JPH0886661A - 走行経路誘導装置 - Google Patents

走行経路誘導装置

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JPH0886661A
JPH0886661A JP22341794A JP22341794A JPH0886661A JP H0886661 A JPH0886661 A JP H0886661A JP 22341794 A JP22341794 A JP 22341794A JP 22341794 A JP22341794 A JP 22341794A JP H0886661 A JPH0886661 A JP H0886661A
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JP
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diagram
vehicle
landscape
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JP22341794A
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English (en)
Inventor
Toru Murase
亨 村瀬
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転者が実際の運転時に必要とする走行経路
上の実景観に則した案内情報を得る。 【構成】 自車位置・走行速度検出装置1で検出された
車両の現在位置と走行速度とに基づいて、予め定められ
た予告表示設定時間になる予告表示地点が予告表示図表
示タイミング計算・指示装置3で計算される。交差点ご
との景観概略図の基本図から、予告表示図検索・作成装
置5により、その予告表示地点から表示時間中変化して
いく予告表示図が作成される。再び予告表示図表示タイ
ミング計算・指示装置3により作成された予告表示図と
経路案内表示(左折矢印表示)とが表示タイミングに合
わせてヘッドアップディスプレイ表示装置7へ送られ
る。ヘッドアップディスプレイ表示装置7により、車両
の前面ガラスにそれらが投影される。このとき、運転者
からは、実景観の輪郭図が実景観に重なり合って見え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行経路誘導装置に関
し、特に、走行経路上の景観図を利用する走行経路誘導
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカーナビゲーションシステムまた
はカーナビゲーション装置においては、GPS方式、走
行距離+変位による地図マッピング方式、あるいは、上
記GPS方式と走行距離+変位による地図マッピング方
式の両方を併用する方式などのように、車両の現在位置
検出機構により車両の現在位置を割出し、車両の前面ガ
ラスとは別個の地図画面表示装置に表示された平面地図
に、その現在位置を表示することが基本となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カーナ
ビゲーションのもう1つの基本機能として、走行経路案
内から、さらには運転案内機能が次第に重要な機能とな
ってきた。その点で、従来の走行経路誘導装置による車
両の現在位置と地図の照合を運転者(利用者)に地図画
面表示装置などのディスプレイで見せても、運転者(利
用者)の感覚との間でどうしてもずれが生じた。
【0004】すなわち、地図上で実車両がどこにいて、
どのルートを辿れば目的地に達するかという走行経路案
内を地図上で示すことと、実際の運転者(利用者)が運
転時に必要とする走行経路案内情報とは異なるという問
題点があった。
【0005】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、利用者(運転者)が実際の運転
時に必要とする走行経路上の実景観に則した案内情報を
得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の走行
経路誘導装置は、車両の現在位置と走行速度を検出する
検出手段と、検出された車両の現在位置と走行速度とに
基づいて、走行経路上の予告表示図の表示タイミングを
計算し指示する計算・指示手段と、走行経路上の交差点
ごとの景観の基本図を元に、指示された表示タイミング
に合わせた予告表示図を作成する作成手段と、車両の前
面ガラス上に作成された予告表示図と走行経路案内表示
とを実景観が見えるように投影する投影手段とを設けた
ものである。
【0007】本発明の請求項2の走行経路誘導装置は、
請求項1の走行経路誘導装置において、さらに、走行経
路の渋滞情報を受信する受信手段を設けたものである。
【0008】本発明の請求項3の走行経路誘導装置は、
請求項1の走行経路誘導装置において、上記作成手段
は、景観の基本図を遠近図で表わし、景観の基本図にお
いて、走行経路平面を表わす第1ベクトルと、消失点か
ら走行経路に沿った景観の概略形状を表わす第2ベクト
ルとを生成する生成手段と、第1ベクトルと第2ベクト
ルとがなす角の変化を走行速度を基に予測計算する予測
計算手段と、上記なす角の変化に基づいて第2ベクトル
を変化させる変化手段とを設けたものである。
【0009】
【作用】本発明の請求項1の走行経路誘導装置において
は、車両の現在位置と走行速度が検出され、検出された
車両の現在位置と走行速度とに基づいて、走行経路上の
予告表示図の表示タイミングが計算され指示され、走行
経路上の交差点ごとの景観の基本図を元に、指示された
表示タイミングに合わせた予告表示図が作成され、車両
の前面ガラス上に表示された予告表示図と走行経路案内
表示とが実景観が見えるように投影されるので、従来の
走行経路誘導装置において車両の現在位置と地図の照合
による走行経路案内をディスプレイで表示していたとき
に生じたような利用者(運転者)の感覚とのずれが生じ
ない。
【0010】本発明の請求項2の走行経路誘導装置にお
いては、さらに、走行経路の渋滞情報が受信されるの
で、渋滞情報に基づいて、走行経路上の予告表示図の表
示タイミングが再計算され指示されるため、走行経路上
の交差点が渋滞していても交差点のすぐ手前で行なわれ
る予告表示の表示タイミングが調整され、常に予め設定
されている予告表示設定時間に予告表示が表示される。
【0011】本発明の請求項3の走行経路誘導装置にお
いては、景観の基本図において、走行経路平面を表わす
第1ベクトルと消失点から走行経路に沿った景観の概略
形状を表わす第2ベクトルとが生成され、第1ベクトル
と第2ベクトルとがなす角の変化が走行速度を基に予測
計算され、上記なす角の変化に基づいて第2ベクトルが
変化されるので、実景観の遠近感に併わせて交差点ごと
の景観の基本図を変化させた遠近図が予告表示図として
作成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明による走行経路誘導装置の実施
例であるカーナビゲーション用速度感応型景観マッチン
グ装置について、図面を参照しながら説明する。 (第1実施例)図1は、速度感応型景観マッチング装置
の第1実施例の構成を示すブロック図である。
【0013】図1において、速度感応型景観マッチング
装置は、自車位置・走行速度検出装置1と、予告表示図
表示タイミング計算・指示装置3と、予告表示図検索・
作成装置5と、ヘッドアップディスプレイ表示装置7と
を含む。
【0014】自車位置・走行速度検出装置1は、常時高
精度で自車両の現在位置と走行速度とを検出する。予告
表示図表示タイミング計算・指示装置3は、自車位置・
走行速度検出装置1に接続されており、自車位置・走行
速度検出装置1で検出された自車両の現在位置と走行速
度とから、現在の車両の進行経路上における予告表示地
点が、前方の交差点の何メートル手前に位置するかを計
算し指示する。
【0015】ここで、予告表示設定時間とは、利用者
(運転者)により予め設定された予定経路を案内する予
告表示ごとの表示の設定時間のことであり、予告表示地
点とは、上記予告表示指定時間と車両の走行速度とによ
り定まる予告表示が表示される地点である。
【0016】予告表示図検索・作成装置5は、予告表示
図表示タイミング計算・指示装置3に接続されており、
予告表示図表示タイミング計算・指示装置3で計算し指
示された予告表示地点における予告表示図の景観概略図
の基本図を検索し、その基本図から、遠近図の消失点か
らの広がり角による調整により作成し、すぐに予告表示
図表示タイミング計算・指示装置3に返す。
【0017】ここで、予告表示図とは、予告表示設定時
間または予告表示地点における実際の景観(実景観)の
輪郭をとった実景観の景観概略表示図のことをいう。
【0018】上記予告表示図の景観概略図の基本図を検
索するということについて説明する。
【0019】交差点の見えかたは、その交差点ごとに、
またその交差点の進入経路によって異なる。すなわち、
どの交差点かということ(文字通り交差点に限らず、三
叉路、五叉路といった変形のあることや、高速道路の出
入口ランプのような形状のあることも考慮する)、およ
びどの経路からその交差点に進入するかによって交差点
の見えかたは異なる。
【0020】さらに、走行速度に応じてその形状を景観
にマッチさせるので、それらを定型パターンとし2次記
憶装置に保持するとなると膨大な記憶容量を要し、車両
の進行に従って何度も2次記憶装置からそのパターンを
メモリ上に持ってこなくてはならない。
【0021】そこで、ある交差点のある進入経路から見
た景観は基本形だけを持っておき、それを車両の進行に
従って変形することにする。その景観マッチング方法
は、遠近法による図において、建物と道路境界によって
引かれる線と建物の屋根に沿って引かれる線により表さ
れた広がり角を算出することで実現する。
【0022】図2は、遠近法を用いた図による景観マッ
チング方法を説明するための図である。
【0023】図2において、ベクトル線A、Bは、建物
の屋根に沿って引かれる線であり、ベクトル線C、C′
は、建物と道路境界によって引かれる線である。角度a
°は、広がり角である。
【0024】上記角度a°を車両の進行に従って変化さ
せ、ベクトル線A、B、C、C′のなす角(開き角)を
変えていくわけである。
【0025】予告表示図表示タイミング計算・指示装置
3は、ヘッドアップディスプレイ表示装置7に接続され
ており、その後の車両の移動と経過時間とを加味し、予
告表示図および経路案内表示(右・左折矢印表示など)
をヘッドアップディスプレイ表示装置7に送る。
【0026】ヘッドアップディスプレイ表示装置7は、
予告表示図表示タイミング計算・指示装置3から送られ
てくる車両の走行に従い刻々と変化する予告表示図およ
び経路案内表示を、車両の前面ガラスに投影する。この
とき、利用者(運転者)から前面ガラスごしに半透過的
に実景観が視認できるように、景観概略図を重合わせて
投影する。ここで、ヘッドアップディスプレイ装置(H
UD装置)の例を挙げ、その基本的な原理を説明する。
【0027】図3は、HUD装置の一例の構成を示す図
である。図3において、HUD装置200は、バックラ
イト(光源)201と、表示器203と、レンズ系20
5と、コンバイナガラス(ハーフミラー)207とを含
む。
【0028】バックライト(光源)201により表示器
203から出射された表示光は、レンズ系205を通
り、遠方への拡大表示虚像209として形成される。利
用者(運転者)の前方には、コンバイナガラス(ハーフ
ミラー)207が設置されているが、前方景色からの光
はここを透過するため、利用者(運転者)はこれを通し
て前方を見ることができるようになっている。一方、レ
ンズ系205から出た表示光も、このコンバイナガラス
(ハーフミラー)207に当たるが、そのとき表示光の
一部は反射されて、利用者(運転者)の目(視点20
9)の方に進む。この結果、利用者(運転者)から見る
と、あたかも景色の中に表示像がはめ込まれているよう
に見える。
【0029】本発明の実施例は、たとえば、上記の例の
ようなHUD装置を使用することで実現でき、図1の予
告表示図検索・作成装置5の予告表示図と、経路案内表
示とが組合わされた表示図が、図2のバックライト(光
源)201と表示器203による表示図に対応し、車両
の前面ガラスが、コンバイナガラス(ハーフミラー)2
07に対応する。
【0030】図4は、図1のヘッドアップディスプレイ
表示装置7により、ある時点における予告表示図および
経路案内表示が車両の前面ガラスに投影された様子の具
体例を示す図である。
【0031】図4において、前面ガラスには、実景観3
5が見えるように次の交差点における景観概略図の基本
図を元に作成された予告表示図31および経路案内表示
33が投影されている。
【0032】したがって、従来のように地図上に表示さ
れた経路案内表示と異なり、実際の道路と案内されてい
る予定経路との対応が明確で利用者(運転者)の感覚と
一致したわかりやすい案内情報となっている。
【0033】図5は、速度感応型景観マッチング装置の
動作を具体的に説明するための図である。
【0034】図5において、車両41は、矢印45で示
された利用者(運転者)の予定経路に従って走行してい
る。
【0035】利用者(運転者)は、予め第1予告表示を
第1予告表示設定時間(交差点手前20秒)に、第2予
告表示を第2予告表示設定時間(交差点手前5秒)に、
それぞれ経路案内(右左折矢印表示など)とともに表示
するように設定しているものとする。
【0036】この例では、利用者(運転者)が各予告表
示設定時間を任意に定められるようにしてあるが、利用
者(運転者)が特に設定操作を行なわなくとも予告表示
が表示されるように、予め図1の予告表示図表示タイミ
ング計算・指示装置3自体に適当な時間を設定しておい
てもよい。また、予告表示回数は利用者(運転者)が必
要とする適当な回数であればよく2回に限らない。
【0037】図1の予告表示図表示タイミング計算・指
示装置3は、予定経路に関して事前に計算し、交差点a
は通過、交差点bも通過、交差点cは左折というルート
を決定している。
【0038】図6は、第1実施例における第1予告表示
図投影までの速度感応型景観マッチング装置の動作を示
すフローチャートである。
【0039】以下、このフローチャートを用いて具体的
に説明する。まず、車両41が地点Aに位置していると
きの速度感応型景観マッチング装置の動作を説明する。
地点Aは交差点cの十分手前である。
【0040】ステップS1(以下ステップを略す)で
は、自車両の現在位置と走行速度とを検出する。たとえ
ば、自車両の現在位置は地点A、走行速度は時速54キ
ロメートル(=秒速15メートル)であったとする。こ
れは、自車位置検出・走行速度検出装置1で行なわれ
る。
【0041】S2では、S1で検出された自車両の現在
位置と走行速度とから、交差点cに関する第1予告表示
地点(交差点cに達する20秒手前(第1予告表示設定
時間)の地点)を計算する。すなわち、交差点cに関す
る第1予告表示地点が、交差点cの300メートル手前
であると算出する。これは、図1の予告表示図表示タイ
ミング計算・指示装置3で行なわれる。
【0042】S5では、交差点cにおける景観概略図の
基本図を元に、交差点cの第1予告表示地点の手前から
後方に向けての景観概略図を検索し、交差点cの第1予
告表示地点付近における景観概略図、つまり第1予告表
示図を作成する。すなわち、CD−ROMなどのような
二次記憶装置に記憶されている交差点cにおける景観概
略図の基本図を元に、遠近図の消失点からの広がり角に
よる調整で、交差点cの300メートル以上手前の地点
Aから交差点cの後方に向けての景観概略図を検索し、
交差点cの300メートル手前から車両の走行に合わせ
て刻々と変化する表示時間中の遠近図、すなわち第1予
告表示図を作成し、予告表示図表示タイミング計算・指
示装置3へ送る。これは、図1の予告表示図検索・作成
装置5で行なわれる。
【0043】S7では、第1予告表示設定時間になる
と、その後の車両の移動と経過時間を加味しつつ、S5
で作成された上記第1予告表示図を経路案内表示ととも
に表示タイミングに合わせて図1のヘッドアップディス
プレイ表示装置7へ送る。これは、図1の予告表示図表
示タイミング計算・指示装置3で行なわれる。ヘッドア
ップディスプレイ表示装置7は、上記第1予告表示図と
経路案内表示とを車両の前面ガラスに投影する。すなわ
ち、車両の走行に合わせて刻々と変化する第1予告表示
図が左折矢印表示とともに第1予告表示設定時間交差点
cに達する20秒前(第1予告表示地点、交差点cの3
00メートル手前)にヘッドアップディスプレイ表示装
置に送られ、車両の前面ガラスに第1予告表示図と左折
矢印表示とが投影される。
【0044】図7は、車両の前面ガラスに投影された第
1予告表示地点における第1予告表示図と左折矢印表示
との様子を示した図である。
【0045】利用者(運転者)からは、実景観の変化に
伴って刻々と変化する実景観の輪郭をとった景観概略図
(すなわち第1予告表示図)が実景観に重なり合って見
え、左折矢印表示によりまだ先の交差点cで左に曲がれ
ばよいと判断できる。これは、図1の予告表示図表示タ
イミング計算・指示装置3とヘッドアップディスプレイ
表示装置7で行なわれる。
【0046】予告表示の表示時間の長さは、予め設定し
ておいてもよいし、利用者(運転者)が任意に設定でき
るようにしてもよい。表示時間が過ぎると予告表示は消
される。
【0047】さらに車両が進行し、地点Bに位置してい
るときの速度感応型景観マッチング装置の動作を説明す
る。地点Bは交差点Cの50メートルより十分手前であ
る。
【0048】図8は、第1実施例における第1予告表示
図投影後、第2予告表示図投影までの速度感応型景観マ
ッチング装置の動作を示すフローチャートである。
【0049】図8中のXは図6中のXからの続きである
ことを示す。S9では、再び自車両の現在位置と走行速
度とを検出する。ここで、自車両の現在位置は地点B、
走行速度は時速36キロメートル(=秒速10メート
ル)であったとする。これは、自車位置・走行速度検出
装置1で行なわれる。
【0050】S11では、S1で検出された自車の現在
位置と走行速度とから、交差点cに関する第2予告表示
地点(交差点cに達する5秒手前(第2予告表示設定時
間)の地点)を計算する。すなわち、第2予告表示地点
を交差点cの50メートル手前であると算出する。これ
は、図1の予告表示図表示タイミング計算・指示装置3
で行なわれる。
【0051】S13では、交差点cにおける景観概略図
の基本図を元に第2予告表示地点における景観概略図、
つまり、第2予告表示図を検索し作成する。すなわち、
第1予告表示図の場合と同様に、CD−ROMなどのよ
うな二次記憶装置に記憶されている交差点cにおける景
観概略図の基本図を元に、遠近図の消失点からの広がり
角による調整で、交差点cの50メートル以上手前の地
点Bから交差点cの後方に向けての景観概略図を検索
し、交差点cの50メートル手前から車両の走行に合わ
せて刻々と変化する表示時間中の遠近図、すなわち第2
予告表示図を作成し、予告表示図表示タイミング計算・
指示装置3へ送る。これは、図1の予告表示図検索・作
成装置5で行なわれる。
【0052】S15では、第2予告表示設定時間になる
と、車両のその後の移動と経過時間とを加味しつつ、上
記第2予告表示図を経路案内表示とともに表示タイミン
グに合わせてヘッドアップディスプレイ表示装置7へ送
る。これは、図1の予告表示図表示タイミング計算・指
示装置3で行なわれる。ヘッドアップディスプレイ表示
装置7は、上記第2予告表示図と経路案内表示とを車両
の前面ガラスに投影する。すなわち、交差点に達する5
秒前になると、第2予告表示図が左折矢印表示とともに
ヘッドアップディスプレイ表示装置7へ送られ、車両の
前面ガラスに上記第2予告表示図と左折矢印表示とが投
影される。
【0053】図9は、車両の前面ガラスに投影された第
2予告表示地点における第2予告表示図と左折矢印表示
の様子を示した図である。
【0054】利用者(運転者)からは、実景観の変化に
伴って刻々と変化する実景観の輪郭をとった景観概略図
(すなわち第2予告表示図)が見え、すぐ前の交差点c
で左に曲がればよいことが再確認される。したがって、
利用者(運転者)は迷うことなく速やかに左折の準備に
取りかかることができる。 (第2実施例)図10は、第2実施例における第1予告
表示図投影後、第2予告表示図投影までの走行速度感応
型景観マッチング装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【0055】図10中のXは図6中のXからの続きであ
ることを示す。以下、このフローチャートを用いて具体
的に説明する。
【0056】上記図6の第1実施例における第1予告表
示図投影までの速度感応型景観マッチング装置のフロー
チャートと同様に、S1〜S7で第1予告表示図を投影
し、次に第2予告表示地点を検索する際に、上記交差点
cが渋滞しており、車両の走行速度が検索中である現時
点よりも急激に減速することが予測される場合には、そ
の減速された速度に合わせて第2予告表示設定時間にな
る第2予告表示地点を計算しなおさなければならない。
そのために、渋滞情報を受信する渋滞情報受信装置を設
ける。
【0057】図11は、速度感応型景観マッチング装置
の第2実施例の構成を示すブロック図である。
【0058】図11において、速度感応型景観マッチン
グ装置は、自車位置・走行速度検出装置1と、予告表示
図表示タイミング計算・指示装置3と、予告表示図検索
・作成装置5と、ヘッドアップディスプレイ表示装置7
と、渋滞情報受信装置9とを含む。
【0059】渋滞情報受信装置9は、予告表示図表示タ
イミング計算・指示装置3に接続されており、最近サー
ビスの開始されたVICSやATISといった公益的渋
滞情報サービスのような交通情報提供手段から自車両の
進行方向の経路に関する渋滞情報を受信し、予告表示図
表示タイミング計算・指示装置3へ送る。
【0060】したがって、図6の第1実施例における第
1予告表示図投影後、第2予告表示図投影までの速度感
応型景観マッチング装置のフローチャートのS11で
は、予告表示図表示タイミング計算・指示装置3は車両
の走行得度が時速36キロメートル=秒速10メートル
であれば、第2予告表示地点(交差点cに達する5秒手
前(第2予告表示設定時間)の地点)を交差点cの50
メートル手前であると算出していたが、図10の第2実
施例における第1予告表示図投影後、第2予告表示図投
影までの速度感応型景観マッチング装置のフローチャー
トのS17で、図11の渋滞情報受信装置9から、たと
えば、「交差点c手前50メートルの渋滞」という渋滞
情報を受けたとすると、S19で、予告表示図表示タイ
ミング計算・指示装置3は、この交差点c手前50メー
トルから交差点cまでの車両の走行速度を時速7.2キ
ロメートルと仮定し再計算する。
【0061】その結果、第2予告表示地点は、交差点c
の10メートル手前と算出しなおされる。あとは第1実
施例と同様に、S13で予告表示図検索・作成装置5が
第2予告表示図を作成し、予告表示図表示タイミング計
算・指示装置3に送り、S15で、上記表示タイミング
でヘッドアップディスプレイ表示装置7により車両の前
面ガラスに投影される。
【0062】したがって、上記のように走行経路上の交
差点cが渋滞していても第2予告表示の表示タイミング
が調整され、常に予め設定されている第2予告表示設定
時間に表示される。
【0063】以上第1、第2実施例では、左折の場合の
予告表示と経路案内表示について例を挙げたが、右折の
場合は、経路案内表示が右矢印表示になるだけで、他の
動作は左折の場合と同様である。
【0064】また、直進の交差点においては、直進の矢
印を表示するようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、請求項1
の走行経路誘導装置においては、車両の現在位置と走行
速度とが検出され、検出された車両の現在位置と走行速
度とに基づいて、走行経路上の予告表示図の表示タイミ
ングが計算され指示され、走行経路上の交差点ごとの景
観の基本図を元に、指示された表示タイミングに合わせ
た予告表示図が作成され、車両の前面ガラス上に作成さ
れた予告表示図と走行経路案内表示とが実景観が見える
ように投影されるので、従来の走行経路誘導装置におい
て、自車両の現在位置と地図の照合による走行経路案内
をディスプレイで表示していたときに生じたような利用
者(運転者)の感覚とのずれが生じない。
【0066】請求項2の走行経路誘導装置においては、
走行経路の渋滞情報が受信されるので、渋滞情報に基づ
いて、走行経路上の予告表示図の表示タイミングが再計
算され、指示されるための、走行経路上の交差点が渋滞
していても、交差点のすぐ手前で行なわれる予告表示の
表示タイミングが調整され、常に予め設定されている予
告表示設定時間に予告表示が表示される。
【0067】その結果、利用者(運転者)が実際の運転
時に必要とする走行経路上の実景観に則した案内情報を
得ることが可能となる。
【0068】本発明の請求項3の走行経路誘導装置にお
いては、景観の基本図において、走行経路平面を表わす
第1ベクトルと消失点から走行経路に沿った景観の概略
形状を表わす第2ベクトルとが生成され、第1ベクトル
と第2ベクトルとがなす角の変化が走行速度を基に予測
計算され、上記なす角の変化に基づいて第2ベクトルが
変化されるので、実景観の遠近感に併わせて交差点ごと
の景観の基本図を変化させた遠近図が予告表示図として
作成される。
【0069】その結果、膨大な記憶容量を持つ記憶手段
を必要としない予告表示図作成手段を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の速度感応型景観マッチン
グ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の遠近法を用いた図による景観マッチン
グ方法を説明するための図である。
【図3】本発明のHUD装置の一例の構成を示す図であ
る。
【図4】本発明のヘッドアップディスプレイ表示装置7
により予告表示図および経路案内表示が車両の前面ガラ
スに投影された様子を示す具体例の図である。
【図5】本発明の実施例の速度感応型景観マッチング装
置の動作を具体的に説明するための図である。
【図6】本発明の第1、第2実施例における第1予告表
示図投影までの速度感応型景観マッチング装置の動作を
示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1実施例の車両の前面ガラスに投影
された第1予告表示地点における第1予告表示図と左折
矢印表示の様子を示した図である。
【図8】本発明の第1実施例における第1予告表示図投
影後、第2予告表示図投影までの速度感応型景観マッチ
ング装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施例の車両の前面ガラスに投影
された第2予告表示地点における第2予告表示図と左折
矢印表示の様子を示した図である。
【図10】本発明の第2実施例における第1予告表示図
投影後、第2予告表示図投影までの速度感応型景観マッ
チング装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施例の速度感応型景観マッチ
ング装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 自車位置・走行速度検出装置 3 予告表示図表示タイミング計算・指示装置 5 予告表示図検索・作成装置 7 ヘッドアップディスプレイ表示装置 9 渋滞情報受信装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の現在位置と走行速度を検出する検
    出手段と、 検出された前記車両の現在位置と走行速度とに基づい
    て、走行経路上の予告表示図の表示タイミングを計算し
    指示する計算・指示手段と、 走行経路上の交差点ごとの景観の基本図を元に、指示さ
    れた前記表示タイミングに合わせた前記予告表示図を作
    成する作成手段と、 車両の前面ガラス上に作成された前記予告表示図と走行
    経路案内表示とを実景観が見えるように投影する投影手
    段とを含む、走行経路誘導装置。
  2. 【請求項2】 前記走行経路の渋滞情報を受信する受信
    手段を含み、前記計算・指示手段は、受信された前記渋
    滞情報に基づいて、走行経路上の予告表示図の表示タイ
    ミングを計算し指示する請求項1に記載の走行経路誘導
    装置。
  3. 【請求項3】 前記作成手段は、前記景観の基本図を遠
    近図で表わし、 前記景観の基本図において、走行経路平面を表わす第1
    ベクトルと、消失点から前記走行経路に沿った景観の概
    略形状を表わす第2ベクトルとを生成する生成手段と、 前記第1ベクトルと前記第2ベクトルとがなす角の変化
    を走行速度を基に予測計算する予測計算手段と、 予測計算された前記なす角の変化に基づいて前記第2ベ
    クトルを変化させる変化手段とを含む請求項1に記載の
    走行経路誘導装置。
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