JPH088823B2 - 養液栽培方法及びその装置 - Google Patents

養液栽培方法及びその装置

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JPH088823B2
JPH088823B2 JP63262867A JP26286788A JPH088823B2 JP H088823 B2 JPH088823 B2 JP H088823B2 JP 63262867 A JP63262867 A JP 63262867A JP 26286788 A JP26286788 A JP 26286788A JP H088823 B2 JPH088823 B2 JP H088823B2
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JP
Japan
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nutrient solution
storage tank
medium
cultivation
sheet
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JP63262867A
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JPH02109920A (ja
Inventor
照男 渥美
青成 佐久間
Original Assignee
農林水産省野菜・茶業試験場長
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  • Hydroponics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は養液栽培における新しい栽培方法及びこれに
用いる装置に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
一般に養液栽培は、種々の機械装置を用いて、定期的
に養液を培地に供給することにより行なわれている。
しかしながら、この場合、養液の培地への供給は掛け
流し方式か循環方式のいずれかによっている。
掛け流し方式の場合には地下水の汚染の可能性が大き
く養液が無駄となったり、また循環方式の場合には作物
が選択あるいはぜいたく吸収を行うので養液のバランス
がくずれるため、貯溜タンク内の養液の分析や調整を行
う必要があるなどの欠点があった。また、生育に必要な
肥料は、養液栽培専用のものを用いる必要があり、土耕
栽培に用いられる肥料では健全な生育は望めないなどの
問題があった。
本発明は上記従来の問題点を解消し、養液の無駄がな
く、また常に新しい養液が供給されるため貯溜タンク内
の養液の分析や調整を行う必要がなく、しかも土耕栽培
で一般に用いられる肥料を使用することのできる養液栽
培方法及びその装置を提供することを目的とするもので
ある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本発明は第1に、貯溜タンクを上下動自在に操作する
ことにより、養液を毛管現象とサイホン現象を利用して
培地まで供給すると共に、前記培地としてポリビニルア
ルコールを素材とするチップ状の多孔体を用いて前記培
地上の作物を育成すること特徴とする養液栽培方法を提
供するものである。
本発明は第2に、この養液栽培方法に用いる装置とし
て、栽培ベッド、該栽培ベッド側部に設けられた上下動
自在な貯溜タンク、前記栽培ベッド内に順次底部より設
置された養液供給シート、防根布及びポリビニルアルコ
ールを素材とするチップ状の多孔体からなる培地よりな
る養液栽培装置を提供するものである。
以下、本発明の溶液栽培方法及びその装置を図面に示
す装置に基いて説明する。第1図は本発明の装置の一態
様を示す(但し、栽培ベッド内の様子は省略されてい
る。)斜視図であり、第2図は第1図のA−A線断面図
(但し、栽培ベッド内の様子を示している。)であり、
第3図は第1図のB−B線断面図(但し、栽培ベッド内
及び貯溜タンク内の様子を示している。)である。ま
た、第4図は、第3図において、貯溜タンクを上げた状
態を示したものである。
図中、符号1は栽培ベッドであって各種形状のものを
用いることができるが、通常、四方を囲った、その横断
面形状が略長方形状のものである。この栽培ベッド1の
短手方向の一側部に貯溜タンク2が設けられている。ま
た、栽培ベッド1内には順次底部より、養液供給シート
3,防根布4及び培地5が設置されている。なお、必要に
応じて養液や水の漏れを防止するために、栽培ベッド1
の底部上面や貯溜タンク2の底部上面には不透水フィル
ム又はシート6を敷設することができる。
ここで養液供給シート3は、毛管現象とサイホン現象
により養液を吸って、培地5まで供給しうるものであれ
ばよく、天然繊維又は化学繊維を用いて織られた布或い
は不織布、さらには多孔体を用いることができる。具体
的には、例えばポリエステル繊維の不織布からなるシー
トやポリビニルアルコールからなるシート等を用いるこ
とができる。
本発明においては、養液を培地に供給する際には、第
1図乃至第4図に示すように、毛管現象とサイホン現象
を利用する。
この場合、貯溜タンクが上下動自在に設置される。こ
の上下動自在に設置する手段は公知の手段を適用すれば
よい。
この場合、貯溜タンク2と栽培ベッド1とは第3図或
いは第4図のように分離されている。したがって、栽培
ベッド1の底面全体に不透水フィルム又はシート6を敷
設した後、その一部を貯溜タンク2内に入れて養液8の
漏れを防止すればよい。次に、栽培ベッド1の底面全体
に養液供給シート3を敷設し、養液供給シート3の貯溜
タンク2側を、この貯溜タンク2内に入れる。
第1図乃至第3図は、貯溜タンク2を下げたときの状
態を示している。このとき、貯溜タンク2に貯められて
いる養液8は、毛管現象によって養液供給シート3に吸
い上げられる。
次に第4図は、貯溜タンクを上げたときの状態を示し
ている。このとき、貯溜タンク2に貯められている養液
は、サイホン現象(厳密には毛管現象とサイホン現象)
によって養液吸収シート3に導かれる。
なお、ここで貯溜タンク2を下げたときというのは貯
溜タンク2の上面を栽培ベッドの底面と同一乃至これよ
り低い位置とすることをいい、貯溜タンクを上げたとき
というのは、この反対のことをいう。
また、上記養液供給シート3の上方には防根布4が設
置されている。この防根布4としては通常用いられてい
るものを用いればよい。この防根布4により、作物の根
が養液供給シート3などに入って養液や水の流れを妨げ
ることを防止することができる。
さらに、上記防根布4の上方に、培地5が設置されて
おり、作物の根の生活の場を提供している。ここで培地
5としてはチップ状の多孔体を用いる。この多孔体とし
ては、吸水性及び吸湿性の保持力の点から、ポリビニル
アルコールを素材とするものが用いられる。またチップ
状の多孔体としては、作物の種類に応じて厚さ1〜20mm
の板状のものを5〜200mm2程度にしたものを単独で或い
は組合せて用いる。
この培地5は、養液供給シート3より養液又は水を吸
い上げ作物に供給する役割を果たす。したがって、培地
5のチップの大きさを適宜変えることにより、気相のコ
ントロールをすることができる。それ故、この培地5
に、土壌中の有用細菌、たとえば硝酸菌を混合した培地
等を混合することにより、土耕栽培で一般に用いられる
化成肥料を使用することが可能となる。
なお、貯溜タンク2への養液及び水の供給は、特に図
示はしないが、養液の無駄をなくすために、フロートス
イッチ又はフロートレススイッチを使い、メインタンク
よりポンプで必要量補給することが好ましい。
また、貯溜タンク2内に、第5図に示す如くボールタ
ップ9を用いて水道に直結し、配管の途中に公知の養液
の原液混合装置10を置き、水が流れれば自動的に養液が
混入されるようにすることができる。これによれば自動
的に任意の濃度の養液を補給することができるため、他
の栽培方式のようにポンプを使用する必要がない。いず
れにしても新しいバランスのとれた養液を常に供給す
る。
〔発明の効果〕 本発明によれば、養液は、貯溜タンクを上下動自在に
操作することにより、毛管現象とサイホン現象を利用し
て培地に供給され、常に一定濃度の新しい養液が必要量
だけ供給され、掛け流し方式に比較して養液が無駄にな
らない。また、循環方式のようにタンク内養液の分析や
調整を行う必要がない。
さらに本発明での培地の水分条件は土耕栽培に近い気
相率を確保することができる。このため土壌中の有用細
菌を添加して土耕栽培で一般に用いられる肥料を使用す
ることができる。
しかも本発明において培地として、ポリビニルアルコ
ールを素材とする、チップ状の多孔体を用いているため
に養液を良好に供給することができ、作物を順調に(速
やかに)生育させることができる。
したがって、本発明は各種野菜や花卉、特に葉菜類の
栽培に有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の一態様を示す斜視図であり、第
2図は第1図のA−A線断面図である。また、第3図は
第1図のB−B線断面図であって、貯溜タンクを下げた
ときの状態を示しており、第4図は、第3図において、
貯溜タンクを上げたときの状態を示している。さらに、
第5図は第3図において、自動的に養液を混入するよう
にした状態を示す説明図である。 1……栽培ベッド,2……貯溜タンク,3……養液供給シー
ト,4……防根布,5……培地,6……不透水フィルム又はシ
ート,7……通液路,8……養液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−52826(JP,A) 特開 昭54−97240(JP,A) 実開 昭61−31043(JP,U) 実開 昭61−20152(JP,U) 特公 昭44−22459(JP,B1) 特公 昭62−34363(JP,B2) 特公 昭60−57475(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯溜タンクを上下動自在に操作することに
    より、養液を毛管現象とサイホン現象を利用して培地ま
    で供給すると共に、前記培地としてポリビニルアルコー
    ルを素材とするチップ状の多孔体を用いて前記培地上の
    作物を育成すること特徴とする養液栽培方法。
  2. 【請求項2】栽培ベッド、該栽培ベッド側部に設けられ
    た上下動自在な貯溜タンク、前記栽培ベッド内に順次底
    部より設置された養液供給シート、防根布及びポリビニ
    ルアルコールを素材とするチップ状の多孔体からなる培
    地よりなる養液栽培装置。
JP63262867A 1988-10-20 1988-10-20 養液栽培方法及びその装置 Expired - Lifetime JPH088823B2 (ja)

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JPH02109920A JPH02109920A (ja) 1990-04-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2615428B2 (ja) * 1994-08-31 1997-05-28 農林水産省国際農林水産業研究センター所長 作物栽培装置
KR101931487B1 (ko) 2011-02-10 2018-12-24 주식회사 쿠라레 식물 재배용 배지
CN105611825B (zh) 2013-10-07 2019-07-12 株式会社可乐丽 植物栽培培养介质和使用其的植物栽培装置和植物栽培方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6131043U (ja) * 1984-07-31 1986-02-25 誠和化学株式会社 水耕栽培装置

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