JPH088750Y2 - 液体容器の栓 - Google Patents

液体容器の栓

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JPH088750Y2
JPH088750Y2 JP15713888U JP15713888U JPH088750Y2 JP H088750 Y2 JPH088750 Y2 JP H088750Y2 JP 15713888 U JP15713888 U JP 15713888U JP 15713888 U JP15713888 U JP 15713888U JP H088750 Y2 JPH088750 Y2 JP H088750Y2
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JP
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valve body
support portion
stopper
valve
plug
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JP15713888U
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武男 神野
秀紀 椋山
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Zojirushi Corp
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Zojirushi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は魔法びん等の液体容器の栓、詳しくはその内
部の開閉操作部材の取付け構造に関するものである。
(従来の技術) 従来、この種の栓には液体容器の口部に嵌合する円筒
状で、弁と注口を有し、内部に弁開口部から注口に至る
液体流路を形成するとともに、注口と弁の開閉を同時に
行なうため、開閉操作部材を設けたものが公知であり、
実用化されている。
本願出願人も、実願昭63-118907において、開閉操作
部材の操作をより簡便化したものを提供している。
このものは、第8図に示すように、上端を栓キャップ
61で蓋された筒状の栓本体62と、該栓本体62内部に栓本
体62と同軸に形成した筒状の弁体支持部63と、該弁体支
持部63にその弁棒64を摺動自在に取り付けて栓本体62の
下端部を開閉する弁体65と、前記栓本体62に回動自在に
取り付けられ、注口66を開閉すると同時に弁体65を開閉
させる開閉操作部材67と、該開閉操作部材67の開動作に
連動してその先端が、図示しない容器本体の口部外側に
嵌合する蓋体の内周面より外方に突出する突出部材68と
からなり、蓋体を被着するだけで突出部材68の突出した
先端が蓋体の内周面に押圧され、これにより開閉操作部
材67が閉方向に移動して閉栓されるようにしたものであ
る。
前記開閉操作部材67は、大略、注口66を開閉するカバ
ー69と、該カバー69の両側に両脚部70と、該両脚部70の
中間に弁棒64の上端を押圧する押圧片71とからなり、両
脚部70の先端に外方に突出する支軸部72を形成したもの
である。そして、この支軸部72を、栓本体62の内壁面に
形成した軸支持部73に載置し、さらに栓キャップ61の内
面に下方に突設した軸押さえ部74の先端で挾圧すること
により、回動自在に支持するようになっている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前記開閉操作部材67は、その支軸部72
を栓本体62の軸支持部73と栓キャップ61の軸押さえ部74
とで挾圧しているだけであるから、これらの部品の寸法
精度あるいは栓キャップ61と栓全体62の嵌合状態が悪い
と、ガタ付いたり、外れやすくなったり、あるいは部材
が変形して開閉動作が不安定となることがあった。
本考案は斯かる問題点に鑑みてなされたもので、確実
に取り付けられて開閉動作の安定した開閉操作部材を備
えた液体容器の栓を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本考案は、上端に栓キャッ
プが取り付けられ、該栓キャップに設けられた切欠き部
と一致させた注口が形成されるとともに、下端に流出口
が形成された筒状の栓本体と、 該栓本体内部に当該栓本体と一体に形成され、側壁の
相対向する位置に軸穴を有し、該軸穴の中心線より上側
の弁体支持部外面と下側の弁体支持部内面とが面一であ
る筒状の弁体支持部と、 前記弁体支持部内部に摺動自在に嵌合する弁棒を有す
るとともに前記栓本体下端の流出口を閉じる方向に付勢
された弁体と、 前記栓本体の注口を栓キャップの切欠き部の内側から
塞ぐカバーと該カバーの両端より下方に門形に突設され
た2つの脚部とを有し、前記カバーの内側に形成された
傾斜部が前記弁体の弁棒の上端に圧接され、前記脚部の
下端に形成された支軸が前記弁体支持部の軸穴に嵌合さ
れることにより前記弁体支持体部に回動自在に取り付け
られるとともに、その回動により注口を開閉させると同
時に弁体を開閉させる開閉操作部材とからなるものであ
る。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を添付図面に従って説明す
る。
第1図において、1は魔法瓶の容器本体、2は本考案
に係る栓である。
容器本体1は、ステンレス鋼製真空二重瓶で、その口
部4には肩体5が強制嵌合により取り付けられ、外周に
は胴リング6が取り付けられている。
前記肩体5の内面には、後述する栓2の栓本体10の雄
ねじ39が螺合する雌ねじ7と、シールパッキン38が圧接
する段部8とが形成されている。
栓2は、大略、栓本体10と、栓キャップ11と、弁体12
と、開閉操作部材13と、突出部材14とからなっている。
栓本体10は、コップ状に形成され、その上端は後述す
る栓キャップ11で蓋され、底外面に突設した環状の弁座
15には、弁パッキン16が装着されている。また、栓本体
10の底内面には、後述する弁体12が摺動自在に嵌合する
管状の弁体支持部17が、栓本体10と一体に形成されてい
る。
この弁体支持部17は、第2図に示すように、内部中間
位置で仕切板18により上下に仕切られ、該仕切板18に後
述する弁体12の弁棒42が摺動自在に挿通する管状の弁棒
支持部19が上方に突設されている。前記仕切板18の下面
内にあって、かつ、弁体支持部17の軸心を通る直線を中
心線Lとする軸穴20,20が、弁体支持部17の側壁に穿設
されている。従って、この軸穴20,20により、仕切板18
の下面には断面半円状の溝21,21が形成されている。
そして、第3図に示すように、前記軸穴20,20の中心
線Lより上側の弁体支持部17の外面すなわち外縁と、中
心線Lより下側の弁体支持部17の内面すなわち内縁とが
面一となるようにし、そして弁体支持部17には、中心線
Lより上側の外面に突条22が、中心線Lより下側の内面
に凹溝23がそれぞれ長手方向に形成されている。前記突
条22には、前記軸穴20の径と同一寸法の幅のガイド溝24
が長手方向に形成され、該ガイド溝24の下端には、軸穴
20の近傍に傾斜面25が形成されている。また、中心線L
より下側の外面には前記突条22よりさらに外方に突出す
る突条26が形成され、この突条26の上端面には前記軸穴
20の外縁が延長されて断面半円状の軸受け部27が形成さ
れている。
栓本体10の底で、かつ、弁体支持部17の外周には、第
4図に示すように、前記軸穴20の中心線Lと直交する方
向に略半円状の流通口28と通気口29とが互いに180°離
れた位置に設けられている。そして、流通口28の上方に
は、第4図、第5図に示すように、栓本体10の中間部付
近まで半割りパイプ状の囲壁30が突設されている。さら
に、この囲壁30の上端から左右に分岐して栓全体10の上
端縁の注口B近傍に至るまで、流線安定用のガイド壁3
2,32が突設されている。
前記囲壁30及びガイド壁32,32の側方には、長手方向
に補強リブ33,33が突設され、その上端は後述する栓キ
ャップ11の切欠き部40(第1図,第7図参照)と係合す
るようになっている。また、注口Bと180°反対側に
は、後述する開閉操作部材13を水平方向に摺動自在に支
持するガイド部材34,34とストッパー35が設けられ、36
はガイド部34,34の下方に延設した補強リブである。
栓本体10の外周面には、第1図に示すように、段部37
にシールパッキン38が装着され、該シールパッキン38よ
り上部には前記容器本体1の雌ねじ7と螺合する雄ねじ
39が形成されている。
栓本体10の軸穴20は前記のように、中心線Lに対して
上側の外縁と下側の内縁とを面一にしているため、第3
図に示すような型構造により射出樹脂成形が可能であ
る。
すなわち、弁棒支持部19の上端を境にして、栓本体10
の内面、弁体支持部17の外面、仕切板18より上方の弁体
支持部17の内面及び弁棒支持部19の外面を形成する第1
内型60aと、仕切板18より下方の弁体支持部17の内面及
び弁棒支持部19の内面を形成する第2内型60bと、栓本
体10の外面を形成する図示しない外型とから成形型が構
成されている。そして、この第1内型60aと第2内型60b
とは互いに軸穴20の部分にて接するため、第3図におい
て第1内型60aを上方に、第2内型60bを下方に抜くこと
により、軸穴20が形成される。
一方、栓キャップ11は、第1図,第7図に示すよう
に、後述する開閉操作部材13が嵌入する矩形の切欠き部
40を有する平面形状が略コ字形のもので、栓本体10の上
端に強制嵌合されている。
弁体12は、第1図に示すように、前記弁パッキン16に
下方から圧接する円盤状のもので、その中央上方に突設
した筒状の基部41が前記弁体支持部17に上下方向に摺動
自在に嵌合し、さらにこの基部41の上端に突設した弁棒
42が前記弁棒支持部19に摺動自在に挿通されている。そ
して、弁棒42の上部に装着したばね受け43に、前記弁棒
支持部19の外側に挿着したコイルばね44が圧接して、弁
体12は上方に、すなわち弁パッキン16に圧接する方向に
付勢されて取り付けられている。
開閉操作部材13は、第1図,第6図,第7図に示すよ
うに、栓キャップ11の切欠き部40を塞ぐカバー45と、該
カバー45の外面に突設した押圧部46と、前記カバー45の
両端より下方に門形に突設して下端に支軸47a,47bを有
する脚部48a,48bと、該脚部48a,48bの間の中央に突設し
た押圧片49と、該押圧片49の両側に突設したガイド片50
a,50bとからなっている。前記押圧片49の先端には、第
1図に示すように、傾斜部51と凹部52が形成されてい
る。
この開閉操作部材13は、その支軸47a,47bを前記弁体
支持部17の軸穴20,20に嵌入することにより、回動自在
に組み付けられている。そして、この組付け状態では、
ガイド片50a,50bが弁棒42の先端部を挾持し、押圧片49
の傾斜部51が弁棒42の上端に圧接している。
突出部材14は、第1図に示すように、中央に長孔53を
穿設した矩形板状のものである。そして、この突出部材
14は、その長孔53にストッパー35が嵌入するようにし
て、栓本体10のガイド部34,34(第4図参照)の間に載
置し、長孔53の端部とストッパー35の間にコイルばね54
を装着して内方に付勢した後、栓キャップ11を栓本体10
に嵌着することにより、栓本体10と栓キャップ11の間に
摺動自在に組み付けられている。
前記栓2には、第7図に示すように、開栓状態にある
弁体12と弁パッキン16の間に形成される環状の流出口A
から、流通口28を通って囲壁30及びガイド壁32,32で区
画された栓本体10の内面を経て、栓本体10と栓キャップ
11の切欠き部40と開閉操作部材13のカバー45とで形成さ
れる注口Bに至る液体流路Cが形成されるようになって
いる。
以上の構成からなる魔法瓶において、開閉操作部材13
は、以下のようにして組み付けられる。すなわち、第6
図に示すように、栓キャップ11を被せる前の栓本体10に
開閉操作部材13をその脚部48a,48b側から嵌入し、両脚
部48a,48bを開いてその先端の支軸47a,47bを弁体支持部
17のガイド溝24(第2図,第3図参照)に沿って押し込
めばよい。これにより、支軸47a,47bはガイド溝24の下
端部の傾斜面25を乗り上げて軸穴20,20に嵌合する。そ
して、支軸47a,47bは上方向に対しては仕切板18の溝21,
21に圧接し、下方向に対しては軸受け部27,27に圧接し
て抜脱不能に確実に取り付けられ、しかも軸回りには円
滑に回転可能である。
次に、この栓の開閉動作について説明する。
第1図に示す閉栓状態では、弁体12がコイルばね44に
より上方に付勢されて弁パッキン16に圧接し、流出口A
(第7図参照)が閉じられるとともに、開閉操作部材13
の押圧片49の傾斜部51が弁棒42の上端に押圧されること
により、開閉操作部材13は第1図において反時計回りに
回動していて、カバー45により注口B(第7図参照)が
閉じられている。
この閉栓状態から、開閉操作部材13の押圧部46を斜め
上方に押圧すると、開閉操作部材13は支軸47a,47bを中
心に第1図において時計回りに回動して注口Bが開口し
てゆくとともに、その押圧片49の傾斜部51が弁棒42の上
端と摺接しつつ当該弁棒42をコイルばね44の付勢力に抗
して押し下げる。これにより、弁パッキン16と弁体12と
が離隔して流出口Aが開口してゆく。また、開閉操作部
材13のカバー45の後端(第1図において右端)がコイル
ばね54の付勢力に抗して突出部材14の第1図において左
端を押圧し、突出部材14は栓本体10の上端の外周面より
外方に突出してゆく。
そして、第7図に示すように、注口Bが完全に開口
し、押圧片49の凹部52に弁棒42の上端がスナップ的に嵌
入して係止すると、開閉操作部材13は注口Bが開口した
状態に保持されるとともに、弁体12は流出口Aが開口し
た状態に保持され、開栓状態となる。この状態では、容
器本体1の内部は液体流路Cを介して外気と連通するた
め、容器本体1を傾ければ、注口Bから内部の湯等を注
ぎ出すことが可能となる。
流出口A及び注口Bを閉じて閉栓状態とするには、開
閉操作部材13の押圧部46を斜め下方に軽く押圧すればよ
い。すなわち、開閉操作部材13の押圧部46が押圧される
と、押圧片49の傾斜部51と凹部52との変曲部Dによって
弁棒42は僅かに押し下げられて凹部52との係止がスナッ
プ的に解除されるため、その後弁棒42はコイルばね44の
付勢力により押圧片49の傾斜部51を摺接しつつ押し上げ
る。これにより、開閉操作部材13は、第7図において反
時計回り方向に回動して注口Bを閉じる一方、弁体12は
弁パッキン16と圧接して流出口Aを閉じる。また、前記
開閉操作部材13の回動によりカバー45の後端が突出部材
14から離れるため、突出部材14はコイルばね54の付勢力
により内方に引き戻され、第1図に示す状態に復帰す
る。
開閉操作部材13の押圧部46を指で押圧する替わりに、
突出部材14の先端を押圧して開閉操作部材13を回動させ
るようにしても、前記同様に閉栓することができる。あ
るいは、以上のような開閉操作部材13又は突出部材14に
よる閉栓操作をし忘れたままコップを被せたり、蓋体を
回転させて装着したとしても、コップの内周面又は蓋体
の内周面に設けた突部が突出部材14の先端を押圧するた
め、閉栓される。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案によれば、筒
状の弁体支持部の側壁に形成した軸穴に開閉操作部材の
支軸を嵌合するようにしたため、開閉操作部材は確実に
取り付けられ、しかも円滑に回転可能となり、開閉動作
が安定するという効果を有している。また、その弁体支
持部の軸穴は、中心線より上側の弁体支持部外面と下側
の弁体支持部内面とが面一になっているので、抜き型を
必要とすることなく、簡単に射出樹脂成形により形成可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る栓を備えた閉栓状態の魔法瓶の分
解断面図、第2図は栓本体の弁体支持部の部分破断斜視
図、第3図は栓本体の軸穴部の拡大断面図、第4図は栓
本体の平面図、第5図は第4図のI−I線断面図、第6
図は開閉操作部材及び第4図のII-II線断面を示す分解
断面図、第7図は開栓状態の魔法瓶の断面図、第8図は
従来の魔法瓶の栓の断面図である。 1……容器本体、2……栓、10……栓本体、12……弁
体、13……開閉操作部材、17……弁体支持部、20……軸
穴、42……弁棒、47a,47b……支軸、48a,48b……両脚
部、B……注口、L……中心線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端に栓キャップが取り付けられ、該栓キ
    ャップに設けられた切欠き部と一致させた注口が形成さ
    れるとともに、下端に流出口が形成された筒状の栓本体
    と、 該栓本体内部に当該栓本体と一体に形成され、側壁の相
    対向する位置に軸穴を有し、該軸穴の中心線より上側の
    弁体支持部外面と下側の弁体支持部内面とが面一である
    筒状の弁体支持部と、 前記弁体支持部内部に摺動自在に嵌合する弁棒を有する
    とともに前記栓本体下端の流出口を閉じる方向に付勢さ
    れた弁体と、 前記栓本体の注口を栓キャップの切欠き部の内側から塞
    ぐカバーと該カバーの両端より下方に門形に突設された
    2つの脚部とを有し、前記カバーの内側に形成された傾
    斜部が前記弁体の弁棒の上端に圧接され、前記脚部の下
    端に形成された支軸が前記弁体支持部の軸穴に嵌合され
    ることにより前記弁体支持部に回動自在に取り付けられ
    るとともに、その回動により注口を開閉させると同時に
    弁体を開閉させる開閉操作部材とからなることを特徴と
    する液体容器の栓。
JP15713888U 1988-11-30 1988-11-30 液体容器の栓 Expired - Lifetime JPH088750Y2 (ja)

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