JPH088413Y2 - 速度軸まわりの物体の角回転速度を求める装置 - Google Patents

速度軸まわりの物体の角回転速度を求める装置

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JPH088413Y2
JPH088413Y2 JP1994001717U JP171794U JPH088413Y2 JP H088413 Y2 JPH088413 Y2 JP H088413Y2 JP 1994001717 U JP1994001717 U JP 1994001717U JP 171794 U JP171794 U JP 171794U JP H088413 Y2 JPH088413 Y2 JP H088413Y2
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ピータース、レックス・ビー
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サンドストランド・コーポレイション
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis
    • G01C19/5726Signal processing

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は速度軸まわりの物体の
角回転速度を求める装置に関するものである。このよう
な装置は、角速度を測定するための振動ビーム加速度計
と関連して慣性航法システムに使用するのに特に適して
いる。
【0002】
【従来の技術】周知の或る慣性航法システムでは、所定
の座標軸まわりの角回転速度は、加速度計の高感度軸と
垂直なかつ回転が測定されるべき軸と垂直な軸沿いにア
ナログ加速度計を動かすことによって測定される。例え
ば、回転速度が測定されるべき物体に固定された1組の
X,YおよびZ座標軸並びにその物体に固定されかつZ
軸沿いに整列された高感度軸を有する加速度計について
考察しよう。もし物体の角回転ベクトルがX軸沿いの成
分を含むならば、Y軸沿いの加速度計の周期性運動は加
速度計によって検知されてZ方向に作用する周期性コリ
オリ加速度を生じることになる。コリオリ加速度の大き
さはX軸を中心とした回転速度に比例する。その結果、
加速度計の出力(代表的な例では電流信号)は、Z軸沿
いに物体のリニア加速度を表す直流成分またはゆっくり
と変化する成分、およびX軸まわりの物体の回転を表す
周期性成分を含む。X方向およびY方向に高感度軸を有
しかつZ軸およびX軸沿いにそれぞれ動かされる加速度
計の出力と共に、加速度計出力は処理されてリニア加速
度並びにX,YおよびZ軸まわりの角速度を生じること
ができる。そのような信号処理方法は、米国特許第4,
445,376号および1983年9月2日付で出願さ
れた米国特許願第528,776号“移動物体の慣性特
定力および角速度を測定するための装置並びにこの装置
で特に有用な加速度計アセンブリ”に述べられている。
【0003】過去において、上述した型式の慣性航法シ
ステムは、検知された加速度に比例する大きさを有する
アナログ出力信号例えば電流信号を発生する加速度計を
用いていた。周知の別な型式の加速度計は、検知された
加速度に関連した周波数を有する出力信号を発生する。
そのような周波数出力加速度計の一例は振動ビーム加速
度計である。振動ビーム加速度計では、標準質量は屈曲
関節などによって支持されかつ加速度計の高感度軸沿い
に延びる振動ビーム力検知要素によって支持される。力
検知要素は、これをその共振周波数で振動させるドライ
ブ回路に結合される。高感度軸沿いの加速度は、標準質
量をして力検知要素に張力または圧縮力をかけさせる。
振動弦に似た仕方で、力検知要素にかかる張力はその共
振周波数を上げさせるが、力検知要素にかかる圧縮力は
その共振周波数を下げさせる。力検知要素は従って加速
度信号で搬送波信号を周波数変調する力/周波数変換器
として作動されることができ、搬送波信号は力検知要素
のゼロ加速度共振周波数である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】振動ビーム加速度計の
利点は、その出力信号が本来デジタルであるのでマイク
ロプロセッサ使用慣性航法システムに都合良く組み込ま
れ得ることである。しかしながら、角速度センサとして
振動ビーム加速度計を使用するには、コリオリ加速度に
由来する加速度が加速度計を収容する物体のリニア加速
度から分離されるように出力信号を処理するための技術
が開発される必要がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一面では、この考案は、
速度軸まわりの物体の角回転速度を測定するための装置
を提供する。この装置は、第1および第2の加速度計
と、運動手段と、処理手段とを備える。第1および第2
の加速度計は、これらの高感度軸が検知軸と平行であ
り、この検知軸が速度軸と垂直である。第1および第2
の加速度計は第1および第2の出力信号をそれぞれ発生
するようになっており、各出力信号はそれぞれの加速度
計がその高感度軸沿いに受けた加速度に相当する周波数
を有している。運動手段は、周期性運動信号を発生する
ための手段、並びに運動信号に応じて速度軸および検知
軸と垂直な運動軸沿いに加速度計を周期的に動かすため
の手段を含む。各加速度計の出力信号は、従って周期性
コリオリ成分を含む。処理手段は、コリオリ成分が或る
極性を有する1つ以上の第1期間およびコリオリ成分が
反対の極性を有する1つ以上の第2期間を定めるように
働く基準信号を発生するための手段を備える。第1期間
と第2期間が一緒になって運動信号の1つ以上の完全な
期間を形成する。処理手段は、更に、第1期間中の出力
信号の位相変化と第2期間中の出力信号の位相変化との
差を表す位相値を各出力信号毎に測定するための手段、
位相差を互いに加算、減算してそれぞれ位相和値、位相
差値を求めるための手段、および位相和値と位相差値を
直線的に組み合わせて速度軸のまわりの物体の各回転速
度を表す値を測定するための手段を備える。
【0006】
【実施例】図1に概略図で示した慣性航法システムを例
にとってこの考案の原理を開示する。座標軸X,Yおよ
びZは、リニア加速度および回転速度が測定されるべき
物体に固定される。この物体の角回転速度はベクトルΩ
で定められ、かつ物体に作用するリニア加速度すなわち
特定の力はベクトルで定められる。一般に、Ωおよび
は両方共、時間の経過につれて変わりかつ下記のよう
に表わせる。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、はそれぞれX軸,Y
軸,Z軸沿いの単位ベクトルである。
【0009】図1の慣性航法システムは、装架装置14
に支持された振動ビーム加速度計10および12を含
む。これら加速度計は背中合わせに装架され、加速度計
10の高感度軸16はZ軸沿いに正方向に向けられかつ
加速度計12の高感度軸18はZ軸沿いに負方向に向け
られる。装架装置14は平行4辺形状をしており、Y軸
に平行でピボット31〜34を介して一対の結合部材2
4および26に連結されている支持部材20および22
を含む。結合部材24,26は中央ピボット36,38
において適当な支持構体に装架される。支持部材20お
よび22は適当な駆動機構に連結され、この駆動機構は
中央ピボット36,38を中心にして結合部材24,2
6を周期的に(例えば正弦波状に)振動させ、もってY
軸沿いに支持部材および加速度計を振動させる。加速度
計10の振動動作は加速度計12の振動動作と逆相であ
り、例えば加速度計10が正Y方向に動いている時に加
速度計12は同一速度で負Y方向に動いている。図1に
示した平行4辺形構体を実施するための装置は、米国特
許第4,510,802号に述べられている。
【0010】この考案は、図1に示した背中合わせ構造
に制限されず、1個以上の加速度計が高感度軸と垂直な
軸沿いに振動させられるか或は高感度軸と垂直な平面に
おいて回転させられる全ての装置に適用可能であること
を理解されたい。多数のそのような装置は、上述した米
国特許第4,445,376号および1983年9月2日
に出願された米国特許願第528,776号に述べられ
ている。
【0011】加速度計10および12の、Y軸沿いの周
期性振動はX軸を中心とする物体の回転速度と相互に影
響し合って、Z方向沿いに作用するコリオリの力を生じ
る。各加速度計10,12の力は、従ってZ軸沿いの物
体のリニア加速度に由来する第1の成分AZおよび回転
速度に比例する第2の成分ΩXを含む。コリオリ信号か
らリニア加速度信号を分離する仕方は下記の通りであ
る。代表的な慣性航法システムでは、同様に、X方向、
Y方向に向いた高感度軸を有する加速度計対が装架され
かつそれぞれZ方向、X方向沿いに振動させられる。
【0012】図2に示すように、加速度計10は、標準
質量40、力検知要素42、ドライブ回路44および支
持体46を含む慣用の振動ビーム加速度計であり得る。
力検知要素は、米国特許第4,215,570号に例示さ
れたように両頭同調フォーク構造の水晶であることが望
ましい。ドライブ回路44は力検知要素を特定の共振周
波数f1で振動させ、かつドライブ回路44の出力はそ
のような周波数での信号S1である。標準質量40は屈
曲関節48によって支持体46に装架され、この屈曲関
節はこれを通りかつ図2の図面の平面と垂直な軸を中心
として標準質量を動かす。力検知要素42は、Z軸と平
行に配列され、その一端が支持体46に取り付けられか
つその他端が標準質量40に取り付けられる。
【0013】加速度計12は、事実上加速度計10の鏡
像でありかつ標準質量50、力検知要素52、ドライブ
回路54、支持体56および屈曲関節58を含む。ドラ
イブ回路54は、力検知要素52を特定の共振周波数f
2で振動させかつこのような周波数で出力信号S2を発生
する。Z軸沿いの加速度は各標準質量をしてそれぞれの
力検知要素に張力また圧縮力を作用させ、これは力検知
要素の共振周波数を増減させる。各力検知要素は、従っ
て搬送波信号を加速度信号で周波数変調する力/周波数
変換器として作動する。この搬送波信号は力検知要素の
ゼロ加速度共振周波数である。図2に示した構成では、
加速度計の力検知軸は逆並列すなわち互いに反対の方向
に向けられ、かつZ軸沿いの所定加速度は一方の力検知
要素に圧縮力をそして他方の力検知要素に張力をかける
ことになる。周波数f1およびf2は、従ってZ軸沿いの
所定のリニア加速度に応じて反対の方向で変わる。
【0014】説明を再び図1に戻して、加速度計10お
よび12を各々振幅ρおよび角周波数ωでY軸沿いに正
弦波状に振動させるとしよう。加速度計10で検知され
る総加速度a1は下記の式で表される。
【0015】
【数2】
【0016】ただし、AZはZ軸沿いのリニア加速度で
あり、そして第2項は角速度ΩXでX軸を中心とした回
転および振幅ρおよび角周波数ωでY軸沿いの振動の結
果として加速度計10が受けたコリオリの加速度を表
す。式(3)において、加速度計10の、Y軸沿いの運動
はsinωtと同期しており、すなわち加速度計はt=0に
おいて振動の中点にあるとしよう。コリオリの加速度は
速度従ってcosωtに比例する。加速度計12で検知され
る加速度は下記のように表される。
【0017】
【数3】
【0018】式(3)および(4)中のリニア加速度項は、高
感度軸16と18の方向が反対なので互いに逆の記号を
もっている。加速度計10および12のコリオリ項は同
一の記号をもっている。その理由は、加速度計の高感度
軸と振動の両方が互いに反対であり、これによりそれぞ
れの高感度軸に対して同一方向のコリオリ加速度を生じ
るためである。
【0019】力/周波数変換器としての各加速度計の動
作は下記のように表される。
【0020】
【数4】
【0021】ただし、f01,f02はそれぞれ出力信号S
1、S2のゼロ負荷周波数であり、そしてk11、k12、k
21およびk22は定数である。式(3)および(4)を式(5)お
よび(6)と組み合わせると下記のようになる。
【0022】
【数5】
【0023】下記の4つの積分を定めることにより式
(7)および(8)はもっと有用な形態に変換され得る。
【0024】
【数6】
【0025】時点t1,t2およびt3は図3に例示した
仕方で選択され得る。図3では、機能sinωtおよびcos
ωtは1振動サイクル2π/ωに亘って時間の関数とし
て示される。図示のように、期間t1〜t3は完全な1振
動サイクルであり、期間t1〜t2は機能cosωtが一極性
(例えば正)をもつ振動サイクルの一半であり、そして
期間t2〜t3は機能cosωtが反対の極性をもつ振動サイ
クルの他の一半である。このように、この例では、時点
1,t2,t3の特定値はそれぞれ−π/2ω,+π/
2ω,3π/2ωである。機能cosωtが1極性をもつ1
つ以上の完全な振動サイクルの半分を1つの積分または
1組の積分が包含する反面、機能cosωtが反対の極性を
もつそのような振動サイクルの半分を第2の積分または
2組目の積分が包含するかぎり、他の積分および時間制
限は同等の効果で使用され得ることが理解されよう。
【0026】式(7)〜(12)を組み合わせると下記のよう
になる。
【0027】
【数7】
【0028】ここで、
【0029】
【数8】
【0030】である。
【0031】式(9)〜(12)と(13)〜(16)を組み合わせる
と、
【0032】
【数9】
【0033】となり、これらから
【0034】
【数10】
【0035】となる。
【0036】角速度ΩXは、下記のように1振動サイク
ルに亘るX軸まわりの角度化△θXに変換され得る。
【0037】
【数11】
【0038】式(9)および(10)から式(31)中の積分式I
11−I12およびI21−I22は下記のとおりである。
【0039】
【数12】
【0040】所定の期間に亘る信号の周波数の積分は、
そのような期間に亘る信号の位相変化に等しい。式(33)
中の第1番目のカッコ項は、従って振動サイクルの第1
番目の半分に亘る信号S1の位相変化からその振動サイ
クルの第2番目の半分に亘る同一信号の位相変化を差し
引いたものに等しいと理解され得る。式(33)中の第2番
目のカッコ項は信号S2のための同様な表現である。同
様な2つのカッコ項は式(34)にも現れるが、式(34)では
1のカッコ項からf2のカッコ項が差し引かれる。
【0041】量(I11−I12)および(I21−I22)の
決定は図4に概念的に示される。時点t1,t2およびt
3が定まると、式(33),(34)中の各カッコ項は機能SG
Ncosωt(SGNは“記号”を表す)で復調されたそれ
ぞれ機能f1またはf2に相当する。図4において、信号
1,S2はそれぞれ復調器60,62によって機能SG
Ncosωtで復調される。復調された信号d1およびd2
式(33)および(34)中のカッコ式に相当し、これら信号は
加算点64,66に入力される。加算点64は信号d1
とd2を加算して式(33)の量(I11−I12)を生じ、か
つ加算点66は信号d1とd2を減算して式(34)の量(I
21−I22)を生じる。量(I11−I12)は、1振動サイ
クルに亘る復調信号d1およびd2の位相変化の和に等し
いので、位相変化和Σφdとして表させる(ただし、添
字dは位相か復調信号d1およびd2の位相に言及するこ
とを示す)。量(I21−I22)は位相変化差△φdとし
て表せ、ここでも添字dは位相が復調信号d1およびd2
の位相であることを示す。従って、式(32)は下記のよう
に書き直せる。
【0042】
【数13】
【0043】ただし、Σφdおよび△φdは上述したよう
に定められ、かつaおよびbは定数である。
【0044】上述したのと同様な誘導は、下記のように
1振動サイクル中リニア加速度AZおよび速度変化△VZ
を決定するために使用され得る。
【0045】
【数14】
【0046】ただし、積分式I11+I12およびI21+I
22は下記のとおりである。
【0047】
【数15】
【0048】式(37)および(38)中の各積分は、全振動サ
イクル中の加速度計出力信号の一方S1またはS2の位相
変化である。量(I11+I12)は従って1振動サイクル
中の出力信号の位相変化の和を表すが、量(I21
22)は1振動サイクル中の出力信号の位相変化の差を
表す。位相差、位相和をそれぞれ△φ,Σφで表せば、
式(36)は下記のように書き直せる。
【0049】
【数16】
【0050】ここで、△φおよびΣφは復調された出力
信号d1およびd2よりもむしろ出力信号S1およびS2
体であり、Tは1振動サイクルであり、そしてA,Fお
よびBは定数である。式(39)は、角速度センサを超える
用途を有しかつ発明者レックス・ビー・ピーター(Rex
B.Peters)および名称“速度変化出力を有する加速度
計”で本願と同時に出願された米国特許願第789,7
52号に述べられているようにプッシュ・プル形態に構
成された周波数出力加速度計で有用である。
【0051】式(31)〜(39)は図5に示された装置によっ
て実施され得る。この装置はドライブ信号発生器68お
よびデータ・プロセッサ70を含み、このデータ・プロ
セッサ70はタイミング兼制御回路75、ゲーテッド・
アップ/ダウン・カウンタ71および72、アップ・カ
ウンタ73および74、並びにマイクロプロセッサ80
を有する。タイミング兼制御回路75は振動サイクル2
π/ωを定めるのに役立つタイミング信号をライン69
に発生し、このタイミング信号はマイクロプロセッサ8
0内のクロックからライン82を通して導出される。そ
のようなタイミング信号は、ドライブ信号発生器68で
受けられかつ正弦波状ドライブ信号sinωtをライン76
に発生するのに使用される。ライン76上のドライブ信
号は加速度計アセンブリ14で受けられる。この加速度
計アセンブリ14は、加速度計10および12を含みか
つこれら加速度計を角周波数ωおよび振幅ρでY軸沿い
に正弦波状に振動させる。ドライブ信号sinωtを加速度
計10および12の振動に変換するための適当な手段は
上述した米国特許第4,510,802号に述べられてい
る。
【0052】加速度計出力信号S1,S2は、各加速度計
が受けた総加速度に相当するそれぞれ周波数f1,f2
もつ。アップ・カウンタ73は加速度計10からの信号
1のサイクル数を計数する。各サイクルは信号S1中の
2πの位相変化に相当する、1振動サイクル2π/ω中
(または複数の振動サイクルから成る期間中)にアップ
・カウンタ73に累積されたカウントは、従ってそのよ
うな期間中の信号S1の総位相変化に相当する。位相変
化が時間についての周波数の積分であるので、アップ・
カウンタ73中に貯えられたカウントは式(37)および(3
8)中の第1番目の積分に相当する。
【0053】ゲーテッド・アップ/ダウン・カウンタ7
1は信号S1を受けると共にタイミング兼制御回路75
からライン78を通してゲート信号も受ける。ゲート信
号は、機能SGNcosωtを表す信号ならどんな信号でも
良い。例えば、ゲート信号はt1からt2まで(−π/2
ωないしπ/2ω)の第1半サイクル中正でかつt2
らt3まで(π/2ωないし3π/2ω)の第2半サイ
クル中負にし得る。ゲーテッド・アップ/ダウン・カウ
ンタ71は、ゲート信号に応じて第1半サイクル中一方
向(例えばアップ方向)そして第2半サイクル中反対の
方向(例えばダウン方向)に信号S1のサイクル数を計
数する。ゲーテッド・アップ/ダウン・カウンタ71に
貯えられたカウントは、従って式(33)および(34)中の第
1のカッコ項に相当する。アップ・カウンタ74は加速
度計12からの信号S2のサイクル数を計数し、かつそ
の1振動サイクル中の累積カウントはその間の信号S2
の総位相変化に相当する。アップ・カウンタ74に貯え
られたカウントは、従って式(37)および(38)中の第2の
積分に相当する。ゲーテッド・アップ/ダウン・カウン
タ72は信号S2を受けると共にライン78を通してゲ
ート信号も受ける。ゲーテッド・アップ/ダウン・カウ
ンタ72は振動サイクルの後続半サイクル中信号S2
サイクル数を交互にアップ計数、ダウン計数する。ゲー
テッド・アップ/ダウン・カウンタ72に貯えられたカ
ウントは、従って式(33)および(34)中の第2のカッコ項
に相当する。これらカウントの出力はバス84を通して
マイクロプロセッサ80へ入力され、そしてこのマイク
ロプロセッサ80は累積カウントを周期的に決定しかつ
式(35),(39)によりそれぞれ角変化△φX、速度変化△
Zを決定する。
【0054】もしアップ・カウンタ73および74にカ
ウントが不定に累積されるならば、オーバフロウが起こ
る可能性がある。この問題は、カウンタを周期的にリセ
ットしてその累積カウントをマイクロプロセッサ80へ
転送することによって避けられる。アップ・カウンタ7
3および74からの累積カウントは、式(39)の△φおよ
びΣφを決定するためにマイクロプロセッサ80で使用
される。量Σφが理論上はマイクロプロセッサ80内で
オーバフロウを受けるので、そのようなオーバフロウは
量FT+BΣφを周期的に計算しかつ記憶することによ
って防がれ得る。後者の量は大きさが本来制限される。
その理由は、それがA△φで表された速度変化に対する
直線性の補正を表すためである。
【0055】図5に示したアップ/ダウン・カウンタ以
外の技術を用いて図4の復調器60および62で表され
た復調機能を行えることを理解されたい。例えば、マイ
クロプロセッサ80は、各振動サイクル中少なくとも2
回カウンタ71および73の内容をサンプリングできか
つそのサイクル中第1サンプルのカウントから各サイク
ル中の第2サンプルのカウントを減算する。この場合、
SGNcosωtを表す基準信号は、マイクロプロセッサ内
部にありかつサンプリング時間を決定するためにマイク
ロプロセッサによって使用される。
【0056】図5に示した装置は、リニア加速度信号か
らのコリオリ信号を復調するのみならず、基準信号(そ
の周波数はFM搬送波よりもはるかに低い)に対して同
期(すなわち同相)変調される情報をFM信号が含む場
合はいつでも適している用途が沢山ある。しかしなが
ら、幾らかの用途では、図5に示した装置は代表的な慣
性航法システム用装置に注目することによって理解され
得る分解能に制限があり、振動周波数は100Hzで良
くかつ周波数f1およびf2は40kHz程度で良い。従
って、1振動サイクル中にわずか約400サイクルの信
号S1およびS2がある。もしフルスケールが信号S1
よびS2中の10%の周波数偏移に相当するならば、1
振動サイクルに亘るパルス差は400サイクルの約6%
すなわち24サイクルを超えることができない。従っ
て、単一の振動サイクル中、1サイクルの差分は4%フ
ルスケールの割合を示す。信号S1およびS2が振動サイ
クルと同期していないと仮定すれば、この分解能は充分
長い期間に亘ってカウントを累積することで改良され得
る。しかしながら、もし回転速度のフルスケールが20
0°/秒ならば、1°/時の回転速度は正味1パルスす
なわちゲーテッド・アップ/ダウン・カウンタ中の正味
1カウントに対して1000振動サイクル以上必要であ
る。もし振動周波数が100サイクル/秒であるなら
ば、1°/時の精度まで測定するのに要する期間は従っ
て約30秒である。
【0057】分解能の問題の根源は、図5に示した装置
が2πの増分で位相変化のみを測定することである。分
解能を改良するためのハードウェア技術は、図6に示す
ように位相ロック・ループを使って信号S1およびS2
周波数を増すことである。位相ロック・ループ90は信
号S1を受け、かつ位相ロック・ループの出力は÷N回
路92を通して位相ロック・ループの電圧制御発振器の
入力側に帰還される。位相ロック・ループ90からの出
力信号は、従って入力周波数f1に対して周波数Nf1
もつ信号となる。同様に、位相ロック・ループ94およ
び÷N回路96は信号S2を周波数Nf2の信号に変換す
るのに使用される。この技術は、一般に、位相決定の精
度を係数Nだけ増大する。安定性には電圧制御発振器サ
ーボ系のコーナー周波数が入力周波数f1およびf2より
もはるかに低いことが必要であり、精度にはこれが振動
周波数ωよりも大きいことが必要である。これら2つの
周波数が代表的な例では係数400だけ相違するので、
これら状態は一般に容易に合致する。
【0058】分解能を増大するのにソフトウェアに頼っ
た解決策は図7のAおよびBに略図で示されている。図
7のAでは、曲線100は加速度計10および12の振
動速度すなわち式(3)および(4)中のcosωtコリオリ加速
度項を表す。図7のAは時点t1からt3までの1振動サ
イクルを例示する。上述したように、ゲーテッド・アッ
プ/ダウン・カウンタ71および72は、振動サイクル
の前半すなわち時点t1からt2までカウント・アップ
し、その後時点t2からt3まで振動サイクルの後半の間
カウント・ダウンするようになっている。図7のAの時
間軸沿いのマークは出力信号(例えば信号S1)の1つ
のフルサイクルを表し、そのような出力信号の、振動周
波数ωに対する周波数f1は例示し易いので減少され
る。理想的には、時点t1,t2およびt3は各々S1サイ
クルの終わりに相当する。その場合には、S1信号のフ
ルサイクルだけを計数するのに分解能の損失がない。し
かしながら、信号S1およびS2の周波数f1およびf
2は、一般に、連続して変化しているので、振動周波数
と同期され得ない。図7のAに示したように、振動サイ
クルの前半はS1信号の2つのフルスケールの間、例え
ば図7のBの拡大図に示すように時点T1とT2の間で終
わる。時点T1から時点t2での振動サイクルの前半の終
わりまでの期間P1中に起きるS1サイクルの分数値およ
び時点t2から時点T2までの期間P2中に起きるS1サイ
クルの対応した分数値を決定することの1つとして問題
が見られ得る。信号S1(またはS2)の1サイクルによ
って占められた振動サイクルの分数値が比較的小さいの
で、そのような出力信号期間中の位相変化は優れた近似
に対する時間のリニア関数である。期間P1およびP2
に起きるサイクルの分数値は、従って基準として高周波
クロックを使用するリニア補間で確立され得る。そのよ
うな高周波クロックは、期間P1およびP2を測定しかつ
得られた分数カウントを対応するカウンタ中に累積され
たカウントの整数へ加える。分解能の改良は、信号S1
およびS2の周波数に対するクロック周波数の比であ
る。40kHzの範囲の出力信号周波数では、6MHz
のクロックが分解能を大体150:1改良する。
【0059】リニア加速度信号からコリオリ信号を分離
するための上述した技術は、唯一の加速度計が所定の軸
沿いに振動させられる場合に適用され得る。そのような
装置では、デュアル加速度計の場合について上述したの
と同様な誘導によりΩXのための下記の式が得られる。
【0060】
【数17】
【0061】ここで、fは唯一の加速度計出力信号の周
波数を表し、そしてk1,k2は式(5)中のそれぞれ
11,k12に相当する。この実施例では、角速度Ω
Xは、k2がリニア加速度項AZにくらべて極めて小さい
ときだけ、加速度計出力から抽出され得る。しかしなが
ら、もし例えば非振動性加速度計からAZが得られるな
らば、式(39)は角速度を決定するのに使用され得る。振
動軸沿いの唯一の加速度計を振動させるための適当な技
術は、上述した1983年9月2日付の米国特許願第5
28,776号に述べられている。
【0062】
【考案の効果】コリオリ項2ρΩXcosωtに加えてsinω
tに比例する項を含むように式(3)および(4)が補正され
るならば、式(31)中の結果は不変である。これは、ここ
に述べた技術が米国特許第4,445,376号に述べら
れた技術のようなsinωtに関連した誤差項で影響されな
いことを示す。特に、1積分サイクルに亘って一定であ
る信号からのみならず、情報信号に対して直角位相にあ
る他の周期性信号からも、基準信号と同相である周期性
情報信号を分離するのにこの技術は使用され得る。逆
に、情報信号に対して基準信号を1/4サイクルだけシ
フトするだけで直角信号のみ復調できる。この能力は、
米国特許第4,510,802号に述べられた位相および
整列校正機能および発明者レックス・ビー・ピーター
(Rex B.Peters)、名称“角速度センサの自動連続ゼロ
化“で本願と同時に出願された米国特許願第789,6
55号に述べられた自動ゼロ化機能を達成するための手
段を提供する。
【0063】この考案の望ましい実施例を例示して説明
したが、種々の変形例が当業者には明らかであることを
理解されたい。従って、この考案は図示して説明した特
定の実施例に制限されず、かつこの考案の真の範囲およ
び精神は請求の範囲を参照して決定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る慣性航法システムの部分概略図
である。
【図2】互いに逆並列な高感度軸を有する2個の振動ビ
ーム加速度計の概略図である。
【図3】振動サイクルの第1半サイクルと第2半サイク
ルを選択する仕方を例示するグラフ図である。
【図4】出力信号を復調しかつ復調された信号を組み合
わせて△φおよびΣφを発生する仕方を例示する概念図
である。
【図5】加速度計出力信号から角速度を測定するための
装置のブロック図である。
【図6】出力信号の周波数を増大するための手段を例示
するブロック図である。
【図7】出力信号の分数値期間を測定するための補間技
術を説明する図である。
【符号の説明】
X 速度軸 Y 運動軸 Z 検知軸 S1 第1の出力信号 S2 第2の出力信号 10 第2の加速度計 12 第2の加速度計 16,18 高感度軸 44,45 ドライブ回路 68 ドライブ信号発生器 71,72 ゲーテッド・アップ/ダウン・カウンタ 73,74 アップ・カウンタ 75 タイミング兼制御回路 80 マイクロプロセッサ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度軸まわりの物体の角回転速度および
    前記速度軸と垂直な検知軸沿いの前記物体のリニア加速
    度を求めるための装置であって、 前記検知軸と平行にそれぞれ高感度軸を有しかつ第1お
    よび第2の出力信号であって、その各々がそれぞれの加
    速度計でその高感度軸沿いに受けた加速度に相当する周
    波数を有するものをそれぞれ発生するようになっている
    第1および第2の加速度計と、 周期性運動信号を発生するための手段、並びに前記運動
    信号に応じて前記速度軸および前記検知軸と垂直な運動
    軸沿いに前記第1および第2の加速度計を周期的に動か
    すための手段を含み、これにより各出力信号が周期性コ
    リオリ成分を含む運動手段と、 前記コリオリ成分が或る極性を有する1つ以上の第1期
    間および前記コリオリ成分が反対の極性を有する1つ以
    上の第2期間を定めるために働く基準信号を発生するた
    めの手段、前記第1期間中の出力信号の位相変化と前記
    第2期間中の出力信号の位相変化との差を表す第1位相
    値および前記第1期間と前記第2期間が前記運動信号の
    1つ以上の完全な期間となるこの期間中の前記出力信号
    の位相変化を表す第2位相値を各出力信号毎に求めるた
    めの手段、並びに前記速度軸まわりの前記物体の角回転
    速度を表す第1出力値および前記検知軸沿いの前記物体
    のリニア加速度を表す第2出力値を前記位相値から求め
    るための手段を含む処理手段と、 を備えた装置。
JP1994001717U 1985-10-21 1994-03-08 速度軸まわりの物体の角回転速度を求める装置 Expired - Lifetime JPH088413Y2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US06/789,547 US4659989A (en) 1981-02-09 1985-10-21 Inductively balanced metal detector circuit with orthogonal balancing signals and including phase and polarity detection
US789547 1985-10-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0744565U JPH0744565U (ja) 1995-11-21
JPH088413Y2 true JPH088413Y2 (ja) 1996-03-06

Family

ID=25147944

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50585386A Pending JPS63501244A (ja) 1985-10-21 1986-10-20 同期fmデジタル検波器
JP1994001717U Expired - Lifetime JPH088413Y2 (ja) 1985-10-21 1994-03-08 速度軸まわりの物体の角回転速度を求める装置

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50585386A Pending JPS63501244A (ja) 1985-10-21 1986-10-20 同期fmデジタル検波器

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EP (1) EP0242396B1 (ja)
JP (2) JPS63501244A (ja)
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WO (1) WO1987002468A1 (ja)

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EP0242396A1 (en) 1987-10-28
AU6547786A (en) 1987-05-05
JPH0744565U (ja) 1995-11-21
EP0242396B1 (en) 1991-03-13
WO1987002468A1 (en) 1987-04-23
JPS63501244A (ja) 1988-05-12
EP0242396A4 (en) 1988-03-23

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