JPH088359Y2 - 制動装置 - Google Patents

制動装置

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JPH088359Y2
JPH088359Y2 JP4711890U JP4711890U JPH088359Y2 JP H088359 Y2 JPH088359 Y2 JP H088359Y2 JP 4711890 U JP4711890 U JP 4711890U JP 4711890 U JP4711890 U JP 4711890U JP H088359 Y2 JPH088359 Y2 JP H088359Y2
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braking
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康隆 敦賀
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康隆 敦賀
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野: 本考案は簡単な構成の巻掛け式制動装置に関するもの
である。
従来の技術: 従来、機械装置における回転部に付設して、その回転
を停止させる手段として用いられているブレーキ装置に
ついては、種々の方式がある。なかでも最も一般的で比
較的制動力が容易に得られる形式としてバンドブレーキ
が汎用されている。このバンドブレーキとしては既に各
種文献によって周知の構造であるブレーキホイルの周面
に、巻廻されたブレーキバンドが緩められていて、制動
時にはそのブレーキバンドの両端を梃子リンクと連結さ
れて引き絞ることにより、ブレーキホイル周面に対して
ブレーキバンドを強く巻き付けられた状態となって摩擦
力の増加により制動される構成になっている。もつと
も、この種のブレーキ装置は比較的低速で回転する回転
部に付設されて、効果的に使用されている。
解決しようとする課題: しかしながら、従来の制動装置においては、回転体
(ブレーキホイル)に対して静止するバンド状制動片を
押し付けることになるので、その制動力は押し付ける力
の大きさに比例し、したがつて大きい制動力を得るには
大きな押し付け力(バンドブレーキの場合、締め付け
力)が必要となる。そのために制動力を加減するには、
押し付け力、すなわちブレーキバンドによる締め付け力
を加減することになり、回転体を所要の位置で停止させ
ようとして制動する場合、その調節には可なりの熟練度
が要求されることになる。当然大きな慣性が生じない範
囲での回転運動をする回転体を所要の位置に停止させよ
うとする場合、その所要位置に目的回転体の特定箇所を
停止させようとする操作を行うには、制動操作を感覚的
に調節して行うことになるので、経験による技術力を必
要としている。
本考案では、制動押圧力が一定であっても制動機能が
発揮できる制動面の範囲を加減できるようにして、制動
力が自由に調節可能な構成とし、小さな制動付加力で大
きな制動力が得られるようにした制動装置を提供するこ
とにある。
課題を解決するための手段: 本考案は、バンド式制動装置において、回転軸に取り
付く制動輪は周面にV形溝を備え、これに対して制動ア
ームは、基端を機体等にピン支持されて前記制動輪の外
周の少なくとも1/4周以上の範囲を囲うように彎曲形成
されて、自由端に制動力付勢器が付設され、かつ該制動
力付勢器の近傍に制動解除器が配設され、当該制動アー
ムの内側面には、前記制動輪のV形溝に係合する断面形
状をしたゴム質の制動帯を、基端部でのみ固着付設し、
制動アームの両端間に、任意位置で固定できるようにし
て前記制動帯の外側面に制動力点を付与する制動調節片
を付したことを特徴とする制動装置である。
作用: このように構成された本考案装置は、回転機械の駆動
軸などに取り付けるに際し、制動アームは付設された制
動帯の自由端が制動輪の回転方向に向くようにして基端
を機体等に枢着して設置する。
制動アームに付した制動調節片は、その取付位置を任
意に設定できるようにしてあるので、V形溝を備えた制
動輪と制動アームに付されている制動帯との制動時にお
ける接触開始点(制動アームの枢支点から延長した線が
制動輪の外周に対する接線とほぼ合致する位置)から制
動輪の回転方向に適宜回転角変位した位置に固定するこ
とで、回転軸を制動停止させる際、制動アームに引き付
け力が加えられると、該制動アーム基端部に端部を固定
された制動帯は、制動輪との接触開始点から当該制動調
節片による押圧位置までがまず積極的に制動輪の溝部に
強く押し付けられ、ついで該制動帯の残りの自由端まで
の部分は次第に制動輪の回転方向へ巻き込まれるように
作用し、結果的に大きな制動力が得られることになる。
そしてこの制動力によって制動輪、すなわち回転軸の
回転速度が低下するにしたがつて、制動帯の巻き込まれ
る力も弱くなるので、その後は前記積極制動部での制動
力が作用して、緩やかに停止できることになる。
制動力を解除するには、制動アームに付加する引き付
け力を制動解除器の作動によって解除すれば、回転軸を
自由に回転させることができる。
したがつて、制動調節片の固定位置を変更して制動開
始点から遠ざけると初期の制動力が大きくなる、その逆
にすれば初期制動力が小さくなるので、この制動調節片
の固定位置を調節することにより、制動停止条件を任意
に設定できるのである。
考案の効果: 本考案の制動装置は、上記したように簡単な構成で、
制動帯と制動輪とが楔状の制動機構部にて制動力を得ら
れるようにすると同時に、制動帯が摩擦力によって回転
方向に巻き込まれるようにしたことで、自動的に二次制
動力が作用し、しかも制動作用によつて回転速度が低下
すると二次側の制動力が減じるから、急激な停止になら
ず緩衝されつつ停止でき、かつその一次制動力の付加条
件が任意に設定できるようにされたものであるから、比
較的低速回転での制動装置として実用的効果大であると
言える。
実施例: 以下本考案装置を一実施例について図面により説明す
れば、次の通りである。
第1図ないし第3図に示すように、本考案の制動装置
10は回転軸1に固着された制動輪11と、基端を機体等に
枢支されて制動輪11に対し制動力を加えるようにした制
動帯18が付設されている制動アーム15と、この制動アー
ム15に制動力を付勢するための制動力付勢器20と、その
制動力を解除するための制動解除器25と、制動アーム15
に装着する制動調節片30とで構成されている。
制動輪11は、周囲にV形溝12を備えた所要直径のもの
である。
制動アーム15は、平鋼を第1図にて示すように、取付
ボス16を備えた基端部から適宜寸法はなれた位置より中
間円弧部15′が前記制動輪11の半径よりも大きい半径で
少なくとも制動輪11の1/4周を囲むよう彎曲形成され、
自由端部15″側は制動輪11の半径方向に適宜長さ延びた
状態に形成されており、取付ボス16に設けられた取付孔
16′に枢支ピン17を挿通して機体等(図示せず)に取り
付けるようにしてある。この制動アーム15には、前記制
動輪11のV形溝12に係合する断面台形のゴム質材にて形
成された制動帯18が、一端を制動アーム15の基端側で固
着して、他端はフリーの状態で制動アーム15の内側面に
沿って付されている。また、制動アーム15の自由端部1
5″には、先端側に、機体等に一端を固着した制動力付
勢器20として引張ばねの他端が連結してある。この制動
力付勢器20に近接して制動輪11側位置には、機体等に付
設のブラケツト2を介して制動解除器25が配設され、こ
の制動解除器25としてはたとえば電磁石25′の可動鉄芯
25″端に押し片26を付し、これが通電励磁時制動アーム
15の自由端部15″を前記引張ばね21による引き寄せ力に
抗して突き出し、制動帯18が制動輪11のV形溝12との接
触力を緩めるようになっている。この電磁石25′への通
電・通電停止等は別位置に設けた制御盤側で行われるよ
うに操作スイッチと接続しておく。
制動力調節片30は、制動アーム15の円弧部15′にて、
該制動アーム15の内外両側面を挟んで任意位置にて固定
できるようにした細幅の2片からなり(これに限定され
ない)、制動アーム15の内側に位置する押圧部片31が、
制動時、制動帯18の制動アーム15に沿う背面に当接し
て、制動帯18の制動輪11V形溝12に対する接触開始点a
(制動アームの枢支点から延長した線が制動輪の外周に
対する接線とほぼ合致する位置)から、当該制動力調節
片30の押圧部片31による押圧力が付加されるまでの区間
の回転角αが制動帯18による積極的な制動部となるよう
にしてある。なお、この制動力調節片30は制動アーム15
を挟んで外側からの押しねじによつて所望の位置で固定
できるようにして、制動帯18の背面に対して当接するよ
うになっておれば、上記例と異なる形状であってもよ
い。
このように構成された制動装置10は、回転駆動部に付
設するに際して、第1図で示すように、制動帯18の自由
端側が制動輪11の回転方向に向くようにして制動アーム
15を配設しておく。
制動装置10が作動せず、回転軸1が回転状態に保つに
は、第3図にて示すように、制動解除器25の電磁石25′
を通電励磁して、可動鉄芯25″に取り付く押し片26が制
動アーム15の自由端部15″を引張ばね21力に抗して押
し、該制動アーム15を制動輪11から遠ざけるようにして
付された制動帯18と制動輪11のV形溝12との接触を解く
ようにしておく。この場合制動帯18が制動輪11に多少接
触することがあっても、制動帯18は遊動して回転に影響
を与えることはない。
回転軸1を制動停止させるには、制動解除器25の作動
を停止することにより、制動力付勢器20の引張ばね21力
が制動アーム15に加えられるので、該制動アーム15は枢
支ピン17を基点として制動輪11側に引き寄せられる。す
ると、制動アーム15に付された制動帯18が回転する制動
輪11のV形溝12に押し付けられ、制動帯18はその接触開
始点aから予め位置設定されている制動力調節片36によ
る押圧点Aまでの回転角αの区間が積極的に制動輪11に
押し付けられる。即ち、制動帯18は制動輪11のV形溝12
に対して楔状に係合することになるから、制動アーム15
の円弧部15′内側面15a全体が制動輪11側に引き寄せら
れると同時に、制動力調節片30の押圧部片31部で制動帯
18に対して集中した強い押圧力が加えられ、しかも制動
帯18は自由端が制動輪11の回転方向に向けられているか
ら、前記押圧部片31による押圧点A以後が次第に摩擦力
を増して巻き込まれることになり、先の回転角αの区間
が一次制動部として、そしてそれ以後が二次制動部とし
て作用し、結果的に小さな制動押圧力で大きな制動力が
得られることになる。
やがて回転速度が低下すると、前記二次制動部側の制
動帯18巻き込み力が次第に弱まり、一次側における制動
力になつて、急速に制動停止されることなく、緩やかに
停止する。
したがって、制動アーム15上に配した制動力調節片30
の固定ねじを緩めて、当該制動アーム15の円弧状になつ
た部分で所要の位置に移動させて固定することにより、
制動力を自由に調節することができる。なお、制動時前
記したように、制動押圧力の作用点とばねによる力点と
の比を大きくとらなくとも、効果的に制動力が得られる
から、制動力付勢器20としてのばね力も強力にしなくと
もよく、したがつて、制動解除器25も小容量のもので目
的が達成できる。
本考案装置は、上記したように簡単な構成で効果的に
制動力を付加できるので、比較的低速で回転する装置に
組込んで、回転部の特定箇所を所定位置に停止させるよ
うな場合に使用して有効である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案制動装置の一実施例を示し、第1図は制動
状態での平面図、第2図は第1図のII−II視断面図、第
3図は制動力を解除した状態での平面図である。 1…回転軸、2…ブラケツト 10…制動装置、11…制動輪 12…V形溝、15…制動アーム 15′…円弧部、15″…自由端部 16…取付ボス、17…枢支ピン 18…制動帯、20…制動力付勢器 25…制動解除器、25′…電磁石 25″…可動鉄芯、26…押し片 30…制動力調節片、31…押圧部片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バンド式制動装置において、回転軸に取り
    付く制動輪は周面にV形溝を備え、これに対して制動ア
    ームは、基端を機体等にピン支持されて前記制動輪の外
    周の少なくとも1/4周の範囲を囲うように彎曲形成され
    て、自由端に制動力付勢器が付設され、かつ該制動力付
    勢器の近傍に制動解除器が配設され、当該制動アームの
    内側面には、前記制動輪のV形溝に係合する断面形状を
    したゴム質の制動帯を、基端部でのみ固着付設し、制動
    アームの両端間に、任意位置で固定できるようにして前
    記制動帯の外側面に制動力点を付与する制動調節片を付
    したことを特徴とする制動装置。
JP4711890U 1990-05-02 1990-05-02 制動装置 Expired - Lifetime JPH088359Y2 (ja)

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FR2909043B1 (fr) * 2006-11-24 2009-11-27 Conception & Dev Michelin Sa Chaine cinematique pour vehicule a propulsion electrique.
US8146452B2 (en) * 2007-11-12 2012-04-03 Heidelberger Druckmaschinen Ag Apparatus for driving a roller of a printing press and printing press having the apparatus

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