JPH08831B2 - セファロスポリンの精製法 - Google Patents

セファロスポリンの精製法

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JPH08831B2
JPH08831B2 JP60206232A JP20623285A JPH08831B2 JP H08831 B2 JPH08831 B2 JP H08831B2 JP 60206232 A JP60206232 A JP 60206232A JP 20623285 A JP20623285 A JP 20623285A JP H08831 B2 JPH08831 B2 JP H08831B2
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收 吉野
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、次の化学式 で表われる化合物(シン異性体)またはその塩を精製法
に関する。
〔従来の技術〕
優れた抗菌スペクトルを有し、グラム陽性菌およびグ
ラム陰性菌に優れた抗菌活性を示す抗菌剤として有用な
化学式〔I〕で表わされる化合物(シン異性体)および
その塩並びにそれらの製造法としては、特開昭57−9959
2号で開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これを工業的に実施するには、さらに
優れた精製法が求められていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意研究を重
ねた結果、化学式〔I〕で表わされる化合物(シン異性
体)またはその塩をジオキサンで処理して化学式〔II〕
で表われるジオキサンの付加化合物(シン異性体)と
し、ついで、ジオキサンを脱離すれば、工業的に容易に
かつ高純度の化学式〔I〕で表わされる化合物(シン異
性体)またはその塩が高収率で得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。
以下、本発明を詳細に説明する。
化学式〔I〕で表わされる化合物(シン異性体)の塩
としては、従来ペニシリンおよびセファロスポリン系係
合物の分野で周知の塩基性基または酸性基における塩が
挙げられる。塩基性基における塩としては、たとえば、
塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸などの鉱
酸との塩;シュウ酸、コハク酸、ギ酸、トリクロロ酢
酸、トリフルオロ酢酸などの有機カルボン酸との塩;メ
タンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、トルエン−2−スルホン酸、トルエン−4−スルホ
ン酸、メシチレンスルホ酸(2,4,6−トリメチルベンゼ
ンスルホン酸)などのスルホン酸との塩が挙げられ、ま
た酸性基における塩としては、たとえば、ナトリウム、
カリウムなどのアルカリ金属との塩;カルシウム、マグ
ネシウムなどのアルカリ土類金属との塩;アンモニウム
塩;トリエチルアミン、トリメチルアミン、アニリン、
N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、ジシクロヘキシル
アミンなどの含窒素有機塩基との塩が挙げられる。
つぎに、本発明方法の実施態様について説明する。こ
の発明の精製法を示せば、つぎの通りである。
(1) ジオキサン付加体の生成 化学式〔I〕で表わされる化合物(シン異性体)また
ほその塩を溶媒の存在下または不存在下に、ジオキサン
で処理することによって化学式〔II〕で表わされる化合
物(シン異性体)が得られる。
ここで使用される化学式〔I〕で表わされる化合物
(シン異性体)またはその塩はたとえば、特開昭57−99
592号および特開昭60−199894号などに記載の方法で得
られ、一旦、単離した後使用することもできるが、単離
することなくそのまま用いることもできる。溶媒として
は、特に限定されないが、たとえば、水とアセトニリル
などの親水性有機溶媒との混合溶媒が挙げられる。ここ
で使用されるジオキサンの量は、化学式〔I〕で表わさ
れる化合物(シン異性体)またはその塩に対して1〜10
倍モル量である。この処理は酸性下で行うことが好まし
く、最適にはpH2.5〜3.0である。また、この処理は15〜
30℃で、10分〜10時間実施すればよい。
(2) ジオキサンの脱離 化学式〔II〕で表わされる化合物(シン異性体)のジ
オキサンを脱離する方法としては、酸・塩基処理・溶媒
処理などを単独または組み合わせて使用する方法が挙げ
られ、具体的には、(i)化学式〔II〕で表わされる化
合物(シン異性体)を塩基を用いて常法により塩に変換
した後、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エチルなど
の有機溶媒でジオキサンを抽出除去し、pH2.5〜3.0でア
セトンを加えてアセトン付加体を得、ついでこのものを
メタノールで処理する方法。(ii)化学式〔II〕で表わ
される化合物(シン異性体)を酸(たとえば、塩酸な
ど)−有機溶媒の系にて処理し、酸付加塩(たとえば、
塩酸塩など)とした後、このものをアルコールもしくは
含水アルコールに溶解または懸濁させ、しかる後、脱酸
剤、たとえば、トリエチルアミン、ピリジン、プロピレ
ンオキサイドと反応させる方法。(iii)酸・塩基処理
を行う方法などがある。
(i)において用いられる塩基としては、アルカリ金
属の水酸化物、炭酸塩もしくは炭酸水素塩などの無機塩
基またはトリエチルアミン、ピリジンなどの有機塩基が
挙げられる。(ii)で用いられる有機溶媒としては、反
応に悪影響を与えない限りいかなるものでもよく、たと
えば、アセトン、アセトニトリル、エタノールなどが挙
げられる。(iii)で用いられる酸としては、塩酸、硫
酸などが挙げられ、また塩基としては、(i)と同様な
無機または有機の塩基が挙げられる。
〔発明の効果〕 かくして本発明の方法を実施することにより、高純度
の化学式〔I〕で表わされる化合物(シン異性体)また
はその塩を工業的に容易かつ高収率で得ることができ
る。
〔実施例〕
つぎに、本発明を参考例および実施例を挙げて説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
参考例1 (1) 水330mlに亜硝酸ナトリウム38.0gおよび3−オ
キソチオ酪酸−S−メチルエステル66.1gを加え、5〜
8℃で撹拌下に4N−硫酸210mlを30分を要して滴下す
る。滴下終了後、同温度で30分間反応させた後、反応液
を酢酸エチル500ml中に導入する。有機層を分取し、水5
00mlで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、
減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物を炭酸ナトリ
ウム106gを含む水溶液650mlに溶解させた後、メタノー
ル150mlを加える。この溶液にジメチル硫酸75.7gを15〜
20℃で滴下した後、同温度で2時間反応させる。つい
で、反応液を酢酸エチル1中に導入した後、有機層を
分取し、水300mlで洗浄した後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物
を減圧蒸留すれば、沸点80〜86℃/2mmHgを示す2−メト
キシイミノ−3−オキソチオ酪酸−S−メチルエステル
(シンおよびアンチ体の混合物)60.4g(収率68.9%)
を得る。
(2) 2−メトキシイミノ−3−オキソチオ酪酸−S
−メチルエステル(シンおよびアンチ体の混合物)10.0
gを1,4−ジオキサン150mlに溶解させ、ピリジニウムハ
イドロブロマイド・パーブロマイド20.1gを加えて、室
温で4時間反応させる。ついで、減圧下に溶媒を留去
し、得られた残留物に酢酸エチル100mlおよび水100mlを
加える。有機層を分取し、5%亜硫酸水素ナトリウム水
溶液100ml、水100mlおよび飽和食塩水100mlで順次洗浄
した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に
溶媒を留去すれば、4−ブロモ−2−メトキシイミノ−
3−オキソチオ酪酸−S−メチルエステル(シンおよび
アンチ体の混合物)11.6g(収率80.0%)を得る。
(3)(i) 4−ブロモ−2−メトキシイミノ−3−
オキソチオ酪酸−S−メチルエステル(シンおよびアン
チ混合物)50.0gをアセトン250mlに溶解させ、−25〜−
20℃でチオ尿素7.5gを1時間を要して加える。同温度で
2時間反応させ、析出晶を取した後、アセトン50mlで
洗浄すれば、2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−2−
チアゾリン−4−イル)−2−(シン)−メトキシイミ
ノチオ酢酸−S−メチルエステルの臭化水素酸塩30.9g
(収率47.5%)を得る。
IR(KBr)cm-1;νc=o 1650 (ii) 上の(i)で得られた液を減圧下に濃縮し、
得られた残留物を酢酸エチル200mlに溶解させる。つい
で、水200mlで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥する。0〜5℃で乾燥塩化水素2.0gを導入し、室温で
5時間反応させた後、水100mlで2回洗浄し、無水流酸
マグネシウムで乾燥する。減圧下に溶媒を留去し、得ら
れた残留物をアセトン120mlに溶解させ、−25〜−20℃
でチオ尿素3.0gを1時間を要して加える。同温度で2時
間反応させ、析出晶を取し、アセトン20mlで洗浄すれ
ば、2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−2−チアゾリ
ン−4−イル)−2−(シン)−メトキシイミノチオ酢
酸−S−メチルエステルの臭化水素酸塩10.1g(収率15.
5%)を得る。
IR(KBr)cm-1;νc=o 1650 (4) 2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−2−チア
ゾリン−4−イル)−2−(シン)−メトキシイミノチ
オ酢酸−S−メチルエステルの臭化水素酸塩20.0gを無
水塩化メチレン100mlに懸濁させ、0〜5℃で塩素8.6g
を含む無水塩化メチレン溶液100mlを10分を要して滴下
する。ついで、同温度で30分間反応させた後、析出晶を
取し、無水塩化メチレン20mlで2回洗浄すれば、融点
120〜122℃(分解)を示す2−(2−アミノ−4−ヒド
ロキシ−2−チアゾリン−4−イル)−2−(シン)−
メトキシイミノ酢酸クロリドの臭化水素酸塩14.6g(収
率75.7%)を得る。
IR(KBr)cm-1;νc=o 1780 実施例1 (Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
2−メトキシイミノ酢酸7.12gをアセトニトリル25mlに
懸濁させ、18〜22℃でトリ−n−ブチルアミン6.89gを1
0分間で滴化した後、同温度で15分間撹拌する。つい
で、8〜12℃でジエチルホスホロクロリデート6.42gを1
0分間で滴下した後、18〜22℃で1時間反応させる。
一方、7β−アミノ−3−〔(5−メチル−2H−テト
ラゾール−2−イル)メチル〕−Δ−セフェム−4−
カルボン酸10.00gを水30mlに懸濁させ、3〜7℃で20%
炭酸ナトリウム水溶液(3.71N)18.2mlを10分間を要し
て滴下し、溶解させる。ついで、これに上で得られた反
応液を3〜7℃で1時間を要して滴下し、同温度でさら
に2.5時間反応させる。なお、反応液のpHが6.0以下にな
ったときは20%−炭酸ナトリウム水溶液でpH6.0〜6.2に
調整し反応を行う。反応終了後、20℃まで30分かけて昇
温し、濃塩酸でpH3.5に調整する。ついで、活性炭500mg
を添加し、18〜22℃で10分間撹拌した後、セライト過
し、滓を60%アセトニトリル10mlで洗浄する。得られ
た液を濃塩酸でpH2.7に調整し、23〜27℃でジオキサ
ン16mlを加えて同温度で2時間撹拌し、さらに18〜22℃
で1時間撹拌する。得られた結晶を取すれば、融点18
3〜185℃(分解)を示す7β〔(Z)−2−(2−アミ
ノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノアセト
アミド〕−3−〔(5−メチル−2H−テトラゾール−2
−イル)メチル〕−Δ−セフェム−4−カルボン酸の
ジオキサン付加体15.04g(78.6%)を得る。
IR(KBr)cm-1;νc=o 1770,1675〜1610 NMR(d6−DMSO)δ値; 2.47(3H,s,−CH3),3.46(2H,bs,C2−H),3.58(8
H,s, 3.86(3H,s,−OCH3),5.15(1H,dJ=5Hz,C6−H),5.64
(2H,bs,C3−CH2),5.83(1H,dd,J=5Hz,8Hz,C7−H),
6.74(1H,s,チアゾールC5−H),7.15(3H,bs,−NH3 ,
9.59(1H,d,J=8Hz,−CONH−) 実施例2 7β−アミノ−3−〔(5−メチル−2H−テトラゾー
ル−2−イル)メチル〕−Δ−セフェム−4−カルボ
ン酸10.00gを無水塩化メチレン100mlに懸濁させ、0〜
5℃でトリメチルシリルクロリド9.16gを加え、さら
に、同温度でトリエチルアミン8.53gを30分を要して滴
下し、同温度で1時間反応させる。反応液を−30℃に冷
却し、2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−2−チアゾ
リン−4−イル)−2−(シン)−メトキシイミノ酢酸
クロリドの臭化水素酸塩12.87gを−30〜−20℃で10分間
を要して加えた後、0〜5℃で1.5時間反応させる。つ
いで、水50mlを加えて水層を分取した後、アセトニトリ
ル50mlを加える。炭酸ナトリウムでpH2.7に調整し、不
溶物を去した後、液にジオキサン16mlに加え、23〜
27℃で1時間、さらに18〜22℃で1時間撹拌する。得ら
れた結晶を取すれば、融点183〜185℃(分解)を示す
7β−〔(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔(5
−メチル−2H−テトラゾール−2−イル)メチル〕−Δ
−セフェム−4−カルボン酸のジオキサン付加体15.1
5g(79.2%)を得る。
なお、この化合物の物性(IR,NMR)は実施例1で得ら
れたものと一致した。
実施例3 (1) 7β−〔(Z)−2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−3
−〔(5−メチル−2H−テトラゾール−2−イル)メチ
ル〕−Δ−セフェム−4−カルボン酸のジオキサン付
加体10.00gを水25mlに懸濁させ、18〜22℃で炭酸水素ナ
トリウム1.48gを10分間を要して添加して溶解させる。
ついで、塩化メチレン50mlを加えて10分間撹拌した後、
水層を分取する。再び塩化メチレン50mlを加えて10分間
撹拌し、水層を分取する。ついで、アセトン38mlを加え
て2N−塩酸でpH5.0に調整し、活性炭500mgを添加して10
分間撹拌した後、セライト過する。滓をアセトン7m
lおよび水5mlの混合溶媒で洗浄し、液を23〜27℃で2N
−塩酸でpH2.7に調整した後、同温度で30分間、さらに1
8〜22℃で30分間撹拌する。得られた結晶を過し、50
%−アセトン5mlおよび水15mlで2回ずつ順次洗浄した
後乾燥すれば、融点149〜153℃(分解)を示す7β−
〔(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
2−メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔(5−メチ
ル−2H−テトラゾール−2−イル)メチル〕−Δ−セ
フェム−4−カルボン酸の1/4アセトン付加体6.86g(収
率78.9%)を得る。
IR(KBr)cm-1;νc=o 1770,1690〜1610 NMR(d6−DMSO)δ値; 2.09(1.5H,s,1/4アセトン),2.47(3H,s,−CH3),3.
47(2H,bs,C2−H),3.85(3H,s,−OCH3),5.15(1H,d,
J=5Hz,C6−H),5.41(3H,bs,−NH3 ,5,64(2H,bs,C3
−CH2),5.81(1H,dd,J=5Hz,8Hz,C7−H),6.71(1H,
s,チアゾールC5−H),9.64(1H,d,J=8Hz,−CONH−) (2) (1)で得られた7β−〔(Z)−2−(2−
アミノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノア
セトアミド〕−3−〔(5−メチル−2H−テトラゾール
−2−イル)メチル〕−Δ−セフェム−4−カルボン
酸の1/4アセトン付加体5.00gをメタノール10mlに懸濁さ
せ、18〜22℃で1時間撹拌する。得られた結晶を取
し、メトノール3.8mlで洗浄した後乾燥すれば、7β−
〔(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
2−メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔(5−メチ
ル−2H−テトラゾール−2−イル)メチル〕−Δ−セ
フェム−4−カルボン酸4.00g(収率82.3%)を得る。
NMR(d6−DMSO)δ値; 2.57(3H,s,−CH3),3.47(2H,bs,C2−H),3.86(3
H,s,−OCH3),5.15(1H,d,J=5Hz,C6−H),5.65(2H,b
s,C3−CH2),5.81(1H,dd,J=5Hz,8Hz,C7−H),6.73
(1H,s,チアゾールC5−H),6.92(3H,bs,−NH3 ),9.
61(1H,d,J=8Hz,−CONH−) 実施例4 (1) 7β−〔(Z)−2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−3
−〔(5−メチル−2H−テトラゾール−2−イル)メチ
ル〕−Δ−セフェム−4−カルボン酸のジオキサン付
加体10.00gを90%エタノール30mlに懸濁させ、23〜27℃
で濃塩酸2.1mlを加えて溶解させ、活性炭1.00gを加えて
10分間撹拌する。ついで、セライト過し、滓を90%
−エタノール15mlで洗浄した後、液に濃塩酸2.1mlを
加えて23〜27℃で5時間撹拌する。得られた結晶を取
し、90%エタノール5mlで洗浄し乾燥すれば、融点156〜
158℃(分解)を示す7β−〔(Z)−2−(2−アミ
ノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノアセト
アミド〕−3−〔(5−メチル−2H−テトラゾール−2
−イル)メチル〕−Δ−セフェム−4−カルボン酸の
塩酸塩6.84g(収率75.2%)を得る。
IR(KBr)cm-1;νc=o 1770,1720,1680〜160 NMR(d6−DMSO)δ値; 2.48(3H,s,−CH3),3.61(2H,bs,C2−H),(3.9
9)3H,s,−OCH3),5.20(1H,d,J=5Hz,C6−H),5.68
(2H,bs,C3−CH2),5.81(1H,dd,J=5Hz,8Hz,C7−H),
6.41(3H,bs,−NH3 ),6.97(1H,s,チアゾールC5
H),9.95(1H,d,J=8Hz,−CONH−) (2) 7β−〔(Z)−2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−3
−〔(5−メチル−2H−テトラゾール−2−イル)メチ
ル〕−Δ−セフェム−4−カルボン酸の塩酸塩5.20g
を11mlのメタノールに溶解させ、25℃でプロピレンオキ
サイド1.17gを添加した後、23〜27℃で1.5時間撹拌す
る。得られた結晶を取し、メタノール3mlで2回洗浄
し乾燥すれば、7β−〔(Z)−2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド〕−3−〔(5−メチル−2H−テトラゾール−2−イ
ル)メチル〕−Δ−セフェム−4−カルボン酸3.61g
(収率74.7%)を得る。なお、この化合物の物性(NM
R)は、実施例3(2)で得られたものと一致した。
実施例5 7β−〔(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−
イル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−3−
〔(5−メチル−2H−テトラゾール−2−イル)メチ
ル〕−Δ−セフェム−4−カルボン酸のジオキサン付
加体3.50gを水21mlに懸濁させ、13〜17℃で炭酸水素ナ
トリウム520mlを10分間を要して加えて溶解させる。つ
いで、2N−塩酸でpH2.7に調整し、同温度で10分間撹拌
する。得られた結晶を取し、水5mlで2回洗浄し乾燥
すれば、7β−〔(Z)−2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−3
−〔(5−メチル−2H−テトラゾール−2−イル)メチ
ル〕−Δ−セフェム−4−カルボン酸2.35g(収率79.
4%)を得る。なお、この化合物の物性(NMR)は実施例
3(2)で得られたものと一致した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審判の合議体 審判長 橋岡 時生 審判官 田中 穣治 審判官 赤坂 信一 (56)参考文献 特開 昭52−83574(JP,A) 特開 昭56−61388(JP,A) 特開 昭57−99592(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の化学式 で表わされる化合物(シン異性体)〔I〕またはその塩
    を精製するに当り、化学式〔I〕で表わされる化合物を
    ジオキサンで処理して得られるジオキサン付加化合物
    (シン異性体)〔II〕 を単離し、ついでジオキサンを脱離させることを特徴と
    する化学式〔I〕で表わされる化合物(シン異性体)ま
    たはその塩の精製法。
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JPS5283574A (en) * 1976-01-01 1977-07-12 Lilly Co Eli Sephamandol salt crystal containing dioxane
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JPS6052755B2 (ja) * 1980-12-13 1985-11-21 富山化学工業株式会社 新規セファロスポリン類

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