JPH088802A - 移動無線機 - Google Patents

移動無線機

Info

Publication number
JPH088802A
JPH088802A JP6140308A JP14030894A JPH088802A JP H088802 A JPH088802 A JP H088802A JP 6140308 A JP6140308 A JP 6140308A JP 14030894 A JP14030894 A JP 14030894A JP H088802 A JPH088802 A JP H088802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line quality
quality
line
deterioration
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6140308A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Takami
忠雄 鷹見
Kazuhiko Kakinuma
和彦 柿沼
Koji Chiba
耕司 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP6140308A priority Critical patent/JPH088802A/ja
Publication of JPH088802A publication Critical patent/JPH088802A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回線品質劣化状態を検出してこれを移動無線
機で通信中の利用者に表示することにより、回線品質劣
化して通信が切断されるおそれがあることを利用者に認
識させる。 【構成】 回線品質情報を時間的に継続監視して回線品
質劣化信号を出力し、回線品質劣化状態にあるときにそ
れを通信中の利用者がわかるように表示する。音響、振
動、光などにより表示を行う。 【効果】 受信電界が低下するなどの原因で回線品質が
劣化したとき、利用者が良好な回線品質が得られる場所
へ移動することなどを可能とする。利用者にとって通信
が突然切断されその原因がわからないようなことがなく
なる。回線品質の悪い状態で、むだな回線接続要求を繰
り返し行うなどの操作がなくなり電波の有効利用がはか
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動無線通信方式に利用
する。本発明は、携帯電話機、コードレス電話機、その
他無線回線により相手局と接続される移動無線機に利用
する。本発明は回線品質の監視に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例の移動無線方式の構成を図5を参
照して説明する。図5はゾーン構成の移動無線通信方式
の構成を示す図である。このような構成の移動無線通信
方式においては、サービス領域は複数のゾーン51に分
割され、各ゾーン51にはそれぞれ移動無線通信網52
に接続された基地局53が設けられ、移動無線機54は
現在自身が存在するゾーン51の基地局53を通じて移
動無線通信網52と通信を行う。
【0003】次に、移動無線通信網52で用いられる一
般的な移動無線機54の従来例構成を図6を参照して説
明する。図6は従来例の移動無線機54のブロック構成
図である。移動無線機54は基地局53に対して無線信
号を送受信する送受信機61と、送受信周波数その他の
チャネルを指定する制御回路62と、送受信機61に接
続する受信電界強度検出回路63を備える。さらに、受
信電界強度検出回路63には、他の基地局からの干渉を
検出する干渉検出手段を備えている場合もある。この干
渉検出手段では、干渉波を受信したときに発生するビー
ト信号が用いられる。
【0004】このような方式において、良好な回線品質
を維持するため、移動無線機54あるいは基地局53が
通信中の受信電界強度測定により移動無線機54のゾー
ン移行を検出し、移動無線通信網52が通信中のゾーン
における適切な通信チャネルを割当てるチャネル切替制
御が行われる。前述した受信電界強度検出回路63ある
いはこの回路に含まれる干渉検出手段は、通信中に受信
電界強度が閾値より低下した場合あるいは干渉波が検出
された場合、良好な回線品質を維持するためチャネル切
替制御信号を制御回路62に出力する。制御回路62は
適切な受信電界強度が得られるチャネルへの切替制御を
行う。切替先のチャネルを表す情報は、基地局53から
無線信号を介して伝達されるか、移動無線機の制御回路
62に記憶されている。
【0005】通信中の移動無線機54の受信電界は一般
に基地局53からの距離が離れるほど低下する。また大
きな建物の影やトンネルの中でも、基地局送信波が届き
にくくなり受信電界が低下する。あるいは比較的受信電
界が高い場合でも他の基地局からの干渉波の影響により
回線品質が劣化し、良好な通信が困難になることがあ
る。このような状況において移動無線機54は、受信電
界の低下あるいは干渉波を検出して受信電界の高いチャ
ネルに切替えて良好な通信を維持する機能を有している
ことを先に述べた。しかし受信電界の低下が著しくチャ
ネル切替制御が正常に完了しない場合、あるいは同一ゾ
ーンまたは隣接するゾーン内の全てのチャネルが使用さ
れている場合、あるいは基地局の疎な地域であるいは使
用場所がサービス可能領域の端であるため切替先のチャ
ネルのないまま通信を継続せざるを得ない場合等の理由
でチャネル切替えに失敗した場合には、回線品質が劣化
した状態がさらに継続するため良好な品質での通話の継
続が難しくなるとともに無線回線の維持も困難になる。
【0006】この場合、一定時間以上回線品質が劣化し
た状態が継続すると、周波数の有効利用の観点から回線
品質の著しく劣化した状態で無線チャネルが占有され続
けることを避けるため、受信電界強度検出回路63ある
いはこれに含まれる干渉検出手段から通話を終了する制
御信号が制御回路62に出力され、強制的に通話が終了
する場合がある。
【0007】次に、従来例の移動無線機の電界強度検出
回路あるいはこれに含まれる干渉検出手段の状態遷移の
例を図7を参照して説明する。図7は従来例の移動無線
機の電界強度検出回路あるいは干渉検出手段の状態遷移
の例を示す図である。近年、移動体通信の利用範囲が自
動車から小型の携帯端末での利用が主になってきてお
り、自動車等での使用と比較して室内等の比較的基地局
送信波の届きにくい環境で使用される可能性が高まって
きている。図7に示すように、通信中において、電界強
度の低下あるいは干渉がM回連続して検出されたとき、
通信は強制的に終了される。
【0008】次に、回線品質劣化と移動無線機利用者の
主観的評価との関係を図8を参照して説明する。図8は
回線品質劣化と移動無線機利用者の主観的評価との関係
を示す図である。横軸に回線品質として受信電界強度ま
たは希望波電力対干渉波電力比をとり、縦軸に移動無線
機利用者の主観的評価をとる。図8に示すように、近年
普及しつつあるディジタル移動通信においては、通信信
号伝送において誤り訂正符号化および復号化が行われる
ため、受信電界あるいは希望波電力対干渉波電力比が低
下した場合においても、音声伝送については主観的な品
質の劣化は余り認められないという性質があることが知
られている。
【0009】従来例技術として、移動無線通信回線の品
質を時間的に継続監視する技術としては、特開平3−2
2952号公報、特開平4−140936号公報、特開
平5−218950号公報などに開示の技術があるが、
監視されている品質がある限度を越えて劣化しているこ
とを通信中の利用者に知らせる技術については出願人の
調査では該当がない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、移動通信方式
に用いられる従来の移動無線機は、受信電界あるいは希
望波電力対干渉波電力比の低下による回線品質劣化が検
出されている状態が、ある設定時間を越えると通話の終
了動作に移行し、利用者は通話が終了した原因がわから
ず不自然に通話が終了したように感じる。
【0011】特に、ディジタル移動通信方式において
は、受信電界あるいは希望波電力対干渉波電力比が低下
した場合にも、符号化器等の誤り訂正機能により、回線
品質の劣化は利用者にそのまま認識されず、誤り訂正が
不完全となる受信電界を境にして急激に通話品質が劣化
する性質がある。このため、受信電界の低下や干渉など
により回線品質が劣化していることを利用者が気付かぬ
まま、急に通話が切断されてしまうことが多い。
【0012】このような場合には、そのまま再度ダイヤ
ル操作を行うなど回線接続を要求することになり、回線
品質が悪く接続がかろうじて可能なような状態で接続制
御および通信を繰り返すことになって、電波の有効利用
のうえからも望ましくない。かりに、利用者が回線品質
の劣化を回線の切断前に認識できるなら、回線品質の良
好な使用場所へ移動する、あるいは回線品質が良好な位
置で移動を一時的に停止することなどができる。
【0013】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、回線品質劣化状態を検出してこれを利用者に
表示することにより、回線品質劣化状態の継続により通
話が終了するおそれがあることを利用者に認識させるこ
とができる移動無線機を提供することを目的とする。本
発明は、受信電界が低下するあるいは干渉がひんぱんに
発生するなどの原因で回線品質が劣化したとき、利用者
が良好な回線品質が得られる場所へ移動することを可能
とする移動無線機を提供することを目的とする。本発明
は電波の有効利用をはかることを目的とする。本発明
は、回線品質劣化通知の動作形態を利用者が選択できる
ようにすることにより、回線品質劣化通知の要否の選択
および移動無線機の使用形態に最も適した回線品質劣化
状態の通知動作の形態を利用者が選択することができる
移動無線機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、通信回線の品
質を検出する品質検出回路と、この品質検出回路の出力
を時間的経過にしたがって監視する回線状態監視回路
と、この回線状態監視回路の出力により回線品質が所定
限度を越えて劣化していることを通信中の利用者に対し
て表示を行う回線品質劣化通知回路とを備えたことを特
徴とする。
【0015】この回線品質劣化通知回路は、通信中の利
用者にたいして表示を行うのであって、前記所定限度
は、その通信回線が品質の劣化により切断制御される劣
化限度より回線品質がわずかに良好である限度に設定さ
れることが望ましい。あるいは、前記所定限度は、その
通信回線が品質の劣化により切断制御される劣化限度と
ほとんど同等な限度に設定しておき、通信回線の切断制
御の実行前に利用者に対して表示を行うことも可能であ
る。
【0016】前記品質は相手局から到来する電波信号の
電界強度とすることができる。この場合には回線状態監
視回路は、電界強度が所定時間内に所定値を下回る頻度
を監視する手段を含む構成とする。
【0017】前記品質は相手局以外から到来する電波に
より設定された限度を越える干渉の有無とすることがで
きる。この場合には回線状態監視回路は、その干渉が所
定時間内に発生する頻度を監視する手段を含む構成とす
る。
【0018】前記品質は相手局から到来する電波信号が
ディジタル信号であるとき、その符号誤りとすることが
できる。この場合には回線状態監視回路は、符号誤り率
もしくは符号誤り率に相応する値(例えば誤り訂正の頻
度)を監視する手段を含む構成とする。
【0019】前記表示の形態は、音響、振動、および光
の一つもしくはその組合せとすることができる。その表
示の形態は、利用者の操作によりその一つまたは組合せ
を選択する構成とすることが望ましい。
【0020】
【作用】送受信機に接続された回線品質検出回路が、受
信信号から回線品質を検出して回線品質情報として出力
し、回線品質検出回路に接続された回線状態監視回路
が、回線品質検出回路から出力される回線品質情報に基
づき回線品質劣化状態が設定された時間を越えて継続し
た場合、品質劣化通知信号を回線品質劣化通知回路に表
示する手段を有するとともに、回線品質劣化通知回路に
より、移動無線機の利用者は回線品質劣化状態にあるこ
と、および品質劣化状態が継続した場合に、通信が強制
的に切断されるおそれがあることが表示される。
【0021】これにより、移動無線機の利用者は、現在
の回線品質の状態を把握しながら通信を行うことができ
るから、利用者にとって不意の通信中断と感じる事態を
回避することができる。すなわち、回線品質劣化が検出
されている状態で、回線を維持することができる限度を
下回るとき直ちに通話の終了動作に移るのではなく、回
線品質情報に基づいて状態遷移して回線品質劣化信号を
出力し、回線品質劣化状態にあることを利用者に表示す
ることにより、回線品質劣化状態の継続により通話が終
了するおそれがあることを利用者に認識させることがで
きる。したがって、受信電界が低下するなどの原因で回
線品質が劣化したとき、利用者が良好な回線品質が得ら
れる場所へ移動する、あるいは良好な回線品質が得られ
る場所で一時的に移動を停止することなどが可能にな
る。
【0022】また、回線品質劣化状態の継続により通話
の終了動作が行われた場合にも、通話の終了にさきだっ
て回線品質劣化の表示が行われているので、利用者が通
信切断の理由を知ることができる。利用者は、通信切断
が行われてもそのまますぐに再度回線接続を要求するよ
うなことがなくなり、無益な回線接続要求および通信が
繰り返されることがなくなって電波の有効利用がはかれ
る。
【0023】また、回線品質劣化通知の動作形態を利用
者が選択できるようにすることにより、回線品質劣化通
知の要否の選択および移動無線機の使用形態に最も適し
た回線品質劣化状態の通知動作の形態を利用者が選択す
ることができる。
【0024】
【実施例】本発明第一実施例の構成を図1を参照して説
明する。図1は本発明第一実施例装置のブロック構成図
である。
【0025】本発明は、送受信機61とこれを制御する
制御回路62とを含む移動無線通信方式の移動無線機で
ある。ここで、本発明の特徴とするところは、通信回線
の品質を検出する品質検出回路11と、この品質検出回
路11の出力にしたがって回線品質劣化通知信号を出力
する回線状態監視回路12と、この回線状態監視回路1
2の出力にしたがって回線品質の劣化を表示する回線品
質劣化通知回路13とを備えるところにある。
【0026】次に、本発明第一実施例の動作を説明す
る。品質検出回路11から出力される回線品質情報を入
力信号として状態遷移し、回線品質劣化通知信号などの
制御信号を出力する回線状態監視回路12を備え、回線
品質劣化通知信号を入力とし、回線品質劣化状態を利用
者に表示する回線品質劣化通知回路13を備える。
【0027】品質検出回路11において回線品質検出の
ために用いられる信号について説明する。アナログ信号
伝送を行う無線回線の場合は、音声などの復調出力信号
の信号対雑音比、ディジタル信号伝送を行う無線回線の
場合は、復調出力データの符号誤り率と相関関係のある
信号が用いられる。例えば、アナログ信号伝送、ディジ
タル信号伝送に共通するものとしては受信機から得られ
る受信電界強度信号、干渉波を受信したときに発生する
ビート信号があり、ディジタル信号伝送については符号
誤り率の推定値として復調アイパタンの開口度、位相変
調波の検波位相尤度、さらに復調されたディジタル信号
からは制御信号および音声符号化信号あるいは画像符号
化信号のように、それぞれ決められた長さのデータ系列
(フレーム)に対して、誤り検出、訂正が可能なCRC
符号化、BCH符号化、畳み込み符号化その他を行った
信号の受信フレームの誤り率データを用いることができ
る。
【0028】品質検出回路11では前述した回線品質検
出に用いられる信号の中から少なくとも一つの信号に対
して、あらかじめ設定された閾値に対応して、例えば
「回線品質正常」および「回線品質劣化」というように
少なくとも二つの状態を表す回線品質情報を出力する。
この品質検出回路11における閾値の設定は、伝送され
る音声信号、画像信号あるいはデータ信号などの品質に
応じて設定する。前述した符号誤り率の推定値を用いる
場合には、復号された音声の主観評価値が規定値を下回
る推定誤り率が検出されたときに回線品質劣化を表す回
線品質情報を出力するように設定する。
【0029】さらに別の例をあげれば、ディジタル信号
伝送において符号化された音声信号あるいは画像信号の
データフレームには誤り検出のためのCRCビットを付
加して伝送される場合に、これを利用して、品質検出回
路11においてCRCビットによるフレーム誤り検出を
行い、正常な音声あるいは画像を復号できないような状
態、すなわち一定のフレーム数を越えて訂正不能なフレ
ーム誤りが連続して検出された場合を閾値として回線品
質劣化を表す回線品質情報を出力することができる。ま
た、この閾値の設定値を可変とすることにより回線品質
劣化の検出感度を可変できる。
【0030】回線品質情報の検出周期は、前述の回線品
質検出に用いる信号およびその検出方法、すなわち信号
フレームの長さ、平均化処理その他に要する時間で決
り、無線回線の状態変化に追従して品質劣化通知を行わ
せるためには数msecから1秒程度の範囲の検出周期
が得られる回線品質情報を利用することが望ましい。
【0031】図2は回線状態監視回路12の状態遷移を
示す図である。入力される回線品質情報と出力信号との
関係を示す。回線状態監視回路12の動作を図3を参照
して説明する。図3は回線状態監視回路12の動作を示
す図である。図3は、回線品質情報として「回線品質正
常」と「回線品質劣化」の二つを入力とし、「品質正
常」、「品質劣化通知」、「通信終了」の三つの状態を
遷移する場合を示したものである。
【0032】図2に示すように、回線状態監視回路12
は、移動無線機の通信開始とともに「品質正常」状態と
なる。「品質正常」状態で回線品質情報として「回線品
質劣化」がN1回連続して入力された場合、「品質劣化
通知」状態へ遷移し品質劣化通知信号を出力する。この
とき、移動無線機の制御回路62に対してチャネル切替
制御信号を出力することができる。
【0033】さらに、「品質劣化通知」状態にあると
き、受信電界強度の回復その他により回線品質が回復し
た場合に、品質劣化通知信号の回線品質劣化通知回路1
3への出力および回線品質劣化通知を停止させるため
に、「品質劣化通知」状態で「回線品質正常」がN2回
連続して検出された場合、「品質正常」状態へ遷移させ
るとよい。
【0034】一方、「品質劣化通知」状態でさらに「回
線品質劣化」がN3回連続して検出された場合は、回線
品質が著しく劣化した状態で無線チャネルが占有され続
けることを避けるため、周波数の有効利用の観点から通
信を終了する制御信号を出力する。
【0035】この状態遷移の条件N1、N2、N3の設
定値について説明する。設定値N1により、回線品質劣
化通知を開始するときの感度あるいは通知の頻度が決定
される。ここでN1は、無線回線におけるフェージング
現象などの高速な回線品質変化の影響によりひんぱんに
「品質劣化通知」状態となることを避けるため、回線品
質情報として「回線品質劣化」が連続的に入力され、利
用者がある程度回線品質劣化を認識できる程度の時間に
相当する値、例えば1秒から10秒程度を設定すること
が望ましい。
【0036】N1、N2の設定値を可変とすることで回
線品質劣化通知の通知頻度を可変できる。ここでN2
は、一旦「品質劣化通知」状態となった場合に回線品質
劣化通知を利用者が認識するのに必要な時間だけ「品質
劣化通知」状態を継続させるタイマとして機能すること
を考慮すると、利用者が回線品質劣化通知が認識できる
程度の時間に相当する値、例えば1秒から10秒程度を
設定することが望ましい。また、N2<N1とすること
により「品質劣化通知」状態にあるとき回線品質が回復
した場合に、より短時間で回線品質劣化通知を停止でき
るので本来の通信への影響を少なくすることができる。
【0037】また、回線品質劣化により通信終了に至る
にはN1+N3の間連続して「回線品質劣化」が回線品
質情報として入力される必要がある。ここで、条件N3
は、著しく回線品質が劣化している場合において無線チ
ャネルを解放するためのタイマとして機能することと、
「品質劣化通知」状態を経由して「通信終了」状態に至
る際に回線品質劣化通知を行う時間を確保することを考
慮すると、N3はN1と同等から3倍程度の範囲に設定
することが望ましい。
【0038】ここで、さらに図3について本発明実施例
の動作を説明する。それぞれ時間経過を横軸として、図
3(a)には回線品質、図3(b)には回線品質情報、
図3(c)には回線状態監視回路の状態遷移、図3
(d)には品質劣化通知を示してある。
【0039】図3(a)に示す回線品質が時間とともに
図3(A)、(B)、(C)の順に変化した場合の各部
の動作について説明する。移動無線機の移動に伴い図3
(A)から受信電界強度の低下その他により回線品質が
低下し、図3(B)からは受信電界強度が回復して回線
品質も回復するが、再び図3(C)を経由して回線品質
が徐々に劣化していく場合を例として示している。
【0040】図3(B)に示す回線品質情報は、回線品
質の低下とともに「劣化」を出力する割合が高まる。図
3(A)のように回線品質が徐々に劣化したり、図3
(B)のように回線品質が徐々に回復したりするような
状況においては、無線回線において生じるフェージング
現象などの比較的短時間の受信電界の変動に品質検出回
路11が追従し、出力が「正常」と「劣化」の間を交互
に変化する場合がある。
【0041】図3(c)に示す回線状態監視回路12の
状態遷移は、回線品質情報のばらつきを平準化し、実際
の回線品質に沿った品質劣化状態の検出を行うことがで
きる。
【0042】図3(d)に示す品質劣化通知は、本説明
では図3(c)に示す回線状態監視回路12の状態遷移
にしたがってオン、オフしているが、回線品質劣化通知
回路13として、例えば音声通信の場合、受話器を通し
て利用者に通知音を送出する方法を用いることができ
る。回線状態監視回路12から出力される回線品質劣化
通知信号としては、連続あるいは断続し、音程あるいは
音圧が時間とともに変化する音響信号あるいはあらかじ
め記録されている音声信号を再生して通知することがで
きる。また、このとき送話信号に回線品質劣化通知信号
を重畳して通信の相手に伝えることも可能である。ある
いは受話器と別に備える発音素子あるいは振動素子ある
いは発光素子またはこれらの組み合わせにより通知する
方法その他を用いることができる。この場合においても
振動素子あるいは発光素子を駆動する信号として連続あ
るいは断続し、振動周波数あるいは振動振幅または発光
波長あるいは発光強度が時間とともに変化する信号を使
用することができる。
【0043】さらに、ファクシミリ等の画像通信もコン
ピュータによるデータ通信の場合には、受話器と別に備
えた発音素子や発光素子へ回線品質劣化通知信号を送出
することができる。あるいは液晶ディスプレーやブラウ
ン管などの表示手段に対して、文字情報あるいは画像情
報を回線品質劣化通知信号として伝送する方法、または
これらの組み合わせにより回線品質劣化を通知する方法
を用いることで、通信中に移動無線機から離れていても
回線品質が劣化していることを知らせることができる。
【0044】前述の回線品質劣化通知回路13におい
て、回線品質劣化通知信号が入力されている場合のみ通
知を行わせるだけでなく、回線品質劣化通知信号の入力
をトリガとして、回線品質劣化通知状態を記憶し、回線
品質劣化通知信号の入力が停止した後においても、前述
した様な種々の回線品質劣化通知回路13の一つあるい
は組み合わせにより回線品質劣化通知を継続することが
できる。
【0045】次に、本発明第二実施例を図4を参照して
説明する。図4は本発明第二実施例装置のブロック構成
図である。本発明第二実施例では、一つあるいは複数の
回線品質劣化通知回路22の動作形態を選択する選択回
路21が設けられる。
【0046】選択回路21では、回線品質劣化通知回路
22への回線品質劣化通知信号の伝送制御を行い、回線
品質劣化通知回路22の動作の有効または無効を選択す
ることができる。また、複数の回線品質劣化通知回路2
2がある場合にどの回線品質劣化通知回路22を有効と
するかを任意に選択することができる。
【0047】さらに、回線品質劣化通知回路22におけ
る通知音の音程や音量あるいは通知音声のパラメータ選
択や、振動や光による通知における振動周波数あるいは
振動振幅または発光波長あるいは発光強度などの通知信
号パターンとの組み合わせの選択が可能である。
【0048】受話器を用いた音声通信あるいはファクシ
ミリ等の画像通信やコンピュータによるデータ通信の場
合など、使用形態に応じて最も適切な回線品質劣化通知
回路22を自動的に選択するように選択回路21を設定
することができる。
【0049】さらに、利用者あるいは通信の相手方に対
する回線品質劣化通知の有効または無効を選択すること
ができる。選択回路21には、選択可能な回線品質劣化
通知回路22の全てあるいは少なくとも一つおよび現在
選択されている回線品質劣化通知回路22を表す情報を
表示する機能を有することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回線品質劣化状態を検出してこれを利用者に表示するこ
とにより、回線品質劣化状態の継続により通話が終了す
るおそれがあることを利用者に認識させることができる
移動無線機を実現することができる。本発明によれば、
受信電界が低下するなどの原因で回線品質が劣化したと
き、利用者が良好な回線品質が得られる場所へ移動す
る、あるいは回線品質が良好な位置で一時的に移動を停
止することなどができる。
【0051】本発明では、利用者が通信回線の品質が劣
化していることを認識することにより、通信回線の品質
が悪いにもかかわらず接続要求を繰り返したり、あるい
は回線品質の悪い状態で通信を行うなどむだな通信を行
うことがなくなり、電波の有効利用をはかることができ
る。
【0052】本発明によれば、回線品質劣化通知の動作
形態を利用者が選択できるようにすることにより、回線
品質劣化通知の要否の選択および移動無線機の使用形態
に最も適した回線品質劣化状態の通知動作の形態を利用
者が選択することができる移動無線機を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例装置のブロック構成図。
【図2】回線状態監視回路の状態遷移を示す図。
【図3】回線状態監視回路の動作を示す図。
【図4】本発明第二実施例装置のブロック構成図。
【図5】ゾーン構成の移動無線通信方式の構成を示す
図。
【図6】従来例の移動無線機のブロック構成図。
【図7】従来例の移動無線機の電界強度検出回路あるい
は干渉検出手段の状態遷移の例を示す図。
【図8】回線品質劣化と移動無線機利用者の主観的評価
との関係を示す図。
【符号の説明】
11 品質検出回路 12 回線状態監視回路 13 回線品質劣化通知回路 21 選択回路 22、221 〜22n 回線品質劣化通知回路 51 ゾーン 52 移動無線通信網 53 基地局 54 移動無線機 61 送受信機 62 制御回路 63 受信電界強度検出回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線の品質を検出する品質検出回路
    と、この品質検出回路の出力を時間的経過にしたがって
    監視する回線状態監視回路と、この回線状態監視回路の
    出力により回線品質が所定限度を越えて劣化しているこ
    とを通信中の利用者に対して表示を行う回線品質劣化通
    知回路とを備えたことを特徴とする移動無線機。
  2. 【請求項2】 前記所定限度は、その通信回線が品質の
    劣化により切断制御される劣化限度より回線品質が良好
    である値に設定された請求項1記載の移動無線機。
  3. 【請求項3】 前記品質は相手局から到来する電波信号
    の電界強度であり、 前記回線状態監視回路は、電界強度が所定時間内に所定
    値を下回る頻度を監視する手段を含む請求項1または2
    記載の移動無線機。
  4. 【請求項4】 前記品質は相手局以外から到来する電波
    により設定された限度を越える干渉の有無であり、 前記回線状態監視回路は、その干渉が所定時間内に発生
    する頻度を監視する手段を含む請求項1または2記載の
    移動無線機。
  5. 【請求項5】 前記品質は相手局から到来する電波信号
    の符号誤りであり、 前記回線状態監視回路は、所定時間内に発生するその符
    号誤り率を監視する手段を含む請求項1または2記載の
    移動無線機。
  6. 【請求項6】 前記表示の形態は、音響、振動、および
    光の一つもしくはその組合せである請求項1または2記
    載の移動無線機。
  7. 【請求項7】 前記表示の形態は、利用者の操作により
    その一つまたは組合せを選択する手段を備えた請求項6
    記載の移動無線機。
JP6140308A 1994-06-22 1994-06-22 移動無線機 Pending JPH088802A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6140308A JPH088802A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 移動無線機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6140308A JPH088802A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 移動無線機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH088802A true JPH088802A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15265779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6140308A Pending JPH088802A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 移動無線機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH088802A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002047413A1 (fr) * 2000-12-07 2002-06-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Station de base et procede d'affectation de canaux de communication radio
US6556822B1 (en) 1995-06-30 2003-04-29 Sanyo Electric Co., Ltd. Digital cordless telephone device which gives a warning to prevent unexpected termination of communication
KR100418837B1 (ko) * 2000-08-09 2004-02-18 닛본 덴끼 가부시끼가이샤 이동국의 배터리 소비를 감소시키고 접속 용량이 감소되는것을 방지할 수 있는 송신 전력 제어 시스템 및 방법
US6819944B1 (en) 1999-05-17 2004-11-16 Nec Corporation Mobile terminal equipped with adapter for image display and method for handling changes in connection line quality
KR100468870B1 (ko) * 2002-08-13 2005-01-29 삼성테크윈 주식회사 렌즈 배럴 어셈블리
WO2008069058A1 (ja) * 2006-12-08 2008-06-12 Nec Corporation 無線ネットワーク性能監視方法、無線通信システム、装置及びそのプログラム
JP2008166880A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Nec Corp 移動通信システムおよびその無線リソース割当方法ならびに基地局
JP2010268348A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Fujitsu Ltd 端末装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6556822B1 (en) 1995-06-30 2003-04-29 Sanyo Electric Co., Ltd. Digital cordless telephone device which gives a warning to prevent unexpected termination of communication
US6819944B1 (en) 1999-05-17 2004-11-16 Nec Corporation Mobile terminal equipped with adapter for image display and method for handling changes in connection line quality
KR100418837B1 (ko) * 2000-08-09 2004-02-18 닛본 덴끼 가부시끼가이샤 이동국의 배터리 소비를 감소시키고 접속 용량이 감소되는것을 방지할 수 있는 송신 전력 제어 시스템 및 방법
WO2002047413A1 (fr) * 2000-12-07 2002-06-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Station de base et procede d'affectation de canaux de communication radio
KR100468870B1 (ko) * 2002-08-13 2005-01-29 삼성테크윈 주식회사 렌즈 배럴 어셈블리
WO2008069058A1 (ja) * 2006-12-08 2008-06-12 Nec Corporation 無線ネットワーク性能監視方法、無線通信システム、装置及びそのプログラム
US8078115B2 (en) 2006-12-08 2011-12-13 Nec Corporation Radio network performance monitoring method, radio communication system, device, and its program
JP2008166880A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Nec Corp 移動通信システムおよびその無線リソース割当方法ならびに基地局
US8189529B2 (en) 2006-12-27 2012-05-29 Nec Corporation Mobile communication system and radio resources assigning method for the system, and base station
JP2010268348A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Fujitsu Ltd 端末装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6934547B2 (en) Portable telephone with moving status detection function
US6243568B1 (en) System and method for intuitively indicating signal quality in a wireless digital communications network
US5867782A (en) Method of indicating outer communication range in digital cordless telephone system
US5644620A (en) Method of indicating a portable unit of a cordless telephone instrument out of operational area and its device
KR19980042056A (ko) 특정 기능 제한을 위한 무선 통신 장치 및 특정 기능 제한 방법
JP3252487B2 (ja) セルラ無線電話システム
JP3669413B2 (ja) 画像表示用アダプタを備えた移動端末と回線品質変化対応方法
JPH088802A (ja) 移動無線機
US5802039A (en) Mobile radio communication apparatus with synchronized reception recovering function
US6714912B2 (en) Digital cordless phone system for improving distance of speech communication using error concealment and method thereof
JP2005535182A (ja) リモート・ワイヤレス機器と通信するチャネルを選択する方法及び装置
US6466905B1 (en) Differentiation of error conditions in digital voice communication systems
JPH11284569A (ja) 送信電力制御方式
JPH03182129A (ja) 移動無線電話システム
JPH10200957A (ja) デジタル無線電話装置
JP4702997B2 (ja) 移動通信端末装置
JPS6221298B2 (ja)
JP2004104474A (ja) 無線受信端末
JPH05207107A (ja) デジタルコードレス電話
JP2004007148A (ja) 画像伝送装置
JP2910980B2 (ja) 移動局の通信チャネル制御方法
JPH08139663A (ja) 移動通信端末
JPH04334215A (ja) 移動無線装置
JPH1169455A (ja) 移動通信端末
JPS6351580B2 (ja)