JPH0881846A - カバーリング機の中空スピンドル - Google Patents
カバーリング機の中空スピンドルInfo
- Publication number
- JPH0881846A JPH0881846A JP23846594A JP23846594A JPH0881846A JP H0881846 A JPH0881846 A JP H0881846A JP 23846594 A JP23846594 A JP 23846594A JP 23846594 A JP23846594 A JP 23846594A JP H0881846 A JPH0881846 A JP H0881846A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spindle
- yarn
- covering machine
- hollow
- covering
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ソフトな肌触りで過剰な締付力がなく、かつ
透明性、耐久性に優れたパンティストッキングを編成で
きるように、細目の芯糸でドラフト比を３．０以下とし
ても、カバーリング糸を高い生産性で製造する。 【構成】 被覆弾性糸を製造するカバーリング機の中空
スピンドル４において、スピンドルの中空部略々全長
に、比較的粗目のらせんワイヤ１６を挿着することによ
って、スピンドルの中空部を通過する芯糸Ａに生じるバ
ルーンが中空部周面に接触しないように構成する。
透明性、耐久性に優れたパンティストッキングを編成で
きるように、細目の芯糸でドラフト比を３．０以下とし
ても、カバーリング糸を高い生産性で製造する。 【構成】 被覆弾性糸を製造するカバーリング機の中空
スピンドル４において、スピンドルの中空部略々全長
に、比較的粗目のらせんワイヤ１６を挿着することによ
って、スピンドルの中空部を通過する芯糸Ａに生じるバ
ルーンが中空部周面に接触しないように構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はポリウレタンなどの弾性
糸を芯糸として、ナイロンなどの被覆糸を巻き付けてな
るカバーリング糸を製造するカバーリング機の中空スピ
ンドルに関するものである。
糸を芯糸として、ナイロンなどの被覆糸を巻き付けてな
るカバーリング糸を製造するカバーリング機の中空スピ
ンドルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】現在、婦人用パンティストッキングにお
いては、そのストッキング部に伸縮性、耐久性などの点
に優れたカバーリング糸を用いて編成したサポートタイ
プのものが主流となっている。
いては、そのストッキング部に伸縮性、耐久性などの点
に優れたカバーリング糸を用いて編成したサポートタイ
プのものが主流となっている。
【０００３】その編成組織は、一般には、ポリウレタン
などの弾性糸の芯糸に、ナイロンなどの熱可塑性合成繊
維のフィラメント糸を被覆糸として、巻き付けたカバー
リング糸と、ナイロンなどの延伸糸とを交互に編み込ん
だ所謂「交編」であるが、他に全ての糸を前記のカバー
リング糸で編み込んだ所謂「ゾッキ編」のものもある。
後者は前者に比較して、肌触りがソフトであるというと
長所を有し、近年、パンティストッキング業界で広く普
及してきている。後者のパンティストッキングの場合、
横方向だけでなく縦方向にも伸縮性が大きく、着用時に
過剰な締付力を感じるという欠点があった。このため、
適度なフィット感で着用できるように工夫され、最近で
は芯糸および被覆糸を細くする傾向にあり、その結果透
明感を増すことにもなった。
などの弾性糸の芯糸に、ナイロンなどの熱可塑性合成繊
維のフィラメント糸を被覆糸として、巻き付けたカバー
リング糸と、ナイロンなどの延伸糸とを交互に編み込ん
だ所謂「交編」であるが、他に全ての糸を前記のカバー
リング糸で編み込んだ所謂「ゾッキ編」のものもある。
後者は前者に比較して、肌触りがソフトであるというと
長所を有し、近年、パンティストッキング業界で広く普
及してきている。後者のパンティストッキングの場合、
横方向だけでなく縦方向にも伸縮性が大きく、着用時に
過剰な締付力を感じるという欠点があった。このため、
適度なフィット感で着用できるように工夫され、最近で
は芯糸および被覆糸を細くする傾向にあり、その結果透
明感を増すことにもなった。
【０００４】更に、詳しい説明は省略するが、その基本
構造を特公昭５６−２０３７２号公報などで知られてい
るカバーリング機で、カバーリング糸を製造する場合
に、交編で使用する糸は全ドラフト比３．２〜３．３で
製造していたのに対し、これまでの経験から、ゾッキ編
のものは３．０以下とすることによって、過剰な締付力
を感じることなく着用しえることがわかった。
構造を特公昭５６−２０３７２号公報などで知られてい
るカバーリング機で、カバーリング糸を製造する場合
に、交編で使用する糸は全ドラフト比３．２〜３．３で
製造していたのに対し、これまでの経験から、ゾッキ編
のものは３．０以下とすることによって、過剰な締付力
を感じることなく着用しえることがわかった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のカバ
ーリング機において、交編で使用する糸を製造する場合
に対して、細い芯糸でドラフト比が低い場合、芯糸の張
力は弱く、糸の張力が弱いとバルーン径は大となること
から、バルーン長は長くなり、油剤の粘性のためスピン
ドルの内周面に接触する部分が長くなる。それゆえ、時
間の経過に伴って、内周面に付着した油剤が少量でも糸
の走行に対して摩擦抵抗となり、スピンドル下流の芯糸
の走行速度が不規則なものとなる。従って、カバー糸の
巻き付きにもむらが発生し、カバーリング糸の品質は著
しく悪化するという問題が生じた。更に、弾性糸に付着
する油剤は粘性が極めて高くごく少量でも糸の走行に悪
影響を及ぼし、頻繁に清掃しなければならず、生産性の
面でも問題であった。
ーリング機において、交編で使用する糸を製造する場合
に対して、細い芯糸でドラフト比が低い場合、芯糸の張
力は弱く、糸の張力が弱いとバルーン径は大となること
から、バルーン長は長くなり、油剤の粘性のためスピン
ドルの内周面に接触する部分が長くなる。それゆえ、時
間の経過に伴って、内周面に付着した油剤が少量でも糸
の走行に対して摩擦抵抗となり、スピンドル下流の芯糸
の走行速度が不規則なものとなる。従って、カバー糸の
巻き付きにもむらが発生し、カバーリング糸の品質は著
しく悪化するという問題が生じた。更に、弾性糸に付着
する油剤は粘性が極めて高くごく少量でも糸の走行に悪
影響を及ぼし、頻繁に清掃しなければならず、生産性の
面でも問題であった。
【０００６】そこで、本発明は上述の問題点を解消せん
とするもので、その目的とするところは、ソフトな肌触
りで過剰な締付力がなく、かつ透明性、耐久性に優れた
パンティストッキングを編成できるように、カバーリン
グ機において、細目の芯糸でドラフト比を３．０以下と
しても、高生産性のままカバーリング糸を製造可能とす
ることである。
とするもので、その目的とするところは、ソフトな肌触
りで過剰な締付力がなく、かつ透明性、耐久性に優れた
パンティストッキングを編成できるように、カバーリン
グ機において、細目の芯糸でドラフト比を３．０以下と
しても、高生産性のままカバーリング糸を製造可能とす
ることである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、被覆弾性糸を
製造するカバーリング機の中空スピンドルにおいて、ス
ピンドルの中空部略々全長に、比較的粗目のらせんワイ
ヤを挿着することによって、スピンドルの中空部を通過
する芯糸に生じるバルーンが、中空部周面に接触しない
ように構成する。
製造するカバーリング機の中空スピンドルにおいて、ス
ピンドルの中空部略々全長に、比較的粗目のらせんワイ
ヤを挿着することによって、スピンドルの中空部を通過
する芯糸に生じるバルーンが、中空部周面に接触しない
ように構成する。
【０００８】
【作用】上述した構成の中空スピンドルを採用したカバ
ーリング機において、たとえ１５デニール程度の細い芯
糸をドラフト比３．０以下と低くしても、芯糸は内周面
には直接接触することなくワイヤにごくわずかの部分の
みしか接触しないため、粘性の高い油剤がらせんワイヤ
に付着することによって、張力の弱い芯糸の走行を不規
則なものにすることはない。
ーリング機において、たとえ１５デニール程度の細い芯
糸をドラフト比３．０以下と低くしても、芯糸は内周面
には直接接触することなくワイヤにごくわずかの部分の
みしか接触しないため、粘性の高い油剤がらせんワイヤ
に付着することによって、張力の弱い芯糸の走行を不規
則なものにすることはない。
【０００９】
【実施例】本発明を実施する１例を図面に基づいて具体
的に説明する。図１はポリウレタンなどからなる弾性糸
の芯糸に、ナイロンなどの合成繊維を被覆糸として巻回
したカバーリング糸を製造するダブルカバーリング機の
概略図であり、詳細に説明すると、芯糸Ａは送出ローラ
２によってボビン１より引き出されるとともに、上方に
繰り出され、第１ドラフトローラ３、中空の第１スピン
ドル４、第１センタリングガイド５、中空の第２スピン
ドル６、第２センタリングガイド７、第２ドラフトロー
ラ８、トラバースガイドロッド９を順次通過し、巻取ロ
ーラ１０によって巻取ドラム１１に巻き取られ、その途
中、芯糸Ａに、第１スピンドル４に装着した第１ボビン
１２より解舒される第１カバー糸および第２スピンドル
６に装着した第２ボビン１３より解舒される第２カバー
糸を巻き付けて被覆する構造となっている。第１スピン
ドル４および第２スピンドル６は、それぞれエンドレス
ベルト１４、１５が巻き掛けられており、装着された第
１ボビン１２および第２ボビン１３とともに高速で回転
しており、各スピンドルの中空部にはその全長にわた
り、図２に示すような比較的粗目（ピッチ８〜１５ｍ
ｍ）のらせんワイヤ１６が挿着されている。このらせん
ワイヤ１６は、図３に示すように走行する芯糸Ａに形成
されるバルーン長よりも短いピッチで巻回されると共
に、両端部は中空スピンドル内に挿入しやすいようにほ
ぼ密着したピッチで巻回されている。
的に説明する。図１はポリウレタンなどからなる弾性糸
の芯糸に、ナイロンなどの合成繊維を被覆糸として巻回
したカバーリング糸を製造するダブルカバーリング機の
概略図であり、詳細に説明すると、芯糸Ａは送出ローラ
２によってボビン１より引き出されるとともに、上方に
繰り出され、第１ドラフトローラ３、中空の第１スピン
ドル４、第１センタリングガイド５、中空の第２スピン
ドル６、第２センタリングガイド７、第２ドラフトロー
ラ８、トラバースガイドロッド９を順次通過し、巻取ロ
ーラ１０によって巻取ドラム１１に巻き取られ、その途
中、芯糸Ａに、第１スピンドル４に装着した第１ボビン
１２より解舒される第１カバー糸および第２スピンドル
６に装着した第２ボビン１３より解舒される第２カバー
糸を巻き付けて被覆する構造となっている。第１スピン
ドル４および第２スピンドル６は、それぞれエンドレス
ベルト１４、１５が巻き掛けられており、装着された第
１ボビン１２および第２ボビン１３とともに高速で回転
しており、各スピンドルの中空部にはその全長にわた
り、図２に示すような比較的粗目（ピッチ８〜１５ｍ
ｍ）のらせんワイヤ１６が挿着されている。このらせん
ワイヤ１６は、図３に示すように走行する芯糸Ａに形成
されるバルーン長よりも短いピッチで巻回されると共
に、両端部は中空スピンドル内に挿入しやすいようにほ
ぼ密着したピッチで巻回されている。
【００１０】以上のような構成のカバーリング機におい
て、芯糸Ａは第１ドラフトローラ３と第２ドラフトロー
ラ８との間で延伸され、そのドラフト比は、交編に使用
するカバーリング糸を製造する場合のドラフト比３．２
〜３．３に対して低い３．０以下に設定されているが、
糸に加わる張力はかなり弱くなる。この芯糸Ａは中空ス
ピンドル４、６内を気流や芯ずれなどの影響でバルーン
を形成して走行するため、中空スピンドル４、６内に挿
着されたらせんワイヤ１６に接触する。この時、芯糸Ａ
はらせんワイヤ１６に接触するので、スピンドル４、６
の内周面に直接接触することはなく、張力が弱いにもか
かわらず、内周面に付着する粘性の高い油剤の影響をほ
とんど受けないので、走行が安定する。
て、芯糸Ａは第１ドラフトローラ３と第２ドラフトロー
ラ８との間で延伸され、そのドラフト比は、交編に使用
するカバーリング糸を製造する場合のドラフト比３．２
〜３．３に対して低い３．０以下に設定されているが、
糸に加わる張力はかなり弱くなる。この芯糸Ａは中空ス
ピンドル４、６内を気流や芯ずれなどの影響でバルーン
を形成して走行するため、中空スピンドル４、６内に挿
着されたらせんワイヤ１６に接触する。この時、芯糸Ａ
はらせんワイヤ１６に接触するので、スピンドル４、６
の内周面に直接接触することはなく、張力が弱いにもか
かわらず、内周面に付着する粘性の高い油剤の影響をほ
とんど受けないので、走行が安定する。
【００１１】
【発明の効果】本発明のように、中空スピンドル内に比
較的粗いらせんワイヤを挿着したことによって、ゾッキ
編に使用することができるカバーリング糸を製造するに
際し、細い芯糸を使用しドラフト比を低くしても、走行
を安定なものにすることが可能であり、むらのない品質
のよいカバーリング糸を製造することができるという効
果を奏する。また、スピンドル内の清掃においても、ら
せんワイヤを取り替えるだけで、油剤を除去することが
でき、時間を大幅に短縮することができる。
較的粗いらせんワイヤを挿着したことによって、ゾッキ
編に使用することができるカバーリング糸を製造するに
際し、細い芯糸を使用しドラフト比を低くしても、走行
を安定なものにすることが可能であり、むらのない品質
のよいカバーリング糸を製造することができるという効
果を奏する。また、スピンドル内の清掃においても、ら
せんワイヤを取り替えるだけで、油剤を除去することが
でき、時間を大幅に短縮することができる。
【図１】本発明を実施するダブルカバーリング機の概略
側面図である。
側面図である。
【図２】本発明を実施するカバーリング機のスピンドル
に装着するらせんワイヤの１例を示す部品図である。
に装着するらせんワイヤの１例を示す部品図である。
【図３】本発明のスピンドル内の芯糸の状態を示す要部
断面図である。
断面図である。
【図４】従来のスピンドル内の芯糸の状態を示す断面図
である。
である。
Ａ 芯糸 Ｂ、Ｃ 被覆糸 ４、６ スピンドル １６ らせんワイヤ
Claims (1)
- 【請求項１】 被覆弾性糸を製造するカバーリング機の
中空スピンドルにおいて、スピンドルの中空部略々全長
に、比較的粗目のらせんワイヤを挿着することによっ
て、スピンドルの中空部を通過する芯糸に生じるバルー
ンが、中空部周面に接触しないように構成したことを特
徴とするカバーリング機の中空スピンドル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23846594A JP3329955B2 (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | カバーリング機の中空スピンドル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23846594A JP3329955B2 (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | カバーリング機の中空スピンドル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0881846A true JPH0881846A (ja) | 1996-03-26 |
| JP3329955B2 JP3329955B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=17030642
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23846594A Expired - Fee Related JP3329955B2 (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | カバーリング機の中空スピンドル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3329955B2 (ja) |
-
1994
- 1994-09-07 JP JP23846594A patent/JP3329955B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3329955B2 (ja) | 2002-09-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |