JP2003045810A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JP2003045810A
JP2003045810A JP2001231016A JP2001231016A JP2003045810A JP 2003045810 A JP2003045810 A JP 2003045810A JP 2001231016 A JP2001231016 A JP 2001231016A JP 2001231016 A JP2001231016 A JP 2001231016A JP 2003045810 A JP2003045810 A JP 2003045810A
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plasma
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microwave
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Kazumasa Takatsu
和正 高津
Masahiro Kanai
正博 金井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】導体からなる多数のスロット孔を有するスロッ
ト体と、このスロット体のマイクロ波放射面と反対側に
設けられている誘電体との密着性を良くして、マイクロ
波の放射効率と均一性の向上を図ることができ、長時間
のプラズマ放電が可能で、大面積の被処理基板に対応す
ることができるプラズマ処理装置を提供する。 【解決手段】スロットアンテナによりマイクロ波プラズ
マを生起させるプラズマ処理装置において、前記スロッ
トアンテナは、ブロック状導体にマイクロ波放射用のス
ロットを多数設けたスロット体と、該スロット体のマイ
クロ波放射面とは反対側の面に配された誘電体を有し、
該スロット体と該誘電体とをメタライズ接合により一体
構造に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロ波プラズマ
CVD装置に関し、特にマイクロ波放電によって生成し
たプラズマを利用し大面積にかつ均一に薄膜生成を長時
間行うのに適したプラズマ処理装置である。
【0002】
【従来の技術】従来からマイクロ波放電によってプラズ
マを生成して半導体基板の微細加工を行うエッチング装
置や、基板に薄膜を堆積させるマイクロ波プラズマCV
D装置等が知られている。マイクロ波放電によるプラズ
マ生成は低ガス圧で高密度のプラズマが得られるため、
広く用いられている。また、近年の半導体基板等の製造
プロセスに用いるプラズマCVD装置においては、被処
理基板の大型化の要求に応えるため、大口径でかつ高密
度のプラズマが得られるラジアルラインスロットアンテ
ナを備えたマイクロ波プラズマCVD装置が提案されて
いる。
【0003】上記ラジアルラインスロットアンテナ(R
adial Line SlotAntenna)と
は、導体表面にマイクロ波を放射させるための多数のス
ロットが同心円状または渦巻き状に配置されたものであ
り、裏面側の同軸導波管変換器に接続した導体板とで導
波回路を形成し、給電されたマイクロ波をスロット形成
面から放射するものである。
【0004】図4は従来のラジアルラインスロットアン
テナを図示したものである。この図に示すように、円板
状の導体からなる多数のスロット孔を有するスロット体
41は、その周縁部をボルト44によって導体43に固
定されている。また、スロット体41のプラズマ47に
さらされる反対面に、誘電体42が設置されている。ち
ょうど、誘電体42はスロット体41と導体43で挟ま
れている構造となっている。導体43の裏面には同軸導
波管変換器45と導波管46が接続されていて、マイク
ロ波はこれら導波管46、同軸導波管変換器45を経て
導体43の裏側からスロット体41に給電される構造と
なっている。また、スロット体41は、例えば厚さ0.
3mm程度の薄い銅板である。
【0005】ところで、ラジアルラインスロットアンテ
ナの構造に関して重要なことは、スロット板が誘電体の
表面に隙間なく密着していることである。仮にスロット
板と誘電体との間に隙間が生じていると、その部分でマ
イクロ波の表皮効果による表面波が生じ、マイクロ波の
放射効率が著しく低下するからである。しかしながら、
上記従来のラジアルラインスロットアンテナの構造によ
れば、スロット板は周縁部でネジ止めされているだけで
あるから、スロット板の自重による撓みや、マイクロ波
電力の給電によりスロット板が加熱された際に熱膨張に
よる撓みによって、スロット板と遅波路形成体との間に
隙間が生じることがある。すると、マイクロ波の放射効
率が大きく低下し、かつ、放射の均一性が著しく悪化す
るという問題を抱えていた。
【0006】このような問題を解決すべく、特開200
0−077335号公報に記載のプラズマ処理装置が提
案されている。これは上記の誘電体とスロット体の密着
性を向上させ、マイクロ波の放射効率を向上させたもの
である。このプラズマ処理装置は、プラズマを励起させ
るマイクロ波をチャンバー内に放射するスロットアンテ
ナを具備し、このスロットアンテナが、マイクロ波放射
用のスロットを多数有するスロット体と、プラズマにさ
らされる面の反対側の前記スロット体表面に設けられた
誘電体からなるマイクロ波の遅波路形成体と、プラズマ
形成空間側の前記スロット体表面に設けられ前記遅波路
形成体と協働して前記スロット体を挟持してマイクロ波
を透過させる誘電体からなる押さえ体とからなることを
特徴とするものである。すなわち、スロット体を遅波路
形成体と押さえ体との間に挟み込んだ構造のスロットア
ンテナを用いることによって、スロット体を遅波路形成
体に隙間なく密着させることができる。
【0007】また、スロット体自信が撓まない程度の厚
さを有することで(厚さ1mmにすることで)、スロッ
ト体自体の剛性を上げ、密着性を良くし、前記押さえ板
を不要とした構造も提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開2000−077335号公報に記載のものでは、
スロット体に対して押さえ体はチャンバー内のプラズマ
形成空間側に配置されるため、プラズマによって分解さ
れた処理ガスが、この誘電体からなる押さえ体に付着し
てしまい、マイクロ波は透過しなくなってしまうことと
なる。したがって、これによるとマイクロ波はプラズマ
形成空間に放射されず、被処理基板へのプラズマ処理が
不可能となる。更には、マイクロ波の進行方向に誘電体
が存在すると、誘電損失が大きくなるため、効率よくマ
イクロ波電力を前記プラズマ形成空間に供給することが
できない。
【0009】また、上記したスロット体自信が撓まない
程度の厚さを有することで(厚さ1mmにすること
で)、スロット体自体の剛性を上げ、密着性を良くし、
前記押さえ板を不要とした構造を採り、これにより密着
性が改善されたとしても、今度は前記スロット体と、プ
ラズマ形成空間側と反対側の前記スロット体の表面に設
けられた誘電体において、多数のスロット孔によってプ
ラズマ形成空間にさらされている誘電体表面、すなわち
マイクロ波を透過する面に膜が付着してしまうこととな
る。したがって、深さ1mmのスロット孔内壁部に満遍
なく膜が付着してしまうので、前述の押さえ板の時と同
じように、マイクロ波が透過できずプラズマ形成空間に
放射されなくなり、被処理基板へのプラズマ処理が不可
能となってしまう。
【0010】このように、従来のものにおいては、いず
れの手段にせよ、長時間のプラズマ放電が不可能とな
り、例えメンテナンスサイクルを短縮して付着膜を除去
し、プラズマ処理を行うにしても、真空処理室の真空引
きやベーキング時間、そして前記スロット体の交換時間
を考えると、装置の稼働率が著しく低下し、生産性が非
常に悪いという点等に問題を有していた。
【0011】そこで、本発明は、上記課題を解決し、ラ
ジアルスロットアンテナを構成する導体からなる多数の
スロット孔を有するスロット体と、このスロット体のマ
イクロ波放射面と反対側に設けられている誘電体との密
着性を良くして、マイクロ波の放射効率と均一性の向上
を図ることができ、長時間のプラズマ放電が可能で、大
面積の被処理基板に対応することができるプラズマ処理
装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するため、つぎの(1)〜(6)のように構成したプ
ラズマ処理装置を提供するものである。 (1)処理ガスを導入しながら所定の圧力状態が維持可
能な真空処理室と、該真空処理室内にマイクロ波を放射
するスロットアンテナを具備し、前記スロットアンテナ
によりマイクロ波プラズマを生起させるプラズマ処理装
置において、前記スロットアンテナは、ブロック状導体
にマイクロ波放射用のスロットを多数設けたスロット体
と、該スロット体のマイクロ波放射面とは反対側の面に
配された誘電体を有し、該スロット体と該誘電体とをメ
タライズ接合により一体構造としたことを特徴とするプ
ラズマ処理装置。 (2)前記ブロック状導体に設けたスロットの深さが、
所望のプラズマ処理条件に於ける前記処理ガスのミーン
フリーパス以上であることを特徴とする上記(1)に記
載のプラズマ処理装置。 (3)前記スロット体に設けられたスロットが、所定の
スパイラル線上に互いに位相が90°異なり、スロット
の長手方向に直交するような、“ハの字”状に配列さ
れ、該“ハの字”状に配列されたスロットを順次配置さ
せて右旋の単一円偏波となるように構成したことを特徴
とする上記(1)または上記(2)に記載のプラズマ処
理装置。 (4)前記スロット体に設けられたスロットが、所定の
同心円上に垂直偏波、水平偏波の何れか共鳴するよう
に、水平方向、垂直方向に多数配置され、垂直偏波、水
平偏波の単一の直線偏波となるように構成したことを特
徴とする上記(1)または上記(2)に記載のプラズマ
処理装置。 (5)前記ブロック状導体と誘電体とが、線膨張係数が
近似する材料の組合せによって構成されていることを特
徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のプラズ
マ処理装置。 (6)前記ブロック状導体と誘電体とが、フォルステラ
イト(2MgO・SiO 2)とチタン、またはアルミナ
(Al23)とコバール、またはアルミナ(Al23
とタンタル、またはアルミナ(Al23)とモリブテン
のいずれかの材料の組み合わせによって構成されている
ことを特徴とする上記(5)に記載のプラズマ処理装
置。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を、図
を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態における
プラズマCVD装置の構成を示す図である。図1におい
て、真空処理室1に排気手段2が接続されていて、所定
の圧力を維持するようになっている。被処理基板6と防
着板7、そしてスロットアンテナを構成するスロット孔
を多数有したスロット体3とで囲まれた空間にマイクロ
波を放射してプラズマを生起させる。図示はされていな
いが、このプラズマ空間に処理ガスを導入して被処理基
板6に堆積膜の形成を行う。ラジアルラインスロットア
ンテナ12の表面にはマイクロ波放射用の多数のスロッ
ト孔が配置されていて、マイクロ波発信システムで生成
された2.45GHzのマイクロ波が導波管10、同軸
導波管変換器9、同軸線路13を順次経てアンテナ12
の裏面側から給電される構造となっている。
【0014】ラジアルラインスロットアンテナ12の構
成は、円板状の導体5の上面に誘電体4からなるマイク
ロ波の遅波路形成体が固定されていて、誘電体の上面に
は多数のスロット孔を有する導体からなるブロック状の
スロット体3が配置されている。スロット体3と誘電体
4はメタライズ接合によって一体構造となっており、隙
間なく密着している。
【0015】このメタライズ接合するに当たって考慮す
ることは、誘電体(セラミックス)と導体(金属)の線
膨張係数が近似する適当な組み合わせを選ぶことであ
り、その結果、膨張比が大きく異ならないので、広い温
度範囲にわたって使用が可能になる。その誘電体と導体
の組み合わせの一例として、フォルステライト(2Mg
O・SiO2)とチタン、アルミナ(Al23)とコバ
ール、アルミナ(Al2 3)とタンタル、アルミナ(A
23)とモリブテンの材料の組み合わせが好ましい
が、メタライズ接合が可能で、線膨張係数が近似する組
み合わせであればこれに限らない。
【0016】また、前記ブロック状導体に設けたスロッ
トの深さが所望のプラズマ処理条件に於ける前記処理ガ
スのミーンフリーパス以上であることが好ましい。例え
ば、CVD法により基板上に薄膜を形成する場合に用い
られる処理ガスとしては、α−Si、poly−Si、
SiCなどのSi系半導体薄膜を形成する場合、Si原
子を含有するガスとしては、SiH4、Si26などの
無機シラン類やテトラエトキシシラン(TEOS)など
の有機シラン類、そしてSiF4、SiH22、SiC
4、Si2Cl6、などのハロシラン類である。希釈ガ
スとしては、H2、He、Ne、Ar、Kr、Xe、R
nなどが挙げられる。
【0017】また、Al,W,Mo,Ti,Ta,Ti
Wなどの金属薄膜を形成する場合の金属原子を含有する
原料としては、トリメチルアルミニウム(TMAl),
トリエチルアルミニウム(TEAl),トリイソブチル
アルミニウム(TIBAl),ジメチルアルミニウムハ
イドライド(DMAlH),タングステンカルボニル
(W(CO)6 ),モリブデンカルボニル(Mo(C
O)6 ),トリメチルガリウム(TMGa),トリエ
チルガリウム(TEGa)などの有機金属、AlCl3
,WF6 ,TiCl3 ,TaCl5 などのハロゲ
ン化金属等が挙げられる。希釈ガスとしては、H2
He,Ne,Ar,Kr,Xe,Rnが挙げられる。
【0018】また、本発明のプラズマ処理装置におけ
る、処理ガスを導入しながら所望の圧力状態を維持する
真空処理室の圧力は13.3Pa(約100mTor
r)乃至133Pa(約1Torr)の範囲、より好ま
しくは、圧力に反比例するミーンフリーパス(平均自由
工程)を考慮して、66.5Pa(約500mTor
r)乃至133Pa(約1Torr)の範囲が好まし
い。
【0019】また、ラジアルラインスロットアンテナ1
2を構成するメタライズ接合によって一体構造になった
誘電体4とスロット体3は、押さえ枠11によって導体
5に固定されていて、導体5と誘電体4は密着してい
る。また押さえ枠11はOリング8をつぶし込んでもい
る。Oリング8は耐熱性の良好なカルレッツを使用して
いるが、装置の安全性を考慮して、図示はしていない
が、導体5の内部に冷却機構が備わっている。
【0020】マイクロ波は、スロット体3に接続されて
いる同軸線路13の中心導体14から周辺部へ放射状に
軸対称外向きの円筒波となって伝播する。そして、その
ほとんどが、スロット体3に設けられた複数のスロット
孔からプラズマ形成空間に放射される。このようなラジ
アルラインスロトアンテナ12においては、スロット体
3に設置されたスロット孔の形状及びその配置によって
偏波が決まる。その際、例えば図2に示すような、所定
のスパイラル線上に互いに位相が90°異なり、スロッ
トの長手方向に直交するような、“ハの字”状のスロッ
ト体21を順次配置させ、右旋の単一円偏波となるよう
にすることが好ましい。また、図3に示すように、所定
の同心円上に垂直偏波、水平偏波の何れか共鳴するよう
に、水平方向、垂直方向のスロット体を多数配置させ、
垂直偏波、水平偏波の単一の直線偏波となるようにする
ことが好ましい。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるもので
はない。 [実施例1]実施例1に係わるプラズマ処理装置の基本
的な構造は、図1と同様の構成のプラズマ処理装置を用
いた。図1において、スロット体3のスロット孔の形状
及びその配置を図2に示す平面図のものにして、プラズ
マCVD法により基板上にSi系半導体薄膜を形成する
実験を行った。 ・ラジアルラインスロットアンテナの平面形状:図2
(渦巻き上に配置) ・スロット体材質/誘電体材質:チタン/フォルステラ
イト(2MgO・SiO 2) ・スロット体の厚み:60mm ・誘電体の厚み:6mm ・マイクロ波:2.45GHz 0.8Kw ・圧力:133Pa(約1Torr) ・処理ガス:SiF4/H2:200/800sccm ・連続成膜時間:3時間 プラズマ放電中にスロット体3の表面温度が200℃に
達したものの、メタライズ接合されたスロット体3と誘
電体4は加熱膨張した常態においても密着性に変化はな
く、マイクロ波の放射効率、均一性を向上させ、また、
誘電体4への膜付着が確認されず、3時間に渡る連続成
膜を可能にした。したがって、大きな供給電力に対して
も長時間安定して高密度で均一性の高いプラズマを形成
することができた。
【0022】[実施例2]実施例2に係わるプラズマ処
理装置の基本的な構造は、図1と同様の構成のプラズマ
処理装置を用いた。図1において、スロット体3のスロ
ット孔の形状及びその配置を図3に示す平面図のものに
して、プラズマCVD法により基板上にSi系半導体薄
膜を形成する実験を行った。 ・ラジアルラインスロットアンテナの平面形状:図3
(同心円上に配置) ・スロット体材質/誘電体材質:タンタル/アルミナ
(Al23) ・スロット体の厚み:60mm ・誘電体の厚み:6mm ・マイクロ波:2.45GHz 1.0Kw ・圧力:133Pa(約1Torr) ・処理ガス:SiF4/H2:200/800sccm ・連続成膜時間:3時間 プラズマ放電中にスロット体3の表面温度が220℃に
達したものの、メタライズ接合されたスロット体3と誘
電体4は加熱膨張した常態においても密着性に変化はな
く、マイクロ波の放射効率、均一性を向上させ、また、
誘電体4への膜付着が確認されず、3時間に渡る連続成
膜を可能にした。したがって、大きな供給電力に対して
も長時間安定して高密度で均一性の高いプラズマを形成
することができた。
【0023】
【発明の効果】以上、説明してきたように、本発明のプ
ラズマ処理装置によれば、スロットアンテナを構成する
複数のスロット体が配置されたブロック状導体と誘電体
が、メタライズ接合によって隙間無く密着することが可
能になり、これによりマイクロ波によって加熱された多
数のスロット孔を有するスロット体の熱を効率良く誘電
体に伝え、局所的な加熱膨張を防止することができる。
また、前記ブロック状導体に設けられたスロットの深さ
が所望のプラズマ処理条件に於ける処理ガスのミーンフ
リーパス以上にすることによって、前記誘電体への膜付
着を防止することが可能となる。したがって、これらに
より、長時間安定して高密度で均一なプラズマを形成す
ることが可能となり、被処理基板の大口径化、処理の高
速化に対応したプラズマ処理装置を実現することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるプラズマCVD装置
の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例1で使用したラジアルラインス
ロットアンテナの平面図である。
【図3】本発明の実施例2で使用したラジアルラインス
ロットアンテナの平面図である。
【図4】従来のプラズマ処理装置のラジアルラインスロ
ットアンテナの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1:真空処理室 2:排気手段 3:スロット体 4:誘電体 5:導体 6:被処理基板 7:防着板 8:Oリング 9:同軸導波管変換器 10:導波管 11:押さえ枠 12:ラジアルラインスロットアンテナ 13:同軸線路 14:中心導体 21:スロット孔 31:スロット孔 41:スロット体 42:誘電体 43:導体 44:止めネジ 45:同軸導波管変換器 46:導波管 47:プラズマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 13/22 H01Q 13/22 H05H 1/46 H05H 1/46 B Fターム(参考) 4G075 AA24 BC04 CA26 CA47 DA02 DA18 EB01 EB46 FB04 FC15 4K030 AA06 AA17 BA29 CA04 FA01 JA19 KA30 KA45 LA15 5F045 AA09 AB03 AB04 AB06 AC01 AC02 AC03 AC07 AC16 AC17 AE19 BB02 EH02 EH03 EH04 EH08 EH19 5J045 AA05 DA05 EA07 FA02 HA06 NA07 5J046 AA02 AA06 AA10 AB08 PA07 RA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理ガスを導入しながら所定の圧力状態が
    維持可能な真空処理室と、該真空処理室内にマイクロ波
    を放射するスロットアンテナを具備し、前記スロットア
    ンテナによりマイクロ波プラズマを生起させるプラズマ
    処理装置において、 前記スロットアンテナは、ブロック状導体にマイクロ波
    放射用のスロットを多数設けたスロット体と、該スロッ
    ト体のマイクロ波放射面とは反対側の面に配された誘電
    体を有し、該スロット体と該誘電体とをメタライズ接合
    により一体構造としたことを特徴とするプラズマ処理装
    置。
  2. 【請求項2】前記ブロック状導体に設けたスロットの深
    さが、所望のプラズマ処理条件に於ける前記処理ガスの
    ミーンフリーパス以上であることを特徴とする請求項1
    に記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】前記スロット体に設けられたスロットが、
    所定のスパイラル線上に互いに位相が90°異なり、ス
    ロットの長手方向に直交するような、“ハの字”状に配
    列され、該“ハの字”状に配列されたスロットを順次配
    置させて右旋の単一円偏波となるように構成したことを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラズマ処
    理装置。
  4. 【請求項4】前記スロット体に設けられたスロットが、
    所定の同心円上に垂直偏波、水平偏波の何れか共鳴する
    ように、水平方向、垂直方向に多数配置され、垂直偏
    波、水平偏波の単一の直線偏波となるように構成したこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラズ
    マ処理装置。
  5. 【請求項5】前記ブロック状導体と誘電体とが、線膨張
    係数が近似する材料の組合せによって構成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプ
    ラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】前記ブロック状導体と誘電体とが、フォル
    ステライト(2MgO・SiO2)とチタン、またはア
    ルミナ(Al23)とコバール、またはアルミナ(Al
    23)とタンタル、またはアルミナ(Al23)とモリ
    ブテンのいずれかの材料の組み合わせによって構成され
    ていることを特徴とする請求項5に記載のプラズマ処理
    装置。
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