JPH088233Y2 - 横型ブラインドにおけるスラットの組付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は横型ブラインドにおけるスラットの組付構
造に関するものである。

〔従来の技術〕 従来、横型ブラインドのスラットのラダーコードへの
取付方法の一種類として第８図に示すように例えばラダ
ーコード１への組み付け時に同ラダーコード１の縦糸２
間に二本ずつ平行に張設された横糸14a,14bの中間部を
上下に引っ繰り返してその両側に交差部15を形成し、そ
の交差部15間にスラット11を挿通するようにした方法が
ある。そして、第６図、第７図に示すようにスラット11
に設けられた三角形状あるいは四角形状の係止凹部12,1
3に第８図に示す縦糸２を係合させることにより、ラダ
ーコード１に対するスラット11の横ズレを防止するよう
にしたものがある。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところが、上記のようなスラット11において、第６図
に示すように係止凹部12が三角形状に形成されたスラッ
ト11ではその切欠縁が開口部に向かって段々広がってい
るので、縦糸２への係合操作は容易に行えるが、その係
合が外れてスラット11が横ズレし易いという問題があ
る。又、第７図に示すように係止凹部13が四角形状に形
成されたスラット11ではその切欠縁が側縁に対して垂直
になっているので、前記とは逆に係止凹部13と縦糸２と
の係合が外れにくくスラット11が横ズレしないが、ラダ
ーコード１への取付け時に係止凹部13が所望の縦糸２以
外にも係合し易いため、スラット11の組付け作業が煩雑
となるという問題がある。更には、第８図に示すように
スラット11の幅は両縦糸２間の距離とほぼ同じ大きさな
ので、両横糸14a,14bの交差部15間にスラット11を挿通
して同スラット11を両縦糸２間に位置させる作業が非常
に煩雑であるという問題もある。

この考案は上記問題点を解消するためになされたもの
であり、その目的はラダーコードに対しスラットを容易
に組付けることができる横型ブラインドにおけるスラッ
トの組付構造を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

この考案は上記の目的を達成するために、本考案では
２本の横糸が交差して張設されたラダーコードにスラッ
トを組付ける横型ブラインドにおけるスラットの組付構
造であって、スラットの一方のラダーコード係合位置よ
り更にスラット長手方向端部にスラットの幅方向の切欠
部を設け、該切欠部をスラットの長手方向端部に向かっ
て深くなるよう形成した構成としている。

〔作用〕

上記手段により、本考案ではスラット端部の切欠部を
横糸の交差部に係合させ、切欠部で交差部を一方の縦糸
側へ移動させることにより、同スラット端縁部を両縦糸
間に簡単に挿通可能となる。その後、スラットのラダー
コード係合位置がラダーコードに対応する位置まで到達
するようにスラットを移動させると、切欠部が長手方向
端部へ向かって深く（即ち、長手方向中央へ向かって浅
く）なるよう形成されていることにより、自動的にラダ
ーコードと切欠部との係合が自動的に解除される。従っ
て、スラットが極めて容易に組付けられる。

〔実施例〕

以下、この考案を具体化した一実施例を図面に基づい
て説明する。尚、前記従来と同一構成部分は同一番号を
付して説明する。

第２図、第３図に示すように、ラダーコード１の縦糸
２間には所定間隔毎に二本ずつの横糸3a,3bが交差した
状態で張設されている。

第１〜３図に示すように、この横糸3a,3b間に支持さ
れるスラット４はラダーコード１係合位置に係止凹部5,
6が形成され、同係止凹部5,6はスラット４の一方側縁の
両端付近に形成されている。各係止凹部5,6はそれぞれ
スラット４端部に向かって深くなるように切欠かれてい
る。そして、各係止凹部5,6は側縁に対して垂直に切欠
形成された縁が係合縁5a,6aとなり、斜めに切欠形成さ
れた縁が誘導縁5b,6bとなっている。

前記スラット４の一方の端部には前記係止凹部5,6と
ほぼ同形状の切欠部７が形成され、それによってスラッ
ト４端隅部に挿入片８が形成されている。又、切欠部７
はスラット４端部に向かって深くなるように設けられ、
側縁に対して斜めに切欠形成された縁が誘導縁7aとなっ
ている。

さて、このように構成されたスラット４をラダーコー
ド１に取付けるには、スラット４の端隅部に形成された
挿入片８を横糸3a,3b間において交差部９の一方へ挿入
して交差部９を切欠部７に係合させ、その切欠部７で交
差部９を一方の縦糸２近傍まで移動させると、スラット
４端縁の幅は実質的に両縦糸２の間隔より小さくなるた
め、横糸3a,3b間へのスラット４端縁の挿通が容易とな
る。そして、第２図に示すようにスラット４を横糸3a,3
b間に挿通して、同スラット４を水平方向に移動させる
と、縦糸２が切欠部７の誘導縁7aを乗り越えて一方の係
止凹部５内に位置するが、スラット４を更に水平方向に
移動させると、縦糸２は一方の係止凹部５の誘導縁5bを
乗り越えるとともに他方の係止凹部６の誘導縁6bに案内
されてその係止凹部６内に係止される。そして、前記と
同様にして第３図に示すように一方の係止凹部５にもラ
ダーコード１を係止することにより、スラット４を二本
のラダーコード１に取付けることができる。そして、こ
の状態ではスラット４が同スラット４長手方向に移動し
ようとしても各係止凹部5,6に係止された縦糸２のいず
れか一方が係止凹部5,6の係合縁5a,6aに確実に係合して
スラット４のラダーコード１に対する横ズレが確実に阻
止される。

以上のように、このスラット４の一端には切欠部７が
形成されており、その切欠部７を横糸3a,3bの交差部９
に係合させ、切欠部７で交差部９を一方へ移動させるこ
とによりスラット４を横糸3a,3b間に容易に挿通するこ
とができるとともに、同スラット４を縦糸２間に容易に
位置させることができるので、スラット４の横糸3a,3b
間への組込作業が非常に簡単である。そして、スラット
４には係合縁5a,6aと誘導縁5b,6bとよりなる係止凹部5,
6が係合縁5a,6aを外側にして互いに対向して設けられて
いるので、縦糸２を所定の係止凹部5,6に容易に係合さ
せることができるとともに、スラット４が水平方向に移
動しようとしてもいずれか一方の縦糸２が係合縁5a,6a
に確実に係合してその移動を確実に阻止することができ
る。

尚、この考案は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば第４図に示すように係止凹部5,6をスラット
４の一方側縁にだけではなく両側縁に設けたり、第５図
に示すように一方の係止凹部５をスラット４の一方側縁
に設けるとともに他方の係止凹部６をスラット４の他方
側縁に設けたりするなど、この考案の趣旨を逸脱しない
範囲で各部の構成を任意に変更して具体化することも可
能である。

〔考案の効果〕

以上詳述したように、本考案ではスラット端縁をラダ
ーコードに容易に挿通してスラットの組付け作業性を向
上させることができるという優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化した横型ブラインドのスラッ
トの一実施例を示す平面図、第２図はラダーコード及び
スラットを示す斜視図、第３図はその組立状態を示す斜
視図、第４図及び第５図はスラットの別例を示す平面
図、第６図及び第７図は従来のスラットを示す平面図、
第８図は従来のラダーコード及びスラットを示す斜視図
である。 ラダーコード１、スラット４、係止凹部5,6、切欠部
７。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】２本の横糸が交差して張設されたラダーコ
   ードにスラットを組付ける横型ブラインドにおけるスラ
   ットの組付構造であって、 スラット（４）の一方のラダーコード（１）係止位置よ
   り更にスラット（４）長手方向端部にスラット（４）幅
   方向の切欠部（７）を設け、該切欠部（７）をスラット
   （４）の長手方向端部に向かって深くなるように形成し
   たことを特徴とする横型ブラインドにおけるスラットの
   組付構造。