JPH0889476A - 自走式内視鏡装置 - Google Patents

自走式内視鏡装置

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JPH0889476A
JPH0889476A JP6226930A JP22693094A JPH0889476A JP H0889476 A JPH0889476 A JP H0889476A JP 6226930 A JP6226930 A JP 6226930A JP 22693094 A JP22693094 A JP 22693094A JP H0889476 A JPH0889476 A JP H0889476A
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JP
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self
propelled
endoscope
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balloon
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JP6226930A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Ozawa
剛志 小澤
Yasuo Hirata
康夫 平田
Hideyuki Adachi
英之 安達
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00147Holding or positioning arrangements
    • A61B1/00156Holding or positioning arrangements using self propulsion
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/0105Steering means as part of the catheter or advancing means; Markers for positioning
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
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    • A61M25/0105Steering means as part of the catheter or advancing means; Markers for positioning
    • A61M25/0116Steering means as part of the catheter or advancing means; Markers for positioning self-propelled, e.g. autonomous robots

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は内視鏡の挿入部を確実に自走させるこ
とができ、駆動時の応答性を高めることを最も主要な特
徴とする。 【構成】前後のバルーン6,7間の間隔を伸長させた伸
長状態で保持する粗巻きコイルバネ14と、この粗巻き
コイルバネ14の付勢方向と逆方向の力を加える牽引ワ
イヤ15とを軸方向伸縮部5に設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生体管腔に挿入される内
視鏡の挿入部を自走させるための自走式内視鏡装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、生体の大腸や、小腸等
の管路内に内視鏡の挿入部を挿入して管路内を観察した
り、処置する場合、挿入対象の管路が細く、また屈曲し
ているために内視鏡の挿入部を挿入する際の挿入抵抗が
大きくなる。
【0003】そのため、外部から使用者が手で挿入部を
持った状態で生体の大腸や、小腸等の管路内に内視鏡の
挿入部を押し込む作業を進めても挿入部の先端構成部を
管路内の目的部位まで導くことが難しく、熟練度が要求
される。
【0004】また、例えば、特公昭51−15678号
公報に示すように挿入対象の管路内で内視鏡の挿入部を
自走できるようにした自動挿入装置が開発されている。
これは、軸方向に伸縮自在な蛇腹の前後に径方向に膨脹
・収縮可能なバルーンを設け、バルーンを交互に膨脹収
縮させつつ、蛇腹を収縮させることで内視鏡の挿入部を
自走させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成のものにあっては加圧流体により蛇腹を動作させ
ているので、蛇腹を動作させるためにはかなり大きい圧
力を必要とする問題があるとともに、蛇腹を動作させる
際の応答性が低い問題もある。
【0006】さらに、挿入対象の管路が細く、複雑に屈
曲している場合には上記自動挿入装置を駆動する際に力
量不足になり易いので、十分に蛇腹を伸縮させることが
難しく、内視鏡の挿入部を自走させることができないお
それがある。
【0007】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的は、内視鏡の挿入部を確実に自走させる
ことができ、応答性の良い自走式内視鏡装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は流体圧により
それぞれ独立に膨脹収縮可能な一対の袋状弾性体と、内
視鏡の挿入部の軸方向に沿って前記袋状弾性体間の間隔
を伸縮させる軸方向伸縮手段とを備えた自走部が前記内
視鏡の挿入部に設けられ、前記各袋状弾性体を流体圧に
よりそれぞれ独立に膨脹収縮させる膨脹収縮動作と、前
記軸方向伸縮手段の伸縮動作との組み合わせにより、前
記挿入部を管内で自走させる自走式内視鏡装置におい
て、前後の前記袋状弾性体間の間隔を伸長させた伸長状
態で保持する弾性部材と、この弾性部材の付勢方向と逆
方向の力を加えるワイヤ状の牽引部材とを前記軸方向伸
縮手段に設けたものである。
【0009】
【作用】管内で挿入部を自走させる際に、弾性部材によ
って軸方向伸縮手段の前後の袋状弾性体間の間隔を伸長
させた伸長状態で保持するとともに、ワイヤ状の牽引部
材によって弾性部材の付勢方向と逆方向の力を加えるこ
とにより、伸縮手段を弾性部材の付勢方向と逆方向にも
確実に動作させるようにしたものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図3
を参照して説明する。図1は自走式内視鏡装置1全体の
概略構成を示すものである。この自走式内視鏡装置1の
内視鏡2には管内に挿入される挿入部3の先端側に自走
部4が設けられている。この自走部4には挿入部3の軸
方向に伸縮動作する蛇腹状の軸方向伸縮部(伸縮手段)
5と、この軸方向伸縮部5の前端部および後端部にそれ
ぞれ配設された前方バルーン(袋状弾性体)6および後
方バルーン(袋状弾性体)7とが設けられている。
【0011】また、前方バルーン6は図2(A)に示す
ように内視鏡挿入部3の外周面に接着固定されており、
後方バルーン7は内視鏡挿入部3の外周面にスライド自
在に設けられたスライドリング8の外周面に接着固定さ
れている。ここで、前方バルーン6および後方バルーン
7には加圧流体を供給・吸引するときの流路となる加圧
チューブ9,10の各先端部がそれぞれ接続されてい
る。
【0012】これらの加圧チューブ9,10の基端部側
は内視鏡挿入部3の外周面に沿って外部の制御部11側
まで延設され、さらにこの制御部11内を経由して加圧
流体を送り込むためのミニコンプレッサ12と、これを
吸引するための吸引器13とにそれぞれ接続されてい
る。そして、前方バルーン6および後方バルーン7は各
加圧チューブ9,10を通しての流体の給排により膨脹
・収縮するようになっており、制御部11によって前方
バルーン6および後方バルーン7の加圧・吸引のタイミ
ングが制御されるようになっている。
【0013】また、バルーン6,7間の蛇腹状の軸方向
伸縮部5には両バルーン6,7間を引き離す方向に付勢
する粗巻きコイルバネ(弾性部材)14と、この粗巻き
コイルバネ14の付勢方向と逆方向の力を加え、軸方向
伸縮部5を伸縮させるための牽引ワイヤ(牽引部材)1
5と、略蛇腹形状等の軸方向に伸縮自在のアウターチュ
ーブ16とが設けられている。
【0014】ここで、牽引ワイヤ15は内視鏡挿入部3
の外周面にその軸方向に沿って延設されたコイルシース
17の内部に挿通されている。このコイルシース17の
先端部は内視鏡挿入部3の外周面上で前方バルーン6の
後方側に配置されたコイルシース固定リング18によっ
て図2(B)に示すように内視鏡挿入部3の外周面上に
固定されている。
【0015】また、コイルシース17の先端部には後方
側に向けて折り返された折り返し部17aが設けられて
いる。そして、コイルシース17の内部に挿通された牽
引ワイヤ15の先端部側はこの折り返し部17aから外
部側に突出されている。さらに、コイルシース17の外
に突出された牽引ワイヤ15の先端側の突出部分は粗巻
きコイルバネ14の外側を通り、図2(C)に示すよう
にスライドリング8の外周面に接着、ろう付け、溶接等
の手段で固定されている。
【0016】また、粗巻きコイルバネ14は内視鏡挿入
部3の外側のコイルシース固定リング18とスライドリ
ング8との間に配設されている。そして、内視鏡挿入部
3はこの粗巻きコイルバネ14の内部にスライド自在に
挿通されている。なお、コイルシース固定リング18
と、スライドリング8と、粗巻きコイルバネ14との隣
合う端面同士は接触状態で保持されている。
【0017】さらに、牽引ワイヤ15の基端部側は内視
鏡挿入部3に沿って自走部4から外部の制御部11側ま
で延設されており、この牽引ワイヤ15の基端部側は牽
引ワイヤ15を牽引する牽引装置19と、制御部11と
に接続されている。
【0018】また、粗巻きコイルバネ14の外側に設け
られているアウターチューブ16の前端部は内視鏡挿入
部3の外周面と前方バルーン6との接合部に接着固定さ
れている。さらに、このアウターチューブ16の後端部
はスライドリング8の外周面に接着固定されている。
【0019】なお、図1中で、参照符号20は内視鏡2
の挿入部3の基端部側に連結された手元側の操作部、2
1はこの操作部20に一端部が連結されたユニバーサル
コード、22はユニバーサルコード21の他端部のコネ
クタ21aを介して着脱可能に連結された光源装置であ
る。
【0020】次に、上記構成の作用について説明する。
図3は自走式内視鏡装置1の自走部4の動きを示すもの
である。なお、自走部4は初期状態では粗巻きコイルバ
ネ14の付勢力によって前方バルーン6と後方バルーン
7との間が所定間隔開いた状態で保持されるとともに、
前方バルーン6および後方バルーン7は収縮状態で保持
される。
【0021】そして、自走式内視鏡装置1の使用時には
自走部4が上記初期状態で保持されているままの状態
で、挿入対象の管腔内に内視鏡2の挿入部3が挿入され
る。このとき、挿入部3が適宜の長さ挿入された後、自
走部4が駆動される。
【0022】この自走部4の駆動時には、まず、自走部
4の前方バルーン6に加圧流体を供給し、図3の(A)
に示すようにこの前方バルーン6を膨脹させて管壁に対
して保持させる。
【0023】この状態で、続いて牽引ワイヤ15を牽引
することにより、図3の(B)に示すように後方バルー
ン7を内視鏡2の挿入部3に対して前方にスライドさせ
る。このとき、粗巻きコイルバネ14はスライドリング
8によって押され、軸方向に収縮する。
【0024】そして、後方バルーン7を前方の所定の位
置までスライドさせた状態で、後方バルーン7に加圧流
体を供給し、図3の(C)のようにこの後方バルーン7
を膨脹させて管壁に対して保持させる。
【0025】このように後方バルーン7を管壁に対して
保持させた後、前方バルーン6から流体を吸引し、この
前方バルーン6を収縮させる。これにより、前方バルー
ン6は管壁から離れるので、この状態では粗巻きコイル
バネ14の弾性力により図3の(D)に示すように前方
バルーン6が前方に押し出され、この前方バルーン6と
ともに、内視鏡2の挿入部3全体が所定の距離d1 だけ
前方に移動する。
【0026】以後、上記一連の動作を繰り返すことによ
り、内視鏡2の挿入部3を挿入対象の管腔内で前進(自
走)させることができる。また、この一連の動作におけ
る加圧流体の供給・吸引、および牽引ワイヤ15の牽引
のタイミングは、制御部11によって制御される。
【0027】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、挿入対象の管腔内で内視鏡2の
挿入部3を自走させる自走部4の駆動時には粗巻きコイ
ルバネ14によって軸方向伸縮部5の伸長方向に付勢す
るとともに、牽引ワイヤ15を牽引することにより、粗
巻きコイルバネ14の付勢方向と逆方向の力を加えるこ
とができる。そのため、牽引ワイヤ15を牽引すること
により、粗巻きコイルバネ14の付勢方向と逆方向に軸
方向伸縮部5を収縮させる軸方向伸縮部5の収縮動作を
確実に行うことができるので、入り組んだ管路内でも確
実に内視鏡2の挿入部3を自走させることができる。
【0028】さらに、従来よりも自走部4の軸方向伸縮
動作の応答性が向上するために内視鏡2の挿入時間を短
縮することができる。そのため、内視鏡2の検査時間が
短縮され、患者の負担を軽減することができる。
【0029】また、図4は本発明の第2の実施例を示す
ものである。これは、内視鏡2の挿入部3を自走させる
自走部4の構成を第1の実施例とは変更したものであ
る。すなわち、第1の実施例では内視鏡挿入部3の外側
のコイルシース固定リング18とスライドリング8との
間に粗巻きコイルバネ14を配設し、この粗巻きコイル
バネ14によって両バルーン6,7間を引き離す方向に
付勢する構成のものを示したが、本実施例では第1の実
施例のように圧縮バネとして機能する粗巻きコイルバネ
14に代えて引っ張りバネとして機能する密着巻きコイ
ルバネ31を設けたものである。
【0030】ここで、密着巻きコイルバネ31は内視鏡
挿入部3の外周面上における後方バルーン7の後方に設
けられている。この密着巻きコイルバネ31の前端部の
端面と、スライドリング8の後端部の端面とは密着、ろ
う付け、溶接等の手段で接続固定されている。
【0031】また、密着巻きコイルバネ31の後端部の
端面にはバネ押さえリング32が接続固定されている。
このバネ押さえリング32は内視鏡挿入部3の外周面上
に固定されている。
【0032】また、アウターチューブ16の後端部は後
方バルーン7の後方側に延出され、バネ押さえリング3
2の後方位置で内視鏡挿入部3の外周面に接着固定され
ている。
【0033】次に、上記構成の作用について説明する。
なお、自走部4の基本的な動作は第1の実施例と同じで
ある。すなわち、自走部4の駆動時には、まず、自走部
4の前方バルーン6に加圧流体を供給し、図3の(A)
に示すようにこの前方バルーン6を膨脹させて管壁に対
して保持させる。
【0034】この状態で、続いて牽引ワイヤ15を牽引
することにより、図3の(B)に示すように後方バルー
ン7を内視鏡2の挿入部3に対して前方にスライドさせ
る。このとき、密着巻きコイルバネ31はスライドリン
グ8によって前方に引っ張り操作され、軸方向に伸長さ
れる。
【0035】そして、後方バルーン7を前方の所定の位
置までスライドさせた状態で、後方バルーン7に加圧流
体を供給し、図3の(C)のようにこの後方バルーン7
を膨脹させて管壁に対して保持させる。
【0036】このように後方バルーン7を管壁に対して
保持させた後、前方バルーン6から流体を吸引し、この
前方バルーン6を収縮させる。これにより、前方バルー
ン6は管壁から離れるので、この状態では伸長状態にあ
る密着巻きコイルバネ31が収縮する方向に作用する密
着巻きコイルバネ31の弾性力により図3の(D)に示
すように前方バルーン6が前方に押し出され、この前方
バルーン6とともに、内視鏡2の挿入部3全体が所定の
距離d1 だけ前方に移動する。
【0037】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、挿入対象の管腔内で内視鏡2の
挿入部3を自走させる自走部4の駆動時には密着巻きコ
イルバネ31によって軸方向伸縮部5を伸長状態で保持
するとともに、牽引ワイヤ15を牽引することにより、
密着巻きコイルバネ31のバネ力に抗して軸方向伸縮部
5を確実に収縮させることができる。そのため、この場
合も自走部4の軸方向伸縮部5の収縮動作を確実に行う
ことができるので、第1の実施例と同様に入り組んだ管
路内でも確実に内視鏡2の挿入部3を自走させることが
できるとともに、自走部4の応答性も高めることができ
る。
【0038】さらに、本実施例では特に密着巻きコイル
バネ31は内視鏡挿入部3の外周面上における後方バル
ーン7の後方に設けられているので、第1の実施例より
も軸方向伸縮部5の外径が小さい自走式内視鏡2を提供
することができ、より細い管腔内での自走が期待できる
効果がある。
【0039】また、図5(A),(B)および図7は本
発明の第3の実施例を示すものである。図5(A)は内
視鏡の挿入部41に着脱自在に装着された自走部ユニッ
ト42を示すものである。
【0040】この自走部ユニット42には図5(B)に
示すように略チューブ状のカバー部材43が設けられて
いる。このカバー部材43の中途部には略蛇腹状に形成
された2つの蛇腹部44a,44bが前後に所定間隔を
存して配設されている。ここで、カバー部材43はテフ
ロン、ポリウレタン、シリコン等のチューブを型成形し
て形成されている。
【0041】なお、2つの蛇腹部44a,44bをカバ
ー部材43の本体とは別に製作し、その後、別体の2つ
の蛇腹部44a,44bをカバー部材43の本体に組み
付ける構成にしてもよい。さらに、カバー部材43の2
つの蛇腹部44a,44bとそれ以外との材質を変え
て、蛇腹部44a,44bのバネ力を特に大きくしても
良い。
【0042】また、この自走部ユニット42には流体の
給排により、膨脹・収縮する前後2つのバルーン45
a,45bが設けられている。ここで、前方のバルーン
45aはカバー部材43の外周面における前方蛇腹部4
4aよりも前側部分に、また後方のバルーン45bはカ
バー部材43の外周面における2つの蛇腹部44a,4
4b間にそれぞれ接着、溶着、糸しばり等により固定さ
れている。
【0043】さらに、自走部ユニット42のカバー部材
43の内部側には前方のバルーン45aに接続される流
体管路46aおよび後方のバルーン45bに接続される
流体管路45bがそれぞれ配設されている。これらの流
体管路46a,46bの手元側には流体供給源である図
示しないポンプおよび制御弁等が接続されている。
【0044】また、カバー部材43の内周面には2つの
蛇腹部44a,44b間に管状のスライド部材47が装
着されている。このスライド部材47には操作ワイヤ4
8の先端部が接続されている。この操作ワイヤ48の基
端部は手元側の操作部に延出され、後方バルーン45b
を前後に進退させるために手元側より操作ワイヤ48を
押し引き可能となっている。
【0045】また、カバー部材43は図5(B)に示す
状態が中立状態であり、操作ワイヤ48を押し引きする
ことでスライド部材47とともに後方バルーン45bが
前後に移動操作されるようになっている。
【0046】なお、自走部ユニット42は内視鏡の挿入
部41に対して部分的に糸しばり、或いは接着すること
で固定されていて、必要に応じて取り外し可能であり、
通常の内視鏡だけでの観察も可能となっている。
【0047】次に、上記構成の作用について説明する。
図7は自走部ユニット42の動きを示すものである。な
お、自走部ユニット42は初期状態では図5(A)に示
すようにカバー部材43の2つの蛇腹部44a,44b
は中立状態で保持されるとともに、前方バルーン45a
および後方バルーン45bは収縮状態で保持される。
【0048】そして、使用時には自走部ユニット42が
上記初期状態で保持されているままの状態で、挿入対象
の管腔内に内視鏡の挿入部41が挿入される。このと
き、挿入部41が適宜の長さ挿入された後、自走部ユニ
ット42が駆動される。
【0049】この自走部ユニット42の駆動時には、ま
ず、前方バルーン45aに対して流体を供給して図7の
(A)のようにこの前方バルーン45aを膨脹させて管
腔に対してグリップさせる。
【0050】この状態で、続いて手元側から操作ワイヤ
48を押し込むことで後方バルーン45bを図7の
(B)のように前方にスライドさせる。このとき、カバ
ー部材43の前方の蛇腹部44aはスライド部材47に
よって押され、軸方向に収縮し、同時に後方の蛇腹部4
4bはスライド部材47によって前方に引っ張られ、軸
方向に伸長する。
【0051】そして、後方バルーン45bを前方の所定
の位置までスライドさせた状態で、後方バルーン45b
に加圧流体を供給し、図7の(C)のように後方バルー
ン45bを膨脹させて管腔に対してグリップさせる。
【0052】このように後方バルーン45bを管壁に対
して保持させた後、前方バルーン45aから流体を排出
させてこの前方バルーン45aを収縮させる。これによ
り、前方バルーン45aは管壁から離れるので、この状
態では収縮状態の前方の蛇腹部44aが元の長さに伸び
る弾性力により図7の(D)のように前方バルーン45
aが前方に押し出され、この前方バルーン45aととも
に、内視鏡の挿入部41全体が前方へ所定の距離Δxだ
け移動する。以後、上記一連の動作を繰り返すことによ
り、内視鏡の挿入部41を挿入対象の管腔内で前進(自
走)させることができる。
【0053】そこで、上記構成のものにあっては手元側
より直接操作ワイヤ48で後方バルーン45bを押し引
きすることができるので、カバー部材43の2つの蛇腹
部44a,44bを確実に動作させることができ、応答
性がはやい。また、自走部ユニット42の構造がシンプ
ルになる効果がある。
【0054】また、小腸の観察時には第3の実施例の自
走部ユニット42を次のように使用してもよい。すなわ
ち、まず前方バルーン45aを膨脹させておき、ぜん動
運動により小腸まで挿入後、この自走部ユニット42を
後方に移動しながら正確な観察をしてもよい。
【0055】この場合の移動方法は図7の(C)で操作
ワイヤ48を押すところを引くことで移動するものであ
る。さらに、内視鏡の挿入部41からカバー部材43を
取り外し、先にまずカバー部材43のみを目的部位まで
自走させ、その後でカバー部材43の内部に内視鏡の挿
入部41を挿入してもよい。
【0056】また、図6および図8は本発明の第4の実
施例を示すものである。これは、第3の実施例の自走部
ユニット42のカバー部材43の構成を変更したもので
ある。すなわち、第3の実施例ではカバー部材43の中
途部に2つの蛇腹部44a,44bを設けたものを示し
たが、本実施例では自走部ユニット42のカバー部材4
3の中途部に1つの蛇腹部51を設けたものである。
【0057】そして、このカバー部材43の外周面には
蛇腹部51を挟んで前後に2つのバルーン45a,45
bが設けられている。さらに、カバー部材43の内周面
には後方バルーン45bの装着部分と対応する部分にス
ライド部材47が設けられており、内視鏡の挿入部41
に対して後方バルーン45bがスライド可能になってい
る。
【0058】さらに、自走部ユニット42のカバー部材
43の内部側には前方のバルーン45aに接続される流
体管路46aおよび後方のバルーン45bに接続される
流体管路45bがそれぞれ配設されている。これらの流
体管路46a,46bの手元側には流体供給源である図
示しないポンプおよび制御弁等が接続され、各バルーン
45a,45b内に流体を供給できるようになってい
る。
【0059】次に、上記構成の作用について説明する。
図8は図6の自走部ユニット42の動きを示すものであ
る。本実施例では挿入前にあらかじめ自走部ユニット4
2の蛇腹部51を収縮させるようにカバー部材43を押
し込んで図8の(A)のようにした状態を固定したまま
挿入する。このときの内視鏡の挿入部41の挿入はぜん
動運動による。
【0060】そして、内視鏡の挿入部41を引きながら
観察する際に、挿入部41を引きすぎてしまい内視鏡の
先端面の観察部が目的部位から離れ過ぎて観察しにくい
場合には、ぜん動運動による挿入部41の挿入を待つに
は時間がかかるので、内視鏡の挿入部41を前方に少し
移動させるために自走部ユニット42によって自走させ
る。
【0061】このときの自走部ユニット42の移動方法
はまず後方のバルーン45bを膨脹させて図8の(B)
のようにこのバルーン45bを管壁にグリップさせる。
続いて、前方バルーン45aを収縮させることにより、
蛇腹の収縮状態の固定を解除する。これにより、図8の
(C)のように内視鏡の挿入部41を前方へΔxだけ移
動させて内視鏡の先端面の観察部を目的部位に近づけ
る。そして、目的部位を観察後、図8の(D)のように
内視鏡の挿入部41を引きながら観察する状態を続けて
いく。
【0062】そこで、上記構成のものにあっては小腸内
の内視鏡観察時、内視鏡の挿入部41を引きながら観察
する作業の途中で、内視鏡の挿入部41を引きすぎた場
合、自走部ユニット42によって挿入部41を多少前進
方向に移動可能であり、わざわざぜん動運動による内視
鏡の挿入部41の挿入をやり直さなくてもすぐに対応可
能であり、効率的である。
【0063】また、第4の実施例の自走部ユニット42
のカバー部材43を超弾性材料によって形成する構成に
してもよい。この変形例の場合には第4の実施例と同様
の動きに加えて、通常の前方移動も可能である。
【0064】このときの前方移動方法を図8を参照して
説明する。まず、前方バルーン45aを膨脹させて図8
の(A)のように前方バルーン45aを管壁にグリップ
させる。この状態で、超弾性から成るカバー部材43を
前方に送り、蛇腹部51を収縮させて後方バルーン45
bを前方へ送る。
【0065】続いて、後方のバルーン45bを膨脹させ
て図8の(B)のようにこの後方バルーン45bを管壁
にグリップさせる。この状態で、次に前方バルーン45
aを収縮させることで蛇腹部51の弾性力により図8の
(C)のように内視鏡の挿入部41を前方へ移動する。
以後、上記一連の動作を繰り返すことにより、内視鏡の
挿入部41を挿入対象の管腔内で前進(自走)させるこ
とができる。
【0066】そこで、上記構成のものにあっては第4の
実施例と同じ効果を得られる他、自走部ユニット42の
カバー部材43を超弾性材料によって形成したので、こ
のカバー部材43の蛇腹部51の弾性力が増し、推進力
が大きくなる。
【0067】また、図9は他の自走式内視鏡装置の第1
の構成例を示すものである。この自走式内視鏡装置では
図9の(A)に示すように内視鏡の挿入部61に着脱自
在に装着される自走部ユニット62が設けられている。
この自走部ユニット62には略チューブ状のカバー部材
63が設けられている。
【0068】このカバー部材63の前後2か所には変形
しやすい変形部64,65が設けられている。ここで、
カバー部材63の各変形部64,65にはカバー部材6
3のチューブの軸方向に沿って細長い切り欠き部66が
周方向に沿って複数設けられている。
【0069】さらに、カバー部材63の各変形部64,
65にはそれぞれの切り欠き部66の近傍位置にカバー
部材63のチューブの軸方向に沿って細長い形状記憶合
金線67がそれぞれ複数本設けられている。各形状部記
憶合金線67は加熱により収縮するものであり、例えば
ワイヤ状、コイル状に形成されたものである。
【0070】次に、上記構成の作用について説明する。
なお、自走部ユニット62は初期状態ではカバー部材6
3の前後の変形部64,65の各形状部記憶合金線67
は非加熱状態で保持され、図9の(A)に示すようにカ
バー部材63の前後の変形部64,65は変形していな
い自然状態で保持される。
【0071】そして、この自走部ユニット62の駆動時
にはまず、図9の(A)に示す状態から前方位置の変形
部64の形状記憶合金線67を図示しない加熱手段によ
り加熱する。これにより、形状記憶合金線67を収縮さ
せると、その力によりカバー部材63の前方の変形部6
4に圧縮方向の力が作用する。そのため、この前方の変
形部64の各切り欠き部66間の部分が外方向に略放射
状に突出する状態で変形し、同時にカバー部材63にお
ける後方の変形部65側の部分が図9の(B)に矢印で
示すように前方へ移動される。
【0072】さらに、図9の(B)の状態で、後方の変
形部65側の形状記憶合金線67を図示しない加熱手段
により加熱する。これにより、後方の変形部65側の形
状記憶合金線67を収縮させると、その力により後方の
変形部65側の各切り欠き部66間の部分が外方向に略
放射状に突出する状態で変形し、図9の(C)に示すよ
うに後方の変形部65側の部分が管壁にグリップされ
る。
【0073】この状態で、カバー部材63の前方の変形
部64側の形状記憶合金線67への加熱を止めるとカバ
ー部材63のチューブの弾性力により、図9の(D)に
示すようにカバー部材63の前方の変形部64側が元の
形状に戻る状態に変形する。そのため、このカバー部材
63の前方の変形部64側が元の形状に戻る動作によっ
て図9の(D)に示すように所定距離Δxだけ内視鏡の
挿入部61を前方に進ませることができる。以後はこの
一連の動作のくり返しにより内視鏡の挿入部61を挿入
対象の管腔内で前進(自走)させることができる。
【0074】また、内視鏡の挿入部61を挿入対象の管
腔内で後方に移動させる場合には自走部ユニット62を
図9において(D)、(C)、(B)、(A)の順序で
反対の動作をさせればよい。
【0075】そこで、上記構成のものにあっては略チュ
ーブ状のカバー部材63の前後2か所に切り欠き部66
と細長い形状記憶合金線67とからなる変形部64,6
5を設け、形状部記憶合金線67の変形動作にともない
前後の変形部64,65をそれぞれ変形させる構成にし
たので、自走部ユニット62の構造がシンプルであり、
自走部ユニット62全体の細径化が可能である。
【0076】また、図10(A)〜(C)および図11
は他の自走式内視鏡装置の第2の構成例を示すものであ
る。ここで、図10(A)は自走式内視鏡装置71全体
のシステム構成を示すものである。この自走式内視鏡装
置71の内視鏡72には管内に挿入される自走式の挿入
部73とこの自走式挿入部73の基端部に連結された手
元側の操作部74とが設けられている。
【0077】さらに、操作部74にはユニバーサルコー
ド75および自走用駆動ワイヤコード76の各一端部が
連結されている。ここで、ユニバーサルコード75の他
端部はコネクタ75aを介して光源装置77に着脱可能
に連結されている。なお、ユニバーサルコード75の他
端部側は接続コード78を介してビデオプロセッサ79
に接続されている。このビデオプロセッサ79にはTV
モニタ80が接続されている。
【0078】また、自走用駆動ワイヤコード76の他端
部は内視鏡72の自走式挿入部73を自走操作する外部
の駆動ユニット81に接続されている。この駆動ユニッ
ト81には自走操作パネル82が接続されている。
【0079】また、内視鏡72の自走式挿入部73の先
端部には対物光学系83と照明光学系84とが設けられ
ている。ここで、対物光学系83には図示しない対物レ
ンズや、この対物レンズの直後に配設されたCCD等が
設けられている。そして、対物レンズの直後に配設され
たCCDで内視鏡像をとらえ、このCCDによって電気
信号に変換された内視鏡像の画像信号がCCDの信号線
を通じて外部のビデオプロセッサ79に入力され、そこ
からTVモニタ80に内視鏡像が映し出されるようにな
っている。
【0080】さらに、照明光学系84には図示しない光
ファイバが配設されている。そして、光源装置77から
の照明光はこの光ファイバを通して挿入部73の先端部
側に導かれ、外部側に出射されるようになっている。
【0081】また、内視鏡72の自走式挿入部73の先
端近傍部分には緩やかな略螺旋状の螺旋部85が予め成
形されている。この螺旋部85には図10(B)に示す
ように柔軟な外被チューブ86の内部に3本の自走用駆
動ワイヤ87a,87b,87cが配設されている。各
自走用駆動ワイヤ87a〜87cは操作ワイヤ88とそ
れを収納するコイルシース89とから形成されている。
【0082】ここで、第1の自走用駆動ワイヤ87aの
操作ワイヤ88の先端部は螺旋部85の外被チューブ8
6の先端内周面の第1のワイヤ固定部90aに固定され
ている。さらに、この第1の自走用駆動ワイヤ87aの
コイルシース89の先端部は第1のワイヤ固定部90a
に対して後方に適宜の間隔を存して配置された螺旋部8
5の外被チューブ86の先端内周面の第1のシース固定
部91aに固定されている。
【0083】また、残る二つの自走用駆動ワイヤである
第2の自走用駆動ワイヤ87bおよび第3の自走用駆動
ワイヤ87cは第1の自走用駆動ワイヤ87aから順次
長手方向後方にずらした位置で同様に固定されている。
【0084】また、駆動ユニット81内には図10
(C)に示すように3つのリニア電磁モータ92a,9
2b,92cと、これらのリニア電磁モータ92a〜9
2cの動作を制御するモータ制御部93とが配設されて
いる。そして、このモータ制御部93には自走操作パネ
ル82が接続され、自走操作パネル82からの操作信号
に応じてモータ制御部93によって3つのリニア電磁モ
ータ92a〜92cの動作がそれぞれ制御されるように
なっている。
【0085】また、自走式挿入部73の螺旋部85の3
本の自走用駆動ワイヤ87a〜87cの基端部側は自走
式挿入部73の基端部側の操作部74から自走用駆動ワ
イヤコード76内を通って駆動ユニット81にそれぞれ
接続されている。ここで、3本の自走用駆動ワイヤ87
a〜87cの各操作ワイヤ88の基端部は駆動ユニット
81内の3つのリニア電磁モータ92a〜92cにそれ
ぞれ接続されている。そして、各リニア電磁モータ92
a〜92cの駆動にともない3本の自走用駆動ワイヤ8
7a〜87cの各操作ワイヤ88がそれぞれ牽引される
ようになっている。
【0086】次に、上記構成の作用について説明する。
図11は自走式内視鏡装置71の自走式挿入部73の動
きを示すものである。ここでは、内視鏡72の自走動作
のうち前進動作を説明する。なお、内視鏡72の自走式
挿入部73は初期状態では3つの自走用駆動ワイヤ87
a〜87cの各操作ワイヤ88は牽引されていない弛緩
状態で保持されている。
【0087】そして、自走式内視鏡装置71の使用時に
はまず、図11の(A)に示すように人間の大腸や、工
業プラントの配管内部へ内視鏡72の自走式挿入部73
が適宜の位置まで挿入される。
【0088】さらに、自走式挿入部73の挿入後、自走
操作パネル82の操作によって内視鏡72の自走動作が
開始される。ここで、自走操作パネル82から自走式挿
入部73の前進指令を送ると、まず、第1の自走用駆動
ワイヤ87aに対応するリニア電磁モータ92aが駆動
されてこの第1の自走用駆動ワイヤ87aの操作ワイヤ
88が牽引される。
【0089】すると、この操作ワイヤ88は自走操作パ
ネル82の螺旋部85を軸方向に沿って後方に引っ張
る。ここで、操作ワイヤ88はコイルシース89に対し
て摺動するがコイルシース89の先端部は螺旋部85の
外被チューブ86の先端内周面に固定されているので、
操作ワイヤ88が後方に向けて牽引された際に操作ワイ
ヤ88の第1のワイヤ固定部90aとコイルシース89
の第1のシース固定部91aとの間でのみ螺旋部85が
圧縮力を受ける。
【0090】このとき、螺旋部95は予め緩やかな螺旋
状に形成されているので、圧縮力を受けた螺旋部95に
おける第1の自走用駆動ワイヤ87aの両固定部90
a,91a間の部分では図11の(B)に示すように螺
旋のピッチが狭くなり、径方向に広がった大径コイル状
に変形した第1の大径コイル状部分94aが形成され
る。そして、この第1の大径コイル状部分94aが管内
に係止される。
【0091】また、第1の大径コイル状部分94aの変
形後、第2の自走用駆動ワイヤ87bに対応するリニア
電磁モータ92bが駆動されてこの第2の自走用駆動ワ
イヤ87bの操作ワイヤ88が牽引される。この第2の
自走用駆動ワイヤ87bの操作ワイヤ88の牽引時にも
第1の自走用駆動ワイヤ87aの操作ワイヤ88の牽引
時と同じ動作で、螺旋部95における第2の自走用駆動
ワイヤ87bの両固定部90b,91b間の部分が圧縮
力を受ける。そのため、この圧縮力を受ける部分の螺旋
のピッチが狭くなり、図11の(C)に示すように径方
向に広がった第2の大径コイル状部分94bが形成され
る。このとき、第1の自走用駆動ワイヤ87aの牽引操
作による大径コイル状部分94aが既に管内に係止され
ているので、第2の大径コイル状部分94bの変形に伴
い、後に続く自走式挿入部73の部分を進行方向に牽引
することができる。
【0092】さらに、第2の大径コイル状部分94bの
変形後、第3の自走用駆動ワイヤ87cに対応するリニ
ア電磁モータ92cが駆動されて同様に、この第3の自
走用駆動ワイヤ87cの操作ワイヤ88が牽引され、図
11の(D)に示すように径方向に広がった第3の大径
コイル状部分94cが形成される。そして、この第3の
大径コイル状部分94cの変形に伴い、後に続く自走式
挿入部73の部分をさらに進行方向に牽引することがで
きる。
【0093】また、第3の大径コイル状部分94cの変
形後、第1の自走用駆動ワイヤ87aに対応するリニア
電磁モータ92aが逆転駆動される。この場合には第1
の自走用駆動ワイヤ87aの操作ワイヤ88が押し出し
操作されるので、この操作ワイヤ88の押し出し操作に
ともない螺旋部95における第1の大径コイル状部分9
4aが図11の(E)に示すように螺旋のピッチが大き
くなり、コイル径が収縮した元の状態に戻る。そのた
め、第1の大径コイル状部分94aによる管内の係止が
解除される。このとき、第2、第3の大径コイル状部分
94b,94cは管内に係止されたまま保持されている
ので、自走式挿入部73における第2の大径コイル状部
分94bよりも先端側の部分は前進方向に伸びる。な
お、自走式挿入部73の先端側が伸びる力はこの挿入部
73の外被チューブ86の弾性によって与えられる。
【0094】また、第1の大径コイル状部分94aの変
形復帰により、自走式挿入部73の先端側が伸びた後、
続いて第2の自走用駆動ワイヤ87bに対応するリニア
電磁モータ92bが逆転駆動され、同様に第2の大径コ
イル状部分94bによる管内の係止が解除されるととも
に、図11の(F)に示すように自走式挿入部73にお
ける第3の大径コイル状部分94cよりも先端側の部分
は前進方向に伸びる。その後、同様に第3の大径コイル
状部分94cの変形が復帰され、図11の(A)の状態
に戻る。以後は、図11の(A)〜(F)の動作を連続
して繰り返すことにより自走式挿入部73は前進する。
【0095】そこで、上記構成のものにあっては内視鏡
72の自走式挿入部73の先端近傍部分に緩やかな略螺
旋状の螺旋部85を予め成形し、内視鏡72の自走動作
時にはこの螺旋部85を順次大径コイル状に変形させる
ことにより、内視鏡72の自走式挿入部73を自走動作
させるようにしたので、従来技術のように内視鏡挿入部
73の外径より太い自走機構を必要としない。そのた
め、従来技術の自走機構では挿入できない細い管路、例
えば入り口の狭い管路などまで内視鏡72の自走式挿入
部73を自走動作させることができるので、内視鏡72
を自走動作できる対象管路の適用範囲を広げることがで
きる。
【0096】また、図12(A),(B)は他の自走式
内視鏡装置の第3の構成例を示すものである。これは、
図10(A)の自走式内視鏡装置71とは自走式挿入部
73の構成を変更したものである。
【0097】すなわち、図10(A)の自走式内視鏡装
置71では内視鏡72の自走式挿入部73の螺旋部85
を変形させる手段として3本の自走用駆動ワイヤ87
a,88b,88cを3つのリニア電磁モータ92a,
92b,92cで牽引する構成のものを示したが、ここ
では形状記憶合金101を用いた駆動機構を設けたもの
である。
【0098】ここで、図12の(A)に示すように内視
鏡102の柔軟な自走式挿入部103の先端部には内部
に棒状の形状記憶合金101が配設されている。この形
状記憶合金101はある温度まで加熱されると予め設定
された形状に復帰し、その温度より冷却されると別の形
状に変形する、いわゆる2方向性形状記憶合金を使用し
ている。なお、この形状記憶合金101は全長に渡って
高温側で螺旋形状になり、低温側で略直線状の形状が記
憶される状態に設定されている。
【0099】また、この形状記憶合金101には図12
の(B)に示すように3分割部分に個別に通電可能なよ
うにリード線104が取り付けられている。このリード
線104の基端部は通電制御装置105に接続されてい
る。この通電制御装置105は図10(A)の自走式内
視鏡装置71の駆動ユニット81の代わりに用いられる
ものである。
【0100】そして、この内視鏡102の自走式挿入部
103の動作時には図12の(B)に示すように形状記
憶合金101の分割された先端側の第1螺旋部105の
みを通電制御装置105で通電加熱すると、その部分の
みが図に示すように螺旋形状に変形する。また、この通
電を停止すると形状記憶合金101が直線状に復帰す
る。
【0101】また、自走式挿入部103の移動動作は分
割された形状記憶合金101の螺旋部105を順次、加
熱、冷却することで、図10(A)の自走式内視鏡装置
71と同様な自走動作が行われる。
【0102】そこで、上記構成のものにあっても図10
(A)の自走式内視鏡装置71と同様の効果を得ること
ができる。さらに、図12(A),(B)の自走式内視
鏡装置では図10(A)の自走式内視鏡装置71のよう
に操作ワイヤ88の摩擦抵抗が無いので、自走式挿入部
103が非常に長い場合でも確実に動作するという利点
がある。
【0103】また、図13は小腸用自動挿入装置111
全体の概略構成を示すものである。この小腸用自動挿入
装置111の小腸ゾンデ等の細径スコープ112には管
内に挿入される挿入部113の先端側に自走装置本体1
14が着脱自在に取り付けられている。
【0104】この自走装置本体114には挿入部113
の軸方向に伸縮動作する蛇腹状の軸方向伸縮部(伸縮手
段)115と、この軸方向伸縮部115の前端部および
後端部にそれぞれ配設された腸壁固定用の前方バルーン
(袋状弾性体)116および後方バルーン(袋状弾性
体)117とが設けられている。ここで、軸方向伸縮部
115、前方バルーン116および後方バルーン117
は各々接着により固定されている。
【0105】また、図14に示すように細径スコープ1
12の挿入部113の先端部外周面上には3つの取付け
リング118が固定されている。各取付けリング118
の外周面にはリング状のガイド溝119が形成されてい
る。ここで、前方の2つの取付けリング118は前方バ
ルーン116の前端部および後端部と対応する位置にそ
れぞれ配置され、残りの取付けリング118は後方バル
ーン117の前端部近傍位置に配置されている。
【0106】また、各取付けリング118の外周面上に
はスライドリング120が装着されている。各スライド
リング120の内周面にはガイド溝119内に挿入され
るリング状の突起部121が突設されている。そして、
各スライドリング120のリング状の突起部121が各
取付けリング118のガイド溝119内に挿入された状
態で各スライドリング120が各取付けリング118に
沿って回転可能に連結されている。
【0107】さらに、各スライドリング120は弾性部
材によって形成されている。そして、各スライドリング
120は細径スコープ112の挿入部113の外径より
若干細径に形成されている。したがって、各スライドリ
ング120と各取付けリング118とを組み付けた場合
には各スライドリング120の弾性力により気密的にシ
ールされる様になっている。
【0108】また、前方バルーン116の前端部は最先
端位置のスライドリング120の外周面上、前方バルー
ン116の後端部は先端側から2番目の位置のスライド
リング120の外周面上にそれぞれ接着固定されてい
る。
【0109】さらに、後方バルーン117は細径スコー
プ112の挿入部113に対して摺動可能な可動リング
122に接着固定されている。この可動リング122の
後端部にはこの可動リング122の動きに伴って可動す
る可動膜123の後端部が固定されている。この可動膜
123の前端部は先端側から3番目の位置のスライドリ
ング120の外周面上に接着固定されている。
【0110】また、細径スコープ112の挿入部113
の内部には前方バルーン116に対し吸引加圧をする為
のチャンネル124が設けられている。さらに、後方バ
ルーン117および軸方向伸縮部115には吸引加圧用
の加圧チューブ125a,125bの先端部が後方より
挿入され、気密的に接着固定されている。そして、各加
圧チューブ125a,125bの基端部側は細径スコー
プ112の挿入部113の外周面に沿って外部の制御部
126側まで延設され、さらにこの制御部126内を経
由して加圧流体を送り込むためのミニコンプレッサ12
7と、これを吸引するための吸引器128とにそれぞれ
接続されている。
【0111】また、後方バルーン117および軸方向伸
縮部115は各加圧チューブ125a,125bを通し
ての流体の給排により膨脹・収縮し、前方バルーン11
6は細径スコープ112のチャンネル124を通しての
流体の給排により膨脹・収縮するようになっており、制
御部126によって前方バルーン116、後方バルーン
117および軸方向伸縮部115の加圧・吸引のタイミ
ングが制御されるようになっている。
【0112】なお、図13中で、参照符号129は細径
スコープ112の挿入部113の基端部側に連結された
手元側の操作部、130はこの操作部129に一端部が
連結されたユニバーサルコード、131はユニバーサル
コード130の他端部のコネクタ130aを介して着脱
可能に連結された光源装置である。
【0113】次に、上記構成の作用について説明する。
ここでは、細径スコープ112の挿入部113の先端側
に自走装置本体114を取り付けた状態で行われる小腸
検査について説明する。
【0114】まず、自走装置本体114を付けない状態
で、スコープ112を経鼻的に患者の体内に挿入し、ス
コープ112の先端部を一旦口から出す。そして、自走
装置本体114の内面に設けた各スライドリング120
の内径を押し広げるかたちで図14に示す如くスコープ
112の外周面に設けた各取付けリング118と嵌合さ
せる。このとき、チャンネル124の開孔部124aは
前方バルーン116と対応した位置に正しく配置され
る。これにより、自走装置本体114のスコープ112
への装着は終了する。
【0115】そして、加圧用チューブ125a,125
bの他端を口経由で鼻から導出し、図13に示す如く、
制御部126と接続させる。続いて、自走装置本体11
4を装着したスコープ112を患者の口から飲ませ、周
知のイモ虫的運動により患者の小腸内を自走させて診
断、処置を行う。
【0116】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、スコープ112に対して自走装
置本体114が着脱自在の為、細径スコープ112等に
も適応できる。さらに、前方バルーン116の吸引加圧
は細径スコープ112内のチャンネル124を利用して
いる為、加圧用チューブ125a,125bは2本で済
み、構造が簡単となる。
【0117】また、図15は図14の自走装置本体11
4の第1の変形例を示すものである。これは、図14の
自走装置本体114の各スライドリング120の代わり
に自走装置本体114の内面にスコープ112の挿入部
113の外径より若干細径な装着チューブ131を設け
たものである。この装着チューブ131の先端部にはス
コープ112のチャンネル124と対応する側孔132
が設けられ、チャンネル124を介して前方バルーン1
16に空気を吸引加圧可能となっている。その他の構成
は図14の自走装置本体114と同じである。
【0118】そして、スコープ112の挿入部113に
自走装置本体114を装着する場合には装着チューブ1
31の内径を押し広げる形でスコープ112の挿入部1
13の外周面に装着固定する。このとき、装着チューブ
131の弾性力によりチューブ131は気密的にスコー
プ112の挿入部113に固定される。また、自走装置
本体114の装着時にはチャンネル124の開孔部12
4aは装着チューブ131の側孔132が前方バルーン
116と対応した位置に正しく配置される。
【0119】そこで、上記構成のものにあっては図14
の自走装置本体114の効果に加え、装着チューブ13
1による着脱機構の為、スコープ112の挿入部113
に自走装置本体114を装着する着脱操作が容易とな
る。
【0120】また、図16は図14の自走装置本体の第
2の変形例を示すものである。本変形例は図15の自走
装置本体114の軸方向伸縮部115用の加圧チューブ
125bを自走装置本体114の前側に配設し、装着チ
ューブ131の側孔132からスコープ112のチャン
ネル124内に挿入させたものである。
【0121】そして、スコープ112の挿入部113に
自走装置本体114を装着する場合には図15の自走装
置本体114と同じく、装着チューブ131の内径を押
し広げ、スコープ112の挿入部113の外周面に装着
固定する。この時、側孔132から導出した軸方向伸縮
部115用の加圧チューブ125bを開孔部124aを
介してチャンネル124内に挿入し、スコープ112の
手元側まで導出させるようになっている。その他は、図
15の自走装置本体114と同じである。
【0122】そこで、上記構成のものにあっては図15
の自走装置本体114の効果に加え、軸方向伸縮部11
5用の加圧チューブ125bはチャンネル124経由で
手元側まで導かれる為、スコープ112の外面に出るチ
ューブ類は後方バルーン117用の1本の加圧チューブ
125aのみとなり、構造がより簡略となる。
【0123】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
実施できることは勿論である。次に、本出願の他の特徴
的な技術事項を下記の通り付記する。
【0124】記 (付記項1) 管内に挿入される挿入部に前記管の軸方
向に伸縮動作する伸縮手段を設け、この伸縮手段の両端
部に設けられた袋状の弾性体を流体圧により膨脹収縮さ
せて管内を自走する自走式内視鏡装置において、前記軸
方向伸縮手段は、弾性部材と、前記弾性部材を伸縮自在
に接続されたワイヤ状の牽引部材と、から成ることを特
徴とする自走式内視鏡装置。
【0125】(付記項2) 付記項1に記載の自走式内
視鏡装置において、前記牽引部材は、前記袋状弾性体の
膨脹収縮動作と同期させて制御可能な牽引制御部に接続
されていることを特徴とする自走式内視鏡装置。
【0126】(付記項3) 付記項2に記載の自走式内
視鏡装置において、前記弾性部材はコイルバネであり、
前記牽引部材は金属性のワイヤであることを特徴とする
自走式内視鏡装置。
【0127】(付記項4) 付記項2に記載の自走式内
視鏡装置において、前記弾性部材は粗巻きのコイルバネ
であり、前記牽引部材はステンレス製のワイヤであるこ
とを特徴とする自走式内視鏡装置。
【0128】(付記項5) 付記項2に記載の自走式内
視鏡装置において、前記弾性部材は密着巻きコイルバネ
であり、前記牽引部材はステンレス製のワイヤであるこ
とを特徴とする自走式内視鏡装置。
【0129】(付記項6) 柔軟なカバーを挿入部に被
覆して使用されるカバー式内視鏡において、前記カバー
の一部が軸方向伸縮手段と体腔内壁の係止手段とを有す
る自走部から成ることを特徴とするカバー式内視鏡。
【0130】(付記項6の従来技術) 例えば、生体の
大腸や小腸のように管路に内視鏡を挿入して管路内を観
察したり、処置する場合、管路が細く、また屈曲してい
るために挿入抵抗が大きく、外部から挿入部を持って押
し進めても挿入部の先端構成部を目的部位まで導くこと
が困難で熟練度が要求される。
【0131】そこで、前述の問題を解決するために、例
えば特公昭51−15678号公報に示すように管路内
を自走できるようにした自動挿入装置が開発された。こ
れは、いずれも軸方向に伸縮自在な蛇腹の前後に径方向
に膨脹・収縮可能なバルーンを設け、バルーンを交互に
膨脹・収縮させつつ蛇腹を収縮させることで自走させる
ものである。
【0132】しかし、前述の自動挿入装置は、流体圧に
より蛇腹を動作させており、蛇腹を動作させるために
は、かなり大きい圧力を必要とし、しかも応答性が低い
という問題があった。また、他の課題は2つのバルーン
および蛇腹のそれぞれに対して流体管路を設けており、
流体がもれないようにシールを施したり、蛇腹の伸縮に
対して流体管路が抵抗にならないようにする等の工夫が
必要であり、構造が複雑となってしまう。
【0133】(付記項6の目的) 本発明は、前記の点
に鑑み成されたもので、その目的とするところは、構造
がシンプルであり、応答性の良い自動挿入装置を提供す
るものである。
【0134】(付記項6の効果) 確実な挿入ができ
る。また、軸方向伸縮手段の動作を速度UPできるた
め、挿入速度が速く、検査時間の短縮ができる。さら
に、自走部と内視鏡とが着脱自在なため、通常検査も可
能であり、用途を広げることができる。
【0135】(付記項7) 付記項6において、カバー
の一部に軸方向伸縮手段が一体的に構成されることを特
徴とするカバー式内視鏡。 (付記項8) 付記項6において、カバーを超弾性合金
としたことを特徴とするカバー式内視鏡。
【0136】(付記項9) 付記項6において、カバー
の一部に設けた切り欠き部と、切り欠き部近傍に設けた
温度変化に応じて軸方向に伸縮する形状記憶合金と、形
状記憶合金を加熱する加熱手段とから成るカバー変形部
を少なくとも前後2ケ所に設けたことを特徴とするカバ
ー式内視鏡。
【0137】(付記項10) 付記項6において、カバ
ーをシリコン、ウレタン、テフロン等を型成形により製
作したことを特徴とするカバー式内視鏡。 (付記項11) 付記項6において、弾性体から成る軸
方向伸縮手段と、手元側の操作部と、操作部の進退に連
動して軸方向伸縮手段を伸縮させるために連結されてい
る連結手段とから成るカバー式内視鏡。
【0138】(付記項12) 付記項6において、自走
部を含むカバーが着脱自在であることを特徴とするカバ
ー式内視鏡。 (付記項13) 観察手段を備えた細長で柔軟な挿入部
を有する内視鏡において、挿入部は略螺旋状に成形され
ており、螺旋状部は軸方向に3つ以上分割されて、分割
されたそれぞれの螺旋状部には螺旋状部を軸方向に収縮
させる駆動手段と、前記複数の駆動手段を順次駆動制御
する制御手段を備えたことを特徴とする自走式内視鏡装
置。
【0139】(付記項14) 付記項13において、前
記駆動手段は螺旋状部に一端を係止された操作ワイヤ
と、ワイヤの基端に接続されワイヤを牽引弛緩させるア
クチュエータよりなることを特徴とする自走式内視鏡装
置。
【0140】(付記項15) 付記項13において、前
記駆動手段は螺旋状部内に配置された形状記憶アクチュ
エータであることを特徴とする自走式内視鏡装置。 (付記項13、14、15の従来技術) 従来技術の構
成では、自動挿入駆動時はもちろん駆動させていない時
でも、蛇腹・バルーンの厚み分だけ内視鏡が太くなり、
例えば入り口の狭い管路などには適用できないという欠
点がある。
【0141】(付記項13、14、15の目的) 本発
明は、入り口の狭い管路や小径の管路に適用できる様に
内視鏡そのものを太径化させない自走機構を有する自走
式内視鏡装置の提供を目的とする。 (付記項13、14、15の効果) 従来技術のように
内視鏡挿入部の外径より太い自走機構を必要としないの
で細い管路まで本願の内視鏡の適用となる。
【0142】
【発明の効果】この発明によれば前後の袋状弾性体間の
間隔を伸長させた伸長状態で保持する弾性部材と、この
弾性部材の付勢方向と逆方向の力を加えるワイヤ状の牽
引部材とを軸方向伸縮手段に設けたので、内視鏡の挿入
部を確実に自走させることができ、駆動時の応答性を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の自走式内視鏡装置全
体の概略構成を示す斜視図。
【図2】 (A)は内視鏡の挿入部に装着された自走部
の上半部を断面にして示す側面図、(B)は(A)のL
1 −L1 線断面図、(C)は(A)のL2 −L2 線断面
図。
【図3】 自走部の動作を説明するための説明図。
【図4】 本発明の第2の実施例における自走部の上半
部を断面にして示す側面図。
【図5】 本発明の第3の実施例を示すもので、(A)
は内視鏡の挿入部に装着された自走部ユニットの縦断面
図、(B)は自走部ユニットのカバー部材を示す縦断面
図。
【図6】 本発明の第4の実施例を示す自走部の縦断面
図。
【図7】 第3の実施例の自走部ユニットの動作を説明
するための説明図。
【図8】 第4の実施例の自走部ユニットの動作を説明
するための説明図。
【図9】 他の自走式内視鏡装置の第1の構成例の自走
部ユニットの動作を説明するための説明図。
【図10】 他の自走式内視鏡装置の第2の構成例を示
すもので、(A)は自走式内視鏡装置全体の概略構成を
示す斜視図、(B)は自走部の縦断面図、(C)は挿入
部の基端部の概略構成図。
【図11】 図10の自走部の動作を説明するための説
明図。
【図12】 他の自走式内視鏡装置の第3の構成例を示
すもので、(A)は挿入部の先端部を示す斜視図、
(B)は形状記憶合金へのリード線の接続状態を示す概
略構成図。
【図13】 小腸用自動挿入装置全体の概略構成を示す
斜視図。
【図14】 内視鏡の挿入部に自走装置本体を取付けた
状態を示す要部の縦断面図。
【図15】 図14の自走装置本体の第1の変形例を示
す要部の縦断面図。
【図16】 図14の自走装置本体の第2の変形例を示
す要部の縦断面図。
【符号の説明】
2…内視鏡、3…挿入部、4…自走部、5…軸方向伸縮
部(伸縮手段)、6…前方バルーン(袋状弾性体)、7
…後方バルーン(袋状弾性体)、14…粗巻きコイルバ
ネ(弾性部材)、15…牽引ワイヤ(牽引部材)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧によりそれぞれ独立に膨脹収縮可
    能な一対の袋状弾性体と、内視鏡の挿入部の軸方向に沿
    って前記袋状弾性体間の間隔を伸縮させる軸方向伸縮手
    段とを備えた自走部が前記内視鏡の挿入部に設けられ、
    前記各袋状弾性体を流体圧によりそれぞれ独立に膨脹収
    縮させる膨脹収縮動作と、前記軸方向伸縮手段の伸縮動
    作との組み合わせにより、前記挿入部を管内で自走させ
    る自走式内視鏡装置において、前後の前記袋状弾性体間
    の間隔を伸長させた伸長状態で保持する弾性部材と、こ
    の弾性部材の付勢方向と逆方向の力を加えるワイヤ状の
    牽引部材とを前記軸方向伸縮手段に設けたことを特徴と
    する自走式内視鏡装置。
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