JPH0881777A - プラズマcvd装置およびプラズマcvd方法 - Google Patents
プラズマcvd装置およびプラズマcvd方法Info
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- JPH0881777A JPH0881777A JP6220592A JP22059294A JPH0881777A JP H0881777 A JPH0881777 A JP H0881777A JP 6220592 A JP6220592 A JP 6220592A JP 22059294 A JP22059294 A JP 22059294A JP H0881777 A JPH0881777 A JP H0881777A
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Abstract
成するプラズマCVDにおいて、Ti等の導電性薄膜で
あっても、安定で膜質のよい成膜を可能とするプラズマ
CVD装置および方法を提供する。 【構成】 RFアンテナ3をプラズマ生成チャンバ4内
のプラズマ領域に接する部分に配置し、RFアンテナ3
からの電界を直接プラズマ5に印加する。RFアンテナ
3表面は、成膜材料の構成元素を含む材料でコーティン
グしておく。 【効果】 従来の装置のように、プラズマ生成チャンバ
の誘電体窓を介してアンテナの電界を伝播する方式を採
らないので、誘電体窓への導電性付着膜による電界強度
の減少を防止でき、一定の高密度プラズマによる処理が
可能となる。
Description
に用いられるプラズマCVD装置およびプラズマCVD
方法に関し、さらに詳しくは、再現性が高くスループッ
トの良い成膜を可能とする、プラズマCVD装置および
プラズマCVD方法に関する。
がハーフミクロンからクォータミクロンあるいはそれ以
下のレベルへと微細化し、かつ多層配線構造が多用され
るに伴い、配線層間を接続するための接続孔のアスペク
ト比は増大する傾向にある。例えば、0.2μmルール
の半導体装置においては、接続孔の開口径0.2μmに
対し、層間絶縁膜の厚さは1μm近くあるので、アスペ
クト比は5に達する場合がある。かかる微細で高アスペ
クト比の接続孔により、信頼性の高い多層配線構造を達
成するには、接続孔内にオーミックコンタクト用のTi
層と、配線材料の拡散を防止するバリアメタルであるT
iN層やTiON層をコンフォーマルに形成した後、A
l系金属の高温スパッタリングや、Wの選択CVDやブ
ランケットCVDにより、上層配線材料やコンタクトプ
ラグで接続孔を充填する方法が採用される。
Ti金属をターゲット材料としたスパッタリングや、反
応性スパッタリングが行われる。中でもスパッタリング
粒子の垂直入射成分を高めたコリメーション・スパッタ
リングが注目されているが、ステップカバリッジに優れ
たこの方法も、アスペクト比が5にも達する微細接続孔
内にコンフォーマルに成膜することは困難である。この
問題を図4および図5(a)〜(d)を参照して説明す
る。
置の一構成例を示す概略断面図である。基板ステージ9
に載置された被処理基板10に対向して、Ti金属材料
からなるターゲット11を配置し、ガス導入孔(図示せ
ず)からArやN2 等のガスを導入し、スパッタリング
チャンバ13内を所定の減圧雰囲気にした後、被処理基
板10とターゲット11の間にRF電力を印加する。タ
ーゲットからスパッタされたTiは、被処理基板10と
ターゲット11の中間位置に配設されたコリメータ12
を通過してそのままTi金属として、あるいはN2 と反
応してTiNとなり被処理基板10上に堆積する。コリ
メータ12は、被処理基板10の表面に対し垂直の方向
に、多数の貫通孔が高開口率に開口した構造を有する多
孔板であり、被処理基板への垂直入射粒子成分を増大す
る、セラミクスや金属からなる部材である。なお同図で
は、真空ポンプや基板加熱機構等の細部は図示を省略す
る。
を用いて、接続孔が形成された被処理基板上にTi層お
よびTiN層を形成するプロセスを図5(a)〜(d)
を参照して説明する。まず、不純物拡散層(図示せず)
等の能動素子が形成されたSi等の半導体基板31上に
SiO2 等からなる1μmの厚さの層間絶縁膜32を形
成し、不純物拡散層に臨む0.2μm径の接続孔33を
開口する。図5(a)に示すこのサンプルを被処理基板
とする。次にこの被処理基板10を200℃に加熱した
基板ステージ9上に載置し、Arを25sccm、チャ
ンバ内圧力0.2Pa、RF電力8kwのスパッタリン
グ条件でTi層34を10nm形成して図5(b)に示
す状態とする。つぎにN2 を同じく25sccm追加し
て導入した他は同じスパッタリング条件で、TiN層3
5を20nm形成する。このとき、図5(c)に示すよ
うに、接続孔33上のTiN層35はオーバーハング形
状に堆積し、接続孔33底部の周辺部は薄く形成され
る。この状態でAl系金属層36を高温スパッタリング
等により形成すると、図5(d)に示すようにボイド3
7が発生し、コンタクトプラグの信頼性に問題が生じる
場合がある。ボイド37は、Al系金属層のスパッタリ
ングの代わりにWのCVDを採用する場合にも、同じよ
うに発生する。
タリングにおけるステップカバレッジの問題を解決する
ため、TiCl4 を用いたプラズマCVDが、例えば、
半導体・集積回路技術第44回シンポジウム講演論文集
31ページ(1993)に報告されている。TiCl4
を原料ガスとして用いるこの方法は、H2 還元によるT
i層と、さらにこのガス系にN2 を添加して、TiN層
を連続して成膜することが可能である。なかでも、EC
RプラズマCVD装置や、RFアンテナを用いた誘導結
合プラズマCVD装置によれば、10-1Pa台の高真空
度での高密度プラズマを利用でき、ステップカバレッジ
と成膜速度の高さを両立したスループットの高い成膜が
可能である。
た誘導結合型プラズマCVD装置にあっては、プラズマ
生成チャンバ内壁の電界の入射部分にTi等の導電性膜
が付着し、実効的なRF入射パワーが減少して安定した
成膜が困難となる場合があった。この問題を図6および
図7を参照して説明する。
ly Coupled Plasma)によるプラズマ
CVD装置の概略断面図である。プラズマ生成チャンバ
4の側壁は誘電体材料窓14で形成し、この外周をRF
アンテナ3で巻回する。誘電体材料窓14は石英等から
なる円筒系の部材である。RFアンテナ3にはRF電源
1からマッチングネットワーク2を介してRFパワーを
供給する。プラズマ生成チャンバ4上部にはプラズマガ
ス導入孔7を配し、ここからプラズマCVDの原料ガス
を供給し、プラズマ5を生成する。プラズマ生成チャン
バ4の下部にはプラズマ成膜チャンバ6を連接し、内部
の基板ステージ9上に載置した被処理基板10上に成膜
をおこなう。なお同図では基板ステージ9の温度制御手
段、真空ポンプ等の細部は図示を省略する。
er Coupled Plasma)によるプラズマ
CVD装置の概略断面図である。本装置は、プラズマ成
膜チャンバ4の天板が誘電体材料窓14となっており、
この上部に接して渦巻状のRFアンテナ3を配設する。
誘電体材料窓14は石英等からなる円板状の部材であ
る。上記以外の他の構成は図6に示したICPによるプ
ラズマCVD装置と同じであり、重複する説明を省略す
る。
もプラズマ生成チャンバ4の外部に近接してRFアンテ
ナ3を配設しており、誘電体材料窓14を介してRF電
界をプラズマ生成チャンバ4内に導入している。このた
め、誘電体材料窓14の内部にガスの分解生成物が付着
膜15となって堆積し、特にこの付着膜15が導電性薄
膜の場合にはRF電界がシールドされる結果となる。し
たがって実効的なRF入射パワーが減少し、デポジショ
ンレートや膜質が低下して安定した成膜が困難となる場
合があった。これは、上記2例のプラズマCVD装置に
限らず、RFアンテナを用いた誘導結合プラズマCVD
装置に共通の問題であった。
は、安定で再現性の高い成膜を可能とする、RFアンテ
ナを有する誘導結合型プラズマCVD装置を提供するこ
とである。
装置を用いて、安定で再現性が高く、しかもステップカ
バレッジのよいプラズマCVD方法を提供することであ
る。本発明の上記以外の課題は、本願明細書および添付
図面の説明により明らかとなる。
装置は、上述の課題を解決するために提案するものであ
り、RFアンテナ、プラズマ生成チャンバ、ソースガス
導入孔および基板ステージを具えた誘導結合型プラズマ
CVD装置であって、このプラズマ生成チャンバ内のプ
ラズマ領域に接する位置に、RFアンテナを配設するこ
とを特徴とするものである。
平面コイル状のいずれかであり、しかもこのRFアンテ
ナの少なくとも表面は、成膜材料の構成元素を含む材料
で被覆することが望ましい。例えば、TiやTiNを成
膜する際には、RFアンテナの表面はTiで被覆すれば
よい。
段を有することが望ましい。RFアンテナをプラズマ生
成チャンバの内部に配設することにより、プラズマ生成
チャンバの構成材料は特に制限はなくなり、また抵抗加
熱ヒータ等をプラズマ成膜チャンバ内壁面上や壁内に配
設することが可能となる。プラズマ生成チャンバの構成
材料は、Al合金等の金属材料や石英等を用いることが
できる。
ナと基板ステージの間に配設することをが望ましい。す
なわち、堆積性ガスの導入位置はRFアンテナより下流
側、換言すればRFアンテナより真空ポンプに近い位置
に配設することが望ましい。
題を解決するために提案するものであり、上記したプラ
ズマCVD装置を用いて、被処理基板上に薄膜を形成す
ることを特徴とするものである。本プラズマCVD方法
は導電性薄膜の堆積に用いて効果的であり、さらにF系
ガス、Cl系ガス、Br系ガス等のハロゲン系ガスを添
加した混合ガスを用いることが望ましい。
Fアンテナをプラズマ成膜チャンバの内部に配設した点
にある。この構成により、RFアンテナの電界は直接プ
ラズマに伝播され、効率のよいプラズマ生成が可能とな
る。すなわち、誘電体材料窓を介してRFアンテナの電
界を伝播するのではないので、誘電体材料窓に導電性薄
膜が付着して電界がシールドされるといった不都合は原
理的に発生しない。
は、成膜材料の構成元素を含む材料で被覆しておけば、
例えRFアンテナがスパッタされても、被処理基板上に
堆積する薄膜はクロスコンタミネーションを起こすこと
はない。
の内部に配設したことにより、プラズマ成膜チャンバ壁
面の加熱手段を導入することが可能となる。これは、ソ
ースガスに有機金属化合物を用いる場合には、有機系の
堆積物がプラズマ成膜チャンバ内壁に付着する現象を防
止でき、チャンバ内の汚染や被処理基板のパーティクル
汚染の減少に効果的である。
アンテナと基板ステージの間に配設したので、ソースガ
スがRFアンテナ側に逆流する可能性は少なく、RFア
ンテナへの堆積は抑制される。また、例えRFアンテナ
に薄膜が堆積しても、RFアンテナのインピーダンス変
化は極く僅かであり、マッチングネットワークの調整は
容易である。
は、上記したプラズマCVD装置を用いて被処理基板上
に薄膜を形成する点にある。したがって、誘電体材料窓
への堆積物に影響されず、安定で再現性の高いプラズマ
CVD処理が可能となる。
スを添加することにより、RFアンテナやプラズマ生成
チャンバ等への膜堆積は最小限に抑制される。本発明の
プラズマCVD方法は、材料を問わず上記効果を発揮す
るが、特に導電性薄膜のプラズマCVDに用いて効果が
大きい。
を参照して説明する。なお、以下に参照する図面におい
て、従来技術の説明で参照した図面中の構成要素と同じ
部分については、同一の参照符号を付すものとする。
結合型プラズマCVD装置により、Ti層およびTiN
層を連続的に形成した例でありこれを図1(a)〜
(b)および図3(a)〜(d)を参照して説明する。
成例につき、図1(a)に示す概略断面図を参照して説
明する。本装置は、プラズマ生成チャンバ4側面内部の
プラズマに接する位置に、円筒コイル状のRFアンテナ
3を配設し、マッチングネットワーク2を経由してRF
電源1からRF電力を供給する。プラズマ生成チャンバ
4の壁面は例えばAl系金属で構成し、抵抗加熱ヒータ
による加熱手段(図示せず)を有している。プラズマ成
膜チャンバ4上部にはプラズマガス導入孔7を配し、こ
こからプラズマ生成用のガスやハロゲン系ガスを供給
し、プラズマ5を生成する。プラズマ成膜チャンバ4の
下部には成膜チャンバ6を連接し、内部にはRFアンテ
ナ3の中心軸の延長線上に、基板ステージ9上に載置し
た被処理基板10を配置する。RFアンテナ3と基板ス
テージ9の中間の位置に、ソースガス導入孔7を配し、
ここから堆積性のガスを成膜チャンバ6内に直接導入す
る。なお同図では基板ステージ9の温度制御手段、真空
ポンプ等の細部は図示を省略する。
イル形状をなし、一例としてCuを構成材料とし、その
表面をTiまたはTiNで被覆したものである。なおこ
のRFアンテナは、中空パイプとし、内部に水のような
冷媒を通して冷却すれば、イオン衝撃による昇温を抑え
ることが可能である。なおこのRFアンテナ3は、プラ
ズマ生成チャンバ4側面が傾斜したテーパ形状をなして
いる場合には、その傾斜面に沿ったテーパ付き円筒形状
であってもよい。図1(b)に示すRFアンテナ構造に
よれば、プラズマ生成チャンバ5側壁に沿った面内にお
ける電子の回転運動により、均一でかつ高密度のプラズ
マを発生することが可能である。
き、図3(a)〜(d)を参照して説明する。本実施例
で用いた被処理基板は、従来例の説明で参照した図5
(a)と同一であるので、重複する説明を省略する。
る拡散層上の自然酸化膜を希HF水溶液洗浄で除去した
後、図1に示したプラズマCVD装置の基板ステージ9
上に載置し、一例として下記条件によりTi層を10n
m堆積する。プラズマガス導入孔7より He 100 sccm Cl2 30 sccm ソースガス導入孔8より TiCl4 20 sccm H2 40 sccm ガス圧力 0.1 Pa RF電源パワー 2000 W(13.56
MHz) 基板ステージ温度 450 ℃ 成膜後の状態を図3(b)に示す。本プラズマCVD工
程においては、He/Cl2 混合ガスによるプラズマ5
が生成し、このプラズマ5によってソースガスとなるT
iCl4 を解離し、ガスフローの下流に位置する被処理
基板10上にTi層34が形成される。解離生成したT
i系のプリカーサの1部はプラズマ生成チャンバ4に拡
散し、プラズマ生成チャンバ4の内壁やRFアンテナ3
に付着するが、この付着量は僅かであり、またRFアン
テナ3はプラズマ5領域に接しており、誘電体材料窓を
介した結合ではないので、RFの入射パワーが減衰する
ことはない。TiのエッチングガスであるCl2 を添加
していることも、プラズマ生成チャンバ4の内壁やRF
アンテナ3に付着するTiの量の低減に寄与する。した
がって、安定したデポジションレートで膜質のよい、ま
たオーバハングのないTi層34の成膜が可能である。
TiNの成膜をおこなう。プラズマガス導入孔7より He 100 sccm Cl2 30 sccm ソースガス導入孔8より TiCl4 20 sccm N2 30 sccm H2 10 sccm ガス圧力 0.1 Pa RF電源パワー 2000 W(13.56
MHz) 基板ステージ温度 450 ℃ 本プラズマCVD工程では、He/Cl2 混合ガスによ
るプラズマ5が生成し、このプラズマ5によってソース
ガスとなるTiCl4 およびN2 を解離し、ガスフロー
の下流に位置する被処理基板10上にTiN層35が形
成される。解離生成したTiN系のプリカーサの1部は
プラズマ生成チャンバ4に拡散し、プラズマ生成チャン
バ4の内壁やRFアンテナ3に付着する。しかしこの付
着量は僅かであり、またRFアンテナ3はプラズマ5領
域に接しており、誘電体材料窓を介した結合ではないの
で、RFの入射パワーが減衰することはない。TiNの
エッチングガスであるCl2 を添加していることも、プ
ラズマ生成チャンバ4の内壁やRFアンテナ3に付着す
るTiNの量の低減に寄与する。したがって、安定した
デポジションレートで膜質のよい、またオーバハングの
ないTiN層35の成膜が可能である。この状態を図3
(c)に示す。
介して連接したスパッタリング装置に被処理基板10を
搬送し、公知の高温スパッタリングによりAl系金属層
36を形成し、接続孔33内部を埋め込む。TiN層3
5のオーバーハングがないことから、Al系金属層36
はボイドを発生することなく接続孔33内を充填し、し
かもその表面は平坦に形成することができた。この状態
を図3(d)に示す。
3をプラズマ成膜チャンバ4内のプラズマ領域に接する
位置に配設することにより、実用的なデポジションレー
トで、ステップカバレッジと膜質にすぐれた導電性薄膜
を堆積することが可能である。
結合型プラズマCVD装置により、Ti層およびTiN
層を連続的に形成した例でありこれを図2(a)〜
(b)および図3(a)〜(d)を参照して説明する。
成例につき、図2(a)に示す概略断面図を参照して説
明する。本装置は、プラズマ生成チャンバ4の天板近傍
のプラズマに接する位置に、平面コイル状のRFアンテ
ナ3を配設し、マッチングネットワーク2を経由してR
F電源1からRF電力を供給する。プラズマ生成チャン
バ4の天板や壁面は例えばAl系金属で構成し、抵抗加
熱ヒータによる加熱手段(図示せず)を有している。プ
ラズマ生成チャンバ4上部にはプラズマガス導入孔7を
配し、ここからプラズマ生成用のガスやハロゲン系ガス
を供給し、プラズマ5を生成する。プラズマ成膜チャン
バ4の下部には成膜チャンバ6を連接し、内部にはRF
アンテナ3の中心軸の延長線上に、基板ステージ9上に
載置した被処理基板10を配置する。RFアンテナ3と
基板ステージ9の中間の位置に、ソースガス導入孔7を
配し、ここから堆積性のガスを成膜チャンバ6内に直接
導入する。なお同図では基板ステージ9の温度制御手
段、真空ポンプ等の細部は図示を省略する。
なし、一例としてCuを構成材料とし、その表面をTi
またはTiN等のTi化合物で被覆したものである。図
2(b)においては、RFアンテナ3は完全な2次元平
面コイル状であるが、プラズマ成膜チャンバ4の天板が
曲率を持ったドーム状の場合には、この曲率に沿った3
次元形状をなしてもよい。なおこのRFアンテナは、中
空パイプとし、内部に水のような冷媒を通して冷却すれ
ば、イオン衝撃による昇温を抑えることが可能である。
図2(b)に示すRFアンテナ構造によれば、天板に沿
った面内における電子の回転運動により、均一でかつ高
密度のプラズマを発生することが可能である。
き、再び図3(a)〜(d)を参照して説明する。本実
施例で用いた被処理基板も、従来例の説明で参照した図
5(a)と同一であるので、重複する説明を省略する。
る拡散層上の自然酸化膜を希HF水溶液洗浄で除去した
後、図1に示したプラズマCVD装置の基板ステージ9
上に載置し、一例として下記条件によりTi層を10n
m堆積する。プラズマガス導入孔7より H2 20 sccm Cl2 30 sccm ソースガス導入孔8より TiCl4 30 sccm ガス圧力 0.5 Pa RF電源パワー 1500 W(13.56
MHz) 基板ステージ温度 400 ℃ 成膜後の状態を図3(b)に示す。本プラズマCVD工
程においては、H2 /Cl2 混合ガスによるプラズマ5
が生成し、このプラズマ5によってソースガスとなるT
iCl4 を解離し、ガスフローの下流に位置する被処理
基板10上にTi層34が形成される。解離生成したT
i系のプリカーサの1部はプラズマ生成チャンバ4に拡
散し、プラズマ生成チャンバ4の内壁やRFアンテナ3
に付着するが、この付着量は僅かであり、またRFアン
テナ3はプラズマ5領域に接しており、誘電体材料窓を
介した結合ではないので、RFの入射パワーが減衰する
ことはない。TiのエッチングガスであるCl2 を添加
していることも、プラズマ生成チャンバ4の内壁やRF
アンテナ3に付着するTiの量の低減に寄与する。した
がって、安定したデポジションレートで膜質のよい、ま
たオーバハングのないTi層34の成膜が可能である。
TiNの成膜をおこなう。プラズマガス導入孔7より H2 20 sccm Cl2 30 sccm ソースガス導入孔8より TiCl4 30 sccm N2 20 sccm ガス圧力 0.5 Pa RF電源パワー 1500 W(13.56
MHz) 基板ステージ温度 400 ℃ 本プラズマCVD工程では、H2 /Cl2 混合ガスによ
るプラズマ5が生成し、このプラズマ5によってソース
ガスとなるTiCl4 およびN2 を解離し、ガスフロー
の下流に位置する被処理基板10上にTiN層35が形
成される。解離生成したTiN系のプリカーサの1部は
プラズマ生成チャンバ4に拡散し、プラズマ生成チャン
バ4の内壁やRFアンテナ3に付着する。しかしこの付
着量は僅かであり、またRFアンテナ3はプラズマ5領
域に接しており、誘電体材料窓を介した結合ではないの
で、RFの入射パワーが減衰することはない。TiNの
エッチングガスであるCl2 を添加していることも、プ
ラズマ生成チャンバ4の内壁やRFアンテナ3に付着す
るTiNの量の低減に寄与する。したがって、安定した
デポジションレートで膜質のよい、またオーバハングの
ないTiN層35の成膜が可能である。この状態を図3
(c)に示す。次の図3(d)に示すAl系金属層36
の形成は、前実施例と同じであるので説明を省略する。
3をプラズマ成膜チャンバ4内のプラズマ領域に接する
位置に配設することにより、実用的なデポジションレー
トで、ステップカバレッジと膜質にすぐれた導電性薄膜
を堆積することが可能である。
3の配置個所をプラズマ生成チャンバ4のプラズマ5領
域に接する位置に配置した以外は、基本的には従来のI
CP装置あるいはTCP装置と変わりはない。したがっ
て、いずれも高密度プラズマの発生が可能であり、成膜
速度、均一性ともに優れたプラズマCVDが可能であ
る。
が、本発明は以上の実施例に限定されるものではなく、
各種の実施態様が可能である。例えば、RFアンテナを
有する誘導結合型のプラズマCVD装置として、ヘリコ
ン波プラズマCVD装置のように円筒ループ状RFアン
テナを有する装置であってもよい。この装置は、米国特
許第5,091,049号明細書に開示されているよう
に、石英等によるべルジャの外周に複数のループ状のア
ンテナを配し、互いに逆位相の高周波を印加してべルジ
ャ内にホイッスラ波を発生し、ホイッスラ波からランダ
ウダンピングの過程を経て電子へエネルギを輸送してこ
れを加速し、高速電子を処理ガス分子に衝突させ、高イ
オン電流密度を得るものである。ヘリコン波は、RFア
ンテナの外周に設置したソレノイドコイルの作る磁場に
沿って伝播する。
にも、誘電体のべルジャを介してRFアンテナの作る電
界を印加しているので、べルジャ内壁に付着膜による堆
積が生じ、RF電界がシールドされる場合があった。そ
こで本発明を適用し、べルジャ内部にヘリコン波アンテ
ナを配設する構成とすれば、ヘリコン波アンテナの入射
パワーは安定し、デポジションレートと膜質にすぐれた
プラズマCVD処理が可能となる。
例示したが、TiW、TiONや多結晶シリコン等、他
の金属や金属化合物、半導体薄膜を堆積する際に広く用
いることが可能である。また導電性薄膜の他にも絶縁性
薄膜の堆積に用いてもよいことは言うまでもない。
4 (mp=−25℃、bp=136℃)を例示したが、
TiF4 (284℃で昇華)やTiBr4 (mp=39
℃、bp=230℃)等の各種ハロゲン化チタンを用い
ることができる。また、有機チタン化合物として、Ti
(N(CH3 )2 )4 (テトラジメチルアミノチタニウ
ム)やTi(N(C2 H5 )2 )4 (テトラジエチルア
ミノチタニウム)等の使用も可能である。これらのハロ
ゲン化チタンおよび有機Ti化合物は、公知のバーニン
グ法またはキャリアガスを用いた加熱バブリング法でプ
ラズマCVD装置へ導入すればよい。TiCl4 は室温
で液体であり、取り扱いが比較的簡便であることから好
ましく用いることができる。
スとしてN2 を例示したが、NH3、N2 H4 等、窒素
原子を有するガスを適宜用いることができる。またソー
スガス中にさらにO2 やNO系ガス等の等酸素系ガスを
添加して、TiONを形成する場合にも本発明の効果は
発揮される。
キシマレーザ、ハロゲンランプ等、励起光ビームを照射
する光プラズマCVDに本発明を適用してもよい。
のプラズマCVD装置によれば、誘導結合型のRFアン
テナを、プラズマ成膜チャンバの内部のプラズマ領域に
接する部分に配設したことにより、プラズマ生成チャン
バ内壁面への付着膜の影響から解放さる。このため、導
電性の薄膜であっても、高密度プラズマを安定して発生
しうるプラズマCVD装置を提供することが可能となっ
た。
の構成元素を含む材料で被覆しておけば、RFアンテナ
のスパッタによる被処理基板のコンタミネーションの虞
れはない。
部に配設することにより、プラズマ生成チャンバの材質
を例えばAl系金属等の金属材料で構成することが可能
となる。このため、プラズマ生成チャンバ壁面内に抵抗
加熱ヒータ等の加熱手段を付加することが可能になる。
これにより、ソースガスとして有機金属化合物を使用す
る場合に、プラズマ生成チャンバ壁面内に有機付着物が
堆積する現象を防止でき、パーティクル汚染の減少に寄
与する。
るソースガス導入孔はRFアンテナと基板ステージの間
に配設することにより、プラズマ生成チャンバやRFア
ンテナへの堆積が減少する。
ば、TiやTiN等の導電性薄膜の形成であっても、高
密度プラズマを用いた、デポジションレートが高く膜質
にすぐれた薄膜を、安定して再現性よく成膜することが
可能である。
に、形成材料のエッチングガスとなるハロゲン系ガスを
添加しておけば、RFアンテナやプラズマ生成チャンバ
内壁面への膜付着をさらに低減でき、パーティクル汚染
が低減できる。
ミクロンクラスの微細なデザインルールに基づく多層配
線を有する半導体装置の製造プロセスに寄与するところ
大であり、本発明の産業上の利用価値は高い。
置の説明に供する図面であり、(a)はプラズマCVD
装置の概略断面図、(b)はRFアンテナの形状を示す
斜視図である。
置の説明に供する図面であり、(a)はプラズマCVD
装置の概略断面図、(b)はRFアンテナの形状を示す
斜視図である。
CVD方法を、その工程順に示す図面であり、(a)は
半導体基板上の層間絶縁膜に接続孔を開口した状態、
(b)はTi層を形成した状態、(c)はさらにTiN
層を形成した状態、(d)はAl系金属層を形成した状
態である。
ッタリング装置の一構成例を示す概略断面図である。
面図であり、(a)は半導体基板上の層間絶縁膜に接続
孔を開口した状態、(b)はTi層を形成した状態、
(c)はTiN層を形成した状態、(d)はAl系金属
層を形成してボイドが発生した状態である。
す概略断面図である。
す概略断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 RFアンテナ、プラズマ生成チャンバ、
ソースガス導入孔および基板ステージを具備する誘導結
合型プラズマCVD装置であって、前記プラズマ生成チ
ャンバ内のプラズマ領域に接する位置に、前記RFアン
テナを配設することを特徴とする、プラズマCVD装
置。 - 【請求項2】 RFアンテナ形状は、円筒コイル状およ
び平面コイル状のうちのいずれかであることを特徴とす
る、請求項1記載のプラズマCVD装置。 - 【請求項3】 RFアンテナの少なくとも表面は、成膜
材料の構成元素を含む材料で被覆することを特徴とす
る、請求項1記載のプラズマCVD装置。 - 【請求項4】 プラズマ成膜チャンバ壁面の加熱手段を
有することを特徴とする、請求項1記載のプラズマCV
D装置。 - 【請求項5】 ソースガス導入孔は、RFアンテナと基
板ステージの間に配設することを特徴とする、請求項1
記載のプラズマCVD装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項記載の
プラズマCVD装置により、被処理基板上に薄膜を形成
することを特徴とする、プラズマCVD方法。 - 【請求項7】 薄膜は、導電性薄膜であることを特徴と
する、請求項6記載のプラズマCVD方法。 - 【請求項8】 ハロゲン系ガスを添加することを特徴と
する、請求項6記載のプラズマCVD方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP22059294A JP3473121B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | プラズマcvd装置およびプラズマcvd方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22059294A JP3473121B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | プラズマcvd装置およびプラズマcvd方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0881777A true JPH0881777A (ja) | 1996-03-26 |
JP3473121B2 JP3473121B2 (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=16753398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22059294A Expired - Lifetime JP3473121B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | プラズマcvd装置およびプラズマcvd方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3473121B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6181069B1 (en) | 1998-02-17 | 2001-01-30 | Kabushiki Kaisha Toshiba | High frequency discharging method and apparatus, and high frequency processing apparatus |
WO2002056649A1 (fr) * | 2000-12-27 | 2002-07-18 | Japan Science And Technology Corporation | Generateur plasma |
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JP2009016837A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Applied Materials Inc | Cvdチャンバのクリーニングのための誘導性結合リモートプラズマソース |
US8877002B2 (en) | 2002-11-28 | 2014-11-04 | Tokyo Electron Limited | Internal member of a plasma processing vessel |
-
1994
- 1994-09-14 JP JP22059294A patent/JP3473121B2/ja not_active Expired - Lifetime
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