JPH10256273A - 電界効果トランジスタおよびその製造方法ならびに高周波電力増幅回路 - Google Patents

電界効果トランジスタおよびその製造方法ならびに高周波電力増幅回路

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JPH10256273A
JPH10256273A JP9059555A JP5955597A JPH10256273A JP H10256273 A JPH10256273 A JP H10256273A JP 9059555 A JP9059555 A JP 9059555A JP 5955597 A JP5955597 A JP 5955597A JP H10256273 A JPH10256273 A JP H10256273A
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JP
Japan
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region
drain
impurity
conductivity type
forming
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Application number
JP9059555A
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English (en)
Inventor
Kazuya Nishibori
堀 一 弥 西
Yoshiaki Kitaura
浦 義 昭 北
Katsue Kawahisa
久 克 江 川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレイン耐圧を可及的に高くすることを可能
にするとともにピンチオフ特性が劣化するのを可及的に
防止する。 【解決手段】 半導体基板1の表面領域に形成される第
1導電型のチャネル領域2と、このチャネル領域上に形
成されるゲート電極4と、このゲート電極の両側の半導
体基板の領域のうちの一方の側の領域に、チャネル領域
に接続するがゲート電極の端部から離れるように形成さ
れる第1導電型のドレイン領域12aと、ゲート電極の
他方の側の領域にチャネル領域に接続するように形成さ
れた第1導電型のソース領域12bと、ドレイン領域下
の半導体基板に、半導体基板との接合面の前記チャネル
領域側の端部がチャネル領域下にあるように形成され
た、第1導電型とは異なる第2導電型の第1の不純物領
域8aと、を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界効果トランジ
スタおよびその製造方法に関するもので、特に高い電力
変換効率が要求される高周波電力増幅器に使用されるも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に半絶縁性GaAs基板上に形成さ
れたショットキーゲート型電界効果トランジスタ(以
下、MESFET(MEtal Schottky type Field Effect
Transistor )ともいう)は、マイクロ波用素子として
広く用いられている。例えばL帯と呼ばれる周波数帯域
では移動体通信端末の高効率電力増幅器にこのMESF
ETが広く用いられている。MESFETは自己整合型
とリセス型に大きく分類される。自己整合型MESFE
Tはソース抵抗が低くなり、従って相互コンダクタンス
が高くなることからもう一つのMESFETの型である
リセス型MESFETに比べて高い利得を得ることがで
きるのが特長となっている。さらにリセスエッング等の
不安定製造プロセスを用いるリセス型MESFETに比
べて耐熱性ゲートを用いた自己整合型MESFETは、
しきい値電圧の制御性に優れるため、このMESFET
を用いればゼロもしくは正のゲートバイアス電圧で動作
させる単一正電源駆動の電力増幅器が実現可能となる。
【0003】この自己整合型MESFETではチャネル
領域下部に埋め込みp領域を形成することがしばしば行
われる。これは埋め込みp領域を形成することで、高濃
度ソース・ドレイン層間の基板電流を有効に抑制し、特
に1μm以下のゲート長で観察されるショートチャネル
効果を低減するためである。このようなp埋め込み型M
ESFETは1μm以下の短ゲートでも相互コンダクタ
ンスが低下せず、スケーリングによるFETの性能向上
を達成することができる。
【0004】このp埋め込み型MESFETの変形とし
てp領域をチャネル下部全体には形成せず、高濃度ソー
ス・ドレイン層が基板と接合する部分にのみpポケット
領域を形成する構造のMESFETも米国特許第4,6
36,822号明細書に開示されている。この従来のM
ESFET(以下、pポケット型MESFETと呼ぶ)
の構造断面図を図7に示す。
【0005】この従来のpポケット型MESFETは、
半絶縁性GaAs基板81の表面にn型チャネル領域8
2が形成され、このチャネル領域82上には金属からな
るゲート電極84が形成されている。そしてGaAs基
板81のゲート電極84を挟む表面領域に、このゲート
電極84に自己整合的にn型の不純物領域86a,86
bが形成されている。この不純物領域86a,86bは
チャネル領域82よりも濃度が高く、後述のソース・ド
レイン領域92a,92bよりも濃度が低くなるように
構成されているため中間濃度層86a,86bとも呼ば
れる。またゲート電極84の側面には絶縁膜からなる側
壁90が設けられている。そして、この側壁90に自己
整合的に、GaAs基板81の表面領域にn型のソース
領域92bおよびドレイン領域92aが設けられてい
る。これらのドレイン領域92aおよびソース領域92
b上にはドレイン電極94aおよびソース電極94bが
形成されている。
【0006】また、GaAs基板81のドレイン領域9
2aおよび中間濃度領域86a下の領域には上記ドレイ
ン領域92aおよび中間濃度領域86aと接合するよう
にpポケット領域88aと呼ばれるp型の不純物領域が
形成され、GaAs基板81の、ソース領域92bおよ
び中間濃度領域86b下の領域には、上記ソース領域9
2bおよび中間濃度領域86bと接合するように、pポ
ケット領域88bと呼ばれるp型の不純物領域が形成さ
れている。
【0007】このpポケット型MESFETはp埋め込
み型MESFETの長所をほぼ継承しており、長ゲート
での性能こそp埋め込み型MESFETに劣るものの、
通常使われる1μm以下の短ゲートにおいてはp埋め込
み型MESFET同様に短チャネル効果を抑制する。さ
らにpポケット型MESFETを用いた高周波電力増幅
器はp埋め込み型MESFETを用いた高周波電力増幅
器より電力変換効率が高いという大きな特徴がある。こ
れはpポケット型MESFETのチャネル領域82の下
部にp領域88a,88bがないため、インパクトイオ
ン化で生成した正孔がチャネル領域82の下部に集まら
ず、p埋め込み型MESFETに特有のキンク現象(飽
和領域でドレイン電圧の若干の増加に対してはドレイン
電流が大きく増える現象)を改善できるためである。
【0008】このように高効率な高周波電力増幅器への
応用という点ではpポケット型MESFETは非常に有
望な素子であると言える。高効率な電力変換増幅器は移
動体通信端末等に搭載される場合に重要な要素となる。
それは高周波電力増幅器が高効率なほど移動体通信端末
の連続通話時間が長くなるからで、連続通話時間が長い
ということは、特に携帯用端末では大きな魅力なのであ
る。
【0009】なおこのpポケット型MESFETにおい
ては、インパクトイオン化によって発生した正孔の大部
分が正孔よりもポテンシャルの低い、ソース領域92b
の下部にやや広がって集まるが、チャネル領域82の下
部ソース端部にも集まるものもある。このため若干のキ
ンク現象が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】pポケット型MESF
ETは高効率な高周波電力増幅器への応用という点で2
つの欠点がある。まずpポケット型MESFETはドレ
イン耐圧が低いという問題である。ドレイン耐圧が低く
なるとドレイン効率が低下したり、信頼性上の問題を生
じたりする。もう一つの欠点はピンチオフ特性がよくな
いことである。特にp埋め込み型MESFETに比して
よくない。このようにピンチオフ特性が良くないため、
電流電圧特性において非飽和領域から飽和領域への遷移
がだれてしまう。このため実効的にニー電圧が低くな
り、ドレイン効率が伸びない原因となる。この問題は特
に電源電圧を低電圧化した場合に顕在化する。p埋め込
み型MESFETに比べてpポケット型MESFETの
ピンチオフ特性が劣化する原因は、チャネル領域82の
下部にp領域88a,88bがないことによりキャリヤ
の閉じ込めが劣化したためと考えられる。
【0011】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、その第1の目的はドレイン耐圧を可及的に高
くすることができるとともに、ピンチオフ特性が劣化す
るのを可及的に防止することのできる電界効果トランジ
スタおよびその製造を提供することにあり、その第2の
目的は、高い電力変換効率を有する高周波電力増幅器を
得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による電界効果ト
ランジスタの第1の態様は、半導体基板の表面領域に形
成される第1導電型のチャネル領域と、このチャネル領
域上に形成されるゲート電極と、このゲート電極の両側
の前記半導体基板の領域のうちの一方の側の領域に、前
記チャネル領域に接続するが前記ゲート電極の端部から
離れるように形成される第1導電型のドレイン領域と、
前記ゲート電極の他方の側の領域に前記チャネル領域に
接続するように形成される第1導電型のソース領域と、
前記ドレイン領域下の前記半導体基板に、前記半導体基
板との接合面の前記チャネル領域側の端部が前記チャネ
ル領域下にあるように形成される、前記第1導電型とは
異なる第2導電型の第1の不純物領域と、を備えている
ことを特徴とする。
【0013】本発明による電界効果トランジスタの第2
の態様は、前記ソース領域下の前記半導体基板に、前記
半導体基板との接合面の前記チャネル領域側の端部が前
記ソース領域下にあるように形成される第2導電型の第
2の不純物領域を更に備えていることを特徴とする。
【0014】本発明による電界効果トランジスタの第3
の態様は、前記ソース領域の不純物濃度は前記チャネル
領域のそれよりも高く、前記ソース領域と前記チャネル
領域との間の前記半導体基板に、前記ソース領域の不純
物濃度よりも低く、前記チャネル領域の不純物濃度より
も高い第1導電型の不純物濃度を有する第1の中間濃度
領域が設けられていることを特徴とする。
【0015】本発明による電界効果トランジスタの第4
の態様は、前記ドレイン領域の不純物濃度は前記チャネ
ル領域のそれよりも高く、前記ドレイン領域と前記チャ
ネル領域との間の前記半導体基板に、前記ドレイン領域
の不純物濃度よりも低く前記チャネル領域の不純物濃度
よりも高い第1導電型の不純物濃度を有する第2の中間
濃度領域が設けられていることを特徴とする。
【0016】本発明による電界効果トランジスタの製造
方法の第5の態様は、半導体基板の表面領域に第1導電
型のチャネル領域を形成する工程と、前記チャネル領域
上にゲート電極を形成する工程と、前記半導体基板の表
面の法線に対して第1の所定角度傾けて第1の不純物を
イオン注入することにより前記半導体基板に第1導電型
のソース領域およびドレイン領域を形成する工程と、前
記半導体基板の表面の法線に対して、前記ソース領域お
よびドレイン領域を形成する場合と逆方向に第2の所定
角度傾けて第2の不純物をイオン注入することにより前
記ソース領域およびドレイン領域よりも深い前記半導体
基板の領域に前記第1導電型とは異なる第2導電型の第
1および第2の不純物領域を形成する工程と、を備えて
いることを特徴とする。
【0017】本発明による電界効果トランジスタの製造
方法の第6の態様は、前記ゲート電極を形成する工程
は、前記半導体基板にゲート電極材料の膜を形成する工
程と、前記ゲート電極材料の膜上に絶縁膜を形成する工
程と、前記絶縁膜および前記ゲート電極材料の膜をパタ
ーニングする工程と、を備えていることを特徴とする。
【0018】本発明による高周波電力増幅回路の第7の
態様は、第1乃至第4のいずれかの態様の第1乃至第n
(≧2)の電界効果トランジスタを有し、前記第1乃至
第nの電界効果トランジスタの各々は、ドレインがチョ
ークコイルを介して第1の電源に接続され、ソースが第
2の電源に接続され、前記第1の電界効果トランジスタ
のゲートに入力信号を受け、第i(i=1,…n−1)
の電界効果トランジスタのドレインが第i+1の電界効
果トランジスタのゲートに接続され、前記第nの電界効
果トランジスタのドレインから出力信号が出力されるこ
とを特徴とする。
【0019】本発明による電界トランジスタの製造方法
の第8の態様は、半導体基板の表面領域に第1導電型の
チャネル領域を複数個並列するように形成する工程と、
各チャネル領域上にゲート電極を形成する工程と、並列
するように形成された複数個のチャネル領域を一方の端
から数えて奇数番目のチャネル領域または偶数番目のチ
ャネル領域のうちの一方のチャネル領域を含む領域上を
覆う第1のマスクを形成する工程と、前記半導体基板の
表面の法線に対して所定角度傾けて第1の不純物をイオ
ン注入することにより前記半導体基板に前記第1導電型
とは異なる第2導電型の第1の不純物領域を形成する工
程と、前記第1のマスクを除去した後、他方のチャネル
領域を含む領域上を覆う第2のマスクを形成する工程
と、前記半導体基板の表面の法線に対して、前記第1の
不純物領域を形成する場合と逆方向に所定角度傾けて第
2の不純物をイオン注入することにより第2導電型の第
2の不純物領域を形成する工程と、前記第2のマスクを
除去した後、第3の不純物をイオン注入することによ
り、前記第1および第2の不純物領域よりも浅い第1導
電型のソース領域およびドレイン領域を形成する工程
と、を備えていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明による電界効果トランジス
タ(以下、トランジスタともいう)の第1の実施の形態
の構成を図1に示す。この実施の形態のトランジスタ
は、半絶縁性GaAs基板1上に形成されたMESFE
Tである。このGaAs基板1の表面にn型のチャネル
領域2が形成されている。このチャネル領域2上には例
えばWNxからなるゲート電極4が形成されている。基
板1の、ゲート電極4の両側の表面領域には、n型の不
純物濃度がチャネル領域2よりも高いが後述のソース領
域12b、ドレイン領域12aよりも低い中間濃度領域
6a,6bが設けられている。ドレイン領域12a側に
設けられた中間濃度領域6aは、ゲート電極4の端部と
は接しないで、所定の距離だけ離れて形成される。な
お、ゲート電極4の端部からドレイン側の中間濃度領域
6aまでの基板表面領域にはチャネル領域2が延在して
いる。
【0021】またゲート電極4の側面には、絶縁膜から
なる側壁10が設けられている。そして基板1の、側壁
10の両側の表面領域にはn型のドレイン領域12aお
よびソース領域12bが形成されている。これらのドレ
イン領域12aおよびソース領域12bは中間濃度領域
6a,6bよりも深さが深くなるよう形成される。そし
てドレイン領域12aおよびソース領域12b上にはソ
ース電極14aおよびドレイン電極14bが形成されて
いる。
【0022】また基板1の、ドレイン領域12a下の領
域には、このドレイン領域12aに接するようにpポケ
ット領域とも呼ばれるp型不純物領域8aが形成されて
いる。また同様に基板1の、ソース領域12b下の領域
にはこのソース領域12bに接するようにpポケット領
域とも呼ばれるp型不純物領域8bが形成されている。
そして、ドレイン側のpポケット領域8aと基板1との
接合面のチャネル領域2側の端部がチャネル領域2下に
あり、ソース側のpポケット領域8bと基板1との接合
面のチャネル領域2側の端部がソース領域12b下か、
または中間濃度領域6bとソース領域12bの境界の近
傍領域下にあるように構成されている。なお、pポケッ
ト領域8a,8bはその中に空乏化していない領域が少
し残存するように形成することが望ましい。
【0023】このように構成された本実施の形態のトラ
ンジスタにおいては、ゲート電極4のドレイン側の端部
から離れて中間濃度領域6aが形成されているため、従
来のトランジスタに比べてドレイン耐圧が向上する。
【0024】また、ゲート電極4のドレイン側の端部か
ら中間濃度領域6aまでの基板1の表面領域にはチャネ
ル2の延長部が存在し、かつこの延長部の下部領域には
pポケット領域8aが存在しているため、チャネル領域
2の下部のドレイン端付近のキャリア閉じ込めが有効に
働き、図7に示す従来のpポケット型MESFETに比
べてピンチオフ特性が向上する。
【0025】また、本実施の形態においてはソース側の
pポケット領域8bは、図7に示す従来のpポケット型
MESFETに比べてチャネル領域2から離れているよ
うに形成されているため、インパクトイオン化によって
生じた正孔はチャネル領域2の下部に集まることがなく
キンク現象が発生するのをほぼ完全に防止することがで
きる。このキンク現象がほぼ完全になくなることにより
ドレイン効率を高く、すなわち電力変換効率を高くする
ことが可能となり、高周波電力増幅器に使用した場合に
より効果的となる。
【0026】次に上記第1の実施の形態のトランジスタ
の製造方法を本発明の第2の実施の形態として、図2を
参照して説明する。
【0027】まず図2(a)に示すように半絶縁性Ga
As基板1にn型不純物例えばSiを加速電圧45Ke
V、ドーズ量2.5×1012cm-2でイオン注入し、チ
ャネル領域2を形成する。続いて基板全面にゲート電極
材料、例えばWNからなる膜を膜厚が800nmとな
るようにスパッタ法を用いて堆積し、その後反応性イオ
ンエッチング法を用いてWN膜をパターニングするこ
とによりチャネル領域2上にWNからなる高さが80
0nmのゲート電極4を形成する(図2(a)参照)。
【0028】次に、図2(b)に示すように基板1の法
線に対してソース領域側に10度倒した方向(図2
(b)の矢印の方向)から基板1にn型不純物例えばS
iを加速電圧45KeV、ドーズ量1.3×1013cm
-2でイオン注入することにより中間濃度領域6a,6b
を形成する。このように斜めからイオン注入することに
よりドレイン側はゲート電極4の影となる部分が生じ、
ドレイン側の中間濃度領域6aはゲート電極4の端部か
ら離れて形成される。
【0029】次に図2(c)に示すように、基板1の法
線に対してドレイン領域に15度倒した方向(図2
(c)に示す矢印の方向)から基板1にp型不純物、例
えばMgを加速電圧180KeV、ドーズ量2×1012
cm-2でイオン注入し、pポケット領域8a,8bを形
成する。
【0030】次に図2(d)に示すように基板1の全面
に絶縁膜を堆積し、反応性イオンエッチング法を用いて
上記絶縁膜をエッチングすることによりゲート電極4の
側面に上記絶縁膜からなる側壁10を形成する。そして
ゲート電極4および側壁10をマスクにしてn型不純
物、例えばSiを加速電圧110KeV、ドーズ量6×
1013cm-2でイオン注入することによりドレイン領域
12aおよびソース領域12bを形成する。続いてドレ
イン領域12aおよびソース領域12b上にドレイン電
極14aおよびソース電流14bを形成し、MESFE
Tを完成する。
【0031】この実施の形態の製造方法によって製造さ
れたトランジスタも第1の実施形態のトランジスタと同
様の効果を奏することは云うまでもない。
【0032】更にこの実施の形態においては、pポケッ
ト領域8a,8bの形成には斜め方向からのイオン注入
が用いられているため、ソース側のゲート電極脇の中間
濃度領域6bの下部領域には、斜めイオン注入の際にゲ
ート電極4の影になってpポケット領域8bが存在しな
いようにすることが可能となる。
【0033】このため中間濃度領域6bがpポケット領
域8bとの接合電位で部分的に空乏化することを防止す
ることが可能となり、ソース側の中間濃度領域6bの抵
抗を低くすることができる。これによりトランジスタの
ソース抵抗を減少することが可能となり、相互コンダク
タンスを向上させることができるとともに周波数特性を
向上させることができる。
【0034】なお、上記第2の実施の形態においては、
ドレイン領域12aおよびソース領域12bの形成の際
のイオン注入は、基板1に対して垂直に行ったが、中間
濃度領域6a,6bを形成する場合と同様に基板1の法
線に対してソース領域側に倒した方向からイオン注入を
行っても良い。
【0035】また、第2の実施の形態に用いた斜め方向
のイオン注入の際の注入角度は15度以上になるとチャ
ネリングと呼ばれる現象が生じ、不純物分布がガウス分
布からくずれるため均一性等が損なわれる。このため、
5度から15度の範囲でイオン注入を行うのが望まし
い。
【0036】次に本発明の第3の実施の形態を図3を参
照して説明する。この実施の形態はトランジスタの製造
方法であって、ゲート電極の高さを高くする以外は第2
の実施の形態の製造方法と同一である。
【0037】まず第2の実施の形態の場合と同様に半絶
縁性GaAs基板1の表面領域にチャネル領域2を形成
する(図3(a)参照)。続いて基板1の全面に膜厚が
500nmのWN膜4をスパッタ法を用いて堆積した
後、膜厚が1μmの絶縁膜5を例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition )法を用いて堆積する。そして反応
性イオンエッチングを用いて絶縁膜5およびWN膜4
をパターニングすることにより高さが1.5μmのゲー
ト電極を形成する(図3(a)参照)。
【0038】以降は第2の実施の形態と同様にして中間
濃度領域6a,6bを形成し(図3(b)参照)、pポ
ケット領域8a,8bを形成し(図3(c)参照)、ド
レイン領域12aおよびソース領域12bを形成する
(図3(d)参照)。
【0039】この第3の実施の形態においては第2の実
施の形態の製造方法に比べてゲート電極の高さを高くす
ることが可能となり、斜めイオン注入する際のゲート電
極の影になる領域を大きくすることができる。このため
第2の実施の形態に比べて、ドレイン耐圧を高くするこ
とができるとともにピンチオフ特性も優れたものとな
る。
【0040】次に本発明のトランジスタの第4の実施の
形態の構成を図4に示す。この実施の形態のトランジス
タは、図1に示す第1の実施の形態のトランジスタにお
いて、中間濃度領域6a,6bおよび側壁10を形成し
なかったものである。すなわちLDD(Lightly Doped
Drain )構造とはなっていない。そしてドレイン領域1
2aおよびソース領域12bは斜め方向からイオン注入
することによって形成されている。
【0041】この第4の実施の形態も第1の実施の形態
と同様の効果を奏することは云うまでもない。
【0042】次に本発明によるトランジスタの第5の実
施の形態を図8および図9を参照して説明する。この実
施の形態のトランジスタはマルチフィンガ型電界効果ト
ランジスタであって、そのレイアウトを図8に示す。一
般にマルチフィンガ型トランジスタは、ゲート幅を大き
くするために複数のトランジスタ素子を並列に配置する
とともに各トランジスタ素子のゲート電極(フィンガと
も称される)104を共通に接続した構成となっている
(図8参照)。このため、隣り合うトランジスタ素子の
ドレイン領域同士、またはソース領域同士が隣接するよ
うに配置される。そして隣接するように配置されたドレ
イン領域はオーミック電極からなるドレイン電極116
によって接続され、各ドレイン電極116は端部におい
て共通に接続される(図8参照)。また、隣接するよう
に配置されたソース領域同士はオーミック電極からなる
ソース電極118によって接続され、各ソース電極11
8は端において、第2層配線119によって共通に接続
される(図8)。
【0043】この第5の実施の形態のマルチフィンガ型
トランジスタにおいては、各トランジスタ素子として、
第1乃至第4のいずれかの実施の形態のトランジスタが
用いられる。
【0044】この実施の形態のマルチフィンガ型トラン
ジスタの製造方法を図9を参照して説明する。
【0045】まず図9(a)に示すように、半絶縁性G
aAs基板101に例えばフォトレジストからなるパタ
ーン(図示せず)を形成し、このパターンをマスクにし
てn型不純物(例えばSi)をイオン注入することによ
りチャネル領域102a,102bを形成する。続いて
上記パターンを除去した後、基板全面にゲート電極材
料、例えばWNからなる膜を堆積し、反応性イオンエ
ッチング法を用いてパターニングすることによりチャネ
ル領域102a,102b上に各々ゲート電極104
a,104bを形成する(図9(a)参照)。そして並
列に配置されるトランジスタ素子のうち一方の端から数
えて偶数番目のトランジスタ素子が形成される領域上を
覆う、例えばフォトレジストからなるパターン105を
形成する(図9(a)参照)。続いて図9(a)に示す
ように基板101の法線に対してドレイン形成予定領域
側に例えば15度倒した方向から基板101にp型不純
物(例えばMg)を加速電圧200KeV、ドーズ量
1.7×1012cm-2でイオン注入し、奇数番目のトラ
ンジスタ素子形成領域にPポケット領域106aを形成
する。
【0046】次に図9(b)に示すように基板101の
法線に対してソース形成予定領域側に例えば10度倒し
た方向から基板101にn型不純物(例えばSi)を加
速電圧110KeV、ドーズ量6×1012cm-2(また
は加速電圧45KeV、ドーズ量1.3×1012
-2)でイオン注入することにより、奇数番目のトラン
ジスタ素子形成領域に中間濃度領域108aを形成す
る。
【0047】次に上記マスク105を除去した後、奇数
番目のトランジスタ素子が形成される領域上を覆う、例
えばフォトレジストからなるパターン110を形成する
(図9(c)参照)。続いて図9(c)に示すように基
板101の法線に対してドレイン形成予定領域側に例え
ば15度倒した方向から基板101にP型不純物(例え
ばMg)を加速電圧200KeV、ドーズ量1.7×1
12cm-2でイオン注入し、偶数番目のトランジスタ素
子形成領域にpポケット領域106bを形成する。
【0048】次に図9(d)に示すように基板101の
法線に対してソース形成予定領域側に例えば10度倒し
た方向から基板101にn型不純物(例えばSiを)加
速電圧110KeV、ドーズ量6×1012cm-2(また
は、加速電圧45KeV、ドーズ量1.3×1012cm
-2)でイオン注入することにより、偶数番目のトランジ
スタ素子形成領域に中間濃度装置108bを形成する。
【0049】次に上記マスク110を削除した後、基板
101の全面に絶縁膜を堆積し、反応性イオンエッチン
グ法を用いて上記絶縁膜をエッチングするこにより、各
ゲート電極104a,104bの側面に上記絶縁膜から
なる側壁112を形成する(図9(e)参照)。続いて
ゲート電極104a,104bおよび側壁112をマス
クにしてn型不純物、例えばSiを加速電圧110Ke
V、ドーズ量6.0×1013cm-2でイオン注入するこ
とにより、ソース領域114a,114bおよびドレイ
ン領域114a2 ,114b2 を形成する。そして隣り
合うトランジスタ素子の隣接するドレイン領域同士また
はソース領域同士を接続するドレイン電極116、ソー
ス電極118を形成する。
【0050】この実施の形態の製造方法によって製造さ
れたマルチフィンガ型トランジスタも第1の実施の形態
のトランジスタと同様の効果を奏することは言うまでも
ない。
【0051】このマルチフィンガ型電界効果トランジス
タは高周波電力増幅器を構成するトランジスタに用いら
れることが多い。これは、マルチフィンガ型電界効果ト
ランジスタは高周波領域における相互コンダクタンスの
低下を防止できるためである。
【0052】上記第5の実施の形態においては、奇数番
目のトランジスタ素子のpポケット領域106a、中間
濃度領域108aを形成した後、偶数番目のトランジス
タ素子のpポケット領域106b,中間濃度領域108
bを形成したが、偶数番目のトランジスタ素子のpポケ
ット領域106b,中間濃度領域108bを先に形成し
ても良いことは言うまでもない。
【0053】なお、上記実施の形態においてはnチャネ
ルトランジスタについて説明したが、pチャネルトラン
ジスタについても同様である。
【0054】上述したように上記第1乃至第5の実施の
形態のトランジスタは電力変換効率が良いため高周波電
力増幅器に使用することができる。高周波電力増幅器に
本発明のトランジスタを用いた場合を図5および図6を
参照して説明する。
【0055】図5は、移動体通信装置の要部を説明する
ブロック図である。図中で30はデジタルブロックであ
り、送信時においては、図示しないマイクロホンなどか
ら入力した送信すべきアナログ信号をデジタル信号に変
換し、このデジタル信号を信号処理技術により帯域圧縮
する。また受信時においては、受信したデジタル信号を
信号処理技術により帯域伸長し、これをアナログ信号に
変換し、図示しないスピーカを駆動する信号を出力する
ものである。32は送信すべき信号を変調するミキサー
であり、デジタルブロック30から入力した帯域圧縮さ
れデジタル信号を電圧制御発振器34からの1.9MH
zの局部発振信号を用いてπ/4シフトQPSK変調な
どを行い、この変調出力をMMICとして実現されてい
る高周波電力増幅器36へ出力する。高周波電力増幅器
36で送信電力まで増幅された信号は、送受信を切り替
えるスイッチ38を介してアンテナ40へ伝搬し、この
アナテナが励振することにより信号が送信される。
【0056】他方、受信の際には、アンテナ40が受信
した信号がスイッチ38を介して低雑音増幅器42に入
力され、この低雑音増幅器42により所望の信号レベル
に増幅された後、ミキサー44に出力される。このミキ
サー44は電圧制御発振器34からの局部発振信号を用
いて受信信号を検波・復調し、これをデジタルブロック
30に出力する。
【0057】なお、図5において図示は省略するが、こ
の移動体通信装置にはキー入力をするためのキーボー
ド、1次電池または2次電池などを電源とする電源回路
なども備えている。また、この例では高周波電力増幅器
36をMMICで実現しているが、スイッチ38、低雑
音増幅器42等もこのMMICに搭載してもよい。
【0058】図6は上記高周波電力増幅器36の細部を
示す回路図である。ミキサー32からの変調された送信
信号は入力端子50に供給される。この送信信号はイン
ピーダンス整合をとる周知のインピーダンス整合回路5
2を介して前段のMESFET54のゲートに供給され
る。このMESFET54のソースは接地されており、
ドレインにはチョークコイル56を介して例えば3Vの
電源電位が供給されている。尚、この電源電位は移動体
通信装置に搭載する例えばリチウムイオン2次電池の供
給電圧に対応している。また、MESFET54のドレ
インは前段と後段の間のインピーダンス整合をとる周知
の段間整合回路58を介して後段のMESFET60の
ゲートに供給される。このMESFET60は前段のM
ESFET54と同様に、ソースは接地され、ドレイン
にはチョークコイル62を介して電源電位が供給されて
いる。また、後段のMESFET60のドレインはイン
ピーダンス整合をとる周知のインピーダンス整合回路6
4を介してスイッチ38と接続する出力端子66に接続
している。これらのMESFET54,60には上述の
本発明の電界効果トランジスタが用いられる。
【0059】尚、ここでは高周波電力増幅器を2段のM
ESFETで構成した例を示したが、必要に応じて3段
以上の多段構成にしてもよい。この場合は前段のMES
FET54のドレインと後段のMESFET60のゲー
トの間に所望の数のMESFETを直前のMESFET
のドレインと当該MESFETのゲートを接続するよう
に設ければよい。また、このとき必要に応じて直前のM
ESFETのドレインと当該MESFETのゲートの間
に段間整合回路を設けてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように本発明の電界効果トラ
ンジスタによれば、ドレイン耐圧を可及的に高くするこ
とができるともに、ピンチオフ特性が劣化するのを可及
的に防止することができる。
【0061】また本発明の高周波電力増幅回路によれ
ば、高い電力変換効率を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示す断面
図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の製造工程断面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の製造工程断面図。
【図4】本発明の第4の実施の形態の構成を示す断面
図。
【図5】移動体通信端末装置の構成を示すブロック図。
【図6】本発明のトランジスタを用いた高周波電力増幅
回路の構成を示す回路図。
【図7】従来のpポケット型MESFETの構成を示す
断面図。
【図8】マルチフィンガ型トランジスタのレイアウトを
示す図。
【図9】本発明の第5の実施の形態の製造工程断面図。
【符号の説明】
1 半絶縁性GaAs基板 2 チャネル領域 4 ゲート電極 5 絶縁膜 6a,6b 中間濃度領域 8a,8b pポケット領域 10 側壁 12a ドレイン領域 12b ソース領域 14a ドレイン電極 14b ソース電極 30 デジタルブロック 32 ミキサー 34 電圧制御発振器 36 高周波電力増幅器 38 スイッチ 40 アンテナ 42 低雑音増幅器 44 ミキサー 50 入力端子 52 インピーダンス整合回路 54 MESFET 56 チョークコイル 58 整合回路 60 MESFET 62 チョークコイル 64 インピーダンス整合回路 66 出力端子 81 半絶縁性GaAs基板 82 チャネル領域 84 ゲート電極 86a,86b 中間濃度層 88a,88b pポケット領域 90 側壁 92a ドレイン領域 92b ソース領域 94a ドレイン電極 94b ソース電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の表面領域に形成される第1導
    電型のチャネル領域と、 このチャネル領域上に形成されるゲート電極と、 このゲート電極の両側の前記半導体基板の領域のうちの
    一方の側の領域に、前記チャネル領域に接続するが前記
    ゲート電極の端部から離れるように形成される第1導電
    型のドレイン領域と、 前記ゲート電極の他方の側の領域に前記チャネル領域に
    接続するように形成される第1導電型のソース領域と、 前記ドレイン領域下の前記半導体基板に、前記半導体基
    板との接合面の前記チャネル領域側の端部が前記チャネ
    ル領域下にあるように形成される、前記第1導電型とは
    異なる第2導電型の第1の不純物領域と、 を備えていることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】前記ソース領域下の前記半導体基板に、前
    記半導体基板との接合面の前記チャネル領域側の端部が
    前記ソース領域下にあるように形成される第2導電型の
    第2の不純物領域を更に備えていることを特徴とする請
    求項1記載の電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】前記ソース領域の不純物濃度は前記チャネ
    ル領域のそれよりも高く、前記ソース領域と前記チャネ
    ル領域との間の前記半導体基板に、前記ソース領域の不
    純物濃度よりも低く、前記チャネル領域の不純物濃度よ
    りも高い第1導電型の不純物濃度を有する第1の中間濃
    度領域が設けられていることを特徴とする請求項3記載
    の電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】前記ドレイン領域の不純物濃度は前記チャ
    ネル領域のそれよりも高く、前記ドレイン領域と前記チ
    ャネル領域との間の前記半導体基板に、前記ドレイン領
    域の不純物濃度よりも低く前記チャネル領域の不純物濃
    度よりも高い第1導電型の不純物濃度を有する第2の中
    間濃度領域が設けられていることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】半導体基板の表面領域に第1導電型のチャ
    ネル領域を形成する工程と、 前記チャネル領域上にゲート電極を形成する工程と、 前記半導体基板の表面の法線に対して第1の所定角度傾
    けて第1の不純物をイオン注入することにより前記半導
    体基板に第1導電型のソース領域およびドレイン領域を
    形成する工程と、 前記半導体基板の表面の法線に対して、前記ソース領域
    およびドレイン領域を形成する場合と逆方向に第2の所
    定角度傾けて第2の不純物をイオン注入することにより
    前記ソース領域およびドレイン領域よりも深い前記半導
    体基板の領域に前記第1導電型とは異なる第2導電型の
    第1および第2の不純物領域を形成する工程と、 を備えていることを特徴とする電界効果トランジスタの
    製造方法。
  6. 【請求項6】前記ゲート電極を形成する工程は、 前記半導体基板にゲート電極材料の膜を形成する工程
    と、前記ゲート電極材料の膜上に絶縁膜を形成する工程
    と、 前記絶縁膜および前記ゲート電極材料の膜をパターニン
    グする工程と、 を備えていることを特徴とする請求項5記載の電界効果
    トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1乃至4のいずれかに記載の第1乃
    至第n(≧2)の電界効果トランジスタを有し、 前記第1乃至第nの電界効果トランジスタの各々は、ド
    レインがチョークコイルを介して第1の電源に接続さ
    れ、ソースが第2の電源に接続され、 前記第1の電界効果トランジスタのゲートに入力信号を
    受け、 第i(i=1,…n−1)の電界効果トランジスタのド
    レインが第i+1の電界効果トランジスタのゲートに接
    続され、 前記第nの電界効果トランジスタのドレインから出力信
    号が出力されることを特徴とする高周波電力増幅器。
  8. 【請求項8】半導体基板の表面領域に第1導電型のチャ
    ネル領域を複数個並列するように形成する工程と、 各チャネル領域上にゲート電極を形成する工程と、 並列するように形成された複数個のチャネル領域を一方
    の端から数えて奇数番目のチャネル領域または偶数番目
    のチャネル領域のうちの一方のチャネル領域を含む領域
    上を覆う第1のマスクを形成する工程と、 前記半導体基板の表面の法線に対して所定角度傾けて第
    1の不純物をイオン注入することにより前記半導体基板
    に前記第1導電型とは異なる第2導電型の第1の不純物
    領域を形成する工程と、 前記第1のマスクを除去した後、他方のチャネル領域を
    含む領域上を覆う第2のマスクを形成する工程と、 前記半導体基板の表面の法線に対して、前記第1の不純
    物領域を形成する場合と逆方向に所定角度傾けて第2の
    不純物をイオン注入することにより第2導電型の第2の
    不純物領域を形成する工程と、 前記第2のマスクを除去した後、第3の不純物をイオン
    注入することにより、前記第1および第2の不純物領域
    よりも浅い第1導電型のソース領域およびドレイン領域
    を形成する工程と、 を備えていることを特徴とする電界効果トランジスタの
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008034026A1 (en) * 2006-09-13 2008-03-20 Intel Corporation Device and method of manufacture for a low noise junction field effect transistor
CN100461619C (zh) * 2004-12-24 2009-02-11 立积电子股份有限公司 功率放大器及其形成方法

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