JPH0887493A - 情報処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】各レコード毎にそのレコードの宛名人との間柄
に適した敬称を、最小の入力により指定し、印刷するこ
とができる敬称印刷方法を提供すること。 【構成】データベース内各レコードの敬称項目に敬称が
入力されていれば、その入力されている敬称を印刷し、
敬称が入力されていなければ、印刷条件テーブルに設定
されている印刷敬称で敬称を印刷すること。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、情報処理方法に係り、
特に詳しくは、氏名を印刷する場合に、印刷する氏名に
対し敬称を付加して印刷する情報処理方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】ワードプロセッサやパーソナルコンピュ
ータを用いた情報処理装置において、一つのまとまった
情報（郵便番号，住所，氏名等）をレコードとし、これ
らいくつかのレコードをまとめデータベース化したもの
を住所録データとして記憶しておき、はがきの宛名印刷
等に利用する場合がある。

【０００３】このはがきなどの用紙にデータベース上の
レコードを印刷する印刷方式は、公開実用新案平1−835
53号公報に記載された印字装置のように、データベース
内の各レコードの中には敬称データを保持せず、敬称デ
ータは別の情報として設定しておき、印刷時に各レコー
ドの氏名データと敬称データとを組み合わせて用紙に印
刷するものがある。この方法では各レコード毎に敬称デ
ータを入力する必要がなく便利である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、データ
ベース内のレコードには、上司や，同僚，恩師，友人と
その家族などさまざまなデータが混在している場合が多
く、そのデータベースをはがきに印刷する際、それぞれ
の間柄により、様，殿，先生などそれぞれに適した敬称
で印刷したい要求がある。

【０００５】前述の従来技術では、印刷実行前にデータ
ベース内全レコードの敬称データを選択指定するため、
「様」を選択すると、全レコード「様」で印刷されてし
まい、それぞれの間柄に適した敬称で印刷することがで
きず、間柄毎にデータベースを作成したり、印刷する敬
称で印刷範囲を設定し、複数回にわけて印刷する必要が
あった。

【０００６】本発明の目的は、データベース内各レコー
ドをはがきに印刷する際、最小の入力で、各レコード毎
にはがきの宛名面に印刷する敬称を指定する方法を提供
することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、は
がき，封筒，宅配便など宛名面がある書類に必要な郵便
番号，住所，氏名，敬称等の一連の項目情報を入力装置
より入力し、それをレコードにまとめ、そのレコードの
集合をデータベースとして記憶装置に記憶し、前記デー
タベースのレコードをはがき，封筒等に印刷するときに
必要な情報を入力装置より入力し、それを印刷条件テー
ブルとして記憶装置に記憶し、前記データベース内各レ
コードを、前記印刷条件テーブルに従い、郵便番号，住
所，氏名，敬称等の一連の項目情報を印刷装置によっ
て、はがき，封筒などの宛名面に印刷する情報処理装置
において、前記情報処理装置は、前記データベース内各
レコードの敬称項目内に敬称として印刷するデータが存
在するかどうかを判定し、印刷すべき敬称データが存在
する場合には、その敬称データを印刷し、印刷すべき敬
称データが存在しない場合には、前記印刷条件テーブル
に設定されている敬称データを印刷することによって達
成される。

【０００８】

【作用】本発明によれば、データベースの各レコード内
に設定されている氏名に合わせて敬称を変えて印刷する
ことができ、必要に応じて一部のレコードのみ指定した
敬称で印刷することができるように作用する。

【０００９】

【実施例】以下、本発明方法の一実施例を図面を参照し
て説明する。

【００１０】図１は情報処理装置の全体ブロック図を示
しており、１０１は入力装置、102は表示装置、１０３
は全体制御装置、１０９は記憶装置、１１２は印刷装置
である。

【００１１】入力装置１０１はオペレータの操作に基づ
いて処理機能指示，文字情報，条件情報等の情報信号を
発生する。表示装置１０２は後述する全体制御装置１０
３に制御されてレコード情報設定画面，印刷条件設定画
面等を表示する。記憶装置１０９は、半導体メモリや磁
気ディスクメモリ等によって構成され、レコード情報テ
ーブル１１０，印刷条件テーブル１１１等を備える。印
刷装置１１２はワイヤドットプリンタや熱転写プリンタ
等のプリンタ装置である。

【００１２】全体制御装置１０３は、入力装置１０１よ
り宛名データを授受し、レコード情報テーブル１１０を
追加／変更するレコード情報設定部１０４と，入力装置
101より印刷条件データを授受し、印刷条件テーブル１
１１を変更する印刷条件設定部１０５と，記憶装置１０
９に設定された各種テーブルより印刷データを作成する
印刷データ作成部１０６と，レコード単位の印刷敬称を
判定する印刷敬称判定部１０７と，印刷装置１１２の給
紙，印刷実行／中断などを制御する印刷制御部１０８を
備える。

【００１３】このように構成された情報処理装置による
敬称の印刷方法と、その実施例を図２〜図６を参照して
説明する。本実施例は、はがきの宛名面に宛名データを
印刷する場合を例にして説明する。

【００１４】図２は前記全体処理装置が行う宛名データ
作成及び印刷のための処理フローチャートである。

【００１５】文書情報の作成及び編集を開始すると、処
理２０１で宛名データの作成処理を行う。

【００１６】先ず、レコード情報設定部１０４は、図４
に示す情報テーブル設定画面４０１を表示装置１０２に
表示する。次に入力装置１０１から宛名データの入力が
あると、入力されたデータから表示データを作り表示装
置１０２に送り、図４の情報テーブル設定画面４０１に
表示する。これと同時に、入力された宛名データを記憶
装置１０９のレコード情報テーブル１１０に格納する。
この処理を繰り返して宛名データを入力し、データベー
スを作成する。

【００１７】宛名データの作成処理が終了すると、処理
２０２で印刷条件の設定処理を行う。

【００１８】先ず、印刷条件設定部１０５は、図５に示
す印刷条件設定画面５０１を表示装置１０２に表示す
る。オペレータはこの印刷条件設定画面５０１を見なが
ら、入力装置１０１より、条件設定項目の移動，設定等
を指示し、印刷条件を設定する。

【００１９】ここでは、敬称が入力されていない宛名デ
ータは敬称「様」で印刷するため、印刷敬称指定におい
て「様」を設定する。印刷条件設定終了の指示が入力装
置１０１より送られてくると、印刷条件設定部１０５は
設定された印刷条件を記憶装置１０９の印刷条件テーブ
ル１１１に格納する。

【００２０】印刷条件の設定処理が終了すると、処理２
０３で印刷データ作成部１０６が宛名データの印刷に必
要なレコード情報テーブル１１０と印刷条件テーブル１
１１を記憶装置１０９より取り出す。

【００２１】処理２０４では、印刷データ作成部１０６
が処理２０３で取り出した、レコード情報テーブル１１
０と印刷条件テーブル１１１より、１レコード分の宛名
データを印刷データとして展開する。この処理の中での
敬称データの作成方法については、後で詳細に説明す
る。

【００２２】処理２０５では印刷データ作成部１０６が
処理２０４で展開した印刷データを、印刷制御部１０８
に送り、印刷制御部１０８は印刷装置１１２により設定
されている用紙等に印刷する。

【００２３】１レコードの印刷が終了すると、処理２０
６ではまだ印刷していないレコードがレコード情報テー
ブルに残っているかどうか判定し、残っていれば処理２
０４に戻り、残っていなければ処理を終了する。

【００２４】処理２０４で行う敬称データの作成方法に
ついて、図３を参照し詳細に説明する。

【００２５】印刷データ作成部１０６の内部では郵便番
号，住所，氏名，敬称等、項目ごとにデータ展開処理を
行っているが、その中の敬称項目のデータ展開時には、
印刷敬称判定部１０７で氏名の後に印刷する敬称データ
の判定を行っている。

【００２６】印刷敬称判定部１０７について説明した処
理フローチャートが図３である。

【００２７】処理３０１では印刷データ作成部１０６よ
り送られてきたレコード上の敬称項目に有効文字が入力
されているかどうかの判定を行い、有効文字が入力され
ていれば処理３０２に、入力されていなければ処理３０
３に分岐する。処理３０２では印刷データ作成部１０６
より送られてきたレコード上に設定されている文字を敬
称文字としてデータ展開し、処理３０３では印刷データ
作成部１０６より送られてきた印刷条件テーブルの印刷
敬称指定に設定されている文字を敬称文字としてデータ
展開する。

【００２８】次に図３の処理の流れを例題データの図６
を参照して説明する。

【００２９】レコード情報テーブル６０１の敬称項目６
０６に、印刷する敬称が設定されていない場合（レコー
ド情報テーブル６０１の１行目のレコード）について説
明する。レコードの敬称項目６０６には文字が入力され
ていないので処理３０１より処理３０３に分岐する。処
理３０３では印刷条件テーブル６０２の印刷敬称指定項
目６０７に設定されている「様」を敬称文字としてデー
タ展開する。その結果、敬称文字には「様」が印刷され
て、印刷結果６０３のようになる。

【００３０】レコード情報テーブル６０１の敬称項目６
０６に、印刷する敬称として有効でない文字が入力され
ている場合（レコード情報テーブル６０１の２行目のレ
コード）について説明する。レコードの敬称項目６０６
に文字が入力されているが、有効文字以外のスペース文
字しか入力されていないので処理３０１より処理303に
分岐する。処理３０３では印刷条件テーブル６０２の印
刷敬称指定項目６０７に設定されている「様」を敬称文
字としてデータ展開する。その結果、敬称文字には
「様」が印刷されて、印刷結果６０４のようになる。

【００３１】レコード情報テーブル６０１の敬称項目６
０６に、印刷する敬称として有効な文字が入力されてい
る場合（レコード情報テーブル６０１の３行目のレコー
ド）について説明する。レコードの敬称項目６０６には
有効文字が入力されているので処理３０１より処理３０
２に分岐する。処理３０２では入力されている文字
「殿」を敬称文字としてデータ展開する。その結果、敬
称文字には「殿」が印刷されて、印刷結果６０５のよう
になる。

【００３２】

【発明の効果】前述のように本発明の方法によれば、最
小のデータ入力で、データベース内各レコードごとに敬
称を変えて印刷することができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用される情報処理装置の構成を示す
ブロック図。

【図２】全体制御装置が行う処理フローチャート図。

【図３】図１の印刷敬称判定部が行う処理フローチャー
ト図。

【図４】図１のレコード情報設定部に基づいて表示され
るレコード情報指定画面を示す図。

【図５】図１の印刷条件設定部に基づいて表示される印
刷条件テーブル指定画面を示す図。

【図６】図１の記憶装置に格納されている各データ例
と、そのデータを印刷したときの印刷結果例を示す図。

【符号の説明】

１０１…入力装置、１０２…表示装置、１０３…全体制
御装置、１０４…レコード情報設定部、１０５…印刷条
件設定部、１０６…印刷データ作成部、１０７…印刷敬
称判定部、１０８…印刷制御部、１０９…記憶装置、１
１０…レコード情報テーブル、１１１…印刷条件テーブ
ル、１１２…印刷装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】はがき，封筒，宅配便など宛名面がある書
   類に必要な郵便番号，住所，氏名，敬称等の一連の項目
   情報を入力装置より入力し、それをレコードにまとめ、
   そのレコードの集合をデータベースとして記憶装置に記
   憶し、前記データベースのレコードをはがき，封筒等に
   印刷するときに必要な情報を入力装置より入力し、それ
   を印刷条件テーブルとして記憶装置に記憶し、前記デー
   タベース内各レコードを、前記印刷条件テーブルに従
   い、郵便番号，住所，氏名，敬称等の一連の項目情報を
   印刷装置によってはがき，封筒などの宛名面に印刷する
   情報処理装置において、 前記データベース内各レコードの敬称項目に敬称が入力
   されていれば、その入力されている敬称を印刷し、敬称
   が入力されていなければ、前記印刷条件テーブルに設定
   されている印刷敬称で敬称を印刷する情報処理方法。