JPH0882304A - 流体圧パイロット弁 - Google Patents

流体圧パイロット弁

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Publication number
JPH0882304A
JPH0882304A JP21691594A JP21691594A JPH0882304A JP H0882304 A JPH0882304 A JP H0882304A JP 21691594 A JP21691594 A JP 21691594A JP 21691594 A JP21691594 A JP 21691594A JP H0882304 A JPH0882304 A JP H0882304A
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JP
Japan
Prior art keywords
fluid pressure
spool
coil spring
pressure chamber
push rod
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Application number
JP21691594A
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English (en)
Inventor
Kazunori Yoshino
和憲 吉野
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクチュエータのスピード変化等の違和感が
発生せず、良好な操作フィーリングが得られるようにす
ること。 【構成】 パイロット流体圧源に連通された第1の流体
圧室と、制御弁のパイロットポートに連通された第2の
流体圧室と、操作レバーと、操作レバーに連動して押し
込まれるプッシュロッドと、プッシュロッドに対し所定
の範囲だけ相対移動可能に装着され且つプッシュロッド
の押し込み力が二次圧決定用の偏倚手段を介して伝達さ
れるスプールとを備えている。偏倚手段は非線形コイル
ばねから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御弁等をパイロット
二次圧によって作動制御するための流体圧パイロット弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、制御弁を遠隔制御するため
に、油圧の如き流体圧を利用する流体圧パイロット弁が
広く用いられている。そこでまず、図2を参照して、従
来の流体圧パイロット弁の一例を説明する。なお図2に
示すような流体圧パイロット弁は、例えば実開昭62−
15662号公報に開示されている。
【0003】図2において、流体圧パイロット弁は全体
を番号2で示す弁ハウジングを具備している。弁ハウジ
ング2は本体部材4とこの本体部材4の下端に装着され
たプレート部材6を備えており、本体部材4の中央部に
は、ジョイント部材8が螺着されている。ジョイント部
材8の上端部には、更に、連結部材10を介して操作レ
バー12の下端部が連結されている。操作レバー12の
下端部には作用プレート13が装着されており、また操
作レバー12とジョイント部材8の連結部位を覆うよう
にして保護ブーツ19が配設され、保護ブーツ19の下
端部が円形状プレート17によって本体部材4の上端に
取り付けられている。この操作レバー12は、ピン14
を中心として図2において左右方向、即ち矢印16及び
18で示す方向に旋回自在であると共にピン14と直交
するピン15を中心として紙面に垂直な方向に旋回自在
である。
【0004】操作レバー12が図2において左右方向及
び紙面に垂直な方向に旋回自在であることに関連して、
弁ハウジング2内には4個のパイロット圧制御機構が配
設され、図2においては操作レバー12を左右方向に旋
回せしめたときに作用プレート13を介して作動される
2個のパイロット圧制御機構20a及び20bのみを示
す。4個のパイロット圧制御機構は実質上同一の構成で
あり、以下主としてそれらの一つであるパイロット圧制
御機構20aについて説明する。パイロット圧制御機構
20aは、プッシュロッド22及びスプール24を備え
ている。
【0005】弁ハウジング2に短円筒状の部材26が装
着され、この円筒状部材26にプッシュロッド22が上
下方向に移動自在に装着されている。また、弁ハウジン
グ2内には第1の流体圧室28及び第2の流体圧室30
が規定され、スプール24はこれら第1の流体圧室28
及び第2の流体圧室30を貫通して配設されている。ス
プール24の一端には頭部32が設けられ、一方プッシ
ュロッド22の下端には受凹部35が設けられている。
受凹部35は、下端が開口し上端が閉じられた孔によっ
て形成されている。かかる受凹部35の下端内に上記頭
部32が相対的に移動自在に受入れられている。このス
プール24の頭部32にはプレート34を介して受部材
36が配設され、この受部材36と本体部材4との間に
は、操作レバー12の操作トルク決定用のコイルばね3
8が介在されていると共に、受部材36とスプール24
のスプールランド40との間にはパイロット二次圧決定
用の第1段コイルばね(等ピッチ線形コイルばね)42
が介在されている。コイルばね38は本体部材4に対し
て受部材36を上方に偏倚せしめ、受部材36をプレー
ト34を介してプッシュロッド22の下面に当接せしめ
る。また、第1段コイルばね42は受部材36に対して
スプール24を下方に偏倚せしめ、スプール24の頭部
32を受部材36を介してプレート34の上面に当接せ
しめる。
【0006】プッシュロッド22の受凹部35内には、
更にスペーサ37が相対的に移動自在に受入れられてい
る。スペーサ37の下端部には他の部分より大径の頭部
37aが形成されている。この頭部37aが受凹部35
内に相対的に移動自在に受入れられ、且つスプール24
の頭部32上に当接して配置されている。スペーサ37
には、下端が頭部37aの上端に当接され、上端がスペ
ーサ37の上端から距離L3だけ上方に突出するよう
な、二次圧決定用の第2段コイルばね(等ピッチ線形コ
イルばね)39が配設されている。第2段コイルばね3
9の上端とプッシュロッド22の受凹部35の上端との
間には、距離L2が設けられている。したがってプッシ
ュロッド22の押し込み力は順次、第1段コイルばね4
2及び第2段コイルばね39を介してスプール24に伝
達される構成となっている。これについては後述する。
【0007】第1の流体圧室28は、流路44を介して
油圧ポンプの如きパイロット流体圧源46に接続されて
いる。流路44には流路48を経てリリーフ弁52が配
設されている。リリーフ弁52は、流路44内の流体圧
力が所定圧力になると開になって流路44内の圧油の如
き流体を流体溜50に戻し、流路44内の流体圧力を所
定圧力に維持する。また、第2の流体圧室30は、流路
54を介して制御弁56の片方のパイロットポートに接
続されている。更に、流体圧室58は流路60を介して
流体溜50に接続され、また流体圧室61は流路63を
介して流体溜50に接続されている。
【0008】スプール24には、操作レバー12の非操
作時には第2の流体圧室30を流体溜50に連通し、操
作レバー12の操作時には第2の流体圧室30を第1の
流体圧室28に連通するような溝部74が形成されてい
る。溝部74を挟んだ軸方向の両側にはスプールランド
40と68が位置付けられている。そして溝部74の一
端側(第2段コイルばね42が位置する側)に位置する
スプールランド40の受圧面積は、溝部74の他端側の
スプールランド68の受圧面積より大きく形成されてい
る。換言すれば、スプールランド40の直径D1はスプ
ールランド68の直径D2より大きく、かつ、溝部74
の直径はスプールランド40及び68のそれぞれの直径
より小さい。スプールランド68の端部は流体圧室61
に臨むよう位置付けられている。したがってスプールラ
ンド68の自由端は常時流体溜50に連通されている。
【0009】尚、パイロット圧制御機構20bにおいて
は、第1の流体圧室62はパイロット圧制御機構20a
における第1の流体圧室28に連通され、また第2の流
体圧室64は、上記第2の流体圧室30から独立し、流
路66を介して制御弁56の他方のパイロットポートに
接続されている。
【0010】図2と共に図4を参照して、操作レバー1
2を矢印16で示す方向に操作すると、制御弁56は次
の通りに切換られる。即ち、中立位置から操作レバー1
2をピン14まわりに矢印16で示す方向に徐々に旋回
させると、作用プレート13がプッシュロッド22を下
方に移動させる(押し込む)。スプール24の頭部32
には、第1段コイルばね42の作用(付勢力)によって
受部材36と共にプレート34が押圧されているが、プ
ッシュロッド22の下端はプレート34に当接されてい
るので、プッシュロッド22がプレート34及び受部材
36を下方に押し込んでゆく。
【0011】これに追従してスプール24が距離L1下
降すると、スプールランド40が第2の流体圧室30と
流体圧室58との流路をはじめて遮断する。この距離L
1の間は第2の流体圧室30が流体圧室58を介して流
体溜50に連通されているので、第2の流体圧室30の
流体圧力即ち二次圧力は実質上ドレン圧に等しく、図4
に示すように実質上ゼロである。したがって距離L1は
不感帯を構成する。一方、スプール24が距離L1下降
すると、スプールランド68に形成された略半円状の切
欠き70が、本体部材4における、第1の流体圧室28
を規定する部位に形成された環状凹部72を通して第1
の流体圧室28に連通されはじめる。したがって、第1
の流体圧室28から第2の流体圧室30にパイロット流
体圧源46からの圧力流体が送給されはじめ、切欠き7
0の微小開口に減圧されて、第2の流体圧室30の流体
圧力が上昇する(減圧作用)。この二次圧は、流路54
を介して制御弁56の片方のパイロットポートに供給さ
れ、制御弁56を図示の中立状態から左方のファンクシ
ョンに切り換えるよう作用する。
【0012】スプール24のスプールランド40の直径
D1とスプールランド68の直径D2との間には、D1
>D2の関係が存在するので、スプール24を上方に移
動させる力が、第1の流体圧室28から第2の流体圧室
30に圧力流体が送給されることにより発生しはじめ
る。その結果、第1段コイルばね42がたわみはじめ
る。プッシュロッド22は、第1段コイルばね42をた
わませながらスプール24に対して下方に距離L2相対
移動する。すなわち、プッシュロッド22の受凹部35
の上端と第2段コイルばね39の上端との距離L2が吸
収され、それらが実質上当接した状態となる。プッシュ
ロッド22の距離L2の移動により、図4の第1折れ点
Aから第2折れ点Bまでの二次圧(パイロット二次圧
力)が決定される。プッシュロッド22を更に下方に押
し込むと、プッシュロッド22の受凹部35の上端によ
り第2段コイルばね39をたわませながらスプール24
に対して下方に距離L3相対移動する。すなわち、プッ
シュロッド22の受凹部35の上端とスペーサ37の上
端との距離L3が吸収され、それらが実質上当接した状
態となる。プッシュロッド22の距離L3の移動によ
り、図4の第2折れ点Bから第3折れ点Cまでの二次圧
が決定される。
【0013】プッシュロッド22のスプール24に対す
る相対的可動範囲である距離L2+距離L3が吸収され
終わると、プッシュロッド22の受凹部35の上端によ
って(スペーサ37を介して)、スプール24は強制的
に下方に押し下げられ、第1の流体圧室28と第2の流
体圧室30とが全開状態で連通される。これにより二次
圧は最大となる(図4参照)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図4から容易に理解さ
れる如く、前記従来の流体圧パイロット弁においては、
パイロット二次圧として多段の二次圧特性が得られる
(前記流体圧パイロット弁では、距離L1と一次圧との
連通部を除いて2勾配が得られる)。これを図4におい
て点線で示す1本のコイルばねのみによる二次圧特性と
比較すると、第1折れ点Aと第2折れ点B間の勾配が小
さく、プッシュロッドストローク、すなわち操作レバー
ストロークに対するパイロット二次圧のゲインが低い。
したがって操作レバー12の微操作性が良好となる。
【0015】しかしながら、前記従来の流体圧パイロッ
ト弁においては、第2折れ点Bにおいてパイロット二次
圧の勾配が急変化する。その結果、このポイントBにお
いて、アクチュエータのスピード変化(段付き変化)等
の違和感が生じ、操作フィーリングが悪くなる。また第
2段コイルばね39及びスペーサ37等の追加部品が必
要となり、比較的高価となる。
【0016】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主目的は、アクチュエータのスピード変化等
の違和感が発生せず、良好な操作フィーリングが得られ
る、改良された流体圧パイロット弁を提供することであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、弁ハウ
ジングと、該弁ハウジング内に規定され且つパイロット
流体圧源に連通された第1の流体圧室と、該弁ハウジン
グ内に規定され且つ制御弁のパイロットポートに連通さ
れた第2の流体圧室と、手動操作される操作レバーと、
該弁ハウジングに設けられ且つ該操作レバーに連動して
押し込まれるプッシュロッドと、該プッシュロッドに対
し所定の範囲だけ相対移動可能に装着され且つ該プッシ
ュロッドの押し込み力が二次圧決定用の偏倚手段を介し
て伝達されるスプールとを備え、該スプールには、該操
作レバーの非操作時には該第2の流体圧室を流体溜に連
通し、操作時には該第2の流体圧室を該第1の流体圧室
に連通するような溝部が形成され、該溝部の一端側であ
って該偏倚手段側に位置するスプール部分の受圧面積を
該溝部の他端側のスプール部分の受圧面積より大きくす
ると共に、該他端側のスプール部分の自由端を常時該流
体溜に連通するよう構成された流体圧パイロット弁にお
いて、該偏倚手段は非線形コイルばねから構成されたこ
とを特徴とする流体圧パイロット弁、が提供される。
【0018】
【作用】スプールに対し所定の範囲だけ相対移動可能に
装着されたプッシュロッドの押し込みにより二次圧を決
定する偏倚手段は非線形コイルばねから構成されてい
る。プッシュロッドを不感帯を越えて押し込み、スプー
ルに対し所定の範囲相対移動させると、図3の第1折れ
点Aから第2折れ点Bまでの二次圧が決定される。図3
から明らかかなように、下方に膨らんだ曲線として示さ
れる非線形の二次圧の変化が得られる。点Aから点B間
の勾配は比較的小さいので、操作レバーストロークに対
するパイロット二次圧のゲインが低い。したがって、操
作レバーの小ストロークで低ゲインの減圧特性を得るこ
とができ、微操作性が向上する。また点Aから点B間の
勾配は、滑らかな曲線で連続的に変化するので、すなわ
ち低ゲインから高ゲインへの変化は、滑らかに連続的に
変化するので、アクチュエータのスピード変化等の違和
感が発生せず、良好な操作フィーリングが得られる。ま
た従来の第2段コイルばね39及びスペーサ37等の追
加部品が不要となり、比較的低コストで製造できる。
【0019】
【実施例】以下、図1及び図3を参照して、本発明に従
って構成された流体圧パイロット弁の実施例について説
明する。なお、図1に示す本発明の流体圧パイロット弁
の説明において、図2に示す従来の流体圧パイロット弁
と相違する部分についてのみ説明する。なお相違する主
要なところは、第2段コイルばね39及びスペーサ37
が廃止され、二次圧決定用のコイルばねとして非線形コ
イルばねである不等ピッチコイルばね82のみが使用さ
れていることである。したがって図1において、図2と
同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。
【0020】プッシュロッド22の下端には受凹部80
が設けられている。受凹部80は、下端が開口し上端が
閉じられた孔によって形成されている。かかる受凹部8
0の下端内にスプール24の頭部32が所定の範囲相対
的に移動自在に受入れられている。頭部32の上端と受
凹部80の下端との間の距離L2は、前記所定の範囲を
規定している。このスプール24の頭部32にはプレー
ト34を介して受部材36が配設され、この受部材36
と本体部材4との間には、操作レバー12の操作トルク
決定用のコイルばね38が介在されていると共に、受部
材36とスプール24のスプールランド40との間には
パイロット二次圧決定用の偏倚手段を構成する非線形コ
イルばね、この実施例においては不等ピッチコイルばね
82が介在されている。不等ピッチコイルばね82は受
部材36に対してスプール24を下方に偏倚せしめ、ス
プール24の頭部32を受部材36を介してプレート3
4の上面に当接せしめる。その他の構成は、図2に示す
流体圧パイロット弁と実質上同一であるので説明は省略
する。
【0021】図1と共に図3を参照して、操作レバー1
2を矢印16で示す方向に操作すると、制御弁56は次
の通りに切換られる。即ち、中立位置から操作レバー1
2をピン14まわりに矢印16で示す方向に徐々に旋回
させると、作用プレート13がプッシュロッド22を下
方に移動させる(押し込む)。スプール24の頭部32
には、不等ピッチコイルばね82の作用によって受部材
36と共にプレート34が押圧されているが、プッシュ
ロッド22の下端はプレート34に当接されているの
で、プッシュロッド22がプレート34及び受部材36
を下方に押し込んでゆく。
【0022】これに追従してスプール24が距離L1下
降すると、スプールランド40が第2の流体圧室30と
流体圧室58との流路をはじめて遮断する。この距離L
1の間は第2の流体圧室30が流体圧室58を介して流
体溜50に連通されているので、第2の流体圧室30の
流体圧力即ち二次圧力は実質上ドレン圧に等しく、図3
に示すように実質上ゼロである。したがって距離L1は
不感帯を構成する。一方、スプール24が距離L1下降
すると、スプールランド68に形成された略半円状の切
欠き70が、本体部材4における、第1の流体圧室28
を規定する部位に形成された環状凹部72を通して第1
の流体圧室28に連通されはじめる。したがって、第1
の流体圧室28から第2の流体圧室30にパイロット流
体圧源46からの圧力流体が送給されはじめ、切欠き7
0の微小開口に減圧されて、第2の流体圧室30の流体
圧力が上昇する(減圧作用)。この二次圧は、流路54
を介して制御弁56の片方のパイロットポートに供給さ
れ、制御弁56を図示の中立状態から左方のファンクシ
ョンに切り換えるよう作用する。
【0023】スプール24のスプールランド40の直径
D1とスプールランド68の直径D2との間には、D1
>D2の関係が存在するので、スプール24を上方に移
動させる力が、第1の流体圧室28から第2の流体圧室
30に圧力流体が送給されることにより発生しはじめ
る。その結果、不等ピッチコイルばね82がたわみはじ
める。プッシュロッド22は、不等ピッチコイルばね8
2をたわませながらスプール24に対して下方に距離L
2相対移動する。すなわち、プッシュロッド22の受凹
部80の上端とスプール24の頭部32の上端との距離
L2が吸収され、それらが実質上当接した状態となる。
プッシュロッド22の距離L2の移動により、図3の折
れ点Aから折れ点Bまでの二次圧(パイロット二次圧
力)が決定される。
【0024】プッシュロッド22のスプール24に対す
る相対的可動範囲である距離L2が吸収され終わると、
プッシュロッド22の受凹部80の上端によって、スプ
ール24は強制的に下方に押し下げられ、第1の流体圧
室28と第2の流体圧室30とが全開状態で連通され
る。これにより二次圧は最大となる(図3参照)。
【0025】以上の説明から明らかなように、プッシュ
ロッド22を不感帯L1を越えて押し込み、スプール2
4に対し所定の範囲L2相対移動させると、図3の折れ
点Aから折れ点Bまでの二次圧が決定される。図3から
明らかかなように、下方に膨らんだ曲線として示される
非線形の二次圧力の変化が得られる。点Aから点B間の
勾配は比較的小さいので、操作レバーストロークに対す
るパイロット二次圧のゲインが低い。したがって、操作
レバー12の小ストロークで低ゲインの減圧特性を得る
ことができ、微操作性が向上する。また点Aから点B間
の勾配は、滑らかな曲線で連続的に変化するので、すな
わち低ゲインから高ゲインへの変化は、滑らかに連続的
に変化するので、アクチュエータのスピード変化等の違
和感が発生せず、良好な操作フィーリングが得られる。
また従来の第2段コイルばね39及びスペーサ37等の
追加部品が不要となり、比較的低コストで製造できる。
【0026】以上、本発明による流体圧パイロット弁を
実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定
されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく
種々の変形乃至修正が可能である。例えば、偏倚手段を
構成する非線形コイルばねとして、前記実施例において
は不等ピッチコイルばね82が使用されているが、これ
に限られるものではない。その他の非線形コイルばね、
例えば、円錐コイルばね、たる形コイルばね、テーパコ
イルばね等を使用しても成立する。実施例におけるよう
に、非線形コイルばねとして不等ピッチコイルばね82
を使用した場合には、その外径が全長にわたって一定で
あるので、外径方向のスペースが一定となり、スペース
上有利である。
【0027】
【発明の効果】本発明による流体圧パイロット弁によれ
ば、優れた微操作性が得られると共に、アクチュエータ
のスピード変化等の違和感が発生せず、良好な操作フィ
ーリングが得られる。また従来と比較して部品点数が少
なくなるので構成が簡単となり、比較的低コストで製造
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された流体圧パイロット弁
の実施例を示す断面図。
【図2】従来の流体圧パイロット弁を示す断面図。
【図3】図1に示す本発明に従って構成された流体圧パ
イロット弁の二次圧力特性を示す線図。
【図4】図2に示す従来の流体圧パイロット弁の二次圧
力特性を示す線図。
【符号の説明】
2 弁ハウジング 12 操作レバー 22 プッシュロッド 24 スプール 80 受け凹部 82 不等ピッチコイルばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ハウジングと、該弁ハウジング内に規
    定され且つパイロット流体圧源に連通された第1の流体
    圧室と、該弁ハウジング内に規定され且つ制御弁のパイ
    ロットポートに連通された第2の流体圧室と、手動操作
    される操作レバーと、該弁ハウジングに設けられ且つ該
    操作レバーに連動して押し込まれるプッシュロッドと、
    該プッシュロッドに対し所定の範囲だけ相対移動可能に
    装着され且つ該プッシュロッドの押し込み力が二次圧決
    定用の偏倚手段を介して伝達されるスプールとを備え、
    該スプールには、該操作レバーの非操作時には該第2の
    流体圧室を流体溜に連通し、操作時には該第2の流体圧
    室を該第1の流体圧室に連通するような溝部が形成さ
    れ、該溝部の一端側であって該偏倚手段側に位置するス
    プール部分の受圧面積を該溝部の他端側のスプール部分
    の受圧面積より大きくすると共に、該他端側のスプール
    部分の自由端を常時該流体溜に連通するよう構成された
    流体圧パイロット弁において、該偏倚手段は非線形コイ
    ルばねから構成されたことを特徴とする流体圧パイロッ
    ト弁。
  2. 【請求項2】 該非線形コイルばねは不等ピッチコイル
    ばねである、請求項1記載の流体圧パイロット弁。
JP21691594A 1994-09-12 1994-09-12 流体圧パイロット弁 Pending JPH0882304A (ja)

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JP (1) JPH0882304A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980079212A (ko) * 1997-04-30 1998-11-25 토니 헬샴 중장비용 유압장치의 메인컨트롤밸브
CN103256270A (zh) * 2013-05-24 2013-08-21 平原机器厂(新乡) 脚踏先导阀

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KR19980079212A (ko) * 1997-04-30 1998-11-25 토니 헬샴 중장비용 유압장치의 메인컨트롤밸브
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