JP2005323877A - 医療器具の挿入装置とその方法 - Google Patents

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康人 倉
Shiyouki Adachi
勝貴 安達
Shigeki Matsuo
茂樹 松尾
Tsutomu Ishiguro
努 石黒
Ryuichi Toyama
隆一 外山
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Abstract

【課題】本発明は、大腸内視鏡などの医療器具を大腸などの体腔内に挿入する作業時に急な腸管屈曲部を通過させる作業を簡単に行なうことができ、その操作性を高めることができる医療器具の挿入装置とその方法を提供することを最も主要な特徴とする。
【解決手段】大腸内視鏡2の挿入部3の先端部分に着脱可能に装着される挿入補助具4を有し、挿入補助具4は、挿入部3の挿入方向に伸長可能に変形する柔軟なメインの伸長ユニット12と、メインの伸長ユニット12とは別に挿入部3の挿入方向に伸長可能に変形する柔軟な先端側伸長ユニット13とを有するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば大腸内視鏡を体内に挿入する操作を補助する医療器具の挿入装置とその方法に関する。
大腸内視鏡を患者の体内に挿入する作業時には、内視鏡の先端部を肛門に差し込んで大腸内に押し込む状態で挿入する作業が行なわれる。一般に、大腸は、長い管路の途中に屈曲部が多く、複雑な形状をしているので、その挿入作業も比較的難しい作業となる。
このような大腸内に内視鏡を挿入する作業を補助する技術として例えば、特許文献1の内視鏡装置が示されている。ここでは、体内に挿入される細長い挿入部の外部に折りたたんだ袋状の外被シースが装着されている。そして、内視鏡の挿入作業時には、外被シースの袋内に気体を注入することで外被シースを伸長させ、この外被シースの伸長動作によって内視鏡を大腸内に誘導する構成になっている。この外被シースは伸長する部分が折り畳まれていることもあり、柔軟性が必要であり、また、伸長しやすい必要がある。
国際公開第02/19886号パンフレット
外被シースの伸長動作によって内視鏡を大腸内に誘導する上記従来構成の内視鏡挿入装置では、大腸内に挿入された内視鏡の先端部が大腸内の急な腸管屈曲部に達した場合に、外被シースを伸長させても腸等が伸びるのみで内視鏡の先端が進まなくなることがある。このような状態では大腸内の急な腸管屈曲部を内視鏡の先端部が通過することが困難になる。そのため、大腸内視鏡を大腸内に挿入する作業が容易に行うことが難しい。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、大腸内視鏡などの医療器具を大腸などの体腔内に挿入する作業時に急な腸管屈曲部を通過させる作業を簡単に行なうことができ、その操作性を高めることができる医療器具の挿入装置とその方法を提供することにある。
請求項1の発明は、管腔内に挿入される細長い挿入部を備えた医療器具に着脱可能に装着される挿入補助具を有し、前記挿入補助具は、前記挿入部の挿入方向に伸長可能に変形する柔軟な第1の変形部と、前記第1の変形部とは別に前記挿入部の挿入方向に伸長可能に変形する柔軟な第2の変形部とを有することを特徴とする医療器具の挿入装置である。
そして、本請求項1の発明では、医療器具の細長い挿入部に挿入補助具を装着した状態で、医療器具の細長い挿入部を管腔内に挿入させる作業時に挿入補助具の第1の変形部を挿入部の挿入方向に伸長させて変形させる操作によって主に医療器具の細長い挿入部を前進させる。さらに、医療器具の細長い挿入部を急な腸管屈曲部を通過させる作業時には医療器具の細長い挿入部を挿入部の挿入方向に押し出す操作によって第2の変形部を挿入部の挿入方向に伸長させる状態に変形させながら医療器具の細長い挿入部を前進させるようにしたものである。
請求項2の発明は、前記第2の変形部は、前記第1の変形部の先端部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の医療器具の挿入装置である。
そして、本請求項2の発明では、医療器具の細長い挿入部を急な腸管屈曲部を通過させる作業時には医療器具の細長い挿入部を挿入部の挿入方向に押し出す操作によって第1の変形部の先端部の第2の変形部を挿入部の挿入方向に伸長させる状態に変形させながら医療器具の細長い挿入部を前進させるようにしたものである。
請求項3の発明は、前記医療器具は、組合せられる前記挿入補助具に取付けた状態での前記挿入補助具の先端からの長さを示す指標を有することを特徴とする請求項1に記載の医療器具の挿入装置である。
そして、本請求項3の発明では、医療器具の指標を目視することにより、組合せられる挿入補助具に取付けた状態での挿入補助具の先端からの長さを確認できるようにしたものである。
請求項4の発明は、前記挿入補助具は、組合せられる前記医療器具の識別データを表示する表示部を有することを特徴とする請求項1に記載の医療器具の挿入装置である。
そして、本請求項4の発明では、挿入補助具の表示部を目視することにより、組合せられる医療器具の識別データを確認できるようにしたものである。
請求項5の発明は、管腔内に挿入される細長い挿入部を備えた医療器具に前記挿入部の挿入方向に伸長可能に変形する柔軟な第1の変形部と、前記第1の変形部とは別に前記挿入部の挿入方向に伸長可能に変形する柔軟な第2の変形部とを具備する挿入補助具を着脱可能に装着する工程と、前記挿入補助具の装着後、前記医療器具と一緒に前記挿入補助具を管腔内に挿入する第1の挿入工程と、前記挿入補助具の基端部を肛門部に固定したのち、前記第1の変形部を前記挿入部の挿入方向に伸長させて前記医療器具を前記挿入部の挿入方向に前進させる第2の挿入工程と、前記第1の変形部による前記医療器具の前進動作とは独立に前記第2の変形部を前記挿入部の挿入方向に伸長させて前記医療器具を前記挿入部の挿入方向に前進させる第3の挿入工程とを具備することを特徴とする医療器具の挿入方法である。
そして、本請求項5の発明では、医療器具の細長い挿入部に挿入補助具を装着する(装着工程)。さらに、挿入補助具の装着後、第1の変形部を医療器具に挿入部の挿入方向に伸長させて変形させる。これにより、医療器具と一緒に挿入補助具を管腔内に挿入する(第1の挿入工程)。続いて、挿入補助具の基端部を肛門部に固定したのち、第1の変形部を挿入部の挿入方向に伸長させて医療器具を挿入部の挿入方向に前進させる(第2の挿入工程)。その後、医療器具の細長い挿入部を急な腸管屈曲部を通過させる作業時には医療器具の細長い挿入部を挿入部の挿入方向に押し出す操作によって第2の変形部を挿入部の挿入方向に伸長させる状態に変形させながら医療器具の細長い挿入部を前進させる(第3の挿入工程)ようにしたものである。
本発明によれば、大腸内視鏡などの医療器具を大腸などの体腔内に挿入する作業時に急な腸管屈曲部を通過させる作業を簡単に行なうことができ、その操作性を高めることができる医療器具の挿入装置とその方法を提供することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図3(C)を参照して説明する。図1は本実施の形態の医療器具の挿入装置である内視鏡挿入装置1を示すものである。内視鏡挿入装置1は、大腸内視鏡2の挿入部3の先端部分に着脱可能に装着される挿入補助具4を有する。
大腸内視鏡2は、体内に挿入される細長い軸状の挿入部3の基端部に太径の操作部を有する。挿入部3は、細長い可撓管部6と、例えば上下、左右の4方向に湾曲可能な湾曲部7と、先端硬性部8とを有する。そして、可撓管部6の基端部が操作部に連結されている。湾曲部7には図示しない湾曲操作ワイヤの先端部が連結されている。
先端硬性部8の先端面は少なくとも1つの観察窓と、照明窓とを有する。観察窓にはカバーガラスの後方に、対物レンズが配設されている。この対物レンズの結像位置にはCCDなどの撮像素子が配設されている。この撮像素子には信号ケーブルの一端部が接続されている。照明窓には、カバーガラスの後方に、ライトガイドファイバ束の先端部が配設されている。
また、撮像素子の信号ケーブルや、ライトガイドファイバ束や、湾曲操作ワイヤなどは挿入部3の内部を通して操作部側に延出されている。そして、撮像素子の信号ケーブルや、ライトガイドファイバ束や、湾曲操作ワイヤなどは挿入部3の内部に内蔵物として内装されている。
操作部には湾曲部7を操作する湾曲操作ノブが配設されている。湾曲操作ノブの中心軸は操作部に内蔵された湾曲操作機構に連結されている。この湾曲操作機構には湾曲操作ワイヤの基端部が連結されている。そして、湾曲操作ノブの回転操作によって湾曲操作機構を介して湾曲操作ワイヤが牽引操作され、湾曲部7が湾曲操作ノブの操作方向に遠隔操作されるようになっている。
また、操作部には、ユニバーサルコードの一端部が連結されている。このユニバーサルコードの他端部には光用コネクタと、電気信号用コネクタとが設けられている。光用コネクタは光源装置と、電気信号用コネクタはビデオプロセッサとそれぞれ接続されている。ここで、信号ケーブルや、ライトガイドファイバ束は、操作部からユニバーサルコード内に挿通されている。そして、信号ケーブルは電気信号用コネクタに接続されている。
さらに、ライトガイドファイバ束の他端部は光用コネクタに接続されている。そして、光源装置の光源ランプから放射される照明光がライトガイドファイバ束を経て挿入部3の先端硬性部8側に導光され、照明窓から外部に照射されるようになっている。また、観察窓から入射された観察像は、対物レンズの結像位置の撮像素子で電気信号に変換される。そして、信号ケーブルを介してビデオプロセッサに入力され、信号処理された後、図示しないモニタにビデオ信号が供給されてモニタの画面に表示されるようになっている。
また、挿入補助具4は、メインの伸長ユニット(第1の変形部)12と、先端側伸長ユニット(第2の変形部)13とを有する。メインの伸長ユニット12は、大腸内視鏡2の挿入部3の挿入方向に伸長可能な柔軟な袋状の外被シース14と、この外被シース14の基端部に連結されるベースユニット15と、外被シース14の先端部に連結される先端ユニット16とを有する。
ベースユニット15は、ほぼ円筒状の口金部材17を有する。この口金部材17の筒内には大腸内視鏡2の挿入部3が挿入できるようになっている。口金部材17の基端部側には最も大径な大径部17aが設けられている。口金部材17の先端部側には他の部分よりも小径で、大腸内視鏡2の挿入部3が挿入できる程度の径の先端円筒部17bが設けられている。さらに、口金部材17の大径部17aと、先端円筒部17bとの間には中間段部17cが形成されている。
また、外被シース14は、外シース18と、内シース19とを有する。外シース18の基端部には口金部材17の中間段部17cに固定される後ろ側固定リング18aが形成されている。さらに、外シース18の先端側は先端ユニット16側に向けて延出されている。そして、この延出部側に折り畳まれた第1のベローズ部18bが形成されている。
内シース19には折り畳まれた第2のベローズ部19aが形成されている。この第2のベローズ部19aは口金部材17の先端円筒部17b上に配設されている。そして、この第2のベローズ部19aの基端部には先端円筒部17bの基端部に固定される後ろ側固定リング19bが形成されている。
先端ユニット16は、外被シース固定部材20を有する。外被シース固定部材20は、口金部材17の先端円筒部17bとほぼ同径の内側円筒部20aと、この内側円筒部20aよりも大径な外側円筒部20bとを有する。外側円筒部20bの先端部には内方向に屈曲された屈曲部20cが形成されている。この屈曲部20cの内端部は内側円筒部20aの外周面に固定されている。
内側円筒部20aの外周面には基端部側に大径なリング状のフランジ部24が突設されている。さらに、内側円筒部20aと外側円筒部20bとの間にはフランジ部24の前方に外シース収容空間25が形成されている。この外シース収容空間25内には外シース18の第1のベローズ部18bが収容されている。この第1のベローズ部18bの先端部には内側円筒部20aの先端部に固定される前側固定リング18cが形成されている。また、内シース19には第2のベローズ部19aの先端部に内側円筒部20aの外周面に固定される前側固定リング19cが形成されている。この前側固定リング19cは内側円筒部20aのフランジ部24よりも後方側に配置されている。
また、口金部材17には外被シース14の外シース18と内シース19との間に圧力エアーなどの作動流体を供給する流体通路26が形成されている。この流体通路26の内端部は口金部材17の外シース18と内シース19との間に連通されている。さらに、流体通路26の外端部は口金部材17の外周面に配置された送気口金27に連結されている。この送気口金27には送気管28の一端部が連結されている。この送気管28の他端部は図示しない送気ポンプなどの送気手段29に連結されている。そして、挿入補助具4の外被シース14の伸長時にはこの送気管28から圧力エアーなどの作動流体が送気口金27、流体通路26を介して外シース18と内シース19との間に供給され、外被シース14が挿入部3の挿入方向に伸長されるようになっている。
図2は先端側伸長ユニット13を示す。この先端側伸長ユニット13は、大腸内視鏡2の挿入部3の挿入方向に伸長可能な柔軟な袋状の外被シース41と、この外被シース41の基端部に連結されるほぼ円筒状の後ろ側枠部材42と、外被シース41の先端部に連結される先端側枠部材43とを有する。
後ろ側枠部材42の筒内には大腸内視鏡2の挿入部3が挿入できるようになっている。後ろ側枠部材42の基端部側には大径部42aが設けられている。後ろ側枠部材42の先端部側には他の部分よりも小径で、大腸内視鏡2の挿入部3が挿入できる程度の径の先端円筒部42bが設けられている。
また、外被シース41は、外シース44と、内シース45とを有する。外シース44の基端部には後ろ側枠部材42の大径部42aに固定される後ろ側固定リング44aが形成されている。さらに、外シース44の先端側は先端側枠部材43に向けて延出されている。そして、この延出部側に折り畳まれた第1のベローズ部44bが形成されている。
内シース45には折り畳まれた第2のベローズ部45aが形成されている。この第2のベローズ部45aは後ろ側枠部材42の先端円筒部42b上に配設されている。そして、この第2のベローズ部45aの基端部には先端円筒部42bの基端部に固定される後ろ側固定リング45bが形成されている。
先端側枠部材43の外周面には基端部側に大径なリング状のフランジ部47が突設されている。さらに、先端側枠部材43の外周面にはフランジ部47の前方に外シース収容部48が形成されている。この外シース収容部48には外シース44の第1のベローズ部44bが収容されている。この第1のベローズ部44bの先端部には先端側枠部材43の先端部に固定される前側固定リング44cが形成されている。また、内シース45には第2のベローズ部45aの先端部に先端側枠部材43の外周面に固定される前側固定リング45cが形成されている。この前側固定リング45cは先端側枠部材43のフランジ部47よりも後方側に配置されている。
また、後ろ側枠部材42には外被シース41の外シース44と内シース45との間に吸引力を作用させる吸引通路49が形成されている。この吸引通路49の内端部は後ろ側枠部材42の外シース44と内シース45との間に連通されている。さらに、吸引通路49の外端部は吸引チューブ50に連結されている。この吸引チューブ50には図示しない吸引ポンプなどの吸引手段51に連結されている。
そして、先端側伸長ユニット13の非作動時には吸引チューブ50からの吸引力が吸引通路49を介して後ろ側枠部材42の外シース44と内シース45との間に作用して先端側伸長ユニット13が収縮形状で保持されるようになっている。さらに、先端側伸長ユニット13の作動時には後ろ側枠部材42の外シース44と内シース45との間に作用する吸引力が遮断される。この場合には大腸内視鏡2の挿入部3の挿入操作に応じて外被シース41が挿入部3の挿入方向に伸長されるようになっている。
また、先端側枠部材43は、ほぼ軸心部に内視鏡取り付け穴31を有する。この内視鏡取り付け穴31の前面は透明なカバーガラス32によって密閉されている。そして、先端側枠部材43の内視鏡取り付け穴31には大腸内視鏡2の挿入部3の先端硬性部8が嵌合状態で連結されるようになっている。
また、メインの伸長ユニット12と先端側伸長ユニット13との間には柔軟な連結チューブ52が架設されている。この連結チューブ52は、大腸内視鏡2の湾曲部7と対応する位置に配置されている。そのため、大腸内視鏡2の湾曲部7の湾曲動作に追従して連結チューブ22が自由に変形可能になっている。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の内視鏡挿入装置1は、大腸内視鏡2の挿入部3を患者Hの肛門H1から大腸(直腸)H2内に挿入する作業時に、挿入前に予め大腸内視鏡2の挿入部3に挿入補助具4を装着した状態で使用される。挿入補助具4に大腸内視鏡2の挿入部3を挿入する前の状態では、挿入補助具4は、予め、メインの伸長ユニット12の外被シース14と、先端側伸長ユニット13の外被シース41とがそれぞれ収縮された状態で保持されている。この状態で、大腸内視鏡2の挿入部3に挿入補助具4を装着する(挿入補助具装着工程)作業が行なわれる。
この挿入補助具装着作業時には挿入補助具4の口金部材17の基端面の開口部17eから口金部材17の筒内に大腸内視鏡2の挿入部3が先端側から挿入される。そして、図2に示すように先端側枠部材43の内視鏡取り付け穴31に挿入部3の先端硬性部8が嵌合状態で連結され、大腸内視鏡2の挿入部3の先端部分に挿入補助具4を組み付けた組み付けユニット33がセットされる。
その挿入補助具4の装着後、組み付けユニット33を患者Hの肛門H1から大腸(直腸)H2内に挿入する(第1の挿入工程)。この挿入作業時には、挿入補助具4の先端側枠部材43側から挿入補助具4を患者Hの肛門H1に挿入する。このとき、患者Hの肛門H1は括約筋で閉められているのが普通なので、この肛門H1の括約筋を押し広げながら組み付けユニット33を患者Hの肛門H1に押し込む作業が行なわれる。
また、挿入補助具4が肛門H1内で固定されたのち、送気管28から圧力エアーなどの作動流体が送気口金27、流体通路26を介してメインの伸長ユニット12の外シース18と内シース19との間に供給される。このとき、作動流体の供給により、外被シース14の外シース18と内シース19との間の空間が膨張する。そのため、外被シース14全体が大腸内視鏡2の挿入部3の挿入方向に伸長される。これにより、挿入補助具4は、ベースユニット15に対して先端ユニット16が前方に押し出される状態で前進移動する。このとき、先端ユニット16と一緒に大腸内視鏡2の挿入部3がこの挿入部3の挿入方向に前進される(第2の挿入工程)。
その後、図3(A)に示すように挿入補助具4の先端部が患者の大腸H2内の急な腸管屈曲部に達すると、メインの伸長ユニット12と先端側伸長ユニット13との間の連結チューブ52の部分(大腸内視鏡2の湾曲部7の部分)がこの位置に配置される。この状態で、メインの伸長ユニット12の外被シース14に作動流体をさらに供給した場合には図3(B)に示すように大腸内視鏡2の湾曲部7の部分がこの大腸H2内の急な腸管屈曲部でつかえ、先に進まない。
そのため、この場合には先端側伸長ユニット13を作動させる。この先端側伸長ユニット13の作動時には吸引手段51の駆動が停止される。この場合には後ろ側枠部材42の外シース44と内シース45との間に作用する吸引力が遮断される。この状態で、大腸内視鏡2の挿入部3を挿入方向に押し込み操作する。この挿入部3の押し込み操作に応じて図3(C)に示すように外被シース41が挿入部3の挿入方向に伸長される(第3の挿入工程)。これにより、大腸内視鏡2の湾曲部7の部分が先端側伸長ユニット13の内部に引き込まれ、患者の大腸H2内の急な腸管屈曲部を乗り越える。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の内視鏡挿入装置1では、大腸内視鏡2の挿入部3に挿入補助具4を装着することにより、大腸内視鏡2の挿入部3の挿入時に挿入補助具4のメインの伸長ユニット12の柔軟な外被シース14を挿入部3の挿入方向に伸長させて、大腸内視鏡2の挿入部3の挿入動作を補助することができる。そのため、大腸内視鏡2の挿入部3を患者Hの大腸(直腸)H2内に挿入する作業を容易に行なうことができる。
また、本実施の形態の内視鏡挿入装置1では、メインの伸長ユニット12の前方に先端側伸長ユニット13を設けている。そして、大腸内視鏡2の挿入部3を患者Hの大腸(直腸)H2内に挿入する作業中に、挿入補助具4の先端部が患者の大腸H2内の急な腸管屈曲部に達した場合に、メインの伸長ユニット12の外被シース14に作動流体をさらに供給しても図3(B)に示すように大腸内視鏡2の湾曲部7の部分がこの大腸H2内の急な腸管屈曲部でつかえ、先に進まない現象が生じる場合がある。このような場合に先端側伸長ユニット13を作動させることにより、挿入部3の押し込み操作に応じて図3(C)に示すように外被シース41が挿入部3の挿入方向に伸長され、挿入補助具4の先端部が前進できなくなる現象を解消することができる。その結果、円滑に、かつ確実に組み付けユニット33を患者Hの大腸H2に挿入する作業を行なうことができる。
なお、本実施の形態では吸引手段を用いた例を記載したが、吸引手段がさらに外シース44と内シース45との間の圧力を高めるための加圧手段(図示せず)を有していても良い。さらに、加圧手段には操作者が加圧のタイミングを制御するための加圧制御スイッチ(図示せず)が設けられており、操作者が任意のタイミングで加圧制御スイッチを操作し、加圧のON、OFFを行なうことが可能となっている。吸引手段がさらに加圧手段を有していることで、先端側伸長ユニット13を強制的に伸ばすことができ、挿入部3は先端側伸長ユニット13の伸び動作に応じて先端側伸長ユニット13に引っ張られてさらに大腸内に挿入される。
上記構成により、操作者が挿入部3を前方に押し込もうとしたときに、挿入部3の先端側に押し込む力が伝達せず、挿入部3の先端側が動かなくなるような状況でも、挿入部3の押し込み力に関係なく挿入部3の先端側をさらに大腸内に挿入することが可能となるという効果を得ることができる。
また、図4および図5(A)〜(C)は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図3(C)参照)の内視鏡挿入装置1の挿入補助具4の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、第1の実施の形態では、挿入補助具4の先端側伸長ユニット13を非作動状態で保持する手段として吸引チューブ50からの吸引力を利用した構成を示したが、本実施の形態の挿入補助具4では、先端側枠部材43の前進動作を規制する操作ワイヤ61を設けたものである。図4に示すようにこの操作ワイヤ61の先端の固定端部62は、先端側枠部材43の後端部に固定されている。
操作ワイヤ61はワイヤーガイド63内に挿通された状態で、挿入補助具4の口金部材17側に延出されている。ワイヤーガイド63の先端の固定端部63aは後ろ側枠部材42の後端部に固定されている。
また、口金部材17にはワイヤ固定部64が設けられている。このワイヤ固定部64は、図5(A)に示すように操作ワイヤ61を巻き取るワイヤ巻き取りローラ65を有する。このワイヤ巻き取りローラ65の回転軸65aの一端部には回転円板66が固定されている。図5(B)に示すようにこの回転円板66には周方向に沿って複数の係止孔66aが並設されている。
さらに、ワイヤ固定部64にはローラ固定レバー67が設けられている。このローラ固定レバー67は、一端部が回動軸68を中心に回動可能に軸支されている。ローラ固定レバー67の他端部には係止爪69が設けられている。この係止爪69は回転円板66のいずれかの係止孔66aに選択的に係脱可能に係止されるようになっている。そして、図5(A)に示すようにローラ固定レバー67の係止爪69が回転円板66のいずれかの係止孔66aに係止されている場合にはワイヤ巻き取りローラ65の回転が停止され、先端側枠部材43の前進動作を規制するようになっている。また、図5(C)に示すようにローラ固定レバー67の係止爪69が回転円板66の係止孔66aから外れる位置までローラ固定レバー67が回動されるとワイヤ巻き取りローラ65の回転が可能になり、先端側枠部材43を前進動作させることができる。
次に、上記構成の本実施の形態の作用について説明する。本実施の形態では、ワイヤ固定部64のローラ固定レバー67の操作に応じて挿入補助具4の先端側伸長ユニット13が非作動状態と、作動状態とに切換え操作される。そのため、本実施の形態でも第1の実施の形態の挿入補助具4と同様の作用を得ることができる。これにより、本実施の形態でも第1の実施の形態の挿入補助具4と同様の効果を奏する。
さらに、本実施の形態では挿入補助具4の先端側伸長ユニット13が非作動状態で保持されている場合には、ローラ固定レバー67の係止爪69が回転円板66のいずれかの係止孔66aに係止されているので、先端側伸長ユニット13が非作動状態の場合に先端側伸長ユニット13の外被シース41が伸長してしまうことを確実に防止することができる。そのため、挿入補助具4の先端側伸長ユニット13の使い勝手が良くなる。
また、図6(A),(B)および図7(A),(B)は第2の実施の形態(図4および図5(A)〜(C)参照)の挿入補助具4に組み付けられたワイヤー固定部64の第1の変形例を示す。本変形例のワイヤー固定部64では、図6(A),(B)に示すように口金部材17に操作ワイヤ61を固定するワイヤ固定爪71を設けている。このワイヤ固定爪71で操作ワイヤ61が固定されている状態では先端側枠部材43の前進動作を規制するようになっている。また、図7(A),(B)に示すようにワイヤ固定爪71を切断することにより、操作ワイヤ61の規制が解除され、先端側枠部材43を前進動作させることができる。
本変形例では、ワイヤ固定爪71で操作ワイヤ61が固定されている状態では先端側枠部材43の前進動作を規制し、ワイヤ固定爪71を切断することにより、操作ワイヤ61の規制が解除され、先端側枠部材43を前進動作させることができる状態に切換えられる。そのため、本変形例でも第1の実施の形態の挿入補助具4と同様の作用を得ることができるので、第1の実施の形態の挿入補助具4と同様の効果を奏する。
また、図8(A),(B)は第2の実施の形態(図4および図5(A)〜(C)参照)の挿入補助具4に組み付けられたワイヤー固定部64の第2の変形例を示す。本変形例のワイヤー固定部64では、図8(A),(B)に示すようにワイヤ固定ボタン81を設けている。このワイヤ固定ボタン81の軸部82は、口金部材17に形成された貫通孔84内に挿入されている。さらに、ワイヤー固定部64にはワイヤ固定ボタン81を図8(A)に示す定位置で保持するはコイルばね83が設けられている。
また、ワイヤ固定ボタン81の軸部82には、操作ワイヤ61を挿通するワイヤ挿通穴部82aが形成されている。このワイヤ挿通穴部82aは、ワイヤ固定ボタン81が図8(A)に示す定位置で保持されている状態では口金部材17の貫通孔84内に挿入されている。そのため、ワイヤ固定ボタン81の軸部82ワイヤ挿通穴部82aに挿入された操作ワイヤ61はコイルばね83のばね力によって動かない状態に規制されている。この状態では先端側枠部材43の前進動作を規制するようになっている。また、図8(B)に示すようにコイルばね83のばね力に抗してワイヤ固定ボタン81を押し込み操作するとワイヤ固定ボタン81のワイヤ挿通穴部82aは、口金部材17の貫通孔84の外に押し出される。これにより、操作ワイヤ61の規制が解除され、先端側枠部材43を前進動作させることができる。
本変形例のワイヤー固定部64では、ワイヤ固定ボタン81の操作によって挿入補助具4の先端側伸長ユニット13が非作動状態と、作動状態とに切換え操作される。そのため、本実施の形態でも第1の実施の形態の挿入補助具4と同様の作用を得ることができ、本変形例でも第1の実施の形態の挿入補助具4と同様の効果を奏する。
また、図9および図10は本発明の第3の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図3(C)参照)の内視鏡挿入装置1の挿入補助具4の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態では、挿入補助具4の先端側伸長ユニット13を非作動状態で保持する手段としてバルーン91を設けたものである。このバルーン91は、後ろ側枠部材42の内周面に固定されている。さらに、後ろ側枠部材42には送気管路92が形成されている。この送気管路92の内端部はバルーン91内に連通されている。送気管路92の外端部は送気チューブ93の一端に連結されている。送気チューブ93の他端はエアーなどの作動流体の給排を制御する送気制御部に連結されている。
そして、図9に示すようにバルーン91が膨張された状態ではバルーン91の内周面が大腸内視鏡2の湾曲部7の部分に圧接し、先端側枠部材43の前進動作を規制するようになっている。また、図10に示すようにバルーン91が収縮された状態ではバルーン91の内周面が大腸内視鏡2の湾曲部7の部分から離れるので、先端側枠部材43を前進動作させることができる。これにより、先端側伸長ユニット13の外被シース41を大腸内視鏡2の挿入部3の挿入方向に伸長させることができる。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では、バルーン91の操作によって挿入補助具4の先端側伸長ユニット13が非作動状態と、作動状態とに切換え操作される。そのため、本実施の形態でも第1の実施の形態の挿入補助具4と同様の作用を得ることができ、本変形例でも第1の実施の形態の挿入補助具4と同様の効果を奏する。
また、図11乃至図14(A),(B)は本発明の第4の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図3(C)参照)の内視鏡挿入装置1の挿入補助具4の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態では、第2の実施の形態(図4および図5(A)〜(C)参照)の操作ワイヤ61を使用して先端側伸長ユニット13を収縮方向に引っ張る先端側伸長ユニット収縮機構100を設けたものである。この先端側伸長ユニット収縮機構100では、先端側枠部材43の内周面にプーリ101を設けている。このプーリ101には操作ワイヤ61の先端部が巻き掛けられている。このプーリ101で折り返された操作ワイヤ61の先端部は後ろ側枠部材42の前端部に固定されている。
さらに、口金部材17にはワイヤ巻き取りローラ65の回転軸65aの一端部には回転操作ハンドル111が固定されている。この回転操作ハンドル111の操作により、操作ワイヤ61をワイヤ巻き取りローラ65に巻き取る方向、または操作ワイヤ61をワイヤ巻き取りローラ65から繰り出す方向のいずれかに操作することができる。ここで、操作ワイヤ61をワイヤ巻き取りローラ65に巻き取る方向に回転操作ハンドル111を操作することにより、先端側伸長ユニット13を収縮方向に引っ張ることができる。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の内視鏡挿入装置1では、先端側伸長ユニット13の外被シース41を大腸内視鏡2の挿入部3の挿入方向に伸長させて大腸内視鏡2の挿入部3の挿入操作を行なった後、操作ワイヤ61をワイヤ巻き取りローラ65に巻き取る方向に回転操作ハンドル111を操作することにより、先端側伸長ユニット13の外被シース41を元の長さに収縮させることができる。そのため、必要に応じて何度でも先端側伸長ユニット13を使用することができる。
また、図15は第4の実施の形態(図11乃至図14(A),(B)参照)の挿入補助具4の先端側伸長ユニット13の駆動装置の変形例を示す。本変形例は、手動式の回転操作ハンドル111に代えて駆動モータ121が設けられている。そこで、本変形例でも、第4の実施の形態の挿入補助具4と同様の作用を得ることができ、本変形例でも第4の実施の形態の挿入補助具4と同様の効果を奏する。
また、図16および図17は本発明の第5の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図3(C)参照)の内視鏡挿入装置1の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態では、図16に示すように挿入補助具4と組み付けられて使用される大腸内視鏡2の挿入部3に、挿入補助具4に取付けられた状態での挿入補助具4の先端からの長さを示す複数の指標131a〜131dを設けている。ここで、挿入補助具4の先端からの長さL1が例えば200mmの場合には「20」の数字の指標131aが大腸内視鏡2の挿入部3に表示される。同様に、挿入補助具4の先端からの長さL2が例えば300mmの場合には「30」の数字の指標131bが大腸内視鏡2の挿入部3に表示される。
そして、本実施の形態では図17に示すように挿入補助具4の口金部材17の位置で大腸内視鏡2の挿入部3に表示されている指標131a〜131dの数字を目視することにより、大腸内視鏡2の挿入部3が挿入補助具4の内部に引き込まれた長さが確認できる。これにより、大腸内視鏡2の挿入部3の体腔内への挿入長が確認できる。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では挿入補助具4の口金部材17の位置で大腸内視鏡2の挿入部3に表示されている指標131a〜131dの数字を目視することにより、体腔内への挿入長が確認できるので、大腸内視鏡2の挿入部3の先端位置を把握しやすい。また、無理な挿入状態を検知しやすい。
また、図18および図19は本発明の第6の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図3(C)参照)の内視鏡挿入装置1の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態は、図18に示すように挿入補助具4と組み付けられて使用される大腸内視鏡2の挿入部3に、挿入補助具4に取付けられた状態での挿入補助具4の先端から等間隔で複数の指標141a〜141eを設けている。ここで、挿入補助具4の口金部材17の体外露出部の長さがXの場合には、挿入補助具4の先端から各指標141a〜141eまでの長さL3,L4…と、体外露出部の長さXとの合算値の数字が各指標141a〜141eの一部として表示されている。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では挿入補助具4の口金部材17の位置で大腸内視鏡2の挿入部3に表示されている指標141a〜141dの数字を目視することにより、体腔内への挿入長が一層、正確に確認できるので、大腸内視鏡2の挿入部3の先端位置を正確に把握しやすい。
また、図20(A),(B)は本発明の第7の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図3(C)参照)の内視鏡挿入装置1の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態では、図20(A)に示すように挿入補助具4の先端ユニット16の外被シース固定部材20に計測用ワイヤ151の一端が固定されている。また、口金部材17には挿入長測定部152が設けられている。この挿入長測定部152には計測用ワイヤ151を巻き取るワイヤ巻き取りローラ153が設けられている。このワイヤ巻き取りローラ153の回転軸には挿入長表示メータ154が設けられている。
ここで、ワイヤ巻き取りローラ153の回転数xと、挿入長yの関係は
y=ax+b (a,bは定数)
である。そして、ワイヤ巻き取りローラ153の回転数xを検出し、挿入長表示メータ154にはy=ax+bの値を表示する。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では挿入長表示メータ154に挿入長yの値が表示されるので、挿入長yの値を分かりやすく明示できる。
また、図21および図22は本発明の第8の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図3(C)参照)の内視鏡挿入装置1の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態は、図21に示すように内視鏡挿入補助具4に組合せられる大腸内視鏡2にその機種名を表示するラベル161を設けている。さらに、図22に示すように挿入補助具4には組み合わせる大腸内視鏡2の機種名を表示するラベル162を設けている。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では内視鏡挿入補助具4が、内視鏡2の挿入部3の太さ等に応じ内視鏡2の機種ごとに異なる仕様で用意されている場合でも、誤組合せを防止することができる。そのため、内視鏡挿入補助具4と内視鏡2との誤組合せによる伸長不良や、機器破損を起こすことを防止できる。
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1) 内視鏡挿入補助具全体を伸長させるメイン伸長部とは別に伸長させることができるサブ伸長部を先端に有することを特徴とする内視鏡挿入補助具。
(付記項2) 内視鏡挿入補助具と組合せられるスコープ、ケーブル、チューブ等可撓性体のいずれかに、シースに取付けた状態でのシース先端からの長さを示す指標を設けたことを特徴とする内視鏡挿入補助具。
(付記項3) 内視鏡挿入補助具に組合せられる内視鏡の機種名を表示したことを特徴とする内視鏡挿入補助具。
(付記項1〜3の従来技術) 流体圧で伸長し、内視鏡を体腔内へ引き込む内視鏡挿入補助具がある。
(付記項1が解決しようとする課題) 内視鏡挿入補助具では、内視鏡湾曲機構が急な腸管屈曲部を通過できず、挿入補助具を伸長させても腸等が伸びるのみで先端が進まなくなることがあった。
(付記項2が解決しようとする課題) 内視鏡挿入補助具は、体内へ挿入後に伸長されるため、体内に挿入されている長さが分からず、先端の位置している部位の推定が困難だった。
(付記項3が解決しようとする課題) 内視鏡挿入補助具が、挿入部太さ等に応じ内視鏡の機種ごとに異なる仕様で用意されている場合、誤組合せによる伸長不良や、機器破損を起こす可能性があった。
本発明は、例えば大腸内視鏡などの医療器具を体内に挿入する操作を補助する医療器具の挿入装置とその方法の技術分野に有効である。
本発明の第1の実施の形態の大腸内視鏡の挿入補助具の概略構成図。 第1の実施の形態の挿入補助具の先端側伸長ユニットを示す縦断面図。 (A)は第1の実施の形態の挿入補助具によって大腸内視鏡を大腸内に挿入する作業時に大腸内視鏡の先端部が急な腸管屈曲部の位置に達した状態を説明するための説明図、(B)はメインの伸長ユニットが伸長しても大腸内視鏡の湾曲部が急な腸管屈曲部につかえて先に進まない状態を説明するための説明図、(C)は医療器具の細長い挿入部を挿入部の挿入方向に押し出す操作によって第2の変形部を挿入部の挿入方向に伸長させる状態を説明するための説明図。 本発明の第2の実施の形態の挿入補助具の要部構成を説明するための説明図。 第2の実施の形態の挿入補助具のワイヤー固定部を説明するもので、(A)はワイヤー固定部にローラー固定レバーが係合された状態を示す要部の側面図、(B)は同平面図、(C)はローラー固定レバーがワイヤー固定部との係合を解除した状態を示す要部の側面図。 第2の実施の形態の挿入補助具に組み付けられたワイヤー固定部の第1の変形例を示すもので、(A)はワイヤー固定状態を示す要部の縦断面図、(B)は(A)のVIB−VIB線断面図。 ワイヤー固定部の第1の変形例のワイヤー固定解除状態を示すもので、(A)はワイヤー固定爪を折った状態を示す要部の縦断面図、(B)は同正面図。 第2の実施の形態のワイヤー固定部の第2の変形例を示すもので、(A)はワイヤーの固定状態を示す要部の縦断面図、(B)はワイヤーの固定解除状態を示す要部の縦断面図。 本発明の第3の実施の形態の挿入補助具の先端側伸長ユニットの未使用時の状態を示す要部の縦断面図。 第3の実施の形態の挿入補助具の先端側伸長ユニットの使用時の状態を示す要部の縦断面図。 本発明の第4の実施の形態の挿入補助具の要部構成を説明する説明図。 第4の実施の形態の挿入補助具の先端側伸長ユニットの駆動装置の要部構成を示す縦断面図。 第4の実施の形態の挿入補助具の先端側伸長ユニットが伸長した状態を示す側面図。 第4の実施の形態の挿入補助具の動作を説明するもので、(A)は先端側伸長ユニットが伸長した状態を示す概略構成図、(B)は先端側伸長ユニットが収縮した状態を示す概略構成図。 第4の実施の形態の挿入補助具の先端側伸長ユニットの駆動装置の変形例を示す縦断面図。 本発明の第5の実施の形態の挿入補助具に内視鏡を組み付けた状態を示す要部の縦断面図。 第5の実施の形態の挿入補助具の動作を説明するための説明図。 本発明の第6の実施の形態の挿入補助具に内視鏡を組み付けた状態を示す要部の縦断面図。 第6の実施の形態の挿入補助具の動作を説明するための説明図。 本発明の第7の実施の形態を示すもので、(A)は挿入補助具の要部の縦断面図、(B)は先端側伸長ユニットの駆動装置の動作を説明するための説明図。 本発明の第8の実施の形態の挿入補助具を示す要部の縦断面図。 第8の実施の形態の挿入補助具を示す側面図。
符号の説明
2…大腸内視鏡、3…挿入部、4…挿入補助具、12…メインの伸長ユニット(第1の変形部)、13…先端側伸長ユニット(第2の変形部)。

Claims (5)

  1. 管腔内に挿入される細長い挿入部を備えた医療器具に着脱可能に装着される挿入補助具を有し、
    前記挿入補助具は、前記挿入部の挿入方向に伸長可能に変形する柔軟な第1の変形部と、
    前記第1の変形部とは別に前記挿入部の挿入方向に伸長可能に変形する柔軟な第2の変形部とを有することを特徴とする医療器具の挿入装置。
  2. 前記第2の変形部は、前記第1の変形部の先端部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の医療器具の挿入装置。
  3. 前記医療器具は、組合せられる前記挿入補助具に取付けた状態での前記挿入補助具の先端からの長さを示す指標を有することを特徴とする請求項1に記載の医療器具の挿入装置。
  4. 前記挿入補助具は、組合せられる前記医療器具の識別データを表示する表示部を有することを特徴とする請求項1に記載の医療器具の挿入装置。
  5. 管腔内に挿入される細長い挿入部を備えた医療器具に前記挿入部の挿入方向に伸長可能に変形する柔軟な第1の変形部と、前記第1の変形部とは別に前記挿入部の挿入方向に伸長可能に変形する柔軟な第2の変形部とを具備する挿入補助具を着脱可能に装着する工程と、
    前記挿入補助具の装着後、前記医療器具と一緒に前記挿入補助具を管腔内に挿入する第1の挿入工程と、
    前記挿入補助具の基端部を肛門部に固定したのち、前記第1の変形部を前記挿入部の挿入方向に伸長させて前記医療器具を前記挿入部の挿入方向に前進させる第2の挿入工程と、
    前記第1の変形部による前記医療器具の前進動作とは独立に前記第2の変形部を前記挿入部の挿入方向に伸長させて前記医療器具を前記挿入部の挿入方向に前進させる第3の挿入工程と
    を具備することを特徴とする医療器具の挿入方法。
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