に居な
がら薬液散布する果樹の位置を目で確認でき、移動時の
前方視界も確保できる。また、前記両カバ−枠体7及び
8の内側面下端に前記薬液回収樋57を構成することに
より、防除に有効に使用されずに前記シ−ト54に付着
した薬液を回収して再使用することができ経済的であ
る。
【0052】つぎに、前記両カバ−枠体7及び8を上下
方向に伸縮自在にする構成について述べる。図1及び図
2に示すごとく、前記内側カバ−枠体7が上段内側カバ
−枠体7a及び下段内側カバ−枠体7bに分割構成さ
れ、同様に前記外側カバ−枠体8が上段外側カバ−枠体
8a及び下段外側カバ−枠体8bに分割構成される。
【0053】そして、前記両カバ−枠体7及び8のそれ
ぞれ下段カバ−枠体7b及び8bが、それぞれ上段カバ
−枠体7a及び8aに対して上下動自在に構成される。
【0054】なお、前記内側カバ−枠体7及び外側カバ
−枠体8は、同様構成であるため、図8及び図10に示
す外側カバ−枠体8についてのみ以下に説明する。
【0055】図10において、58は上段カバ−枠体8
aを構成する中央枠材であり、断面コ字状に構成され、
その内部縦方向に前記薬液供給管39が設けられ、該薬
液供給管39に上下方向に適当間隔をあけて薬液噴霧ノ
ズル10が設けられている。そして、前記中央枠材58
の外側縦方向に外側が幅広のガイドレ−ル59が溶接等
により取り付けられる。
【0056】また、同図中、60は前記下段カバ−枠体
8bを構成する中央枠材であり、前記上段カバ−枠体8
aのほぼ倍の幅の断面コ字状に構成され、その内部に一
側に偏倚せしめて前記上段カバ−枠体8aの中央枠材5
8が適合させられ、他側に形成される空間内に縦方向に
薬液供給管39aが設けられ、該薬液供給管39aには
上下方向に適当間隔をあけて薬液噴霧ノズル10aが設
けられる。
【0057】そして、前記上段カバ−枠体8aの前記中
央枠材58の外側縦方向に設けられた前記ガイドレ−ル
59と対応する位置に該ガイドレ−ル59の幅広部分を
両側から包み込む包持枠61が設けられる。
【0058】さらに、前記構成において、前記下段カバ
−枠体8bが前記上段カバ−枠体8aに対して昇降自在
に構成される。すなわち、下段カバ−枠体8bの下端部
に吊りワイヤ62の下端62aが止着され、前記吊りワ
イヤ62が前記上方横桁6の先端部に設けた電動ウイン
チ63によって巻き取り及び巻き戻し自在に構成され
る。
【0059】前記構成によれば、前記電動ウインチ63
によって前記下段カバ−枠体8bを昇降させると、該下
段カバ−枠体8bが前記上段カバ−枠体8aの前記ガイ
ドレ−ル59に沿ってスライド昇降する。
【0060】なお、前記電動ウインチ63による前記下
段カバ−枠体8bの下降制御等において、該下段カバ−
枠体8bが地面に当接する等して前記吊りワイヤ62が
弛んだ場合等に、前記電動ウインチ63が自動的に止め
られる等の安全装置が設けられる。また、前記下段カバ
−枠体8bが引き上げられた時に、前記上段カバ−枠体
8aに覆われることになる薬液噴霧ノズル10aが自動
的に噴霧を停止するように、ノズルごとに連動コックを
配設しておくと好適である。
【0061】つぎに、前記両カバ−枠体7及び8の対向
内側面下端に構成される薬液回収樋57について説明す
る。前記のごとく図面実施例では、前記両カバ−枠体7
及び8がそれぞれ上段及び下段に分割構成され、上下方
向に伸縮自在に構成されている。したがって、前記薬液
回収樋57も、上段カバ−枠体及び下段カバ−枠体にそ
れぞれ設けられる。
【0062】図9によって前記外側カバ−枠体8を例に
とって説明すると、前記上段カバ−枠体8aの対向内側
面下端に薬液回収樋57が設けられ、同様に前記下段カ
バ−枠体8bの対向内側面下端に薬液回収樋57aが設
けられる。該いずれの薬液回収樋57、57aもそれぞ
れ両側から前記中央枠材58及び60側に下方へ傾斜さ
せ、薬液が自然に中央部に集められるように構成され
る。
【0063】また、集められた薬液は、個々にドレン等
を設けて作業終了時に回収してもよいが、図面実施例の
場合には、前記上段カバ−枠体8aの前記薬液回収樋5
7に集められた薬液を、ワイヤ挿通孔79から前記吊り
ワイヤ62を伝わらせて前記下段カバ−枠体8bの薬液
回収樋57aに自然落下供給し、該薬液回収樋57a内
に集められた回収薬液を薬液回収ホ−ス64により前記
薬液タンク1に回収するように構成している。この薬液
回収は、前記走行車両3に搭載した適宜の吸引ポンプ6
5により強制的に行われる。なお、図示しないが、薬液
をより確実に回収するために、専用の排出孔や樋を適宜
組み合わせて配設してもよい。
【0064】さらに、図面実施例では、前記内側カバ−
枠体7の薬液噴霧ノズル9への薬液供給ホ−ス66、薬
液回収ホ−ス64及びモータ等への電線を収容した電線
ホース75を前記下方横桁5内に通し、また、前記外側
カバ−枠体8の薬液噴霧ノズル10への薬液供給ホ−ス
67、薬液回収ホ−ス64及び電線ホース75を前記上
方横桁6内に通して、前記走行車両3側と連結し、装置
全体の簡素化を図っている。
【0065】図中、68は前記薬液供給ホ−ス66、6
7、前記薬液回収ホ−ス64及び電線ホース75、75
の前記両横桁5、6の伸縮作動に伴う出入りを案内する
ガイドリ−ル、69は前記下方横桁5及び上方横桁6の
後端に設けられ、作業時の水平バランスを保つためのウ
エイトである。
【0066】さらに、前記上方横桁6上に、前記両カバ
−枠体7及び8間上部を覆う前記屋根カバ−11が設け
られる。該屋根カバ−11は、図面実施例の場合、前記
上方横桁6を構成する第一角パイプ40の上部に設けら
れた固定屋根カバ−11aと、該固定屋根カバ−11a
部から延長され、前記上方横桁6を構成する第三角パイ
プ42の先端に連結支持される収縮屋根カバ−11bと
で構成されている。
【0067】該収縮屋根カバ−11bは、前記上方横桁
6の第三角パイプ42の先端に山形の支持部材71を設
け、該支持部材71に先端を固定した両端梁部材72、
72及び中央部梁部材73の後端を前記固定屋根カバ−
11a側にスライド自在に支持し、前記支持部材71、
両端梁部材72、72及び中央部梁部材73に各側端を
係止してフィルム74を伸縮自在に張設して構成してい
る。
【0068】したがって、上方横桁6を収縮させると、
図2に示されているように前記収縮屋根カバ−11bが
固定屋根カバ−11a側に収縮格納状態となり、作業時
に上方横桁6を伸長させると、図1に示されているよう
に収縮屋根カバ−11bが延長させられる。
【0069】なお、前記各モータ、電動シリンダ、薬液
噴霧ノズル等を制御するスイッチ、コックレバー等を、
作業者が操作し易い制御装置部76に集中配置すると好
適である。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、薬液の目的外飛散を低
減させることができるため、作業者や周囲環境の薬液被
曝を防止できるとともに、従来より少量の薬液使用によ
って十分な防除効果が得られ、さらに余剰の薬液の回収
も可能であり、経済的である等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の実施例の不使用格納時及び移動時等の状
態を示す斜視図である。
【図3】支柱回動駆動部の斜視図である。
【図4】図3の支柱回動駆動部の一部断面図である。
【図5】支柱上端部の下方横桁及び上方横桁支持部の一
部省略斜視図である。
【図6】図5の支柱上端部の下方横桁及び上方横桁支持
部の縦断面図である。
【図7】下方横桁及び上方横桁部の斜視図である。
【図8】外側カバ−枠体部の一部切り欠き斜視図であ
る。
【図9】外側カバ−枠体の薬液回収樋部の要部斜視図で
ある。
【図10】外側カバ−枠体部の要部横断面図である。
【符号の説明】
1 薬液タンク 2 薬液供給ポンプ 3 走行車両 4 支柱 5 下方横桁 6 上方横桁 7 内側カバ−枠体 8 外側カバ−枠体 9 薬液噴霧ノズル 10 薬液噴霧ノズル 11 屋根カバ− 54 透明シ−ト 57 薬液回収樋 64 薬液回収ホ−ス 65 吸引ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 衣山 元雄 東京都青梅市末広町1丁目7番地2 株式 会社共立内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液タンク(1)及び薬液供給ポンプ
    (2)等が搭載された走行車両(3)上に起立させられ
    た支柱(4)と、該支柱(4)の軸線の回りに回動自在
    に前記支柱(4)の上部に支持されたそれぞれ伸縮自在
    の下方横桁(5)及び上方横桁(6)と、該下方横桁
    (5)及び上方横桁(6)のそれぞれの先端部に吊り下
    げ支持された所定幅の内側カバ−枠体(7)及び外側カ
    バ−枠体(8)と、該それぞれのカバ−枠体(7,8)
    の対向内側面に設けられた薬液噴霧ノズル(9,10)
    と、前記上方横桁(6)上に設けられ前記両カバ−枠体
    (7,8)間上部を覆う伸縮自在の屋根カバ−(11)
    と、からなることを特徴とする樹体被覆型薬液散布装
    置。
  2. 【請求項2】 前記支柱(4)及び前記両カバ−枠体
    (7,8)が上下方向へ伸縮自在に構成された請求項1
    記載の樹体被覆型薬液散布装置。
  3. 【請求項3】 前記両カバ−枠体(7,8)に透明シ−
    ト(54)が張設された請求項1又は2記載の樹体被覆
    型薬液散布装置。
  4. 【請求項4】 前記両カバ−枠体(7,8)の対向内側
    面下端に薬液回収樋(57,57)が配設された請求項
    1、2又は3記載の樹体被覆型薬液散布装置。
  5. 【請求項5】 前記薬液回収樋(57,57)から吸引
    ポンプ(65)を介して前記薬液タンク(1)に薬液回
    収ホ−ス(64,64)が導入されてなる請求項4記載
    の樹体被覆型薬液散布装置。
JP25890794A 1994-09-28 1994-09-28 樹体被覆型薬液散布装置 Pending JPH0889862A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016220610A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社クボタ 給水タンクを備えた台車
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