JPH1014862A - 湾曲部付可撓管装置 - Google Patents

湾曲部付可撓管装置

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JPH1014862A
JPH1014862A JP8169830A JP16983096A JPH1014862A JP H1014862 A JPH1014862 A JP H1014862A JP 8169830 A JP8169830 A JP 8169830A JP 16983096 A JP16983096 A JP 16983096A JP H1014862 A JPH1014862 A JP H1014862A
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JP
Japan
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bending
endoscope
curved
wire
sma
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Application number
JP8169830A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Ueda
康弘 植田
Tsuyoshi Ozawa
剛志 小澤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡単な構成でありながら、大腸の複
雑な管路内への挿入性を向上させることができるもので
あり、しかも、従来よりも簡単な操作で挿入することが
できる内視鏡を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、挿入部2にアングルワイヤ18
を手動で押し引きして湾曲操作させられる第1湾曲部1
1を有した内視鏡1において、前記第1湾曲部11の後
方に第2湾曲部12を設け、この第2湾曲部12を駆動
する湾曲用SMAアクチュエータ21を設けたことを特
徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は挿入部に湾曲操作さ
せられる湾曲部を有した内視鏡などの湾曲部付可撓管装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡は挿入部に強制的に湾曲
操作させられる湾曲部を有し、手元側操作部からアング
ルワイヤで押し引きすることによりその湾曲部を湾曲さ
せるようになっている。
【0003】また、特殊な内視鏡として能動型内視鏡が
提案されている。この能動型内視鏡は多関節の挿入部が
能動湾曲機構をもち、例えば大腸等の挿入形状に沿って
挿入部の全長を湾曲制御させるようにしたものである。
この能動型内視鏡は挿入部全長にわたって能動湾曲させ
る必要があり、そのために構成が非常に複雑化すると共
に、制御システムが複雑かつ大型化するという欠点があ
った。
【0004】さらに、別の形式の内視鏡として2段湾曲
式内視鏡が提案されている。この2段湾曲式内視鏡は挿
入部に設けた第1湾曲部に続いて別の第2湾曲部を設
け、手元側操作部でそれぞれのアングルノブを手動で回
動操作することによりアングルワイヤを押し引きするこ
とにより、それぞれの湾曲部を個別的に湾曲操作するよ
うにしたものである。
【0005】この2段湾曲式内視鏡では操作部に2つの
アングルノブとそれぞれに関連する2つの手動式の湾曲
操作機構を設ける必要があり、このため、操作部が大型
複雑化する。また、全て手動による湾曲操作であるため
にその湾曲操作が極めて複雑で面倒であり、迅速的確な
湾曲操作を逐行し難いという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記課題に着
目してなされたものであり、その目的とするところは、
簡単な構成でありながら例えば大腸等の複雑な管路内へ
の挿入性を向上させることができるものであり、しか
も、従来よりも簡単な操作で挿入することができる湾曲
部付可撓管装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、挿入部にアン
グルワイヤを手動で押し引きして湾曲操作させられる湾
曲部を有した湾曲部付可撓管装置において、前記湾曲部
の後方に第2の湾曲部を設け、この第2の湾曲部を駆動
する湾曲用アクチュエータを設けたことを特徴とするも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>図1および図2を参照して、本発明の
第1実施形態を説明する。 (構成)図1(a)は、第1実施形態に係る内視鏡1の
全体を概略的に示したものである。内視鏡1は大別して
挿入部2、操作部3、及び信号ケーブル4付きのライト
ガイドケーブル5から成っている。信号ケーブル4は後
述する通電制御部6に接続され、また、ライトガイドケ
ーブル5は図示しない照明用光源装置に接続されるよう
になっている。
【0009】内視鏡1の挿入部2は先端部10に続いて
第1湾曲部11を設け、この第1湾曲部11に続いて第
2湾曲部12を設け、さらに第2湾曲部12に続いて可
撓管部13を設けてなるものである。可撓管部13の基
端は前記操作部3に接続されている。
【0010】図1(b)で示す如く、第1湾曲部11は
複数の関節駒14を挿入部2の軸方向に並べ、その隣接
する関節駒14同志を回動自在に連結した関節部15を
構成してなり、関節部15の外周は網状管16と被覆ゴ
ム管17などからなる外装が被覆されている。
【0011】関節部15における最先端の関節駒14に
は挿入部2内に挿通したアングルワイヤ18の一端が連
結されている。このアングルワイヤ18の他端は挿入部
2内を通じて操作部3に導かれ、操作部3内に設置され
たワイヤ牽引操作機構(図示せず)に連結されている。
ワイヤ牽引操作機構はアングルノブ19によって操作さ
れる。アングルノブ19はブレーキノブ20によって回
動操作位置に固定させられるようになっている。アング
ルワイヤ18は第1湾曲部11の湾曲操作方向の数に応
じて複数本設けられる。図1(b)においての第1湾曲
部11は上下の2方向に湾曲させられるものであるため
に、上下位置にそれぞれ配置されたアングルワイヤ18
が2本設けられている。ここで仮に第1湾曲部11の湾
曲方向が上下左右の4方向であれば、それぞれに対応し
て上下左右、計4本のアングルワイヤ18を配置する。
そして、前記ワイヤ牽引操作機構によって、第1湾曲部
11を湾曲させようとする向きに対応したアングルワイ
ヤ18を牽引し、第1湾曲部11をその向きに湾曲させ
るようになっている。
【0012】一方、第2湾曲部12は上下左右に湾曲可
能な管状部材からなり、これはチューブ状の可撓性部材
で形成してもよいが、前述した第1湾曲部11のものと
同様に関節駒を利用して上下左右に湾曲可能な構成とし
た関節部を組み込んだものでもよい。
【0013】第2湾曲部12には各湾曲させる方向にそ
れぞれ対応すべき駆動用アクチュエータとしてSMAア
クチュエータ21が挿入部2の軸方向に沿ってそれぞれ
配置されている。ここでの第2湾曲部12は上下左右の
4方向に湾曲させられるものであるため、上下左右位置
に個別的にそれぞれ配置された4本のSMAアクチュエ
ータ21が設けられている。なお、仮に上下2方向に湾
曲させる場合にはその上下位置に個別的にそれぞれ配置
された2本のSMAアクチュエータ21を設ければよ
い。
【0014】各SMAアクチュエータ21は、形状記憶
合金(SMA)からなるワイヤをコイル形状に形成して
成り、第2湾曲部12の両端にそれぞれ対応する各端が
固定的に取着されている。各SMAアクチュエータ21
の記憶形状は高温時に密着巻状態にある1方向性のもの
である。SMAアクチュエータ21の変態温度は適宜設
定できるが、例えば45〜50℃程度に設定しておく。
各SMAアクチュエータ21の両端にはそれぞれ通電加
熱用の第1リード線22が接続されており、各第1リー
ド線22の他端は前記操作部3に設けられた湾曲スイッ
チ23に接続される。
【0015】操作部3の湾曲スイッチ23からは通電制
御用の第2リード線24が導出し、この第2リード線2
4は信号ケーブル4を通じて通電制御部6に接続され
る。通電制御部6はSMAアクチュエータ21へ通電す
る電流の値とタイミング等を制御する機能をもつ。ま
た、湾曲スイッチ23はSMAアクチュエータ21に通
電する第1リード線22を選択する機能をもつ。
【0016】湾曲スイッチ23は上下左右の4つの湾曲
方向を選択する方式の場合には、図1(a)で示すよう
にその上下左右の4つの湾曲方向をそれぞれ指示する
U,D,R,Lの表示のある4つのスイッチ釦23U,
23D,23R,23Lを有する。
【0017】なお、挿入部2にはこの他に通常の内視鏡
と同様の構成が組み込まれている。先端部10には対物
光学系25と固体撮像素子(CCD)26が設けられ、
固体撮像素子26にはCCD用ケーブル27が接続され
ている。さらに先端部10には照明光学系28が設けら
れ、この照明光学系28にはライトガイドファイバ29
が接続されている。さらに内視鏡1には図示しないが、
生検鉗子等の挿通用チャンネル、送気送水管路等が組み
込まれている。
【0018】(動作)まず、通常の内視鏡と同様の挿入
・観察時には、通常の内視鏡操作と同様に、操作部3の
アングルノブ19を回動して第1湾曲部11を湾曲操作
させて使用することで足りる。
【0019】しかし、例えば大腸等の屈曲部分では、第
1湾曲部11のみを湾曲させて押し込み操作をしても、
その大腸等の屈曲部分を押し上げるのみの作用をなすだ
けであり、図2(a)で示すように患者への苦痛を与え
ると共に深部側へは入っていかない状況になる。俗に言
うステッキ状態と呼ぶ現象を起こす。
【0020】このようなとき、図2(b)で示すように
第1湾曲部11と同じ方向に第2湾曲部12を湾曲操作
させるとよい。このために操作部3の湾曲スイッチ23
を操作し、所望の方向のSMAアクチュエータ21に通
電し、それを加熱する。すると、そのSMAアクチュエ
ータ21のコイル形状部分が収縮して密着巻状態にな
る。このことで、第2湾曲部12が所望の方向へ湾曲動
作をする。これにより図2(b)で示すように挿入部1
の先端側部分がより深く屈曲部分の先端側に入り込む形
になり、この状態から挿入部2を押し込み操作すること
で、図2(c)で示すように大腸等の屈曲部部分を越え
て奥まで挿入することが可能である。
【0021】通電加熱を停止すれば、SMAアクチュエ
ータ21は拮抗する(他のSMAアクチュエータ)SM
Aアクチュエータ21の力により直線状態に挿入部2を
戻すことになる。
【0022】<第2実施形態>図3を参照して、本発明
の第2実施形態を説明する。 (構成)本実施形態では、SMAアクチュエータ21の
部分のみが第1実施形態と異なる。この第2実施形態に
おけるSMAアクチュエータ21はワイヤ形状そのもの
からなる。そして、このSMAアクチュエータ21の記
憶形状は高温時にはその長さが収縮し、低温時にはその
長さが伸長する2方向性記憶からなる。変態温度は高温
側を例えば50〜55℃程度とし、低温側を例えば40
〜45℃程度としておく。
【0023】(動作)SMAアクチュエータ21に通電
加熱することで、SMAアクチュエータ21の長さ自体
が収縮し、所望の方向に第2湾曲部12を湾曲させる。
その他の構成は前述した第1実施形態の場合に同じであ
る。
【0024】<第3実施形態>図4を参照して、本発明
の第3実施形態を説明する。 (構成)本実施形態では第2湾曲部12を湾曲するため
の駆動用アクチュエータとして流体圧アクチュエータ3
1を用いる。すなわち、第2湾曲部12には各湾曲方向
に対応した加圧室32、及び図示しないCCDケーブル
・ライトガイドファイバ・各種管路を挿通するための中
央管路33を有する弾性チューブ34を設けている。弾
性チューブ34の外周には前記加圧室32の外径方向の
膨脹を規制するためのリング部材35と外皮36が外装
されている。各加圧室32の先端側と後端側は接着剤等
で封止されるが、加圧室32の後端にはその内部に通じ
る加圧用チューブ37が接続されている。なお、この実
施形態では弾性チューブ34の外周に均等配置された3
つの加圧室32を有する。
【0025】各加圧用チューブ37の後端側は、挿入部
2の可撓管部13から操作部3及びライトガイドケーブ
ル5を通じて内視鏡1の外部の流体圧制御部38に導か
れてそれに接続される。流体圧制御部38にはポンプ3
9が付設されている。流体圧制御部38は各加圧用チュ
ーブ37に送り込む、ポンプ39からの流体圧を制御す
る。
【0026】操作部には湾曲スイッチ23が設けられ、
この流体圧制御部38への制御信号を送る。湾曲スイッ
チ23は上下左右の4つの湾曲方向をそれぞれ指示する
U,D,R,Lの表示のある4つのスイッチ釦23U,
23D,23R,23Lを有する。
【0027】(動作)第2湾曲部12を所望の湾曲方向
に湾曲させる場合、その湾曲方向に対応したスイッチ釦
23U,23D,23R,23Lを操作し、所望の湾曲
方向に対応する加圧室32に例えば加圧空気(水等の液
体でもよい)を供給することで、図4(c)で示すよう
に、その供給された加圧室32の付近の外側部分が膨脹
する。リング部材35で外径方向への膨脹が規制されて
いるため、その膨脹力は、第2湾曲部12を湾曲させる
方向へ働く。この他は前述した第1実施形態に同じであ
る。
【0028】なお、リング部材35は必ずしも必要では
ない。例えば外皮によって同じ効果を発揮させることも
できる。 <第4実施形態>図5を参照して、本発明の第4実施形
態を説明する。 (構成)本実施形態では第2湾曲部12の湾曲部構造を
第1湾曲部11の関節部15と同様の構成とする。第1
湾曲部11を湾曲するアングルワイヤ18の他端は、図
5(b)で示すように操作部3に導かれ、その操作部3
内に設置されたワイヤ牽引操作機構のプーリ41に巻回
して連結されている。このワイヤ牽引操作機構はアング
ルノブ19によって操作されることは前述した通りであ
る。
【0029】一方、第2湾曲部12は次のような湾曲用
アクチュエータによって湾曲駆動される。第2湾曲部1
2の先端には挿入部2内に挿通した複数の第2アングル
ワイヤ42の一端を接続し、第2アングルワイヤ42の
他端は操作部3内に設けた別のワイヤ牽引操作機構に連
結されている。ワイヤ牽引操作機構は駆動モータ43を
有し、駆動モータ43によって回転させられるプーリ4
4には第2アングルワイヤ42の他端側部分を巻回させ
ている。操作部3にはモータ駆動制御用の湾曲スイッチ
45が設けられている。
【0030】なお、第2湾曲部12の湾曲方向は上下方
向のみ、あるいは上下・左右の4方向等、任意の構成を
選択できるが、上下の方向と左右の方向はいずれも1つ
のプーリ44とそれを駆動する駆動モータ43によって
構成することができる。
【0031】(動作)駆動モータ43によって第2湾曲
部12を湾曲動作させる点を除けば、前述した第1実施
形態に同じである。第1湾曲部11を湾曲動作させる場
合には前述した通り、アングルノブ19によって操作す
る。
【0032】第2湾曲部12を湾曲動作させる場合には
操作部3の湾曲スイッチ45を操作して駆動モータ43
の回転方向および回転量を選択して対応した第2アング
ルワイヤ42を牽引し、所望の向きに第2湾曲部12を
湾曲させる。
【0033】なお、本発明は前記各実施形態のみに限定
されるものではない。 1.大腸等の医療用内視鏡以外にも、水道管等の複雑な
パイプライン内に挿入検査を行う工業用内視鏡にも適用
できる。 2.内視(観察)機能を有する内視鏡以外にも、この機
能をもたないカテーテルや内視鏡用のスライディングチ
ューブにも適用できる。一般に湾曲部付可撓管装置に適
用できる。 3.第1湾曲部と第2湾曲部の長さは適宜選択してもよ
い。 4.第1湾曲部と第2湾曲部の間の距離は適宜選択して
もよい。
【0034】以下の各実施形態は内視鏡の湾曲部の変形
例を示すものである。 <第5実施形態>図6ないし図8を参照して、本発明の
第5実施形態を説明する。 (構成)図6は第5実施形態に係る内視鏡51とその周
辺機器を概略的に示している。内視鏡51は大別して挿
入部52、操作部53及びライトガイドケーブル54か
ら成っている。
【0035】ライトガイドケーブル54は照明用光源装
置55に接続される。操作部53の接眼部にはTVカメ
ラ56が装着され、TVカメラ56は信号コード57を
介してカメラコントロールユニット58に接続されてい
る。カメラコントロールユニット58にはTVモニタ5
9が接続されている。さらに内視鏡51は湾曲制御部6
1と、ジョイスティック等の湾曲量入力装置62を含
む。
【0036】内視鏡51の挿入部52は湾曲部63とこ
れの後端に続く可撓管部64を含んでなり、特に湾曲部
63は図7で示すように構成されている。すなわち、湾
曲部63はその軸方向に並べて配置された複数個の湾曲
関節駒用円節管65aからなる関節部65を有する。図
7(b)で示すように各円節管65aは一端側に円弧状
の凸部66を設け、他端側に凹部67を設けてなり、そ
の隣接する円節管65aはその互いに突き合う凸部66
と凹部67を互いに嵌合して係合させることにより連設
して上下2方向に湾曲する関節部65を構成している。
関節部65の外周は図示しないが、網状管や被覆ゴム管
等の外装で覆われている。
【0037】湾曲部63は以下に述べる湾曲用アクチュ
エータによって湾曲駆動させられる。湾曲部63の関節
部65内にはその湾曲中立面からオフセットされた位置
でかつ軸方向に延設されたバイアス部材68と、湾曲中
立面に対して前記バイアス部材68とは反対側にオフセ
ットされた位置でかつ軸方向に延設されたSMA(形状
記憶合金)ワイヤ69が配設されている。このアクチュ
エータとしてのSMAワイヤ69は例えばNi−Ti合
金であり、高温時にはその長さが収縮し低温時には伸長
する2方向性の形状記憶合金であり、その変態温度は高
温側を例えば50〜55℃、低温側を40〜45℃程度
としておく。
【0038】前記バイアス部材68はワイヤ状のリン青
銅や超弾性合金などの弾性部材からなる。そのバイアス
部材68は湾曲部63の先端部分71で折り返されて配
置され、バイアス部材68の端部72は湾曲部63の基
端73に機械的に固定されている。バイアス部材68の
端部72には第1リード線74が接続されている。この
第1リード線74は前記湾曲制御部61におけるひずみ
検出部75に接続されている。図8で示すように前記ひ
ずみ検出部75の検出信号は湾曲量演算部79に入力さ
れ、湾曲量が演算される。前記SMA通電量制御部78
はその湾曲量に応じてSMAワイヤ69に対する通電量
を制御する。
【0039】前記SMAワイヤ69も前記湾曲部63の
先端部分71で折り返されて配置されており、SMAワ
イヤ69の端部76は前記湾曲部63の基端73に対し
て機械的に固定されている。SMAワイヤ69の端部7
6には第2リード線77が接続されている。第2リード
線77の他端は前記湾曲制御部61内のSMA通電量制
御部78の出力端に接続されている。
【0040】なお、内視鏡51の挿入部52の内部には
通常の内視鏡と同様に対物光学系、CCD、CCD用ケ
ーブル、照明光学系・ライトガイドファイバ、生検鉗子
等の挿通用チャンネルまたは送気送水管路などが内蔵さ
れている。
【0041】(動作)内視鏡51の挿入部52における
湾曲部63を湾曲させるには、湾曲量入力装置62を操
作する。すると、その湾曲量入力装置62の操作量に応
じて、湾曲制御部61は第2リード線77を通じてSM
Aワイヤ69に通電する。SMAワイヤ69はそれ自身
のジュール熱によって収縮し、この収縮力によって湾曲
部63を湾曲させる。
【0042】このとき、湾曲部63の湾曲中立面に対し
て、SMAワイヤ69の反対側に位置するバイアス部材
68が伸長する。しかし、湾曲量入力装置62のジョイ
スティックの操作を止めると、SMAワイヤ69は放熱
し、その長さが伸長し易くなるために、バイアス部材6
8の復元力によって挿入部52の湾曲部63は元の直線
状態に復帰する。
【0043】前記湾曲動作中において、前記ひずみ検出
部75がバイアス部材68のひずみ量を検出することに
よって湾曲部63の湾曲量をセンシングする。検出した
湾曲量を通電量制御部78にフィードバックし、SMA
ワイヤ69への通電量を制御し、前記入力装置62によ
って命令した湾曲量を実現する。
【0044】なお、SMAワイヤ69への通電はパルス
幅変調(PWM)の通電が好ましく、その通電量はパル
ス幅変調(PWM)のデューティ比を変化させるとよ
い。 (効果)この実施形態の湾曲部63の湾曲駆動機構によ
れば、その挿入部52を細径化できるとともにその湾曲
量を正確に制御することができる。そして、この実施形
態の湾曲部の湾曲駆動機構は前記第1実施形態の湾曲部
に適用可能である。
【0045】<第6実施形態>図9を参照して、本発明
の第6実施形態を説明する。 (構成)図9は第6実施形態に係る内視鏡51とその周
辺機器を概略的に示している。本実施形態ではその内視
鏡51の湾曲部63を湾曲する駆動手段としてSMAワ
イヤ69の代わりにアングルワイヤ(図示せず)を用い
ている点が第5実施形態のものと異なる。アングルワイ
ヤによる湾曲駆動方式は前述した第1実施形態のものと
同様であり、通常の内視鏡と同様に、手元側のアングル
ノブ(図示せず)の操作によって実現してもよいが、前
記第4実施形態で述べたプーリとその駆動モータを備え
たワイヤ牽引操作機構によってアングルワイヤを操作す
る湾曲駆動用アクチュエータを利用することが望まし
い。また、内視鏡51は検出したバイアス部材68のひ
ずみから算出した内視鏡51の湾曲量を表示する湾曲量
表示手段82を含む。
【0046】(動作)通常の内視鏡操作と同様、操作部
53のアングルノブ(図示せず)を回転操作することに
よって、アングルワイヤを手元側に引き、内視鏡51の
湾曲部63を湾曲させる。アングルノブの操作を解除す
ると、バイアス部材68の復元力によって内視鏡51の
挿入部52は直線状態に復帰する。この湾曲動作中に、
バイアス部材68のひずみ量を検出することによって湾
曲部63の湾曲量を算出し、湾曲量表示手段82にそれ
を表示する。
【0047】(効果)この実施形態によれば、簡単な構
成で内視鏡51の湾曲量を操作者に呈示することができ
る。
【0048】<第7実施形態>図10を参照して、本発
明の第7実施形態を説明する。 (構成)本実施形態におけるシステムの構成は第5実施
形態と同じである。内視鏡51の湾曲部63はシリコン
やポリウレタン等の樹脂によって形成されたマルチルー
メンチューブ91からなる。マルチルーメンチューブ9
1の中央のメインルーメン92の内部には通常の内視鏡
が有するCCD用ケーブル、ライトガイドファイバ、鉗
子等の挿通用チャンネルチューブ、送気送水用管路チュ
ーブ等が内蔵されている(図示せず)。マルチルーメン
チューブ91の周部には断面矩形の第1サブルーメン9
3と断面円形の第2サブルーメン94が形成されてい
る。第1サブルーメン93の内部には板状のバイアス部
材68が嵌め込まれて配置され、第2サブルーメン94
にはアクチュエータとしてのSMAワイヤ69が配置さ
れている。
【0049】前記板状バイアス部材68上にはそのバイ
アス部材68のひずみを検出するひずみゲージ95が設
けられており、ひずみゲージ95で検出された信号はリ
ード線96によってひずみ検出部75に伝送される。前
記SMAワイヤ69に関しては第5実施形態の構成に同
じである。
【0050】(動作)第5実施形態に同じである。 [付記] (1群) 1.挿入部にアングルワイヤを手動で押し引きして湾曲
操作させられる湾曲部を有した湾曲部付可撓管装置にお
いて、前記湾曲部の後方に第2の湾曲部を設け、この第
2の湾曲部を駆動する湾曲用アクチュエータを設けたこ
とを特徴とする湾曲部付可撓管装置。
【0051】2.前記湾曲用アクチュエータはSMAア
クチュエータからなることを特徴とする付記第1項に記
載の湾曲部付可撓管装置。 3.前記SMAアクチュエータはコイル形状からなるこ
とを特徴とする付記第2項の湾曲部付可撓管装置。
【0052】4.前記SMAアクチュエータはワイヤ形
状からなることを特徴とする付記第2項の湾曲部付可撓
管装置。 5.前記湾曲用アクチュエータは流体圧アクチュエータ
からなることを特徴とする付記第1項の湾曲部付可撓管
装置。
【0053】6.前記第2湾曲部はその先端部にアング
ルワイヤの一端を接続し、アングルワイヤの他端をモー
タ駆動機構に接続してアングルワイヤを牽引して湾曲操
作することを特徴とする付記第1項の湾曲部付可撓管装
置。
【0054】(2群) 1.湾曲部付可撓管装置の湾曲機構において、該湾曲機
構は湾曲中立面からオフセットされた位置でかつ内視鏡
の軸方向に延設されたバイアス部材と、前記湾曲中立面
に対して前記バイアス部材とは反対側にオフセットされ
た位置でかつ挿入部の軸方向に延設された湾曲駆動手段
と、前記バイアス部材と前記湾曲駆動手段とを内包する
湾曲部構造体とからなり、前記バイアス部材のひずみを
検出することによって湾曲量を検出することを特徴とす
る湾曲部付可撓管装置。
【0055】2.第1項に記載の内視鏡において、前記
バイアス部材はワイヤ状の弾性部材であることを特徴と
する湾曲部付可撓管装置。 3.第1または2項に記載の湾曲部付可撓管装置におい
て、前記湾曲駆動手段は2方向性の形状記憶合金ワイヤ
であることを特徴とする湾曲部付可撓管装置。
【0056】4.第1項に記載の湾曲部付可撓管装置に
おいて、前記バイアス部材は板状の弾性部材であること
を特徴とする湾曲部付可撓管装置。 5.第1〜4項に記載の湾曲部付可撓管装置において、
前記バイアス部材のひずみから演算した湾曲量をフィー
ドバックして前記湾曲駆動手段を制御することを特徴と
する湾曲部付可撓管装置。
【0057】(2群の従来の技術と課題)内視鏡の湾曲
機構において、その湾曲量を検出するために湾曲部に湾
曲量を検出するセンサを設けると、その分、外径が大き
くなり、細径の湾曲機構を実現することはできない。
【0058】また、SMAワイヤアクチュエータを用い
た湾曲機構においては、例えば特開平5−154091
号公報に開示されているように、SMAワイヤアクチュ
エータ自身の抵抗値を検出して湾曲量を制御するものが
ある。
【0059】しかし、この場合、SMAの変態特性には
ヒステリシスがあり、SMAの抵抗値と湾曲量が1対1
に対応しないために正確に湾曲量を制御できないという
問題があった。そこで、第2群のものは生体等の内部の
検査に使用する可撓管装置、例えば内視鏡の湾曲機構に
おいて、該湾曲機構は、湾曲中立面からオフセットされ
た細径でありながら湾曲量を検出することのできる機構
を提供する。そして、挿入部が細径でありながら湾曲量
を検出することができるので、正確に湾曲操作できる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、比
較的簡単な構成で大腸等の複雑な管路内の挿入性を向上
できる。また、その湾曲操作が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施形態に係る内視鏡の全体を概
略的に示す説明図、(b)はその内視鏡の挿入部の縦断
面図。
【図2】第1実施形態に係る内視鏡の使用状態の説明
図。
【図3】第2実施形態に係る内視鏡の挿入部の一部を縦
断して示す側面図。
【図4】(a)は第3実施形態に係る内視鏡の挿入部の
一部を縦断して示す側面図、(b)はその内視鏡の全体
を概略的に示す説明図、(c)はその内視鏡の湾曲用流
体圧アクチュエータの斜視図。
【図5】(a)は第4実施形態に係る内視鏡の挿入部の
側面図、(b)はその挿入部の第1湾曲部の湾曲駆動操
作機構の概略説明図、(c)は挿入部の第2湾曲部の湾
曲駆動操作機構の概略説明図。
【図6】第5実施形態に係る内視鏡とその周辺機器を概
略的に示す説明図。
【図7】第5実施形態に係る内視鏡の挿入部の湾曲部の
概略的な説明図。
【図8】第5実施形態に係る内視鏡の湾曲駆動制御系の
電気的回路の説明図。
【図9】第6実施形態に係る内視鏡とその周辺機器を概
略的に示す説明図。
【図10】(a)は第6実施形態に係る内視鏡の挿入部
の湾曲部の斜視図、(b)はその湾曲部の断面図。
【符号の説明】 1…内視鏡、2…挿入部、3…操作部、4…信号ケーブ
ル、5…ライトガイドケーブル、6…通電制御部、10
…先端部、11…第1湾曲部、12…第2湾曲部、13
…可撓管部、14…関節駒、15…関節部、18…アン
グルワイヤ、19…アングルノブ、21…SMAアクチ
ュエータ、22…第1リード線、23…湾曲スイッチ、
24…第2リード線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿入部にアングルワイヤを手動で押し引き
    して湾曲操作させられる湾曲部を有した湾曲部付可撓管
    装置において、 前記湾曲部の後方に第2の湾曲部を設け、この第2の湾
    曲部を駆動する湾曲用アクチュエータを設けたことを特
    徴とする湾曲部付可撓管装置。
JP8169830A 1996-06-28 1996-06-28 湾曲部付可撓管装置 Pending JPH1014862A (ja)

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