JPH088442Y2 - 小口径管内面の浸透探傷検査装置 - Google Patents

小口径管内面の浸透探傷検査装置

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JPH088442Y2
JPH088442Y2 JP2851490U JP2851490U JPH088442Y2 JP H088442 Y2 JPH088442 Y2 JP H088442Y2 JP 2851490 U JP2851490 U JP 2851490U JP 2851490 U JP2851490 U JP 2851490U JP H088442 Y2 JPH088442 Y2 JP H088442Y2
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small
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JP2851490U
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正 浜岡
信幸 塩川
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は小口径管の内面の状態を検査できる浸透探傷
検査装置に係り、特に、容器の下鏡部を貫通した状態に
設けられる長尺状小口径管の内部に挿入して、管内面の
浸透探傷検査を行う技術に関するものである。
「従来の技術」 原子力発電関連施設あるいは火力発電プラントや化学
プラント等で使用されている配管の中には、多くの小口
径管が使用されている。
例えば、第3図に示すように、沸騰水型原子炉におけ
る原子炉圧力容器の下鏡部1には、原子炉の状態を検出
する各種センサの信号伝達のための小口径管2等が、上
下貫通状態に溶接部3によりとりつけられており、該小
口径管2は、内径が例えば38mm程度で長さが数メートル
に及び長尺状となっている。この場合、溶接部3の部分
は、下鏡部1の壁を斜めに貫通する小口径管2を支持す
るとともに、小口径管2の伸縮や曲げによる変形力の影
響を受け易く、十分な信頼性を確保することが要求され
るとともに、定期検査時等において、溶接部3あるいは
その近傍の小口径管2の管壁の状態を検査することが望
ましい。
従来、材料の表面の状態を検査する方法として、蛍光
物質を溶かした液体を被検査材料の表面に塗布して、材
料表面に生じている割れ目やピンホールに浸透させ、そ
の後水洗して表面についた液体を取り除き、残った液体
に適当な現像液を塗布しこの部分に蛍光をあてることに
よって、前記割れ目やピンホールの有無を判断できる、
いわゆる浸透探傷検査が知られている。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、上記浸透探傷検査を実施するにあた
り、管の口径が比較的大きい場合や管が短い場合には実
施が容易となるが、第3図に示す例の場合、立設状態に
ある長尺状の小口径管2の下部開口から、蛍光物質を溶
かした液体等の材料を、該小口径管2の内面所定高さま
で導き、それら材料を小口径管2の内面に吹き付けなけ
ればならず、しかもそれらの作業を、蛍光物質を溶かし
た材料のほか、洗浄水、現像液等についても個々に行わ
なければならず、技術的に非常に面倒なものとなること
が推定される。
本考案はこのような課題を解決するもので、小口径管
の内面の奥深い部分に対しても容易かつ短時間で検査が
行える小口径管内の浸透探傷検査装置を提供することを
目的とするものである。
「課題を解決するための手段」 本考案では係る目的を達成するために、検査対象とな
る小口径管内に、該小口径管の長手方向移動自在かつ回
転自在に挿入され、かつ先端に検査用カメラ並びに蛍光
ランプが配置された操作管と、該操作管の先端部側壁に
先端側から基端側に向けて順に所定間隔をあけて配置さ
れた、現像剤吐出ノズル、乾燥ガス吐出ノズル、洗浄液
吐出ノズル、および蛍光性浸透液吐出ノズルと、それら
個々の吐出ノズルに対して操作管の内部を貫通する接続
管を介して接続された材料供給系とを具備して成る構成
とした。
「作用」 本考案にかかる検査装置によって浸透探傷検査を行う
には、まず、操作管を小口径管に挿入し、蛍光性浸透液
吐出ノズルが小口径管内面の検査箇所に達するまで送り
込む。
次に、操作管側壁の吐出ノズルから蛍光性浸透液を吐
出させて、管の内面に塗布する。次いで、操作管を若干
後退させ、洗浄液吐出ノズルを前記検査箇所に対向させ
る。そして、洗浄液を吐出させて管内面に付いた余分な
蛍光性浸透液を洗い流す。
次いで、操作管を後退させ、乾燥ガス吐出ノズルを検
査箇所に対向させ、ガスを吹き付けてその部分を乾燥さ
せる。さらに、操作管を後退させ、現像剤吐出ノズルを
検査箇所に対向させて現像剤を吹き付ける。
次に、操作管を再び後退させて検査用カメラを、上記
のように前処理した検査箇所に対向させ、蛍光ランプを
照射させながら観察する。
このように、浸透探傷試験における観察の前に行う一
連の前処理作業を、操作管を移動させながら連続的に行
うことができ、作業性の向上が図れる。
「実施例」 以下、本考案に係る小口径管の検査装置の一実施例を
図面に基づいて説明する。
図において符号10は検査対象となる小口径管であり、
第3図に示す原子炉圧力容器の下鏡部を上下に貫通する
ものである。
また、11は小口径管10内にその下端開口から挿入され
る操作管である。該操作管11は操作管本体11aとその上
端に着脱自在に取り付けられるアタッチメント11bから
構成されるもので、前記小口径管10内に長手方向移動自
在かつ回転自在に挿入され、図示しない操作機構によっ
て昇降操作および回転操作が行われるものである。操作
管11の先端には、CDカメラ12が組み込まれるとともに支
持棒13を介して蛍光ランプ14が組み込まれ、さらに照明
用ランプ15が組み込まれている。なお、16は支持棒13の
先端に取り付けられたガイド用の円板である。
前記アタッチメント11bは、第2図に示すように、円
柱状部材の一部をくり抜くことにより側方に略直方体状
の空間19が形成されてなるものである。空間19は配管お
よびケーブルの配置スペースとして利用される。アタッ
チメント11bの側壁には、先端側から基端側に向けて順
に、現像剤吐出ノズル21、乾燥ガス吐出ノズル22、洗浄
液吐出ノズル23、および蛍光性浸透液吐出ノズル24が所
定間隔おきに設けられている。
ここで、最上部に設けられた現像剤吐出ノズル21は、
カートリッジタイプに構成されてアタッチメント11bに
対し着脱自在に取り付けられる現像剤容器25の側壁に直
接形成されている。また、乾燥ガス吐出ノズル22は、良
好な乾燥効率が得られるよう上下2段に亙って設けられ
ている。各ノズル21〜24は第2図に示すように3個一組
とされており、一つ一つのノズルは同一平面状に放射方
向に延びるよう所定の開き角度(例えば、約45度)をも
って、かつ若干先端を下げられた状態で配置されてい
る。また蛍光性浸透液吐出ノズル24の下方にはバケット
26が着脱自在に取り付けられ、蛍光性浸透液や洗浄水を
吐出する際に、それらの余分な液を、アタッチメント11
bに形成した開口27を介して受けるようになっている。
なお、ノズル21〜24の数および傾斜角度は、吐出する液
の粘度および検査対象となる小口径管10の径等に応じて
適宜設定される。
上記各吐出ノズル21〜24の基端には接続チャンバ30
(30a,30b,30c,30d)が取付けられている。最上部に位
置する蛍光性浸透液吐出用の接続チャンバ30aは、先端
を前記現像粉容器25の内部に連通され、また基端を開閉
弁31を有するエアー管32を介して乾燥エアー供給源33に
接続されている。また、乾燥ガス吐出ノズル22の基端に
組み付けられた両接続チャンバ30bは、開閉弁36を有す
るエアー管37を介してそれぞれ前記エアー管32に合流し
ている。なお、前記エアー管37には、必要に応じて乾燥
効率を上げるために、電気ヒータ等の加温手段を組み付
けても良い。また、洗浄液吐出ノズル23の基端に組み込
まれた接続チャンバ30cは給水管40を介して水ポンプ41
に接続されている。さらに、前記蛍光性浸透液供給ノズ
ル24の基端に組み込まれた接続チャンバ30dは、供給管4
2を介して浸透液供給源43に接続されている。なお、上
記各材料を供給するための配管32,40,42は、前記操作管
11の内部を貫通して外部の乾燥エアー供給源33等に接続
されている。
なお、45はアタッチメント11bの上端外周に嵌合され
るシール部材であり、CCDカメラ12や蛍光ランプ14に洗
浄液等がかかるのを防止するためのものである。46もシ
ール部材であり、蛍光性浸透液が必要以上に管内面に沿
って垂れることなく、すみやかにバケット26内に貯留さ
せるものである。また、前記CCDカメラ24には、必要に
応じて検査の記録が行える図示せぬ記録装置が接続され
る。
次に、上記小口径管内面の浸透探傷検査装置を用いた
検査方法について説明する。
本考案にかかる検査装置によって浸透探傷試験を行う
には、まず、操作管11を小口径管10に挿入し、蛍光性浸
透液吐出ノズル24が小口径管10の内面の検査箇所に達す
るまで送り込む。この場合、照明用ランプ15によって小
口径管10の内面を照らし、CCDカメラ12で位置確認をし
ながら操作管11を送り込む。次に、操作管1の側壁の吐
出ノズル24から蛍光性浸透液(例えば、フルオレセイン
あるいはエオシンを水等の溶剤に溶解したもの)を吐出
させて、小口径管10の内面に塗布する。このとき、操作
管11を回転しながら管内面全域に亙って塗布する。
次いで、操作管11を若干後退させ、洗浄液吐出ノズル
23を前記検査箇所に対向させる。そして、洗浄液を吐出
させて管内面に付着している余分な蛍光性浸透液を洗い
流す。
次で、操作管11を再び後退させ、乾燥ガス吐出ノズル
22を検査箇所に対向させ、ガスを吹き付けて前記洗浄し
た部分を乾燥させる。さらに、操作管11を後退させ、現
像剤吐出ノズル21を検査箇所に対向させて現像剤(例え
ば、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等)を吹き付ける。
具体的には、エアー管32および接続チャンバ30aを介し
て乾燥エアーを現像剤容器25内に導入し、現像剤容器25
内にある現像剤を攪拌させてノズル21からエアーととも
に吐出させる。
このように、浸透探傷試験における観察の前に行う一
連の前処理作業を、操作管11を移動させながら連続的に
行うことができ、作業性の向上が図れる。また、この前
処理の状態は、照明用ランプ15によりCCDカメラ12で確
認できる。
次に、操作管11を再び後退させてCCDカメラ12を、上
記のように前処理した検査箇所に対向させ、蛍光ランプ
14を照射させながら観察する。
これにより、小口径管10の内面の割れ目やピンホール
に浸透した液が吸い上げられ蛍光を放つことにより、上
記割れ目やピンホール存在がCCDカメラで容易に観察で
きる。
なお、アタッチメント11bは、操作管本体11aと一体に
製作することもできるが、メンテナンス等を考慮する
と、図示例のように操作管本体11aに対して取り外し可
能に組み付けるのが好ましい。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案に係る小口径管内面の浸
透探傷検査装置によれば、蛍光性浸透液の吐出、洗浄液
による洗浄、乾燥ガスの吹き付け、および現像剤の吐出
といった一連の前処理作業を、操作管を移動させながら
連続的に行うことができ、それらの作業を簡単にかつ短
時間で行うことができる。しかも、操作管の先端にCCD
カメラと蛍光ランプを設けているので、小口径管の内面
に対する観察が、前記前処理の後に連続して行うことが
でき、検査時間の短縮化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る小口径管内面の浸透探傷装置の要
部断面図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第
3図は容器の下鏡部を貫通する小口径管の例を示す断面
図である。 1……下鏡部、2,10……小口径管、11……操作管、11a
……操作管本体、11b……アタッチメント、12……検査
用カメラ(CCDカメラ)、14……蛍光ランプ、15……照
明用ランプ、21……現像剤吐出ノズル、22……乾燥ガス
吐出ノズル、23……洗浄液吐出ノズル、24……蛍光性浸
透液吐出ノズル、32……接続管(エアー管)、33……材
料供給系(乾燥エアー供給源)、37……接続管(エアー
管)、40……接続管(給水管)、41……水ポンプ、42…
…接続管(供給管)、43……材料供給系(浸透液供給
源)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査対象となる小口径管内に、該小口径管
    の長手方向移動自在かつ回転自在に挿入され、かつ先端
    に検査用カメラ並びに蛍光ランプが配置された操作管
    と、該操作管の先端部側壁に先端側から基端側に向けて
    順に所定間隔をあけて配置された、現像剤吐出ノズル、
    乾燥ガス吐出ノズル、洗浄液吐出ノズル、および蛍光性
    浸透液吐出ノズルと、それら個々の吐出ノズルに対して
    操作管の内部を貫通する接続管を介して接続された材料
    供給系とを具備して成る小口径管内面の浸透探傷検査装
    置。
JP2851490U 1990-03-20 1990-03-20 小口径管内面の浸透探傷検査装置 Expired - Lifetime JPH088442Y2 (ja)

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JPH03119755U JPH03119755U (ja) 1991-12-10
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