JPH0888359A - 電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
電界効果トランジスタ及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH0888359A JPH0888359A JP22449894A JP22449894A JPH0888359A JP H0888359 A JPH0888359 A JP H0888359A JP 22449894 A JP22449894 A JP 22449894A JP 22449894 A JP22449894 A JP 22449894A JP H0888359 A JPH0888359 A JP H0888359A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ion
- gate electrode
- effect transistor
- field effect
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高出力FETの利得、効率の減少を起こすこ
となく、耐圧を向上できるデバイス構造及びその製造方
法を提供する。 【構成】 ソースおよびドレイン電極下に形成された2
つの第1のイオン打込み領域と同一導電型で、第1のイ
オン打込み領域よりも低濃度、低エネルギー、かつ広い
領域に、ゲート電極とソース電極の間およびゲート電極
とドレイン電極の間に形成された2つの第2のイオン打
込み領域の特にドレイン側のイオン化不純物の深さ方向
の分布を、ゲート電極側で浅く、かつゲート電極から離
れるに従って深くする。
となく、耐圧を向上できるデバイス構造及びその製造方
法を提供する。 【構成】 ソースおよびドレイン電極下に形成された2
つの第1のイオン打込み領域と同一導電型で、第1のイ
オン打込み領域よりも低濃度、低エネルギー、かつ広い
領域に、ゲート電極とソース電極の間およびゲート電極
とドレイン電極の間に形成された2つの第2のイオン打
込み領域の特にドレイン側のイオン化不純物の深さ方向
の分布を、ゲート電極側で浅く、かつゲート電極から離
れるに従って深くする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電界効果トランジスタに
係り、高周波動作時において出力パワー、効率が高く、
耐圧が高い高出力電界効果トランジスタと、それを用い
た増幅器に関する。
係り、高周波動作時において出力パワー、効率が高く、
耐圧が高い高出力電界効果トランジスタと、それを用い
た増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】イオン打ち込みによりチャネルを形成し
ているFET(Field Effect Transister;電界効果トラ
ンジスタ)として、例えば特開平2−32546に記載
されている。
ているFET(Field Effect Transister;電界効果トラ
ンジスタ)として、例えば特開平2−32546に記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高出力FETでは、高
周波において利得や効率が大きく、かつゲート耐圧が大
きい必要がある。とことが利得、効率に対する耐圧は、
相入れない特性であり、利得や効率を高めようとすると
耐圧が劣化するという問題点があった。本発明の第1の
目的は、利得や効率を劣化させることなく耐圧を向上さ
せうる構造と、その製造方法を提供することにある。ま
た、第2の目的は、高性能な増幅器を得ることにある。
周波において利得や効率が大きく、かつゲート耐圧が大
きい必要がある。とことが利得、効率に対する耐圧は、
相入れない特性であり、利得や効率を高めようとすると
耐圧が劣化するという問題点があった。本発明の第1の
目的は、利得や効率を劣化させることなく耐圧を向上さ
せうる構造と、その製造方法を提供することにある。ま
た、第2の目的は、高性能な増幅器を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、イオ
ン打ち込み領域の形状が、特にゲートのドレイン側でな
だらかに分布するか、階段状に分布する構造により達成
される。より具体的には、ソースおよびドレイン電極下
に形成された2つの第1のイオン打込み領域と同一導電
型で、第1のイオン打込み領域よりも低濃度、低エネル
ギー、かつ広い領域に、ゲート電極とソース電極の間お
よびゲート電極とドレイン電極の間に形成された2つの
第2のイオン打込み領域の少なくとも一方、特にドレイ
ン側のイオン化不純物の深さ方向の分布を、ゲート電極
側で浅く、かつゲート電極から離れるに従って深くする
ことにより達成される。また、2つの第2のイオン打込
み領域の少なくとも一方、特にドレイン側のイオン化不
純物の濃度分布を、ゲート電極側で小さく、かつゲート
電極から離れるに従って大きくすることによっても達成
される。
ン打ち込み領域の形状が、特にゲートのドレイン側でな
だらかに分布するか、階段状に分布する構造により達成
される。より具体的には、ソースおよびドレイン電極下
に形成された2つの第1のイオン打込み領域と同一導電
型で、第1のイオン打込み領域よりも低濃度、低エネル
ギー、かつ広い領域に、ゲート電極とソース電極の間お
よびゲート電極とドレイン電極の間に形成された2つの
第2のイオン打込み領域の少なくとも一方、特にドレイ
ン側のイオン化不純物の深さ方向の分布を、ゲート電極
側で浅く、かつゲート電極から離れるに従って深くする
ことにより達成される。また、2つの第2のイオン打込
み領域の少なくとも一方、特にドレイン側のイオン化不
純物の濃度分布を、ゲート電極側で小さく、かつゲート
電極から離れるに従って大きくすることによっても達成
される。
【0005】上記第2の目的は、このようなFETを用
いて回路を構築することにより達成できる。
いて回路を構築することにより達成できる。
【0006】
【作用】図3に、計算機シミュレーションによって得ら
れた従来構造での電界分布図を示す。図のように、電界
集中は、ゲート電極の端部とドレイン側のN’領域の端
部に起こっている。より大きな電界をかけていくと、こ
れらの場所から破壊が始まるが、通常の条件では特にド
レイン側のN’領域の端部が耐圧を支配している。即
ち、このN’領域をゲート電極から離すほど耐圧は向上
することが分かっている。ところが、この距離を離すほ
ど、ドレイン抵抗やオン抵抗が増加し、これを通じて高
周波での利得や効率が劣化する。従って、従来型の構造
では、両者の特性の比較から最適点を求めていた。
れた従来構造での電界分布図を示す。図のように、電界
集中は、ゲート電極の端部とドレイン側のN’領域の端
部に起こっている。より大きな電界をかけていくと、こ
れらの場所から破壊が始まるが、通常の条件では特にド
レイン側のN’領域の端部が耐圧を支配している。即
ち、このN’領域をゲート電極から離すほど耐圧は向上
することが分かっている。ところが、この距離を離すほ
ど、ドレイン抵抗やオン抵抗が増加し、これを通じて高
周波での利得や効率が劣化する。従って、従来型の構造
では、両者の特性の比較から最適点を求めていた。
【0007】図4に、本実施例の構造における電界分布
図を示す。特に表面近傍での等電位線の密度は少なく、
電界集中がやわらいでいることが分かる。このような構
造では、ゲート耐圧は向上する。また、利得や効率も、
従来構造で単純にN’を離したときよりも劣化しにく
い。
図を示す。特に表面近傍での等電位線の密度は少なく、
電界集中がやわらいでいることが分かる。このような構
造では、ゲート耐圧は向上する。また、利得や効率も、
従来構造で単純にN’を離したときよりも劣化しにく
い。
【0008】このような分布は、後述の実施例のように
作製できるが、制御性の観点から、階段状のイオン打ち
込みプロファイルを持つ構造にしても、同様な効果が得
られる。
作製できるが、制御性の観点から、階段状のイオン打ち
込みプロファイルを持つ構造にしても、同様な効果が得
られる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて具体的
に説明する。
に説明する。
【0010】実施例1 図1に、本発明の実施例1の断面図を示す。まず半絶縁
性GaAs基板1上に、絶縁膜54を蒸着し、通常のホ
トリソグラフィープロセスにより所望の位置にソース及
びドレイン電極領域のための開口部を設ける。次にSi
イオン打ち込み(照射量:3×1013/cm2,加速電圧:125kV)
を行う。次にホトリソグラフィープロセスにより所望の
位置にチャネル領域形成のための開口部を設け、Siイ
オン打ち込み(照射量:5×1012/cm2,加速電圧:80kV)とM
gイオン打ち込み(照射量:5×1011/cm2,加速電圧:150k
V)とを行う。さらに図5に従ってN’層を形成する。ま
ず、(a)ホトリソグラフィープロセスにより所望の位
置にN’層のための開口部を設け、(b)ドライエッチ
ングにより絶縁膜54をテーパー状にエッチングする。
このエッチングは、絶縁膜を削りながら、同時にレジス
トを後退させるため、テーパー状のエッチングができ
る。しかる後、Siイオン打ち込み(照射量:1×1012/cm
2,加速電圧:200kV)を行い、レジスト55、絶縁膜54
を除去し、アルシン雰囲気中で熱処理(850℃,20
分)を行なう。(c)次にソース電極51及びドレイン
電極52をリフトオフにより形成する。ソース・ドレイ
ン電極材料にはAuGe/Mo/Auを用い、材料蒸着
後に窒素雰囲気中で熱処理(400℃,5分)を行なう。
リフトオフのマスクは、通常のホトリソグラフィープロ
セスにより、絶縁膜に開口を形成したものを用いる。ま
た、絶縁膜の開口はウエットエッチによりサイドエッチ
して、リフトオフしやすい形状にしておく。次に、通常
のホトリソグラフィープロセスにより所望の部分を開口
し、ドライエッチングにより絶縁膜をエッチング除去す
る。次に、ゲート長1μm、ゲート幅12mmのゲート
電極53を、リフトオフにより形成する。ゲート電極材
料にはTi/Pt/Auを用いる。このようにして、図
1に示した構造のFETを実現した。本実施例による装
置は、しきい電圧:−3V、飽和出力25dBm、効率
78%、熱暴走開始温度185℃、ゲート−ドレイン間
耐圧:23Vと高性能を示した。
性GaAs基板1上に、絶縁膜54を蒸着し、通常のホ
トリソグラフィープロセスにより所望の位置にソース及
びドレイン電極領域のための開口部を設ける。次にSi
イオン打ち込み(照射量:3×1013/cm2,加速電圧:125kV)
を行う。次にホトリソグラフィープロセスにより所望の
位置にチャネル領域形成のための開口部を設け、Siイ
オン打ち込み(照射量:5×1012/cm2,加速電圧:80kV)とM
gイオン打ち込み(照射量:5×1011/cm2,加速電圧:150k
V)とを行う。さらに図5に従ってN’層を形成する。ま
ず、(a)ホトリソグラフィープロセスにより所望の位
置にN’層のための開口部を設け、(b)ドライエッチ
ングにより絶縁膜54をテーパー状にエッチングする。
このエッチングは、絶縁膜を削りながら、同時にレジス
トを後退させるため、テーパー状のエッチングができ
る。しかる後、Siイオン打ち込み(照射量:1×1012/cm
2,加速電圧:200kV)を行い、レジスト55、絶縁膜54
を除去し、アルシン雰囲気中で熱処理(850℃,20
分)を行なう。(c)次にソース電極51及びドレイン
電極52をリフトオフにより形成する。ソース・ドレイ
ン電極材料にはAuGe/Mo/Auを用い、材料蒸着
後に窒素雰囲気中で熱処理(400℃,5分)を行なう。
リフトオフのマスクは、通常のホトリソグラフィープロ
セスにより、絶縁膜に開口を形成したものを用いる。ま
た、絶縁膜の開口はウエットエッチによりサイドエッチ
して、リフトオフしやすい形状にしておく。次に、通常
のホトリソグラフィープロセスにより所望の部分を開口
し、ドライエッチングにより絶縁膜をエッチング除去す
る。次に、ゲート長1μm、ゲート幅12mmのゲート
電極53を、リフトオフにより形成する。ゲート電極材
料にはTi/Pt/Auを用いる。このようにして、図
1に示した構造のFETを実現した。本実施例による装
置は、しきい電圧:−3V、飽和出力25dBm、効率
78%、熱暴走開始温度185℃、ゲート−ドレイン間
耐圧:23Vと高性能を示した。
【0011】実施例2 図1に、本発明の実施例2の断面図を示す。まず半絶縁
性GaAs基板1上に、絶縁膜54を蒸着し、通常のホ
トリソグラフィープロセスにより所望の位置にソース及
びドレイン電極領域のための開口部を設ける。次にSi
イオン打ち込み(照射量:3×1013/cm2,加速電圧:125kV)
を行う。次にホトリソグラフィープロセスにより所望の
位置にチャネル領域形成のための開口部を設け、Siイ
オン打ち込み(照射量:5×1012/cm2,加速電圧:80kV)とM
gイオン打ち込み(照射量:5×1011/cm2,加速電圧:150k
V)とを行う。さらに図7に従ってN’層を形成する。ま
ず、ホトリソグラフィープロセスにより所望の位置に開
口部を設け、絶縁膜を完全に除去する。次に再度ホトリ
ソグラフィーにより所望の部分を開口し、絶縁膜を少し
残して除去する。しかる後、Siイオン打ち込み(照射
量:1×1012/cm2,加速電圧:200kV)を行い、レジスト5
5、絶縁膜54を除去し、アルシン雰囲気中で熱処理
(850℃,20分)を行なう。次にソース電極51及び
ドレイン電極52をリフトオフにより形成する。ソース
・ドレイン電極材料にはAuGe/Mo/Auを用い、
材料蒸着後に窒素雰囲気中で熱処理(400℃,5分)を
行なう。リフトオフのマスクは、通常のホトリソグラフ
ィープロセスにより、絶縁膜に開口を形成したものを用
いる。また、絶縁膜の開口はウエットエッチによりサイ
ドエッチして、リフトオフしやすい形状にしておく。次
に、通常のホトリソグラフィープロセスにより所望の部
分を開口し、ドライエッチングにより絶縁膜をエッチン
グ除去する。次に、ゲート長1μm、ゲート幅12mm
のゲート電極53を、リフトオフにより形成する。ゲー
ト電極材料にはTi/Pt/Auを用いる。このように
して、図6に示した構造のFETを実現した。
性GaAs基板1上に、絶縁膜54を蒸着し、通常のホ
トリソグラフィープロセスにより所望の位置にソース及
びドレイン電極領域のための開口部を設ける。次にSi
イオン打ち込み(照射量:3×1013/cm2,加速電圧:125kV)
を行う。次にホトリソグラフィープロセスにより所望の
位置にチャネル領域形成のための開口部を設け、Siイ
オン打ち込み(照射量:5×1012/cm2,加速電圧:80kV)とM
gイオン打ち込み(照射量:5×1011/cm2,加速電圧:150k
V)とを行う。さらに図7に従ってN’層を形成する。ま
ず、ホトリソグラフィープロセスにより所望の位置に開
口部を設け、絶縁膜を完全に除去する。次に再度ホトリ
ソグラフィーにより所望の部分を開口し、絶縁膜を少し
残して除去する。しかる後、Siイオン打ち込み(照射
量:1×1012/cm2,加速電圧:200kV)を行い、レジスト5
5、絶縁膜54を除去し、アルシン雰囲気中で熱処理
(850℃,20分)を行なう。次にソース電極51及び
ドレイン電極52をリフトオフにより形成する。ソース
・ドレイン電極材料にはAuGe/Mo/Auを用い、
材料蒸着後に窒素雰囲気中で熱処理(400℃,5分)を
行なう。リフトオフのマスクは、通常のホトリソグラフ
ィープロセスにより、絶縁膜に開口を形成したものを用
いる。また、絶縁膜の開口はウエットエッチによりサイ
ドエッチして、リフトオフしやすい形状にしておく。次
に、通常のホトリソグラフィープロセスにより所望の部
分を開口し、ドライエッチングにより絶縁膜をエッチン
グ除去する。次に、ゲート長1μm、ゲート幅12mm
のゲート電極53を、リフトオフにより形成する。ゲー
ト電極材料にはTi/Pt/Auを用いる。このように
して、図6に示した構造のFETを実現した。
【0012】本実施例による装置は、しきい電圧:−3
V、飽和出力24dBm、効率78%、熱暴走開始温度
180℃、ゲート−ドレイン間耐圧:23Vと高性能を
示した。
V、飽和出力24dBm、効率78%、熱暴走開始温度
180℃、ゲート−ドレイン間耐圧:23Vと高性能を
示した。
【0013】尚、実施例1及び2における条件を以下の
ようにしても良い。Si及びMgイオン打ち込み条件及
びアニール条件、各電極材料等は上記に限らず、所望の
FET特性に応じた適当な条件に変えても良い。また、
N’層及びMgインプラは省いても良い。さらに、Mg
イオンやBeイオンのようなP形のとなるイオンをチャ
ネル形成よりも高エネルギーで打ち込むことによりp型
のバッファ領域を設けても良い。また、これらの実施例
ではNチャネル電界効果トランジスタの例を示したが、
Pチャネルでも良好な結果が得られる。この場合、Nド
ープ層をPドープ層にすることにより達成される。
ようにしても良い。Si及びMgイオン打ち込み条件及
びアニール条件、各電極材料等は上記に限らず、所望の
FET特性に応じた適当な条件に変えても良い。また、
N’層及びMgインプラは省いても良い。さらに、Mg
イオンやBeイオンのようなP形のとなるイオンをチャ
ネル形成よりも高エネルギーで打ち込むことによりp型
のバッファ領域を設けても良い。また、これらの実施例
ではNチャネル電界効果トランジスタの例を示したが、
Pチャネルでも良好な結果が得られる。この場合、Nド
ープ層をPドープ層にすることにより達成される。
【0014】また、実施例1及び2における条件を以下
のようにしても良い。ゲート金属材料にはTi/Pt/
Auを用いたが、これに限らずAl、Ti/Al、WS
i等を用いても良い。また、ソース、ドレイン電極材料
もMo/Au等を用いても良い。プロセスも、ゲートを
リフトオフによって形成する方法をとったが、これに限
らず、ゲートを先に形成し、セルフアラインにインプラ
領域を形成する手法をとっても良い。
のようにしても良い。ゲート金属材料にはTi/Pt/
Auを用いたが、これに限らずAl、Ti/Al、WS
i等を用いても良い。また、ソース、ドレイン電極材料
もMo/Au等を用いても良い。プロセスも、ゲートを
リフトオフによって形成する方法をとったが、これに限
らず、ゲートを先に形成し、セルフアラインにインプラ
領域を形成する手法をとっても良い。
【0015】実施例3 図8に本発明の実施例3の高出力増幅器の回路図を示
す。実施例1乃至2記載のFETを線路206や抵抗2
05、コンデンサ207を用いたマッチング回路と共に
半導体基板上に形成する。こうして得られた高出力増幅
器は、FET100のドレイン電圧及びドレイン電流が
各々4.7V及び30mA、入力信号パワー100m
W、周波数800MHzという条件下で、出力1.7
W,熱暴走開始温度175度という良好な性能が得られ
た。
す。実施例1乃至2記載のFETを線路206や抵抗2
05、コンデンサ207を用いたマッチング回路と共に
半導体基板上に形成する。こうして得られた高出力増幅
器は、FET100のドレイン電圧及びドレイン電流が
各々4.7V及び30mA、入力信号パワー100m
W、周波数800MHzという条件下で、出力1.7
W,熱暴走開始温度175度という良好な性能が得られ
た。
【0016】尚、本実施例ではマッチング回路が同一基
板上にある、所謂モノリシックICの例を示したが、多
少性能は落ちるが製作の容易なハイブリッドIC、即ち
マッチング回路が同一基板上にないものでも良好な結果
が得られる。また、周波数帯が800MHz帯の回路に
ついて記載したが、マッチング回路の変更で他の周波数
帯でも良好な特性が得られた。また、動作電流や動作電
圧もより小さい用途、例えば自動車電話、携帯電話等の
低消費電力動作が必要なでも良好な特性が得られた。こ
の場合、従来素子を用いたときに実現できたのと同等な
特性を得るために必要なセルサイズは、半分以下にでき
た。これは、従来素子よりも本発明によって得られた素
子の性能が良いため、少ない素子数で回路を構成しても
高性能な増幅器が得られるからである。また、本発明の
FETを、他の回路に利用してもよい。
板上にある、所謂モノリシックICの例を示したが、多
少性能は落ちるが製作の容易なハイブリッドIC、即ち
マッチング回路が同一基板上にないものでも良好な結果
が得られる。また、周波数帯が800MHz帯の回路に
ついて記載したが、マッチング回路の変更で他の周波数
帯でも良好な特性が得られた。また、動作電流や動作電
圧もより小さい用途、例えば自動車電話、携帯電話等の
低消費電力動作が必要なでも良好な特性が得られた。こ
の場合、従来素子を用いたときに実現できたのと同等な
特性を得るために必要なセルサイズは、半分以下にでき
た。これは、従来素子よりも本発明によって得られた素
子の性能が良いため、少ない素子数で回路を構成しても
高性能な増幅器が得られるからである。また、本発明の
FETを、他の回路に利用してもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、温度変化に対する特性
変化が小さく、信頼性の高いFETが得られ、これを用
いた高出力増幅器等は性能が向上する。
変化が小さく、信頼性の高いFETが得られ、これを用
いた高出力増幅器等は性能が向上する。
【図1】本発明の電界効果トランジスタの断面構造図で
ある。
ある。
【図2】従来の電界効果トランジスタの断面構造図であ
る。
る。
【図3】従来の電界効果トランジスタでの等電位分布を
表す図である。
表す図である。
【図4】本発明の電界効果トランジスタでの等電位分布
を表す図である。
を表す図である。
【図5】本発明の実施例の電界効果トランジスタの製造
方法である。
方法である。
【図6】本発明の実施例の電界効果トランジスタの断面
構造図である。
構造図である。
【図7】本発明の実施例の電界効果トランジスタの製造
方法である。
方法である。
【図8】本発明の実施例のFETを用いた回路図であ
る。
る。
1…半絶縁性GaAs基板、11……n-オーミック領域、1
2…n-チャネル領域、13…N’領域、51…ソース電
極、52…ドレイン電極、53…ゲート電極、54…絶
縁膜、55…レジスト、100…電界集中領域、200…FE
T、201…アース、202…入力端子、203…出力端子、204
…FETのゲート電圧端子、205…FETのドレイン電
圧端子、206…抵抗、207…ストリップ線路、208…コン
デンサ。
2…n-チャネル領域、13…N’領域、51…ソース電
極、52…ドレイン電極、53…ゲート電極、54…絶
縁膜、55…レジスト、100…電界集中領域、200…FE
T、201…アース、202…入力端子、203…出力端子、204
…FETのゲート電圧端子、205…FETのドレイン電
圧端子、206…抵抗、207…ストリップ線路、208…コン
デンサ。
Claims (5)
- 【請求項1】半導体表面にソース、ゲート、ドレイン電
極を有し、上記ソースおよびドレイン電極下に形成され
た2つの第1のイオン打込み領域、該第1のイオン打込
み領域と同一導電型で、該第1のイオン打込み領域より
も低濃度、低エネルギー、かつ広い領域に、上記ゲート
電極と上記ソース電極の間および上記ゲート電極と上記
ドレイン電極の間に形成された2つの第2のイオン打込
み領域を有する電界効果トランジスタであって、上記第
2のイオン打込み領域の少なくとも一方のイオン化不純
物の深さ方向の分布は、上記ゲート電極側で浅く、かつ
上記ゲート電極から離れるに従って深くなっていること
を特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項2】半導体表面にソース、ゲート、ドレイン電
極を有し、上記ソースおよびドレイン電極下に形成され
た2つの第1のイオン打込み領域、該第1のイオン打込
み領域と同一導電型で、該第1のイオン打込み領域より
も低濃度、低エネルギー、かつ広い領域に、上記ゲート
電極と上記ソース電極の間および上記ゲート電極と上記
ドレイン電極の間に形成された2つの第2のイオン打込
み領域を有する電界効果トランジスタであって、上記第
2のイオン打込み領域の少なくとも一方のイオン化不純
物の濃度分布は、上記ゲート電極側で小さく、かつ上記
ゲート電極から離れるに従って大きくなっていることを
特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項3】上記ゲート電極直下にチャネル導電型の第
3のイオン打込み領域を有する請求項1又は2記載の電
界効果トランジスタ。 - 【請求項4】イオン打ち込みプロセスにおいて、厚さ分
布が不均一な絶縁膜を介してイオン打ち込みをする工程
を含むことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方
法。 - 【請求項5】請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電
界効果トランジスタを用いることを特徴とする電力増幅
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22449894A JPH0888359A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22449894A JPH0888359A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0888359A true JPH0888359A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16814746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22449894A Pending JPH0888359A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0888359A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013539601A (ja) * | 2010-08-23 | 2013-10-24 | デ,ロシェモント,エル.,ピエール | 共振トランジスタゲートを有するパワーfet |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP22449894A patent/JPH0888359A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013539601A (ja) * | 2010-08-23 | 2013-10-24 | デ,ロシェモント,エル.,ピエール | 共振トランジスタゲートを有するパワーfet |
US9881915B2 (en) | 2010-08-23 | 2018-01-30 | L. Pierre de Rochemont | Power FET with a resonant transistor gate |
EP2609626B1 (en) * | 2010-08-23 | 2024-04-03 | L. Pierre De Rochemont | Power fet with a resonant transistor gate |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20030017660A1 (en) | GaAs MESFET having LDD and non-uniform P-well doping profiles | |
JPH06177159A (ja) | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 | |
JP3075831B2 (ja) | 電界効果型トランジスタ及びその製造方法 | |
JP2000349096A (ja) | 化合物電界効果トランジスタおよびその製造方法 | |
US5905277A (en) | Field-effect transistor and method of manufacturing the same | |
US4962050A (en) | GaAs FET manufacturing process employing channel confining layers | |
JPH0888359A (ja) | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 | |
JPS59171169A (ja) | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 | |
JP3653652B2 (ja) | 半導体装置 | |
JPS62115781A (ja) | 電界効果トランジスタ | |
JPH1092845A (ja) | 電界効果トランジスタ | |
JP3018885B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP3073685B2 (ja) | 電界効果型トランジスタの製造方法 | |
JPH07283235A (ja) | 電界効果トランジスタ | |
JPH0298945A (ja) | 電界効果トランジスタの製造方法 | |
JPH0897233A (ja) | 半導体装置及び電力増幅器 | |
JP3438347B2 (ja) | 半導体装置 | |
JPS62283672A (ja) | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 | |
JPH10256273A (ja) | 電界効果トランジスタおよびその製造方法ならびに高周波電力増幅回路 | |
JPS61267371A (ja) | シヨツトキ接合型電界効果トランジスタの製造方法 | |
JPH08274346A (ja) | 半導体装置およびそれを用いた回路 | |
JPH06232168A (ja) | 電界効果トランジスタおよびその製造方法 | |
JP2000150540A (ja) | 電界効果トランジスタ | |
EP0744774A2 (en) | Field effect transistor and method for producing same | |
JPH08203930A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 |