JP2003000080A

JP2003000080A - 簡易土壌水分調節供給装置

Info

Publication number: JP2003000080A
Application number: JP2001188919A
Authority: JP
Inventors: Cho Oyama; 超大山; Hiroshi Tamura; 寛田村; Sumiaki Sakamoto; 澄昭坂本
Original assignee: SHUNAN CHIIKI JIBA SANGYO SHIN; SHUNAN CHIIKI JIBA SANGYO SHINKO CENTER
Current assignee: SHUNAN CHIIKI JIBA SANGYO SHIN; SHUNAN CHIIKI JIBA SANGYO SHINKO CENTER
Priority date: 2001-06-21
Filing date: 2001-06-21
Publication date: 2003-01-07

Abstract

(57)【要約】【課題】植物が、定植期、伸長期、交配期、成熟期のそ
れぞれの時期に必要とする水分量の著しい変動に対応
し、土壌中の適正な水分量を維持する簡易な土壌水分調
節供給装置を提供する。【解決手段】植物栽培用容器とそれに隣接して配設され
た貯水槽からなり、前記植物栽培用容器と貯水槽が、毛
細管を備えた導水機構により連結されてなり、前記導水
機構が、（１）一端が植物栽培用容器内に挿入され、他
端に透水性材料板が備えられた毛細管作用を有する導水
性長尺導水部材と、（２）一端が貯水槽に挿入され、他
端に透水性材料板が備えられた毛細管作用を有する導水
性長尺導水部材とからなり、かつ前記（１）の透水性材
料板と前記（２）の透水性材料板が対向して摺設され、
さらに前記対向して摺設された（１）の透水性材料板
と、（２）の透水性材料板の間に、少数個〜多数個の各
種個数の透水孔が穿設された各種の非透水性材料製薄板
を選択使用可能に介挿してなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、植物栽培において
使用される植木鉢、プランター等の植物栽培用容器の土
壌中の水分量を簡易に調節できる土壌水分調節供給装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】植木鉢やプランター等の植物栽培用容器
を用いた植物栽培は、その生育する植物の種類によっ
て、給水量の調節がされる。また、生育の段階毎にも、
必要とされる水分量は異なるので、適宜生育に合わせ
て、給水量は調節される。さらに、季節や地域によって
も、植物が必要とする水分量が異なるので、その給水量
の調節は複雑なものとなっている。そこで、「細い管を
液体中に立てる時、その液が管内で他の水平面より高く
なり、または低くなる」という毛細管現象を利用した植
物栽培における水分量調節のための提案がなされてい
る。例えば、毛細管現象を利用し給水量を調節するもの
として、植木鉢を構成する内鉢と外鉢とで区画形成され
た水溜部から、内鉢内部下部にかけて毛細管現象を起こ
すことができる導水体を配設し、前記導水体を締め付け
ることにより、その内部を導かれる水量を調節すること
ができるように、導水体の締め具を装着した提案がなさ
れている。（特開２０００−１５２７２１号公報、特開
２０００−１５２７２５号公報参照）また、補水槽の上部に植木鉢を設け、水抜き孔より給水
紐による間接的毛細管現象で給水する提案（実開平３−
１１７４４９）や、給水槽より低部においた植木鉢の間
を、内部に水分吸収剤を充填した給水管でつなぎ、その
給水管の途中に水量調節を目的とした大気と接する吸気
孔を設けた提案（実用新案出願公開昭５９−１７８０５
１）等がなされている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のごと
く、毛細管現象を利用した多くの提案がなされている
が、植物は生長に伴い、必要とされる水分量は大きく異
なるにも関わらず、毛細管現象による給水は土壌の水分
飽和点まで給水が一方的に進み、結果として過剰給水と
なるだけでなく、土壌水分が完全に飽和となってしま
う。そしてその結果、成長阻害を招いたり、根腐れに伴
う枯死を避けられないという問題があった。植物の生長
に必要とされる土壌水分量を適正に保つには、必要に応
じて測定しそれに基づき調整しなければならない。

【０００４】前記、毛細管作用をもつ導水体を締め具で
締め、毛細管内を流れる水量調節を図るという提案は、
毛細管部分の不規則な断面変形により断水あるいは水分
輸送量の不連続な変化を生じ、締め方の程度と給水量の
間に再現性がないという問題を生じる。そして、この提
案は土壌水分量の測定を行わないため土壌を目視あるい
は手触りなどの主観性の強い水分量の判断にゆだねざる
を得ない。その他毛細管現象を利用した多くの提案も、
いずれも時間の経過とともに例外なく土壌内水分が飽和
し、植物育成にとって過剰な水分が供給された環境とな
ってしまう。そして、これら毛細管利用の提案は、仮に
植物の短期管理には有効であったとしても、長期にわた
る管理には適さない。植物が、定植期、伸長期、交配
期、成熟期のそれぞれの時期に必要とする水分量の著し
い変動に対応し、また根系の酸素不足や土壌中の栄養分
である塩類吸収の停止を招き、生育阻害や枯死の原因と
なる土壌中の過剰な水分の滞留のない環境を維持するの
は、非常に困難であった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本願発明者は上記課題
を解決すべく鋭意研究の結果、下記構成発明の簡易土壌
水分調節装置を発明した。〔１〕植物栽培用容器とそれに隣接して配設された貯水
槽からなり、前記植物栽培用容器と貯水槽が、毛細管を
備えた導水機構により連結されてなる簡易土壌水分調節
供給装置であって、前記導水機構が、（１）一端が植物
栽培用容器内に挿入され、他端に透水性材料板が備えら
れた毛細管作用を有する導水性長尺導水部材と、（２）
一端が貯水槽に挿入され、他端に透水性材料板が備えら
れた毛細管作用を有する導水性長尺導水部材とからな
り、かつ前記（１）の透水性材料板と前記（２）の透水
性材料板が対向して摺設され、さらに前記対向して摺設
された（１）の透水性材料板と、（２）の透水性材料板
の間に、少数個〜多数個の透水孔が穿設された各種の非
透水性材料製薄板を選択使用可能に介挿してなることを
特徴とする簡易土壌水分調節供給装置。〔２〕少数個〜多数個の透水孔が穿設された非透水性材
料製薄板が、その板面が複数個の領域に区分され、かつ
各区分領域毎に異なる数の透水孔が穿設されてなること
を特徴とする前記〔１〕に記載の簡易土壌水分調節供給
装置。〔３〕前記板面が複数個の領域に区分され、かつ各区分
領域毎に異なる数の透水孔が穿設されてなる少数個〜多
数個の透水孔が穿設された非透水性材料製薄板の前記領
域の選択により、植物栽培用容器へ導水する水分量が調
節されることを特徴とする前記〔１〕又は〔２〕に記載
の簡易土壌水分調節供給装置。〔４〕導水性長尺導水部材が、毛細管作用を有する紐状
体であることを特徴とする前記〔１〕〜〔３〕のいずれ
か１項に記載の簡易土壌水分調節供給装置。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づ
いて説明する。図１は、本発明の簡易土壌水分調節供給
装置の一実施例の断面図であり、図２は、本発明の簡易
土壌水分調節供給装置の他の実施例の断面図である。図
３は、図２の本発明の簡易土壌水分調節供給装置の他の
実施例の外観斜視図であり、図４は、図２の本発明の簡
易土壌水分調節供給装置における導水機構の説明斜視図
であり、図５は本発明の簡易土壌水分調節供給装置にお
ける非透水性材料製薄板の正面図である。そして、本発
明の簡易土壌水分調節供給装置のその他の実施例であ
る。図中、１は植物栽培用容器、２は貯水槽、３は毛細
管を備えた導水機構、１００は簡易土壌水分調節供給装
置である。４は導水性長尺導水部材、４ａは導水性長尺
導水部材４の一端、４ｂは導水性長尺導水部材４の他
端、５は透水性材料板であり、６は導水性長尺導水部
材、６ａは導水性長尺導水部材６の一端、６ｂは導水性
長尺導水部材６の他端、７は透水性材料板である。ま
た、８は非透水性材料製薄板、９は透水孔、１０は領
域、１０ａは領域Ａ、１０ｂは領域Ｂ、１０ｃは領域
Ｃ、１０ｄは領域Ｄである。

【０００７】本発明の簡易土壌水分調節供給装置１００
は、図１に示すごとく、植物栽培用容器１とそれに隣接
して配設された貯水槽２が、毛細管を備えた導水機構３
により連結されて構成される。そして、前記導水機構３
は、（１）一端４ａが植物栽培用容器１内に挿入され、
他端４ｂに透水性材料板５が備えられた毛細管作用を有
する導水性長尺導水部材４と、（２）一端６ａが貯水槽
２に挿入され、他端６ｂに透水性材料板７が備えられた
毛細管作用を有する導水性長尺導水部材６とで構成され
る。そして、前記（１）の透水性材料板５と前記（２）
の透水性材料板７が対向して摺設され、さらに前記対向
して摺設された（１）の透水性材料板５と、（２）の透
水性材料板７の間に、少数個〜多数個の透水孔９が穿設
された各種の非透水性材料製薄板８を選択使用可能に介
挿して形成されている。

【０００８】本発明における植物栽培用容器１は、植木
鉢やプランターなど一般に植物の栽培用に用いられる容
器である。また、貯水槽２は、連結する植物栽培用容器
１の大きさや育成する植物の種類や大きさに合わせた、
充分に水分を供給できる程度の大きさを備えた、水を貯
水できる容器である。

【０００９】そして、導水機構３を構成する導水性長尺
導水部材４及び導水性長尺導水部材６は、毛細管現象を
起こすことができる部材で構成される。毛細管現象と
は、「細い管を液体中に立てる時、その液が管内で他の
水平面より高くなり、または低くなる」現象であり、前
記毛細管現象を起こすことができる部材として、例え
ば、木綿繊維製の紐状体又は羊毛その他の獣毛を原料と
し、湿気・熱および圧力を加えて縮絨し布状にしたフェ
ルトを紐状にしたものなどが挙げられる。その他、毛細
管現象を起こすことができる部材であれば、本発明の簡
易土壌水分調節供給装置における導水機構３に採用する
ことができるが、特に前記、木綿繊維製であれば、木綿
繊維の繊維間の間隙が作る毛細管の径が０．１〜０．０
１ｍｍの場合、毛細管上昇高は、およそ３０〜３００ｃ
ｍに達するので、充分な毛細管現象が期待できる。ま
た、フェルト製であれば、フェルトの繊維が作る間隙は
０．１〜０．５ｍｍで毛細管上昇高は６〜３０ｃｍとな
り、前記木綿繊維製と同様に、充分な毛細管現象が期待
できる。さらに、前記長尺導水部材４及び長尺導水部材
６は、前記毛細管現象を起こすことができる部材の周囲
に、薄い塩ビ等の非透水材料で囲繞して形成されること
も好ましい。毛細管現象を起こすことができる部材の周
囲を薄い塩ビ等の非透水材料で囲繞することにより、水
分の不要な蒸発を防ぐことができ、毛細管現象により供
給される水分を充分に植物栽培用容器１に供給すること
ができる。

【００１０】そして、透水性材料板５は、長尺導水部材
６から導水された水分を、非透水性材料製薄板８を介し
て長尺導水部材４へ導水できる透水性を有する板状部材
である。例えば、透水性材料板は、木綿繊維製の布地を
板状にして形成してもよく、また前記フェルト繊維を板
状にして形成してもよい。その他、透水性の板状体を形
成できる部材であれば、その材質を問わない。

【００１１】また、非透水性材料製薄板８は、少数個〜
多数個の透水孔９が穿設されて構成されている。図５は
本発明の簡易土壌水分調節供給装置における非透水性材
料製薄板８の一例の正面図である。図５に図示した非透
水性材料製薄板８は、領域Ａ〜Ｄ（１０ａ〜１０ｄ）の
４個の領域１０に区分され、各領域はそれぞれ、異なる
数の透水孔９が穿設されている。例えば、領域Ａ（１０
ａ）は２０％の水分供給時に選択する領域、領域Ｂ（１
０ｂ）は４０％の水分供給時に選択する領域、領域Ｃ
（１０ｃ）は７０％の水分供給時に選択する領域、領域
Ｄ（１０ｄ）は１００％の水分供給時に選択する領域と
して形成されている。非透水性材料製薄板８は、プラス
チック製のものが好ましく、その厚みは０．０２〜０．
１ｍｍ程度のものが好ましい。なお、図５における非
透水性材料製薄板８の外周端部に設けられた供給水量表
示部８ａに関しては後述する。透水孔は、その直径が
０．１〜０．４ｍｍのものが好ましい。

【００１２】図１に示す本発明の簡易土壌水分調節供給
装置１００は、貯水槽２に挿入された長尺導水部材６の
端部６ａから水分が毛細管現象により導水され、長尺導
水部材６の他端６ｂに備えられた透水性材料板７に導水
される。そして、長尺導水部材６と長尺導水部材４の間
に介挿された非透水性材料製薄板８に穿設された透水孔
９を介して、前記透水孔９と接触している非透水性材料
製薄板８の一領域分の形状に形成された透水性材料板５
に水分が導水され、前記透水性材料板５に備えられた長
尺導水部材４の端部４ｂから、毛細管現象により長尺導
水部材４に導水され、長尺導水部材４の端部４ａから植
物栽培用容器１内に水分が供給される。

【００１３】また、図２は本発明の簡易土壌水分調節供
給装置の他の実施例の断面図であり、図３は前記図２の
他の実施例の外観斜視図である。図２、図３に示す実施
例における本発明の簡易土壌水分調節供給装置１００
は、植物栽培用容器１とそれに隣接して配設された貯水
槽２が、毛細管を備えた導水機構３により連結されて構
成される。そして、前記導水機構３は、（１）一端４ａ
が植物栽培用容器１内に挿入され、他端４ｂに透水性材
料板５が備えられた毛細管作用を有する導水性長尺導水
部材４と、（２）一端６ａが貯水槽２に挿入され、他端
６ｂに透水性材料板７が備えられた毛細管作用を有する
導水性長尺導水部材６とで構成される。そして、前記
（１）の透水性材料板５と前記（２）の透水性材料板７
が対向して摺設され、さらに前記対向して摺設された
（１）の透水性材料板５と、（２）の透水性材料板７の
間に、導水口１１ａ（図４参照）を備えた導水板１１
と、少数個〜多数個の透水孔９が穿設された各種の非透
水性材料製薄板８が介挿されている。前記非透水性材料
製薄板８は、その板面が複数個の領域に区分され、かつ
各区分領域毎に異なる数の透水孔が穿設されて、選択使
用可能に介挿されている。

【００１４】図２、図３に示す本発明の簡易土壌水分調
節供給装置１００は、図１に示す実施例と同様に、貯水
槽２に挿入された長尺導水部材６の端部６ａから水分が
毛細管現象により導水され、長尺導水部材６の他端６ｂ
に備えられた透水性材料板７に導水される。そして、長
尺導水部材６と長尺導水部材４の間に介挿された導水板
１１の導水口１１ａを通過した水が、その上部に設置さ
れた非透水性材料製薄板８の透水孔９を通過して、透水
性材料板５に導水される構造となっている。そして、透
水性材料板５に導水された水分が、前記透水性材料板５
に備えられた長尺導水部材４の端部４ｂから、毛細管現
象により長尺導水部材４に導水され、長尺導水部材４の
端部４ａから植物栽培用容器１内に水分が供給される。

【００１５】図４は、図２（及び図３）の本発明の簡易
土壌水分調節供給装置の他の実施例における導水機構の
説明斜視図である。前述のように、長尺導水部材６の端
部６ａから水分が毛細管現象により導水され、長尺導水
部材６の他端６ｂに備えられた透水性材料板７に導水さ
れ、長尺導水部材６と長尺導水部材４の間に介挿された
導水板１１の導水口１１ａを通過した水が、前記導水板
１１の上部に設置された非透水性材料製薄板８の透水孔
９を通過して、透水性材料板５に導水される構造となっ
ている。そして、非透水性材料製薄板８は、左右両方向
に回転自在となっており、任意の供給水分量の領域１０
を選択することができる構成となっている。例えば、７
０％の水分を供給する場合、非透水性材料製薄板８（図
５参照）の領域Ｃ（１０ｃ）が、導水板１１の導水口１
１ａに当接するように配置される。その際、非透水性材
料製薄板８の領域Ｃと対向する領域Ｄ（１０ｄ）の外周
縁端部に備えられた供給水量表示部８ａに表示された数
字（この場合、〔７０〕）が、現在導水板１１の導水口
１１ａと当接している領域１０の供給水分量を表示して
いるので、現在の供給水量表示部８ａに表示された数字
を確認しながら、領域１０を配置することができる。そ
して、供給水分量を増減する場合には、非透水性材料製
薄板８を左右に回転させて、任意の領域１０を、導水板
１１の導水口１１ａに当接するように配置する。なお、
図４には図示していないが、前記透水性材料板５、非透
水性材料製薄板８、導水板１１及び透水性材料板７を密
着固定するために、固定具１２（図３参照）などを用い
ることが望ましい。実験により孔数と導水による送水量
との関係をテストし、その結果を表１に示した。すなわ
ち、厚さ０．０２ｍｍの樹脂製の非透水性材料製薄板で
あって透水孔径が０．４ｍｍのものについて、孔数と導
水により送水量との関係を表１に示した。表１の結果か
らみて、透水孔数と導水量は略正比例することが解っ
た。

【００１６】

【表１】

【００１７】本発明の簡易土壌水分調節供給装置１００
における導水機構３の非透水性材料製薄板８は、図に示
すような円形に限定されず、供給水分量の調節が可能な
ものであればよく、例えば、図６の本発明の簡易土壌水
分調節供給装置のその他の実施例に示すような、四角形
状の領域１０’を複数個備え、かつそれぞれの領域に、
少数個〜多数個の透水孔を穿設した非透水性材料製薄板
８’などを用いることができる。

【００１８】

【発明の効果】本発明の簡易土壌水分調節供給装置によ
れば、植物栽培用容器内の植物が、定植期、伸長期、交
配期、成熟期のそれぞれの生長段階時期に必要とする水
分量の著しい変動に適宜水分量を調節して供給すること
ができるので、根系の酸素不足や土壌中の栄養分である
塩類吸収の停止を招くことなく、また生育阻害や枯死の
原因となる土壌中の過剰な水分の滞留のない環境を提供
することができる。また、本発明の簡易土壌水分調節供
給装置は、毛細管を備えた導水機構により植物栽培用容
器と貯水槽が連結されて構成されているので、特別な動
力を必要とせず、非透水性材料製薄板や、透水性材料板
の回転のみで、水分量が調節できるので、操作が容易で
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の簡易土壌水分調節供給装置の一実施例
の断面図

【図２】本発明の簡易土壌水分調節供給装置の他の実施
例の断面図

【図３】図２の本発明の簡易土壌水分調節供給装置の他
の実施例の外観斜視図

【図４】図２の本発明の簡易土壌水分調節供給装置にお
ける導水機構の説明斜視図

【図５】本発明の簡易土壌水分調節供給装置における非
透水性材料製薄板の正面図

【図６】本発明の簡易土壌水分調節供給装置のその他の
実施例

【符号の説明】

１植物栽培用容器２貯水槽３毛細管を備えた導水機構４導水性長尺導水部材４ａ導水性長尺導水部材４の一端４ｂ導水性長尺導水部材４の他端５透水性材料板６導水性長尺導水部材６ａ導水性長尺導水部材６の一端６ｂ導水性長尺導水部材６の他端７透水性材料板８非透水性材料製薄板９透水孔１０領域１０ａ領域Ａ１０ｂ領域Ｂ１０ｃ領域Ｃ１０ｄ領域Ｄ１１導水板１１ａ導水口１２固定具１００簡易土壌水分調節供給装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】植物栽培用容器とそれに隣接して配設され
た貯水槽からなり、前記植物栽培用容器と貯水槽が、毛
細管を備えた導水機構により連結されてなる簡易土壌水
分調節供給装置であって、前記導水機構が、（１）一端が植物栽培用容器内に挿入
され、他端に透水性材料板が備えられた毛細管作用を有
する導水性長尺導水部材と、（２）一端が貯水槽に挿入
され、他端に透水性材料板が備えられた毛細管作用を有
する導水性長尺導水部材とからなり、かつ前記（１）の
透水性材料板と前記（２）の透水性材料板が対向して摺
設され、さらに前記対向して摺設された（１）の透水性
材料板と、（２）の透水性材料板の間に、少数個〜多数
個の各種個数の透水孔が穿設された各種の非透水性材料
製薄板を選択使用可能に介挿してなることを特徴とする
簡易土壌水分調節供給装置。
【請求項２】少数個〜多数個の各種個数の透水孔が穿設
された各種の非透水性材料製薄板が、その板面が複数個
の領域に区分され、かつ各区分領域毎に異なる数の透水
孔が穿設されてなることを特徴とする請求項１に記載の
簡易土壌水分調節供給装置。
【請求項３】前記板面が複数個の領域に区分され、かつ
各区分領域毎に異なる数の透水孔が穿設されてなる少数
個〜多数個の各種個数の透水孔が穿設された各種非透水
性材料製薄板の前記領域の選択により、植物栽培用容器
へ導水する水分量が調節されることを特徴とする請求項
１又は２に記載の簡易土壌水分調節供給装置。
【請求項４】導水性長尺導水部材が、毛細管作用を有す
る紐状体であることを特徴とする請求項１〜３のいずれ
か１項に記載の簡易土壌水分調節供給装置。