JPH088735A - Pll回路 - Google Patents
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- JPH088735A JPH088735A JP6137300A JP13730094A JPH088735A JP H088735 A JPH088735 A JP H088735A JP 6137300 A JP6137300 A JP 6137300A JP 13730094 A JP13730094 A JP 13730094A JP H088735 A JPH088735 A JP H088735A
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- frequency
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 可変基準クロック発生器を不要とし、回路規
模が小さく低コストで広範囲な周波数を正確に引き込む
ことができるPLL回路を提供する。 【構成】 位相検出器8と低域通過フィルタ9と電圧制
御発振器1とを備え、電圧制御発振器1を構成する電圧
電流変換器2と電流制御発振器3との間に、デジタルア
ナログ変換器10と基準電流回路11からの電流により
伝達係数が可変する伝達係数可変回路4を設ける。デジ
タルアナログ変換回路10は伝達係数可変回路4に入力
信号aの周波数として期待される周波数に比例した電流
を供給する。
模が小さく低コストで広範囲な周波数を正確に引き込む
ことができるPLL回路を提供する。 【構成】 位相検出器8と低域通過フィルタ9と電圧制
御発振器1とを備え、電圧制御発振器1を構成する電圧
電流変換器2と電流制御発振器3との間に、デジタルア
ナログ変換器10と基準電流回路11からの電流により
伝達係数が可変する伝達係数可変回路4を設ける。デジ
タルアナログ変換回路10は伝達係数可変回路4に入力
信号aの周波数として期待される周波数に比例した電流
を供給する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、位相検出器,低域通
過フィルタおよび電圧制御発振器を備え、広範囲な周波
数を正確に引き込むことができるPLL(フェーズ・ロ
ックド・ループ)回路に関するものである。
過フィルタおよび電圧制御発振器を備え、広範囲な周波
数を正確に引き込むことができるPLL(フェーズ・ロ
ックド・ループ)回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスク記録再生装置において高
記録密度化が急速に進んでいる。ディスク回転数一定の
装置においてこれを実現する一つの方法として、ディス
ク面を同心円状に複数のゾーンに区切り、ゾーンごとに
記録時のデータ転送レートを可変することによりディス
ク面全体の線記録密度をほぼ一定にするという技術があ
る。このディスクに記録されたデータを再生する場合、
データ転送レート可変に対応した広い周波数ダイナミッ
クレンジを持つPLL回路が必要となる。このようなP
LL回路では所望の周波数以外の例えば2倍あるいは3
倍等の周波数にロックする危険性があるため、可変基準
クロック発生器を使用し、あらかじめ所望の周波数近傍
でPLL回路をロックさせ、入力信号が入力されると同
時に可変基準クロック発生器からの信号と入力信号とを
切り換え、所望の周波数のみにロックするようにされて
いる。
記録密度化が急速に進んでいる。ディスク回転数一定の
装置においてこれを実現する一つの方法として、ディス
ク面を同心円状に複数のゾーンに区切り、ゾーンごとに
記録時のデータ転送レートを可変することによりディス
ク面全体の線記録密度をほぼ一定にするという技術があ
る。このディスクに記録されたデータを再生する場合、
データ転送レート可変に対応した広い周波数ダイナミッ
クレンジを持つPLL回路が必要となる。このようなP
LL回路では所望の周波数以外の例えば2倍あるいは3
倍等の周波数にロックする危険性があるため、可変基準
クロック発生器を使用し、あらかじめ所望の周波数近傍
でPLL回路をロックさせ、入力信号が入力されると同
時に可変基準クロック発生器からの信号と入力信号とを
切り換え、所望の周波数のみにロックするようにされて
いる。
【0003】以下に従来のPLL回路について説明す
る。図4は従来のPLL回路のブロック図である。図4
において、5は入力電圧により発振周波数が変化する電
圧制御発振器であり、電圧電流変換器2および電流制御
発振器3によって構成されている。6は切り換え回路で
あり、入力信号aと可変基準クロック発生器7の出力信
号を切り換える。8は位相比較と位相周波数比較の2モ
ードを持つ位相検出器であり、電圧制御発振器5の出力
信号と切り換え回路6の出力信号との位相差を検出し、
出力する。9は低域通過フィルタであり、PLL回路の
応答性を制御する。
る。図4は従来のPLL回路のブロック図である。図4
において、5は入力電圧により発振周波数が変化する電
圧制御発振器であり、電圧電流変換器2および電流制御
発振器3によって構成されている。6は切り換え回路で
あり、入力信号aと可変基準クロック発生器7の出力信
号を切り換える。8は位相比較と位相周波数比較の2モ
ードを持つ位相検出器であり、電圧制御発振器5の出力
信号と切り換え回路6の出力信号との位相差を検出し、
出力する。9は低域通過フィルタであり、PLL回路の
応答性を制御する。
【0004】以上のように構成されたPLL回路につい
て、以下その動作について説明する。入力信号aが入力
される以前、切り換え回路6は可変基準クロック発生器
7の出力信号を位相検出器8に入力する。可変基準クロ
ック発生器7は入力信号aの周波数として期待される周
波数とほぼ同一の周波数の基準クロック信号を出力す
る。入力信号aの周波数として期待される周波数が変化
すれば可変基準クロック発生器7の出力クロック周波数
も変化させ、電圧制御発振器5の発振周波数が入力信号
aの周波数とほぼ同一になるようにする。このとき位相
検出器8は位相周波数比較モードになっており、可変基
準クロック発生器7の出力クロック周波数と電圧制御発
振器5の発振周波数は一致している。この状態で入力信
号aが入力されるまで待機しておく。入力信号aが入力
されると切り換え回路6は入力信号aを位相検出器8に
入力すると同時に、位相検出器8は位相比較モードに切
り換えられ、PLL回路は短時間で入力信号aの周波数
を引き込みロックする。すなわち可変基準クロック発生
器7は入力信号aの周波数に非常に近い周波数の基準ク
ロックを発生し、入力信号待機時のPLL回路のロック
する周波数を決定する役割を果たす。
て、以下その動作について説明する。入力信号aが入力
される以前、切り換え回路6は可変基準クロック発生器
7の出力信号を位相検出器8に入力する。可変基準クロ
ック発生器7は入力信号aの周波数として期待される周
波数とほぼ同一の周波数の基準クロック信号を出力す
る。入力信号aの周波数として期待される周波数が変化
すれば可変基準クロック発生器7の出力クロック周波数
も変化させ、電圧制御発振器5の発振周波数が入力信号
aの周波数とほぼ同一になるようにする。このとき位相
検出器8は位相周波数比較モードになっており、可変基
準クロック発生器7の出力クロック周波数と電圧制御発
振器5の発振周波数は一致している。この状態で入力信
号aが入力されるまで待機しておく。入力信号aが入力
されると切り換え回路6は入力信号aを位相検出器8に
入力すると同時に、位相検出器8は位相比較モードに切
り換えられ、PLL回路は短時間で入力信号aの周波数
を引き込みロックする。すなわち可変基準クロック発生
器7は入力信号aの周波数に非常に近い周波数の基準ク
ロックを発生し、入力信号待機時のPLL回路のロック
する周波数を決定する役割を果たす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、重要な役割を果たし必要不可欠の機能であ
る可変基準クロック発生器7は、一般にディスク記録再
生装置の再生回路においては、5〜8ビットのプログラ
マブル分周器2つを含むPLL回路で構成されており大
規模な回路になっているため、PLL回路全体の回路規
模が大きくなりコスト的に不利になるという欠点を有し
ていた。
の構成では、重要な役割を果たし必要不可欠の機能であ
る可変基準クロック発生器7は、一般にディスク記録再
生装置の再生回路においては、5〜8ビットのプログラ
マブル分周器2つを含むPLL回路で構成されており大
規模な回路になっているため、PLL回路全体の回路規
模が大きくなりコスト的に不利になるという欠点を有し
ていた。
【0006】この発明は上記従来の課題を解決するもの
で、入力信号の周波数として期待される周波数が所望の
周波数以外の周波数に疑似ロックする可能性があるほど
大きく変化する場合に、これに対応するPLL回路の回
路規模の増大を押さえ、低コストで正確なPLL回路を
提供することを目的とする。
で、入力信号の周波数として期待される周波数が所望の
周波数以外の周波数に疑似ロックする可能性があるほど
大きく変化する場合に、これに対応するPLL回路の回
路規模の増大を押さえ、低コストで正確なPLL回路を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
にこの発明のPLL回路は、入力信号と帰還信号との位
相差を検出する位相検出器と、位相検出器の出力が入力
に接続された低域通過フィルタと、低域通過フィルタの
出力が入力に接続され入力電圧を電流に変換する電圧電
流変換回路と、電流の乗算および除算の機能を有し第1
および第2の入力に入力される電流により伝達係数を可
変でき電圧電流変換回路の出力が第3の入力に接続され
た伝達係数可変回路と、伝達係数可変回路の出力が入力
に接続され位相検出器へ帰還信号として出力が接続され
た電流制御発振器と、伝達係数可変回路の第1の入力に
入力信号の周波数として期待される周波数に比例した電
流を供給するデジタルアナログ変換回路と、伝達係数可
変回路の第2の入力に基準電流を供給する基準電流回路
とを備えている。
にこの発明のPLL回路は、入力信号と帰還信号との位
相差を検出する位相検出器と、位相検出器の出力が入力
に接続された低域通過フィルタと、低域通過フィルタの
出力が入力に接続され入力電圧を電流に変換する電圧電
流変換回路と、電流の乗算および除算の機能を有し第1
および第2の入力に入力される電流により伝達係数を可
変でき電圧電流変換回路の出力が第3の入力に接続され
た伝達係数可変回路と、伝達係数可変回路の出力が入力
に接続され位相検出器へ帰還信号として出力が接続され
た電流制御発振器と、伝達係数可変回路の第1の入力に
入力信号の周波数として期待される周波数に比例した電
流を供給するデジタルアナログ変換回路と、伝達係数可
変回路の第2の入力に基準電流を供給する基準電流回路
とを備えている。
【0008】
【作用】この構成によって、電圧電流変換器と電流制御
発振器との間に、入力信号の周波数として期待される周
波数に比例した電流により伝達係数が可変する伝達係数
可変回路を設けることにより、入力信号の周波数が所望
の周波数以外の周波数に疑似ロックする可能性があるほ
ど広いレンジを持っている場合でも、予め期待される周
波数が判明してる場合には、正確に所望の周波数にロッ
クさせることができる。また従来構成では必要であった
可変基準クロック発生器が不要となる。なお、入力信号
の周波数として期待される周波数に比例した電流を生成
するために、例えば8ビット程度のデジタルアナログ変
換器を必要とするが、例えばバイポーラ型トランジスタ
で構成する場合、その回路規模は可変基準クロック発生
器と比較して約1/3以下にすることができる。これに
よりPLL回路全体の回路規模を従来に比べ小さくする
ことができ、低コスト化を実現することができる。
発振器との間に、入力信号の周波数として期待される周
波数に比例した電流により伝達係数が可変する伝達係数
可変回路を設けることにより、入力信号の周波数が所望
の周波数以外の周波数に疑似ロックする可能性があるほ
ど広いレンジを持っている場合でも、予め期待される周
波数が判明してる場合には、正確に所望の周波数にロッ
クさせることができる。また従来構成では必要であった
可変基準クロック発生器が不要となる。なお、入力信号
の周波数として期待される周波数に比例した電流を生成
するために、例えば8ビット程度のデジタルアナログ変
換器を必要とするが、例えばバイポーラ型トランジスタ
で構成する場合、その回路規模は可変基準クロック発生
器と比較して約1/3以下にすることができる。これに
よりPLL回路全体の回路規模を従来に比べ小さくする
ことができ、低コスト化を実現することができる。
【0009】
【実施例】以下この発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1はこの発明の一実施例におけ
るPLL回路のブロック図である。図1において、1は
電圧制御発振器、2は電圧電流変換器、3は電流制御発
振器、4は伝達係数可変回路、5は入力信号、8は位相
検出器、9は低域通過フィルタ、10はデジタルアナロ
グ変換器、11は基準電流回路である。
照しながら説明する。図1はこの発明の一実施例におけ
るPLL回路のブロック図である。図1において、1は
電圧制御発振器、2は電圧電流変換器、3は電流制御発
振器、4は伝達係数可変回路、5は入力信号、8は位相
検出器、9は低域通過フィルタ、10はデジタルアナロ
グ変換器、11は基準電流回路である。
【0010】以上のように構成されたPLL回路につい
て、以下その動作を説明する。PLL回路に入力される
入力信号aは電圧制御発振器1の出力信号とともに位相
検出器8に入力され、2つの信号の位相差が検出され、
その出力は低域通過フィルタ9に入力される。低域通過
フィルタ9はPLL回路の応答性を制御するためのもの
であり、その出力は電圧制御発振器1に入力される。電
圧制御発振器1は入力電圧に応じた発振周波数を出力
し、位相検出器8にその出力信号(帰還信号b)を帰還
する。PLL回路は入力信号aと電圧制御発振器1の出
力信号の位相が一致するように帰還がかかる。ここで使
用される電圧制御発振器1は、一般に使用される電圧制
御発振器を構成する電圧電流変換器2と電流制御発振器
3との間に伝達係数可変回路4を有している。
て、以下その動作を説明する。PLL回路に入力される
入力信号aは電圧制御発振器1の出力信号とともに位相
検出器8に入力され、2つの信号の位相差が検出され、
その出力は低域通過フィルタ9に入力される。低域通過
フィルタ9はPLL回路の応答性を制御するためのもの
であり、その出力は電圧制御発振器1に入力される。電
圧制御発振器1は入力電圧に応じた発振周波数を出力
し、位相検出器8にその出力信号(帰還信号b)を帰還
する。PLL回路は入力信号aと電圧制御発振器1の出
力信号の位相が一致するように帰還がかかる。ここで使
用される電圧制御発振器1は、一般に使用される電圧制
御発振器を構成する電圧電流変換器2と電流制御発振器
3との間に伝達係数可変回路4を有している。
【0011】図2は電圧制御発振器1の動作特性を示す
ものである。以下図1と合わせて説明する。電圧電流変
換器2は内部抵抗により入力電圧を電流に変換し出力す
る。電圧電流変換器2の出力ダイナミックレンジはキャ
プチャーレンジが広がり過ぎて所望の周波数以外の周波
数を引き込まないようにするために、あまり広くとらな
い。例えば±30%以内になるように制限する。電圧電
流変換器2の入力電圧VVCOと出力電流I1 の関係は図
2の(a)のようになる。IA は出力ダイナミックレン
ジの中心電流であり、IB は例えば次の(数1)を満足
するように設定する。
ものである。以下図1と合わせて説明する。電圧電流変
換器2は内部抵抗により入力電圧を電流に変換し出力す
る。電圧電流変換器2の出力ダイナミックレンジはキャ
プチャーレンジが広がり過ぎて所望の周波数以外の周波
数を引き込まないようにするために、あまり広くとらな
い。例えば±30%以内になるように制限する。電圧電
流変換器2の入力電圧VVCOと出力電流I1 の関係は図
2の(a)のようになる。IA は出力ダイナミックレン
ジの中心電流であり、IB は例えば次の(数1)を満足
するように設定する。
【0012】
【数1】IB =0.3×IA 出力電流I1 は伝達係数可変回路4に入力される。伝達
係数可変回路4では次の(数2)の演算を行う。
係数可変回路4では次の(数2)の演算を行う。
【0013】
【数2】I2 =K1 ×I1 ここでI2 は伝達係数可変回路4の出力電流、K1 は伝
達係数可変回路4の伝達係数である。I1 とI2 の関係
を図2の(b)に示す。伝達係数K1 は、次の(数3)
の演算により設定される。
達係数可変回路4の伝達係数である。I1 とI2 の関係
を図2の(b)に示す。伝達係数K1 は、次の(数3)
の演算により設定される。
【0014】
【数3】K1 =I3 /I4 ここでI3 はデジタルアナログ変換器10の出力電流、
I4 は基準電流回路11の出力電流(基準電流)であ
る。I3 はデジタルアナログ変換器10の入力信号であ
るデジタル信号により可変することができる。I3 はP
LL回路の入力信号aの周波数として期待される周波数
に比例した電流になるようにあらかじめ設定しておく。
I4 は基準電流回路11で生成され伝達係数可変回路4
へ供給されるあらかじめ設定した一定の基準電流であ
る。
I4 は基準電流回路11の出力電流(基準電流)であ
る。I3 はデジタルアナログ変換器10の入力信号であ
るデジタル信号により可変することができる。I3 はP
LL回路の入力信号aの周波数として期待される周波数
に比例した電流になるようにあらかじめ設定しておく。
I4 は基準電流回路11で生成され伝達係数可変回路4
へ供給されるあらかじめ設定した一定の基準電流であ
る。
【0015】ここでこの発明の重要構成要素である伝達
係数可変回路4の具体例を図3に示す。21〜29はn
pnトランジスタ、30〜34はpnpトランジスタ、
I1とI3 とI4 は入力電流、I2 は出力電流である。
図3の回路は一般に電流の乗算および除算に使用される
回路であり、次の(数4)の演算を行う。
係数可変回路4の具体例を図3に示す。21〜29はn
pnトランジスタ、30〜34はpnpトランジスタ、
I1とI3 とI4 は入力電流、I2 は出力電流である。
図3の回路は一般に電流の乗算および除算に使用される
回路であり、次の(数4)の演算を行う。
【0016】
【数4】I2 =(I1 ×I3 )/I4 (数4)は(数2)、(数3)の合成したものと一致す
る。なお、図3はこの発明を具体化するために示した構
成要素の一例であり、(数4)を満足させる他の回路を
用いても何ら問題はないことは言うまでもない。
る。なお、図3はこの発明を具体化するために示した構
成要素の一例であり、(数4)を満足させる他の回路を
用いても何ら問題はないことは言うまでもない。
【0017】伝達係数可変回路4の出力電流I2 は電流
制御発振器3に入力され、発振周波数を制御する。電流
制御発振器3の入力電流I2 と発振周波数fVCO の関係
は一般には内部容量値と容量の充放電電圧により決定さ
れ、次の(数5)のようになっている。
制御発振器3に入力され、発振周波数を制御する。電流
制御発振器3の入力電流I2 と発振周波数fVCO の関係
は一般には内部容量値と容量の充放電電圧により決定さ
れ、次の(数5)のようになっている。
【0018】
【数5】fVCO =K2 ×I2 ここでK2 は内部容量値と容量の充放電電圧により決定
される定数である。(数5)の関係を図2の(c)に示
す。(数4)、(数5)より次の(数6)になる。
される定数である。(数5)の関係を図2の(c)に示
す。(数4)、(数5)より次の(数6)になる。
【0019】
【数6】fVCO =(I3 /I4 )×K2 ×I1 (数6)を図示すると図2の(d)のようになる。この
図2の(d)においてfCTR は出力周波数ダイナミック
レンジの中心周波数であり、次の(数7)で示される。
図2の(d)においてfCTR は出力周波数ダイナミック
レンジの中心周波数であり、次の(数7)で示される。
【0020】
【数7】fCTR =(I3 /I4 )×K2 ×IA (数7)においてI4 、K2 、IA は回路内部定数によ
って決定される固定の定数であるので、これらをまとめ
て次の(数8)のように定義する。
って決定される固定の定数であるので、これらをまとめ
て次の(数8)のように定義する。
【0021】
【数8】KCTR =K2 ×IA /I4 (数8)により(数7)は次の(数9)に置き換えられ
る。
る。
【0022】
【数9】fCTR =KCTR ×I3 (数9)から明らかなように、電流制御発振器3の出力
周波数ダイナミックレンジの中心周波数はデジタルアナ
ログ変換器10の出力電流I3 により自由に可変するこ
とができる。また電流制御発振器3の出力周波数ダイナ
ミックレンジは電圧電流変換器2の出力電流ダイナミッ
クレンジにより決定されており、図2(d)におけるf
0 は(数1)、(数7)より次の(数10)で示され
る。
周波数ダイナミックレンジの中心周波数はデジタルアナ
ログ変換器10の出力電流I3 により自由に可変するこ
とができる。また電流制御発振器3の出力周波数ダイナ
ミックレンジは電圧電流変換器2の出力電流ダイナミッ
クレンジにより決定されており、図2(d)におけるf
0 は(数1)、(数7)より次の(数10)で示され
る。
【0023】
【数10】f0 =0.3×fCTR (数10)から明らかなように、電流制御発振器3の出
力周波数ダイナミックレンジは例えば±30%に制限さ
れ、所望の周波数以外の周波数に疑似ロックすることを
防止することができる。
力周波数ダイナミックレンジは例えば±30%に制限さ
れ、所望の周波数以外の周波数に疑似ロックすることを
防止することができる。
【0024】以上のようにこの実施例によれば、電圧電
流変換器2と電流制御発振器3との間に、入力信号の周
波数として期待される周波数に比例した電流により伝達
係数が可変する伝達係数可変回路4を設けることによ
り、入力信号が広い周波数レンジを持っている場合で
も、予め期待される周波数が判明している場合には正確
に所望の周波数にロックさせることができ、従来構成で
は必要であった可変基準クロック発生器が不要となる。
なお、入力信号の周波数として期待される周波数に比例
した電流を生成するために、例えば8ビット程度のデジ
タルアナログ変換器10を必要とするが、例えばバイポ
ーラ型トランジスタで構成する場合、その回路規模は可
変基準クロック発生器と比較して約1/3以下にするこ
とができる。これによりPLL回路全体の回路規模を従
来に比べ小さくすることができ、低コスト化を実現する
ことができる。
流変換器2と電流制御発振器3との間に、入力信号の周
波数として期待される周波数に比例した電流により伝達
係数が可変する伝達係数可変回路4を設けることによ
り、入力信号が広い周波数レンジを持っている場合で
も、予め期待される周波数が判明している場合には正確
に所望の周波数にロックさせることができ、従来構成で
は必要であった可変基準クロック発生器が不要となる。
なお、入力信号の周波数として期待される周波数に比例
した電流を生成するために、例えば8ビット程度のデジ
タルアナログ変換器10を必要とするが、例えばバイポ
ーラ型トランジスタで構成する場合、その回路規模は可
変基準クロック発生器と比較して約1/3以下にするこ
とができる。これによりPLL回路全体の回路規模を従
来に比べ小さくすることができ、低コスト化を実現する
ことができる。
【0025】
【発明の効果】以上のようにこの発明は、電圧電流変換
器と電流制御発振器との間に、入力信号の周波数として
期待される周波数に比例した電流により伝達係数が可変
する伝達係数可変回路を設けることにより、入力信号が
広い周波数レンジを持っている場合でも、予め期待され
る周波数が判明している場合には正確に所望の周波数に
ロックさせることができ、従来構成では必要であった可
変基準クロック発生器を不要となる。なお、入力信号の
周波数として期待される周波数に比例した電流を生成す
るために、例えば8ビット程度のデジタルアナログ変換
器を必要とするが、例えばバイポーラ型トランジスタで
構成する場合、その回路規模は可変基準クロック発生器
と比較して約1/3以下にすることができる。これによ
りPLL回路全体の回路規模を従来に比べ小さくするこ
とができ、低コスト化を実現することができる。
器と電流制御発振器との間に、入力信号の周波数として
期待される周波数に比例した電流により伝達係数が可変
する伝達係数可変回路を設けることにより、入力信号が
広い周波数レンジを持っている場合でも、予め期待され
る周波数が判明している場合には正確に所望の周波数に
ロックさせることができ、従来構成では必要であった可
変基準クロック発生器を不要となる。なお、入力信号の
周波数として期待される周波数に比例した電流を生成す
るために、例えば8ビット程度のデジタルアナログ変換
器を必要とするが、例えばバイポーラ型トランジスタで
構成する場合、その回路規模は可変基準クロック発生器
と比較して約1/3以下にすることができる。これによ
りPLL回路全体の回路規模を従来に比べ小さくするこ
とができ、低コスト化を実現することができる。
【図1】この発明の一実施例におけるPLL回路のブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】この発明の一実施例におけるPLL回路を構成
する電圧制御発振器の動作特性を示す図である。
する電圧制御発振器の動作特性を示す図である。
【図3】この発明の一実施例におけるPLL回路を構成
する伝達係数可変回路の具体例を示す図である。
する伝達係数可変回路の具体例を示す図である。
【図4】従来のPLL回路のブロック図である。
1 電圧制御発振器 2 電圧電流変換器 3 電流制御発振器 4 伝達係数可変回路 8 位相検出器 9 低域通過フィルタ 10 デジタルアナログ変換器 11 基準電流回路 a 入力信号 b 帰還信号 21〜29 npnトランジスタ 30〜34 pnpトランジスタ
Claims (1)
- 【請求項1】 入力信号と帰還信号との位相差を検出す
る位相検出器と、前記位相検出器の出力が入力に接続さ
れた低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタの出力
が入力に接続され入力電圧を電流に変換する電圧電流変
換回路と、電流の乗算および除算の機能を有し第1およ
び第2の入力に入力される電流により伝達係数を可変で
き前記電圧電流変換回路の出力が第3の入力に接続され
た伝達係数可変回路と、前記伝達係数可変回路の出力が
入力に接続され前記位相検出器へ帰還信号として出力が
接続された電流制御発振器と、前記伝達係数可変回路の
第1の入力に前記入力信号の周波数として期待される周
波数に比例した電流を供給するデジタルアナログ変換回
路と、前記伝達係数可変回路の第2の入力に基準電流を
供給する基準電流回路とを備えたPLL回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6137300A JPH088735A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | Pll回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6137300A JPH088735A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | Pll回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH088735A true JPH088735A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15195468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6137300A Pending JPH088735A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | Pll回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH088735A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5900784A (en) * | 1996-08-14 | 1999-05-04 | Nec Corporation | Very low-gain voltage controlled oscillator |
-
1994
- 1994-06-20 JP JP6137300A patent/JPH088735A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5900784A (en) * | 1996-08-14 | 1999-05-04 | Nec Corporation | Very low-gain voltage controlled oscillator |
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