JPH0889005A - 整畦機 - Google Patents

整畦機

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JPH0889005A
JPH0889005A JP25277894A JP25277894A JPH0889005A JP H0889005 A JPH0889005 A JP H0889005A JP 25277894 A JP25277894 A JP 25277894A JP 25277894 A JP25277894 A JP 25277894A JP H0889005 A JPH0889005 A JP H0889005A
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ridge
soil
levee
rotor
raising
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JP25277894A
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Daisuke Fujii
大介 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】整畦機の整畦時の畦への盛り土が畦の反対側に
逸出しないように設けられる遮蔽板が盛り土の状態に応
じて変形できず、抵抗が大きい点を改善する。 【構成】剛直な遮蔽板の代わりにゴム等の可撓性材を設
ける。縦寸法の異なる複数の可撓性材を設ける。 【効果】盛り土の状態に倣って変形し、その抵抗を少な
くし、しかも土の逸出を防止できる。可撓性材を複数に
すると、畦の高さに合った縦寸法の合った可撓性材が畦
の上面に垂直に近い状態で接触しその反対側への土の漏
れや逸出を抑制あるいは防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、畦に対する盛り土の逸
出防止機構を改善した整畦機に関する。
【0002】
【従来の技術】田圃には畦を作り、水を堰して蓄えた
り、他人の田圃との境界にしたり、あるいは農作業のた
めの歩道にすることが行われている。このような畦は漏
水しないこと、人が歩いても崩れないこと及び高さや幅
が変化せず安定していること等が良いものとされてい
る。このような畦を作るには、従来、ロータで土を堀り
起こして畦に盛り上げ、その土をほぼへの字状の畦叩き
板で叩き、畦の上面及び一方側面を叩き固める整畦機が
開発されている。この整畦機には、ロータで畦に盛り上
げらた土が畦の反対側に逸出しないように遮蔽板を設け
ることも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記整
畦機では、畦の反対側に土が逸出しないように設ける遮
蔽板は、剛直な金属板を使用しているので、畦に盛られ
る土の具体的状況に適合できず、その遮蔽板が盛り土に
押されることにより、作業中の整畦機の円滑な進行が妨
げられることがあった。
【0004】本発明の第1の目的は、畦の反対側に土が
逸出するのを防止する遮蔽体を盛られる土の状態に適合
できるようにすることにある。本発明の第2の目的は、
畦の整畦しようとする部分から盛り土がその反対側に逸
出又は漏れないようにすることにある。本発明の第3の
目的は、作業中の整畦機の円滑な進行を妨げないように
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)、機枠に泥土を堀り起こして旧畦
に盛り上げる土起こし手段と、該土起こし手段により盛
り上げられた泥土を整畦する整畦体を有する整畦機にお
いて、上記土起こし手段を覆う覆い板をその先端が垂下
されその下端が畦上面の上方に位置する構造に設け、そ
の垂下された垂下部に可撓性材を有する畦面垂下部材を
設けた整畦機を提供するものである。また、本発明は、
(2)、機枠に泥土を堀り起こして旧畦に盛り上げる土
起こし手段と、該土起こし手段により盛り上げられた泥
土を整畦する整畦体を有する整畦機において、上記土起
こし手段を覆う覆い板をその先端が垂下されその下端が
畦上面の上方に位置する構造に設け、その垂下された垂
下部に縦寸法の異なる複数の可撓性材を有する畦面垂下
部材を設けた整畦機、(3)、機枠に泥土を堀り起こし
て旧畦に盛り上げる土起こしロータと、該土起こしロー
タにより盛り上げられた泥土を叩き固める畦叩き板を有
する整畦機において、上記畦叩き板は畦の上面及び一方
側面を叩く形状に形成し、上記ロータを覆う覆い板をそ
の先端が垂下されその下端が畦上面の上方に位置する構
造に設け、その垂下された垂下部に縦寸法の異なる複数
の可撓性材を有する畦面垂下部材を設け、かつ該縦寸法
の異なる複数の可撓性材は上記機枠側の縦寸法が最も短
く、順次畦側に縦寸法の長い可撓性材を重ねて設ける整
畦機、(4)、複数の可撓性材の内少なくとも最も機枠
側の可撓性材は折り返して形成されそのその折り返し部
が下端に位置する上記(2)又は(3)の整畦機を提供
するものである。
【0006】
【作用】畦面垂下部材の可撓性材はその変形が容易であ
るので、畦に盛られる土の状態に倣って変形し、盛り土
に対する抵抗力を小さくできるが、縦寸法の異なる複数
の可撓性材を設け、例えば機枠側に近い可撓性材の縦寸
法を最も短くし、順次畦側に縦寸法の長い可撓性材を配
置すると、畦の高さに応じて縦寸法の適合した可撓性材
が畦の上面に垂直に近い状態で接触することができ、そ
れより反対側への土の漏れを抑制することができる。そ
の際機枠側の縦寸法の最も短い可撓性材の下端を折り返
し部にすると、盛り土の圧力が最も大きいロータ側の可
撓性材をその圧力に耐え易くすることができる。
【0007】
【実施例】次に本発明の一実施例の整畦機を説明する。
図1中、Tはトラクタ、Aは整畦機であって、整畦機A
はその機枠が主機枠1とこれに後述のピストン装置を取
り付ける部材とからなり、主機枠1がトラクタTの後方
上部に設けられた取付枠aにリンクb、cを介して取り
付けられているとともに、トラクタ後方下側両側に設け
られた回動自在のリンクd、eに回動自在に連結され、
さらにこの主機枠1の前方上部とトラクタ後方上部中央
が長さを調節自在にできる調整リンクfで連結され、こ
れらにより調整リンクfにより定められた角度に保持さ
れた整畦機Aは図示省略した油圧装置によって回動する
上記取付枠aを介して下方に回動でき、またこの油圧装
置による取付枠aの上方への回動により元の位置に戻る
ことができるようになっている。上記整畦機Aは、トラ
クタTの水平方向の動力取出軸gに図示省略した自在継
手を介して連結された動力伝達軸hに減速器1aが連結
され、この減速器には動力取出軸hに対して水平面上直
角の方向よりトラクタの進行方向に対して後方に7度傾
斜しかつ上記動力取出軸に対して垂直方向下方に20度
傾斜した伝動軸1bが連結され、この伝動軸にロータ2
が取り付けられ、さらにこれら伝動軸とロータ2の間に
土当板1cが設けられている。このような構造により、
上記動力伝達軸の回転力が上記伝動軸に、上記減速器に
より減速かつ方向を変えられ、さらにその回転方向がト
ラクタの進行方向に対応する回転方向と逆方向に回転す
るように伝達され、これによりロータ2はその軸が上記
伝動軸と同様の角度を以て位置しかつその回転方向がト
ラクタの進行方向に対する回転方向とは逆方向に回転す
るようになっている。
【0008】このロータ2には、図2、3に示すよう
に、その先端がこのロータ2の軸方向先端側に湾曲され
ている回転羽根2a、2a・・・が離間して設けられて
おり、これら回転羽根は軸の先端から基部にゆくにした
がって長さが長くなり、その先端包絡面は円錐台の側面
の形状をなし、ロータ2が回転したとき各回転羽根は土
に水平面より一定の等しい深さ侵入できるようになって
いる。このロータ2の回転羽根は後述の畦叩き板の畦叩
き完了位置より畦側に突出することはなく、旧畦を堀り
起こさない。すなわち、図3に示すように、畦叩き板1
0の畦叩き完了位置は、一点鎖線で示されており、ロー
タ2の回転羽根2a、2a・・は畦叩き板の畦叩き完了
位置より、主機枠1側にある。
【0009】図2、4中、3は畦土分離誘導装置であ
り、後に詳細に説明する土分離誘導体3aを取り付ける
取付体3bが畦の幅方向に進退するスライドロッド3c
に固着され、このスライドロッド3cは上記主機枠1に
前方に向かって突設されたアーム3dの先端に設けられ
た断面四角筒状のロッド受け体3eに進退自在に嵌挿さ
れ、さらに図4に示すようにこのロッド受け体3eの前
面に並列して2組の螺子孔とこれに螺合するボルトから
なるロッド固定具3f、3fが設けられている。なお、
図4には取付体3bと土分離誘導体3aとの間に補強材
3’bが設けられているが、図2にはこれが省略して示
されている。このようにしてスライドロッド3c、ロッ
ド受け体3e及びロッド固定具3f、3fを主体にした
位置可変機構が構成されるが、スライドロッド3cをロ
ッド受け体3eに対して進退し、ロッド固定具3f、3
fにより固定することにより片持ち支持の土分離誘導体
3aの畦の幅方向に対する位置を変えることができる。
また、スライドロッド3cをロッド受け体3eから抜取
ることができ、その角度を変えて再度嵌挿すると田圃面
に対する角度も変えることができる。この場合にはスラ
イドロッド3c、ロッド受け体3eを断面5角形以上の
多角形にしてその回転角度を細かく調整できるようにす
ることが好ましい。なお、3gは可撓性材の土飛散防止
体、3hはロータの上を覆う半円状のカバー、3jは畦
と平行に前方に突出しかつ畦側に湾曲している土止め板
であり、上記土当板1cに取付けられている。土分離誘
導体3aはロータ2(図4中では回転羽根の先端は省略
されている)の土起こし可能部分より前側、即ち、ロー
タ2の軸心より前側に取付けられ、前側に傾斜している
とともに、細長帯状形状(例えばナタ刃)を有し、地面
側に凸状に緩やかに湾曲し、旧畦の一方側面と上面の一
部に食い込める角度に設けられ、かつ分離した土を上記
ロータ2の前側に誘導できるように形成され、その先端
は自由端となっておりロータ2の軸心より前側に位置し
ている。
【0010】誘導された土はロータで砕かれて畦に盛り
上げられる。図1中、4は上記ロータ2の上部及び両側
を覆う断面弧状の覆い板であり、この覆い板4はその先
端が垂下され、その下端が畦上面の上方に位置する。こ
の垂下部に畦面垂下部材4aが着脱自在に設けられてい
る。すなわち、図5に示すようにこの畦面垂下部材は上
記垂下部に着脱自在の取付板4bとその下端裏面にボル
ト締めにより取り付けられたゴム、プラスチック、毛皮
等の皮などからなる可撓性材4c、4d、4eからなっ
ている。なお、図5中、畦土分離誘導装置3は一部を省
略している。可撓性材4dは、上記可撓性材4cと同様
の材質(同一であっても異なっても良い)でこれより縦
寸法が短く畦まで届かず、可撓性材4eもこれと同様の
材質(可撓性材4c、4dと同一であっても異なっても
良い)でさらににこれより縦寸法が短く形成し、可撓性
材4eを主機枠1側になるようにして順次畦側に縦寸法
が長い可撓性材4d、4cを重ねて設け、図6(イ)の
低い畦4c−1に可撓性材4c、同図(ロ)の中位の畦
4d−1に可撓性材4d、同図(ハ)の高い畦4e−1
に可撓性材4eの先端がほぼ垂直状態で接触し、それぞ
れの接触した可撓性材より短いものはその先端を自由に
し、長いものは屈曲して下端面を畦に接触させる。この
ようにすると、それぞれの畦の高さに応じて盛り上げた
土が整畦する畦の部分の反対側に漏れないようにでき
る。
【0011】この際、図7に示すように、可撓性材4’
eを可撓性材4cと同様あるいはこれと異なる縦寸法に
して折り返し、その先端に断面弧状の折り返し部4fを
形成し、ロータ2により盛り上げられる土の圧力が最も
かかる可撓性材をそれに耐えるように強くし、その土の
圧力を弱めて下方に落とすようにしても良い。この場合
は高い畦の場合は図8(ハ)に示すようにその折り返し
部4fの先端弧状部外面を畦に接触する。図7中、図5
と同一符号部は同一構成部分を示す。なお、縦寸法の異
なる可撓性材を図5、7とは逆の順序に配置することも
でき、ランダムに配置することもでき、これら及び図
5、7の場合のいずれも複数の可撓性材の厚さをその配
列の順序に従って順次変えても良く、ランダムにしても
良い。また、設ける数は3個に限らず、2個、4個以上
でも良い。上記は可撓性材を複数設けたが、可撓性材4
cのみの場合のように単数でも良く、その場合畦面垂下
部材は着脱自在であってもなくてもよい。また、上記い
ずれの場合も可撓性材にスリットを設け、部分的に変形
容易にしその他の部分に変形圧力が及ばないようにして
もよい。スリットは縦、横、斜めその他変形できるもの
であれば良く、全面あるいは部分的に設けても良い。こ
の可撓性材に関する発明の他の目的として、盛り土の圧
力を部分的に緩和し、他の部分にその影響が現れないよ
うにすることとしても良い。
【0012】整畦機Aには、図1に示すように上記減速
器1aにクランク(又はカム)を介して水鉄砲の如きプ
ランジャーポンプ5が連結され、このプランジャーポン
プにはゴム等の可撓性管5aが連結され、これにピスト
ン装置6が連結されている。このピストン装置6は、図
9に示すように、シリンダ6aが支持枠7に回動自在に
支持されているとともに、このシリンダ6aとともに回
動する復帰用板8が設けられ、上記支持枠7の両側に設
けた突起に引っ掛けられたゴム紐等の弾性材9の中間部
が復帰用板8の先端の当片に当接され、シリンダ6aの
後方への回動は主機枠1側に戻されるように付勢され、
元の位置に復帰できるようになっている。ピストン装置
6は、詳細は図示省略したが、図9に示すようにそのシ
リンダ6aを覆う四角筒状のスリーブ6bがそのシリン
ダ内を進退するピストンのピストンロッド6cに取り付
けられ、かつシリンダ6aの下端に固着した四角板6d
の周側を摺動することにより回り止めされてこのピスト
ンロッドと共に進退自在に設けられている。ピストンロ
ッド6cの先端には整畦体としての畦叩き板10が設け
られている。すなわち、この畦叩き板10は、畦の芯部
に向かって進退するように位置決めされて畦の上面と一
方側面を叩く形状の断面ほぼへの字状であって毛皮等の
土付着防止材を張り合わせた叩き面10aを有し、その
前後両側に設けられた側板間に嵌合筒部10bが設けら
れ、この嵌合筒部10bに上記ピストンロッドの先端が
挿入され、さらに上記叩き面が畦に向かって回動自在に
なるように軸支され、かつこのピストンロッドの畦に向
かう方向の両側に断面半円状のゴム等からなる緩衝体
(図示省略)が嵌合筒部とピストンロッドの間に挟着さ
れ、畦叩き板は元の姿勢に復帰可能に回動自在に設けら
れている。
【0013】上記前後両側の側板には、畦の上面及び一
方側面を叩くそれぞれの叩き面側に支持杆10c(側面
叩き面側は省略)が架け渡され、上記支持枠7の両側に
設けられたフック状の係止片7a(一方は図示省略)と
の間にゴム等の非バネ系弾性材長尺体のゴムチューブ1
1、11が二重に架け渡されており、これらにより畦叩
き板戻し機構を構成する。このような構造において、ピ
ストン装置6のピストンが油圧の作用で押し下げられる
と、そのピストンロッドはスリーブとともに回り止めさ
れて押し下げられ、ゴムチューブ11、11は伸ばされ
るが、その油圧の解放によりそのゴムチューブの復元弾
性力によりピストンロッドはスリーブとともに回り止め
されて押し上げられる。
【0014】上記したように畦叩き板10はピストン装
置とともに畦の後方に回動自在に設けられ、自らは畦に
向かって回動自在に設けられ、かついずれも元の位置に
復帰可能に設けられているが、畦叩き板を整畦時に畦の
高さに合わせるには、図1、2に示すように上記支持枠
7をスライダー12aに取り付け、このスライダーに螺
合するねじ杆12bを操作することによりこのスライダ
ーをその両側に摺動自在に嵌合した固定案内杆12c、
12cにガイドさせて上下動させれば良い。なお、12
dはスライダーの側面に螺入され、固定案内杆12cに
締めつけ可能な固定用ねじ杆であり、一方側のみ示すが
他方の側にも設けられている。また、水平方向に畦叩き
板を移動させるには、図1、2に示すように上記支持枠
7を水平位置調整板13に取り付け、水平位置調整板1
3に長孔を設け、これに主機枠1から突設したボルトを
挿入し、ボルトの長孔中の位置を決めてナット締めす
る。
【0015】図1、2、に示すように、14は尾輪であ
り、車輪14aを有する。この車輪14aはその周面が
例えば数cmの幅広に形成され、その中央に鋼鉄その他
の硬質材からなる突起が周方向に間隔をおいて放射状に
設けられ、これらの突起は長突起14a−1、中突起1
4a−2、短突起14a−3からなり、その順序は問わ
ず、それぞれの同一種類の突起が隣接して設けられても
良いが、図示のように異なって設けられることが好まし
く、その場合でも長、中、短、・・・あるいは長、短、
中、・・・でも良いが、長、中、長、短、・・・のよう
にすることが好ましい。さらにはこれらの順序を設け
ず、ランダムでも良い。その設ける間隔も一定間隔に限
らず、ランダムでも良い。その突起の長さは、車輪の直
径が30cnの場合には例えば長突起が70mm、中突
起が50mm、短突起が35mmであり、全体で10数
本設けることを例示でき、70mm〜35mmの間で任
意長さの任意の数の同じ又は異なる突起を設けることが
できるが、これらに限るものではない。長さが異なると
草等の引っ掛かる頻度の少ない突起が生じ、これが地面
に突き刺さる機能を害されないですむ。車輪14aはパ
イプ14bの先端に設けられた軸受片14cに回動自在
に軸支され、バイプ14bは外側パイプ14dに上下動
自在に嵌合され、内外パイプに設けた貫通孔にピン14
eを差し込むことによりその高さ位置を固定することが
できるようになっている。
【0016】パイプ14bは図示省略したが尾輪用スラ
イドロッドに取付けられ、この尾輪用スライドロッドは
主機枠1に後方に向かって突設されたアームの先端に設
けられた断面四角筒状の尾輪用スライドロッド受け体に
進退自在に嵌挿され、さらにこの尾輪用スライドロッド
受け体後面側に螺子孔とボルトからなる固定具が並列し
て設けられている。これらの構造は上記崩土誘導体の位
置可変機構と同様である。このような構造により、車輪
14aは尾輪用スライドロッドの畦に向かう方向の進退
によりその位置が決められ、その位置は尾輪用スライド
ロッドを尾輪用スライドロッド受け体に固定具により固
定することにより決められる。尾輪14は車輪14aを
接地させて使用するものであるが、トラクタに吊持ちさ
れた整畦機が畦側に重心があるので、その重量を一部支
持するものであり、その設置位置は、ロータが堀り起こ
した田圃の跡15に車輪14aが接地する位置でも良い
が、その跡15にはその車輪14aが接地しない位置で
も良く、その場合には、トラクタと主機枠1の畦側連結
部、すなわち図1中、主機枠1とeの連結部より畦側に
することが好ましいが、その他でも良い。16は田圃の
面、17は畦である。
【0017】次に本実施例の作用を説明する。まず、図
1に示すように、整畦機AをトラクタTに連結して田圃
に入り、動力取出軸gを駆動し、ロータ2及び畦叩き板
10を動作させる。次に、土分離誘導体3aが旧畦の一
方側面及び上面の一部に侵入できるようにその位置を調
整し、また、ロータ2の回転羽根が田圃の表層土に侵入
できるように整畦機Aの全体の位置を調整し、さらに畦
叩き板が畦を叩くことができるようにその位置を調整す
る。この状態で、トラクタTを畦に平行に進行させる
と、土分離誘導体3aが畦の一方側面及び上面の土の一
部を分離し、その分離した土はロータ2の前に落とさ
れ、ロータ2はこれを砕き、堀り起こされた田圃の土と
ともに畦に盛り上げ、これを畦叩き板10が叩き固め
る。この際、図3に示すように、畦叩き板10の畦叩き
完了位置は、一点鎖線で示されており、ロータ2の回転
羽根2a、2a・・は畦叩き板の畦叩き完了位置より、
主機枠1側にある。このようにすると、ロータは比較的
草の少ない田圃の土のみを堀り起こすので,草が絡み付
くことが少なく、その機能を良く発揮することができ
る。一方、土分離誘導体3aは、旧畦の土を分離する
が、草が絡み付いても容易に切断することができ、その
機能を損なうことがない。
【0018】畦面垂下部材4aの可撓性材4c〜4dは
可撓性があるので、ロータに盛り上げられた土が押し寄
せて来てもそれに倣って変形し、しかも土の飛散を防止
できる。この際、可撓性材4c〜4eを設けることによ
り、図6、8に示すように、畦の高低に合わせて長短3
種類の可撓性材4c〜4eのそれぞれを畦の上面にほと
んど弛まない状態で接地させて整畦する側からその反対
側への土の漏れを抑制あるいは防止することができ、ま
た、畦面に弛んだ状態で接地している可撓性材はさらに
その先への土の漏れや逸出を抑制あるいは防止し、さら
にこれら可撓性材が多重になる部分にはロータにより盛
られる土が当たったときに変形し難いとともに、その圧
力を弱め、そのため重なりが少ない部分でも土の圧力が
小さくなっているからその変形が少なく土の漏れを抑制
あるいは防止できるようになる。この可撓性材を多重に
する効果は、図7に示すように下端に折り返し部4fを
有する可撓性材4’eを設けることにより、高められ、
さらにこの折り返し部は可撓性があるとともに弾力があ
り、土の圧力に対する抵抗力も大きい。
【0019】また、尾輪14は、突起を車輪の周方向に
離間して設けたので、突起で接地面に突き刺さることに
より、草やわら、泥が車輪14aに絡まっったり付着し
ても車輪14aの回転が確実に行われ、ロータ2が堀り
起こした跡のみならず、ロータ2が耕起しない田圃面で
もその性能を良く発揮することができる。特に後者の水
分が多く、車輪がぬかり易く、その回転の抵抗が大きい
場合でもその回転を確実に行ってその性能を確保でき
る。突起の長さが異なると特にその効果が良い。また、
車輪14aがロータ2の堀り起こした跡と、主機枠1と
そのトラクタとの畦側連結結の間に設けると、畦に近過
ぎもせず、したがって畦叩き板による畦叩き動作にとも
なう振動の影響を少なくでき、しかも畦側に重心が偏る
整畦機の重量の一部を効果的に支持することができる。
【0020】畦叩き動作に伴って、ゴムチューブ11、
11は畦叩き板の戻り動作を促進するが、その戻り動作
の速度はゴムチューブを一重にして使用するか二重以上
の多重にして使用するかはその選択が自由であり、しか
もゴムチュープをそのように使用することも簡単であ
り、バネ部材のように多重にして使用することはその部
材の調達その他の点で容易でなく、その弾性力を容易に
は変えられないものに比べ、便利な点がある。
【0021】上記ロータの構造も別の発明とすることが
でき、その発明の目的として、旧畦の草等によりロータ
の土起こし部分が動作不良にならないこと、ロータが旧
畦を堀り起こしたりしないで済むようにすることが挙げ
られる。これらの発明の構成は次のようにすることがて
きる。 機枠に機枠に泥土を堀り起こして旧畦に盛り上げる
土起こし手段と、該土起こしロータにより盛り上げられ
た泥土を整畦する整畦板を有する整畦機において、上記
機枠に畦の土の一部を分離しその分離した土を上記土起
こし手段の前側に誘導する土分離誘導体又はこれと該土
分離誘導体の少なくとも畦の幅方向に対する位置を調整
自在にする位置可変機構を有する畦土分離誘導装置を設
けた整畦機。 機枠に泥土を堀り起こして旧畦に盛り上げる土起こ
しロータと、該土起こしロータにより盛り上げられた泥
土を叩き固める畦叩き板を有する整畦機において、上記
畦叩き板は畦の上面及び一方側面を叩く形状に形成し、
上記土起こしロータはその土起こし可能部分の畦側先端
が上記畦叩き板の畦叩き完了位置より畦側に突出しない
ように設け、かつ上記機枠に畦の土の一部を分離しその
分離した土を上記土起こし手段の前側に誘導する土分離
誘導体又はこれと該土分離誘導体の少なくとも畦の幅方
向に対する位置を調整自在にする位置可変機構を有する
畦土分離誘導装置を設けた整畦機。 このようにすると、土分離誘導体を少なくとも畦の幅方
向に位置調整自在に設けたので、畦をその幅方向の任意
の寸法で分離その分離した土を土起こしロータ等の土起
こし手段の前に誘導することができ、その際旧畦の草等
に影響されることなくこれを行うことができる。また、
ロータの土起こし部分が畦叩き板の畦叩き完了位置より
畦側に突出しないように設けると、田圃面より草の多い
旧畦をロータは堀り起こすことがないので、草等がその
土起こし部分に絡み付くようなことが少なく、その機能
を良く発揮することができ、平地に新畦を作る場合には
これだけでも有効である。このように旧畦の堀り起こし
と田圃面の堀り起こしの機能を分担してそれぞれの機能
をより良く発揮させることができる。なお、土分離誘導
体は皿状体のその凹部を畦と反対側に向けたもの、ある
いはディスク板を回転自在に設けたもので良く、整畦機
を進行させることにより畦の土を分離し、ロータ等の土
起こし手段前に誘導させるようにしても良い。この場
合、これらの土分離誘導体は後方ほど機枠との幅を狭め
るようにするその誘導をし易くなる。
【0022】また、上記尾輪も別発明とすることがで
き、その目的として、尾輪を振動の影響を少なくしかも
整畦機の重量の一部を効果的に支持するようにするこ
と、草や藁、泥が絡まったり付着しても車輪が確実に回
転するようにすること、特に未耕起の田圃におけるその
回転を確実にすくまようにすることを挙げることができ
る。その発明の構成は次のようにすることができる。 トラクタに連結された機枠に泥土を堀り起こして旧
畦に盛り上げる土起こしロータと、該土起こしロータに
より盛り上げられた泥土を叩き固める畦叩き板を有する
整畦機において、上記機枠に尾輪を設け、該尾輪は回転
自在の車輪の周面に複数の突起を離間して有する整畦
機。 トラクタに連結された機枠に泥土を堀り起こして旧
畦に盛り上げる土起こしロータと、該土起こしロータに
より盛り上げられた泥土を叩き固める畦叩き板を有する
整畦機において、トラクタと機枠の畦側の連結部と、上
記ロータが堀り起こした田圃の跡との間に尾輪を設け、
該尾輪は回転自在の車輪の周面に複数の突起を離間して
有する整畦機。 本発明(請求項の発明)及び上記発明は、その2つ以上
の組み合わせでも良く、その場合にはそれぞれの発明の
目的を達成できるのみならず、その相乗効果も発揮する
ことができる。
【0023】上記それぞれの発明において、「ピストン
とシリンダからなる油圧ポンプとピストンとシリンダか
らなるピストン装置をそれぞれ機枠に設け、該油圧ポン
プと該ピストン装置を可撓性管により連結し、該ピスト
ン装置のピストンロッドに上記畦叩き板を支持し、」の
限定を加えても良い。畦叩き板を叩く機構等の整畦機構
は上記のほかの他の油圧機構、てこ−クランク(カム)
機構その他畦叩き板を往復動させるどのような機構でも
良く、その叩く機構はストロークが10cm以下の比較
的振幅の小さい、いわゆる振動型でも良い。また、土起
こし手段は畦に平行なロータでも良く、その場合畦を堀
り起こさなくてもよく、鋤でも良く、その他土を堀り起
こして畦に盛り上げるもののみならず、土を主に盛り上
げるだけのものでも良い。上記の発明において、「整畦
機構を有する」、「整畦体は土付着防止材を有する」、
「可撓性材はスリットを有する」の少なくとも1つの限
定を付した整畦機の発明としても良い。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、可撓性材を設けたの
で、盛られる土の状態に倣って容易に変形でき、しかも
土の逸出を防止することができ、さらに縦寸法の異なる
複数の可撓性材を多重に設けると、畦の高低に応じて縦
寸法の適合した可撓性材が垂直に近い状態で垂下される
ので、整畦する部分の反対側に土が漏れるのを防止し、
さらに縦寸法が長くて弛んでいる可撓性材はさらにその
先に土が逸出するのを抑制あるいは防止し、また、縦寸
法が短く畦に届かない可撓性材は盛り土の圧力を弱めて
重なりの少ない可撓性材の変形の負担を少なくして、土
の漏れや逸出を抑制あるいは防止できる。この際、可撓
性材を折り返し、その折り返し部を下端にするとその変
形抵抗力が大きくなり、盛り土の圧力を良く受け止める
ことができ、機枠側に最も縦寸法の短い可撓性材を配し
た場合で畦に接した場合にその効果が最もよく現れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の整畦機の使用状態の斜視図
である。
【図2】その覆い板を取り除いた状態のロータと畦土分
離誘導装置との関係を示す斜視説明図である。
【図3】そのロータと畦叩き板との関係を示す説明図で
ある。
【図4】本実施例に使用の畦土分離誘導装置を主に示す
拡大斜視図である。
【図5】本実施例の畦面垂下部材を示す拡大斜視図であ
る。
【図6】その作用を示す説明図である。
【図7】その他の実施例の畦面垂下部材を示す拡大斜視
図である。
【図8】その作用を示す説明図である。
【図9】本実施例の一部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 主機枠 2 ロータ 3 畦土分離誘導装置 3a 土分離誘導体 4a 畦面垂下部材 4c〜4e 可撓性材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図9】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠に泥土を堀り起こして旧畦に盛り上
    げる土起こし手段と、該土起こし手段により盛り上げら
    れた泥土を整畦する整畦体を有する整畦機において、上
    記土起こし手段を覆う覆い板をその先端が垂下されその
    下端が畦上面の上方に位置する構造に設け、その垂下さ
    れた垂下部に可撓性材を有する畦面垂下部材を設けた整
    畦機。
  2. 【請求項2】 機枠に泥土を堀り起こして旧畦に盛り上
    げる土起こし手段と、該土起こし手段により盛り上げら
    れた泥土を整畦する整畦体を有する整畦機において、上
    記土起こし手段を覆う覆い板をその先端が垂下されその
    下端が畦上面の上方に位置する構造に設け、その垂下さ
    れた垂下部に縦寸法の異なる複数の可撓性材を有する畦
    面垂下部材を設けた整畦機。
  3. 【請求項3】 機枠に泥土を堀り起こして旧畦に盛り上
    げる土起こしロータと、該土起こしロータにより盛り上
    げられた泥土を叩き固める畦叩き板を有する整畦機にお
    いて、上記畦叩き板は畦の上面及び一方側面を叩く形状
    に形成し、上記ロータを覆う覆い板をその先端が垂下さ
    れその下端が畦上面の上方に位置する構造に設け、その
    垂下された垂下部に縦寸法の異なる複数の可撓性材を有
    する畦面垂下部材を設け、かつ該縦寸法の異なる複数の
    可撓性材は上記機枠側の縦寸法が最も短く、順次畦側に
    縦寸法の長い可撓性材を重ねて設ける整畦機。
  4. 【請求項4】 複数の可撓性材の内少なくとも最も機枠
    側の可撓性材は折り返して形成されそのその折り返し部
    が下端に位置する請求項2又は3記載の整畦機。
JP25277894A 1994-09-22 1994-09-22 整畦機 Pending JPH0889005A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009183300A (ja) * 2009-04-07 2009-08-20 Kobashi Kogyo Co Ltd 畦塗り機
WO2024085006A1 (ja) * 2022-10-17 2024-04-25 株式会社クボタ 除草装置及び畦成形機

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