JPH0889176A - 大豆たん白及びその製造法 - Google Patents

大豆たん白及びその製造法

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JPH0889176A
JPH0889176A JP6236623A JP23662394A JPH0889176A JP H0889176 A JPH0889176 A JP H0889176A JP 6236623 A JP6236623 A JP 6236623A JP 23662394 A JP23662394 A JP 23662394A JP H0889176 A JPH0889176 A JP H0889176A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】色調が白色であると同時に加熱ゲル化性の優れ
た大豆たん白を得ることを目的とした。 【構成】5%水溶液の色調(色差計によるz値)が、2
5以上であり、且つ18%水溶液を80℃にて30分加
熱した時の加熱ゲル値(レオメーターにより、プランジ
ャー球直径8mmにて測定したゼリー強度)が250g
・cm以上である大豆たん白、及び、脱脂大豆から大豆
蛋白を水抽出する前に、脱脂大豆に対して2〜5重量倍
の水を加え、温度55〜80℃で10分以上処理するこ
とを特徴とする大豆たん白の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,色調が白色であり、
且つ、加熱ゲル化性に優れた大豆たん白を提供するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近,大豆たん白、特に分離大豆たん白
は、各種の食品に、その加熱ゲル化性(ここでいう加熱
ゲル化性とは、粉体に対して3〜5倍の水を加え、フー
ドカッター等で十分均一に分散させた後、70〜100
℃で加熱した時の凝固性を示す)が注目され利用されて
いる。その際、問題となるのは、色調が黄色みがかって
いる為、各種の食品の色調面に違和感を与えることであ
る。
【0003】この点を改良すべく、従来から種々の製法
が考案されている。特開平4−207159号公報にお
いては、酸沈殿大豆たん白の水分散性液をアルカリ金属
水酸化物で中和してpHを6.2〜8.0に調整する大
豆たん白素材の製造法が示されているが、これは、アル
カリ土類金属水酸化物を併用している為、蛋白の不溶化
が生じ、加熱ゲル化性が低下し、本発明の加熱ゲル値は
得られない。
【0004】特開昭55−156554号公報等におい
ては、脱脂大豆を含水アルコールで洗浄して溶剤変性さ
せることにより大豆製品の風味と色調を改良しようとし
ているがこれにおいても、加熱ゲル化性が低下し、本発
明の加熱ゲル値は得られない。
【0005】以上のように色調と物理物性の両面を改良
する手法が見いだされることにより更なる大豆たん白の
応用範囲が広がると想定出来る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等
は、色調が白色であると同時に加熱ゲル化性の優れた大
豆たん白を得ることを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記問題
点を解決すべく鋭意研究する中で、未変性に近い(通常
NSIが80以上)脱脂大豆を出発原料としても、特定
量(通常脱脂大豆に対して2〜5倍量の水の量)の水を
加えることにより、抽出系の温度を55〜80℃となし
10分以上保持する処理を行った脱脂大豆を用いて、そ
の後常法により抽出した大豆たん白が目的を満足する知
見を得た。具体的にはかかる特定量の温度による処理を
行った脱脂大豆を、それより低い温度(通常60℃以
下)且つ多水系(通常、脱脂大豆に対して5倍を越える
水の量)で蛋白質を抽出し水不溶性画分(オカラ)と水
溶性画分(豆乳)に分離し、該水溶性画分を等電点沈殿
して得られるカードから分離大豆たん白を製造すること
により前記課題を解決出来ることを見いだし本発明を完
成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、5%水溶液の色調(色差
計によるz値)が、25以上であり、且つ18%水溶液
を80℃にて30分加熱した時の加熱ゲル値(レオメー
ターにより、プランジャー球直径8mmにて測定したゼ
リー強度)が250g・cm以上である大豆たん白であ
る。又、本発明は、脱脂大豆から大豆蛋白を水抽出する
前に、脱脂大豆に対して2〜5重量倍の水を加え、温度
55〜80℃で10分以上処理することを特徴とする大
豆たん白の製造法である。
【0009】尚、本明細書においては、ことわらないか
ぎり、色調(z値)は、5%水溶液のz値を示し、加熱
ゲル値(レオメーターによるゼリー強度)としては、1
8%水溶液を80℃、30分加熱した時のゼリー強度を
表す。
【0010】先ず、本発明の大豆たん白について説明す
る。本発明の大豆たん白は、色調(色差計によるz値)
が、25以上である。この値が低いと色調が白くないこ
とを意味し、目的の大豆たん白を満足しない。同時に本
発明の大豆たん白は、加熱ゲル値(レオメーターによる
ゼリー強度)が、250g・cm以上である。この値よ
り低い加熱ゲル値では目的の大豆たん白を満足しない。
この両条件を同時に満足する大豆たん白は知られていな
い。
【0011】次に、本発明の大豆たん白の製造法につい
て説明する。本発明の特徴は、脱脂大豆から大豆蛋白を
水抽出する前に、脱脂大豆に対して、特定量(2〜5重
量倍)の水を加え抽出系を特定の温度(55〜80℃)
に10分以上保つことにある。
【0012】本発明に用いる脱脂大豆は、丸大豆から常
法により、大豆油を抽出したものを使用することが出来
る。
【0013】本発明の特徴は、実質的に蛋白変性の低い
脱脂大豆(通常NSIが約80以上)を用いても目的の
大豆たん白を得ることが出来る。通常、脱脂大豆を加熱
処理した蛋白変性の高いもの(通常NSIは80未満)
を用いて得られる大豆たん白の風味は改善させるもの
の、色調が黄色がかる傾向にある。
【0014】脱脂大豆に加える水の量は、脱脂大豆に対
して、2〜5倍、好ましくは、3〜4倍が適当である。
加水量が少ないと、脱脂大豆に部分的のみ吸収され、加
水量が多すぎると等電点沈殿を行った時のカード部の脱
水性が悪く、回収量が少なく、いわゆるカードの締まり
が悪くなり加熱ゲル化性が低下する傾向にある。その理
由は、締まりの悪いカードでは、カード中にホエーが残
存することによりそのホエー成分(アルブミン蛋白や糖
類)が加熱ゲル化性を低下させると考えられる。
【0015】加水した状態でのpHは、通常、中性域
(通常、約6.0〜8.0)が好ましい。極端な酸性域
やアルカリ域は好ましくない。
【0016】脱脂大豆の前記温度中での保持時間は、1
0分間以上が適当であり、好ましくは30分以上が適当
である。保持時間の上限は特に制限するものではない
が、生産効率の観点より長時間保持することは好ましく
ないので180分間未満が通常である。保持時間が10
分未満では、得られた分離大豆たん白の加熱ゲル化性が
低く好ましくない。
【0017】保持温度としては、脱脂大豆に水を加えた
後の温度が55℃から80℃、好ましくは、60℃から
70℃が適当である。温度が低いと得られる大豆たん白
の加熱ゲル化性が低く、温度が高すぎてもカードの締ま
りが悪くなり得られる大豆たん白の加熱ゲル強度が低く
なる。
【0018】以上の前処理を行った含水脱脂大豆を通常
の大豆たん白抽出法を用いて抽出することが出来る。
【0019】大豆たん白抽出の温度は、通常の大豆蛋白
の抽出工程を採用することが出来る。例えば、前記温度
よりも低い温度(通常60℃以下、好ましくは、55℃
未満)で、且つ、前記より多い水の存在下(通常脱脂大
豆の5倍量を越える量、好ましくは、7倍量を越える
量、より好ましくは9倍量を越える量)にて大豆たん白
を抽出することが適当である。
【0020】抽出の脱脂大豆に対する加水倍率が少ない
とスラリーの粘度が高く、抽出の為の攪拌が困難であ
る。又、あまりに多すぎると(例えば30倍量を越える
等)生産コストがかさみ実用的でない。
【0021】抽出温度は前記前処理した脱脂大豆に加水
することにより温度が低下するので特に調製することは
少ない。抽出温度が高いと、酸沈を行った時のカード部
の固形分量が低い。いわゆるカードの締まりが悪くな
り、加熱ゲル性が低下する。
【0022】又、抽出pHは、中性域(6.0〜8.0
前後)が好ましく、特に好ましくは6.2〜6.8であ
り、pHが低いと、蛋白の抽出量が低く、pHが高すぎ
ると得られた分離大豆たん白の色調が赤褐色化する傾向
にある。
【0023】以上のように脱脂大豆から大豆たん白を抽
出し、オカラ成分やホエー成分を除去して分離大豆たん
白を製造することが出来る。
【0024】例えば、前記脱脂大豆の抽出液から水不溶
性画分(オカラ)を遠心分離等により分離・除去し、得
られた水溶性画分(豆乳)に対して、酸を加えて等電点
沈殿させ、上清のホエー分を遠心分離等により分離・除
去する。得られた蛋白沈殿物を中和し、加熱殺菌後乾燥
して分離大豆たん白の粉末を得ることが出来る。乾燥前
の溶液状態の分離大豆たん白溶液でも使用可能である。
【0025】本発明の大豆たん白は前記脱脂大豆からホ
エーを除いた濃縮大豆たん白、更にオカラ成分を除去し
中和した分離大豆たん白を用いることが出来るが、色調
及びゲル形成能の観点より分離大豆たん白が好適であ
る。
【0026】この大豆たん白の利用分野としては、加熱
ゲルが要求されるハム、ソーセージや惣菜への利用が適
している。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明の実施態様を説明
する。 実施例1 実質的に未変性の脱脂大豆(NSI86)3重量部(以
下「部」)に対して、65℃の温水を12部加え、均一
になるように攪拌した。
【0028】60℃にて60分間保持し、更に、12部
の温水を加えpHを7.2、温度50℃に調整し、30
分間、ホモミキサー(特殊機械工業株)を用いて攪拌抽
出した後、遠心機(国産遠心機株)を用いて、1300
×Gにて10分間遠心分離し、豆乳とオカラに分離し
た。
【0029】豆乳に塩酸を加えてpH4.5にて酸沈殿
させ、更に、遠心機(国産遠心機株)を用い1300×
Gにて10分間遠心し、カードとホエーに分離し、カー
ドを水酸化ナトリウムを用いて、pH7.0に中和し、
140℃5秒の殺菌後、噴霧乾燥し水分4.5%の分離
大豆たん白粉末(T−1)を得た。
【0030】評価方法としては、得られた分離大豆たん
白の5%溶液の色調と、18%ペースト(粉体に対して
4.5倍加水)をケーシング折径35mmに充填し80
℃にて30分加熱し、そのゼリー強度を測定した。
【0031】色調については、色差計(日本電色工業
株)を用いて測定した。ゼリー強度については、レオメ
ーター(山電株製)を用い、プランジャー球としては、
直径8mmのものを使用して測定した。
【0032】カードの締まり状態の評価としては、酸沈
殿した後、遠心分離により得られたカードの固形分を測
定した。測定法としては、酸沈殿により得たカードを1
05℃にて24時間放置し、残存重量を測定した。 実施例2 実質的に未変性の脱脂大豆(NSI86)3部に対し
て、65℃の温水を12部加え均一になるように加え、
60℃にて60分間保存し、更に、12部の25℃の水
道水を加えpHを6.8、温度50℃に調整し、ホモミ
キサー(特殊機械工業株)を用いて30分間攪拌抽出し
た後、遠心機(国産遠心機株)を用いて、1300×G
にて10分間遠心分離し、豆乳とオカラを分離した。得
られた豆乳から実施例1と同様な方法で、分離大豆たん
白粉末(T−2)を得た。 比較例1 実質的に未変性の脱脂大豆(NSI86)3部に対し
て、24部の50℃の温水を加えpHを7.2に調整
し、ホモミキサー(特殊機械工業株)を用いて、30分
間攪拌抽出した。遠心機(国産遠心機(株))を用い
て、1300×Gにて10分間遠心分離し、豆乳とオカ
ラを分離した。得られた豆乳から実施例1と同様な方法
で分離大豆たん白粉末(C−1)を得た。 比較例2 実質的に未変性の脱脂大豆(NSI86)3部に対し
て、95℃の温水を12部加え、均一になるように、攪
拌した。90℃にて60分間保存し、更に、12部の水
道水及び氷を用いて50℃に調整し、pHを7.2に調
整し、ホモミキサー(特械工業株)を用いて 30分間
攪拌抽出した。
【0033】遠心機(国産遠心機株)を用いて、130
0×Gにて10分間遠心分離し豆乳とオカラを分離し
た。得られた豆乳から実施例1と同様な方法で分離大豆
蛋白粉末(C−2)を得た。 比較例3 実質的に未変性の脱脂大豆(NSI86)3部に対し
て、45℃の温水を12部加え、均一になるように攪拌
し、40℃にて60分間保存し、更に、12部温水を用
いて50℃に調整し、pHを7.2に調整し、ホモミキ
サー(特殊機械工業(株))を用いて30分間攪拌抽出
した。遠心機(国産遠心機株)を用いて、1300×G
にて10分間遠心分離し豆乳とオカラを分離した。得ら
れた豆乳から実施例1と同様な方法で分離大豆蛋白粉末
(C−3)を得た。 比較例4 実質的に未変性の脱脂大豆(NSI86)3部に対し
て、65℃の温水を21部加え、均一になるように攪拌
し、60℃にて60分間保存し、更に、3部の氷を加
え、pHを7.2、温度50℃に調整しホモミキサー
(特殊機械工業株)を用いて、30分間攪拌抽出した。
遠心機(国産遠心機株)を用いて、1300×Gにて1
0分間遠心分離し、豆乳とオカラを分離した。得られた
豆乳から実施例1と同様な方法で分離大豆たん白粉末
(C−4)を得た。 比較例5 実質的に未変性の脱脂大豆(NSI86)3部に対し
て、65℃の温水を3部加え、極力均一になるように攪
拌した60℃にて60分間保存し、更に、21部の温水
を加えpHを7.2、温度50℃に調整しホモミキサー
(特殊機械工業株)を用いて、30分間攪拌抽出した。
【0034】遠心機(国産遠心機株)を用いて、130
0×Gにて10分間遠心分離し、豆乳とオカラを分離し
た。得られた豆乳から実施例1と同様な方法で分離大豆
たん白粉末(C−5)を得た。 比較例6 実質的に未変性の脱脂大豆(NSI86)3部に対し
て、65℃の温水を12部加え、均一になるように攪拌
した。60℃にて5分間保存し、更に、12部の水道を
加え、pHを7.2、温度50℃に調整し、ホモミキサ
ー(特殊機械工業株)を用いて、30分間攪拌抽出した
遠心機(国産遠心機株)を用いて、1300×Gにて1
0分間遠心分離し、豆乳とオカラを分離した。得られた
豆乳から実施例1と同様な方法で分離大豆たん白粉末
(C−6)を得た。 比較例7 実質的に未変性の脱脂大豆(NSI86)3部に対し
て、65℃の温水を12部加え、均一になるように、6
0℃にて60分間保存し、更に、12部の75℃の温水
を加えpHを7.2、温度70℃に調整し、ホモミキサ
ー(特殊機械工業株)を用いて30分間攪拌抽出した
後、遠心機(国産遠心機株)を用いて1300×Gにて
10分間遠心分離し、豆乳とオカラを分離した。得られ
た豆乳から実施例1と同様な方法で、分離大豆たん白粉
末(C−7)を得た以上の製法で調整した分離大豆たん
白粉末の5%溶液の色調、18%ペースト加熱ゲルの固
さ及び、酸沈カードの固形分を示す。
【0035】
【表1】 ---------------------------------------------------------------- 分離大豆蛋白 T−1 T−2 C−1 C−2 C−3 ---------------------------------------------------------------- カード固形分(%) 40 41 40 32 39 色調 a値 -4.0 -4.1 -4.2 -1.5 -4.0 b値 1.0 0.9 0.9 1.5 1.0 z値 28 31 25 28 26 ゼリー強度 280 300 100 120 95 (g・cm) ----------------------------------------------------------------
【0036】
【表2】 ---------------------------------------------------------------- 分離大豆蛋白 C−4 C−5 C−6 C−7 ---------------------------------------------------------------- カード固形分(%) 31 40 40 33 色調 a値 -4.1 -4.2 -4.1 -4.0 b値 0.8 0.9 0.9 0.9 z値 26 24 26 25 ゼリー強度 130 105 120 115 (g・cm) ---------------------------------------------------------------- T−1とC−1の比較より、NSI86の脱脂大豆に対
して、65℃の4倍量の温水を加え、60℃で60分放
置させると、それを行わない区に比べゼリー強度の増強
が認められ、z値(白さ)が増し、本加熱処理の有効性
が示される。
【0037】T−1とC−2の比較より、NSI=86
の脱脂大豆に対して、95℃の4倍量の温水を加え90
℃で60分間加熱処理を行うとカードの締まりが悪化
し、a値(赤み)増しゼリー強度の増強が認められず、
加熱温度が高すぎては目的を達しえないとが示される。
【0038】T−1とC−3の比較より、NSI=86
の脱脂大豆に対して、45℃の4倍量の温水を加え90
℃で60分間加熱処理を行っても、ゼリー強度の増強が
認められず、加熱温度が、低すぎるは目的を達しえない
ことが示される。
【0039】T−1とC−4の比較より、NSI=86
の脱脂大豆に対して、65℃の7倍量の温水を加え、6
0℃で60分放置させると、カードの締まりが悪化し、
ゼリー強度の増強が認められないことから加熱処理時の
加水量が多すぎないことが重要であることが示される。
【0040】T−1とC−5の比較より、NSI=86
の脱脂大豆に対して、65℃の1倍量の温水を加え、6
0℃で60分放置させても、ゼリー強度の増強が認めら
れないことら加熱処理時の抽出倍率が少なくないことが
重要であることが示される。
【0041】T−1とC−6の比較より 未変性脱脂大
豆に対して、65℃の4倍量の温水を加え、放置時間が
5分であると、ゼリー強度の増強が認められず、放置時
間が重要であるこが示される。
【0042】T−1とC−7の比較より、抽出温度を7
0℃にて行うと、カードの締まりが悪くゼリー強度の増
強が認められないことから抽出温度は高過ぎないことが
重要であることが示される。 応用例1 T−1)とC−1)の粉末状の大豆たん白を同じ量だけ
用い、ソーセージを作ったところ、以下のような差が認
められ、本処理が実用系でも有効であることが判明し
た。
【0043】
【表3】(ソーセージ配合) ------------------------------------------------------ 分離大豆蛋白 実施例3 比較例8 ------------------------------------------------------ 豚肉(肩) 43 43 豚脂 18.5 18.5 分離大豆蛋白T−1 5 分離大豆蛋白C−1 5 水 33.5 33.5 ------------------------------------------------------ 小 計 100 100 ------------------------------------------------------ 食塩 1.7 1.7 L−アスコルビン酸 0.03 0.03 ピロリン酸Na 0.3 0.3 亜硝酸Na 0.01 0.01 MSG 0.3 0.3 砂糖 0.3 0.3 ソルビン酸K 0.1 0.1 フマール酸CF 0.2 0.2 ------------------------------------------------------ 製法としては、サイレントカッター(ヒガシモト機械株
製)を使用し、常法で作成した。
【0044】ソーセージの硬さについては、10mmの
厚みにカットし、レオナー(山電株製)を用いて測定し
た。
【0045】色調については、同上のサンプルを色差計
(日本電色株製)を用いて測定した。
【0046】官能評価については、パネラー5人に5点
評価(5点良い、4点やや良い3点 普通 2点 やや
悪い 1点 悪い)を依頼し、その平均を取った。
【0047】
【表4】 ------------------------------------------------------- 実施例3 比較例8 ------------------------------------------------------- 固さ(×106dyne/cm2) 1.75 1.49 色調 a 6.3 6.2 b 9.7 9.6 z 52 50 官能評価 風味 5 3 色調 5 4.5 食感 5 2 -------------------------------------------------------
【0048】
【効果】以上説明したように、本発明により色調が白
く、且つ加熱ゲル性の優れた分離大豆たん白を得ること
が可能となったものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5%水溶液の色調(色差計によるz値)
    が、25以上であり、且つ18%水溶液を80℃にて3
    0分加熱した時の加熱ゲル値(レオメーターにより、プ
    ランジャー球直径8mmにて測定したゼリー強度)が2
    50g・cm以上である大豆たん白。
  2. 【請求項2】脱脂大豆から大豆蛋白を水抽出する前に、
    脱脂大豆に対して2〜5重量倍の水を加え、温度55〜
    80℃で10分以上処理することを特徴とする大豆たん
    白の製造法。
JP6236623A 1994-09-30 1994-09-30 大豆たん白及びその製造法 Expired - Lifetime JP2765489B2 (ja)

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US08/528,816 US5760182A (en) 1994-09-30 1995-09-15 Soybean protein and its production

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