JPH0885974A - 建設機械の操作システム - Google Patents

建設機械の操作システム

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JPH0885974A
JPH0885974A JP22370194A JP22370194A JPH0885974A JP H0885974 A JPH0885974 A JP H0885974A JP 22370194 A JP22370194 A JP 22370194A JP 22370194 A JP22370194 A JP 22370194A JP H0885974 A JPH0885974 A JP H0885974A
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Toichi Hirata
東一 平田
Hiroshi Watanabe
洋 渡邊
Masakazu Haga
正和 羽賀
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2203Arrangements for controlling the attitude of actuators, e.g. speed, floating function
    • E02F9/2207Arrangements for controlling the attitude of actuators, e.g. speed, floating function for reducing or compensating oscillations

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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】油圧パイロット弁と方向切換弁の間に比例電磁
弁を配置した建設機械の操作システムにおいて、手動操
作での起動時及び停止時の応答性を滑らかにし、操作レ
バーを急操作したときの車体のショックを少なくする。 【構成】油圧ポンプ1と油圧アクチュエータ2の間に配
置された方向切換弁3を駆動する油圧パイロット弁8
と、油圧パイロット弁と方向切換弁の間に配置された比
例電磁弁11とを有する操作システムにおいて、油圧パ
イロット弁と比例電磁弁の間に油圧パイロット弁の出力
圧を検出する圧力センサ13を設け、圧力センサの出力
圧の検出値に対して遅れ要素を付加した出力信号を比例
電磁弁に出力するコントローラ14を設ける。また、油
圧パイロット弁と比例電磁弁の間に油圧パイロット弁か
ら比例電磁弁に向かう圧油の流れのみを許すチェック弁
12を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建設機械の操作システム
に係わり、特に方向切換弁を駆動する油圧パイロット弁
とその方向切換弁の間に比例電磁弁を配置した建設機械
の操作システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の建設機械の操作システムとして、
特開平1−141207号公報に記載のように、油圧パ
イロット弁と方向切換弁の間に電気式減圧弁(比例電磁
弁)を設け、電気式減圧弁を制御するコントローラを備
えた作業車が提案されている。この従来技術によれば、
ブームが設定高さまで上昇するとコントローラから電気
式減圧弁に操作電流が付与され、電気式減圧弁によりパ
イロット油圧を減圧させてブームを停止させることがで
きる。また、コントローラから誤って操作電流が付与さ
れても、油圧パイロット弁の操作レバーを手動操作で中
立位置に戻せば、油圧パイロット弁からはパイロット油
圧が与えられなくなり、方向切換弁の操作は停止され安
全性を確保することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平1−
141207号公報には記載されていないが、その操作
システムにおいてブームが設定高さ以下にあるときには
コントローラから電気式減圧弁に操作電流を多く流す
と、油圧パイロット弁の操作レバーを手動操作で動かす
ことにより、パイロット油圧を方向切換弁に与えてブー
ムを動かすことができる。しかしながら、このようにし
てブームを手動操作で動かすとき、起動時にもし操作レ
バーを急操作してしまうと方向切換弁も急に動くため、
ブームも急に動き車体が揺れ、ショックを生じるという
問題がある。停止時も同様である。
【0004】本発明の第1の目的は、油圧パイロット弁
と方向切換弁の間に比例電磁弁を配置した建設機械の操
作システムにおいて、手動操作での起動時の応答性を滑
らかにし、起動時に操作レバーを急操作したときの車体
のショックを少なくすることである。
【0005】本発明の第2の目的は、油圧パイロット弁
と方向切換弁の間に比例電磁弁を配置した建設機械の操
作システムにおいて、手動操作での停止時の応答性を滑
らかにし、停止時に操作レバーを急操作したときの車体
のショックを少なくすることである。
【0006】本発明の第3の目的は、油圧パイロット弁
と方向切換弁の間に比例電磁弁を配置した建設機械の操
作システムにおいて、手動操作での起動時及び停止時の
応答性を滑らかにし、起動時及び停止時に操作レバーを
急操作したときの車体のショックを少なくすることであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は次の構成を採用する。すなわち、油
圧ポンプと、油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプと
前記油圧アクチュエータの間に配置された方向切換弁
と、前記方向切換弁を駆動する油圧パイロット弁と、前
記油圧パイロット弁と前記方向切換弁の間に配置され前
記油圧パイロット弁の出力圧を減圧して前記方向切換弁
に作用させる第1の比例電磁弁とを有する建設機械の操
作システムにおいて、前記油圧パイロット弁と前記第1
の比例電磁弁の間に設置され、前記油圧パイロット弁の
出力圧を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段の
出力圧の検出値に対して遅れ要素を付加した出力信号を
前記第1の比例電磁弁に出力する制御手段とを備える構
成とする。
【0008】また、上記第第2及び第3の目的を達成す
るために、本発明は次の構成を採用する。すなわち、上
記建設機械の操作システムにおいて、前記油圧パイロッ
ト弁と前記第1の比例電磁弁の間に設置され、前記第1
の比例電磁弁から前記油圧パイロット弁に向かう圧油の
流れのみを制限する流れ制限手段を更に備える構成とす
る。
【0009】上記建設機械の操作システムにおいて、好
ましくは、前記流れ制限手段は前記油圧パイロット弁か
ら前記第1の比例電磁弁に向かう圧油の流れのみを許す
チェック弁である。前記流れ制限手段は前記油圧パイロ
ット弁から前記第1の比例電磁弁に向かう圧油の流れの
みを許すチェック弁とこのチェック弁にパラレルに接続
された絞りとを有するスローリターン弁であってもよ
い。
【0010】また、上記第2及び第3の目的を達成する
ために、本発明は次に構成を採用する。すなわち、上記
建設機械の操作システムにおいて、第2の比例電磁弁
と、前記油圧パイロット弁及び第2の比例電磁弁と前記
第1の比例電磁弁の間に設置され、油圧パイロット弁と
第2の比例電磁弁の高い方の出力圧を第1の比例電磁弁
に伝えるシャトル弁とを更に備え、前記制御手段は、前
記圧力検出手段の出力圧の検出値に対して遅れ要素を付
加した出力信号を前記第1及び第2の比例電磁弁の両方
に出力する構成とする。
【0011】また、好ましくは、前記制御手段に対して
前記遅れ要素の大きさを選択する選択手段を更に備え
る。
【0012】更に、上記第1〜第3の目的を達成するた
めに、本発明は次の構成を採用する。すなわち、油圧ポ
ンプと、油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプと前記
油圧アクチュエータの間に配置された方向切換弁と、前
記方向切換弁を駆動する油圧パイロット弁と、前記油圧
パイロット弁と前記方向切換弁の間に配置され前記油圧
パイロット弁の出力圧を減圧して前記方向切換弁に作用
させる第1の比例電磁弁とを有する建設機械の操作シス
テムにおいて、前記油圧パイロット弁と前記第1の比例
電磁弁の間に設置され、前記油圧パイロット弁の出力圧
を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段の出力圧
の検出値に対して遅れ要素を付加した出力信号を前記第
1の比例電磁弁に出力する制御手段と、前記油圧パイロ
ット弁と前記第1の比例電磁弁の間に設置され、前記油
圧パイロット弁が中立位置に戻されたときに前記第1の
比例電磁弁の一次圧ポートに一時的に油圧を供給する補
助油圧源手段とを備える構成とする。
【0013】
【作用】以上のように構成した本発明においては、圧力
検出手段の出力圧の検出値に対して遅れ要素を付加した
出力信号を第1の比例電磁弁に出力する制御手段を設け
ることにより、起動時には第1の比例電磁弁への出力信
号は圧力の検出値より遅れており、方向切換弁にはその
遅れた出力信号(目標出力圧)にしたがった圧力が与え
られる。このため、操作レバーを急操作したとしても方
向切換弁はゆっくり動くので、起動時に車体が揺れショ
ックを生じることはない。
【0014】油圧パイロット弁と第1の比例電磁弁の間
に第1の比例電磁弁から油圧パイロット弁に向かう圧油
の流れのみを制限する流れ制限手段をもうけることによ
り、起動時には油圧パイロット弁から第1の比例電磁弁
に圧油が流れ上記の作用が得られると共に、停止時には
油圧パイロット弁は中立に戻され出力側はタンクに連絡
するが、第1の比例電磁弁から油圧パイロット弁に向か
う圧油の流れが制限されるので、第1の比例電磁弁の二
次圧ポートの圧力が第1の比例電磁弁への出力信号の目
標出力圧より低くなると、流れ制限手段が第1の比例電
磁弁の一次圧ポートに一時的に油圧を供給する補助油圧
源手段として機能し、二次圧ポートの圧力は流れ制限手
段で制限された圧油の圧力に維持され、出力信号の目標
出力圧が第1の比例電磁弁の二次圧ポートの圧力より低
くなると、二次圧ポートの圧力は出力信号に応じて低下
する。ここで、停止時も第1の比例電磁弁への出力信号
は制御手段における遅れ要素の付加により圧力の検出値
より遅れている。したがって、第1の比例電磁弁の二次
圧ポートの圧力は流れ制限手段で制限された圧力と制御
手段からの遅れた出力信号にしたがって低下し、方向切
換弁にはこの二次ポートの圧力が与えられる。このた
め、操作レバーを急操作で戻した場合も方向切換弁はゆ
っくり動くので、停止時に車体が揺れショックを生じる
ことはない。
【0015】流れ制限手段としてスローリターン弁を設
けた場合は、第1の比例電磁弁の二次圧ポートの圧力が
出力信号の目標出力圧より低くなると、二次圧ポートの
圧力はスローリターン弁の絞りを通り、油圧パイロット
弁を通過してタンクに至り、出力信号の目標出力圧が低
下するまでその圧力はスローリターン弁の絞りを介して
徐々に低下する。このため、制御手段により出力信号に
付加される遅れが大きく、第1の比例電磁弁の二次圧ポ
ートの圧力が目標出力圧より高い期間が無視できないよ
うな場合でも、その間スローリターン弁の絞りによる遅
れの範囲内で方向切換弁に与えられる圧力を徐々に低下
させ、停止時のショックを少なくすることができる。
【0016】第2の比例電磁弁及びシャトル弁を設け、
制御手段より圧力検出手段の出力圧の検出値に対して遅
れ要素を付加した出力信号を第1及び第2の比例電磁弁
の両方に出力することにより、起動時には第1の比例電
磁弁の一次圧ポートにシャトル弁により選択された油圧
パイロット弁の出力圧が与えられるので、上記のように
第1の比例電磁弁に圧力の検出値より遅れた出力信号が
与えられることにより、方向切換弁をゆっくりと動か
し、起動時に車体の揺れやショックを少なくすることが
できる。停止時には、油圧パイロット弁が中立に戻され
出力側がタンクに連絡するが、油圧パイロット弁の出力
圧よりも高い第2の比例電磁弁の出力圧がシャトル弁に
より第1の比例電磁弁の一次圧ポートに伝えられるの
で、第1の比例電磁弁の二次圧ポートの圧力が第1の比
例電磁弁への出力信号の目標出力圧より低くなると、第
2の比例電磁弁が第1の比例電磁弁の一次圧ポートに一
時的に油圧を供給する補助油圧源手段として機能し、二
次圧ポートの圧力は第2の比例電磁弁の出力圧に維持さ
れ、出力信号の目標出力圧が第1の比例電磁弁の二次圧
ポートの圧力より低くなると、二次圧ポートの圧力は出
力信号に応じて低下する。ここで、第2の比例電磁弁へ
の出力信号も圧力の検出値より遅れているので、第1の
比例電磁弁の一次圧ポートにはその遅れた出力信号にし
たがった圧力が与えられている。したがって、第1の比
例電磁弁の二次圧ポートの圧力は第2の比例電磁弁の遅
れた出力圧と第1の比例電磁弁への遅れた出力信号にし
たがって低下し、方向切換弁にはこの二次ポートの圧力
が与えられる。このため、操作レバーを急操作で戻した
場合も方向切換弁はゆっくり動くので、停止時に車体が
揺れショックを生じることはない。
【0017】制御手段に対して遅れ要素の大きさを選択
する選択手段を設けることにより、車体の作業に応じて
応答性を選択し、作業能率を大幅に向上することができ
る。
【0018】以上において、流れ制限手段(チェック
弁;スローリターン弁)及び第2の比例電磁弁は、油圧
パイロット弁が中立位置に戻されたときに第1の比例電
磁弁の一次圧ポートに一時的に油圧を供給する補助油圧
源手段として作用する。この補助油圧源手段としては、
第1の比例電磁弁の一次圧ポートに一時的に油圧を供給
できるものであればチェック弁、スローリターン弁、第
2の比例電磁弁以外のものであってもよく、例えば圧力
補償付きの流量制御弁であってもよい。圧力検出手段の
出力圧の検出値に対して遅れ要素を付加した出力信号を
第1の比例電磁弁に出力することに加え、このような補
助油圧源手段を設置することにより、前述したように操
作レバーを急操作で戻した場合も方向切換弁はゆっくり
動くので、停止時に車体が揺れショックを生じることは
ない。また、圧力検出手段の出力圧の検出値に対して遅
れ要素を付加した出力信号を第1の比例電磁弁に出力す
ることにより、前述したように操作レバーを急操作で戻
した場合も方向切換弁はゆっくり動くので、起動時にも
車体が揺れショックを生じることはない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。まず、本発明の第1の実施例を図1〜図3により説
明する。図1において、本実施例の建設機械の操作シス
テムは主油圧源を構成する油圧ポンプ1と、油圧ショベ
ルのブーム等の作業部材を駆動する油圧アクチュエータ
2と、油圧ポンプ1と油圧アクチュエータ2の間に配置
され油圧アクチュエータ2の動作する方向と速度を制御
するパイロット油圧切換え方式の方向切換弁3と、方向
切換弁3にパイロット油圧を与えこれを切換えるパイロ
ット操作装置4とで構成されている。油圧アクチュエー
タ2はシリンダとして示されているが、油圧ショベルの
旋回モータのような油圧モータであってもよい。
【0020】パイロット操作装置4はパイロットポンプ
5a及びリリーフ弁5aからなるパイロット油圧源5
と、このパイロット油圧源5の圧力を操作レバー7の操
作量と操作方向に応じて減圧して出力する1対の減圧弁
からなる油圧パイロット弁8と、油圧パイロット弁8と
方向切換弁3の油圧パイロット室3a,3bとを連絡す
るパイロットライン9a,9b及び10と、油圧パイロ
ット弁8と方向切換弁3の間に配置され、一次圧ポート
をパイロットライン9aに接続され二次圧ポートをパイ
ロットライン9bに接続された比例電磁弁11と、油圧
パイロット弁8と比例電磁弁11の間のパイロットライ
ン9aに設置され、油圧パイロット弁8から比例電磁弁
11に向かう圧油の流れのみを許すチェック弁12と、
油圧パイロット弁8とチェック弁12との間でパイロッ
トライン9aに設置され、油圧パイロット弁8の出力圧
を検出する圧力センサ13と、圧力センサ13の出力圧
の検出値に基づいて比例電磁弁11の目標出力圧を計算
し出力信号(電流)を比例電磁弁11に出力するコント
ローラ14とを備えている。比例電磁弁11は一次圧ポ
ートの圧力をコントローラ14からの出力信号の電流値
に応じて減圧して二次圧ポートに出力する。そして、二
次圧ポートの圧力が目標出力圧より高いときには二次圧
ポートをタンクポートに接続し、低いときには一次圧ポ
ートに接続する。チェック弁12は、比例電磁弁11か
ら油圧パイロット弁8に向かう圧油の流れを制限する流
れ制限手段としての機能を有している。また、この流れ
制限手段は油圧パイロット弁8が中立位置に戻されたと
きに比例電磁弁11の一次圧ポートに一時的に油圧を供
給する補助油圧源手段として作用する。
【0021】図2にコントローラ14の計算機能を示
す。コントローラ14は圧力センサ13の出力圧の検出
値Pに対して遅れ要素を付加する機能15と、遅れ要素
を付加した目標出力圧P* に対する比例電磁弁11への
出力信号(電流)iを計算する機能16とを有してい
る。なお、機能15では一次遅れ要素を示したが、必ず
しも一次遅れである必要がなく、例えば二次遅れであっ
てもよい。
【0022】次に、以上のように構成した本実施例の動
作を説明する。
【0023】(1)起動時 操作レバー7を中立位置から操作すると、油圧パイロッ
ト弁8の出力ポートに圧力が発生し、この圧力が圧力セ
ンサ13で検出され、コントローラ14に信号が送られ
る。コントローラ14は上記のように圧力センサ13の
検出値Pに遅れ要素を付加した目標出力圧P* を計算
し、出力信号iを比例電磁弁11に出力する。一方、油
圧パイロット弁8の出力圧はチェック弁12を通して比
例電磁弁11の一次ポートに作用する。比例電磁弁11
はこの一次圧ポートの圧力を出力信号iの電流値に応じ
て減圧して二次圧ポートに出力する。ここで、コントロ
ーラ14で計算した比例電磁弁11に対する目標出力圧
* は図3に17a,17bで示すように圧力の検出値
Pより遅れており、方向切換弁3にはこの目標出力圧P
* にしたがった17bの遅れた圧力が与えられる。
【0024】したがって、操作レバー7を急操作したと
しても方向切換弁4はゆっくり動くので、車体が揺れシ
ョックを生じることはない。
【0025】(2)停止時 操作レバー7を中立位置に戻すと、油圧パイロット弁8
の出力圧が低下し、この低下した圧力が圧力センサ13
で検出され、コントローラ14に信号が送られる。コン
トローラ14は起動時の場合と同様に圧力センサ13の
検出値Pに遅れ要素を付加した目標出力圧P* を計算
し、出力信号iを比例電磁弁11に出力する。一方、油
圧パイロット弁8の出力圧は低下するが、チェック弁1
2により比例電磁弁11の一次圧ポートから油圧パイロ
ット弁8への逆流が防止されている。また、比例電磁弁
11の二次圧ポートには方向切換弁3からの戻り油が作
用している。比例電磁弁11のこの二次圧ポートの圧力
が目標出力圧P* より高いときは二次圧ポートはタンク
ポートに接続され、目標出力圧P* まで圧力を下げよう
とする。比例電磁弁11の二次圧ポートの圧力が目標出
力圧P* より低いときは、比例電磁弁11の二次圧ポー
トは一次圧ポートに接続される。
【0026】ここで、もしチェック弁12がないと、操
作レバー7を中立位置に戻したとき油圧パイロット弁8
の出力ポートはタンクポートに接続されるので、比例電
磁弁11の一次圧ポートもタンクポートに接続され、比
例電磁弁11の二次圧ポートの圧力を目標出力圧P*
維持することができない。本実施例ではチェック弁12
が設けられ、上記のように比例電磁弁11の一次圧ポー
トから油圧パイロット弁8への逆流が防止されているの
で、比例電磁弁11の二次圧ポートの圧力が目標出力圧
* より低くなると、チェック弁12が比例電磁弁11
の一次圧ポートに一時的に油圧を供給する補助油圧源手
段として機能し、二次圧ポートの圧力が抜けずにコント
ローラ14の目標出力圧P* の計算値が低下するまでそ
の圧力が維持される。また、目標出力圧P* の計算値が
比例電磁弁11の二次圧ポートの圧力より低くなると、
二次圧ポートの圧力は目標出力圧P* に応じて低下す
る。
【0027】そしてこの場合も、コントローラ14で計
算した比例電磁弁11に対する目標出力圧P* は図3に
18a,18bで示すように圧力の検出値Pより遅れて
おり、方向切換弁3にはこの目標出力圧P* にしたがっ
た18bの遅れた圧力が与えられる。
【0028】したがって、操作レバー7を急操作で戻し
ても方向切換弁3はゆっくり動くので、車体が揺れショ
ックを生じることはない。
【0029】したがって、本実施例によれば、油圧パイ
ロット弁8と方向切換弁3の間に比例電磁弁11を配置
した建設機械の操作システムにおいて、手動操作での起
動時及び停止時の応答性を滑らかにし、起動時及び停止
時に操作レバーを急操作したときの車体のショックを少
なくすることができる。その結果、オペレータの疲労感
を少なくできるとともに、車体の耐久性を向上する効果
が得られる。
【0030】本発明の第2の実施例を図4及び図5によ
り説明する。本実施例は圧力センサの出力圧の検出値に
対して付加される遅れ要素の遅れ具合を選択できるよう
にしたものである。図中、図1及び図2に示す部材及び
機能と同等のものには同じ符号を付している。
【0031】図4において、この実施例のパイロット操
作装置4Aは圧力センサ13の出力圧の検出値Pに対し
て付加される遅れ要素の遅れ具合を選択する選択装置2
0を更に備え、選択装置20からの選択信号Sはコント
ローラ14Aに入力される。コントローラ14Aは、図
5に示すように圧力センサ13の出力圧の検出値Pに対
して付加される遅れ要素の遅れ具合を決める3つの時定
数T1,T2,T3が予め設定されており、選択信号S
に応じてそのうちの1つを選択する機能21を更に有
し、その選択した時定数を機能15の一次遅れ要素の時
定数Tとして設定する。
【0032】本実施例によれば、第1の実施例と同様の
効果が得られる上、選択装置20により圧力センサ13
の出力圧の検出値Pに対する遅れの度合いを選択するこ
とにより、車体の作業に応じて応答性を設定することが
できる。また、T1〜T3の1つを0に設定すれば、遅
れを無くすことができる。すなわち、作業によってはブ
ーム等の応答性が速い方が良い作業と遅い方が良い作業
とがある。例えば、寅句への土砂の積み込みは応答がゆ
っくりで車体のショックが少ない方が良い。また、土羽
打ち作業などは応答が速くないと作業ができない。この
ような作業の種類に応じて応答性を設定することができ
る。このように作業によって応答性を選択することによ
り、作業能率を大幅に向上することができる。
【0033】本発明の第3の実施例を図6により説明す
る。図中、図1及び図4に示す部材及び機能と同等のも
のには同じ符号を付している。
【0034】図6において、本実施例のパイロット操作
装置4Bは、比例電磁弁11から油圧パイロット弁8に
向かう圧油の流れを制限する流れ制限手段として、第1
の実施例のチェック弁12に代えスローリターン弁25
を備え、スローリターン弁25は油圧パイロット弁から
比例電磁弁8に向かう圧油の流れのみを許すチェック弁
25aとこのチェック弁25aにパラレルに接続された
絞り25bとからなるスローリターン弁25を備えてい
る。このスローリターン弁25は、圧油が油圧パイロッ
ト弁8から比例電磁弁11に流れるときはチェック弁2
5aを介して抵抗(圧力損失)なく圧油が流れ、逆に流
れるときは絞り25bにより抵抗(圧力損失)が高くな
るように機能する。すなわち、スローリターン弁25
も、比例電磁弁11の二次圧ポートの圧力がコントロー
ラ14Aで計算された目標出力圧P* より低くなると、
比例電磁弁11の一次圧ポートに一時的に油圧を供給す
る補助油圧源手段として機能する。
【0035】本実施例では、チェック弁に代えスローリ
ターン弁25を設けたことから、停止時の操作レバーの
操作に際して次のような作用が得られる。
【0036】停止時に操作レバー7を中立位置に戻した
とき、コントローラ14の機能15(図2参照)の計算
による目標出力圧P* の遅れが相当大きかったとする。
このときは、比例電磁弁11の二次圧ポートの圧力がそ
の目標出力圧P* より低いことが通常である。この場
合、比例電磁弁11の二次圧ポートは一次圧ポートに接
続される。したがって、方向切換弁3からの戻り油はス
ローリターン弁25の絞り25bを通り、油圧パイロッ
ト弁8を通過してタンクに至る。コントローラ14の機
能14の計算による目標出力圧P* の遅れがあまり大き
くなかった場合には、比例電磁弁11の二次圧ポートの
圧力はその目標出力圧P* よりも高く、比例電磁弁11
の二次圧ポートはタンクポートに接続され、方向切換弁
3からの戻り油は制御されながらタンクに至る。
【0037】このようにスローリターン弁25を用いる
ことにより、目標出力圧P* の遅れが相当大きく、比例
電磁弁11の二次圧ポートの圧力が目標出力圧P* より
高い期間が無視できないような場合でも、その間スロー
リターン弁25の絞りによる遅れの範囲内で方向切換弁
3に与えられる圧力を徐々に低下させ、停止時のショッ
クを少なくすることができる。
【0038】なお、上記実施例では流れ制限手段として
チェック弁やスローリターン弁を用いたが、これらに限
らず圧力補償付きの流量制御弁を用いてもよく、これに
よっても同様の作用が得られる。
【0039】本発明の第4の実施例を図7〜図9により
説明する。本実施例はチェック弁等の流れ制限手段に代
え比例電磁弁を設置することにより停止時のショックを
少なくするものである。図中、図1及び図4に示す部材
と同等の部材には同じ符号を付している。
【0040】図7において、本実施例のパイロット操作
装置4Cは、第1〜第3の実施例におけるチェック弁、
スローリターン弁等の流れ制限手段に代え、比例電磁弁
11(第1の比例電磁弁)とは別の第2の比例電磁弁2
7と、油圧パイロット弁8及び第2の比例電磁弁27と
第1の比例電磁弁11との間でパイロットライン9aに
設けられ、油圧パイロット弁8と第2の比例電磁弁27
の高い方の出力圧を第1の比例電磁弁11の一次圧ポー
トに伝えるシャトル弁28とを備えている。また、コン
トローラ14Cは圧力センサ13の出力圧の検出値に対
して遅れ要素を付加した出力信号を第1及び第2の比例
電磁弁11,17の両方に出力する。
【0041】図8にコントローラ14Cの計算機能を示
す。コントローラ14Cは圧力センサ13の出力圧の検
出値Pに対して遅れ要素を付加する機能15a,15x
と、遅れ要素を付加した目標出力圧Pa* ,Px* に対
する第1及び第2の比例電磁弁11,27への出力信号
(電流)ia,ixを計算する機能16a,16xとを
有している。また、選択装置20からの選択信号Sはコ
ントローラ14Aに入力され、コントローラ14Cは、
圧力センサ13の出力圧の検出値Pに対して付加される
遅れ要素の遅れ具合を決める3つの時定数T11,T12
13が予め設定されており、選択信号Sに応じてそのう
ちの1つを選択する機能21aと、圧力センサ13の出
力圧の検出値Pに対して付加される遅れ要素の遅れ具合
を決める3つの時定数T21,T22,T23が予め設定され
ており、選択信号Sに応じてそのうちの1つを選択する
機能21xとを更に備え、機能21aにおいて選択した
時定数を機能15aの一次遅れ要素の時定数T1として
設定し、機能21xにおいて選択した時定数を機能15
xの一次遅れ要素の時定数T2として設定する。なお、
機能15a,15xでは一次遅れ要素を示したが、必ず
しも一次遅れである必要がなく、例えば二次遅れであっ
てもよい。
【0042】次に、以上のように構成した本実施例の動
作を説明する。
【0043】(1)起動時 操作レバー7を中立位置から操作すると、油圧パイロッ
ト弁8の出力ポートに圧力が発生し、この圧力が圧力セ
ンサ13で検出され、コントローラ14Cに信号が送ら
れる。コントローラ14Cは上記のように圧力センサ1
3の検出値Pに遅れ要素を付加した目標出力圧Pa*
Px* を計算し、出力信号ia,ixを第1及び第2の
比例電磁弁11,27に出力する。ここで、コントロー
ラ14Cで計算した第2の比例電磁弁27に対する目標
出力圧Px* は図9に17a,17cで示すように圧力
の検出値Pより遅れている。このため、第2の比例電磁
弁27の出力圧と油圧パイロット弁8の出力圧では油圧
パイロット弁8の出力圧の方が高くなり、シャトル弁2
8は油圧パイロット弁8の出力圧を第1の比例電磁弁1
1の一次圧ポートに作用させ、第1の比例電磁弁11は
この一次圧ポートの圧力を出力信号iaの電流値に応じ
て減圧して二次圧ポートに出力する。一方このとき、コ
ントローラ14Cで計算した第1の比例電磁弁11に対
する目標出力圧Pa* は図8に17a,17bで示すよ
うに圧力の検出値Pより遅れており、方向切換弁3には
この目標出力圧Pa* にしたがった17bの遅れた圧力
が与えられる。
【0044】したがって、操作レバー7を急操作したと
しても方向切換弁4はゆっくり動くので、車体が揺れシ
ョックを生じることはない。
【0045】なお、起動時においては第2の比例電磁弁
27の出力圧は油圧パイロット弁8の出力圧と同じであ
ってもよく、起動時における第2の比例電磁弁への出力
信号に対する遅れ要素の付加は必ずしも必要でない。
【0046】(2)停止時 操作レバー7を中立位置に戻すと、油圧パイロット弁8
の出力圧が低下し、この低下した圧力が圧力センサ13
で検出され、コントローラ14Cに信号が送られる。コ
ントローラ14Cは起動時の場合と同様に圧力センサ1
3の検出値Pに遅れ要素を付加した目標出力圧Pa*
Px* を計算し、出力信号ia,ixを第1及び第2の
比例電磁弁11,27に出力する。一方、油圧パイロッ
ト弁8の出力圧は低下するが、第2の比例電磁弁27の
出力圧と油圧パイロット弁8の出力圧では第2の比例電
磁弁27の出力圧の方が高くなり、シャトル弁28は第
2の比例電磁弁27の出力圧を第1の比例電磁弁11の
一次圧ポートに作用させる。また、第1の比例電磁弁1
1の二次圧ポートには方向切換弁3からの戻り油が作用
している。第1の比例電磁弁11のこの二次圧ポートの
圧力が目標出力圧Pa* より高いときは二次圧ポートは
タンクポートに接続され、目標出力圧Pa*まで圧力を
下げようとする。第1の比例電磁弁11の二次圧ポート
の圧力が目標出力圧Pa* より低いときは、第1の比例
電磁弁11の二次圧ポートは一次圧ポートに接続され
る。
【0047】ここで、もし第2の比例電磁弁27がない
と、操作レバー7を中立位置に戻したとき油圧パイロッ
ト弁8の出力ポートはタンクポートに接続されるので、
第1の比例電磁弁11の一次圧ポートもタンクポートに
接続され、第1の比例電磁弁11の二次圧ポートの圧力
を目標出力圧Pa* に維持することができない。本実施
例では第2の比例電磁弁27が設けられ、上記のように
第2の比例電磁弁27の出力圧が第1の比例電磁弁11
の一次圧ポートに作用しているので、第1の比例電磁弁
11の二次圧ポートの圧力が目標出力圧Pa* より低く
なると、第2の比例電磁弁27は第1の比例電磁弁11
の一次圧ポートに一時的に油圧を供給する補助油圧源手
段として機能し、コントローラ14Cの目標出力圧Pa
* の計算値が低下するまで二次圧ポートの圧力は第2の
比例電磁弁27の出力圧に維持され、目標出力圧Pa*
の計算値が第1の比例電磁弁11の二次圧ポートの圧力
より低くなると、二次圧ポートの圧力は出力信号に応じ
て低下する。
【0048】そしてこの場合も、コントローラ14Cで
計算した第1の比例電磁弁11に対する目標出力圧Pa
* は図9に18a,18bで示すように圧力の検出値P
より遅れており、第2の比例電磁弁27に対する目標出
力圧Px* も図9に18a,18cで示すように圧力の
検出値Pより遅れている。また、第1の比例電磁弁11
の二次圧ポートの圧力が目標出力圧Pa* より低く、第
1の比例電磁弁11の二次圧ポートが一次圧ポートに接
続されるときに、二次圧ポートの圧力の低下を防止する
ために、T2≧T1とし目標出力圧Pa* より目標出力
圧P* の遅れの方が大きくなるように設定する。これに
より、第1の比例電磁弁11の二次圧ポートの圧力は第
2の比例電磁弁27の遅れた目標出力圧Px* と第1の
比例電磁弁11の遅れた目標出力圧Pa* にしたがって
低下し、方向切換弁にはその遅れた目標出力圧にしたが
った圧力が与えられる。
【0049】したがって、操作レバー7を急操作で戻し
ても方向切換弁3はゆっくり動くので、車体が揺れショ
ックを生じることはない。
【0050】したがって、本実施例によっても、油圧パ
イロット弁8と方向切換弁3の間に比例電磁弁11を配
置した建設機械の操作システムにおいて、手動操作での
起動時及び停止時の応答性を滑らかにし、起動時及び停
止時に操作レバーを急操作したときの車体のショックを
少なくすることができ、またその結果、オペレータの疲
労感を少なくできるとともに、車体の耐久性を向上する
効果が得られる。
【0051】また、第2の実施例と同様に、選択装置2
0により圧力センサ13の出力圧の検出値Pに対する遅
れの度合いを選択することにより、車体の作業に応じて
応答性を設定することができ、作業能率を大幅に向上す
ることができる。
【0052】更に、第2の比例電磁弁27を設けたの
で、このシステムを姿勢制限制御を行なう油圧回路に適
用したとき、油圧パイロット弁8の出力圧以上のパイロ
ット圧を方向切換弁3に与えることができ、姿勢制限制
御の制御性能を向上することができる(後述)。
【0053】次に、本発明の操作システムを油圧ショベ
ルの油圧回路に適用した場合の第1の実施例を図10〜
図13により説明する。
【0054】図10において、本発明が適用される油圧
ショベルの油圧回路は、主油圧源としての油圧ポンプ3
0と、この油圧ポンプ30からの圧油により駆動される
ブームシリンダ31a、アームシリンダ31b、バケッ
トシリンダ31c、旋回モータ31d及び左右の走行モ
ータ31e,31fを含む複数の油圧アクチュエータ
と、油圧ポンプ30と複数の油圧アクチュエータ31a
〜31fの間にそれぞれ配置され、複数の油圧アクチュ
エータ31a〜31fの動作する方向と速度をそれぞれ
制御する複数の方向切換弁32a〜32fと、これら方
向切換弁32a〜32fにパイロット圧を与え切換える
複数のパイロット操作装置33a〜33fと、油圧ポン
プ30と方向切換弁32a〜32fの間の圧力が設定値
以上になった場合に開くリリーフ弁34とを有してい
る。
【0055】パイロット操作装置33a〜33fは、パ
イロットポンプ35a及びリリーフ弁35bからなるパ
イロット油圧源35と、パイロット油圧源35の圧力を
それぞれ操作レバー36a〜36fの操作量と応じて減
圧して出力する1対の減圧弁からなる複数の油圧パイロ
ット弁37a〜37fと、各油圧パイロット弁37a〜
37fと各方向切換弁32a〜32fの油圧パイロット
室38a,38b;39a,39b;40a,40b;
41a,41b;42a,42b;43a,43bとを
それぞれ連絡するパイロットライン44a,44b;4
5a,45b;46a,46b;47a,47b;48
a,48b;49a,49bと、油圧パイロット弁37
a〜37cと方向切換弁32a〜32cの間でパイロッ
トライン44a,44b〜46a,46bにそれぞれ設
置された複数の比例電磁弁50a,50b;51a,5
1b;52a,52bと、ブームシリンダ31a、アー
ムシリンダ31b及びバケットシリンダ31cのそれぞ
れのストローク位置を検出する位置センサ59a,59
b,59cと、比例電磁弁50a,50b〜52a,5
2bの目標出力圧を計算し出力信号(電流)をこれら比
例電磁弁に出力するコントローラ61とを備えている。
【0056】また、パイロット操作装置33a〜33f
は、本発明の適用部分として、油圧パイロット弁37a
〜37cと比例電磁弁50a,50b〜52a,52b
の間でパイロットライン44a,44b〜46a,46
bに設置され、油圧パイロット弁から比例電磁弁に向か
う圧油の流れのみを許すチェック弁53a,53b;5
4a,54b;55a,55bと、油圧パイロット弁3
7a〜37cとチェック弁53a,53b〜55a,5
5bとの間でパイロットライン44a,44b〜46
a,46bに接続され、油圧パイロット弁37a〜37
cの出力圧をそれぞれ検出する複数の圧力センサ56
a,56b;57a,57b;58a,58bと、圧力
センサ56a,56b〜58a,58bの出力圧の検出
値に対して付加される遅れ要素の遅れ具合を選択する選
択装置60とを備え、コントローラ61は圧力センサ5
6a,56b〜58a,58bの出力圧の検出値と位置
センサ59a,59b,59cのストローク位置の検出
値と選択装置60の選択信号に基づいて比例電磁弁50
a,50b〜52a,52bの目標出力圧を計算し出力
信号(電流)を出力する。
【0057】上記油圧回路が搭載される油圧ショベル
は、図11に示すように、垂直方向にそれぞれ回動する
ブーム101a、アーム101b及びバケット101c
からなる多関節型のフロント装置101Aと、上部旋回
体101d及び下部走行体101eからなる車体101
Bとで構成され、フロント装置101Aのブーム101
aの基端は上部旋回体101dの前部に支持されてい
る。ブーム101a、アーム101b、バケット101
c、上部旋回体101d及び下部走行体101eはそれ
ぞれブームシリンダ31a、アームシリンダ31b、バ
ケットシリンダ31c、旋回モータ31d及び左右の走
行モータ31e,31fによりそれぞれ駆動される被駆
動部材を構成し、それらの動作は上記操作レバー36a
〜36fを操作することにより指示される。位置センサ
59a,59b,59cはそれぞれブームシリンダー3
1a、アームシリンダー31b及びバケットシリンダ3
1cに設けられ、フロント位置センサを構成している。
【0058】図12にコントローラ61の計算機能を示
す。コントローラ61は、圧力センサ56a,56b〜
58a,58bの出力圧の検出値P1a,P1b,P2a,P
2b,P3a,P3bに対して遅れ要素を付加する機能70
a,70b;71a,71b;72a,72bと、遅れ
要素を付加した目標出力圧P1a * ,P1b * ,P2a * ,P
2b * ,P3a * ,P3b * に対する比例電磁弁50a,50
b〜52a,52bへの出力信号(電流)i1a,i1b
2a,i2b;i3a,i3bを計算する機能73a,73
b;74a,74b;75a,75bと、圧力センサ5
6a,56b〜58a,58bの出力圧の検出値に対し
て付加される遅れ要素の遅れ具合を決める3つの時定数
T1,T2,T3が予め設定されており、選択装置60
からの選択信号Sに応じてそのうちの1つを選択し、機
能70a,70b〜72a,72bにおいてその選択し
た時定数を一次遅れ要素のTとして設定する機能76と
を有している。また、コントローラ61は、位置センサ
59a,59b,59cのストローク位置の検出値x
a,xb,xcを入力し、機能73a,73b〜75
a,75bの出力信号(電流)i1a,i1b,;i2a,i
2b;i3a,i3bとその検出値xa,xb,xcを用いて
制限制御演算を行ない、出力信号(電流)i1a * ,i1b
* ;i2a * ,i2b * ;i3a * ,i3b * を計算する機能7
7とを有し、機能77の出力信号(電流)i1a * ,i1b
* ;i2a * ,i2b * ;i3a * ,i3b * は比例電磁弁50
a,50b〜52a,52bにそれぞれ出力される。
【0059】機能77に係わる制限制御としてはキャブ
干渉防止、姿勢制限制御等がある。キャブ干渉防止では
機能77は例えば次のように制限制御演算を行なう。図
13に示すように、位置センサ59a,59b,59c
の検出値xa,xb,xcから上部旋回体101dの一
部であるキャブ101gに対するフロント装置101A
のバケット101cの位置(バケット101cとキャブ
101gとの距離)Xを計算し、バケット101cがキ
ャブ101gに干渉する恐れのある位置(干渉可能位
置)Xcに近付く前は制御係数Kとして「1」を出力
し、干渉可能位置Xcに近付くと制御係数Kとして干渉
可能位置Xcに近付くにしたがって小さくなる「1」以
下の値を出力する。そして、この制御係数Kを出力信号
(電流)i1a,i1b,;i2a,i2b;i3a,i3bに乗じ
て出力信号(電流)i1a * ,i1b * ;i2a * ,i2b *
3a * ,i3b * を計算する。
【0060】姿勢制限制御はフロント装置101Aの動
き得る領域を制限した掘削を行なわせるものであり、こ
の場合も、図13においてXcを設定領域の境界位置と
し、フロント位置Xを例えば設定領域の境界に対するバ
ケット101cの先端位置(バケット101cの先端と
設定領域の境界との距離)とすれば、上記の場合と同様
に制御係数Kを計算することができる。なお、姿勢制限
制御の他の好ましい例としては、本件出願人が先に特願
平6−92367号として出願した「建設機械の領域制
限掘削制御装置」が挙げられる。
【0061】次に、以上のように構成した本実施例の動
作を説明する。
【0062】操作レバー36a,36b,36cの少な
くとも1つを操作すると、コントローラ61は機能70
a,70b〜72a,72b及び機能73a,73b〜
75a,75bにおいて起動時及び停止時に第1及び第
2の実施例で述べたのと同様に圧力センサ56a,56
b〜58a〜58bの検出値P1a,P1b,P2a,P2b
3a,P3bに対して遅れ要素を付加した目標出力圧P1a
* ,P1b * ,P2a * ,P2b * ,P3a * ,P3b * を計算
し、出力信号i1a,i1b;i2a,i2b;i3a,i3bを出
力するとともに、機能77においてフロント装置101
Aの干渉を防止するための制御係数Kを計算し出力信号
1a,i1b;i2a,i2b;i3a,i3bに制御係数Kを乗
じて出力信号i1a * ,i1b * ;i2a * ,i2b *
3a * ,i3b * を計算し、比例電磁弁50a,50b〜
52a,52bに出力する。
【0063】ここで、フロント装置101Aのバケット
101cがキャブ101gに干渉する位置Xcに近付い
ていると、機能77は制御係数Kとして干渉位置Xcに
近付くにしたがって小さくなる[1」以下の値を計算
し、出力信号i1a * ,i1b * ;i2a * ,i2b *
3a * ,i3b * として出力信号i1a,i1b;i2a
2b;i3a,i3bを制御係数Kに応じて減少した値を出
力する。このため、方向切換弁32a〜32cは制御係
数Kに応じてストローク位置を小さくし、これに応じて
油圧アクチュエータ31a〜31cを減速する。バケッ
ト101cがキャブ101gに更に近付くと機能77は
ついには制御係数K=0を計算し、方向切換弁32a〜
32cを中立位置に戻し、油圧アクチュエータ31a〜
31cを停止させる。これにより、バケット101cが
キャブ101gに干渉することのない安全な作業が可能
となる。
【0064】一方、フロント装置101Aのバケット1
01cがキャブ101gに干渉する位置Xcに近付いて
いないときは、機能77は制御係数Kとして「1」を計
算し出力信号i1a * ,i1b * ;i2a * ,i2b *
3a * ,i3b * として機能73a,73b〜75a,7
5bの出力信号i1a,i1b;i2a,i2b;i3a,i3b
そのまま出力する。このため、起動時及び停止時におい
ては第1及び第2の実施例で述べたように方向切換弁3
2a〜32cには圧力センサ56a,56b〜58a,
58bの検出値P1a,P1b,P2a,P2b,P3a,P3b
対して遅れ要素を付加した目標出力圧P1a * ,P1b *
2a * ,P2b * ,P3a * ,P3b * にしたがった圧力が与
えられ、各操作レバー36a〜36cを急操作したとし
ても方向切換弁32a〜32cはゆっくり動くので車体
にショックが生じることはない。また、起動時及び停止
時以外の定常時は、機能70a,70b〜72a,72
bにおいて圧力センサ56a.56b〜58a〜58b
の検出値P1a,P1b,P2a,P2b,P3a,P3bがそのま
ま目標出力圧P1a * ,P1b * ,P2a * ,P2b *
3a * ,P3b * として出力されるので、操作レバー36
a〜36cの操作通りに油圧アクチュエータ31a〜3
1cを動かすことができる。
【0065】なお、上記の動作は機能77がキャブ干渉
防止演算を行う場合の例であるが、フロント装置101
Aの動き得る領域を制限した掘削を行う領域制限掘削制
御の場合も同様に制御係数Kを計算し、フロント装置1
01Aが設定領域の境界に近付くと油圧アクチュエータ
31a〜31cの動きを減速し、バケット1cの先端の
動き得る領域を制限した掘削を行うことができる。
【0066】以上のように本実施例によれば、各アクチ
ュエータ31a〜31cの各々について、操作レバー起
動時及び停止時にショックを少なくするなど第1及び第
2の実施例で述べたのと同様な効果が得られる。また、
パイロットライン44a,44b〜46a,46bに比
例電磁弁50a,50b〜52a,52bを設けた油圧
回路においてチェック弁53a,53b〜55a,55
b及び圧力センサ56a.56b〜58a,58bを付
加しただけの構造なので、比例電磁弁を用いてキャブ干
渉防止、姿勢制限制御等を行なう油圧回路に本発明の機
能を容易に付加することができる。
【0067】本発明の操作システムを油圧ショベルの油
圧回路に適用した場合の第2の実施例を図14及び図1
5により説明する。本実施例は操作システムの第2の実
施例と第4の実施例を油圧ショベルの油圧回路に適用し
たものである。図中、図10及び図12に示す部材及び
機能と同等のものには同じ符号を付している。
【0068】図14において、方向切換弁38aにパイ
ロット圧を与えるパイロット操作装置33xは図7に示
す第4の実施例を適用したものであり、パイロットライ
ン44aにおいて第1の比例電磁弁50aに加え、第2
の比例電磁弁50xとシャトル弁90とが設けられてい
る。シャトル弁90は油圧パイロット弁37a及び第2
の比例電磁弁50xと第1の比例電磁弁50aとの間で
パイロットライン44aに位置し、油圧パイロット弁3
7aと第2の比例電磁弁50xの高い方の出力圧を第1
の比例電磁弁50aの一次圧ポートに伝える。また、コ
ントローラ61Aは圧力センサ56aの出力圧の検出値
に対して遅れ要素を付加した出力信号を第1及び第2の
比例電磁弁50a,50xの両方に出力する。操作シス
テムのその他の構成は図10に示す実施例と同じであ
る。
【0069】図15にコントローラ61Aの計算機能を
示す。コントローラ61Aは、圧力センサ56aの出力
圧の検出値P1aに対して遅れ要素を付加する機能70
a,70xと、遅れ要素を付加した目標出力圧P1a *
1x * に対する第1及び第2の比例電磁弁50a,50
xへの出力信号(電流)i1a,i1xを計算する機能73
a,73xと、図12に示す実施例と同様な機能70b
〜72b及び機能73b〜75bと、圧力センサ56a
の出力圧の検出値に対して付加される遅れ要素の遅れ具
合を決める3つの時定数T11,T12,T13が予め設定さ
れており、選択装置60からの選択信号Sに応じてその
うちの1つを選択し、機能70a,70b〜72a,7
2b(70xは除く)においてその選択した時定数を一
次遅れ要素のT1として設定する機能76aと、圧力セ
ンサ56aの出力圧の検出値に対して付加される遅れ要
素の遅れ具合を決める3つの時定数T21,T22,T23
予め設定されており、選択装置60からの選択信号Sに
応じてそのうちの1つを選択し、機能70xにおいてそ
の選択した時定数を一次遅れ要素のT2として設定する
機能76xと、位置センサ59a,59b,59cのス
トローク位置の検出値xa,xb,xcを入力し、機能
73a,73b〜75a,75b及び機能73xの出力
信号(電流)i1a,i1b,;i2a,i2b;i3a,i3b
びi1xとその検出値xa,xb,xcを用いて制限制御
演算を行ない、出力信号(電流)i1a * ,i1b * ;i2a
* ,i2b * ;i3a * ,i3b * 及びi1x * を計算する機能
77Aとを有し、機能77Aの出力信号(電流)
1a * ,i1b * ;i2a * ,i2b * ;i3a * ,i3b * 及び
1x * は比例電磁弁50a,50b〜52a,52b及
び比例電磁弁50xにそれぞれ出力される。
【0070】以上のように構成した本実施例において
は、フロント装置101A(図11参照)のバケット1
01cがキャブ101gに干渉する位置に近付くと、図
7に示した実施例と同様に機能77Aは制御係数Kとし
て干渉位置に近付くにしたがって小さくなる「1」以下
の値または0(図13参照)を計算し、機能73a,7
3b〜75a,75b及び機能73xの出力信号i1a
1b;i2a,i2b;i3a,i3b及びi1xに制御係数Kを
乗じて、制御係数Kに応じて減じた出力信号i1a * ,i
1b * ;i2a * ,i2b * ;i3a * ,i3b * 及び出力信号i
1x * を計算する。これにより、油圧アクチュエータ31
a〜31cを減速または停止させ、バケットがキャブに
干渉することのない安全な作業が可能となる。フロント
装置101Aの動き得る領域を制限した掘削を行う領域
制限掘削制御の場合も同様である。
【0071】また、フロント装置101Aのバケット1
01cがキャブ101gに干渉する位置Xcに近付いて
いないときは、機能77は制御係数Kとして「1」を計
算し、機能73a,73b〜75a,75b及び機能7
3xの出力信号i1a,i1b;i2a,i2b;i3a,i3b
びi1xをそのまま出力信号i1a * ,i1b * ;i2a * ,i
2b * ;i3a * ,i3b * 及び出力信号i1x * として出力す
る。これにより、方向切換弁32aの油圧パイロット室
38aに対しては、第4の実施例で述べたのと同様に、
起動時には圧力センサ56aの検出値P1aに対して遅れ
要素を付加した目標出力圧P1a * にしたがった圧力が与
えられ、停止時には圧力センサ56aの検出値P1aに対
して遅れ要素を付加した目標出力圧P1x * ,P1a * にし
たがった圧力が与えられる。また、方向切換弁32aの
油圧パイロット室38b及び方向切換弁32b,32c
に対しては起動時及び停止時において第1及び第2の実
施例で述べたように圧力センサ56b,57a,57
b,58a,58bの検出値P1b,P2a,P2b,P3a
3bに対して遅れ要素を付加した目標出力圧P1b * ,P
2a * ,P2b * ,P3a * ,P3b * にしたがった圧力が与え
られる。したがって、各操作レバー36a〜36cを急
操作したとしても方向切換弁32a〜32cはゆっくり
動くので車体にショックが生じることはない。また、起
動時及び停止時以外の定常時は操作レバー36a〜36
cの操作通りに油圧アクチュエータ31a〜31cを動
かすことができる。
【0072】また、本実施例では方向切換弁32aの油
圧パイロット室38bの側のパイロットライン44aに
第2の比例電磁弁50xを設けたので、機能77による
姿勢制限制御において油圧パイロット弁37aの出力圧
以上のパイロット圧を方向切換弁32aに与えることが
でき、姿勢制限制御の制御性能を向上することができ
る。
【0073】すなわち、油圧ショベルで行なう作業例に
アームシリンダを伸長して手前方向に掘削するアームク
ラウド操作があるが、このアームクラウド操作に対して
姿勢制限制御を行なう場合、バケット先端の速度の減じ
方に、 (1)アームのクラウド動作を減速して減じる方法; (2)ブームを上げることで減じる方法; (3)両者を組み合わせることによる減じる方法; の3通りがある。また、姿勢制限制御には、特願平6−
92367号として出願した「建設機械の領域制限掘削
制御装置」に記載のように、設定領域に対するバケット
先端の行き過ぎを戻す復元制御と組み合わせて行なうも
のがある。このような復元制御を伴う姿勢制限制御で
は、ブームを上げてバケット先端の行き過ぎを戻すの
で、(2)または(3)の方法を採用することが必要と
なる。
【0074】本実施例では、第2の比例電磁弁50xは
ブーム上げ方向のパイロットライン44aに設けられて
いるので、(2)または(3)の方法でブームを上げバ
ケット先端の速度を減じるとともに、バケット先端の行
き過ぎを戻すことができる。すなわち、図示はしていな
いが、フロント装置101Aが設定領域の境界に近付く
と第1の比例電磁弁50aには二次圧ポートを一次圧ポ
ートに全開するよう出力信号を出力し、第2の比例電磁
弁50xへは設定領域の境界からの距離に応じた出力信
号を出力するように機能77Aのソフトを決めることに
より、バケット先端が設定領域を越えたときに第2の比
例電磁弁50xの出力圧によりブームを上げて設定領域
内に戻すことができ、これにより姿勢制限制御の制御性
能を向上することができる。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、油圧パイロット弁と方
向切換弁の間に比例電磁弁を配置した建設機械の操作シ
ステムにおいて、手動操作での起動時の応答性を滑らか
にし、起動時に操作レバーを急操作したときの車体のシ
ョックを少なくできる。
【0076】また、本発明によれば、流れ制限手段の設
置により手動操作での停止時の応答性を滑らかにし、停
止時に操作レバーを急操作したときの車体のショックを
少なくできる。
【0077】また、本発明によれば、流れ制限手段の設
置により手動操作での起動時及び停止時の両方で応答性
を滑らかにし、起動時及び停止時に操作レバーを急操作
したときの車体のショックを少なくできる。
【0078】以上の結果、オペレータの疲労感を少なく
できるとともに、車体の耐久性を向上することができ
る。
【0079】また、キャブ干渉防止、姿勢制限制御等の
制限制御を行なう油圧回路に本発明の機能を容易に付加
することができる。
【0080】また、本発明によれば、流れ制限手段とし
てスローリターン弁を用いることにより、送れ度合いの
設定いかんに係わらず停止時のショックを少なくでき
る。
【0081】更に、本発明によれば、第2の比例電磁弁
を設けたので、本発明の操作システムを制限制御を行な
う油圧回路に適用した場合の姿勢制限制御における制御
性能を向上することができる。
【0082】また、本発明によれば、選択装置により遅
れの度合いを選択することにより、車体の作業に応じて
応答性を設定することができ、作業能率を大幅に向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による建設機械の操作シ
ステムの構成図である。
【図2】図1に示すコントローラの機能を示すブロック
図である。
【図3】第1の実施例による建設機械の操作システムの
特性図である。
【図4】本発明の第2の実施例による建設機械の操作シ
ステムの構成図である。
【図5】図4に示すコントローラの機能を示すブロック
図である。
【図6】本発明の第3の実施例による建設機械の操作シ
ステムの構成図である。
【図7】本発明の第4の実施例による建設機械の操作シ
ステムの構成図である。
【図8】図7に示すコントローラの機能を示すブロック
図である。
【図9】第4の実施例による建設機械の操作システムの
特性図である。
【図10】本発明の操作システムを油圧ショベルの油圧
回路に適用した実施例を示す構成図である。
【図11】油圧ショベルの外観を示す斜視図である。
【図12】図10に示すコントローラの機能を示すブロ
ック図である。
【図13】図12に示す制限制御演算機能の特性を示す
図である。
【図14】本発明の操作システムを油圧ショベルの油圧
回路に適用した他の実施例を示す構成図である。
【図15】図14に示すコントローラの機能を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 油圧アクチュエータ 3 方向切換弁 4 パイロット操作装置 5 パイロット油圧源 7 操作レバー 8 油圧パイロット弁 9a,9b,10 パイロットライン 11 (第1の)比例電磁弁 12 チェック弁(流れ制限手段;補助油圧源手段) 13 圧力センサ 14;14A;14C コントローラ 20 選択装置 25 スローリターン弁(流れ制限手段;補助油圧源手
段) 25a チェック弁 25b 絞り 27 第2の比例電磁弁(補助油圧源手段) 28 シャトル弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプと、油圧アクチュエータと、
    前記油圧ポンプと前記油圧アクチュエータの間に配置さ
    れた方向切換弁と、前記方向切換弁を駆動する油圧パイ
    ロット弁と、前記油圧パイロット弁と前記方向切換弁の
    間に配置され前記油圧パイロット弁の出力圧を減圧して
    前記方向切換弁に作用させる第1の比例電磁弁とを有す
    る建設機械の操作システムにおいて、 前記油圧パイロット弁と前記第1の比例電磁弁の間に設
    置され、前記油圧パイロット弁の出力圧を検出する圧力
    検出手段と、 前記圧力検出手段の出力圧の検出値に対して遅れ要素を
    付加した出力信号を前記第1の比例電磁弁に出力する制
    御手段とを備えることを特徴とする建設機械の操作シス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建設機械の操作システム
    において、前記油圧パイロット弁と前記第1の比例電磁
    弁の間に設置され、前記第1の比例電磁弁から前記油圧
    パイロット弁に向かう圧油の流れのみを制限する流れ制
    限手段を更に備えることを特徴とする建設機械の操作シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の建設機械の操作システム
    において、前記流れ制限手段は前記油圧パイロット弁か
    ら前記第1の比例電磁弁に向かう圧油の流れのみを許す
    チェック弁であることを特徴とする建設機械の操作シス
    テム。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の建設機械の操作システム
    において、前記流れ制限手段は前記油圧パイロット弁か
    ら前記第1の比例電磁弁に向かう圧油の流れのみを許す
    チェック弁とこのチェック弁にパラレルに接続された絞
    りとを有するスローリターン弁であることを特徴とする
    建設機械の操作システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の建設機械の操作システム
    において、第2の比例電磁弁と、前記油圧パイロット弁
    及び第2の比例電磁弁と前記第1の比例電磁弁の間に設
    置され、油圧パイロット弁と第2の比例電磁弁の高い方
    の出力圧を第1の比例電磁弁に伝えるシャトル弁とを更
    に備え、前記制御手段は、前記圧力検出手段の出力圧の
    検出値に対して遅れ要素を付加した出力信号を前記第1
    及び第2の比例電磁弁の両方に出力することを特徴とす
    る建設機械の操作システム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の建設機械の操作システム
    において、前記制御手段に対して前記遅れ要素の大きさ
    を選択する選択手段を更に備えることを特徴とする建設
    機械の操作システム。
  7. 【請求項7】 油圧ポンプと、油圧アクチュエータと、
    前記油圧ポンプと前記油圧アクチュエータの間に配置さ
    れた方向切換弁と、前記方向切換弁を駆動する油圧パイ
    ロット弁と、前記油圧パイロット弁と前記方向切換弁の
    間に配置され前記油圧パイロット弁の出力圧を減圧して
    前記方向切換弁に作用させる第1の比例電磁弁とを有す
    る建設機械の操作システムにおいて、 前記油圧パイロット弁と前記第1の比例電磁弁の間に設
    置され、前記油圧パイロット弁の出力圧を検出する圧力
    検出手段と、 前記圧力検出手段の出力圧の検出値に対して遅れ要素を
    付加した出力信号を前記第1の比例電磁弁に出力する制
    御手段と、 前記油圧パイロット弁と前記第1の比例電磁弁の間に設
    置され、前記油圧パイロット弁が中立位置に戻されたと
    きに前記第1の比例電磁弁の一次圧ポートに一時的に油
    圧を供給する補助油圧源手段とを備えることを特徴とす
    る建設機械の操作システム
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