JPH0887264A - 施設管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 縮小表示される監視情報を見易くする。 【構成】 拡大／縮小指示を確認し（ステップ１０
１）、表示倍率ｋを算出する（ステップ１０２）。算出
した表示倍率ｋに応ずる詳細情報を選択し（ステップ１
０３）、その選択した詳細情報を含む空調設備の図をデ
ィスプレイ上に表示する（ステップ１０４）。例えば、
表示倍率ｋが１．０であれば、詳細情報Ａ（基本図），
Ｂ（配管配線図），Ｃ（機器状態）を含んだ空調設備の
図、すなわち詳細情報Ｄ（機器名称），Ｅ（計測値）を
消去した空調設備の図の全てを、ディスプレイ１−４上
に表示する。表示倍率ｋが３．０以上であれば、詳細情
報Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅを含む空調設備の図の一部を、デ
ィスプレイ１−４上に表示する

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、監視情報（図形、文
字、色彩等）を画面に拡大／縮小表示して施設の管理を
行い得る施設管理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】オフィスビル，集合住宅，病院，工場な
どの施設においては、各種設備が配置されている。例え
ば、その設備として、空調設備，電力設備，防犯設備，
防災設備，熱源設備などの設備が挙げられ、これら設備
は設備機器としての各種機器を多数備えている。近年、
インテリジェントビル等では、各種機器からのセンサ情
報を入力とし、各種設備の状態を監視することができる
ビル管理システムが配備されている。このシステムで
は、中央監視室に配置された中央管理装置のディスプレ
イ上に、監視情報を拡大／縮小表示して、各種機器の監
視を行うことができる。

【０００３】例えば、あるフロアについて、そのフロア
の平面図（基本図）、配管配線図、機器名称、機器状
態，計測値等を記した全体図を作成し、この全体図を拡
大／縮小して中央管理装置のディスプレイ上に表示す
る。すなわち、フロアの一部分について詳細に見たい場
合には、全体図を拡大し、そのフロアの一部分のみを画
面一杯に表示する。例えば、図６に破線で示すようにフ
ロアの全体図を拡大し、そのフロアの一部分のみを図示
実線で示されるディスプレイの画面枠内に表示する。こ
の場合、フロアの他の部分は、左右，上下方向へスクロ
ールすることによって見ることができる。これに対し
て、フロアの全体を見たい場合には、図７に示すよう
に、フロアの全体図を縮小し、その全てをディスプレイ
の画面枠内に表示する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のビル管理システムでは、ＣＲＴ等、画素を用
いた表示装置ではそのディスプレイの解像度に限界があ
り、基本図，配管配線図，機器状態，機器名称，計測値
等多くの情報を含む監視情報を縮小表示すると、文字や
図形が小さくなり、つぶれて読み難くなる。また、文字
や図形が重なり合って見えなくなったり、高密度となっ
て、非常に見づらくなる。例えば、空調設備をディスプ
レイ上に表示する場合、１つの図に表示したい設備全体
の情報量（機器状態，計測値等）は数十〜数百項目と多
く、かつ配管，配線等の線画も多い（図８参照）。この
ような図（監視情報）を縮小表示すると、文字や図形が
小さくなり、つぶれて読み難くくなる（図９参照）。ま
た、文字や図形が重なり合って見えなくなったり、高密
度となって、非常に見づらくなる。このような状態で
は、各個別の状態が分からなくなるばかりか、全体の概
略把握のための情報（主要な機器の動作状況等）も読め
なくなってしまう。

【０００５】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、縮小表示さ
れる監視情報を見易くすることのできる施設管理装置を
提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第１発明（請求項１に係る発明）は、監視情
報の縮小表示に際して、一部の詳細情報を消去するよう
にしたものである。また、第２発明（請求項２に係る発
明）は、監視情報の縮小表示に際し、その表示倍率に応
じて定められた詳細情報を選択し、その選択した詳細情
報を消去するようにしたものである。また、第３発明
（請求項３に係る発明）は、第１発明又は第２発明にお
いて、監視情報の縮小表示に際し、所要の文字情報は消
去せずに残すものとし、この残された文字情報が指定さ
れた場合、その指定された文字情報を拡大表示するよう
にしたものである。

【０００７】

【作用】したがってこの発明によれば、第１発明では、
監視情報の縮小表示に際して、計測値等の一部の詳細情
報が消去される。また、第２発明では、監視情報の縮小
表示に際し、その表示倍率に応じて定められた計測値，
機器名称，機器状態，配管配線図等の詳細情報が選択さ
れ、その選択された詳細情報が消去される。また、第３
発明では、第１発明又は第２発明において、監視情報の
縮小表示に際し、所要の文字情報は消去せずに残され
る。この残された文字情報を指定すると、その指定され
た文字情報が拡大表示される。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。図２はこの発明の一実施例を示すビル管理システム
の全体構成を示すブロック図である。同図において、１
はビルの中央監視室に配置された中央管理装置、２はビ
ル内に分散配置されたサブセントラルユニット（サブコ
ントローラ）、３はリモートユニット（リモートコント
ローラ）、４は空調設備，電力設備，防犯設備，防災設
備，熱源設備などの設備である。設備４は設備機器とし
ての各種機器を多数備えており、これら各種機器からの
センサ情報が、リモートユニット３介し、サブセントラ
ルユニット２を通して、中央管理装置１へ与えられる。

【０００９】中央管理装置１は、図３に示すように、Ｃ
ＰＵ１−１と、ＲＯＭ１−２と、ＲＡＭ１−３と、ディ
スプレイ１−４と、キーボード１−５と、インターフェ
イス１−６などを備えている。ＣＰＵ１−１は、インタ
ーフェイス１−６を介するサブセントラルユニット２を
通してのセンサ情報の供与を受けて、ＲＯＭ１−２に格
納されているプログラムに従い、ＲＡＭ１−３にアクセ
スしながら、各種の処理動作を行う。ＣＰＵ１−１での
各種処理情報は、キーボード１−５からの入力操作に応
じて、ディスプレイ１−４上に表示される。

【００１０】ＲＡＭ１−３には図４に示すような表示情
報テーブルが格納されている。本実施例においては、ｋ
を表示倍率とし、ｋ＝１．０〜１．９に対しては表示情
報Ａ，Ｂ，Ｃが、ｋ＝２．０〜２．９に対しては表示情
報Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄが、ｋ＝３．０以上に対しては表示情
報Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅが、表示すべき詳細情報として記
憶されている。これを裏返せば、ｋ＝１．０〜１．９に
対しては表示情報Ｄ，Ｅが、ｋ＝２．０〜２．９に対し
ては表示情報Ｅが、消去すべき詳細情報として記憶され
ていることになる。なお、図４において、Ａは基本図、
Ｂは配管配線図、Ｃは機器状態、Ｄは機器名称、Ｅは計
測値を示している。また、表示倍率ｋは、ｋ＝全体図の
大きさ／ディスプレイの画面枠の大きさ、として定義し
ている。

【００１１】次に、このビル管理システムにおいて、Ｃ
ＰＵ１−１の行う本実施例特有の処理動作について説明
する。例えば、今、図８に示した空調設備の図（監視情
報）をディスプレイ１−４上に表示したいものとする。
この場合、オペレータは、キーボード１−５を介し、表
示させたい監視情報を指定のうえ、拡大／縮小指示を与
える。ＣＰＵ１−１は、その拡大／縮小指示を確認し
（図１に示すステップ１０１）、表示倍率ｋを算出する
（ステップ１０２）。そして、図４に示した表示情報テ
ーブルを参照として、算出された表示倍率ｋに応ずる詳
細情報を選択し（ステップ１０３）、その選択した詳細
情報を含む空調設備の図をディスプレイ１−４上に表示
する（ステップ１０４）。

【００１２】例えば、表示倍率ｋが３．０以上であれ
ば、詳細情報Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ、すなわち基本図，配
管配線図，機器名称，機器状態，計測値を含む空調設備
の図を表示する。この場合、ディスプレイ１−４上に
は、図８にそのディスプレイ１−４の画面枠を一点鎖線
で示すように、全ての詳細情報を含んだ空調設備の図の
一部分が表示される。これに対して、例えば、表示倍率
ｋが１．０であれば、詳細情報Ａ（基本図），Ｂ（配管
配線図），Ｃ（機器状態）を含んだ空調設備の図、すな
わち詳細情報Ｄ（機器名称），Ｅ（計測値）を消去した
空調設備の図の全てが、ディスプレイ１−４上に表示さ
れる（図５参照）。

【００１３】ここで、図５と図９とを比較して分かるよ
うに、図５では基本図および配管配線図に対して機器状
態のみが表示される（例えば、オン／オフ等が色で表現
される）ので、縮小表示された空調設備の図が見易くな
り、全体の概略状況の把握が行い易くなる。すなわち、
図５では全体の概略状況の把握に直接的に影響しない機
器名称や計測値が消去されるので、縮小表示された空調
設備の図が格段に見易くなり、全体の概略状況の把握が
行い易くなる。

【００１４】表示倍率ｋが２．０〜２．９とされれば、
詳細情報Ａ（基本図），Ｂ（配管配線図），Ｃ（機器状
態），Ｄ（機器名称）を含んだ空調設備の図、すなわち
詳細情報Ｅ（計測値）を消去した空調設備の図の一部
が、ディスプレイ１−４上に表示される。このように、
本実施例では、表示倍率ｋが小さくなるにつれて消去さ
れる詳細情報が多くなり、表示倍率ｋが大きくなるにつ
れて消去される詳細情報が少なくなり、拡大／縮小状況
に合わせて、常に見やすい形で監視情報が表示されるも
のとなる。

【００１５】なお、本実施例では、縮小表示に際して機
器名称や計測値等の詳細情報、すなわち数値や記号等を
含む文字情報を消去するものとしたが、所要の文字情報
は消去せずに残すようにしてもよい。この場合、つぶれ
て読み難くなるので、その文字情報を黒く塗りつぶすよ
うにしてもよい。また、この場合、残された文字情報を
カーソルで指定すると、その指定された文字情報が予め
定められた倍率で、拡大表示されるようにする。これに
より、監視情報を一々拡大表示することなく、その文字
情報の内容を知ることができるようになる。なお、この
場合、文字情報を再度指定してやると、元に戻るように
する。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第１発明では、監視情報の縮小表示に際
して計測値等の一部の詳細情報が消去されるものとな
り、その消去する詳細情報を適当に選ぶことによって、
縮小表示される監視情報を見易くすることができるよう
になる。また、第２発明では、監視情報の縮小表示に際
し、その表示倍率に応じて定められた計測値，機器名
称，配管配線図等の詳細情報が選択され、その選択され
た詳細情報が消去されるものとなり、その消去する詳細
情報を縮小するにつれて多くする等として、縮小表示さ
れる監視情報を見易くすることができるようになる。ま
た、第３発明では、第１発明又は第２発明において、監
視情報の縮小表示に際し、所要の文字情報は消去せずに
残され、この残された文字情報を指定すると、その指定
された文字情報が拡大表示されるものとなり、第１発明
又は第２発明の効果に加え、監視情報を一々拡大表示す
ることなく、その文字情報の内容を知ることが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図３に示した中央管理装置のＣＰＵの行う特
有の処理動作を説明するためのフローチャートである。

【図２】 本発明の一実施例を示すビル管理システムの
全体構成を示すブロック図である。

【図３】 このビル管理システムにおける中央管理装置
の要部構成を示すブロック図である。

【図４】 この中央管理装置のＲＡＭに格納された表示
情報テーブルを示す図である。

【図５】 詳細情報Ｄ，Ｅの消去された空調設備の図を
示す図である。

【図６】 フロアの全体図を拡大しそのフロアの一部分
のみをディスプレイの画面枠内に表示した状況を示す図
である。

【図７】 フロアの全体図を縮小しそのフロアの全部を
ディスプレイの画面枠内に表示した状況を示す図であ
る。

【図８】 基本図，配管配線図，機器状態，機器名称，
計測値等の情報を含む監視情報の一例を示す空調設備の
図である。

【図９】 図８に示した空調設備の図を縮小表示した状
態を示す図である。

【符号の説明】

１……中央管理装置、２…サブセントラルユニット、３
…リモートユニット、４…設備、１−１…ＣＰＵ、１−
２…ＲＯＭ、１−３…ＲＡＭ、１−４…ディスプレイ、
１−５…キーボード、１−６…インターフェイス。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 監視情報を画面に拡大／縮小表示して施
   設の管理を行い得る施設管理装置において、 外部からの指示に応じて前記監視情報を所定の表示倍率
   で拡大／縮小表示する拡大／縮小表示手段と、 この拡大／縮小表示手段による前記監視情報の縮小表示
   に際して一部の詳細情報を消去する詳細情報消去手段と
   を備えたことを特徴とする施設管理装置。
2. 【請求項２】 監視情報を画面に拡大／縮小表示して施
   設の管理を行い得る施設管理装置において、 外部からの指示に応じて前記監視情報を所定の表示倍率
   で拡大／縮小表示する拡大／縮小表示手段と、 この拡大／縮小表示手段による前記監視情報の縮小表示
   に際し、その表示倍率に応じて定められた詳細情報を選
   択し、その選択した詳細情報を消去する詳細情報消去手
   段とを備えたことを特徴とする施設管理装置。
3. 【請求項３】 請求項１又は請求項２において、監視情
   報の縮小表示に際し、所要の文字情報は消去せずに残す
   ものとし、この残された文字情報を指定すると、その指
   定された文字情報が拡大表示されることを特徴とする施
   設管理装置。