JP5112039B2 - 自己診断回路及びこれを用いた角速度センサ - Google Patents

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本発明は、水晶振動子等の圧電振動子を含めた発振回路全体の動作状態と、寄生発振及びスプリアス発振等の異常を判定する自己診断回路と、これを用いた角速度センサに関するものである。
従来、角速度センサに関する技術としては、例えば、次のような文献に記載されるものがあった。
特開2003−87057号公報 特開2005−201652号公報
この特許文献1には、圧電振動子を用いた角速度センサの原理的な構成が記載されている。又、特許文献2には、音叉振動子上に特別の異常診断用信号入力電極や角速度検出の誤差を低減するための基準電位接地電極を設けることなしに、異常診断を行うことが可能な自己診断回路を備えた角速度センサの技術が記載されている。
図6は、特許文献2に記載された従来の自己診断回路を有する角速度センサの概略の構成図である。
この角速度センサは、非圧電材料であるシリコンからなる音叉振動子10と、この音叉振動子10を駆動するための発振回路20と、音叉振動子10の出力電荷から角速度を検出する角速度検出回路30と、この角速度検出回路30中の回路素子と共用される回路素子を有し、角速度センサ全体の動作の正常/異常状態を検出する自己診断回路40とにより構成されている。
音叉振動子10は、シリコンからなる基部11を有し、この基部11からY軸方向に、2本のアーム12,13が並列に延設されている。一方のアーム12上には、Y軸方向に延びる駆動電極14−1、検出電極15−1及び駆動電極14−2が並列に配設され、他方のアーム13上にも、Y軸方向に延びる駆動電極14−3、検出電極15−2及び駆動電極14−4が並列に配設されている。更に、2本のアーム12,13の付け根付近に、モニタ用電極16が設けられている。
発振回路20は、音叉振動子10のモニタ用電極16から出力されるモニタ電圧を入力する入力端子21を有し、そのモニタ電圧を図示しない入力段の増幅器(以下「アンプ」という。)で増幅し、自動利得制御(以下「AGC」という。)回路によりその増幅利得(ゲイン)を制御し、バンドパスフィルタ(以下「BPF」という。)により所定の発振周波数帯域のみ抽出した後、出力段のアンプにより増幅して交流(以下「AC」という。)の駆動信号を出力端子22又は23から出力する回路である。出力端子22から出力される駆動信号は、音叉振動子10の駆動電極14−1,14−3へ供給され、出力端子23から出力される駆動信号は、駆動電極14−2,14−4へ供給される。
角速度検出回路30は、音叉振動子10の検出電極15−1,15−2からそれぞれ出力される電荷をそれぞれ入力する入力端子31,32を有し、これらの入力端子31,32に、アンプ33,34がそれぞれ接続されている。アンプ33及び34の出力側には、差動アンプ35、位相器36、同期検波器37、ローパスフィルタ(以下「LPF」という。)38、及び角速度信号兼自己診断信号出力用の出力端子39が縦続接続されている。
自己診断回路40は、角速度検出回路30と共用するアンプ33,34及び差動アンプ35を有し、これらの出力側に、全波整流回路41,42,43がそれぞれ接続されている。各全波整流回路41,42,43の出力側には、各基準電圧Vt1,Vt2,Vt3との比較を行う比較器44,45,46がそれぞれ接続され、更に、これらの比較器44,45,46の出力側に、自己診断信号出力用の出力端子47,48,39がそれぞれ接続されている。
次に、図6の角速度センサの動作を説明する。
電源を投入すると、発振回路20が発振して出力端子22及び23から同相の駆動信号が出力され、音叉振動子10のアーム12及び13が同じZ軸方向に撓む。アーム12及び13が同じZ軸方向に撓むと、検出電極15−1,15−2から大きな電荷が出力される。この電荷は、アンプ33,34によりそれぞれ増幅された後、この増幅された2つの電圧が差動アンプ35により差動増幅される。
各アンプ33,34,35の出力電圧は、各全波整流回路41,42,43により直流(以下「DC」という。)電圧にそれぞれ変換された後、各比較器44,45,46によって各基準電圧Vt1,Vt2,Vt3とそれぞれ比較されて正常/異常の判定が行われ、これらの判定結果である自己診断信号(自己診断出力情報)が各出力端子47,48,39からそれぞれ出力される。例えば、基準電圧Vt1,Vt2を2000mVに設定しておくと、検出電極15−1,15−2から規定の電荷が発生しないか、又は、断線が発生して2000mVを下回る場合は、各比較器44,45から異常と判断された自己診断信号が各出力端子47,48から出力される。基準電圧Vt3を100mVに設定しておくと、何らかの劣化により検出電極15−1,15−2から規定の電荷が発生せず、極わずかのアンバランスが発生し、設定された100mVを超えた場合には、異常と判断し、比較器46から異常と判断された自己診断信号が出力端子39から出力される。
このような自己診断が行われた後は、発振回路20内の図示しないスイッチの切り替えにより、出力端子22,23から逆相の駆動信号が出力され、音叉振動子10のアーム12,13がX軸方向に振動する。Y軸周りに角速度が入力されると、検出電極15−1,15−2から電荷が出力される。この電荷は、アンプ33,34によりそれぞれ増幅され、この増幅された2つの電圧が差動アンプ35により差動増幅され、この差動増幅された電圧が、位相器36で位相調整が行われる。同期検波器37は、発振回路20内の図示しない前段のアンプの出力電圧に基づき、位相器36の出力電圧を同期検波する。この同期検波結果から、LPF38により高周波成分が除去されて角速度信号が生成され、出力端子39から出力される。
しかしながら、図6に示す従来の角速度センサ中の自己診断回路40では、アンプ33,34及び差動アンプ35の出力電圧を全波整流回路41,42,43によりDC電圧に変換しているので、振幅情報は得ることができるが、寄生発振やスプリアス発振等の周波数情報を得ることができないため、誤った自己診断結果を出力する虞があるという課題があった。
本発明は、前記従来回路が持つ課題を解決し、圧電振動子を含む発振回路全体の動作が、寄生発振あるいは圧電振動子の高調波成分等によるスプリアス発振であるか否かを的確に自己診断できる自己診断回路と、これを用いた角速度センサを提供することを目的とする。
本発明のうちの請求項1に係る発明は、第1及び第2の駆動電極と、第1及び第2の検出電極と、前記第1及び第2の検出電極に併設された第3及び第4の駆動電極とを有し、前記第1及び第2の駆動電極にAC電圧が印加されると特定方向の振動が励起され、外部から角速度が加えられると前記第1及び第2の検出電極に前記角速度に応じた電荷が発生してコリオリ検出電流が出力され、且つ、前記第3及び第4の駆動電極にAC電圧が印加されると前記特定方向とは異なる方向の振動が励起されて前記角速度が加わった状態と等価な状態が得られ、前記第1及び第2の検出電極から前記コリオリ検出電流と同等の電流が出力される圧電振動子に対する自己診断回路であって、次のような回路を備えている。
即ち、請求項1に係る発明の自己診断回路では、回路の動作を制御する制御回路と、前記制御回路によって制御される第1のループゲイン変更回路を有し、前記第1のループゲイン変更回路によりループゲイン変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振して前記第1及び第2の駆動電極を駆動する第1の発振回路と、前記制御回路によって計数(以下「カウント」という。)タイミングが制御され、前記第1のループゲイン変更回路のループゲイン変更前の値で発振する前記第1の発振回路の発振周波をカウントする第1のカウンタと、前記制御回路によってカウントタイミングが制御され、前記第1のループゲイン変更回路のループゲイン変更後の値で発振する前記第1の発振回路の発振周波をカウントする第2のカウンタと、前記第1及び第2のカウンタのカウント値に対する判定を行う第1の判定回路とを備えている。
更に、前記制御回路によって制御される第2のループゲイン変更回路を有し、前記第2のループゲイン変更回路によりループゲイン変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振して前記第3及び第4の駆動電極を駆動する第2の発振回路と、前記制御回路によってカウントタイミングが制御され、前記第2のループゲイン変更回路のループゲイン変更前の値で発振する前記第2の発振回路の発振周波をカウントする第3のカウンタと、前記制御回路によってカウントタイミングが制御され、前記第2のループゲイン変更回路のループゲイン変更後の値で発振する前記第2の発振回路の発振周波をカウントする第4のカウンタと、前記第3及び第4のカウンタのカウント値に対する判定を行う第2の判定回路と、前記第1及び第2の検出電極からの出力電流を検出する検出回路と、前記第1の発振回路の出力値、前記第1の判定回路の判定結果、前記第2の判定回路の判定結果、及び前記検出回路の検出結果に対するそれぞれの診断の一致を判定するゲート回路とが設けられている。
請求項2に係る発明は、請求項1と同様の圧電振動子に対する自己診断回路であって、回路の動作を制御する制御回路と、前記制御回路によって制御される第1のループゲイン変更回路を有し、前記第1のループゲイン変更回路によりループゲイン変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振して前記第1及び第2の駆動電極を駆動する第1の発振回路と、前記制御回路によってカウントタイミングが制御され、前記第1のループゲイン変更回路のループゲイン変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振する前記第1の発振回路における各発振周波をアップダウンカウントする第1のアップダウンカウンタと、前記第1のアップダウンカウンタのカウント値に対する判定を行う第1の判定回路とを備えている。
更に、前記制御回路によって制御される第2のループゲイン変更回路を有し、前記第2のループゲイン変更回路によりループゲイン変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振して前記第3及び第4の駆動電極を駆動する第2の発振回路と、前記制御回路によってカウントタイミングが制御され、前記第2のループゲイン変更回路のループゲイン変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振する前記第2の発振回路における各発振周波をアップダウンカウントする第2のアップダウンカウンタと、前記第2のアップダウンカウンタのカウント値に対する判定を行う第2の判定回路と、前記第1及び第2の検出電極からの出力電流を検出する検出回路と、前記第1の発振回路の出力値、前記第1の判定回路の判定結果、前記第2の判定回路の判定結果、及び前記検出回路の検出結果に対するそれぞれの診断の一致を判定するゲート回路とが設けられている。
請求項3に係る発明の角速度センサは、請求項1又は2記載の圧電振動子及び自己診断回路を備え、前記第1の発振回路により前記第1及び第2の駆動電極が駆動された状態で、前記圧電振動子に加わる角速度によって前記第1及び第2の検出電極から出力される前記コリオリ検出電流を、前記検出回路により検出して前記角速度を求めるようにしている。
請求項1に係る発明の自己診断回路によれば、圧電振動子からは振幅情報だけではなく、周波数情報を得ることができるので、従来の回路では困難であった寄生発振及び圧電振動子の高調波成分等によるスプリアス発振の判定が可能である。更に、カウンタによるディジタル処理を行っているので、アナログフィルタでは得ることができない理想フィルタ特性を備え、正確な寄生発振及びスプリアス発振の判定が可能になり、自己診断機能の信頼度が極めて高くなる。又、本発明の自己診断回路は、集積回路により構成することが容易であり、特に、相補型MOSトランジスタ(以下「CMOS」という。)にて構成した場合には、非動作時の消費電力を極めて小さくすることが可能である。加えて本発明の自己診断回路は、例えば、カウンタに用いるフリップフロップ回路(以下「FF」という。)と論理ゲートを主体として構成できるので、動作マージンが十分に確保でき、自己診断回路としての信頼度が極めて高い。
請求項2に係る発明の自己診断回路によれば、請求項1に係る発明の効果に加え、使用するカウンタの個数を減少でき、更に、アップダウンカウンタを用いているので、カウント差分が自動的に得られ、既に判定回路の判定プロセスの大半が実行されていることになり、判定回路を簡略化できて大幅に小型化することができる。そのため、集積回路で構成した場合に、チップサイズを小さくすることができ、極めて経済的である。
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は2の自己診断回路を用いて角速度センサを構成したので、車載用等の安全性に対する装置の信頼度保証を極めて強く要求されるシステムを構築することができる。
本発明の新規な特徴は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。但し、以下の図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1を示す自己診断回路を有する角速度センサの概略の構成図、及び、図2は、本発明の実施例1における図1中の圧電振動子の構成例を示す斜視図である。
図1に示す角速度センサは、圧電振動子50と、この圧電振動子50に接続され、角速度検出機能を有する自己診断回路60とを備えている。
圧電振動子50は、図2において全体の斜視図が示され、図1においてその図2中のI1−I2線断面図が示されている。圧電振動子50は、圧電材料(例えば、水晶)で形成された音叉型の振動子であり、水晶からなる板状の基部51を有し、この基部51からY軸方向に、2本の角柱状のX振動アーム52と角柱状のZ振動アーム53とが並列に延設されている。X振動アーム52とZ振動アーム53は、X軸方向において対向して配置されている。X振動アーム52の対向する側面には、組になってY軸方向に延びる第1の駆動電極54−1a,54−1bと、組になってY軸方向に延びる第2の駆動電極54−2a,54−2bとが、それぞれ形成されている。Z振動アーム53の対向する側面にも、組になってY軸方向に延びる自己診断用の第3の駆動電極54−3a,54−3bと、組になってY軸方向に延びる自己診断用の第4の駆動電極54−4a,54−4bとが、それぞれ形成され、更に、組になってY軸方向に延びる第1の検出電極55−1a,55−1bと、組になってY軸方向に延びる第2の検出電極55−2a,55−2bとが、それぞれ併設されている。
この圧電振動子50では、自己診断回路60から供給されるAC電圧が第1の駆動電極54−1a,54−1b及び第2の駆動電極54−2a,54−2bに印加されると、X振動アーム52に対して特定方向(X軸方向)の振動が励起され、外部からY軸の回りに角速度が加えられると、Z軸方向に、その角速度の大きさに応じたコリオリ力が発生し、第1の検出電極55−1a,55−1b及び第2の検出電極55−2a,55−2bに角速度(即ち、コリオリ力)に応じた電荷が発生してコリオリ検出電流が出力され、自己診断回路60へ与えられる。又、自己診断回路60から供給されるAC電圧が自己診断用の第3の駆動電極54−3a,54−3b及び自己診断用の第4の駆動電極54−4a,54−4bに印加されると、Z振動アーム53に対して前記特定方向とは異なる方向(Z軸方向)の振動が励起されて角速度が加わった状態と等価な状態が得られ、第1の検出電極55−1a,55−1b及び第2の検出電極55−2a,55−2bからコリオリ検出電流と同等の電流が出力され、自己診断回路60へ与えられる。
自己診断回路60は、他の回路の動作を制御するために順序回路等で構成された制御回路61を有し、この制御回路61に、第1、第2の発振回路62−1,62−2、及び第1、第2、第3、第4のカウンタ63−1,63−2,63−3,63−4が接続されている。第1及び第2のカウンタ63−1,63−2の出力側には、第1の判定回路64−1が接続され、更に、第3及び第4のカウンタ63−3,63−4の出力側にも、第2の判定回路64−2が接続されている。この自己診断回路60には、更に、角速度検出用の検出回路65が設けられている。これらの第1、第2の発振回路62−1,62−2、第1、第2の判定回路64−1,64−2、及び検出回路65の出力側には、ゲート回路66及び角速度検出出力端子65aが接続され、このゲート回路66の出力側に、自己診断用出力端子67が接続されている。
第1の発振回路62−1は、第1の駆動電極54−1a,54−1b、第2の駆動電極54−2a,54−2b、及びゲート回路66に接続され、制御回路61により制御される演算増幅器(以下「オペアンプ」という。)等の帰還抵抗値変更回路等で構成された第1のループゲイン変更回路62−1aを有し、この第1のループゲイン変更回路62−1aによりループゲイン変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振してその第1の駆動電極54−1a,54−1b及び第2の駆動電極54−2a,54−2bを駆動する回路である。この第1の発振回路62−1は、例えば、第1の駆動電極54−1a,54−1bの出力電流を電圧に変換してAC電圧を出力する電流/電圧変換器(以下「I/V変換器」という。)、そのAC電圧の低周波成分のみを通過させるLPF、及びこのLPFの出力側に接続されたAGC回路を通して駆動電極54−2a、54−2bに帰還を掛けると共に、制御回路61からの制御によって第1の発振回路62−1の第1のループゲインG1を自己診断時にのみ一時的に変更する第1のループゲイン変更回路62−1aにより構成されている。
第2の発振回路62−2は、第3の駆動電極54−3a,54−3b及び第4の駆動電極54−4a,54−4bに接続され、制御回路61により制御されるオペアンプ等の帰還抵抗値変更回路等で構成された第2のループゲイン変更回路62−2aを有し、この第2のループゲイン変更回路62−2aにより第2の発振回路62−2の第2のループゲインG2を自己診断時にのみ一時的に変更した状態で発振してその第3の駆動電極54−3a,54−3b及び第4の駆動電極54−4a,54−4bを駆動する回路であり、例えば、第1の発振回路62−1とほぼ同様の回路で構成されている。
第1のカウンタ63−1は、この入力側が第2の駆動電極54−2a,54−2bに接続され、制御回路61によりカウントタイミングが制御されて、第1のループゲインG1の変更前の値で発振する第1の発振回路62−1の発振周波をカウントする回路であり、例えば、FF及び論理ゲート等により構成されている。第2のカウンタ63−2は、この入力側が第2の駆動電極54−2a,54−2bに接続され、制御回路61によりカウントタイミングが制御されて、第1のループゲインG1の変更後の値で発振する第1の発振回路62−1の発振周波をカウントする回路であり、例えば、第1のカウンタ63−1とほぼ同様の回路で構成されている。
第3のカウンタ63−3は、この入力側が第3の駆動電極54−3a,54−3bに接続され、制御回路61によりカウントタイミングが制御されて、第2のループゲインG2の変更前の値で発振する第2の発振回路62−2の発振周波をカウントする回路である。更に、第4のカウンタ63−4は、この入力側が第3の駆動電極54−3a,54−3bに接続され、制御回路61によりカウントタイミングが制御されて、第2のループゲインG2の変更後の値で発振する第2の発振回路62−2の発振周波をカウントする回路である。これらの第3及び第4のカウンタ63−3,63−4は、例えば、第1のカウンタ63−1とほぼ同様の回路でそれぞれ構成されている。
第1の判定回路64−1は、第1のカウンタ63−1のカウント値と第2のカウンタ63−2のカウント値とを判定し、第1のループゲインG1の変更前後のカウント値とから第1の発振回路62−1が正常発振又は異常発振しているか否かを判定する回路である。更に、第2の判定回路64−2は、第3のカウンタ63−3のカウント値と第4のカウンタ63−4のカウント値とを判定し、第2のループゲインG2の変更前後のカウント値とから第2の発振回路62−2が正常発振又は異常発振しているか否かを判定する回路である。これらの第1及び第2の判定回路64−1,64−2は、例えば、論理ゲート等によりそれぞれ構成されている。
角速度検出用の検出回路65は、この入力側が第1の検出電極55−1a,55−1b及び第2の検出電極55−2a,55−2bに接続され、出力側がゲート回路66及び角速度検出出力端子65aに接続され、その第1、第2の検出電極55−1a,55−1b,55−2a,55−2bの出力電流(即ち、コリオリ検出電流及びこれと同等の電流)を検出して角速度検出結果等を出力する回路である。この検出回路65は、例えば、第1、第2の検出電極55−1a,55−1b,55−2a,55−2bの出力電流を入力してAC検出電圧を検出する角速度検出部と、第1の発振回路62−1から出力されたAC電圧に基づいてそのAC検出電圧の同期検波を行う同期検波部と、この同期検波部の同期検波結果をDC電圧に変換して角速度検出結果等をゲート回路66及び角速度検出出力端子65aへ出力するDC化出力部とにより構成されている。
ゲート回路66は、第1の発振回路62−1の出力値、第1の判定回路64−1の判定結果、第2の判定回路64−2の判定結果、及び検出回路65の検出結果に対するそれぞれの正常出力値の一致判定を行って自己診断用出力端子67から出力する回路であり、排他的論理和ゲート又は排他的否定論理和ゲート等により構成されている。
ここで、圧電振動子50、第1の発振回路62−1、及び検出回路65により、角速度センサが構成される。この角速度センサでは、第1の発振回路62−1により第1の駆動電極54−1a,54−1b及び第2の駆動電極54−2a,54−2bが駆動された状態で、圧電振動子50に加わる角速度によって第1の検出電極55−1a,55−1b及び第2の検出電極55−2a,55−2bから出力されるコリオリ検出電流を、検出回路65により検出して角速度を求める機能を有している。
(実施例1の動作)
図3は、図1の動作説明図である。この図3を参照しつつ、自己診断動作を説明する。
ステップS1において、自己診断回路60に電源が投入されると、一方のステップS2−1において、第1の発振回路62−1に接続された圧電振動子50のX振動アーム52が振動し、発振する。ステップS2−2において、制御回路61の制御により、第1のカウンタ63−1のゲートを一定時間開き、X振動アーム52の発振周波をカウントする。ステップS2−3において、制御回路61の制御により、第1の発振回路62−1中の第1のループゲイン変更回路62−1aによって発振帰還ループの第1のループゲインG1を変更した状態で、次のステップS2−4において、制御回路61の制御により、第2のカウンタ63−2のゲートを、第1のカウンタ63−1と同じ時間だけ開き、X振動アーム52の発振周波をカウントする。そして、ステップS2−5において、第1のカウンタ63−1と第2のカウンタ63−2のカウント結果を、第1の判定回路64−1によって、第1のループゲインG1の変更前後の周波数変化は、正常発振ならばppmオーダ(1/100万)であることを利用して、X振動アーム52を含む発振回路全体の寄生発振であるかどうかの判定を行うと共に、基本波発振が行われていてスプリアス発振ではないかどうかを判定する。
電源投入後の他方のステップS3−1では、第2の発振回路62−2に接続された圧電振動子50のZ振動アーム53が振動し、発振する。ステップS3−2において、制御回路61の制御により、第3のカウンタ63−3のゲートを一定時間開き、Z振動アーム53の発振周波をカウントする。ステップS3−3において、制御回路61の制御により、第2の発振回路62−2中の第2のループゲイン変更回路62−2aによって、発振帰還ループの第2のループゲインG2を変更した状態で、次のステップS3−4において、制御回路61の制御により、第4のカウンタ63−4のゲートを、第3のカウンタ63−3と同じ時間だけ開き、Z振動アーム53の発振周波をカウントする。そして、ステップS3−5において、第3のカウンタ63−3と第4のカウンタ63−4のカウント結果を、第2の判定回路64−2によって、第2のループゲインG2の変更前後の周波数変化は、正常発振ならばppmオーダであることを利用して、Z振動アーム53を含む発振回路全体の寄生発振であるかどうかの判定を行うと共に、基本波発振が行われていてスプリアス発振ではないかどうかを判定する。
更に、ステップS4において、第2の発振回路62−2により、Z振動アーム53が振動すると、第1の検出電極55−1a,55−1bと第2の検出電極55−2a,55−2bに電荷が発生してコリオリ検出電流と同等の電流が出力されるので、この電流を検出回路65によって検出する。その後、ステップS5において、第1の発振回路62−1、第1の判定回路64−1、第2の判定回路64−2、及び検出回路65の出力結果を、ゲート回路66によって診断の一致を判定し、自己診断用出力端子67から全体判定結果を出力する。
なお、角速度を検出する場合は、ステップS2−1においてX振動アーム52を発振させ、圧電振動子50に外部から角速度が加えられると、ステップS4における検出回路65の動作により、第1及び第2の検出電極55−1a,55−1b,55−2a,55−2bから出力されるコリオリ検出電流から、角速度を検出することができる。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、次の(a)〜(e)のような効果がある。
(a) 圧電振動子50からは振幅情報だけではなく、周波数情報を得ることができるので、従来技術では困難であった寄生発振及び振動子の高調波成分等によるスプリアス発振の判定が可能である。又、ゲート回路66を用いて自己診断出力を1本化しているが、ゲート回路66を通さないで出力することが可能であり、各々の部分の個別詳細情報を得ることが可能である。
(b) カウンタ63−1〜63−4によるディジタル処理を行っているので、アナログフィルタでは得ることができない理想フィルタ特性を備え、正確な寄生発振及びスプリアス発振の判定が可能になり、自己診断機能の信頼度が極めて高くなる。
(c) 集積回路で構成することが容易であり、例えば、それをCMOS回路で構成した場合には、非動作時の消費電力を極めて小さくすることが可能である。
(d) 自己診断回路60は、カウンタ63−1〜63−4に用いるFFと論理ゲートを主体として構成できるので、動作マージンが十分に確保でき、自己診断回路60としての信頼度が極めて高い。
(e) 自己診断回路60中の第1の発振回路62−1及び検出回路65を用いて角速度センサを構成できるので、角速度センサの一部を共通利用した経済的な自己診断回路60を構築することが可能である。更に、車載用等の安全性に対する装置の信頼度保証を極めて強く要求されるシステムを構築することが可能になる。
(実施例2の構成)
図4は、本発明の実施例2を示す自己診断回路を有する角速度センサの概略の構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の角速度センサは、実施例1と同様の圧電振動子50と、この圧電振動子50に接続され、実施例1の自己診断回路60とは構成の異なる自己診断回路60Aとを備えている。
自己診断回路60Aは、実施例1の制御回路61とは制御順序(以下「制御シーケンス」という。)が異なる制御回路61Aを有している。この制御回路61Aには、実施例1と同様の第1及び第2の発振回路62−1,62−2と、実施例1の第1及び第2のカウンタ63−1,63−2に代えて設けられた第1のアップダウンカウンタ63−12と、実施例1の第3及び第4のカウンタ63−3,63−4に代えて設けられた第2のアップダウンカウンタ63−34とが接続されている。第1及び第2のアップダウンカウンタ63−12,63−34の出力側には、実施例1の第1及び第2の判定回路64−1,64−2とは判定機能が異なる第1及び第2の判定回路64−1A、64−2Aがそれぞれ接続されている。更に、実施例1と同様の検出回路65が設けられ、これらの検出回路65、第1の発振回路62−1、及び第1、第2の判定回路64−1A,64−2Aの出力側には、実施例1と同様のゲート回路66が接続され、更に、このゲート回路66の出力側に、実施例1と同様の自己診断用出力端子67が接続されている。
第1の発振回路62−1は、圧電振動子50の第1の駆動電極54−1a,54−1b、第2の駆動電極54−2a,54−2b、及びゲート回路66に接続され、制御回路61Aにより制御される第1のループゲイン変更回路62−1aを有し、この第1のループゲイン変更回路62−1aにより第1の発振回路62−1の第1のループゲインG1を自己診断時にのみ一時的に変更した状態で発振してその第1の駆動電極54−1a,54−1b及び第2の駆動電極54−2a,54−2bを駆動する回路である。同様に、第2の発振回路62−2は、圧電振動子50の第3の駆動電極54−3a,54−3b、及び第4の駆動電極54−4a,54−4bに接続され、制御回路61Aにより制御される第2のループゲイン変更回路62−2aを有し、この第2のループゲイン変更回路62−2aにより第2の発振回路62−2の第2のループゲインG2を自己診断時にのみ一時的に変更した状態で発振してその第3の駆動電極54−3a,54−3b及び第4の駆動電極54−4a,54−4bを駆動する回路である。
第1のアップダウンカウンタ63−12は、この入力側が第2の駆動電極54−2a,54−2bに接続され、制御回路61Aによりカウントタイミングが制御されて、第1のループゲインG1の変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振する第1の発振回路62−1における各発振周波をアップダウンカウントする回路であり、例えば、FF及び論理ゲート等により構成されている。第2のアップダウンカウンタ63−34は、この入力側が第3の駆動電極54−3a,54−3bに接続され、制御回路61Aによりカウントタイミングが制御されて、第2のループゲインG2の変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振する第2の発振回路62−2における各発振周波をアップダウンカウントする回路であり、例えば、第1のアップダウンカウンタ63−12とほぼ同様の回路で構成されている。
第1の判定回路64−1Aは、第1のアップダウンカウンタ63−12におけるアップカウント値とダウンカウント値とを判定し、第1のループゲインG1の変更前後の周波数変化から第1の発振回路62−1が正常発振又は異常発振しているか否かを判定する回路である。更に、第2の判定回路64−2Aは、第2のアップダウンカウンタ63−34におけるアップカウント値とダウンカウント値とを判定し、第2のループゲインG2の変更前後の周波数変化から第2の発振回路62−2が正常発振又は異常発振しているか否かを判定する回路である。これらの第1及び第2の判定回路64−1A,64−2Aは、例えば、論理ゲート等によりそれぞれ構成されている。その他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例2の動作)
図5は、図4の動作説明図である。この図5を参照しつつ、自己診断動作を説明する。
ステップS11において、自己診断回路60Aに電源が投入されると、一方のステップS12−1において、第1の発振回路62−1に接続された圧電振動子50のX振動アーム52が振動し、発振する。ステップS12−2において、制御回路61Aの制御により、第1のアップダウンカウンタ63−12のゲートを一定時間開いてアップカウントを行い、X振動アーム52の発振周波をカウントする。ステップS12−3において、制御回路61Aの制御により、第1の発振回路62−1中の第1のループゲイン変更回路62−1aによって発振帰還ループの第1のループゲインG1を変更した状態で、次のステップS12−4において、制御回路61Aの制御により、第1のアップダウンカウンタ63−12のゲートを、アップカウントと同じ時間だけ開いてダウンカウントを行い、X振動アーム52の発振周波をカウントする。そして、ステップS12−5において、第1のアップダウンカウンタ63−12のアップカウント結果とダウンカウント結果とを、第1の判定回路64−1Aによって、第1のループゲインG1の変更前後の周波数変化は、正常発振ならばppmオーダであることを利用して、X振動アーム52を含む発振回路全体の寄生発振であるかどうかの判定を行うと共に、基本波発振が行われていてスプリアス発振ではないかどうかを判定する。
電源投入後の他方のステップS13−1では、第2の発振回路62−2に接続された圧電振動子50のZ振動アーム53が振動し、発振する。ステップS13−2において、制御回路61Aの制御により、第2のアップダウンカウンタ63−34のゲートを一定時間開いてアップカウントを行い、Z振動アーム53の発振周波をカウントする。ステップS13−3において、制御回路61Aの制御により、第2の発振回路62−2中の第2のループゲイン変更回路62−2aによって、発振帰還ループの第2のループゲインG2を変更した状態で、次のステップS13−4において、制御回路61Aの制御により、第2のアップダウンカウンタ63−34のゲートを、アップカウントと同じ時間だけ開いてダウンカウントを行い、Z振動アーム53の発振周波をカウントする。そして、ステップS13−5において、第2のアップダウンカウンタ63−34のアップカウント結果とダウンカウント結果とを、第2の判定回路64−2Aによって、第2のループゲインG2の変更前後の周波数変化は、正常発振ならばppmオーダであることを利用して、Z振動アーム53を含む発振回路全体の寄生発振であるかどうかの判定を行うと共に、基本波発振が行われていてスプリアス発振ではないかどうかを判定する。
更に、ステップS14において、第2の発振回路62−2により、Z振動アーム53が振動すると、第1の検出電極55−1a,55−1bと第2の検出電極55−2a,55−2bに電荷が発生してコリオリ検出電流と同等の電流が出力されるので、この電流を検出回路65によって検出する。その後、ステップS15において、第1の発振回路62−1、第1の判定回路64−1A、第2の判定回路64−2A、及び検出回路65の出力結果を、ゲート回路66によって診断の一致を判定し、自己診断用出力端子67から全体判定結果を出力する。
なお、角速度を検出する場合は、ステップS12−1においてX振動アーム52を発振させ、圧電振動子50に外部から角速度が加えられると、ステップS14における検出回路65の動作により、第1及び第2の検出電極55−1a,55−1b,55−2a,55−2bから出力されるコリオリ検出電流から、角速度を角速度検出出力端子65aから検出することができる。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、実施例1の効果(a)〜(e)と同様の効果がある他に、更に、次の(f)のような効果がある。
(f) 第1、第2のアップダウンカウンタ63−12,63−34を用いているので、使用するカウンタの個数を減少できる。更に、アップカウントとダウンカウントのカウント差分が自動的に得られるため、既に判定回路64−1A,64−2Aの判定プロセスの大半が実行されていることになり、判定回路64−1A,64−2Aの回路規模を大幅に小型化することができる。そのため、集積回路で構成した場合にはチップサイズを小さくすることができるので、極めて経済的である。
(変形例)
本発明は上記実施例1、2に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば次の(1)〜(4)のようなものがある。
(1) 圧電振動子50は、音叉型水晶振動子を例にとって説明したが、音叉以外の音片型、H型、リング型等の他の形式のものを用いたり、振動子材料として水晶以外の他の圧電材料を用いることも可能である。更に、駆動電極54−1a,54−1b〜54−4a,54−4b、及び検出電極55−1a,55−1b,55−2a,55−2bの数や配置位置等は、適宜変更可能である。
(2) 図3及び図5に示す自己診断回路60,60Aの動作シーケンスでは、X振動アーム52とZ振動アーム53の並列動作を行うようになっているが、制御回路61,61Aの制御タイミングを直列動作に変更することも可能である。
(3) 自己診断回路60,60Aでは、寄生発振及びスプリアス発振判定のために、第1の発振回路62−1中の第1のループゲイン変更回路62−1aと、第2の発振回路62−2中の第2のループゲイン変更回路62−2aとを用いているが、これらを圧電振動子50の各電極に容量等の擬似負荷を接続する方法に変更することも可能である。
(4) 実施例1、2の自己診断回路60,60Aは、角速度センサ以外の他の回路や装置等に設けることも可能である。
本発明の実施例1を示す自己診断回路を有する角速度センサの概略の構成図である。 本発明の実施例1における図1中の圧電振動子の構成例を示す斜視図である。 図1の動作説明図である。 本発明の実施例2を示す自己診断回路を有する角速度センサの概略の構成図である。 図4の動作説明図である。 従来の自己診断回路を有する角速度センサの概略の構成図である。
符号の説明
50 圧電振動子
52 X振動アーム
53 Z振動アーム
54−1a,54−1b〜54−4a,54−4b 駆動電極
55−1a,55−1b,55−2a,55−2b 検出電極
60,60A 自己診断回路
61,61A 制御回路
62−1,62−2 発振回路
62−1a,62−2a ループゲイン変更回路
63−1〜63−4 カウンタ
63−12,63−34 アップダウンカウンタ
64−1,64−2,64−1A,64−2A 判定回路
65 検出回路
65a 角速度検出出力端子
66 ゲート回路
67 自己診断用出力端子

Claims (3)

  1. 第1及び第2の駆動電極と、第1及び第2の検出電極と、前記第1及び第2の検出電極に併設された第3及び第4の駆動電極とを有し、前記第1及び第2の駆動電極に交流電圧が印加されると特定方向の振動が励起され、外部から角速度が加えられると前記第1及び第2の検出電極に前記角速度に応じた電荷が発生してコリオリ検出電流が出力され、且つ、前記第3及び第4の駆動電極に交流電圧が印加されると前記特定方向とは異なる方向の振動が励起されて前記角速度が加わった状態と等価な状態が得られ、前記第1及び第2の検出電極から前記コリオリ検出電流と同等の電流が出力される圧電振動子に対する自己診断回路であって、
    回路の動作を制御する制御回路と、
    前記制御回路によって制御される第1のループゲイン変更回路を有し、前記第1のループゲイン変更回路によりループゲイン変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振して前記第1及び第2の駆動電極を駆動する第1の発振回路と、
    前記制御回路によって計数タイミングが制御され、前記第1のループゲイン変更回路のループゲイン変更前の値で発振する前記第1の発振回路の発振周波を計数する第1のカウンタと、
    前記制御回路によって計数タイミングが制御され、前記第1のループゲイン変更回路のループゲイン変更後の値で発振する前記第1の発振回路の発振周波を計数する第2のカウンタと、
    前記第1及び第2のカウンタの計数値に対する判定を行う第1の判定回路と、
    前記制御回路によって制御される第2のループゲイン変更回路を有し、前記第2のループゲイン変更回路によりループゲイン変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振して前記第3及び第4の駆動電極を駆動する第2の発振回路と、
    前記制御回路によって計数タイミングが制御され、前記第2のループゲイン変更回路のループゲイン変更前の値で発振する前記第2の発振回路の発振周波を計数する第3のカウンタと、
    前記制御回路によって計数タイミングが制御され、前記第2のループゲイン変更回路のループゲイン変更後の値で発振する前記第2の発振回路の発振周波を計数する第4のカウンタと、
    前記第3及び第4のカウンタの計数値に対する判定を行う第2の判定回路と、
    前記第1及び第2の検出電極からの出力電流を検出する検出回路と、
    前記第1の発振回路の出力値、前記第1の判定回路の判定結果、前記第2の判定回路の判定結果、及び前記検出回路の検出結果に対するそれぞれの診断の一致を判定するゲート回路と、
    を備えたことを特徴とする自己診断回路。
  2. 第1及び第2の駆動電極と、第1及び第2の検出電極と、前記第1及び第2の検出電極に併設された第3及び第4の駆動電極とを有し、前記第1及び第2の駆動電極に交流電圧が印加されると特定方向の振動が励起され、外部から角速度が加えられると前記第1及び第2の検出電極に前記角速度に応じた電荷が発生してコリオリ検出電流が出力され、且つ、前記第3及び第4の駆動電極に交流電圧が印加されると前記特定方向とは異なる方向の振動が励起されて前記角速度が加わった状態と等価な状態が得られ、前記第1及び第2の検出電極から前記コリオリ検出電流と同等の電流が出力される圧電振動子に対する自己診断回路であって、
    回路の動作を制御する制御回路と、
    前記制御回路によって制御される第1のループゲイン変更回路を有し、前記第1のループゲイン変更回路によりループゲイン変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振して前記第1及び第2の駆動電極を駆動する第1の発振回路と、
    前記制御回路によって計数タイミングが制御され、前記第1のループゲイン変更回路のループゲイン変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振する前記第1の発振回路における各発振周波をアップダウン計数する第1のアップダウンカウンタと、
    前記第1のアップダウンカウンタの計数値に対する判定を行う第1の判定回路と、
    前記制御回路によって制御される第2のループゲイン変更回路を有し、前記第2のループゲイン変更回路によりループゲイン変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振して前記第3及び第4の駆動電極を駆動する第2の発振回路と、
    前記制御回路によって計数タイミングが制御され、前記第2のループゲイン変更回路のループゲイン変更前の値と変更後の値とでそれぞれ発振する前記第2の発振回路における各発振周波をアップダウン計数する第2のアップダウンカウンタと、
    前記第2のアップダウンカウンタの計数値に対する判定を行う第2の判定回路と、
    前記第1及び第2の検出電極からの出力電流を検出する検出回路と、
    前記第1の発振回路の出力値、前記第1の判定回路の判定結果、前記第2の判定回路の判定結果、及び前記検出回路の検出結果に対するそれぞれの診断の一致を判定するゲート回路と、
    を備えたことを特徴とする自己診断回路。
  3. 請求項1又は2記載の圧電振動子及び自己診断回路を備え、
    前記第1の発振回路により前記第1及び第2の駆動電極が駆動された状態で、前記圧電振動子に加わる角速度によって前記第1及び第2の検出電極から出力される前記コリオリ検出電流を、前記検出回路により検出して前記角速度を求めることを特徴とする角速度センサ。
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