JPH11155042A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH11155042A
JPH11155042A JP9319622A JP31962297A JPH11155042A JP H11155042 A JPH11155042 A JP H11155042A JP 9319622 A JP9319622 A JP 9319622A JP 31962297 A JP31962297 A JP 31962297A JP H11155042 A JPH11155042 A JP H11155042A
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gear
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rotation transmission
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昌晴 岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転伝達路切換え機構に遊星歯車機構を利用
したファクシミリ装置において、遊星歯車の公転による
回転伝達路の切換え安定性と従動歯車に噛み合った遊星
歯車の自転安定性とを向上させる。 【解決手段】 1つの駆動モータの回転運動を複数の機
能部に分配する回転伝達路切換え機構に遊星歯車機構を
採用する。遊星歯車機構は、太陽歯車と、その太陽歯車
に噛み合う遊星歯車11、その遊星歯車11の支軸10
を取り付けた揺動アーム7とを有する。揺動アーム7と
遊星歯車11との間に、支軸10に嵌合したコイルスプ
リング71を圧縮状態で挟み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装
置、特に1つの駆動モータの回転運動を複数の機能部に
分配する回転伝達路切換え機構に遊星歯車機構が利用さ
れているファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−24602号公報や特開平7
−230224号公報にファクシミリ装置に関する記載
がある。また、ファクシミリ装置のプリンタ側の給紙ロ
ーラやスキャナ側の給紙ローラに対して1つの駆動モー
タの回転運動を分配するための回転伝達路切換え機構に
遊星歯車機構を利用し得ることが特開平7−12588
1号公報に記載されている。
【0003】一般的な遊星歯車機構は、太陽歯車に遊星
歯車を噛み合わせたものであり、太陽歯車が回転する
と、遊星歯車がその太陽歯車とは反対方向に自転しなが
らその太陽歯車の回転方向に見合う方向に公転する。し
たがって、この遊星歯車機構を利用して回転伝達路切換
え機構を構成するためには、遊星歯車の公転方向の片側
又は両側に回転伝達路の始部を形成する従動歯車を配備
しておき、駆動モータによって太陽歯車の回転方向を正
方向又は逆方向に切り換えることにより、遊星歯車の公
転を通じてその遊星歯車を従動歯車に噛み合わせたりそ
の従動歯車から離反させたりすればよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、遊星歯車機
構において、太陽歯車に外歯歯車を用い、その太陽歯車
の中心軸に揺動自在に揺動アームを取り付け、その揺動
アームの自由端に支軸を介して遊星歯車を取り付けられ
たものでは、その遊星歯車の自転を阻止するような負荷
が小さ過ぎると、太陽歯車が回転したときに遊星歯車が
自転してしまってその公転が円滑に行われなくなり、回
転伝達路の切換え安定性が得られない。
【0005】この点を解決するために、揺動アームの自
由端と遊星歯車の周方向の所定箇所との間に板ばねを挾
み込み、その板ばねの弾性で遊星歯車に一定の小さな負
荷を与えておくことが考えられる。しかしながら、その
ようにすると、遊星歯車の周方向の1箇所だけにその板
ばねの負荷が加わって遊星歯車が偏荷重を受け、遊星歯
車が上記従動歯車に噛み合ったときの自転の安定性が損
なわれるおそれがある。また、揺動アームの自由端と遊
星歯車との間に挾み込んだ板ばねの位置ずれを防ぐため
に揺動アーム側に板ばねの固定部を設けておかねばなら
ないので、揺動アームの構造が複雑になるという問題が
ある。
【0006】本発明は以上の事情や問題に鑑みてなされ
たものであり、回転伝達路切換え機構に遊星歯車機構を
利用しているにもかかわらず、遊星歯車の公転による回
転伝達路の切換え安定性が向上し、同時に、遊星歯車に
偏荷重が加わりにくくなるような工夫を講じることによ
って、回転伝達路の始部を形成する従動歯車に噛み合っ
た遊星歯車の自転安定性が損なわれなくなる回転伝達路
切換え機構を備えたファクシミリ装置を提供することを
目的とする。
【0007】また、本発明は、遊星歯車機構の揺動アー
ムの構造に複雑化をきたさない回転伝達路切換え機構を
備えたファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のフ
ァクシミリ装置は、1つの駆動モータの回転運動を複数
の機能部に分配する回転伝達路切換え機構を備え、この
回転伝達路切換え機構が、上記駆動モータによって駆動
される太陽歯車と、この太陽歯車の中心軸に揺動自在に
取り付けられた揺動アームと、この揺動アームの自由端
に具備された軸受孔部に支軸を介し回転自在に取り付け
られて上記太陽歯車に噛み合う遊星歯車と、この遊星歯
車の公転方向に配備されて上記機能部に対する回転伝達
路の始部を形成しかつ上記遊星歯車に噛合い可能な従動
歯車とからなり、上記支軸に嵌合されたコイルスプリン
グが圧縮状態で上記揺動アームの自由端と上記遊星歯車
との間に挟み込まれている、というものである。
【0009】この構成であると、コイルスプリングの復
帰力によって遊星歯車に一定の負荷が加わるので、太陽
歯車が回転したときに遊星歯車が公転せずに自転すると
いう事態が生じなくなり、そのことが遊星歯車の公転に
よる回転伝達路の切換え安定性を向上させることに役立
つ。また、コイルスプリングが遊星歯車を支えている支
軸に嵌合されているので、そのコイルスプリングの復帰
力が遊星歯車の周方向の全体に一様に加わってその遊星
歯車に偏荷重が加わりにくい。したがって、その遊星歯
車が従動歯車に噛み合ったときの遊星歯車の自転安定性
が向上する。さらに、コイルスプリングが遊星歯車を支
えている上記支軸に外嵌合されていることにより、その
支軸によってコイルスプリングの位置決めがなされるよ
うになる。そのため、コイルスプリングを位置決めする
ために揺動アームに特別に固定部を設ける必要がない。
【0010】ところで、ファクシミリ装置においては、
1つの駆動モータの回転運動を分配する機能部として、
給紙ローラを備えた送信部、受信部及びコピー部、カッ
タの作動軸を備えた記録紙切断部などがあり、これら4
つの機能部に上記駆動モータの回転運動を分配できるよ
うになっていることが望ましい。
【0011】このためには、請求項2に係る発明のファ
クシミリ装置のように、1つの駆動モータの回転運動を
4つの機能部に分配する回転伝達路切換え機構を備え、
この回転伝達路切換え機構が、上記駆動モータによって
駆動される太陽歯車と、この太陽歯車の中心軸に揺動自
在に取り付けられた第1揺動アーム及び第2揺動アーム
と、これらの各揺動アームのそれぞれの自由端に具備さ
れた軸受孔部に支軸を介し回転自在に取り付けられて上
記太陽歯車に噛み合う第1遊星歯車及び第2遊星歯車
と、上記第1遊星歯車の公転方向両側に配備されて各別
の2つの機能部に対する回転伝達路のそれぞれの始部を
形成しかつ上記第1遊星歯車に噛合い可能な一対の従動
歯車と、上記第2遊星歯車の公転方向両側に配備されて
各別の他の2つの機能部に対する回転伝達路のそれぞれ
の始部を形成しかつ上記第2遊星歯車に噛合い可能な他
の一対の従動歯車とからなり、上記第1遊星歯車に対応
する支軸に嵌合されたコイルスプリングが圧縮状態で上
記第1揺動アームの自由端と上記第1遊星歯車との間に
挟み込まれ、上記第2遊星歯車に対応する支軸に嵌合さ
れたコイルスプリングが圧縮状態で上記第2揺動アーム
の自由端と上記第2遊星歯車との間に挟み込まれてい
る、という構成を採用することができる。
【0012】このように構成しておけば、4つの機能部
を上記した送信部、受信部、コピー部、記録紙切断部に
振り分け、それらの各機能部に1つの駆動モータの回転
を分配することが可能である。
【0013】上記したファクシミリ装置においては、上
記支軸における上記揺動アームの上記軸受孔部との嵌合
部の両側にその嵌合部よりも径大な鍔形面が設けられて
いると共に、上記揺動アームが合成樹脂で作られ、か
つ、この揺動アームの上記軸受孔部に、上記嵌合部に対
して径方向に挿抜可能でその嵌合部の直径寸法よりも幅
寸法の小さなガイド孔が連設されていることが望まし
い。
【0014】このように構成されていると、揺動アーム
の軸受孔部やガイド孔が設けられている自由端に合成樹
脂に特有の弾力性が付与される。そのため、揺動アーム
のガイド孔を利用してその軸受孔部を遊星歯車が取り付
けられる支軸の嵌合部に径方向に挿入するだけで揺動ア
ームの軸受孔部に支軸を取り付けることができるように
なる。しかも、揺動アームの軸受孔部に支軸が取り付け
られると、その支軸の両側の鍔形面によってその支軸が
軸方向で確実に位置決めされる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るファクシミリ
装置に採用される遊星歯車機構の要部の分解斜視図、図
2は同要部の縦断面図、図3は回転伝達路切換え機構の
正面図である。
【0016】図3に示した回転伝達路切換え機構は、送
信部、受信部、コピー部、記録紙切断部の4つの機能部
を備えたファクシミリ装置に採用されるものの一例であ
る。同図の回転伝達路切換え機構においては、正逆回転
可能な1つの駆動モータMの回転軸1に駆動歯車2が固
着されている。また、この回転伝達路切換え機構に利用
されている遊星歯車機構が、駆動歯車2に噛み合った径
大な主歯車3に同軸に設けられている太陽歯車4と、そ
の太陽歯車4の中心軸5に揺動自在に取り付けられた第
1揺動アーム6及び第2揺動アーム7と、第1揺動アー
ム6の自由端に支軸8を介して回転自在に取り付けられ
て上記太陽歯車4に噛み合う第1遊星歯車9と、第2揺
動アーム7の自由端に支軸10を介して回転自在に取り
付けられて上記太陽歯車4に噛み合う第2遊星歯車11
とによって形成されている。
【0017】この遊星歯車機構において、太陽歯車4に
対する第1遊星歯車9と第2遊星歯車11との噛合い箇
所は、上記中心軸5を挟む両側に振り分けられている。
そして、第1遊星歯車9の公転方向Aの片側(正方向A
1側)に、受信部の給紙ローラ(不図示)につながる回
転伝達路の始部を形成する第1従動歯車12が配備さ
れ、その他側(逆方向A2側)に、記録紙切断部のカッ
タ作動軸(不図示)につながる回転伝達路の始部を形成
する第2従動歯車13が配備されている。一方、第2遊
星歯車11の公転方向Bの片側(正方向B1側)に、送
信部の給紙ローラ(不図示)につながる回転伝達路の始
部を形成する第3従動歯車14が配備され、その他側
(逆方向B2側)に、コピー部の給紙ローラ(不図示)
につながる回転伝達路の始部を形成する第4従動歯車1
5が配備されている。
【0018】上記遊星歯車機構において、駆動モータM
の回転軸1の正方向の回転が駆動歯車2を介して主歯車
3に伝えられると、太陽歯車4が正方向に回転する。逆
に、駆動モータMの回転軸1の逆方向の回転が駆動歯車
2を介して主歯車3に伝えられると、太陽歯車4が逆方
向に回転する。そして、太陽歯車4の正方向の回転によ
り第1遊星歯車9が正方向A1に公転して第1従動歯車
12に噛み合うと、第1遊星歯車9がその位置で自転す
るようになり、その自転が第1従動歯車12から受信部
の給紙ローラに伝わる。また、太陽歯車4の逆方向の回
転により第1遊星歯車9が逆方向A2に公転して第2従
動歯車13に噛み合うと、第1遊星歯車9がその位置で
自転するようになり、その自転が第2従動歯車13から
記録紙切断部のカッタ作動軸に伝わる。一方、太陽歯車
4の正方向の回転により第2遊星歯車11が正方向B1
に公転して第3従動歯車14に噛み合うと、第2遊星歯
車11がその位置で自転するようになり、その自転が第
3従動歯車14から送信部の給紙ローラに伝わる。ま
た、太陽歯車4の逆方向の回転により第2遊星歯車11
が逆方向B2に公転して第4従動歯車15に噛み合う
と、第2遊星歯車11がその位置で自転するようにな
り、その自転が第4従動歯車15からコピー部の給紙ロ
ーラに伝わる。
【0019】この遊星歯車機構には、第1遊星歯車9を
第1及び第2の各従動歯車12,13のいずれにも噛み
合わない中立位置に位置決めするための第1ストッパ機
構21と、第2従動歯車13に噛み合った第1遊星歯車
9をその位置に位置決めする第2ストッパ機構22と、
第2遊星歯車11が第4従動歯車15に噛み合わないよ
うに位置決めする第3ストッパ機構23と、第1遊星歯
車9と第2遊星歯車11との相対位置関係を規制する第
4ストッパ機構24とが付設されている。第1ストッパ
機構21は、軸31に揺動自在に取り付けられたレバー
32のコ字形の係合部33と第1揺動アーム6に一体に
設けられた突出部34との組合せでなる。第2ストッパ
機構22は、上記レバー32の先端部35と上記突出部
34に形成された係合部36との組合せでなる。第3ス
トッパ機構23は、上記レバー32と一体に設けられた
突出部37と第2揺動アーム7に設けられた係合片38
との組合せでなる。第4ストッパ機構24は、第1揺動
アーム6及び第2揺動アーム7のそれぞれの基部に設け
られた係合部39と被係合部40との組合せでなる。ま
た、上記レバー32や突出部37は、引張りコイルばね
41やソレノイド42によってその位置が制御される。
そして、第1〜第3の各ストッパ機構21〜23の動作
は、ファクシミリ装置の前面パネルに設けられた操作キ
ーを操作したときの上記ソレノイド42の状態によって
制御される。なお、第1〜第4の各ストッパ機構21〜
24の詳細な構成や動作については、本発明の目的の範
囲から逸脱するので、その詳細な説明を省略する。
【0020】図1及び図2に示したように、第2揺動ア
ーム7は、その基部に太陽歯車4の中心軸5に摺動回転
自在に嵌合される筒部51を有していると共に、その自
由端部に軸受孔部52を有しており、この軸受孔部52
にはガイド孔53が連設されている。したがって、この
軸受孔部52はガイド孔53を通じて第2揺動アーム7
の先端側に向けて開放している。これに対し、上記支軸
10は第2遊星歯車11と一体に形成されていて、その
軸方向の中間部に径小な嵌合部54を有し、この嵌合部
54の両側にその嵌合部54よりも径大な鍔形面55,
56が設けられている。ここで、上記ガイド孔53の幅
寸法aは上記嵌合部54の直径寸法dよりも少し小さく
なっている。したがって、第2揺動アーム7を合成樹脂
で成形してその自由端に合成樹脂に特有の弾力性が付与
しておくと、ガイド孔53を利用してその軸受孔部52
を上記支軸10の嵌合部54に径方向に挿入するだけで
第2揺動アーム7の軸受孔部52に支軸10を取り付け
ることができ、しかも、軸受孔部52に取り付けられた
支軸10は、その両側の鍔形面55,56によって軸方
向で確実に位置決めされるようになる。また、支軸10
から軸受孔部52を取り外すときには、ガイド孔53を
利用してその軸受孔部52を支軸10の嵌合部54から
径方向外側に引き抜けばよい。
【0021】第1揺動アーム6についても同様で、その
基部に太陽歯車4の中心軸5に摺動回転自在に嵌合され
る筒部を有していると共に、その自由端部に軸受孔部6
2を有しており、その軸受孔部62にはガイド孔63が
連設されている(図1参照)。また、図示していない
が、支軸8は第1遊星歯車9と一体に形成されていて、
その軸方向の中間部に径小な嵌合部を有し、この嵌合部
の両側にその嵌合部よりも径大な鍔形面が設けられてい
る。ガイド孔63の幅寸法は嵌合部の直径寸法よりも少
し小さくなっている。したがって、第1揺動アーム6を
合成樹脂で成形してその自由端に合成樹脂に特有の弾力
性が付与しておくと、ガイド孔63を利用してその軸受
孔部62を支軸8の嵌合部に径方向に挿入するだけで第
1揺動アーム6の軸受孔部62に支軸8を取り付けるこ
とができ、しかも、軸受孔部62に取り付けられた支軸
8は、その両側の鍔形面によって軸方向で確実に位置決
めされる。
【0022】図1及び図2において、71はコイルスプ
リングである。このコイルスプリング71は、第2遊星
歯車11の支軸10に嵌合されてその位置に位置決めさ
れていると共に、圧縮状態で第2揺動アーム7の自由端
と第2遊星歯車11との間に挟み込まれている。図示し
ていないが、第1遊星歯車9側においても同様に、コイ
ルスプリングが第1遊星歯車9の支軸8に嵌合されてそ
の位置に位置決めされていると共に、圧縮状態で第1揺
動アーム6の自由端と第1遊星歯車9との間に挟み込ま
れている。
【0023】そのため、コイルスプリング71の復帰力
によって第2遊星歯車11に一定の負荷が加えられるよ
うになり、太陽歯車4が回転したときに第2遊星歯車1
1が公転せずに自転するという事態が生じなくなる。し
たがって、第2遊星歯車11の公転による回転伝達路の
切換え安定性が向上する。また、コイルスプリング71
が第2遊星歯車11を支えている支軸10に嵌合されて
いるので、そのコイルスプリング71の復帰力が第2遊
星歯車11の周方向の全体に一様に加わってその第2遊
星歯車11に偏荷重が加わりにくくなり、その第2遊星
歯車11が第3従動歯車14や第4遊星歯車15に噛み
合ったときの第2遊星歯車11の自転安定性も向上す
る。第1遊星歯車9側のコイルスプリングによっても同
様の作用が奏される。なお、図1に示したようにコイル
スプリング71の両端部72,73を軸方向内方へ折り
曲げておくと、その両端部72,73が第2遊星歯車1
1や第2揺動アーム7に引っ掛かるおそれがないので、
それらの両端部72,73が引っ掛かって第2遊星歯車
11の自転安定性が損なわれるという事態を生じるおそ
れがなくなる。第1遊星歯車9側のコイルスプリングに
ついても同様である。
【0024】以上説明した実施形態では、太陽歯車4の
中心軸5に第1及び第2の揺動アーム6,7を取り付
け、それぞれの揺動アーム6,7に第1及び第2の遊星
歯車9,11を取り付けた事例を説明したけれども、本
発明には、揺動アームを1つだけ用い、その揺動アーム
に1つ又は2つの遊星歯車を取り付けたものも含まれ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明のファクシミリ装置によれば、遊
星歯車機構を採用した回転伝達路切換え機構による回転
伝達路の切換え安定性が向上し、同時に、回転伝達路の
始部を形成する従動歯車に噛み合った遊星歯車の自転安
定性が向上する。また、遊星歯車機構の揺動アームの構
造が簡単になるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファクシミリ装置に採用される遊
星歯車機構の要部の分解斜視図である。
【図2】同要部の縦断面図である。
【図3】回転伝達路切換え機構の正面図である。
【符号の説明】
4 太陽歯車 5 中心軸 6 第1揺動アーム 7 第2揺動アーム 8,10 支軸 9 第1遊星歯車 11 第2遊星歯車 12,13,14,15 従動歯車 53 ガイド孔 54 嵌合部 55,56 鍔形面 62,52 軸受孔部 71 コイルスプリング A,B 公転方向 M 駆動モータ a ガイド孔の幅寸法 d 嵌合部の直径寸法

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの駆動モータの回転運動を複数の機
    能部に分配する回転伝達路切換え機構を備え、この回転
    伝達路切換え機構が、上記駆動モータによって駆動され
    る太陽歯車と、この太陽歯車の中心軸に揺動自在に取り
    付けられた揺動アームと、この揺動アームの自由端に具
    備された軸受孔部に支軸を介し回転自在に取り付けられ
    て上記太陽歯車に噛み合う遊星歯車と、この遊星歯車の
    公転方向に配備されて上記機能部に対する回転伝達路の
    始部を形成しかつ上記遊星歯車に噛合い可能な従動歯車
    とからなり、 上記支軸に嵌合されたコイルスプリングが圧縮状態で上
    記揺動アームの自由端と上記遊星歯車との間に挟み込ま
    れていることを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 1つの駆動モータの回転運動を4つの機
    能部に分配する回転伝達路切換え機構を備え、この回転
    伝達路切換え機構が、上記駆動モータによって駆動され
    る太陽歯車と、この太陽歯車の中心軸に揺動自在に取り
    付けられた第1揺動アーム及び第2揺動アームと、これ
    らの各揺動アームのそれぞれの自由端に具備された軸受
    孔部に支軸を介し回転自在に取り付けられて上記太陽歯
    車に噛み合う第1遊星歯車及び第2遊星歯車と、上記第
    1遊星歯車の公転方向両側に配備されて各別の2つの機
    能部に対する回転伝達路のそれぞれの始部を形成しかつ
    上記第1遊星歯車に噛合い可能な一対の従動歯車と、上
    記第2遊星歯車の公転方向両側に配備されて各別の他の
    2つの機能部に対する回転伝達路のそれぞれの始部を形
    成しかつ上記第2遊星歯車に噛合い可能な他の一対の従
    動歯車とからなり、 上記第1遊星歯車に対応する支軸に嵌合されたコイルス
    プリングが圧縮状態で上記第1揺動アームの自由端と上
    記第1遊星歯車との間に挟み込まれ、上記第2遊星歯車
    に対応する支軸に嵌合されたコイルスプリングが圧縮状
    態で上記第2揺動アームの自由端と上記第2遊星歯車と
    の間に挟み込まれていることを特徴とするファクシミリ
    装置。
  3. 【請求項3】 上記支軸における上記揺動アームの上記
    軸受孔部との嵌合部の両側にその嵌合部よりも径大な鍔
    形面が設けられていると共に、上記揺動アームが合成樹
    脂で作られ、かつ、この揺動アームの上記軸受孔部に、
    上記嵌合部に対して径方向に挿抜可能でその嵌合部の直
    径寸法よりも幅寸法の小さなガイド孔が連設されている
    請求項1又は請求項2に記載したファクシミリ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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