JPH0882358A - ギア伝達機構 - Google Patents

ギア伝達機構

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JPH0882358A
JPH0882358A JP21717094A JP21717094A JPH0882358A JP H0882358 A JPH0882358 A JP H0882358A JP 21717094 A JP21717094 A JP 21717094A JP 21717094 A JP21717094 A JP 21717094A JP H0882358 A JPH0882358 A JP H0882358A
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gear
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Seiji Okamoto
聖司 岡本
Shigeo Minamino
茂夫 南野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 太陽ギアと遊星ギアとを備えたギア伝達機構
において、遊星ギアの公転と、遊星ギアと噛み合う相手
ギアにモータからの回転の伝達とを確実に行う。 【構成】 第1太陽ギアg3を介して、モータからの回
転が第2太陽ギアg4に伝達されると、ギアg7と噛み
合うまでは、ウェーブワッシャー3の作用によって、第
1遊星ギアg5は公転を行う。ギアg7と噛み合うと、
第1ストッパー部材5によって、第1遊星ギアg5の公
転が規制される。そして、第2太陽ギアg4からの付与
される回転トルクが、ウェーブワッシャー3による回転
に対する負荷トルク以上になると、第1遊星ギアg5
は、回転を開始し、モーターMの回転をギアg7に伝達
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動源からのギア機構
へと伝達される回転の断続を行うギア伝達機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一対の互いに噛み合ったギアにお
いて、一方のギアが他方のギアの回転軸を中心として、
他方のギアの周囲を公転するギア機構、いわゆる振り子
ギア機構がある。この振り子ギア機構において、上記回
転軸に取付けられたギアは太陽ギアといわれ、上記回転
軸を中心として、上記太陽ギアと噛み合った状態で、そ
の周囲を公転するギアは遊星ギアといわれている。尚、
上記遊星ギアは、アーム部材に弾装されており、上記ア
ーム部材は、上記中心軸に対して回転自在に装着されて
いる。
【0003】上記のような振り子ギア機構をギア伝達機
構の一部とする場合、上記太陽ギアには、駆動モーター
からの回転が伝達されるようになっている。このとき、
上記駆動モーターが1方向に回転すると、この太陽ギア
と噛み合う上記遊星ギアは、ギア伝達機構の1つの被伝
達ギアと噛み合うまで1方向に公転を行う。そして、こ
の被伝達ギアと噛み合えば、上記遊星ギアは、公転を停
止して、この被伝達ギアに上記駆動モーターからの回転
を伝達していた。
【0004】一方、上記のような状態で上記駆動モータ
ーが上記の方向と逆方向に回転すると、上記遊星ギア
は、公転の方向が逆となって上記被伝達ギアから離れ、
駆動モーターから上記被伝達ギアに伝達される回転を切
断する。このように駆動モーターの回転方向を切換える
ことで、振り子ギアの遊星ギアの公転方向が切換わり、
駆動モーターとギア機構との断続が制御できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように遊星ギアがギア機構の上記伝達ギアと噛み合う振
り子ギア機構においては、遊星ギアが上記被伝達ギアに
噛み合った時点で公転が停止するようになっている。し
かし、駆動モーターのその後の回転動力は、なお上記遊
星ギアを公転させるように作用する。そのため、上記遊
星ギアが上記被伝達ギアに噛み込んでしまい、上記駆動
モーターに対して過負荷が掛かる、或いは遊星ギアが被
伝達ギアを乗り越えて、被伝達ギアから外れるという問
題が発生する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような問題解決の
ために、請求項1の発明は、回転駆動される第1回転ギ
アと、該第1回転ギアの軸に対し回転可能なアーム部材
と、上記第1回転ギアに噛み合うように該アーム部材に
回転可能に弾装された第2回転ギアと、上記アーム部材
の回転により第2回転ギアが他の機構の被伝達ギアと噛
み合った際に位置決めを行うためアーム部材に設けられ
たストッパー部材とより成ることを特徴としている。
【0007】又、請求項2の発明は、上記ストッパー部
材が、上記アーム部材に対して一体的に成形されている
ことを特徴としている。
【0008】又、請求項3の発明は、上記ストッパー部
材が、上記第2回転ギアと他の機構のギアと噛み合った
際に、他の機構のギアの中心軸と当接することを特徴と
している。
【0009】
【作用】以上のように請求項1の発明によれば、第2回
転ギアが他の機構の被伝達ギアと噛み合うまでは、第1
回転ギアが回転駆動すると、アーム部材に弾装されるこ
とによって回転に対する負荷トルクが掛かる第2回転ギ
アは回転を行うことなく、ストッパー部材を備えたアー
ム部材が回転を開始する。上記第2回転ギアが他の機構
の被伝達ギアと噛み合うと、上記アーム部材の回転は規
制される。このとき、上記第1回転ギアは、さらに回転
を続けようとするため、第2回転ギアには、上記負荷ト
ルク以上の回転トルクが掛かり、第2回転ギアが回転を
開始し、上記被伝達ギアに第1回転ギアの回転を伝達す
る。そして、上記第2回転ギアが他の機構の被伝達ギア
と噛み合う際、上記アーム部材に備えられたストッパー
部材は、第2回転ギアと上記被伝達ギアとが噛み合った
後における、上記アーム部材のそれ以上の回転を阻止す
る。
【0010】又、請求項2の発明によれば、ストッパー
部材を上記回動部材に対して一体的に成形することによ
って、ギア伝達機構の部品点数が増えることを防止でき
る。
【0011】又、請求項3の発明によれば、上記ストッ
パー部材が、上記第2回転ギアと他の機構の被伝達ギア
と噛み合う際に、この被伝達ギアの中心軸と当接するこ
とで、上記ストッパー部材が設けられたアーム部材のそ
れ以上の回転が阻止される。この結果、アーム部材に弾
装されている第2回転ギアの公転も規制される。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明を説明する。図
1は、実施例ギア伝達機構が備えられたギア群の結合関
係を示す図であり、図2は、実施例ギア伝達機構の詳細
を示す分解斜視図である。図3及び図4は、図2におけ
るギア伝達機構と被伝達ギアとの係合関係を示す斜視図
である。ギア伝達機構1は、軸7を中心として回転自在
な第1太陽ギアg3及び第2太陽ギアg4を備えてい
る。この第1太陽ギアg3と第2太陽ギアg4とは一体
的に成形されている。
【0013】上記第2太陽ギアg4は、第1遊星ギアg
5及び第2遊星ギアg6と噛み合っている。又、上記第
1遊星ギアg5及び第2遊星ギアg6には、各々軸部1
1、12が各々備えられており、これら軸部11、12
の先端には、係止部11a、12aが備えられている。
ウェーブワッシャー3、4を介して、上記軸部11及び
12が、アーム部材2の孔部2a及び2bに各々嵌め込
まれている。
【0014】上記ウェーブワッシャー3、4が、上記第
1遊星ギアg5及び第2遊星ギアg6と、上記アーム部
材2との間に弾装されることによって、上記ウェーブワ
ッシャー3、4は、上記第1遊星ギアg5及び第2遊星
ギアg6と、上記アーム部材2とを引き離す方向に付勢
力を生じる。しかしながら、上記軸部11、12の先端
に設けられた係止部11a、12aが、上記アーム部材
2と当接するため、上記第1遊星ギアg5及び第2遊星
ギアg6は、アーム部材2から抜け落ちないようになっ
ている。
【0015】又、このアーム部材2は、両端部に第1ス
トッパー部材5と第2ストッパー部材6とが一体的に成
形されている。そして孔部2cを軸7に挿入することに
よって、上記アーム部材2は軸7に対して回転自在とな
っている。
【0016】上記モータMが図1中時計方向に回転駆動
を行うと、モータギアg1及びギアg2を介して、第1
太陽ギアg3が図1中時計方向に回転を行う。この第1
太陽ギアg3の回転によって、第2太陽ギアg4も図1
中時計方向に回転する。このとき、上記第2太陽ギアg
4と噛み合う第1遊星ギアg5及び第2遊星ギアg6に
は、ウェーブワッシャー3、4による回転に対する負荷
トルクが掛かっている。
【0017】そのため、上記第1太陽ギアg3及び第2
太陽ギアg4にかかる回転力は、上記アーム部材2を図
3中時計方向へと回転させるように作用する。その結
果、第1遊星ギアg5及び第2遊星ギアg6は、自ら回
転することなく、図1中2点鎖線で示される位置から、
図1中(図3中)時計方向に公転を開始する。
【0018】上記のように各々の回転が規制された状態
で、第1遊星ギアg5及び第2遊星ギアg6は、図3に
示されるように第1遊星ギアg5がギアg7と噛み合う
まで公転を行う。第1遊星ギアg5とギアg7とが噛み
合うと、上記第1ストッパー部材5が軸10と当接し、
アーム部材2のそれ以上の回転が阻止される。この第1
ストッパー部材5と軸10とが当接した状態で、更に上
記第2太陽ギアg4が、モータMの回転駆動によって図
1中(図3中)時計方向に回転しようとすると、第1遊
星ギアg5には、第1ウェーブワッシャー3によって付
与される負荷トルク以上の回転トルクが付与される。
【0019】これによって第1遊星ギアg5は、ギアg
7と噛み合った状態で回転を開始し、モータMの回転
が、上記ギアg7に伝達される。ギアg7の回転は、図
1に示されるように、各ギアg8〜g11を介して、第
1出力ギアg12へと伝達される。尚、このとき第2遊
星ギアg6は、第2太陽ギアg4以外のギアとは噛み合
っていない状態で回転している。
【0020】上記のような状態から、上記モータMが、
図1中反時計方向に回転駆動すると、モータギアg1、
ギアg2及び第1太陽ギアg3を介して、第2太陽ギア
g6が図中反時計方向に回転する。この第2太陽ギアg
6の回転により、上記第1遊星ギアg5が、ギアg7か
ら離れて、モータMからギアg7への回転を切断する。
そして上記と同様にして、第1遊星ギアg5及び第2遊
星ギアg6は、回転を規制されながら第2太陽ギアg4
の周囲を図中反時計方向に公転する。
【0021】上記のように回転が規制された状態で、第
1遊星ギアg5及び第2遊星ギアg6は、図4に示され
るように第2遊星ギアg6がギアg13と噛み合うまで
公転を行う。第2遊星ギアg6とギアg13とが噛み合
うと、上記第2ストッパー部材6が軸9と当接し、アー
ム部材2の回動が規制される。この第2ストッパー部材
6と軸9とが当接した状態で、更に上記第2太陽ギアg
4が、モータMの回転駆動によって図1中反時計方向に
回転しようとすると、第2遊星ギアg6には、第2ウェ
ーブワッシャー4によって付与される負荷トルク以上の
回転トルクが付与される。
【0022】これによって第2遊星ギアg6は、ギアg
13と噛み合った状態で回転を開始し、モータMの回転
が、上記ギアg13に伝達される。ギアg13の回転
は、各ギアg14及びギアg15を介して、第2出力ギ
アg16へと伝達される。尚、このとき第1遊星ギアg
5は、第2太陽ギアg4以外のギアとは噛み合っていな
い状態で回転している。
【0023】尚、上記ストッパー部材を、遊星ギアと噛
み合う相手ギアの中心軸に当接させる代わりに、図1の
ようなギア群を備えたフレームに上記ストッパー部材を
受けるストッパー受けを備えるようにして、遊星ギアの
位置決めを行うようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、上記アー
ム部材の回転により第2回転ギアが他の機構の被伝達ギ
アと噛み合った際に位置決めを行うためアーム部材に設
けられたストッパー部材が、上記アーム部材のそれ以上
の回転を阻止する。その結果、第2回転ギアが被伝達ギ
アに噛み込むことが防止される。この噛み込みが防止さ
れることによって、上記第2回転ギアから上記被伝達ギ
アへの回転の伝達が円滑に行える。又、上記ギア伝達機
構に回転を伝達するモータに過負荷が掛かることがな
く、モータの発熱や、ギア伝達機構の故障を防止でき
る。
【0025】又、上記ストッパー部材と上記被伝達ギア
が支持される軸部とを当接させることで、上記軸部が回
転軸であっても、ストッパー部材をこの軸部に対して1
点で当接させれば、上記ストッパー部材は揺動しない。
そのため、上記ストッパー部材による、被伝達ギアに対
する第2回転ギアの位置決めが確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例ギア伝達機構を備えたギア群の
結合関係を示す図である。
【図2】本発明の実施例ギア伝達機構の詳細を示す分解
斜視図である。
【図3】本発明の実施例ギア伝達機構と他のギア機構の
被伝達ギアとの係合関係を示す斜視図である。
【図4】モータの回転方向切換後における、本発明の実
施例ギア伝達機構と他のギア機構の被伝達ギアとの係合
関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ギア伝達機構 2 アーム部材 3、4 ウェーブワッシャー 5 第1ストッパー部材 6 第2ストッパー部材 g3 第1太陽ギア g4 第2太陽ギア g5 第1遊星ギア g6 第2遊星ギア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される第1回転ギアと、該第1回
    転ギアの軸に対し回転可能なアーム部材と、上記第1回
    転ギアに噛み合うように該アーム部材に回転可能に弾装
    された第2回転ギアと、上記アーム部材の回転により第
    2回転ギアが他の機構の被伝達ギアと噛み合った際に位
    置決めを行うためアーム部材に設けられたストッパー部
    材とより成ることを特徴とするギア伝達機構。
  2. 【請求項2】上記ストッパー部材は、上記アーム部材に
    対して一体的に成形されていることを特徴とする請求項
    1記載のギア伝達機構。
  3. 【請求項3】上記ストッパー部材は、上記第2回転ギア
    と他の機構のギアと噛み合った際に、他の機構のギアの
    中心軸と当接することを特徴とする請求項1又は2記載
    のギア伝達機構。
JP6217170A 1994-09-12 1994-09-12 ギア伝達機構 Expired - Lifetime JP3058020B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283980A (ja) * 2006-06-30 2006-10-19 Brother Ind Ltd 振子ギア機構

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JPS58182049U (ja) * 1982-05-31 1983-12-05 アイワ株式会社 テープレコーダ等の回転駆動切換装置
JPS6089452U (ja) * 1983-11-25 1985-06-19 富士通株式会社 歯車機構

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