JPH0889473A - カバー式内視鏡 - Google Patents

カバー式内視鏡

Info

Publication number
JPH0889473A
JPH0889473A JP6228375A JP22837594A JPH0889473A JP H0889473 A JPH0889473 A JP H0889473A JP 6228375 A JP6228375 A JP 6228375A JP 22837594 A JP22837594 A JP 22837594A JP H0889473 A JPH0889473 A JP H0889473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
endoscope
bending
insertion portion
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6228375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3394608B2 (ja
Inventor
Yorio Matsui
頼夫 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP22837594A priority Critical patent/JP3394608B2/ja
Publication of JPH0889473A publication Critical patent/JPH0889473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3394608B2 publication Critical patent/JP3394608B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カバー用内視鏡単体においてその挿入部先端
側を最大に湾曲させても内蔵物を破損することなく、ま
たカバーで被覆した状態で湾曲動作を行っても所望の最
大湾曲角に維持できる湾曲機構を備えたカバー式内視鏡
を提供すること。 【構成】 カバー用内視鏡4の挿入部12内には湾曲ワ
イヤ44が挿通され、この湾曲ワイヤ44は可撓管部3
7内では密着コイル部材47内に挿通され、各先端は湾
曲部36の最先端の湾曲駒43に固着され、操作部13
の湾曲操作ノブを回動することにより対の湾曲ワイヤ4
4を進退させて湾曲部36を湾曲っっっすることができ
る。各湾曲ワイヤ44には、湾曲部36の後端付近の口
金46に先端が固定された密着コイル部材47の先端か
ら距離Lとなる位置にストッパ48が固着され、湾曲さ
れた場合に密着コイル部材47の先端に当接してその最
大湾曲角に規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカバー用内視鏡の挿入部
を使捨ての柔軟な内視鏡用カバーで被覆して使用するカ
バー式内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】手元側でのワイヤ牽引操作によって挿入
部先端を湾曲操作することができる機構を備えた内視鏡
の挿入部にカバーを被覆して使用するものにおいて、従
来では実願平5−4276号に示すようにカバーを被覆
した状態で所望の湾曲角度が得られるように予めカバー
を被覆しない内視鏡挿入部単体では所望の湾曲角度より
大きい角度が得られるようワイヤの進退ストローク量
や、湾曲管構造が定められているものが考えられてい
る。この湾曲機構において、湾曲ワイヤのストロークは
内視鏡操作部内に設けられるストッパが規制する構成と
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実願平5−4276号
の構成ではカバーを被覆しない内視鏡単体においての最
大湾曲量が所望の角度より大きく、そのため内視鏡単体
で最大に湾曲させた時に湾曲部は非常に小さな曲げ半径
を呈するようになり、そのことから湾曲部内に内蔵され
る光ファイバ束等を破損する恐れがでてくる。
【0004】また、特にカバーを被覆する状態において
の湾曲操作では、操作ワイヤにかかる負荷が大きくその
ため湾曲動作を繰り返し行っていると、ワイヤ自身が伸
びてしまい、先端湾曲部の最大湾曲量が次第に減少して
しまう問題がでてくる。さらに内視鏡カバーにはその硬
さにばらつきがあり、操作部内でワイヤの進退を規制す
るものでは前記硬さのばらつきが影響して装着するカバ
ーによって最大湾曲角度が変わってしまう問題も生じて
しまう。
【0005】一般にこのような角度の減少やばらつきが
大きい場合には、設定される最大湾曲角度より大きい角
度で初期設定することとなるが、これでは上記したよう
に内蔵物の破損の恐れを招き、問題を解決することはで
きない。
【0006】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
であり、その目的はカバーで被覆しないカバー用内視鏡
単体においてその挿入部先端側を最大に湾曲させても内
蔵物を破損することなく、またカバーを被覆した状態で
繰り返し湾曲動作を行っても常に最大湾曲角度を維持で
きる湾曲機構を備えたカバー式内視鏡を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】柔軟な内視鏡
用カバーで長尺なカバー用内視鏡の挿入部を被覆して使
用するカバー式内視鏡において、挿入部内に配置された
湾曲用ワイヤの軸方向の動きを所定のストローク量に規
制する規制手段を挿入部内の湾曲部近傍に設けることに
より、カバー用内視鏡単体と、カバーで被覆した状態と
で得られる最大湾曲量を殆ど等しくさせることを可能に
している。また、カバーで被覆した状態での負荷を想定
してカバー用内視鏡単体で湾曲させる場合により大きく
湾曲できるように設定することを不必要にできるので、
カバー用内視鏡単体での最大湾曲時の内蔵物の破損を防
止することを可能にし、繰り返し湾曲操作を行っても常
に所定の最大湾曲角まで湾曲できるようにしている。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図5は本発明の第1実施例に
係り、図1は第1実施例を備えた内視鏡装置の全体構成
を示し、図2はカバー用内視鏡の構造を示し、図3は挿
入部カバー部の構造を示し、図4は挿入部カバー部にカ
バー用内視鏡の挿入部を挿通した状態での湾曲部付近で
の断面図を示し、図5はカバー用内視鏡を湾曲した状態
と、カバー式内視鏡を湾曲した状態とを示す。この第1
実施例はカバーで被覆しないカバー用内視鏡単体におい
てその挿入部先端側を最大に湾曲させても内蔵物を破損
することなく、またカバーを被覆した状態で繰り返し湾
曲動作を行っても常に所望の最大湾曲角度を得ることが
でき、さらに内視鏡カバーの硬さのばらつきによる最大
湾曲角度への影響をなくすことができる湾曲機構を備え
たカバー式内視鏡の提供を目的とする。
【0009】図1に示すように内視鏡カバー方式の内視
鏡装置1は、第1実施例の内視鏡カバー方式の内視鏡
(以下、カバー式内視鏡と略す)2を有する。このカバ
ー式内視鏡2は、内視鏡カバー(以下、カバーと略記す
る)3と、このカバー3に装着される内視鏡カバー用内
視鏡(以下、カバー用内視鏡と略記する)4との組み合
わせから構成される。内視鏡検査を行う際には、清潔な
カバー3によってカバー用内視鏡4の挿入部等は覆わ
れ、検査後にはカバー3は廃棄され、一方、カバー用内
視鏡4は、新しい清潔なカバー3によって覆われ、繰り
返し使用されることが特徴となる。これにより、検査後
におけるカバー用内視鏡4の洗浄、消毒を不要とするも
のである。
【0010】前記内視鏡装置1は、前記カバー式内視鏡
2と、このカバー式内視鏡2が接続される各種周辺機器
等を内設したカート5と、前記カバー式内視鏡2を保持
するカバー保持具6とを有している。前記カート5に
は、例えば光源装置7、ビデオプロセッサ8、流体制御
装置9、カバー3にカバー用内視鏡4を装着する際に使
用する内視鏡カバー拡張器(以下、拡張器と略記する)
10等が収納されている。また、前記カート5の上面部
には、ビデオプロセッサ8からの映像信号を受けて内視
鏡画像を表示するモニタ11が載置されている。
【0011】カバー用内視鏡4は、細長で可撓性を有す
る挿入部12と、この挿入部12の手元側端部に連設さ
れた太径の把持部を兼ねた操作部13と、この操作部1
3の側部から延出されたユニバーサルコード14とを有
し、このユニバーサルコード14の端部にコネクタ15
が設けられている。
【0012】光源装置7は、前記コネクタ15を介して
カバー用内視鏡4と着脱自在に接続され、カバー用内視
鏡4に照明光を供給するようになっている。また、ビデ
オプロセッサ8は、前記コネクタ15の側部から延出す
る信号ケーブル16を介してカバー用内視鏡4と着脱自
在に接続され、カバー用内視鏡4に内蔵された撮像手段
の駆動、及び撮像手段から出力される信号に対する信号
処理を行い、標準的な映像信号に変換してモニタ11へ
出力するようになっている。
【0013】前記拡張器10は、拡張チューブ17が接
続され、この拡張チューブ17を介してカバー3内に空
気を送り込んで拡張するためのデバイスであり、この拡
張によりカバー3をカバー用内視鏡4に装着あるいは抜
去することが容易にできるようになっている。このカバ
ー用内視鏡4にカバー3を装着あるいは取り外す際には
カバー保持具6を用い、例えばカバー保持具6によって
カバー3の基端側を保持してカバー用内視鏡4を挿入あ
るいは抜去するようになっている。
【0014】カバー3は、軟性の柔軟な挿入部カバー部
18と、薄肉で軟らかい例えば塩化ビニル等の高分子材
料で構成された操作部カバー部19と、ユニバーサルコ
ードカバー部21とを備えて構成されており、それぞれ
カバー用内視鏡4の挿入部12、操作部13、ユニバー
サルコード14を覆うようになっている。
【0015】図3に示すように挿入部カバー部18は、
挿入部12が挿通される内視鏡挿通管路18aと、処置
具が挿通されるチャンネル管路18bとを有し、このチ
ャンネル管路18bの手元側の口体部20は、外部に延
出される吸引チューブ28と、処置具が挿入される処置
具挿通口21の2つに分岐される。この口体部20はカ
バー用内視鏡4の操作部13前端付近又は挿入部12の
後端付近に装着される。
【0016】流体制御装置9は、送気制御弁23、送水
制御弁24、吸引制御弁25が設けられ、送気、送水、
吸引をこれらの電磁弁で制御するようになっている。送
気制御弁23、送水制御弁24、吸引制御弁25は、そ
れぞれに挿入部カバー部18から延出している送気管路
26、送水管路27、吸引管路28が接続されている。
【0017】また、吸引制御弁25には吸引チューブ2
9が接続され、その端部には図示しない吸引器が接続さ
れ、カバー先端側より不用な体液等の吸引を行うように
なっている。
【0018】送水制御弁24には送水チューブ30が接
続されており、その先端部には送水タンク31が接続さ
れている。さらに、流体制御装置9からは2本の送気チ
ューブ32が延出しており、送気制御弁23と送水タン
ク31とに接続されている。次にカバー用内視鏡4単体
での湾曲操作時に内蔵物が破損することを防止でき、且
つワイヤの伸びによる湾曲量の減少を防止する構造を具
体的に説明する。
【0019】図2に示すようにカバー用内視鏡4の挿入
部12は、先端に設けられた先端部35、この先端部3
5に隣接して設けられた湾曲自在の湾曲部36、この湾
曲部36に隣接して設けられた長尺で可撓性を有する可
撓管部37とから構成される。先端部35は硬質の部材
で形成され、この先端部35には照明窓及び観察窓が設
けてあり、光源装置7から供給された照明光をライトガ
イド38で伝送し、このライトガイド38の先端面から
さらに照明窓に取り付けた照明レンズ39を経て前方に
出射し、患部などの被写体側を照明する。
【0020】照明された被写体は観察窓に取り付けた対
物レンズ40によってその焦点面に結像する。この結像
位置にはCCD等の撮像素子を用いて構成した撮像ユニ
ット41が配置され、結像された光学像を光電変換し、
信号線42を経てビデオプロセッサ8に出力する。
【0021】この先端部35の後端に隣接して形成され
た湾曲部36は複数の湾曲駒43が挿入部12の長手方
向に回動自在に連結され、その外側は可撓性のチューブ
で被覆されている。この湾曲部36の後端から操作部1
3の前端までは長尺の可撓性のチューブで形成された可
撓管部37であり、湾曲部36内及び可撓管部37内に
は照明光伝送部材としてのライトガイド38、信号線4
2、前記湾曲部36を所定の方向に湾曲操作する力を伝
達する湾曲ワイヤ(或いは湾曲操作ワイヤ)44が4本
(図4参照)内蔵或いは挿通されている。
【0022】各湾曲ワイヤ44の先端は図2に示すよう
に、湾曲部36の最先端に配置された湾曲駒43に溶接
等により固着されている。また、各湾曲ワイヤ44の後
端側は可撓管部37を挿通されて操作部13内の(図示
しない湾曲操作ノブに連動する)回動部材45に取り付
けられており、湾曲操作ノブを回動する操作を行うこと
によりこの回動部材45を回動させて対となる2本の湾
曲ワイヤ44の一方を牽引するように後方(手元側)に
移動、他方を弛緩して前方に移動可能な状態にすること
により、牽引された側に湾曲部36を湾曲させることが
できるようにしている。
【0023】また、可撓管部37内においては、各湾曲
ワイヤ44は可撓管部37と湾曲部36の最後端の湾曲
駒43とを接続する口金46にその先端部が固定された
密着コイル部材47内を挿通されており、操作部13内
での回動部材45の回動に伴う湾曲ワイヤ44の牽引、
弛緩による進退移動の動作が密着コイル部材47内を通
してその(湾曲ワイヤ44の)先端側に伝わるような構
造にしている。
【0024】また、前記口金46に固定される密着コイ
ル部材47の先端部から導出される湾曲ワイヤ44の前
記密着コイル部材47の先端部から所定の距離Lだけ離
れた位置には前記密着記コイル部材47の内径より大き
い外径を有するストッパ48が固着して設けられてお
り、このストッパ48によって操作ワイヤ44の挿入部
12の軸方向(長手方向)への動き量を所定のストロー
ク量以下となるように規制する規制手段、或いは規制機
構を形成していることが特徴となっている。
【0025】つまり、図2に示すように挿入部12が真
っ直ぐな状態からカバー用内視鏡4の湾曲部36を湾曲
させた場合、その湾曲角が予め設定された最大湾曲角に
達した場合には、図5(a)に示すように(湾曲された
側の湾曲ワイヤ44に固着した)ストッパ48が密着コ
イル部材47の先端部に当たり、それ以上湾曲されるの
を規制するようにして、許容される湾曲角以上に湾曲さ
れないようにして、内蔵されているライトガイド38等
の折損或いは破損を防止している。
【0026】また、カバー用内視鏡4に挿入部カバー部
18を装着した第1実施例のカバー式内視鏡2におい
て、繰り返し湾曲操作を行い、長尺な挿入部内における
湾曲ワイヤ44に繰り返し操作の負荷によって伸びが生
じても、ストッパ48が密着コイル部材47の先端に当
たるまで湾曲ワイヤ44の進退は確実に確保されるの
で、最大湾曲角が減少することを防止できるようにな
る。
【0027】なお、図4はストッパ48より先端側の位
置から後方側を見た場合の横断面を示し、各ストッパ4
8の外径は密着コイル部材47の内径より大きいことを
示している。図4では湾曲駒43を被覆するチューブは
省略している。なお、ストッパ48を湾曲ワイヤ44に
固定する場合、リング形状のストッパ48を湾曲ワイヤ
44に溶接などで固着すれば良い。
【0028】また、例えばストッパ48をワイヤ44に
溶接などで固定され、最大径が密着コイル部材47の内
径より小さいリング形状の固定部材と、この固定部材の
外周面に設けたネジ部に螺合して取り付けられ、その径
が密着コイル部材47の内径より大きい例えばナット形
状のストッパ部材とで構成し、ストッパ部材を固定部材
に螺合により取り付ける位置を変えることにより、スト
ローク量を簡単に可変設定できる構造にしても良い。な
お、適切なストローク量に設定した後は、例えば接着剤
等でストッパ部材を固定部材に固定すれば良い。
【0029】なお、図2に示すように湾曲部36内の湾
曲駒43には湾曲ワイヤ44をガイドする環状のガイド
部材49が固着されており、このガイド部材49の内径
は前記ストッパ48の外径より大きくストッパ48を挿
通できるように設定されている。
【0030】このように構成された第1実施例の作用を
以下に説明する。カバー用内視鏡4単体において、その
操作部13に設けられた湾曲操作ノブを操作し、対の湾
曲ワイヤ44を挿入部12内で進退させると、引っ張ら
れた一方の湾曲ワイヤ44側の湾曲部36の先端部が手
元側に引き寄せられて、その湾曲ワイヤ44が配置され
た方向に湾曲部36が湾曲動作する。
【0031】そしてその湾曲ワイヤ44の進退量(この
場合には後方側への移動量)が所定のストローク量に達
すると、図5(a)に示すように湾曲ワイヤ44に固着
されたストッパ48がコイル部材47の先端部に当接
し、それ以上の湾曲ワイヤ44の後退移動を規制するこ
ととなる。このように規制された状態でカバー用内視鏡
4単体での最大湾曲状態となり、その最大湾曲状態に対
応する角度は、湾曲部36が真直な状態における湾曲ワ
イヤ44のストッパ48と密着コイル部材47の先端部
との距離Lによって決められる。
【0032】一方、カバー用内視鏡4の挿入部12に挿
入部カバー部18が被覆された状態において、操作部1
3に設けられた湾曲操作ノブを操作すると、前述のカバ
ー用内視鏡4単体での湾曲動作と同様に対となる湾曲ワ
イヤ44における一方の湾曲ワイヤ44に固着したスト
ッパ48が密着コイル部材47の先端部に当接するまで
対の湾曲ワイヤ44は進退し、その進退量に応じて挿入
部カバー部18で被覆された湾曲部36が湾曲動作す
る。
【0033】この場合、湾曲部36が挿入部カバー部1
8で被覆されることによって湾曲動作に伴う湾曲ワイヤ
44の負荷はカバー用内視鏡4単体の時と異なるものと
なり、操作部13での湾曲操作ノブのカバー用内視鏡4
単体と同じ操作量では、長尺な挿入部における湾曲ワイ
ヤ44の負荷による伸びによって湾曲部36の湾曲角度
が異なってくるが、本実施例においては湾曲部36の後
端近傍において湾曲ワイヤ44の進退量を規制する構成
にしていることから、挿入部12に挿入部カバー部18
が被覆されているかどうかにかかわらず常に一定の最大
湾曲角度を得ることができる。また、挿入部カバー部1
8の硬さのばらつきによる最大湾曲角度への影響をなく
すこともできる。
【0034】この実施例によれば以下の効果を有する。
上述したようにこのカバー用内視鏡4は、その挿入部1
2内に配置された湾曲用ワイヤ44の軸方向の動きを所
定のストローク量で規制するストッパ48を挿入部12
内の湾曲部36近傍に設けた構成の湾曲機構を有するの
で、従来例のように湾曲部36を挿入部カバー部18で
被覆した時の負荷を想定してカバー用内視鏡4単体時に
大きく湾曲させるよう設定させる必要はなくなり、その
ためカバー用内視鏡4単体における湾曲操作時には過度
に湾曲させてしまうことによる内蔵物の破損を防止でき
る。
【0035】また、繰り返し湾曲動作を行った場合で、
挿入部内の湾曲ワイヤ44に伸びが生じても最大湾曲角
度の低下等、設定された湾曲機能が低下してしまうこと
を解消できる。つまり、設定された最大湾曲角まで湾曲
させる機能を十分に維持できることになる。さらに、カ
バーの硬さのバラツキの影響を殆ど受けることなく、一
定の最大湾曲角に設定できる。また、単に湾曲ワイヤ4
4にストッパを固着する簡単な構造で上記作用効果を実
現できる。
【0036】次に本発明の第2実施例を説明する。この
実施例の目的はカバー用内視鏡単体での湾曲操作時に内
蔵物が破損することを防止し、かつ挿入部カバー部で被
覆した使用状態における最大湾曲角度を正確に調整して
設定することを可能にするものを提供することにある。
【0037】この第2実施例におけるカバー用内視鏡4
の具体的な構造を図6に示す。図6に示すカバー用内視
鏡4は、第1実施例の場合と同様に、挿入部12が先端
側から先端部35、湾曲部36、可撓管部37とで構成
され、多数の湾曲駒43が回動自在に連結されて湾曲部
36が構成されている。この湾曲部36内に配置された
湾曲ワイヤ44はこの湾曲部36の後方に連設された可
撓管部37内を挿通され、操作部13に設けられる湾曲
操作ノブを回動することによって、回動部材45も回動
し、この回動部材45に巻回して取り付けられた対とな
る湾曲ワイヤ44は一方が後方側に引き寄せられるよう
に後退、他方が前方に繰り出されるように前進される構
成となっている。
【0038】そして湾曲部36後端における湾曲駒43
と可撓管部37の接続部分に位置する口金46には前記
可撓管部37内に配設される各湾曲ワイヤ44が挿通さ
れる密着コイル部材47の先端の側部が固定され、各密
着コイル部材47の先端部から導出される湾曲ワイヤ4
4の密着コイル部材47の先端部からの所定距離L′離
れた位置に第1のストッパ51が設けられている。
【0039】なお、この第1のストッパ51と密着コイ
ル部材47の先端部との距離L′で決定される湾曲部3
6の最大湾曲角は挿入部12が挿入部カバー部18で被
覆装着されて使用される状態で定められる最大湾曲角度
よりも、少し大きい角度となっており、かつカバー用内
視鏡4単体にて湾曲させた際に内蔵物が湾曲動作による
曲げで破損しない限度以内での最大湾曲角に規制される
ように設定されている。
【0040】またカバー用内視鏡4の操作部13内に
は、湾曲ワイヤ44に固定された第2のストッパ52
と、この第2のストッパ52が湾曲動作に伴って進退し
た際にその進退量を所定のストローク量Mに規制する規
制部材53が設けられる。この規制部材53は、例えば
湾曲ワイヤ44に沿って配置された板形状のガイド板
と、このガイド板の後端をL字状に湾曲ワイヤ44側に
突出させて第2のストッパ52が当接するようにして当
接した状態より後方側への移動を規制する規制片とを有
するようにしている。
【0041】この規制部材53はカバー用内視鏡4を組
み立てる際に、その取り付け位置が湾曲ワイヤ44の進
退方向に沿って調整できるよう構成され、後方側に移動
できるストローク量Mを適切な値となるように規制(或
いは設定或いは調整)できるストローク量調整設定機構
を有するようにしている。
【0042】このストローク量調整機構は例えば、規制
部材53を操作部13の内の図示しない取付け板に固定
するため場合、規制部材53に設けた固定ネジを通す孔
が湾曲ワイヤ44の進退方向に沿って長く形成された長
孔であり、長孔での固定位置を変えることによりに進退
(より正確には後方側への移動)できるストローク量M
を可変規制できるようにしている。
【0043】カバー用内視鏡4を組み立てる際に、湾曲
部36の後端付近の位置に設けられる第1のストッパ4
8の位置は前述したように、カバー用内視鏡4単体での
湾曲動作における内蔵物の破損限度以内の湾曲角度で規
制されるよう固定される。そして操作部13内の第2の
ストッパ52に当接される規制部材53の位置はカバー
用内視鏡4の挿入部12に挿入部カバー部18、もしく
は挿入部カバー部18と同じ弾性を有するゴム製のカバ
ーを被覆し、湾曲部36の最大湾曲角度が所定値を示す
よう調整されて固定される。この第2実施例では、最大
湾曲角を規制する2つの規制手段を有し、湾曲部36付
近に設けた第1の規制手段により、カバー用内視鏡4単
体での最大湾曲角を規制し、操作部13内に設けた第2
の規制手段によりカバー式内視鏡2として使用する場合
における最大湾曲角を規制するようにしている。
【0044】この場合、2つの規制手段によるストロー
ク量については第1の規制手段で規制される所定のスト
ローク量L′より第2の規制手段で規制される所定のス
トローク量Mが大きい。つまりL′<Mである。
【0045】しかし、第1の規制手段で規制されるスト
ローク量Lに対応する最大湾曲角の方が第2の規制手段
で規制されるストローク量Mに対応する最大湾曲角より
大きくなるように設定される。
【0046】つまり、第2の規制手段で規制されるスト
ローク量Mはカバー式内視鏡2として使用された条件の
もとで設定された最大湾曲角に対応するものであり、一
方第1の規制手段で規制されるストローク量L′はカバ
用内視鏡単体として使用された条件のもとで設定された
最大湾曲角に対応するものであり、前者の最大湾曲角よ
り大きく設定される。また、湾曲ワイヤ44に働く負荷
の最大量は前者の場合が大きい。
【0047】第2実施例におけるカバー用内視鏡4にお
けるその他の構成は図2と同様であり、同一の部材は同
じ符号で示し、その説明を省略する。また、カバー4の
構成は第1実施例と同様であり、その説明を省略する。
【0048】このような構成の第2実施例の作用を以下
に説明する。上記構成で述べたように挿入部カバー部1
8が被覆された状態で調整により最大湾曲角度が所定の
値に設定されたカバー用内視鏡4は、挿入部カバー部1
8で被覆された状態における湾曲では第1のストッパ5
1が密着コイル部材47の先端部に当接する前に、操作
部13内の第2のストッパ52が規制部材43に当接す
ることになり、この状態の最大湾曲角を越えて湾曲され
るのを規制する。つまり、(カバー式内視鏡として使用
される場合に)予め調整により設定された最大湾曲角ま
での湾曲量に規制する。
【0049】また、カバー用内視鏡4は挿入部カバー部
18が被覆されない単体において湾曲操作を行った場合
には、挿入部カバー部18の被覆による湾曲ワイヤ44
への負荷が少なくなるため、湾曲ワイヤ44の伸びが少
なく、その結果操作部13内での第2のストッパ52が
規制部材53に当接する前に、湾曲部36の後端付近の
位置に設けられる第1のストッパ51が密着コイル部材
47の先端部に当接して、第1のストッパ51が密着コ
イル部材47により後方側への移動が規制されて、それ
以上に湾曲されない最大湾曲角度の状態となる。つま
り、カバー用内視鏡単体として使用された場合に対し
て、(内蔵物の破損を生じないで)許容される最大湾曲
角まで湾曲させることができる。
【0050】この第2実施例によれば、挿入部カバー部
18で被覆して使用する状態においては、湾曲部の最大
湾曲角を所定の値に正確に調整することができると共
に、カバー用内視鏡単体で湾曲を操作した際にも内蔵物
の破損を防止する状態での最大湾曲角に設定することが
可能となる。
【0051】なお、例えば第1実施例では湾曲ワイヤ4
4に固着等して設けたストッパ48に当接してそれ以上
後方側に移動するのを規制する(ことにより湾曲角も規
制する)規制部材は口金46に固定された密着コイル部
材47の先端としたが、この規制部材の代わりに、湾曲
部36の後部付近に位置する湾曲駒43内に固着して設
けられ、環状体からなる湾曲ワイヤ44のガイド部材4
9で構成することも可能である。
【0052】ガイド部材49で規制部材を構成する場合
には例えば図2において、湾曲部36における最も後方
よりの位置に固着されたガイド部材49から後方側に距
離Lとなる位置の湾曲ワイヤ44に図2で示したストッ
パ48よりも大きな最大径(つまり、ガイド部材49の
内径より大きい)を有するストッパを固着すれば良い。
或いは、図2で示した外径のストッパ48を使用する場
合には、ガイド部材49の内径をストッパ48の最大径
よりも小さくしても良い(なお、ストッパ48と密着コ
イル部材47の先端部までの距離がL以上確保できる場
合には密着コイル部材47に対してのさらなる限定は必
要ないが、Lよりより小さくなる場合には、例えば口金
46を長くして密着コイル部材47の先端の固定位置を
後方側にずらしてL以上確保するとか、密着コイル部材
47の少なくとも先端側の内径をストッパ48の最大径
より大きくするなどすれば良い)。
【0053】そして、湾曲により、進退する対の湾曲ワ
イヤ44の一方の湾曲ワイヤ44が前方に繰り出されて
移動する移動量が所定のストローク量に達した場合には
ガイド部材49に当接して、それ以上前方側への移動を
規制することにより、その最大湾曲角に規制する規制手
段を構成するようにしても良い。
【0054】上述した実施例などから湾曲部36の最大
湾曲角を許容される角度に設定するために、湾曲ワイヤ
44の軸方向の動きを所定のストローク量に規制する規
制手段は、湾曲ワイヤ44の後方側への移動量を規制し
ても良いし、湾曲ワイヤ44の前方側への移動量を規制
しても良い。また、後方側への移動量と前方側への移動
量とをそれぞれ規制するようにしても良い。
【0055】また、第1実施例などでは4本の湾曲ワイ
ヤ44を挿通して上下、左右の4方向に湾曲可能な湾曲
機構を備えたものにおいて、各湾曲方向に対応する湾曲
ワイヤ44が挿通された密着コイル部材47から先端側
に導出されたその湾曲ワイヤ44における密着コイル4
8の先端部から距離Lの位置で固着したストッパ48に
より、湾曲ワイヤ4の後方側への移動量を密着コイル部
材47の先端部で規制することにより、各湾曲方向への
最大湾曲角を規制するようにしているが、各湾曲方向に
対する最大湾曲角は上下、左右の各方向に対して全て同
じ値となるように設定しても良いし、上下方向と、これ
に直交する左右方向とで互いに異なる値となるように設
定しても良いし、上下、左右の4方向全てに対してそれ
ぞれ異なる値に設定しても良い。例えば第1実施例にお
いて、距離Lの値を例えば各湾曲ワイヤ44毎に異なる
値に設定すれば、上下、左右の4方向全てに対してそれ
ぞれ最大湾曲角が異なるようにできる。
【0056】尚、例えば第2実施例において、湾曲部3
6の後端付近での湾曲ワイヤ44の後方側への移動量を
湾曲ワイヤ44に固着するように設けた第1のストッパ
51と口金46に固定される密着コイル部材47の先端
部との当接で規制する構成を示したが、これに限らず図
7に示す変形例のように、(湾曲部36を構成する)複
数の湾曲駒43がその隣接する湾曲駒43と、湾曲時に
その円周部分が当接することによって湾曲部36の最大
湾曲動作を規制する構成とするようにしても良い。
【0057】次に本発明の第3実施例を説明する。この
実施例では図3に示す挿入部カバー部18の構造とは一
部が異なる構造であり、第3実施例における挿入部の断
面形状を図8に示す。また、挿入部12カバー部の先端
側を切り欠いた状態を図9に示す。
【0058】第1実施例で述べたように内視鏡カバー3
には送気管路26、送水管路27及び処置具等を挿通さ
せるチャンネル管路28が備えられている。そしてさら
に図3に示すように、チャンネル管路28を用いて挿入
部先端から手元側にかけて気体や流体等を輸送するよう
手元側より吸引作用を働かせる機能を有するものがあ
る。
【0059】この場合、図3に示すように挿入部カバー
部18内のチャンネル管路28は手元側近傍において2
つに分岐され、片方は処置具を挿入する処置具挿通口2
1に固定され、また他方は口体部20から延出される吸
引チューブ28に連通するよう構成されている。そして
このものを組み立てる際には口体部20内にてチャンネ
ル管路28を分岐させるため、挿入部カバー部18内に
チャンネル管路28と口体部20から後方に延出される
吸引チューブ28とは別体とし、分岐部分にて両管路を
接続させる必要がある。
【0060】このことは組み立て作業上、手間のかかる
ものであり、そのことから内視鏡カバー3のコストを高
くする。この事情に顧みて、この実施例では図8及び図
9に示すように挿入部カバー部18内に送気管路26、
送水管路27、処置具等を挿通させるためのチャンネル
管路28、そしてさらに先端側から手元側にかけて吸引
を行う吸引管路28′を前記チャンネル管路28とは独
立した別体として設ける構成としている。
【0061】その他、カバー用内視鏡内に例えば第1或
いは第2実施例で説明した湾曲ワイヤの移動量を所定の
ストローク量に規制する規制手段が設けられている。こ
の構成により手元側口体部20において分岐部を設ける
ことなくチャンネル管路28は直接、処置具挿通口21
に接続させ、また吸引管路28′はそのまま後方に延出
させ、吸引源に直接接続させることができるので組み立
て作業が容易なものとなりコストを安くすることができ
る。また、第1或いは第2実施例と同様の作用及び効果
を有する。
【0062】次に本発明の第4実施例を説明する。この
実施例の目的はスライディングチューブとカバー式内視
鏡のクリアランスに生体組織を挟み込むことを防止す
る。まず、その背景を説明する。
【0063】可撓性を有する内視鏡挿入部を、柔軟で曲
がりくねった大腸に挿入していく場合、予め内視鏡挿入
部に、挿入補助具としてのスライディングチューブを挿
通させておき、挿入の途中でスライディングチューブを
内視鏡の挿入部に沿わせながら大腸内に挿入していくと
挿入性が向上するということが知られている。
【0064】そしてカバー式内視鏡においては実願平5
−6275号に示すように内視鏡挿入部カバー部の手元
側にスライディングチューブを係止する構造を設ける等
の工夫が考えられている。
【0065】実願平5−6275号に示される、カバー
装着状態で断面が円形となるものとは異なり、断面円形
の内視鏡挿入部にチャンネルを備える挿入部カバー部を
組み合わせ、カバーが装着された使用状態では、非円形
の異形断面となる(カバー式内視鏡の)挿入部に円形の
スライディングチューブを組み合わせるとスライディン
グチューブと挿入部とのクリアランスが大きく生じ、そ
こに腸粘膜を挟み込んで生体組織に損傷を与える恐れが
あった。
【0066】そこで、この実施例ではカバーを装着した
状態における断面非円形の挿入部とスライディングチュ
ーブを組み合わせて使用するにあたって、スライディン
グチューブと挿入部とのクリアランスに生体組織を挟み
込むことを防止でき、安全に使用することができる構造
のスライディングチューブ(或いはスライディングチュ
ーブを備えたカバー式内視鏡)を提供することを目的と
する。
【0067】図10に示すようにこの第4実施例のカバ
ー式内視鏡55はカバー用内視鏡(図8では挿入部12
の一部を示す)と、カバー(図8では挿入部カバー部1
8の一部を示す)と、この挿入部カバー部18が挿通さ
れる可撓性を有するスライディングチューブ56とから
構成される。
【0068】上記挿入部カバー部18にカバー用内視鏡
の挿入部12を挿通したもの(この実施例ではスライデ
ィングチューブ56もカバー式内視鏡55の構成要素に
しているので、挿入部カバー部18にカバー用内視鏡の
挿入部12を挿通したものをカバー式内視鏡本体と記
し、符号2Aで示す)の断面を図11に示す。この図1
1に示すように円形断面の挿入部12の他に、送気、送
水、吸引のチューブ26、27、28が挿通されるた
め、カバー式内視鏡本体2Aの挿入部はほぼ楕円形(長
円形)、つまり非円形の断面となる。
【0069】なお、図11ではカバー用内視鏡の挿入部
12の内部構造を省略しているが、その内部には例えば
図4に示すように湾曲ワイヤ44にはストッパ48が固
着され、湾曲部の湾曲角を規制する規制手段が設けてあ
る(つまり、このカバー式内視鏡本体2Aは第1実施例
のカバー式内視鏡2と同様の構成である)。
【0070】カバー式内視鏡本体2Aの挿入部はスライ
ディングチューブ56に挿通される。このスライディン
グチューブ56に挿入部をスライディングチューブ56
の先端付近の途中まで挿通した場合の縦断面を図12に
示し、さらに図12のA−A線の横断面を図13に示
す。
【0071】このスライディングチューブ56は可撓性
を有し、カバー式内視鏡本体2Aの挿入部の最大径より
わずかに大きい内腔を有する管腔部材57と、この管腔
部材57の先端側に取り付けられ、柔軟なゴム等の弾性
を有する弾性部材からなる先端部材58と、管腔部材5
7の後端に取り付けられ、挿通する操作を行う場合に把
持等される太径の後端部材59とより構成される。
【0072】図12に示すように前記先端部材58は軸
方向にその内径と外径が連続的に変化するテーパ状をな
しており、前記管腔部材57の内径、外径に合わせた肉
厚の接続部から先端側にいくに従って次第に細くなり、
その先端部の内径は、前記カバー式内視鏡本体2Aの挿
入部の最小外径よりわずかに小さい内腔径を有してい
る。
【0073】従って、図12に示す状態からさらにカバ
ー式内視鏡本体2Aの挿入部を前方に押し出しすことに
より、先端部材58を弾性変形させてスライディングチ
ューブ56内に挿入部を挿通することができ、この状態
ではスライディングチューブ56の先端とカバー式内視
鏡本体の挿入部との間に殆どクリアランス(隙間)が発
生しないようにできる構造となっている。
【0074】図14はスライディングチューブ56内に
カバー式内視鏡本体2Aを挿通した第4実施例における
使用例を示す。図14に示すように例えば大腸60内の
検査を行う際、スライディングチューブ56に予めカバ
ー式内視鏡本体2Aの挿入部を挿通させておき、大腸6
0内にある程度、挿入部の先端側を挿入させた後にその
挿入部に沿ってスライディングチューブ56を大腸60
内に挿入させる。
【0075】この時、スライディングチューブ56の先
端部材58はカバー式内視鏡本体2Aの挿入部が挿通さ
れていることによって弾性変形し、スライディングチュ
ーブ56とカバー式内視鏡本体2Aの挿入部との先端に
おけるクリアランス(隙間)が発生しない。
【0076】そのためスライディングチューブ56にカ
バー式内視鏡本体2Aの挿入部に沿って大腸60内に挿
入する際、大腸壁をスライディングチューブ56とカバ
ー式内視鏡本体2Aの挿入部との隙間に挟み込むことを
解消でき、安全性を確保した状態で使用できる。
【0077】従って、この実施例によれば、スライディ
ングチューブ56とカバー式内視鏡本体2Aのクリアラ
ンスに大腸壁等の生体組織を挟み込むことなく、安全に
使用できる効果がある。また、第1実施例と同様の作用
及び効果を有する。尚、上記生体組織を挟み込むことな
く使用できる効果を得る構成は、上述したものに限ら
ず、先端部材58の先端内径は、カバー式内視鏡の挿入
部の最大外径よりわずかに小さい径でも有効となる場合
がある。
【0078】なお、上記弾性変形する弾性部材で形成し
た先端部材58の内腔面に、キシロカインゼリ等の潤滑
剤を塗布したり、シリコンオイルなどを含浸した或いは
含む弾性部材で形成したりして、内側に挿通されるカバ
ー式内視鏡の挿入部のスライド移動を円滑に行うことが
できるようにしても良い。
【0079】また、スライディングチューブ56の管腔
部材57の内腔形状は、円形に限らず、図15に示すよ
うに、(カバー用内視鏡の挿入部を被覆した状態の)カ
バー式内視鏡本体2Aの挿入部の断面形状(点線で示す
楕円形状)に合わせて相似形の楕円形状にしても良い。
より広義には、管腔部材57の内腔形状を挿入部の非円
形断面形状に相似形にしてもよい。
【0080】また、図16(a)に示すように、非円形
としての楕円形状の内腔を有する第1の管腔部材62
と、その外側に軸方向に係止されていて、周方向には回
動自在に設けられる円形の第2の管腔部材62とで管腔
部材58を構成し、使用時においてカバー式内視鏡本体
の挿入部のねじり動作に伴い、スライディングチューブ
の管腔部材58の第1の内腔部材62だけが矢印で示す
ように回動し、例えば図16(b)に示すような断面形
状にもなるような構造にしても良い。
【0081】さらに、スライディングチューブの管腔部
材58をオートクレーブ滅菌が可能となるよう耐熱性を
有するフッ素樹脂とし、また、図17に示すように側部
に孔64を設けることによって滅菌性を向上させるよう
にしても良い。図18は図16の断面を拡大して孔64
を示す。なお、図17において、生体組織を挟み込むこ
とがないようするには管腔部材58の先端に、図12等
で示した先端部材58を設けるようにすれば良く、この
先端部材58を着脱自在で管腔部材58の先端に取り付
ける構造にしても良い。
【0082】次に本発明の第5実施例を説明する。この
実施例の目的は内視鏡カバーへのカバー用内視鏡の装着
を容易にすることにある。まず、その背景を説明する。
カバー式内視鏡は、内視鏡カバーにカバー用内視鏡を挿
入して使用する。
【0083】内視鏡カバーのうち、体腔内に挿入される
挿入部カバー部の内部には送気用、送水用、吸引用の各
チューブや機種によっては処置具起上用操作ワイヤ等、
様々な内蔵物が設けられている。これら内蔵物は挿入部
カバーの中で特に位置規制されているわけではなく、各
内蔵物の重なりあった状態が発生する。
【0084】カバー用内視鏡は、このような挿入部カバ
ー部の中に挿入して使用されるが、元々挿入部カバー部
の内径寸法は、各内蔵物が整列し、そこにカバー用内視
鏡が挿入された状態で丁度よい寸法となっている。よっ
て上述のように、内蔵物が重なったりすると、カバー用
内視鏡のスペースが小さくなり、カバー用内視鏡の挿入
が困難になる。このため、以下の構成にして内視鏡カバ
ーへのカバー用内視鏡の装着を容易にするカバー式内視
鏡を提供することを目的とする。
【0085】図19は本発明の第5実施例の先端側の構
造を一部切り欠いて示す。挿入部カバー部81の先端に
は、先端カバー82が配設されている。この先端カバー
82にはレンズカバー83、送気ノズル84、送水ノズ
ル85、チャンネル開口部86が設けられている。
【0086】また、挿入部カバー部81の内側には、先
端カバー82の送気ノズル84から手元側に延出される
送気チューブ(図示せず)、送水ノズル85から手元側
に延出される送水チューブ87、チャンネル開口部86
から手元側に延出され、処置具が挿通され、送水チュー
ブ87等よりも太いチャンネルチューブ88が延設され
ている。
【0087】一方、カバー用内視鏡89の挿入部の先端
には、硬質の先端構成部材90が配設されている。この
先端構成部材90には、観察光学系91、照明光学系9
2と、さらに先端構成部材90の側面には外側に突出し
て(挿入部カバー部81内を挿通された)管状部材とし
ての各チューブを整列させるようにそれぞれ隔離する
(隔離)部材としてのセパレータ93とが設けられてい
る。
【0088】このセパレータ93は例えば送気チューブ
とチャンネルチューブ88とを隔離する突片と、チャン
ネルチューブ88と送水チューブ87とを隔離する突片
とが設けてある。
【0089】なお、セパレータ93は図19のように先
端構成部材90と一体式に設けても、図20のように先
端構成部材90と別体に設けて、一方の例えばセパレー
タ93側に凹部93a他方の先端構成部材90側に凸部
90aを設ける等して着脱できる構造にしたもののどち
らの構造でもかまわない。なお、カバー用内視鏡89の
内部には第1実施例などの最大湾曲角を規制する規制手
段が設けてある。
【0090】次にこの実施例の作用を説明する。カバー
用内視鏡89を挿入部カバー部81に挿入し始める初期
状態において各内蔵物(チューブ類)が正しく整列し、
かつセパレータ93が正規位置にセットされていれば、
万が一、挿入部カバー部81の途中で内蔵物同士の重な
りが発生していたとしても、カバー用内視鏡89を徐々
に挿入していくことで、セパレータ93により内蔵物の
重なりは解消し、正規の整列状態となる。
【0091】従って、挿入部カバー部81にカバー用内
視鏡89を挿入していく際に、チューブ類の重なりが発
生しないため、カバー用内視鏡用空間が確保され、挿入
がスムーズに行え、カバー交換といった床例間の作業の
スピード向上を実現できる効果がある。
【0092】また、カバーへの内視鏡装着が確実にでき
るため、無理な操作によるカバー破損、チューブ類座屈
といった不具合を未然に防ぐことができる。また、第1
実施例と同様の作用及び効果を有する。
【0093】なお、図19において、さらに処置具起上
操作用のワイヤ或いはこのワイヤを挿通したガイドチュ
ーブが先端カバー82から手元側に延出されている場合
にはさらにこのワイヤ或いはガイドチューブを隔離する
突片等を設けるようにしても良い。広義には複数の管状
部材を互いに、或いは少なくとも複数に隔離する部材を
設けたものを含む。
【0094】次に本発明の第6実施例を説明する。処置
具等を挿通させるチャンネル管路28や送気管路26、
送水管路27を備える挿入部カバー部18にカバー用内
視鏡挿入部12を挿通した状態の断面図を例えば図4で
示した。これに対してこの実施例では図21(a)のよ
うにカバー用内視鏡挿入部14の断面中心線とチャンネ
ル管路28の断面中心線とを結ぶ線上に配設される湾曲
ワイヤ44の外側に嵌装される密着コイル部材47′と
のクリアランスを他の湾曲ワイヤ44とコイル部材47
とのクリアランスより大きくしている。
【0095】また、図21(b)では湾曲ワイヤ44′
の外径と密着コイル部材47′の外径を共に他の湾曲ワ
イヤ44と密着コイル部材47より大きくしたものであ
る。なお、図21ではストッパを省略した状態で図4に
対応する横断面を示している。
【0096】このように少なくともクリアランスを大き
くする構造にすることにより、挿入部カバー部18を組
み合わせた挿入部の先端側を湾曲操作する際に湾曲ワイ
ヤ44或いは44′の負荷が大きくなるチャンネル管路
が湾曲形状の内側あるいは外側となる方向の湾曲角の低
下や操作力量の低減を防ぐことができる。
【0097】尚、上記で説明したように湾曲ワイヤ44
或いは44′とそれが嵌挿される密着コイル部材47、
47′とのクリアランスを変化させることに限らず、湾
曲部36における湾曲ワイヤ44又は44′を所定の位
置に案内させる環状のガイド部材(或いはワイヤ受け部
材)49とのクリアランスにも適用することができる。
【0098】また、密着コイル部材47又は47′或い
はガイド部材49の内側の表面にテフロンコートとか減
摩剤を塗布或いは含む被膜をコートしたりして挿通され
る湾曲ワイヤ44の滑り性を向上したり、耐久性を向上
したりするようにしても良い。なお、上述した実施例等
を部分的などで組み合わせた実施例等も本発明の範疇に
属する。
【0099】[付記] 1.前記規制手段はストッパを有し、前記ストッパが内
視鏡挿入部にカバーを被覆した状態で所定の湾曲角だけ
曲げられるよう湾曲用ワイヤのストローク量を規制する
請求項1記載のカバー式内視鏡。 2.前記規制手段はストッパを有し、前記ストッパがカ
バー用内視鏡の湾曲部内に設けられている請求項1記載
のカバー式内視鏡。 3.前記規制手段はストッパを有し、前記ストッパがカ
バー用内視鏡の湾曲部とその後方に接続される可撓管と
の接続部に設けられている請求項1記載のカバー式内視
鏡。 4.前記規制手段はストッパを有し、前記ストッパがカ
バー用内視鏡の可撓管内に設けられている請求項1記載
のカバー式内視鏡。 5.前記規制手段はストッパを有し、前記ストッパが規
制するストローク量が複数の湾曲ワイヤで異なる付記1
記載のカバー式内視鏡。
【0100】6.前記規制手段はストッパを有し、前記
ストッパが規制するストローク量において内視鏡挿入部
にカバーを被覆した状態で、カバーに備わる管路部材が
曲げ形状の内側となる湾曲をするためのストローク量が
他の方向の湾曲のためのストローク量より小さく設定さ
れている付記5記載のカバー式内視鏡。 7.前記規制手段はストッパを有し、前記ストッパがカ
バー用内視鏡の湾曲部を構成する湾曲駒の内腔に取り付
けられる環状部材に当接することで湾曲用ワイヤのスト
ローク量を規制する付記2記載のカバー式内視鏡。 8.前記規制手段はストッパを有し、前記ストッパがカ
バー用内視鏡の湾曲部とその後方に接続される可撓管と
の接続部に設けられる口金内に固定されるコイル部材の
前端面に当接することで規制する付記3記載のカバー式
内視鏡。 9.前記規制手段はストッパを有し、前記ストッパがカ
バー用内視鏡の湾曲部を構成する湾曲駒の円周部分で、
その隣接する湾曲駒の円周部分と湾曲時に当接すること
で規制する付記2記載のカバー式内視鏡。 10.前記規制手段はストッパを有し、前記ストッパの
外径はカバー用内視鏡の湾曲部を構成する湾曲駒の内腔
に取り付けられる環状部材の内径より小さくかつ可撓管
との接続部に設けられる口金内に固定されるコイル部材
の内径より大きい付記9記載のカバー式内視鏡。
【0101】11.柔軟な内視鏡用カバーで長尺なカバ
ー用内視鏡の挿入部を被覆して使用するカバー式内視鏡
において、挿入部内に配置された湾曲用ワイヤの軸方向
の動きを所定のストローク量に規制する第1の規制手段
を挿入部内の湾曲部近傍に設け、且つ前記第1の規制手
段で規制される所定のストローク量より大きいストロー
ク量で規制する第2の規制手段を操作部内に設けたカバ
ー式内視鏡。 12.前記第1の規制手段はカバー用内視鏡単体で湾曲
される場合の最大湾曲角に対応するストローク量に設定
され、前記第2の規制手段はカバー式内視鏡で湾曲され
た場合の最大湾曲角に設定される付記11記載のカバー
式内視鏡。カバー式内視鏡で使用される場合における最
大湾曲角に設定でき、カバー用内視鏡単体で使用する場
合における内蔵物を破損させない最大湾曲角に設定でき
る。
【0102】13.略円形断面のカバー用内視鏡挿入部
に少なくとも1つの管腔部材を備える柔軟な内視鏡用カ
バーで被覆し、さらに前記内視鏡用カバーを挿通する可
撓性を有する管腔部材を有する挿入補助具とを備えたカ
バー式内視鏡において、前記挿入補助具の内腔径が前記
内視鏡用カバーを被覆した挿入部の最大径より僅かに大
きな略円形に形成すると共に、前記挿入補助具の先端部
に前記内視鏡用カバーを被覆した挿入部の最大径より小
さい内腔径を有する弾性部材を設けたカバー式内視鏡。 14.前記弾性部材の内腔径が内視鏡用カバーを装着し
た挿入部の最小径より小さい付記12記載のカバー式内
視鏡。挿入補助具の先端と内視鏡用カバーの先端とでク
リアランスが発生しないようにして、組織を挟み込むこ
とを防止する。 15.前記弾性部材の内腔と外形が連続的に変化するテ
ーパー形状となっている付記14記載のカバー式内視
鏡。 16.前記弾性部材の内腔面に潤滑剤が塗布されている
付記14記載のカバー式内視鏡。
【0103】17.略円形断面のカバー用内視鏡挿入部
に少なくとも1つの管腔部材を備える柔軟な内視鏡用カ
バーを被覆し、さらに前記内視鏡用カバーを挿通する可
撓性を有する管腔部材を有する挿入補助具とを備えたカ
バー式内視鏡において、前記挿入補助具の内腔径が前記
内視鏡用カバーを被覆した挿入部の非円形断面形状と略
相似形であるカバー式内視鏡。 18.内視鏡用カバーを被覆した挿入部の非円形断面形
状に相似な内腔を有する第1の管腔部材と、前記第1の
管腔部材の外側に軸方向には係止されていて、周方向に
は回動自在の第2の管腔部材を備える付記17記載のカ
バー式内視鏡。 19.内部に複数の管状部材を備えた内視鏡用カバー
と、前記内視鏡用カバーに挿入されるカバー用内視鏡と
からなるカバー式内視鏡において、カバー用内視鏡の挿
入部の少なくとも一部に、前記内視鏡用カバーに配置さ
れた管状部材を互いに隔離する部材を設けたカバー式内
視鏡。 20.内視鏡用カバーに配置された管状部材を互いに隔
離する部材が、カバー用内視鏡から着脱自在である付記
19記載のカバー式内視鏡。
【0104】
【発明の効果】以上説明した本願の構成によりカバーを
被覆しない内視鏡単体において、その挿入部先端を最大
に湾曲させても内蔵物を破損することなく、かつ繰り返
し湾曲操作を行っても常に所望の最大湾曲角度を得るこ
とができる。
【0105】またカバーを被覆した状態でさらにスライ
ディングチューブを併用して大腸等の生体内に挿入する
場合に、カバー式内視鏡挿入部とスライディングチュー
ブとのすき間に生体組織を挟み込むことなく安全に使用
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を備えた内視鏡装置の全体構成図。
【図2】カバー用内視鏡の構造を示す断面図。
【図3】挿入部カバー部の構造を示す概略断面図。
【図4】挿入部カバー部にカバー用内視鏡の挿入部を挿
通した状態での湾曲部付近での断面図。
【図5】カバー用内視鏡を湾曲した状態と、カバー式内
視鏡を湾曲した状態の斜視図。
【図6】本発明の第2実施例におけるカバー用内視鏡の
構造を示す断面図。
【図7】第2実施例の変形例における湾曲させた状態で
の湾曲駒を示す側面図。
【図8】本発明の第3実施例におけるカバー式内視鏡の
挿入部の断面図。
【図9】挿入部カバー部を切り欠いて挿入部を示す斜視
図。
【図10】本発明の第4実施例におけるカバー式内視鏡
の構成要素を示す斜視図。
【図11】カバー式内視鏡本体の挿入部の横断面図。
【図12】スライディングチューブにカバー式内視鏡本
体を途中まで挿入した状態を示す縦断面図。
【図13】図12のA−A線横断面図。
【図14】第4実施例の使用例を示す説明図。
【図15】第4実施例の第1の変形例における管腔部材
の横断面図。
【図16】第4実施例の第2の変形例における管腔部材
の横断面図。
【図17】第4実施例の第3の変形例における管腔部材
の斜視図。
【図18】図17における一部を拡大して示す縦断面
図。
【図19】本発明の第5実施例におけるカバー式内視鏡
の先端側を一部切り欠いて示す斜視図。
【図20】第5実施例の変形例
【図21】本発明の第6実施例における湾曲ワイヤと密
着コイル部材とのクリアランスの関係を湾曲部付近での
横断面で示す説明図。
【符号の説明】
1…内視鏡装置 2…カバー式内視鏡 3…カバー 4…カバー用内視鏡 12…挿入部 13…操作部 18…挿入部カバー部 26…送気チューブ 27…送水チューブ 28…吸引チューブ 35…先端部 36…湾曲部 37…可撓管部 38…ライトガイド 41…撮像ユニット 43…湾曲駒 44…湾曲(操作)ワイヤ 46…口金 47…密着コイル部材 48…ストッパ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟な内視鏡用カバーで長尺なカバー用
    内視鏡の挿入部を被覆して使用するカバー式内視鏡にお
    いて、挿入部内に配置された湾曲用ワイヤの軸方向の動
    きを所定のストローク量に規制する規制手段を挿入部内
    の湾曲部近傍に設けたことを特徴とするカバー式内視
    鏡。
JP22837594A 1994-09-22 1994-09-22 カバー式内視鏡 Expired - Fee Related JP3394608B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22837594A JP3394608B2 (ja) 1994-09-22 1994-09-22 カバー式内視鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22837594A JP3394608B2 (ja) 1994-09-22 1994-09-22 カバー式内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0889473A true JPH0889473A (ja) 1996-04-09
JP3394608B2 JP3394608B2 (ja) 2003-04-07

Family

ID=16875485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22837594A Expired - Fee Related JP3394608B2 (ja) 1994-09-22 1994-09-22 カバー式内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3394608B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013146727A1 (ja) * 2012-03-27 2013-10-03 国立大学法人大阪大学 内視鏡用オーバーチューブ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013146727A1 (ja) * 2012-03-27 2013-10-03 国立大学法人大阪大学 内視鏡用オーバーチューブ
JPWO2013146727A1 (ja) * 2012-03-27 2015-12-14 国立大学法人大阪大学 内視鏡用オーバーチューブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3394608B2 (ja) 2003-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5407036B2 (ja) 処置用内視鏡
EP1029414B1 (en) Video rectoscope
EP1849396B1 (en) Endoscope flexible tube, and endoscope device
JP2006280602A (ja) 内視鏡
EP2428157A1 (en) Intuitive, multi-function, ergonomic endoscopic system with a sheath of varying elasticity and a tip which fits natural orifices
JP2009528899A (ja) 放射状溝を有する内視鏡カテーテル器具
JPH09238893A (ja) 内視鏡
JP3325103B2 (ja) カバー方式の内視鏡
WO2019102679A1 (ja) 内視鏡の先端部および内視鏡
JP3537180B2 (ja) カバー方式内視鏡
JP5506724B2 (ja) 内視鏡装置
JPH0889473A (ja) カバー式内視鏡
US10159401B2 (en) Assist device and endoscopic system
JP3376852B2 (ja) 内視鏡装置
JPH08280603A (ja) カバー式内視鏡
JP3965163B2 (ja) 内視鏡、および内視鏡を収納する収納器
JPH06319677A (ja) カバー式内視鏡
CN213606253U (zh) 一种内镜及具有外置钳子管道的内镜插管结构
JP3514820B2 (ja) カバー方式内視鏡
JP4847175B2 (ja) 内視鏡システム、及び内視鏡挿入補助具
JP3290006B2 (ja) カバー式内視鏡
JP3959276B2 (ja) 内視鏡
JPH07116106A (ja) カバー式内視鏡
JPH08280608A (ja) 内視鏡
JP2018175225A (ja) 内視鏡システム

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030120

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080131

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100131

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110131

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120131

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees