JPH07130494A - マイクロ波プラズマ処理装置 - Google Patents

マイクロ波プラズマ処理装置

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JPH07130494A
JPH07130494A JP5273318A JP27331893A JPH07130494A JP H07130494 A JPH07130494 A JP H07130494A JP 5273318 A JP5273318 A JP 5273318A JP 27331893 A JP27331893 A JP 27331893A JP H07130494 A JPH07130494 A JP H07130494A
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JP
Japan
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plasma
microwave
plasma generation
chamber
gas
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JP5273318A
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Nobumasa Suzuki
伸昌 鈴木
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 プラズマ発生室101を包囲するように配置
され、内側に複数の所定形状のスロット109が所定間
隔で設けられている環状のマイクロ波導波管104をマ
イクロ波導入手段として用い、プラズマ発生室の内壁面
に平行な均一磁界を発生させる磁界発生手段106を用
いるマイクロ波プラズマ処理装置。 【効果】 プラズマ発生室の周辺からマイクロ波をプラ
ズマ発生室内に均一かつ効率的に導入でき、均一かつ高
密度なプラズマを発生させることができ、また、該装置
のプラズマ処理室内に配置される被処理基体を均一かつ
効率的にプラズマ処理でき、さらに良質な堆積膜を均一
かつ効率的に形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有磁場マイクロ波プラ
ズマ処理装置に関し、さらに詳しくは、マイクロ波の供
給対象となるプラズマ発生室の周囲壁の全域から該プラ
ズマ発生室の中心方向に向かってマイクロ波を均一かつ
効率的に導入し、均一かつ高速なプラズマ処理を可能に
する有磁場マイクロ波プラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波をプラズマ生起用の励起源と
して使用するプラズマ処理装置としては、CVD装置、
エッチング装置等が知られている。
【0003】こうしたいわゆるマイクロ波プラズマCV
D装置を使用しての成膜は、例えば、次のようにして行
われる。即ち、このマイクロ波プラズマCVD装置の成
膜室内に成膜用の原料ガスを導入し、同時にマイクロ波
エネルギーを投入して前記原料ガスを励起、分解して、
成膜室内にプラズマを発生させ、成膜室内に配された基
体上に堆積膜を形成する。
【0004】また、いわゆるマイクロ波プラズマエッチ
ング装置を使用する被処理基体のエッチング処理は、例
えば次のようにして行われる。即ち、該装置の被処理室
内にエッチャントガスを導入し、同時にマイクロ波エネ
ルギーを投入して該エッチャントガスを励起、分解して
該処理室内にプラズマを発生させ、これにより該処理室
内に配された被処理基体の表面をエッチングする。
【0005】これらのマイクロ波を使用する所謂マイク
ロ波プラズマ処理装置においては、ガスの励起源として
マイクロ波を使用することから、電子を高い周波数を持
つ電界により加速でき、ガス中の分子を連鎖的に電離
し、励起させることができる。それゆえ、このマイクロ
波プラズマ処理装置では、ガスの励起効率及び分解効率
が高く、高密度のプラズマを比較的容易に形成し得、プ
ラズマ処理を高速で行い得るといった利点を有する。ま
た、マイクロ波が誘電体を透過する性質を有することか
ら、プラズマ処理装置を無電極放電タイプのものとして
構成でき、これが故に高清浄なプラズマ処理を行い得る
という利点もある。
【0006】こうしたマイクロ波プラズマ処理装置の更
なる高速化のために、電子サイクロトロン共鳴(EC
R)を利用したプラズマ処理装置が実用化されてきてい
る。ECRは、磁束密度が87.5mTの場合に、磁力
線の周りを電子が回転する電子サイクロトロン周波数
が、マイクロ波の一般的な周波数2.45GHzと一致
し、電子がマイクロ波を共鳴的に吸収して加速され、高
密度プラズマが発生する現象である。こうしたECRプ
ラズマ処理装置においては、マイクロ波導入手段と磁場
導入手段との構成について、代表的なものとして次の4
つの構成が知られている。
【0007】即ち、(i)導波管を介して伝送されるマ
イクロ波を被処理基体の対向面から透過窓を介して円筒
状のプラズマ発生室に導入し、プラズマ発生室の中心軸
と同軸の発散磁界をプラズマ発生室の周辺に設けられた
電磁コイルを介して導入する構成(NTT方式);(i
i)導波管を介して伝送されるマイクロ波を被処理基体
の対向面から釣鐘状のプラズマ発生室に導入し、プラズ
マ発生室の中心軸と同軸の磁界をプラズマ発生室の周辺
に設けられた電磁コイルを介して導入する構成(日立方
式);(iii)円筒状スロットアンテナの一種であるリ
ジターノコイルを介してマイクロ波を周辺からプラズマ
発生室に導入し、プラズマ発生室の中心軸と同軸の磁界
をプラズマ発生室の周辺に設けられた電磁コイルを介し
て導入する構成(リジターノ方式);(iv)導波管を介
して伝送されるマイクロ波を被処理基体の対向面から平
面状のスロットアンテナを介して円筒状のプラズマ発生
室に導入し、アンテナ平面に平行なループ状磁界を平面
アンテナの背面に設けられた永久磁石を介して導入す構
成(平面スロットアンテナ方式)、である。
【0008】上記(i)の方式の構成を図6に示す。図
6に示したECRプラズマ処理装置において、601は
プラズマ発生室、602はプラズマ励起用ガスをプラズ
マ発生室601に導入する励起用ガス導入管、603は
マイクロ波、604はマイクロ波603をガイドする導
波管、605はマイクロ波603をプラズマ発生室60
1に導入する透過窓、606はプラズマ発生室601内
に87.5mTの磁束密度を有する磁界を発生させるコ
イルなどの磁界発生手段、611はプラズマ発生室に連
結した処理室、612は被処理基体、613は基体61
2を載置する支持体、614はプラズマ励起用ガス以外
の被処理ガスを処理室611に導入する処理用ガス導入
管、615はガス排気である。マイクロ波電源(不図
示)で発生したマイクロ波603は、導波管604内を
伝搬され、透過窓605を透過してプラズマ発生室60
1の内部に導入される。磁界発生手段606によりプラ
ズマ発生室601内に生じた磁力線の周りに電子が螺旋
運動し、その電子サイクロトロン周波数が磁力線に垂直
な電界を持つマイクロ波の周波数と等しくなる磁束密度
(マイクロ波周波数が2.45GHzの場合、87.5
mT)になる領域で電子がマイクロ波を共鳴的に吸収し
て加速され、衝突によりガス分子が電離され、プラズマ
発生室601内に高密度プラズマが発生する。処理用ガ
ス導入管614を介して処理室611内に導入された処
理用ガスは発生した高密度プラズマにより励起され、支
持体613の上に載置された被処理基体612の表面を
プラズマ処理する。
【0009】上記(ii)の方式を図7に示す。図7に示
したECRプラズマ処理装置において、701はプラズ
マ発生室、703はマイクロ波、704はマイクロ波7
03をガイドする導波管、705はマイクロ波703を
プラズマ発生室701に導入する透過ベルジャー、70
6はプラズマ発生室701内に87.5mTの磁束密度
を持つ磁界を発生させるコイルなどの磁界発生手段、7
11はプラズマ発生室に連結した処理室、712は被処
理基体、713は基体712を載置する支持体、714
は処理用ガスを処理室711に導入する処理用ガス導入
管、715はガス排気である。マイクロ波電源(不図
示)で発生したマイクロ波703は、導波管704内を
伝搬され、透過ベルジャー705を透過してプラズマ発
生室701の内部に導入される。磁界発生手段706に
よりプラズマ発生室701内に生じた磁力線の周りを螺
旋運動する電子がマイクロ波を共鳴的に吸収して加速さ
れ、プラズマ発生室701内に高密度プラズマが発生す
る。処理用ガス導入管714を介して処理室711内に
導入された処理用ガスは発生した高密度プラズマにより
励起され、支持体713の上に載置された被処理基体7
12の表面をプラズマ処理する。
【0010】上記(iii)の方式を図8に示す。図8に
示したECRプラズマ処理装置において、801はプラ
ズマ発生室、802はプラズマ励起用ガスをプラズマ発
生室601に導入する励起用ガス導入管、803はマイ
クロ波、804はマイクロ波803をガイドする同軸導
波管、805はマイクロ波803をプラズマ発生室80
1に導入する透過円筒、806はプラズマ発生室801
内に87.5mTの磁束密度を持つ磁界を発生させるコ
イルなどの磁界発生手段、807はマイクロ波803を
プラズマ発生室内に導入するための円筒状スロットアン
テナの一種であるリジターノコイル、811はプラズマ
発生室に連結した処理室、812は被処理基体、813
は基体812を載置する支持体、814は処理用ガスを
処理室811に導入する処理用ガス導入管、815はガ
ス排気である。マイクロ波電源(不図示)で発生したマ
イクロ波803は、導波管804内を伝搬され、リジタ
ーノコイル807を介して透過円筒805を透過しプラ
ズマ発生室801の内部に導入される。磁界発生手段8
06によりプラズマ発生室801内に生じた磁力線の周
りを螺旋運動する電子がマイクロ波を共鳴的に吸収して
加速され、プラズマ発生室801内に高密度プラズマが
発生する。処理用ガス導入管814を介して処理室81
1内に導入された処理用ガスは発生した高密度プラズマ
により励起され、支持体813の上に載置された被処理
基体812の表面をプラズマ処理する。
【0011】上記(iv)の方式を図9に示す。図9に示
したECRプラズマ処理装置において、903はマイク
ロ波、904はマイクロ波903をガイドする同軸導波
管、905はマイクロ波809をプラズマ処理室911
に導入する透過窓、906はプラズマ処理室911内に
87.5mTの磁束密度を持つ磁界を発生させる永久磁
石などの磁界発生手段、907はマイクロ波903をプ
ラズマ処理室内に導入するための平板状スロットアンテ
ナ、912は被処理基体、913は基体912を載置す
る支持体、914は処理用ガスを処理室911に導入す
る処理用ガス導入管、915はガス排気である。マイク
ロ波電源(不図示)で発生したマイクロ波903は、導
波管904内を伝搬され、平板状スロットアンテナ90
7を介して透過窓905を透過しプラズマ処理室911
の内部に導入される。磁界発生手段906によりプラズ
マ処理室911内に生じた磁力線の周りを螺旋運動する
電子がマイクロ波を共鳴的に吸収して加速され、プラズ
マ処理室911内に高密度プラズマが発生する。処理用
ガス導入管914を介して処理室911内に導入された
処理用ガスは発生した高密度プラズマにより励起され、
支持体913の上に載置された被処理基体912の表面
をプラズマ処理する。
【0012】しかしながら、図6に示したECRプラズ
マ処理装置は、共振器であるプラズマ発生室の寸法に制
限があり、大口径化し難い。図7に示したECRプラズ
マ処理装置は、共振器ではないのでプラズマ発生室の寸
法に制限はないが、大口径プラズマ発生室にマイクロ波
を均一に導入することが難しく、均一なプラズマを発生
させることが困難である。図8に示したECRプラズマ
処理装置は、リジターノコイルの径を大口径化すること
は可能であるが、周方向に均一にマイクロ波を導入する
ことが難しく、均一なプラズマを発生させることは困難
である。図9に示したECRプラズマ処理装置は平板状
スロットアンテナを大口径化することは可能であるが、
大電力のマイクロ波を同軸で導入することが難しく、高
密度プラズマを発生させることが困難である。即ち、上
述した従来のECRプラズマ処理装置では、大口径に均
一な高密度プラズマを発生させることが困難である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の種たる目的
は、上述した従来のECRプラズマ処理装置における諸
問題を解決し、マイクロ波の供給対象であるプラズマ発
生室周辺からマイクロ波を均一にして効率的にプラズマ
発生室へ導入することが可能である改善されたマイクロ
波導入装置を用いて、大口径で均一な高密度プラズマを
発生させ、大面積基板の均一かつ高速なプラズマ処理を
可能にするプラズマ処理装置を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、上記プラズマ処理装置であっ
て、所望の絶縁体膜や半導体膜を均一に効率的に形成す
ることのできる改善されたプラズマ処理装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来のEC
Rプラズマ処理装置における上述の問題点を解決し、上
記目的を達成すべく鋭意検討した結果、本発明に到達し
たものである。即ち本発明は、マイクロ波を透過可能な
筒状管を構成要素として含む真空容器と、該真空容器内
に設置された被処理基体を支持する手段と、前記筒状管
を通して該真空容器内にマイクロ波を導入する手段と、
該マイクロ波の電界に垂直で前記筒状管の内壁面に平行
でかつマイクロ波の周波数のほぼ3.57×10
-11(T/Hz)倍の磁束密度を有する磁界を該真空容
器内に発生させる手段と、該真空容器内に処理用ガスを
導入する手段とから構成される有磁場マイクロ波プラズ
マ処理装置であって、前記マイクロ波導入手段が、前記
筒状管の周りを囲むように配置され、複数のスロットが
内側面に形成された環状導波管であることを特徴とする
マイクロ波プラズマ処理装置である。
【0015】
【作用】本発明では、プラズマ発生室を包囲するように
配置され、内側に複数の所定形状のスロットが所定間隔
で設けられている環状のマイクロ波導波管をマイクロ波
導入手段として用い、プラズマ発生室の内壁面に平行な
均一磁界を発生させる磁界発生手段を用いることによ
り、プラズマ発生室の周辺からマイクロ波をプラズマ発
生室内に均一かつ効率的に導入でき、均一かつ高密度な
プラズマを発生させることができるという知見を得た。
また、上記のプラズマ処理装置を用いることにより、該
装置のプラズマ処理室内に配置される被処理基体を均一
かつ効率的にプラズマ処理でき、さらに良質な堆積膜を
均一かつ効率的に形成できるという知見を得た。
【0016】本発明のマイクロ波プラズマ処理装置の一
例を図1に示す。図1(a)は本装置の模式的断面図で
あり、101はプラズマ発生室、102はプラズマ発生
用ガス導入手段、103はマイクロ波、104はマイク
ロ波103をプラズマ発生室101に導入するためのス
ロット付き環状導波管、105はプラズマ発生室101
の内壁を構成するマイクロ波を透過可能な筒状の石英
管、106はプラズマ発生室内に石英管105内壁面に
平行な磁界を発生するコイルなどの磁界発生手段であり
環状導波管104を挟んで上下に設置される。111は
プラズマ発生室に連結したプラズマ処理室、112は被
処理基板、113は被処理基板113を載置する支持
体、114は処理用ガス導入手段、115は排気であ
る。また、図1(b)はスロット付き環状導波管104
の上面断面図であり、108は環状導波管104にマイ
クロ波103を導入するマイクロ波導入部、109は環
状導波管104の内側に形成された複数のスロットであ
る。
【0017】該装置におけるプラズマの発生及び処理は
以下のようにして行われる。排気系(不図示)を介して
プラズマ発生室101内を真空排気する。次にプラズマ
発生用のガスをガス導入手段102より所定の流量でプ
ラズマ発生室101内に導入する。前記排気系に設けら
れたコンダクタンスバルブ(不図示)を調整し、プラズ
マ発生室101内を所定の圧力に保持する。次いで磁界
発生手段106によりプラズマ発生室101内に中心磁
束密度87.5mTの均一磁界を発生させた後、マイク
ロ波電源(不図示)より所望の電力のマイクロ波を環状
導波管104の各スロット109を介して石英管105
を透過させてプラズマ発生室101内に供給する。磁界
発生手段106によりプラズマ発生室101内に生じた
磁力線の周りを螺旋運動する電子がマイクロ波を共鳴的
に吸収して加速され、プラズマ発生室101内に高密度
プラズマが発生する。この時に処理用ガス導入手段11
4を介して処理用ガスを処理室111内に導入しておく
と、処理用ガスは発生した高密度プラズマにより励起さ
れ、支持体113上に載置された被処理基板112の表
面がプラズマ処理される。この際、用途に応じてプラズ
マ発生用ガス導入手段102にプラズマ処理用ガスを導
入しても良い。
【0018】本発明のマイクロ波プラズマ処理装置にお
いて、使用されるマイクロ波の周波数は2.45GHz
が好ましいが、これ以外に0.8乃至20GHzの範囲
から適宜選択して使用することができる。
【0019】本発明において用いられる環状導波管の形
状は、円筒状のものでも、プラズマ発生室の形状によっ
て多角形や他の形でも良い。該環状導波管の断面の形状
については、WRT−2規格導波管と同様の寸法で矩形
のものでも、寸法は任意で形状も円形でも半円系でもあ
るいは他の形状でも、マイクロ波が伝搬可能でありさえ
すればいずれのものも採用できる。但し、均一性を保持
するため、管内周長が管内波長の3から24倍の範囲の
整数倍であることが望ましい。環状導波管の構成材料に
ついては、ステンレスに銅コートした上にさらに銀コー
トした二層メッキを施したものでも、Cu,Al,F
e,Ni等の金属や合金、あるいは各種ガラス、石英、
窒化シリコン、アルミナ、アクリル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリイミド樹脂などの
絶縁体にAl,W,Mo,Ti,Ta,Cu,Agなど
の金属薄膜をコーティングしたものなど、機械的強度が
十分で表面がマイクロ波の浸透厚以上の厚さの導電層で
覆われているものならばいずれも使用可能である。
【0020】本発明において、環状導波管に設けられる
スロットの形状は、長辺がマイクロ波の進行方向に垂直
な40mm乃至60mm×4mmの矩形状のものでも、
長辺がマイクロ波の進行方向に平行でも傾いていても、
矩形ではなく円形でも多角形でも鉄アレイ型でも星型で
も、そのスロットからマイクロ波が導入可能で有る限
り、いずれのものも採用できる。但し、効率的な導入や
リーク率の調整し易さを考慮すると、長辺がマイクロ波
の進行方向に垂直な40mm乃至60mm×1mm乃至
5mmの矩形状のものが最適である。スロットの長さに
ついては、各スロットからのマイクロ波のリーク量がほ
ぼ等しくなるように調整する。スロットの長さの調整
は、導電性テープを貼っても、シャッタを用いても良
い。設けられる各スロットの間隔は、管内波長の1/4
でも、その整数倍であってもよく、プラズマ発生の必要
のない部分には設けなくても良い。尚、スロットについ
ては、後述の実施例では孔としたが、孔に代えて誘電体
窓などのマイクロ波の透過を許す手段を用いることも可
能である。
【0021】磁界発生手段としては、環状導波管のスロ
ット付近の電界(プラズマ発生室側壁に垂直)に垂直
(即ちプラズマ発生室側壁に平行)で、かつマイクロ波
の周波数のほぼ3.57×10-11(T/Hz)倍の磁
束密度を有する磁界を発生できるものであれば、コイル
以外のものでも、例えば永久磁石でも使用可能である。
また磁気回路は、ミラー磁場以外でも、マルチカスプ磁
場でも、円筒マグネトロン磁場でも使用可能である。さ
らに該手段には、コイルの加熱防止のために水冷機構や
空冷等他の冷却手段を付加することも可能である。
【0022】本発明のマイクロ波プラズマ処理装置にお
けるプラズマ処理室内もしくはプラズマ発生室内及び処
理室内の圧力は好ましくは0.1mTorr乃至10m
Torrの範囲から選択することができる。
【0023】本発明のマイクロ波プラズマ処理装置によ
り堆積膜を基体上に形成する際の基体温度は、使用する
成膜用原料ガスの種類や堆積膜の種類、及び用途により
多少異なるが、一般的には、好ましくは50℃乃至60
0℃の範囲、最適には100乃至400℃の範囲であ
る。
【0024】本発明のマイクロ波プラズマ処理装置によ
る堆積膜の形成は、使用するガスを適宜選択することに
よりSi34,SiO2,Ta25,TiO2,TiN,
Al 23,AlN,MgF2等の絶縁膜、a−Si,pol
y−Si,SiC,GaAs等の半導体膜、Al,W,
Mo,Ti,Ta等の金属膜等、各種の堆積膜を効率よ
く形成することが可能である。
【0025】また本発明のマイクロ波プラズマ処理装置
は基体の表面改質にも適用できる。その場合、使用する
ガスを適宜選択することにより、例えば、基体もしくは
表面層としてSi,Al,Ti,Zn,Ta等を使用し
て、これら基体もしくは表面層の酸化処理あるいは窒化
処理、更にはB,As,Pなどのドーピング処理等が可
能である。また本発明において採用するプラズマ処理技
術はクリーニング方法にも適用できる。その場合、酸化
物あるいは有機物や重金属などのクリーニングに使用す
ることができる。
【0026】本発明のプラズマ処理装置により機能性堆
積膜を形成する基体は、半導体であっても、導電性のも
のであっても、あるいは電気絶縁性のものであっても良
い。また、これらの基体には、緻密性、密着性、段差被
覆性などの性能の改善のため、−500Vから+200
Vの直流バイアスもしくは周波数40Hzから300M
Hzの交流バイアスを印加しても良い。
【0027】本発明の装置によりプラズマ処理される導
電性基体としては、Fe,Ni,Cr,Al,Mo,A
u,Nb,Ta,V,Ti,Pt,Pb等の金属又はこ
れらの合金、例えば真鍮、ステンレス鋼などが挙げられ
る。
【0028】本発明の装置によりプラズマ処理される絶
縁性基体としては、SiO2系の石英や各種ガラス、S
34,NaCl,KCl,LiF,CaF2,Ba
2,Al23,AlN,MgO等の無機物の他、ポリ
エチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、セルロー
スアセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミ
ド等の有機高分子のフィルム、シートなどが挙げられ
る。
【0029】堆積膜形成用原料ガスとしては、一般に公
知のガスが使用できる。プラズマの作用で容易に分解さ
れ、単独でも堆積し得るガスは、化学量論的組成の達成
やプラズマ発生室内の膜付着防止のため、処理室内の処
理用ガス導入手段などを介して処理室内へ導入されるこ
とが望ましい。またプラズマの作用で容易には分解され
難く、単独では堆積し難いガスは、プラズマ発生室内の
プラズマ発生用ガス導入手段を介してプラズマ発生室内
へ導入されるのが望ましい。
【0030】a−Si,poly−Si,SiC等のSi系
半導体薄膜を形成する場合の処理用ガス導入手段を介し
て導入されるSi原子を含有する原料ガスとしては、S
iH 4,Si26等の無機シラン類、テトラエトキシシ
ラン(TEOS)、テトラメトキシシラン(TMO
S)、オクタメチルシクロテトラシラン(OMCTS)
等の有機シラン類、SiF4,Si26,SiHF3,S
iH22,SiCl4,Si2Cl6,SiHCl3,Si
2Cl2,SiH3Cl,SiCl22等のハロシラン
類等、常温常圧でガス状態であるもの又は容易にガス化
し得るものが挙げられる。また、この場合のプラズマ発
生用ガス導入手段を介して導入される原料ガスとして
は、N2,NH3,N24,ヘキサメチルジシラン(HN
DS)、O2,O3,H2O,N2O,NO2等が挙げられ
る。
【0031】Al,W,Mo,Ga,Ti,Ta等の金
属薄膜を形成する場合の処理用ガス導入手段を介して導
入される金属原子を含有する原料としては、トリメチル
アルミニウム(TMAl)、トリエチルアルミニウム
(TEAl)、トリイソブチルアルミニウム(TIBA
l)、ジメチルアルミニウムハイドライド(DMAl
H)、タングステンカルボニル(W(CO)6)、モリ
ブデンカルボニル(Mo(CO)6)、トリメチルガリ
ウム(TMGa)等の有機金属、AlCl3,WF6,T
iCl3,TaCl5等のハロゲン化金属等が挙げられ
る。また、この場合のプラズマ発生用ガス導入手段を介
して導入されるプラズマ発生用ガスとしては、H2,H
e,Ne,Ar,Kr,Xe,Rnが挙げられる。
【0032】Al23,AlN,Ta25,TiO2
TiN,WO3,Ga23等の金属化合物薄膜を形成す
る場合の処理用ガス導入手段を介して導入される金属原
子を含有する原料としては、トリメチルアルミニウム
(TMAl)、トリエチルアルミニウム(TEAl)、
トリイソブチルアルミニウム(TIBAl)、ジメチル
アルミニウムハイドライド(DMAlH)、タングステ
ンカルボニル(W(CO) 6)、モリブデンカルボニル
(Mo(CO)6)、トリメチルガリウム(TMG
a)、トリエチルガリウム(TEGa)等の有機金属、
AlCl3,WF6,TiCl3,TaCl5等のハロゲン
化金属等が挙げられる。また、この場合のプラズマ発生
用ガス導入手段を介して導入されるプラズマ発生用ガス
としては、O2,O3,H2O,NO,N2O,NO2
2,NH3,N24,ヘキサメチルジシラザン(HMD
S)等が挙げられる。
【0033】基体を酸化表面処理する場合のプラズマ発
生用ガス導入手段を介して導入される酸化性ガスとして
は、O2,O3,H2O,NO,N2O,NO2等が挙げら
れる。また、基体を窒化表面処理する場合のプラズマ発
生用ガス導入手段を介して導入される窒化性ガスとして
は、N2,NH3,N24,ヘキサメチルジシラザン(H
MDS)等が挙げられる。この場合、成膜しないので、
処理用ガス導入手段を介して原料ガスの導入は行わな
い、もしくはプラズマ発生用ガス導入手段を介して導入
されるガスと同様のガスを導入する。
【0034】基体表面の有機物をクリーニングする場合
のプラズマ発生用ガス導入手段から導入されるクリーニ
ング用ガスとしては、O2,O3,H2O,NO,N2O,
NO 2等が挙げられる。また、基体表面の無機物をクリ
ーニングする場合のプラズマ発生用ガス導入手段から導
入されるクリーニング用ガスとしては、F2,CF4,C
22,C26,CF2Cl2,SF6,NF3等が挙げら
れる。この場合、成膜しないので、処理用ガス導入手段
を介して原料ガスの導入は行わない、もしくはプラズマ
発生用ガス導入手段を介して導入されるガスと同様のガ
スを導入する。
【0035】尚、マイクロ波が透過し難い堆積膜を形成
する場合、石英管内壁へのパージガス吹き付け、石英管
内壁へのカバーガラスもしくはフィルムの設置及び移動
もしくは除去、エッチングガスを使用したプラズマによ
るセルフクリーニング、容易な石英管の交換機構などの
石英管内壁への膜付着防止及び除去対策を講じておくこ
とが望ましい。
【0036】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。
【0037】装置例1 まず本発明の一例であるコイル利用マイクロ波プラズマ
処理装置について説明する。
【0038】前述した図1において、環状導波管104
は、内壁断面の寸法がWRT−2規格導波管と同じ27
mm×96mmであって、中心径が354mmである。
環状導波管104の材質は、機械的強度を保つためステ
ンレス鋼で構成されており、その内壁面にはマイクロ波
の伝搬損失を抑えるため銅をコーティングした上にさら
に銀をコーティングした二層メッキが施されている。ま
た、加熱による銀の酸化を防止する目的で、導波管内部
には空冷用エアが流せるようになっている。
【0039】該導波管104に設けられるスロット10
9の形状は高さ42mm、幅3mmの矩形であり、管内
波長の1/4間隔毎に設けられている。管内波長は、使
用するマイクロ波の周波数と導波管の断面の寸法に依存
するが、周波数2.45GHzのマイクロ波と上記の寸
法の導波管を用いた場合には約159mmである。従っ
て、使用した環状導波管104では、スロット109は
約40mm間隔で28個形成されている。
【0040】磁界発生手段であるコイル106は内径3
24mm、長さ62mmの水冷機構付きステンレス製円
筒状ボビンに直径1.5mmの被覆銅線を300回巻き
付けワックスで固めたものである。
【0041】環状導波管104のマイクロ導入部108
には、4スタブチューナー、方向性結合器、アイソレー
ター、2.45GHzの周波数を持つマイクロ波電源
(各不図示)が順に接続されている。
【0042】この装置を用いて、N2流量500scc
m、圧力5mTorr、マイクロ波パワー1kWの条件
でプラズマを発生させ、得られたプラズマの電子密度の
均一性を評価した。電子密度の均一性の評価は、プロー
ブ法により次のようにして行った。プローブに印加する
電圧を−50〜+50Vの範囲で変化させ、プローブに
流れる電流をI−V測定器により測定し、得られたI−
V曲線からラングミュアらの方法により電子密度を算出
した。このようにして電子密度の測定をプラズマ発生室
中央断面内の19点で行い、その最大値/最小値のばら
つきで均一性を評価したところ、電子密度はφ200面
内で9.6×1011/cm3±4.8%であり、高密度
かつ均一なプラズマが形成されていることが確認され
た。
【0043】装置例2 次に本発明の他の一例である永久磁石利用マイクロ波プ
ラズマ処理装置について図2を用いて説明する。図2に
おいて、201はプラズマ発生室、202はプラズマ発
生用ガス導入手段、204はマイクロ波をプラズマ発生
室201に導入するためのスロット付き環状導波管、2
05はプラズマ発生室201の内壁を構成する石英管、
206はプラズマ発生室201内に石英管205内壁面
に平行な磁界を発生させる永久磁石、207はヨーク、
211はプラズマ発生室201に連結したプラズマ処理
室、212は被処理基板、213は基板212の支持
体、214は処理用ガス導入手段、215は排気であ
る。環状導波管204は図1のものと同等のものを用い
た。
【0044】磁界発生手段である永久磁石206は、S
m−Co製で、径φ250mm、厚さ30mm、厚さ方
向に磁化したものを2個、プラズマ発生室の上下に設置
し、NiコートしたFe製ヨーク207で囲んだ。
【0045】該装置におけるプラズマの発生及び処理は
以下のようにして行われる。排気系(不図示)を介して
プラズマ発生室201内を真空排気する。次にプラズマ
発生用のガスをガス導入手段202より所定の流量でプ
ラズマ発生室201内に導入する。排気系(不図示)に
設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)を調整し、
プラズマ発生室201内を所定の圧力に保持する。次い
でマイクロ波電源(不図示)より所望の電力のマイクロ
波を環状導波管204の各スロットを介して石英管20
5を透過させてプラズマ発生室201内に供給する。永
久磁石206によりプラズマ発生室201内に生じた磁
力線の周りを螺旋運動する電子がマイクロ波を共鳴的に
吸収して加速され、プラズマ発生室201内に高密度プ
ラズマを発生させる。この時に処理用ガス導入手段21
4を介して処理用ガスを処理室211内に導入しておく
と、処理用ガスは発生した高密度プラズマにより励起さ
れ、支持体213上に載置された被処理基板212の表
面をプラズマ処理する。この際、用途に応じてプラズマ
発生用ガス導入手段202にプラズマ処理用ガスを導入
しても良い。
【0046】図2に示した装置を使用してN2流量50
0sccm、圧力3mTorr、マイクロ波パワー80
0Wの条件でプラズマを発生させ、得られたプラズマの
電子密度の均一性を評価した。その結果、電子密度はφ
200面内で8.4×1011/cm3±3.6%であ
り、高密度かつ均一なプラズマが形成されていることが
確認された。
【0047】装置例3 本発明の一例であるマイクロ波隔離プラズマ処理装置を
図3に示す。図3において、301はプラズマ発生室、
302はプラズマ発生用ガス導入手段、304はマイク
ロ波をプラズマ発生室301に導入するためのスロット
付き環状導波管、305はプラズマ発生室301の内壁
を構成する石英管、306はプラズマ発生室301内に
石英管305内壁面に平行な磁界を発生させるコイル、
311はプラズマ発生室301に連結したプラズマ処理
室、312は被処理基板、313は基板312の支持
体、314は処理用ガス導入手段、315は排気、31
6はプラズマ発生室301と処理室311とを分離し差
圧を発生させる手段である多孔分離板である。環状導波
管304及びコイル306は図1のものと同等のものを
用いた。
【0048】該装置におけるプラズマの発生及び処理は
以下のようにして行われる。排気系(不図示)を介して
プラズマ発生室301内を真空排気する。次にプラズマ
発生用のガスをガス導入手段302より所定の流量でプ
ラズマ発生室301内に導入する。排気系(不図示)に
設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)を調整し、
プラズマ発生室301内を所定の圧力に保持する。次い
で直流電源(不図示)より所望の電力をコイル306に
供給し、プラズマ発生室301内に中心磁束密度87.
5mTの均一磁界を発生させた後、マイクロ波電源(不
図示)より所望の電力のマイクロ波を環状導波管304
の各スロットを介して石英管305を透過させてプラズ
マ発生室301内に供給する。コイル306によりプラ
ズマ発生室301内に生じた磁力線の周りを螺旋運動す
る電子がマイクロ波を共鳴的に吸収して加速され、プラ
ズマ発生室301内に高密度プラズマが発生する。この
時に処理用ガス導入手段314を介して処理用ガスを処
理室311内に導入しておくと、処理用ガスは発生した
高密度プラズマにより励起され、支持体313上に載置
された被処理基板312の表面がプラズマ処理される。
この際、用途に応じてプラズマ発生用ガス導入手段30
2にプラズマ処理用ガスを導入しても良い。
【0049】装置例4 図4に本発明の一例である光アシストマイクロ波プラズ
マCVD装置の構成を模式的に示す。本装置例は、装置
例1で示した装置に被処理基板表面に可視紫外光を照射
する光照射手段を設けたものであり、他の構成は装置例
1と同様である。従って、同図において、401〜41
5は図1における101〜115にそれぞれ相当する。
421は基板412の表面に可視紫外光を照射するため
の照明系、425は照明系421からの可視紫外光をプ
ラズマ発生室401を通して処理室411へ導入する光
導入窓である。ここで照明系421は、光源422と、
光源422からの光を集光するリフレクトミラー423
と、光をミキシングし均一化するインテグレータ424
とで構成されている。
【0050】本装置におけるプラズマの発生及び処理は
以下のようにして行う。排気系(不図示)を介してプラ
ズマ発生室401内を真空排気する。続いて照明系42
1からの可視紫外光を光導入窓425を通して基板41
2表面に照射するとともに基板412を所望の温度に保
持する。さらにプラズマ発生用のガスをガス導入手段4
02より所定の流量でプラズマ発生室401内に導入す
る。次に排気系(不図示)に設けられたコンダクタンス
バルブ(不図示)を調整し、プラズマ発生室401内を
所定の圧力に保持する。次いで直流電源(不図示)より
所望の電力をコイル406に供給し、プラズマ発生室4
01内に中心磁束密度87.5mTの均一磁界を発生さ
せた後、マイクロ波電源(不図示)より所望の電力のマ
イクロ波を環状導波管404の各スロットを介して石英
管405を透過させてプラズマ発生室401内に供給す
る。コイル406によりプラズマ発生室401内に生じ
た磁力線の周りを螺旋運動する電子がマイクロ波を共鳴
的に吸収して加速され、プラズマ発生室401内に高密
度プラズマが発生する。この時に処理用ガス導入手段4
14を介して処理用ガスを処理室411内に導入してお
くと、処理用ガスは発生した高密度プラズマにより励起
され、支持体413上に載置された被処理基板412の
表面がプラズマ処理される。この時、基板412表面は
可視紫外光により活性化されるために、より高品質な処
理が可能となる。この際用途に応じてプラズマ発生用ガ
ス導入手段402にプラズマ処理用ガスを導入しても良
い。
【0051】照明系421の光源422としては、低圧
水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、キセ
ノン−水銀ランプ、キセノンランプ、重水素ランプ、A
r共鳴線ランプ、Kr共鳴線ランプ、Xe共鳴線ラン
プ、エキシマレーザ、Ar+レーザ2倍高調波、N2レー
ザ、YAGレーザ3倍高調波など基板表面に付着する前
駆体に吸収される波長を有する光源ならばいずれのもの
も使用可能である。
【0052】装置例5 本発明の一例であるバイアスマイクロ波プラズマ処理装
置を図5に示す。図5において、501はプラズマ発生
室、502はプラズマ発生用ガス導入手段、504はマ
イクロ波をプラズマ発生室501に導入するためのスロ
ット付き環状導波管、505はプラズマ発生室501の
内壁を構成する石英管、506はプラズマ発生室501
内に石英管505内壁面に平行な磁界を発生させるコイ
ル、511はプラズマ発生室501に連結したプラズマ
処理室、512は被処理基板、513は基板512の支
持体、514は処理用ガス導入手段、515は排気、5
17は支持体513に高周波バイアスを印加する高周波
ロッド、518は支持体513をアース電位から絶縁す
る絶縁ロッドである。環状導波管504及びコイル50
6は図1のものと同等のものを用いた。
【0053】該装置におけるプラズマの発生及び処理は
以下のようにして行われる。排気系(不図示)を介して
プラズマ発生室501内を真空排気する。次にプラズマ
発生用のガスをガス導入手段502より所定の流量でプ
ラズマ発生室501内に導入する。排気系(不図示)に
設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)を調整し、
プラズマ発生室501内を所定の圧力に保持する。次い
で直流電源(不図示)より所望の電力をコイル506に
供給し、プラズマ発生室501内に中心磁束密度87.
5mTの均一磁界を発生させた、さらに支持体513に
高周波ロッド517を介して高周波を印加した後、マイ
クロ波電源(不図示)より所望の電力のマイクロ波を環
状導波管504の各スロットを介して石英管505を透
過させてプラズマ発生室501内に供給する。コイル5
06によりプラズマ発生室501内に生じた磁力線の周
りを螺旋運動する電子がマイクロ波を共鳴的に吸収して
加速され、プラズマ発生室501内に高密度プラズマが
発生する。この時に処理用ガス導入手段514を介して
処理用ガスを処理室511内に導入しておくと、処理用
ガスは発生した高密度プラズマにより励起されたプラズ
マ発生用ガスと反応し、イオン成分は支持体513表面
に発生したシース電界により加速され、支持体513上
に載置された被処理基板512の表面をプラズマ処理す
る。この際、用途に応じてプラズマ発生用ガス導入手段
502にプラズマ処理用ガスを導入しても良い。
【0054】実施例1 図1に示すプラズマ処理装置をマイクロ波プラズマCV
D装置として使用し、半導体素子保護用窒化シリコン膜
の形成を行った。
【0055】基板112としては、P型単結晶シリコン
基板(面方位〈100〉、抵抗率10Ωcm)を使用し
た。まず、シリコン基板112を基体支持台113上に
設置した後、排気系(不図示)を介してプラズマ発生室
101及び処理室111内を真空排気し、10-6Torrの
値まで減圧させた。続いて支持台に内蔵されたヒータ
(不図示)に通電し、シリコン基板112を300℃に
加熱し、該基板をこの温度に保持した。プラズマ発生用
ガス導入手段102を介して窒素ガスを500sccm
の流量でプラズマ発生室101内に導入した。同時に処
理用ガス導入手段114を介してモノシランガスを10
0sccmの流量で処理室111内に導入した。次に排
気系に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)を調
整し、処理室111内を3mTorrに保持し、2.4
5GHzのマイクロ波電源より500Wの電力を環状導
波管104を介してプラズマ発生室101内に供給し
た。こうしてプラズマ発生室内にプラズマが発生し、プ
ラズマ発生用ガス導入手段102を介して導入された窒
素ガスはプラズマ発生室101内で励起、分解されて活
性種となり、シリコン基板112の方向に輸送され、処
理用ガス導入手段114を介して導入されたモノシラン
ガスと反応し、その結果、窒化シリコン膜がシリコン基
板112上に1.0μmの厚さで形成された。
【0056】成膜後、成膜速度、応力などの膜質につい
て評価した。応力は成膜前後の基板の反り量の変化をレ
ーザ干渉計(Zygo社製)で測定し求めた。リーク電
流は堆積膜上にAl電極を形成し、Al電極とSi基板
間に直流電圧を印加することで堆積膜に5MV/cmの
電界をかけ、この状態で流れる電流を測定して求めた。
また、絶縁耐圧は、リーク電流が1×10-6A/cm2
以上流れる時の電界により評価した。
【0057】その結果、得られた窒化シリコン膜の成膜
速度は、480nm/minと極めて大きく、膜質も応
力1×109dyn/cm2、リーク電流1×10-10
/cm2、絶縁耐圧8MV/cmの極めて良質の膜であ
ることが確認された。
【0058】実施例2 図1に示すプラズマ処理装置をマイクロ波プラズマCV
D装置として使用し、光磁気ディスク保護用窒化シリコ
ン膜の形成を行った。
【0059】基板112としては、ポリカーボネート
(PC)基板(φ3.5インチ)を使用した。まず、P
C基板112を基体支持台113上に設置した後、排気
系(不図示)を介してプラズマ発生室101及び処理室
111内を真空排気し、10-6Torrの値まで減圧させ
た。プラズマ発生用ガス導入手段102を介して窒素ガ
スを200sccmの流量でプラズマ発生室101内に
導入した。同時に処理用ガス導入手段114を介してモ
ノシランガスを200sccmの流量で処理室111内
に導入した。次に排気系に設けられたコンダクタンスバ
ルブ(不図示)を調整し、処理室111内を5mTor
rに保持し、2.45GHzのマイクロ波電源より1k
Wの電力を環状導波管104を介してプラズマ発生室1
01内に供給した。こうしてプラズマ発生室内にプラズ
マが発生し、プラズマ発生用ガス導入手段102を介し
て導入された窒素ガスはプラズマ発生室101内で励
起、分解されて活性種となり、PC基板112の方向に
輸送され、処理用ガス導入手段114を介して導入され
たモノシランガスと反応し、その結果、窒化シリコン膜
がPC基板112上に100nmの厚さで形成された。
成膜後、成膜速度、屈折率などの膜質について評価し
た。
【0060】得られた窒化シリコン膜の成膜速度は60
0nm/minと極めて大きく、膜質も屈折率2.2、
応力1.8×109dyn/cm2と極めて良質の膜であ
ることが確認された。
【0061】実施例3 図2に示したプラズマ処理装置を表面改質装置として使
用し、シリコン基板表面を酸化し、半導体素子ゲート絶
縁用酸化シリコン膜の形成を行った。
【0062】基板212としては、P型単結晶シリコン
基板(面方位〈100〉、抵抗率10Ωcm)を使用し
た。まず、シリコン基板212を基体支持台213上に
設置した後、排気系(不図示)を介してプラズマ発生室
201及び処理室211内を真空排気し、10-6Torrの
値まで減圧させた。続いて支持台に内蔵されたヒータ
(不図示)に通電し、シリコン基板212を500℃に
加熱し、該基板をこの温度に保持した。プラズマ発生用
ガス導入手段202を介して酸素ガスを500sccm
の流量でプラズマ発生室201内に導入した。次に排気
系に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)を調整
し、処理室211内を1mTorrに保持し、2.45
GHzのマイクロ波電源より1kWの電力を環状導波管
204を介してプラズマ発生室201内に供給した。こ
うしてプラズマ発生室201内にプラズマが発生し、プ
ラズマ発生用ガス導入手段202を介して導入された酸
素ガスはプラズマ発生室201内で励起、分解されて酸
素原子などの活性種となり、シリコン基板212の方向
に輸送され、シリコン基板212表面と反応し、その結
果、50nm厚の酸化シリコン膜がシリコン基板212
上に形成された。酸化後、酸化速度、リーク電流、及び
絶縁耐圧について評価した。
【0063】得られた酸化シリコン膜の酸化速度と均一
性は1.3nm/min±2.4%と良好で、膜質もリ
ーク電流2×10-11A/cm2、絶縁耐圧11MV/c
mであって、極めて良質の膜であることが確認された。
【0064】実施例4 図3に示したプラズマ処理装置をマイクロ波プラズマC
VD装置として使用し、半導体素子層間絶縁用酸化シリ
コン膜の形成を行った。
【0065】基板312としては、P型単結晶シリコン
基板(面方位〈100〉、抵抗率10Ωcm)を使用し
た。まず、シリコン基板312を基体支持台313上に
設置した後、排気系(不図示)を介してプラズマ発生室
301及び処理室311内を真空排気し、10-6Torrの
値まで減圧させた。続いて支持台に内蔵されたヒータ
(不図示)に通電し、シリコン基板312を300℃に
加熱し、該基板をこの温度に保持した。プラズマ発生用
ガス導入手段302を介して酸素ガスを1000scc
mの流量でプラズマ発生室301内に導入した。同時
に、処理用ガス導入手段314を介してテトラエトキシ
シラン(TEOS)ガスを200sccmの流量で処理
室311内に導入した。次に排気系に設けられたコンダ
クタンスバルブ(不図示)を調整し、プラズマ発生室3
01内を0.1Torr、処理室311内を0.03T
orrに保持し、2.45GHzのマイクロ波電源より
500Wの電力を環状導波管304を介してプラズマ発
生室301内に供給した。こうしてプラズマ発生室30
1内にプラズマが発生し、プラズマ発生用ガス導入手段
302を介して導入された酸素ガスはプラズマ発生室3
01内で励起、分解されて酸素原子などの活性種とな
り、シリコン基板312の方向に輸送され、処理用ガス
導入手段314を介して導入されたTEOSガスと反応
し、その結果、酸化シリコン膜がシリコン基板312上
に1.0μmの厚さで形成された。成膜後、成膜速度、
均一性、絶縁耐圧及び段差被覆性につて評価した。段差
被覆性はラインアンドスペース0.5μmのラインパタ
ーンに形成されたAl段差上に成膜した酸化シリコン膜
の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、段差上
の膜厚に対する段差側壁上の膜厚の比(カバーファク
タ)を求め評価した。
【0066】得られた酸化シリコン膜の成膜速度と均一
性は220nm/min±3.1%と良好で、膜質も絶
縁耐圧9MV/cm、カバーファクタ0.9であって、
良質の膜であることが確認された。
【0067】実施例5 図4に示したプラズマ処理装置を光アシストマイクロ波
プラズマCVD装置として使用し、半導体素子ゲート絶
縁用酸化シリコン膜の形成を行った。
【0068】基板412としては、P型単結晶シリコン
基板(面方位〈100〉、抵抗率10Ωcm)を使用し
た。まず、シリコン基板412を基体支持台413上に
設置した後、排気系(不図示)を介してプラズマ発生室
401及び処理室411内を真空排気し、10-6Torrの
値まで減圧させた。続いて照明系421の超高圧水銀ラ
ンプ422を点燈してシリコン基板412表面における
光照度が0.6W/cm2となるように光をシリコン基
板412の表面に照射した。続いて支持台に内蔵された
ヒータ(不図示)に通電し、シリコン基板412を30
0℃に加熱し、該基板をこの温度に保持した。プラズマ
発生用ガス導入手段402を介して酸素ガスを500s
ccmの流量でプラズマ発生室401内に導入した。同
時に処理用ガス導入手段414を介してモノシランガス
を50sccmの流量で処理室411内に導入した。次
に排気系に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)
を調整し、プラズマ発生室401内を0.1Torr
に、処理室411内を0.05Torrに保持し、2.
45GHzのマイクロ波電源より500Wの電力を環状
導波管404を介してプラズマ発生室401内に供給し
た。こうしてプラズマ発生室401内にプラズマが発生
し、プラズマ発生用ガス導入手段402を介して導入さ
れた酸素ガスはプラズマ発生室401内で励起、分解さ
れて酸素原子などの活性種となり、シリコン基板412
の方向に輸送され、処理用ガス導入手段414を介して
導入されたモノシランガスと反応し、酸化シリコン膜が
シリコン基板412上に0.1μmの厚さで形成され
た。成膜後、成膜速度、均一性、リーク電流、絶縁耐圧
及び界面準位密度について評価した。
【0069】界面準位密度は容量測定器により得られた
1MHzRF印加の場合のC−V曲線より求めた。
【0070】得られた酸化シリコン膜の成膜速度と均一
性は120nm/min±2.6%と良好で、膜質もリ
ーク電流4×10-11A/cm2、絶縁耐圧10MV/c
m、界面準位密度5×1010cm-2であって、極めて良
質の膜であることが確認された。
【0071】実施例6 図5に示したプラズマ処理装置をバイアスマイクロ波プ
ラズマCVD装置として使用し、光学素子反射防止用酸
化シリコン膜及び窒化シリコン膜の形成を行った。
【0072】基板512としては、BK7ガラス基板を
使用した。まず、ガラス基板512を基体支持台513
上に設置した後、排気系(不図示)を介してプラズマ発
生室501及び処理室511内を真空排気し、10-6To
rrの値まで減圧させた。続いて支持台に内蔵されたヒー
タ(不図示)に通電し、ガラス基板512を300℃に
加熱し、該基板をこの温度に保持した。プラズマ発生用
ガス導入手段502を介して窒素ガスを200sccm
の流量でプラズマ発生室501内に導入した。同時に処
理用ガス導入手段514を介してモノシランガスを30
sccmの流量で処理室511内に導入した。次に排気
系に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)を調整
し、処理室511内を1mTorrに保持し、2.45
GHzのマイクロ波電源より500Wの電力を環状導波
管504を介してプラズマ発生室501内に供給した。
こうしてプラズマ発生室501内にプラズマが発生し、
プラズマ発生用ガス導入手段502を介して導入された
窒素ガスはプラズマ発生室501内で励起、分解されて
窒素原子などの活性種となり、ガラス基板512の方向
に輸送され、処理用ガス導入手段514を介して導入さ
れたモノシランガスと反応し、窒化シリコン膜がガラス
基板512上に61nmの厚さで形成された。
【0073】次に、排気系(不図示)を介してプラズマ
発生室501及び処理室511内を真空排気し、プラズ
マ発生用ガス導入手段502より窒素ガスに代えて酸素
ガスを200sccmの流量でプラズマ発生室501に
導入する以外は上記と同様にして、窒化シリコン膜の上
に酸化シリコン膜の形成を行った。その結果、86nm
の厚さで酸化シリコン膜が形成された。
【0074】成膜後、成膜速度、反射特性について評価
した。得られた酸化シリコン膜の成膜速度は120nm
/minと良好で、反射特性も500nm付近の波長の
光の反射率が0.3%と極めて良好な光学特性であるこ
とが確認された。
【0075】
【発明の効果】本発明のプラズマ処理装置によれば、マ
イクロ波を電磁波のままプラズマ発生室内に周囲壁の全
域から導入でき、また、各スロットを介して導入される
マイクロ波の導入量を制御できるので、大口径プラズマ
発生室内に極めて均一にして効率的にマイクロ波を導入
することができる。その結果、均一にして高密度なプラ
ズマを形成でき、これにより均一にして効率的な基体の
処理や堆積膜の形成を行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロ波プラズマ処理装置の一例を
示す図であり、(a)は側断面図、(b)は該装置に用
いられるマイクロ波導入用環状導波管の上面断面図であ
る。
【図2】本発明の他の一例である永久磁石利用マイクロ
波プラズマ処理装置の模式的断面図である。
【図3】本発明の他の一例であるマイクロ波隔離プラズ
マ処理装置の模式的断面図である。
【図4】本発明の他の一例である光アシストマイクロ波
プラズマ処理装置の模式的断面図である。
【図5】本発明の他の一例であるバイアスマイクロ波プ
ラズマ処理装置の模式的断面図である。
【図6】従来例の一例である「NTT方式」のECRプ
ラズマ処理装置の模式的断面図である。
【図7】従来例の一例である「日立方式」のECRプラ
ズマ処理装置の模式的断面図である。
【図8】従来例の一例である「リジターノ方式」のEC
Rプラズマ処理装置の模式的断面図である。
【図9】従来例の一例である「平面スロットアンテナ方
式」のECRプラズマ処理装置の模式的断面図である。
【符号の説明】
101 プラズマ発生室 102 プラズマ発生用ガス導入手段 103 マイクロ波 104 環状導波管 105 石英管 106 磁界発生手段 109 スロット 111 処理室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3065 H01Q 13/10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波を透過可能な筒状管を構成要
    素として含む真空容器と、該真空容器内に設置された被
    処理基体を支持する手段と、前記筒状管を通して該真空
    容器内にマイクロ波を導入する手段と、該マイクロ波の
    電界に垂直で前記筒状管の内壁面に平行でかつマイクロ
    波の周波数のほぼ3.57×10-11(T/Hz)倍の
    磁束密度を有する磁界を該真空容器内に発生させる手段
    と、該真空容器内に処理用ガスを導入する手段とから構
    成される有磁場マイクロ波プラズマ処理装置であって、
    前記マイクロ波導入手段が、前記筒状管の周りを囲むよ
    うに配置され、複数のスロットが内側面に形成された環
    状導波管であることを特徴とするマイクロ波プラズマ処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記磁界発生手段が、前記環状導波管を
    挟んで上下に設置された電磁コイルであることを特徴と
    する請求項1のマイクロ波プラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記磁界発生手段が、前記真空容器を挟
    んで上下に設置された永久磁石であることを特徴とする
    請求項1のマイクロ波プラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記真空容器内のプラズマ発生領域とは
    隔離された位置に基体支持手段が配されていることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマイク
    ロ波プラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記真空容器内のプラズマ発生領域と基
    体支持手段との間に差圧発生手段が配されていることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマイ
    クロ波プラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】 被処理基体表面に可視紫外光を照射する
    手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    か1項に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記基体支持手段にRFバイアスを印加
    する手段を有する請求項1乃至6のいずれか1項に記載
    のマイクロ波プラズマ処理装置。
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