JPH0888330A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH0888330A
JPH0888330A JP6221224A JP22122494A JPH0888330A JP H0888330 A JPH0888330 A JP H0888330A JP 6221224 A JP6221224 A JP 6221224A JP 22122494 A JP22122494 A JP 22122494A JP H0888330 A JPH0888330 A JP H0888330A
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JP
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conductive layer
insulating film
substrate
film
high dielectric
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JP6221224A
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English (en)
Inventor
Tsunetoshi Arikado
経敏 有門
Makoto Yoshimi
信 吉見
Haruo Okano
晴雄 岡野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェハの貼り合わせ技術を利用してDRAM
セルを作成し、構成の簡略化及びコンタクト抵抗の低減
をはかり得る半導体記憶装置を提供すること。 【構成】 ウェハの貼り合わせ技術を利用してDRAM
のセル構成を実現した半導体記憶装置において、第1の
Si基板10の一主面上にシリコン酸化膜11,導電層
としてのITO膜12,絶縁層としてのSTO膜13及
び導電層としてのITO膜15を積層し、かつSTO1
3とITO膜15の表面を面一に形成して構成されたキ
ャパシタと、第1のSi基板10のSTO膜13及びI
TO膜15が形成された面に直接接着された第2のSi
基板20にソース・ドレイン拡散層24,25及びゲー
ト電極23を形成して構成されたMOSトランジスタと
からなり、MOSトランジスタのドレイン拡散層25の
一部がITO膜15にダイレクトコンタクトしているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板の貼り合わ
せ技術を利用した半導体装置に係わり、特にダイナミッ
クランダムアクセスメモリ(DRAM)のセル構造等を
実現するのに適した半導体装置及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】DRAMは、トランジスタ1個とキャパ
シタ1個からなるセルを持ち、キャパシタ部分に電荷が
あるか否かにより1ビットの情報を記録するものであ
り、セル構造が簡単なことから広く使用されている。D
RAMとして正常に動作するためには、キャパシタの容
量は約30fF必要とされている。これは、自然界に存
在するアルファ線が素子を横切ってSi基板中に電子と
ホールを生じキャパシタ中の電荷がその影響を受けて
も、正常に動作するために必要な量である。
【0003】集積度の向上と共に小さくなるセル面積の
中で30fFを確保するために、キャパシタを立体構造
とし、側面を利用することにより実効的なキャパシタ面
積を稼ぐ工夫が行われている。具体的には、4MDRA
Mにおいて、トレンチ構造やスタック構造等の立体構造
が採用され、その後世代を重ねる毎に、キャパシタ面積
の増大をはかるために、トレンチセルではトレンチの深
さが深くなり、一方スタックセルではクラウン型やフィ
ン型等複雑な構造を取っている。
【0004】複雑になったセル構造を少しでも単純化す
るために最近、キャパシタ絶縁膜に従来使われてきたS
iO2 に代わって高誘電体材料を使おうとする試みがな
されている。注目されている材料は、PbZrTiO3
(PZT)やSrTiO3 (STO)のようなペロブス
カイト型高誘導電体材料で、数百に及ぶ誘電率を持つ
(SiO2 の誘電率は3.9)。このような高誘電体材
料を用いると、256MビットDRAMや1GビットD
RAMにおいて、少なくともクラウン型やフィン型等の
複雑な構造を取る必要はなく、単純スタック構造で30
fFを実現できるものと期待されている。
【0005】DRAMが直面する最大の問題は、そのコ
ストが極めて高いものとなりつつあり、商品としての魅
力を失いつつあることであろう。如何にコスト低減化を
はかるかということが、技術開発上最も優先しなければ
ならない課題である。
【0006】ペロブスカイト型高誘電体材料を用いれ
ば、誘電率が大きいために(例えば、SiO2 では僅か
に3.9であるのに対し、SrTiO3 では膜厚に依存
するが実用膜厚領域で200以上)、確かにSiO2
を用いる場合に比較してセル構造は幾ばくか単純化され
る。しかし、例えば1GビットのDRAMのようにパタ
ーンサイズが0.15μm程度に小さくなると、キャパ
シタ部分に割り当てられる平面面積は0.1μm2 以下
であり、如何に高誘電体材料と言えども平面構造では通
常必要とされる20〜30fFの容量を実現することは
できない。
【0007】このようにキャパシタ容量20〜30fF
に固執する限り、立体型のキャパシタ構造を取らざるを
得ない。さらに、従来の製造プロセスでは、浅い接合を
始めとするトランジスタ周りのために熱的に制限を受
け、高誘電体材料の性能を十分に引き出すことができな
い。例えば、1000℃で熱処理すると高誘電体膜を流
れるリーク電流が著しく減少するとしても、従来のセル
構造ではトランジスタを先に形成しているため、キャパ
シタ工程において1000℃の熱処理は許容されない。
【0008】一方、DRAMのセル構造を実現するため
に、ウェハの貼り合わせ技術を利用した方法が提案され
ている(特開平2−235371号公報)。この方法で
は、スタックやトレンチと同様にキャパシタ面積の増加
を招くことなくキャパシタを形成することができる。し
かしながら、この方法においても、十分なキャパシタ容
量を得ることはできない。また、上下のウェハに別々に
形成したドレイン拡散層とキャパシタ電極とを接続する
ためのコンタクト工程が必要であり、コンタクト抵抗の
増大や工程数の増加を招く問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、DR
AMのキャパシタ絶縁膜として高誘電体材料を用いて
も、その性能を十分に引き出すことは困難であった。ま
た、ウェハの貼り合わせを利用した方法では、ドレイン
拡散層とキャパシタ電極とを接続するためのコンタクト
工程が必要となり、コンタクト抵抗の増大や工程の複雑
化を招く問題があった。
【0010】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、ウェハの貼り合わせ技
術を利用してDRAMのセル等を構成することができ、
かつ構成の簡略化及びコンタクト抵抗の低減をはかり得
る半導体装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、ウェハの貼り
合わせ技術を利用してDRAMのセル等を製造すること
ができ、かつキャパシタ絶縁膜としての高誘電体材料の
性能を十分に引き出してキャパシタ特性の向上をはかる
ことができ、さらにコンタクト抵抗の低減、工程の簡略
化をはかり得る半導体装置の製造方法を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的な考え方
は、第1にキャパシタ電極と拡散層との接続をダイレク
トコンタクトにして構成の簡略化とコンタクト抵抗の低
減をはかり、第2に高誘電体材料の最高性能を引き出し
て単位面積当りの容量増加をはかるという2つの方向か
ら素子構造の簡略化を実現することにある。
【0013】即ち、本発明(請求項1)は、2枚の基板
を貼り合わせてなる半導体装置において、第1の基板
と、この第1の基板の一主面上に形成された第1の導電
層と、この第1の導電層上に形成されたペロブスカイト
型高誘電体絶縁膜と、この絶縁膜の表面部に選択的に形
成され、かつ該絶縁膜と面一に形成された第2の導電層
と、第1の基板の絶縁膜及び第2の導電層が形成された
面に直接接着された半導体からなる第2の基板と、この
第2の基板の第2の導電層と接する位置に形成された拡
散層とを具備してなることを特徴とする。
【0014】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 第1の基板には第1,第2の導電層及びペロブスカ
イト型高誘電体絶縁膜からなるキャパシタが構成され、
第2の基板には上記の拡散層の他にゲート電極を形成し
てMOSトランジスタが構成される。そして、MOSト
ランジスタのドレイン拡散層とキャパシタが接続されて
DRAMセルが構成されること。 (2) 半導体からなる基板は、Si又はGaAsであるこ
と。 (3) 第1の基板として半導体からなる基板を用いる場合
は、第1の導電層との間にシリコン酸化膜等の絶縁膜を
形成することにより、SOI構造とすること。 (4) 第1及び第2の導電層は、導電性酸化物からなるこ
と。 (5) ペロブスカイト型高誘電体絶縁膜は、SrTiO3
であること。 (6) 第2の導電層は、ペロブスカイト型高誘電体絶縁膜
としてのSrTiO3 にNbを添加してなる層であるこ
と。 (7) 第2の導電層は、ペロブスカイト型高誘電体絶縁膜
に設けられた凹部に埋込み形成されたものであること。 (8) ペロブスカイト型高誘電体絶縁膜を挟んで第1及び
第2の導電層を上下に形成するのではなく、第1及び第
2の導電層をペロブスカイト型高誘電体絶縁膜中に所定
距離離間して埋込み形成すること。
【0015】また、本発明(請求項5)は、上記構成の
半導体装置の製造方法において、第1の基板の一主面上
に第1の導電層,ペロブスカイト型高誘電体絶縁膜及び
第2の導電層を積層し、かつ絶縁膜と第2の導電層の表
面を面一にする工程と、第1の基板の絶縁膜及び第2の
導電層を形成した表面に半導体からなる第2の基板の一
主面を直接接着する工程と、第2の基板の主面に対する
裏面を研磨して所望の厚さまで薄くする工程と、第2の
基板に素子形成のための拡散層を形成し、かつ拡散層の
一部を第2の導電層にダイレクトコンタクトさせる工程
とを含むことを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明によれば、第1の基板上に形成するペロ
ブスカイト型高誘電体絶縁膜と第2の導電層を面一(絶
縁膜と導電層の各々の表面が同一平面にあり、全体とし
て平坦であること)に形成していることから、これらの
上に平坦化層等を形成することなく、第1の基板と第2
の基板を直接接着することができる。そしてこの場合、
第2の基板の所定の位置に拡散層を形成するだけで、こ
の拡散層と第2の導電層をダイレクトコンタクトさせる
ことができる。このため、コンタクト工程が不要とな
り、さらにコンタクトのための構成(層間絶縁膜,コン
タクトホール,接続電極等)も不要となる。
【0017】キャパシタ絶縁膜にペロブスカイト型高誘
電体を用いていることから、キャパシタ容量の増大をは
かることができる。さらに、プロセス的には、一つの基
板にはキャパシタのみを形成するため、製造工程で何等
の熱的制約を受けることはなく、高誘電体材料に最も適
した熱的条件を用いることができ、高誘電体材料の最高
の性能を引き出すことが可能である。具体的には、高誘
電体膜の誘電率について本発明者らが鋭意検討を行った
結果、高誘電体膜の誘電率は格子定数と密接な関係があ
り、格子定数がバルクの値に近いほど誘電率が増加する
現象を見い出した。また、バルクに近い格子定数を実現
するためには、高誘電体膜を高温で堆積するか若しくは
高温で熱処理することが有効であることを見出した。従
って、製造工程で高誘電体材料に最も適した熱的条件を
用いることができるのは大きなメリットである。
【0018】また、素子構造としては、SOI構造であ
ることからソフトエラーに対して耐性があるため30f
Fを必要とせず、原理的にはセンスアンプの感度に必要
な容量約5fF程度あればDRAMとして動作する。そ
のため、平面構造でも充分にDRAMとして動作する。
また、半導体基板としてSiを用い、ペロブスカイト型
高誘電体絶縁膜としてSrTiO3 (STO)を用いた
場合、2枚の半導体基板をより確実に接着することがで
きる。これは、SiとSTOとの接着がSiとSiO2
等との接着よりも密着性が良く強固であるためである。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。 (実施例1)図1及び図2は、本発明の第1の実施例に
係わるDRAMセルの製造工程を示す断面図である。
【0020】まず、第1図(a)に示すように、第1の
Si基板10を1000℃の温度で酸化して厚さ200
nmのSiO2 膜11を形成した後、その上に第1の導
電層としてのスズ添加インジウム酸化物(ITO)膜1
2とキャパシタ絶縁膜としてのSrTiO3 (STO)
膜13を、Ar+O2 混合ガス(流量比1:1)を用い
て圧力13.3Paの条件でスパッタリングにより、そ
れぞれ150nmと300nm連続的に堆積する。続い
て、この基板を酸素中1000℃で30分間熱処理す
る。
【0021】次いで、図1(b)に示すように、リソグ
ラフィによりレジストパターン14を形成し、このパタ
ーン14をマスクとして反応性イオンエッチング法で、
STO膜13のエッチングを行う。このエッチングは、
STO膜13を最後まで除去するのではなく、STO膜
13の膜厚が例えば150nmとなる所で止める。
【0022】次いで、レジストパターン14を酸素プラ
ズマアッシングにより除去した後、図1(c)に示すよ
うに、第2の導電層として再びITO膜15をスパッタ
リングにより堆積する。次いで、ケミカルメカニカルポ
リッシング(CMP)により表面を平坦化し、図1
(d)に示すように、ITO膜15がSTO膜13の凹
部に埋め込まれた状態とする。
【0023】以上の工程により、STO膜13をITO
膜12,15で挟んだ構造のキャパシタが作成される。
このキャパシタは、STO膜13の誘電率が極めて高い
ことから、ITO膜15の面積が小さくても十分な容量
を得ることができ、また、通常のDRAM製造工程と違
って他の素子は何も作っていないため、1000℃のよ
うな高温の熱工程を施すことが可能である。
【0024】次に、図2(e)に示すように、第1のS
i基板10上に、第2のSi基板20を直接接着により
貼り合わせ、両者が十分に接着するように1000℃で
熱処理する。この接着は、両者の表面を鏡面研磨して平
坦な面とし、清浄な雰囲気で接触させることにより行
う。
【0025】ここで、第1及び第2のSi基板10,2
0の接着は、Si面とSTO面との接着であるが、この
接着はSi面とSiO2 面との接着よりも密着性が良く
強固なものであった。なおここで、Si基板20の接着
面の自然酸化膜を予め接着前に通常の清浄化処理により
除去しておくと、より接着しやすくなる。
【0026】次いで、図2(f)に示すように、CMP
により第2のSi基板20の厚さが200nmになるま
での研磨を行う。このようにして、トランジスタを作り
付けるためのSi領域を形成する。この後は、通常のト
ランジスタを形成するプロセスと全く同一である。
【0027】即ち、図2(g)に示すように、素子分離
絶縁膜21を形成した後、HClを含む水素燃焼酸化に
より厚さ10nmのゲート酸化膜22を形成し、さらに
多結晶Si膜23をSiH4 を用いる減圧CVD法によ
って厚さ150nm堆積し、POCl3 を用いて900
℃で30分間燐拡散を行う。そして、HBrを用いる反
応性イオンエッチングにより多結晶Si膜23のエッチ
ングを行いゲート電極を形成する。ソース24及びドレ
イン25は、Asイオン注入により形成する。加速電圧
40keVで1×1013cm-2注入し、その後900℃
の熱処理により活性化する。
【0028】ここで、ドレイン拡散層25の形成と同時
に、ドレイン拡散層25とITO膜15はダイレクトコ
ンタクトされることになる。このようにして、貼り合わ
せを用いたDRAMセルを形成する。
【0029】かくして本実施例によれば、第1のSi基
板10にキャパシタを形成し、第2のSi基板20にM
OSトランジスタを形成し、これらの基板10,20を
直接接着してMOSトランジスタのドレイン拡散層25
がキャパシタの電極15にダイレクトコンタクトしたD
RAMのセル構造を実現することができる。そしてこの
場合、コンタクト工程が不要であるため工程の簡略化を
はかることができる。また、コンタクト部形成のための
構成が不要、例えば層間絶縁膜,コンタクトホール,接
続電極等を設ける不要となり、構成の簡略化をはかるこ
とができると共に、コンタクト抵抗の低減をはかること
もできる。
【0030】また、第1のSi基板10上にSiO2
11を形成し、この上に素子を形成するSOI構造とし
ているので、ソフトエラーに対する耐性が強くキャパシ
タ容量を20〜30fFよりも小さくしてもよい。キャ
パシタ絶縁膜としてSTOを用いた場合、その誘電率が
高いことから、キャパシタ面積を小さくしても上記の容
量を確保するのは容易である。
【0031】キャパシタの電極材料として金属を用いる
と、熱処理する際に高誘電体膜との界面で酸化還元反応
が起こるため、高誘電体材料の性能を十分に発揮するに
必要な高温で処理することができない。それに対し、酸
化物導電体を電極として用いると、互いに酸化物のた
め、高温で熱処理しても界面で酸化還元反応が起こらな
い。従って、高誘電体材料の性能(例えば、リーク電流
低下をはかる等)を引き出すために必要な温度で処理す
ることが可能になる。
【0032】導電性のある酸化物としてはITOの他
に、WO3 ,MoO3 ,LaNiO3,Nb添加SrT
iO3 等のペロブスカイト型酸化物、PtO2 ,IrO
2 ,PhO2 ,RuO2 ,PdO2 等のルチル型酸化物
等多くの酸化物が存在するが、基本的にはどの材料でも
使用することが可能である。電極パターンの形成には、
WO3 ,MoO3 ,RuO2 のようにドライエッチング
可能な材料の場合、RIEによるパターンを形成するこ
とが可能である。
【0033】また、実施例ではSTO膜13を途中まで
エッチングしてキャパシタ絶縁膜の膜厚を規定したが、
STO膜13を途中までエッチングすることが難しい場
合は次のようにすればよい。即ち、STO膜13を途中
にバッファ層を挟んだ3層構造とし、上層側のSTO膜
のエッチングをバッファ層で止め、その後にバッファ層
を除去するようにしてもよい。 (実施例2)図3は、本発明の第2の実施例に係わるD
RAMセルの製造工程を示す断面図である。なお、図
1,2と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説
明は省略する。
【0034】この実施例が、先に説明した第1の実施例
と異なる点は、第2の導電層の形成方法にある。第1の
実施例と同様にして、Si基板10上にSiO2 膜1
1,ITO膜12及びSTO膜13を形成する。
【0035】次いで、図3(a)に示すように、第2の
導電層形成のために、イオン注入によりSTO膜12に
Nbを選択的にイオン注入する。加速電圧は2MeV、
ドーズ量は2×1016cm-2とした。図には示さない
が、このイオン注入の際に、マスクとなるレジストパタ
ーンを形成してもよい。
【0036】次いで、図3(b)に示すように、第1の
Si基板10上に、第2のSi基板20を直接接着によ
り貼り合わせ、両者が十分に接着するように1000℃
で熱処理する。この接着の際の加熱により、先にイオン
注入したNbがSTO膜13中に拡散され、Nb添加S
TOからなる電極層35が形成される。
【0037】これ以降は、第1の実施例と同様に、第2
のSi基板20の研磨、MOSトランジスタ形成工程を
行うことにより、図3(c)に示すようにDRAMセル
が製造される。
【0038】かくして得られるDRAMのセル構造は、
基本的に第1の実施例と同じ構造であり、第1の実施例
と同様の効果が得られる。また、第2の導電層35を形
成するための構成が第1の実施例よりも簡略化されるの
で、製造工程のより一層の簡略化をはかることができ
る。 (実施例3)図4は、本発明の第3の実施例に係わるD
RAMセルの製造工程を示す断面図である。なお、図
1,2と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説
明は省略する。
【0039】まず、図4(a)に示すように、第1のS
i基板10を1000℃で水素燃焼酸化し、厚さ200
nmのSiO2 膜11を形成する。この酸化膜11上に
STO膜13をスパッタリング法により、厚さ500n
m堆積する。続いてレジストを厚さ2.2μm塗布し、
露光現像してレジストパターン41を形成する。
【0040】この状態で、高加速イオン注入装置を用い
てNbのイオン注入を行う。加速電圧は2MeV、ドー
ズ量は2×1016cm-2とした。その後、レジストパタ
ーン41を除去する。このようにして図4(b)に示す
ように、STO膜13の厚み方向ではなく面方向に離間
した電極層45を形成する。
【0041】次いで、図4(c)に示すように、第2の
Si基板20を貼り合わせ、両ウエーハを十分に密着さ
せるために1000℃で熱処理する。その後、第2のS
i基板20をCMPにより表面から厚さ200nm残る
ところまで研磨する。
【0042】これ以降は、第1の実施例と全く同様のプ
ロセスによりトランジスタを形成することにより、図4
(d)に示す構成が得られる。本実施例の長所は、ST
O膜13の膜厚を変えることによりキャパシタ面積を変
えることが可能であることと、キャパシタの下にSiO
2 膜11を敷いておりSOI構造になっているため、D
RAMとしての動作にソフトエラー耐性があり30fF
もの大きな容量を必要としないことである。
【0043】なお、導電性酸化物電極の形成方法は、S
TOへのNbのイオン注入に限らない。例えば、図5
(a)に示すように、RuO2 やWO3 のようなドライ
エッチング可能な材料52をSiO2 膜11上に堆積
し、レジストパターン51に沿ってエッチングして電極
パターン55を先に形成する。レジストパターン51を
剥離した後、Sr(DPM)2 /Ti(i-Pro )3 をソ
ースガスとして用いる減圧CVD法により、図5(b)
に示すように、STO膜13を堆積する。そして、図5
(c)に示すように、CMPにより余分のSTO膜13
を除去するようにしてもよい。 (実施例4)図6は、本発明の第5の実施例に係わるD
RAMセルの製造工程を示す断面図である。なお、図
1,2と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説
明は省略する。
【0044】この実施例が、先に説明した第1の実施例
と異なる点は、第2の導電層を第2のSi基板側に設け
る点にある。まず、図6(a)に示すように、第1のS
i基板10を950℃で酸化して厚さ100nmのSi
2 膜11を形成する。続いて、スズ添加インジウム酸
化物(ITO)膜12とBa0.5 Sr0.5 TiO3 (B
STO)膜65を、Ar+O2 混合ガス(流量比1:
1)を用いて圧力13.3Paの条件でスパッタリング
によりそれぞれ150nmと30nm連続的に堆積す
る。堆積する際の基板温度は、ITOの場合は400
℃、BSTOの場合は600℃とする。
【0045】次いで、図6(b)に示すように、第2の
Si基板20に、STO膜61をArと酸素の混合ガス
(混合比1対1、圧力13.3Pa)を用いるスパッタ
リングにより厚さ150nm形成する。この時の基板温
度は500℃に保つ。このようにして形成したSTO膜
61上にフォトレジストを塗布し光リソグラフィ法によ
り電極パターンを形成し、その上からNb膜をスパッタ
リングにより厚さ30nm堆積し、リフトオフ法により
レジストを除去してNb膜62を電極パターン状に残
す。この後、酸素雰囲気中で850℃で30分間熱処理
して前記STO膜61中にNbを拡散させる。この拡散
中にNbは表面から酸化されて酸化Nbに変わるので、
HFに浸漬することにより酸化Nb膜62を除去して電
極であるNb添加STO膜63を形成する。なお、この
Nb添加STO膜63の形成は、NbをSTOに選択的
にイオン注入することによって行うことも可能である。
【0046】次いで、図6(c)に示すように、第1の
Si基板10と第2のSi基板20とを、BSTO膜6
5と電極であるNb添加STO膜63とが合わさるよう
に貼り合わせ、酸素雰囲気中、1000℃で2時間熱処
理して両基板を接着する。その後、CMPにより第2の
Si基板20の厚さが60nmになるまでの研磨を行
う。このようにして、トランジスタを作り付けるための
Si領域を形成する。これ以降は、第1の実施例と同様
に、MOSトランジスタ形成工程を行うことにより、図
6(d)に示すようにDRAMセルが製造される。 (実施例5)図7は、本発明の第5の実施例に係わるD
RAMセルの製造工程を示す断面図である。
【0047】この実施例は、第2のSi基板側にキャパ
シタの一方の電極を形成するものである。第1のSi基
板10には第1の実施例と同様に、SiO2 膜11,I
TO膜12及びSTO膜13を形成する。
【0048】一方、図7(a)に示すように、第2のS
i基板20を950℃で酸化して厚さ10nmの酸化膜
71を形成する。この酸化膜71上にSiH2 Cl2
NH3 混合ガスを用いる熱CVD法により基板温度70
0℃でSiN膜72を厚さ100nm堆積する。そし
て、フォトリソグラフィ法によりレジストで電極パター
ンを形成し、それをマスクとしてCHF3 ガスを用いる
反応性イオンエッチング法により該SiN膜72と酸化
膜71とをエッチングした後、レジストを剥離する。
【0049】次いで、図7(b)に示すように、バリア
メタルとしてTiN膜73を厚さ30nm、キャパシタ
電極としてITO膜74を厚さ150nmスパッタリン
グにより堆積する。
【0050】次いで、図7(c)に示すように、CMP
によりITO膜74とTiN膜73とを連続的に研磨
し、凹部にのみTiN膜73とITO膜74を残す。そ
の後、第1の実施例と同様に基板の貼り合わせを行い、
第2のSi基板側にMOSトランジスタを形成する。
【0051】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。実施例では、ペロブスカイト型高誘
電体絶縁膜としてSTOやBSTOを用いたが、これに
限らずPbZrTiO3 (PZT),PbZrLaTi
3 (PLZT),BaTiO3 (BST)等を用いる
こともできる。さらに、半導体からなる第2の基板は必
ずしもSiに限るものではなく、GaAs等の化合物半
導体を用いることも可能である。さらに、第1の基板と
しては、Si等の半導体基板、SiO2 等の絶縁物から
なる基板等を用いることが可能であるが、要は支持体と
して作用するものであればよい。
【0052】また、本発明はDRAMのメモリセルに限
らず、キャパシタを有する各種の機能素子の製造に適用
することができる。その他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で、種々変形して実施することができる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、キ
ャパシタ電極と拡散層との接続をダイレクトコンタクト
にし、さらにキャパシタ絶縁膜としてペロブスカイト型
高誘電体材料を用いることにより、ウェハの貼り合わせ
技術を利用したDRAMセル等の構成の簡略化及びコン
タクト抵抗の低減をはかることができる。また、キャパ
シタ絶縁膜としての高誘電体材料の性能を十分に引き出
してキャパシタ特性の向上をはかることができ、さらに
コンタクト抵抗の低減、工程の簡略化をはかることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わるDRAMセルの製造工程
の前半を示す断面図。
【図2】第1の実施例に係わるDRAMセルの製造工程
の後半を示す断面図。
【図3】第2の実施例に係わるDRAMセルの製造工程
を示す断面図。
【図4】第3の実施例に係わるDRAMセルの製造工程
を示す断面図。
【図5】第3の実施例の変形例を示す断面図。
【図6】第4の実施例に係わるDRAMセルの製造工程
を示す断面図。
【図7】第5の実施例に係わるDRAMセルの製造工程
を示す断面図。
【符号の説明】
10…第1のSi基板 11…SiO2 膜 12…ITO膜(第1の導電層) 13…SrTiO3 (STO)膜 14…レジストパターン 15…ITO膜(第2の導電層) 20…第2のSi基板 21…素子分離絶縁膜 22…ゲート酸化膜 23…ゲート電極 24…ソース拡散層 25…ドレイン拡散層 35,45,55…電極層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9056−4M H01L 29/78 613 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基板と、この第1の基板の一主面上
    に形成された第1の導電層と、この第1の導電層上に形
    成されたペロブスカイト型高誘電体絶縁膜と、この絶縁
    膜の表面部に選択的に形成され、かつ該絶縁膜と面一に
    形成された第2の導電層と、第1の基板の前記絶縁膜及
    び第2の導電層が形成された面に直接接着された半導体
    からなる第2の基板と、この第2の基板の第2の導電層
    と接する位置に形成された拡散層とを具備してなること
    を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】第1のシリコン基板の一主面上にシリコン
    酸化膜,第1の導電層,ペロブスカイト型高誘電体絶縁
    膜及び第2の導電層を積層し、かつ絶縁膜と第2の導電
    層の表面を面一に形成して構成されたキャパシタと、 第1のシリコン基板の前記絶縁膜及び第2の導電層が形
    成された面に直接接着された第2のシリコン基板にソー
    ス・ドレイン拡散層及びゲート電極を形成して構成され
    たMOSトランジスタとからなり、 前記MOSトランジスタのソース・ドレイン拡散層の一
    部が第2の導電層にダイレクトコンタクトしていること
    を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】前記ペロブスカイト型高誘電体絶縁膜はS
    rTiO3 であり、第2の導電層はこのSrTiO3
    Nbを添加してなる層であることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】第1のシリコン基板の一主面上にシリコン
    酸化膜を介してペロブスカイト型高誘電体絶縁膜を形成
    し、かつこの絶縁膜中に所定距離離間して導電層を埋込
    み形成してなるキャパシタと、 第1のシリコン基板の前記絶縁膜及び導電層が形成され
    た面に直接接着された第2のシリコン基板にソース・ド
    レイン拡散層及びゲート電極を形成して構成されたMO
    Sトランジスタとからなり、 前記MOSトランジスタのソース・ドレイン拡散層の一
    部が前記導電層の一方にダイレクトコンタクトしている
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】第1の基板の一主面上に第1の導電層,ペ
    ロブスカイト型高誘電体絶縁膜及び第2の導電層を積層
    し、かつ絶縁膜と第2の導電層の表面を面一にする工程
    と、第1の基板の絶縁膜及び第2の導電層を形成した表
    面に半導体からなる第2の基板の一主面を直接接着する
    工程と、第2の基板の前記主面に対する裏面を研磨して
    所望の厚さまで薄くする工程と、第2の基板に素子形成
    のための拡散層を形成し、かつ拡散層の一部を第2の導
    電層にダイレクトコンタクトさせる工程と、を含むこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】第1のシリコン基板の一主面上にシリコン
    酸化膜,第1の導電層,ペロブスカイト型高誘電体絶縁
    膜及び第2の導電層を積層し、かつ絶縁膜と第2の導電
    層の表面を面一にしてキャパシタを作成する工程と、 第1のシリコン基板の絶縁膜及び第2の導電層を形成し
    た表面に第2のシリコン基板の一主面を直接接着する工
    程と、第2のシリコン基板の前記主面に対する裏面を研
    磨して所望の厚さまで薄くする工程と、 第2のシリコン基板にソース・ドレイン拡散層及びゲー
    ト電極を形成してMOSトランジスタを作成し、かつM
    OSトランジスタのソース・ドレイン拡散層の一部を第
    2の導電層にダイレクトコンタクトさせる工程と、を含
    むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記ペロブスカイト型高誘電体絶縁膜とし
    てSrTiO3 を用い、第2の導電層を形成する工程と
    して、このSrTiO3 にNbを添加することを特徴と
    する請求項5又は6に記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5171897A (en) * 1987-12-04 1992-12-15 Daikin Industries, Ltd. Hexafluoroneopentyl alcohol, derivative thereof fluorine-containing polymer and its use
JPH10293321A (ja) * 1997-04-17 1998-11-04 Mitsubishi Electric Corp 液晶表示装置およびその製造方法
WO2000049654A1 (de) * 1999-02-19 2000-08-24 Infineon Technologies Ag Verfahren zum herstellen einer dram-zelle mit einem grabenkondensator

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