JPH088269Y2 - 板状摺動絞弁式気化器 - Google Patents

板状摺動絞弁式気化器

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JPH088269Y2
JPH088269Y2 JP1986087147U JP8714786U JPH088269Y2 JP H088269 Y2 JPH088269 Y2 JP H088269Y2 JP 1986087147 U JP1986087147 U JP 1986087147U JP 8714786 U JP8714786 U JP 8714786U JP H088269 Y2 JPH088269 Y2 JP H088269Y2
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JP
Japan
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throttle valve
carburetor
sliding throttle
plate
rotating means
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Application number
JP1986087147U
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JPS62200137U (ja
Inventor
康雄 小野
仁 渡辺
省吾 橋本
Original Assignee
三國工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、板状の摺動絞弁がベアリング等の回転手段
に接触しながら摺動する板状摺動絞弁式気化器に関し、
特に摺動絞弁のすべり性を確保つつその摺動絞弁と気化
器本体との間の気密性を保てるようにした板状摺動絞弁
式気化器に関する。
[従来技術の説明] 従来から、レース用車両に用いられる気化器は、吸気
通路の吸入空気抵抗を小さくするために、摺動絞弁の形
状を板状にしたものが用いられている。この板状の摺動
絞弁は塵埃のつまり等によってその動きが重くなるとい
う欠点があった。しかも、多連装気化器において1枚の
板状摺動絞弁ですべての吸気通路を開閉させる場合に
は、その操作に大きな力を必要とするため、わずかな塵
埃によっても摺動絞弁の操作を不能にさせるおそれがあ
った。
この欠点を解消するために、例えば実公昭46-5375号
等に示されるように、ベアリングやローラ等の回転手段
を気化器本体に直接取付けたり、その回転手段を備えた
保持具を気化器本体に固定したりして、板状の摺動絞弁
をその回転手段に接触させながら摺動させるようにした
ものが提供されている。このように、摺動絞弁を回転手
段と接触させながら摺動させることによって、摩擦を軽
減させ、板状の摺動絞弁の摺動操作を円滑に行なわせる
ことができるようになった。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、ベアリングやローラ等の回転手段を板状の摺
動絞弁に接触させるとなると、回転手段の摺動絞弁との
接触先端部が、回転手段を保持する気化器本体の壁面や
保持具の壁面より摺動絞弁側に突き出した状態となる。
このため、摺動絞弁と気化器本体の壁面や保持具の壁面
との間に必然的に隙間ができ、この隙間から混合気がエ
ンジン側に漏れ出すという不具合があった。
[考案の目的] 本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、ベアリン
グやローラ等の回転手段を用いることによる摺動絞弁の
すべり性を確保すると共に、摺動絞弁と気化器本体等と
の間に生じていた従来の隙間を無くして、摺動絞弁と気
化器本体との間の気密性を保てるようにした板状摺動絞
弁式気化器を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 本考案は上記目的を達成するために、気化器本体に吸
気通路を形成し、その吸気通路を開閉するための板状の
摺動絞弁を気化器本体に摺動自在に取付け、その気化器
本体に前記摺動絞弁を接触する回転手段を取付けた板状
摺動絞弁式気化器において、前記気化器本体の回転手段
を取付けた面に、前記吸気通路の開口部の周囲を覆うフ
ッ素系樹脂被膜を吹き付けによって形成し、そのフッ素
系樹脂被膜の吸気通路の開口部の周囲を覆う表面を前記
回転手段と板状の摺動絞弁との接触面に合致させるよう
にした [作用] ベアリングやローラ等の回転手段の突出分とほぼ同じ
厚さのフッ素系樹脂被膜を、気化器本体の回転手段の取
付け面側に形成したので、このフッ素系樹脂被膜が摺動
絞弁と気化器本体との間の隙間を埋めて、それらの間の
気密性を保つことができる。また、このフッ素系樹脂被
膜は容易に削り取られる性質を有するので、ベアリング
やローラ等の回転手段が劣化してその厚さが変わったと
しても、フッ素系樹脂被膜が削られ、板状の摺動絞弁の
円滑な操作を妨げることなく、常に気密性を保持するこ
とができる [実施例] 次に本考案を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案に係わる板状摺動絞弁式気化器の要部
断面図、第2図は第1図に示す板状摺動絞弁式気化器に
おける気化器本体の要部斜視図である。エアファンネル
10と気化器本体12には、それぞれ同一軸方向に吸気通路
14及び吸気通路16が形成されている。これらエアファン
ネル10と気化器本体とを接合した状態において、その接
合位置に前記吸気通路14・16を垂直に横断する空間18が
形成され、この空間18内に板状の摺動絞弁20が装着され
る。この摺動絞弁20は図示しないアクセルと連動して空
間18内を摺動して、吸気通路14・16を開閉させるもので
ある。
前記摺動絞弁20が対面する前記気化器本体12の壁面22
には、2本の平行な溝24が形成され、その各溝24内には
複数個のベアリング26を備えたベアリングケース28が取
付けられる。各ベアリング26はベアリングケース28に形
成された複数個の穴30に挿入した各ピン32によって、ベ
アリングケース28内に回転自在に取付けられる。これら
ベアリングケース28は、前記エアファンネル10に一体に
形成された突出部34によって気化器本体12の壁面22から
外れないように押さえられている。
この気化器本体12の壁面22において、吸気通路16の入
口を囲む環状状態に、作動性と耐久性に優れ、しかも容
易に削れ易い材料から成る厚手の被膜36を形成する。こ
れらの諸要件を満たす被覆36の材料としては、フッ素系
樹脂が最も適している。このフッ素系樹脂の被膜36は、
吹き付けによって前記壁面22に形成する。このフッ素系
樹脂被膜36の厚みは、第1図に示すように、その先端が
ベアリング26の摺動絞弁20に接触する先端とほぼ同じ面
位置とになるように設定される。
このフッ素系樹脂を材料とする被膜36は、吹き付けに
よって形成される表面の平面度が粗いので、吹き付け後
に厚さを揃える表面加工が必要となる。この被膜36の厚
さを揃える加工としては、あらかじめ樹脂の厚さをベア
リング26の先端位置より高く形成し、その後、被膜36の
両側に取付けられたベアリング26上に沿って、刃物を圧
着移動させる。このように、刃物をベアリング26上を単
に圧着移動させることにより、被膜36の表面をベアリン
グ26と同一面にし、しかも表面を精度良く仕上げること
ができる。
なお、このフッ素系樹脂被膜36は、第2図において、
気化器本体12の吸気通路16を囲む環状の位置にのみ形成
したが、気化器本体12の壁面22の一対の溝24面のほぼ全
域にコーティングしてもよい。
なお、前記実施例においては、ベアリング26をベアリ
ングケース28に取付けたが、そのベアリングケース28を
気化器本体12に取付けたが、ベアリング26をピンを介し
て気化器本体12に直接取付けるようにしてもよい。
また、前記実施例においては、気化器本体12の壁面22
に溝を形成して、そこに直接ベアリングやローラ等の回
転手段を取付けたが、実公昭46-5375号等に示されるよ
うに、回転手段を備えしかも吸気通路の一部を形成した
保持部材を気化器本体とは別体に形成し、その保持部材
を気化器本体に固定するようにしてもよい。しかし、こ
の場合の保持部材は気化器本体と一体のものであるとみ
なしてもよい。この場合は、保持部材の摺動絞弁20に対
向する面の吸気通路の周囲に被膜36を形成する。
[考案の効果] 以上のように本考案に係わる板状摺動絞弁式気化器に
よれば、ベアリングやローラ等の回転手段が気化器本体
より突出したことによって形成される隙間に、その隙間
幅に相当する厚さのフッ素系樹脂被膜を気化器本体にコ
ーティングしたものである。従って、従来のような回転
手段を取付けた側の気化器本体の壁面と摺動絞弁との間
の隙間が無くなり、気密性の保持して混合気の漏れを無
くすことができる。
また、このフッ素系樹脂被膜は容易に削り取られる性
質を有するので、ベアリングやローラ等の回転手段が劣
化して板状の摺動絞弁の摺動位置が変化したとしても、
フッ素系樹脂被膜が削り取られることになり、摺動絞弁
の円滑操作を妨げることなく、常に気密性を保持するこ
とができる。
更に、本願考案では、フッ素系樹脂を気化器本体に吹
き付けることによって被膜を形成するようにしたので、
被膜を別部品として用意する場合と比べて、部品点数を
少なくする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係わる板状摺動絞弁式気化器の要部断
面図、第2図は第1図に示す板状摺動絞弁式気化器にお
ける気化器本体の要部斜視図である。 10……エアファンネル、12……気化器本体、14・16……
吸気通路、20……摺動絞弁、22……壁面、26……回転手
段、36……被膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】気化器本体に吸気通路を形成し、その吸気
    通路を開閉するための板状の摺動絞弁を気化器本体に摺
    動自在に取付け、その気化器本体に前記摺動絞弁と接触
    する回転手段を取付けた板状摺動絞弁式気化器におい
    て、前記気化器本体の回転手段を取付けた面に、前記吸
    気通路の開口部の周囲を覆うフッ素系樹脂被膜を吹き付
    けによって形成し、そのフッ素系樹脂被膜の吸気通路の
    開口部の周囲を覆う表面を前記回転手段と板状の摺動絞
    弁との接触面に合致させるようにしたことを特徴とする
    板状摺動絞弁式気化器。
JP1986087147U 1986-06-10 1986-06-10 板状摺動絞弁式気化器 Expired - Lifetime JPH088269Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS62200137U JPS62200137U (ja) 1987-12-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2525242Y2 (ja) * 1991-06-25 1997-02-05 株式会社ミクニ 板状摺動絞り弁式気化器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0216041Y2 (ja) * 1984-11-07 1990-05-01
JPS61147348U (ja) * 1985-03-05 1986-09-11

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JPS62200137U (ja) 1987-12-19

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