JP4032487B2 - 金属窒化物膜の化学的気相成長方法およびこれを用いた電子装置の製造方法 - Google Patents

金属窒化物膜の化学的気相成長方法およびこれを用いた電子装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は金属窒化物膜の化学的気相成長(CVD)方法およびこれを用いた電子装置の製造方法に関し、さらに詳しくは、表面に高段差を有する被処理基板上にステップカバレッジ良く成膜することが可能な金属窒化物膜の化学的気相成長方法およびこれを用いた電子装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ULSI(Ultra Large Scale Integrated Circuits) 等の半導体装置のデザインルールがサブクォータミクロンのレベルへと微細化し、かつ多層配線構造が多用されつつある。この高集積化にともない、上層配線と下層配線、あるいは上層配線と半導体基板とを電気的に接続する、ビアホール(Via Hole)やコンタクトホール等の接続孔のアスペクト比も増大する傾向にある。例えば、最小デザインルールが0.18μmの半導体装置においては、接続孔の開口径は0.24μm程度であるのに対し、層間絶縁膜は1.0μm程度の厚さであるので、接続孔のアスペクト比は4.0以上となる。
高アスペクト比の接続孔は、薄膜磁気ヘッド装置等の各種電子装置にも適用される。
【0003】
このような高アスペクト比の接続孔により、低抵抗で信頼性の高い多層配線構造を実現するためには、低抵抗かつオーミックなコンタクト部分の形成と、配線材料等の拡散の防止が必要となる。このためには、接続孔内にオーミックコンタクト用のTi等の密着層と、TiN等の金属窒化物膜からなる拡散バリア層をこの順に形成し、この後、上層配線材料やコンタクトプラグ材料を埋め込むことがおこなわれる。
【0004】
コンタクトプラグ材料としては、W等の高融点金属が主に採用される。コンタクトプラグの形成方法としては選択CVD(Chemical Vapor Deposition) 法により接続孔内に高融点金属を選択的に埋め込んだり、ブランケットCVD法およびこれに続くエッチバックや化学的機械研磨により、接続孔内に高融点金属を残して形成される。
【0005】
またコンタクトプラグと上層配線を同一材料で形成する場合には、Al系金属やCu系金属が主として採用される。これらの金属材料は、高温スパッタリングやCVD法により成膜される。特に、接続孔上の層間絶縁膜に埋め込み配線用の配線溝を予め形成しておき、これらの構造体上に配線材料を厚く形成した後、層間絶縁膜上の不要な配線材料を化学的機械研磨法で除去して、コンタクトプラグと上層配線を同時に形成する方法が、スループットの高さや平坦性の観点から注目を集めている。この方法は、デュアルダマシンプロセス(Dual Damascene Process)と呼ばれる。
【0006】
いずれの方法においても、接続孔内に拡散防止用のバリア層を薄く、かつステップカバレッジ良く形成することが重要なポイントとなる。バリア層に不連続部分が有ると、その部分から拡散が進み、不所望の高抵抗合金層の形成や、ジャンクションリーク発生等の事故が発生する。
【0007】
従来よりバリア層の形成には反応性スパッタリング法が多く用いられてきた。しかしながら、スパッタリング法においては、成膜にあずかるスパッタリング粒子の被処理基板への入射角度がランダムである。このため、高アスペクト比の接続孔底部へのスパッタリング粒子の入射は制限され、ステップカバレッジ性能には限界があった。
【0008】
ステップカバレッジ向上のため、減圧CVD法、すなわち熱CVD法が提案されている。この方法は、原料ガスとして金属のハロゲン化物、例えばTiCl4 とNH3 を用い、被処理基板表面での化学反応を利用するものであり、高段差の下地に倣った形状、すなわちコンフォーマル形状に成膜される。このため、接続孔の側面にも均一な厚さのバリア層が形成され、接続孔の開口幅が狭まり、その後の工程でコンタクトプラグ材料等を埋め込む際に内部にボイドを発生する場合がある。
また副反応生成物としてNH4 Cl粒子が生成され、パーティクルレベルを悪化させる可能性がある。
さらに、熱CVD法は熱反応を利用するので、被処理基板温度として数百℃以上が要求される不都合もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
プロセス温度の低温化に対しては、プラズマCVD法が有効である。この方法は、放電解離によりプラズマ中に励起状態の反応種を生成し、反応種間の反応により金属窒化物を生成するので低温化が可能となる。その反面、表面反応を利用しない分だけ、ステップカバレッジは被処理基板表面への反応種の入射状態に強く影響される。このため、熱CVD法と比較すると、ステップカバレッジの面では充分でない場合があった。
【0010】
本発明は上述した問題点に鑑みて提案するものである。
すなわち本発明の課題は、微細かつ高段差を有する被処理基板に対して、ステップカバレッジ良く成膜することが可能な金属窒化物膜の化学的気相成長方法を提供することである。
また本発明の別の課題は、ステップカバレッジの良い金属窒化物膜を拡散バリア層等に用いた、高集積度半導体装置をはじめとする信頼性の高い電子装置の製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために提案するものである。
すなわち、本発明の請求項1の金属窒化物膜の化学的気相成長方法は、プラズマCVD装置内のチャンバに金属化合物ガスとして塩化チタン、窒化剤ガスとして窒素および還元剤ガスとして水素を含む混合ガスを導入し、放電解離によりプラズマを生成し、チャンバ内に設置した被処理基板上に金属窒化物膜を形成する工程を有する金属窒化物膜の化学的気相成長方法であって、金属窒化物膜の形成工程において、金属イオンを被処理基板表面に対して略垂直に入射し、混合ガスに対する金属化合物ガスの流量比を、チャンバの側面に形成され、プラズマの発光スペクトルを観測するプラズマモニタを用いて、プラズマの発光スペクトルから観測される金属イオンの主発光スペクトル強度が、プラズマの発光スペクトルから観測される金属原子の主発光スペクトル強度よりも、強くなるように設定することを特徴とする
【0013】
つぎに本発明の請求項3の電子装置の製造方法は、プラズマCVD装置内のチャンバに金属化合物ガスとして塩化チタン、窒化剤ガスとして窒素および還元剤ガスとして水素を含む混合ガスを導入し、放電解離によりプラズマを生成し、前記チャンバ内に設置した被処理基板上に金属窒化物膜を形成する工程を有する電子装置の製造方法であって、前記金属窒化物膜の形成工程において、前記金属イオンを前記被処理基板表面に対して略垂直に入射し、前記混合ガスに対する前記金属化合物ガスの流量比を、前記チャンバの側面に形成され、前記プラズマの発光スペクトルを観測するプラズマモニタを用いて、前記プラズマの発光スペクトルから観測される金属イオンの主発光スペクトル強度が、前記プラズマの発光スペクトルから観測される金属原子の主発光スペクトル強度よりも、強くなるように設定することを特徴とする。
【0015】
いずれの発明においても、金属化合物ガスは、塩化チタンが望ましい。一例として、TiCl 4 (mp=−25℃、bp=136℃)があげられる。TiCl4 のように室温で液体の金属化合物は、取り扱いの簡便さから好ましく使用することができる。これら金属化合物は、公知の加熱バブリング法やバーニング法等により気化し、加熱配管を経由してプラズマCVDチャンバに導入すればよい。
【0016】
つぎに、本発明で採用する窒化剤ガスは 2 を例示することができる。
【0017】
本発明が対象とする金属窒化物膜としては、TiNあるいはTi−Si−N等が例示される。Siを含む金属窒化物膜は、原料ガス中にSiH4 等のシラン系ガスを添加することにより形成することができる。これら金属窒化物膜は、単層で用いても複層で用いてもよい。またTi金属等の密着層と積層して用いてもよい。
【0018】
金属窒化物膜の形成工程においては、金属イオンを、被処理基板表面に対し、略垂直に入射させつつ金属窒化物膜を形成することが望ましい。金属イオンの垂直入射は、被処理基板上での電界あるいは磁界を制御することにより達成することができる。
本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法に用いるプラズマCVD装置としては、ECR (Electron Cyclotron Resonance) プラズマCVD装置やヘリコン波プラズマCVD装置のように、高密度プラズマ発生源を有するものが、成膜速度や均一性の点から好ましい。しかしながら、より一般的な平行平板型プラズマCVD装置であってもよい。これらプラズマCVD装置の基板ステージあるいは基板載置電極の下部に、永久磁石あるいは電磁石を配設することにより、磁界を制御することができる。また基板ステージあるいは基板載置電極に、基板バイアス電位を印加することにより、電界を制御することができる。基板バイアスは、セルフバイアスであっても、別途バイアス電源を加えてもよい。
【0019】
つぎに作用の説明に移る。
本発明の金属窒化物膜の形成工程においては、金属化合物ガス、窒化剤ガスおよび還元剤ガスを含む混合ガスの放電解離によりプラズマが生成される。このプラズマ中では、金属化合物ガスは主として電子との衝突により解離し、金属イオンおよび中性の金属原子が生成される。金属イオンおよび金属原子は、いずれも下位のエネルギレベルに落ちる際に固有の発光スペクトルを放射するので、この発光スペクトル強度を観測することにより、プラズマ中の金属イオンおよび金属原子の濃度を知ることができる。したがって、金属化合物ガスの流量比等のプラズマCVD条件の選択により、プラズマ中の金属イオンの生成が、金属原子の生成よりも優勢な状態を出現することができる。
【0020】
このように、金属イオンの生成が優越するプラズマからこの金属イオンを引き出し、電界あるいは磁界の制御により被処理基板表面に対して略垂直に入射させれば、大口径の被処理基板に対してもステップカバレッジ良く、かつ均一に金属窒化物膜を形成することができる。ことに、開口径が微細で高アスペクト比の接続孔においては、接続孔底部におけるボトムカバレッジを大幅に向上することができる。また、接続孔の側面に堆積する金属窒化物膜の厚さは僅かであるので、開口径が狭まることがなく、後工程で埋め込まれるコンタクトプラグ等にボイドが発生する虞れはない。
ボトムカバレッジとは、平坦な層間絶縁膜表面に形成される膜の厚さと、接続孔底部に形成される膜の厚さの比として定義される。接続孔底部に形成される膜は、特にそのコーナ部分の膜厚が薄く形成され、最も薄い部分の膜厚が、ボトムカバレッジの測定に際して採用される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的実施の形態例につき添付図面を参照して説明する。
【0022】
まず本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法に採用したプラズマCVD装置につき、図7および図8を参照して説明する。
【0023】
図7は、本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法で採用したECRプラズマCVD装置を示す概略断面図である。
すなわち、CVDチャンバ7内には、被処理基板1を載置した基板ステージ2が配設されている。この基板ステージ2に対向して、被処理基板1に向けて開口したプラズマ生成室11が連接されている。プラズマ生成室11の閉端面には、石英やアルミナ等の誘電体材料からなるマイクロ波導入窓9が配設されており、マグネトロン(不図示)で発生した2.45GHzのマイクロ波をプラズマ生成室11内に導入する。このマイクロ波導入窓9は、実際にマイクロ波が透過する、中心の矩形部分を除いて、RF印加手段6が接続される板状電極(不図示)が形成されており、このマイクロ波導入窓9への金属窒化物膜の付着を防止する構成となっている。符号10はプラズマ生成室11を囲繞するソレノイドコイルであり、このソレノイドコイル10で発生する0.0875Tの磁界と2.45GHzのマイクロ波との相互作用により、ECR条件を達成することができる。プラズマ生成室11の同じく閉端面には、第1のガス導入孔4が配設されている。この第1のガス導入孔4からは、窒化剤ガスと還元剤ガス等が導入される。一方、プラズマ生成室11の解放端面には、金属化合物ガスやキャリアガスを導入するガスリングヘッド状の第2のガス導入孔5が配設されている。符号12は電磁石であり、基板ステージ2の裏面に配設され、ミラー磁場15を形成して被処理基板1への金属イオンの入射方向を略垂直方向に制御する。CVDチャンバ7内のプラズマ発光は、このCVDチャンバ7の1側面に形成された石英等のモニタ窓を介して、プラズマモニタ13により観測することができる。プラズマモニタ13は、紫外から可視光領域にかけて、プラズマを分光測定することが可能である。なおこのプラズマモニタの分光測定により得られる発光スペクトル強度信号を、不図示のマイクロコンピュータ等に入力し、予め入力しておいた設定値と比較することにより、金属化合物ガスの流量比等を最適値に制御する構成としてもよい。
符号8は高真空ポンプに接続される排気孔である。
【0024】
図7に示したECRプラズマCVD装置によれば、プラズマ中の金属イオンおよび金属原子の発光スペクトル強度をモニタし、第2のガス導入孔5から導入される金属化合物ガスの流量比等の条件の制御により、金属イオンが金属原子より優越したプラズマCVD条件での金属窒化物膜の形成が可能である。
【0025】
図8は本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法に用いた、他のプラズマCVD装置の例である、平行平板型プラズマCVD装置である。図8では、図7で示したECRプラズマCVD装置の構成要素と類似の部分には、同じ参照符号を付してある。
すなわち、プラズマ生成室を兼ねるCVDチャンバ7内には、被処理基板1を載置する基板ステージ2と、これに対向してガスシャワーヘッド3が配設されている。ガスシャワーヘッド3にはRF印加手段6からRF電力が供給されるとともに、基板ステージ2にはバイアス電位を与えるバイアス電源14が接続されている。ガスシャワーヘッド3には、窒化剤ガスと還元剤ガス等が導入される第1のガス導入孔4と、金属化合物ガスやキャリアガスが導入される第2のガス導入孔5が接続されている。またこのガスシャワーヘッド3には、被処理基板1に向けて導入ガスを均一に噴出可能なように複数のノズルが開口されている。符号13はプラズマモニタであり、その構成は図7に示したものと同様である。
符号8は高真空ポンプに接続される排気孔である。
【0026】
図8に示した平行平板型プラズマCVD装置によれば、プラズマ中の金属イオンおよび金属原子の発光スペクトル強度をモニタし、これによる第2のガス導入孔5から導入される金属化合物ガスの流量比等の条件の制御により、金属イオンが金属原子より優越したプラズマCVD条件での金属窒化物膜の形成が可能である。また被処理基板1の表面に近接して形成されるプラズマシースによる電界により、被処理基板1に略垂直に入射する金属イオンによる金属窒化物膜の成膜が可能である。
【0027】
つぎに本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法の概略を、図1(a)〜(c)を参照して説明する。
【0028】
図1(a)は本発明が適用される被処理基板の一例であり、高集積度半導体装置の製造工程における一局面を示す要部概略断面図である。すなわち、不図示のトランジスタ等の素子が形成されたシリコン等の半導体基板20上に、酸化シリコン等の層間絶縁膜22を形成し、ここに接続孔23が開口されている。接続孔23の底部に露出する半導体基板20表面には、不純物拡散層21が露出しいる。
【0029】
この不純物拡散層21と上層配線を電気的に接続するためには、少なくとも拡散防止用のバリア層を形成する必要がある。図1(b)はこのバリア層の形成工程に本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法を適用している状態を示している。すなわち、金属化合物ガス、窒化剤ガスおよび還元剤ガスを含む混合ガスを用いたプラズマCVD法により、被処理基板上にバリア層としての金属窒化物膜24を形成しつつある状態である。このとき、プラズマ中にはM+ で示す金属イオンと、Mで示す中性の金属原子が存在する。これらの励起種は、下位のエネルギレベルへ落ちる際には、それぞれ固有でしかも複数の波長の発光スペクトルを示す。個々の励起種の発光スペクトルのうち、最大の強度を示す主発光スペクトルの波長は、プラズマCVD条件、例えば流量比等により変動する場合がある。
【0030】
本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法においては、金属イオンの主発光スペクトル強度が、金属原子の主発光スペクトル強度より大きいプラズマ生成条件を用いる。この状態においては、プラズマ中では金属イオンの存在量は金属原子の存在量より優越する。金属イオンは被処理基板上に形成される磁界あるいは電界により、その運動方向の制御が可能であり、図示のように被処理基板表面に対し、ほぼ垂直に入射する。金属イオンは、窒化剤ガスの放電解離によりプラズマ中に生成した窒素活性種(不図示)により窒化され、被処理基板上に金属窒化物膜24が形成される。
【0031】
金属窒化物膜24の拡散バリア性が最も問題となる接続孔23底部においては、金属イオンの垂直入射の効果のため、充分な膜厚に、しかも対称性良く成膜される。一方、接続孔23の側面に形成される金属窒化物膜24の膜厚はわずかである。
【0032】
この後、図1(c)に示すように上層配線25を形成する。上層配線材料としては、タングステン等の高融点金属、Al系金属、Cu系金属、Ag系金属あるいは多結晶シリコン等いかなる材料であってもよい。またその成膜方法は選択CVD法、ブランケットCVD法、スパッタリング法、真空蒸着法あるいはめっき法等、特に限定されない。
【0033】
Cu系金属は、その比抵抗が小さいために配線材料として期待されているが、一方、拡散しやすい金属でもある。したがって、本発明の金属窒化物膜の形成方法によるバリア層はCu系金属配線に好適に採用することができる。
Cu系金属配線材料層の形成は電解メッキ法が用いられるが、CVD法によってもよい。この場合の原料ガスとしては、Cu(hfac)やCu(hfac)(tmvs)を好適に用いることができる。Cu(hfac)は、Cu原子にhfac (Hexafluoroacetylacetonate)が結合した化合物、Cu(hfac)(tmvs)は〔化1〕に示すように、Cu(hfac)にさらにtmvs (Trimethylvinylsilane) が結合した化合物である。
【0034】
【化1】
Figure 0004032487
【0035】
これらの上層配線材料層を成膜後、ドライエッチング等によりパターニングして上層配線25とする。上層配線材料を成膜後、エッチバック法あるいは化学的機械研磨法により、層間絶縁膜22上の上層配線材料層および金属窒化物膜24を除去し、接続孔23内に残してコンタクトプラグとしてもよい。
【0036】
【実施例】
以下、本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法を適用し、電子装置の一例として、高集積度半導体装置の多層配線層間の層間絶縁膜に形成された接続孔を、金属窒化物膜およびCu金属膜で埋め込む実施例を、図1〜図6を参照して更に詳細に説明する。ただし本発明はこれら実施例になんら限定されるものではない。
【0037】
〔実施例1〕
本実施例は、図7に示したECRプラズマCVD装置により、TiNからなる金属窒化物膜を形成した例である。
【0038】
本実施例で採用した被処理基板は、先に図1(a)を参照して説明したものであるので、重複する説明は省略する。
図1(a)に示す被処理基板を、図7に示したECRプラズマCVD装置の基板ステージ2上にセッティングし、第1のガス導入孔4から窒化剤ガスとしてのN2 、還元剤ガスとしてのH2 、およびArガスを導入する。プラズマ生成室11およびCVDチャンバ7を所定の圧力に減圧して、マイクロ波導入窓から2.45GHzのマイクロ波を導入するとともに、ソレノイドコイル10により0.0875Tの磁界を印加し、ECR放電によりN2 /H2 /Ar混合ガスのプラズマを生成する。
【0039】
つぎに、第2のガス導入孔5から金属化合物ガスとしてTiCl4 ガスを導入し、プラズマ生成室11から引き出したN2 /H2 /Ar混合ガスのプラズマと反応させる。この反応過程では、主としてプラズマ中の電子とTiCl4 ガスとの衝突により、TiCl4 ガスが解離し、Ti+ イオンおよびTi原子が生成される。またTiCl4 ガスの水素活性種による還元反応によっても、Ti原子が生成される。
【0040】
金属窒化物膜(TiN)のプラズマCVD条件(実施例)
TiCl4 7(5〜7) sccm
2 50 sccm
2 100 sccm
Ar 170(150〜170) sccm
マイクロ波電力 2800 W
被処理基板温度 200〜500 ℃
ガス流量の括弧内の値は、この範囲であればほぼ同様の良好な結果が得られる範囲を示す。
【0041】
本プラズマCVD条件におけるプラズマの発光スペクトルを図2に示す。同図には、Ti+ イオン、Ti原子、および窒素系活性種であるN2 + イオンおよびNH中性種の発光スペクトルも見られる。図2から明らかなように、Ti+ イオンの主発光スペクトルである334.9nmあるいは336.1nmの発光強度は、Ti原子の主発光スペクトルである453.5nmの発光強度よりも強い。このことは、プラズマ中ではTi+ イオンの生成の方が、Ti原子の生成より卓越していることを示す。
【0042】
さて、このようにして生成したTi+ イオンは、電磁石12が形成するミラー磁場15が形成する磁力線に沿って、被処理基板1に対し、ほぼ垂直に入射する。入射したTi+ イオンは、被処理基板表面でN2 + イオンおよびNH中性種により窒化され、TiNからなる金属窒化物膜が形成される。
【0043】
被処理基板上に形成された金属窒化物膜の状態を図3に示す。図3は、厚さ1μmの層間絶縁膜に開口した接続孔部分に、上述のプラズマCVD条件で金属窒化物膜を形成した被処理基板要部の電子顕微鏡写真の模写図である。このうち、図3(a)は接続孔のアスペクト比(A.R.)が2.9、図3(b)は3.3、そして図3(c)は4.0にそれぞれ対応する。
【0044】
金属窒化物膜は、層間絶縁膜表面の平坦部で80nmの厚さに形成した。このとき、接続孔底部のコーナ部分に形成された金属窒化物膜の膜厚は、図3(a)では30nm、図3(b)は24nm、そして図3(c)では16nmであった。
これは、ボトムカバレッジ(B.C.)に換算すると、図3(a)では37%、図3(b)は30%、そして図3(c)では20%に相当する。
また被処理基板中心部に形成された接続孔においても、周辺部に形成された接続孔においても、形成された金属窒化物膜の形状は対称性に優れたものであった。
【0045】
〔比較例1〕
本比較例は、使用したプラズマCVD装置、被処理基板および原料ガスの種類は前実施例1と同様である。
しかしながら、本比較例では原料ガス中に占める金属化合物ガスの流量比を変えることにより、プラズマ中の金属イオンの主発光スペクトル強度が、金属原子の主発光スペクトル強度よりも弱い条件とした。
【0046】
金属窒化物膜(TiN)のプラズマCVD条件(比較例)
TiCl4 20 sccm
2 8 sccm
2 26 sccm
Ar 170 sccm
マイクロ波電力 2800 W
被処理基板温度 200〜500 ℃
【0047】
本プラズマCVD条件におけるプラズマの発光スペクトルを図4に示す。同図には、Ti+ イオン、Ti原子、および窒素系活性種であるN2 + イオンおよびNH中性種の発光スペクトルも見られるが、その発光強度分布は図2とは様子を異にしている。すなわち、図4から明らかなように、Ti+ イオンの主発光スペクトルは323.4nmあるいは376.1nmに移り、その発光強度は、Ti原子の主発光スペクトルである453.5nmの発光強度よりも弱い。このことは、プラズマ中ではTi原子の生成の方が、Ti+ イオンの生成より卓越していることを示す。
【0048】
生成されたTi原子は、磁界あるいは電界でその方向性を制御することは不可能であるので、被処理基板1に対し、ランダムな角度をもって入射する。入射したTi原子は、被処理基板表面でN2 + イオンおよびNH中性種により窒化され、TiNからなる金属窒化物膜が形成される。
【0049】
被処理基板上に形成された金属窒化物膜の状態を図5に示す。図5は、図3と同じく厚さ1μmの層間絶縁膜に開口した接続孔部分に、上述のプラズマCVD条件で金属窒化物膜を形成した被処理基板要部の電子顕微鏡写真の模写図である。このうち、図5(a)は接続孔のアスペクト比が2.7、図5(b)は3.5、そして図5(c)は4.4にそれぞれ対応する。
【0050】
金属窒化物膜は、層間絶縁膜表面の平坦部で80nmの厚さに形成した。このとき、接続孔底部のコーナ部分に形成された金属窒化物膜の最も薄い膜厚は、図5(a)では14nm、図5(b)は12nm、そして図5(c)では8nmであった。バリア層として機能する最小膜厚は、最低でも十数nmは必要であるので、本比較例ではいずれもこの膜厚に達していない。
これは、ボトムカバレッジに換算すると、図5(a)では18%、図5(b)は15%、そして図5(c)では10%に相当する。
また形成された金属窒化物膜の形状は、接続孔の片側は厚く、反対側は薄い、非対称なものであった。
【0051】
〔実験例〕
本実験例は、H2 、N2 およびArの流量はそれぞれ一定としておき、TiCl4 の流量を漸増していった場合のプラズマの発光スペクトルをモニタしたものである。使用したプラズマCVD装置、被処理基板および原料ガスの種類は前実施例1と同様である。
【0052】
金属窒化物膜(TiN)のプラズマCVD条件(実験例)
TiCl4 2〜30 sccm(変動)
2 50 sccm
2 100 sccm
Ar 150 sccm
マイクロ波電力 2800 W
被処理基板温度 200〜500 ℃
【0053】
本プラズマCVD条件における、プラズマ発光から観測されるTi+ イオンの主発光スペクトルである334.9nmの発光強度と、Ti原子の主発光スペクトルである453.5nmの発光強度とを、図6に示す。図6は、横軸にTiCl4 流量を、縦軸に発光強度を示すグラフである。
図6から明らかなように、TiCl4 流量比が小さい範囲ではTi+ イオンの発光スペクトル強度の方が、Ti原子の発光スペクトル強度より大きい。この関係はTiCl4 流量比が大きくなると逆転し、Ti原子の発光スペクトル強度の方が、Ti+ イオンの発光スペクトル強度より大きくなる。
これは、TiCl4 流量がある一定量の範囲、図6の例では10sccm程度以下の範囲ではプラズマ中のTi+ イオンの生成がTi原子の生成よりも優勢であることを示している。
【0054】
したがって、この範囲のプラズマCVD条件を採用すれば、金属イオンを主体とする成膜種が被処理基板のほぼ垂直方向から入射する状態を用いることができるので、成膜した金属窒化物膜のボトムカバレッジは、いずれも満足すべき値が得られる。また接続孔内部での成膜状態の対称性もよい。
【0055】
しかしながら、この範囲内であっても、TiCl4 流量が過少であると金属窒化物膜の成膜速度が低下する。またTiCl4 流量が過大であると、Ti+ イオンの発光スペクトル強度の方が、Ti原子の発光スペクトル強度より大きくても、ボトムカバレッジや対称性は、実用範囲内であっても次第に低下してくる。したがって、この実験例では、TiCl4 流量は5〜7sccm程度が好ましい。好ましいTiCl4 流量は、プラズマCVD装置のチャンバ容量や放電励起方式等に依存する設計事項である。したがって、個々のプラズマCVD装置で図6のグラフのような発光スペクトル強度の検量線を作成し、最適流量範囲を予め設定することが望ましい。
【0056】
〔実施例2〕
本実施例は、図8に示した平行平板型プラズマCVD装置を用い、TiNからなる金属窒化物膜を形成した例である。
【0057】
本実施例で採用した被処理基板は、先に図1を参照して説明したものと同様であるので、重複する説明は省略する。
図1(a)に示す被処理基板を、図8に示した平行平板型プラズマCVD装置の基板ステージ2上にセッティングする。第1のガス導入孔4からH2 /N2 /Arの混合ガスを、第2のガス導入孔5からはTiCl4 ガスを導入し、CVDチャンバ7内を所定の圧力に減圧する。RF印加手段6から13.56MHzの高周波を印加し、高周波放電解離によりプラズマを生成する。また基板ステージ2には、バイアス電源14からバイアス電位を与える。
【0058】
このとき、プラズマ中では主として電子とTiCl4 ガスとの衝突によりTiCl4 が解離し、Ti+ イオンおよび中性のTi原子が生成する。またTiCl4 ガスの水素活性種による還元反応によっても、Ti原子が生成する。
【0059】
金属窒化物膜(TiN)のプラズマCVD条件(実施例)
TiCl4 5〜7 sccm
2 50〜200 sccm
2 100〜500 sccm
Ar 1000 sccm
RF電力 1000〜3000 W(13.56MHz)
バイアス電源 100〜500 W(350kHz〜13.56MHz)
被処理基板温度 200〜500 ℃
ガス流量等の数値の幅は、この範囲であればほぼ同様の良好な結果が得られる範囲を示す。
【0060】
本プラズマCVD条件におけるプラズマの発光スペクトルは図2に示したものと同様であり、Ti+ イオンの主発光スペクトルである334.9nmあるいは336.1nmの発光強度は、Ti原子の主発光スペクトルである453.5nmの発光強度よりも強い。このことは、プラズマ中ではTi+ イオンの生成の方が、Ti原子の生成より卓越していることを示す。
【0061】
さて、このようにして生成したTi+ イオンは、バイアス電源14の印加により形成される電界により、被処理基板1に対し、ほぼ垂直に入射する。入射したTi+ イオンは、被処理基板表面でN2 + イオンおよびNH中性種により窒化され、TiNからなる金属窒化物膜が形成される。
【0062】
被処理基板上に形成された金属窒化物膜の状態は、図3で示したものと同様であり、いずれのアスペクト比の接続孔においても、良好なボトムカバレッジを示した。
【0063】
〔比較例2〕
一方、このプラズマCVD条件から外れる条件である、TiCl4 ガス流量がH2 /N2 /Ar混合ガスの流量に比較して過大となる場合には、図4に示したものと同様の発光スペクトルが得られる。すなわち、Ti原子の主発光スペクトルがTi+ イオンの主発光スペクトル強度より強くなり、プラズマ中ではTi原子の存在量の方がTi+ イオンの存在量より多くなる。
生成されたTi原子は、電界でその方向性を制御することは不可能であるので、被処理基板1に対し、ランダムな角度をもって入射する。入射したTi原子は、被処理基板表面でN2 + イオンおよびNH中性種により窒化され、TiNからなる金属窒化物膜が形成される。
【0064】
被処理基板上に形成された金属窒化物膜の状態は図5に示したものと同様の傾向を示し、いずれのアスペクト比の接続孔においても、必要とされるボトムカバレッジに達しなかった。
【0065】
以上、本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法およびこれをもちいた電子装置の製造方法につき詳細な説明を加えたが、本発明はこれら実施例に限定されることなく、各種の実施態様が可能である。
【0066】
例えば金属窒化物膜の材料として例示したTiNの他に、Ti−Si−N等の金属窒化物膜あるいは珪素を含む金属窒化物膜の形成に適用することができる。またシリコンを含む金属窒化物膜は、シラン等のシリコン化合物を添加することにより成膜することができる。
【0068】
本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法は、半導体装置等各種電子装置の配線やコンタクトプラグの拡散バリア層として、特に高アスペクト比の段差を有する被処理基板に対し、好適に用いることができる。
【0069】
本発明が適用される電子装置として、高密度半導体装置の接続孔を埋め込む配線への応用の他に、各種半導体装置や磁気ヘッド装置、薄膜コイル装置、薄膜インダクタ装置、マイクロマシン装置等、配線材料の拡散、あるいは配線材料への拡散が懸念される各種電子装置に適用することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法によれば、高段差を有する被処理基板に対しても、良好なカバレッジを有する金属窒化物膜を形成することができる。
【0071】
また本発明の電子装置の製造方法によれば、上述した金属窒化物膜の化学的気相成長方法を用い、これをバリア層に適用することにより、配線材料の拡散を防止した、信頼性の高い電子装置を製造することができる。
特に、低抵抗ではあるが拡散性の強いCu等の金属膜を配線材料に用いることが可能になる。これにより、高集積度半導体装置をはじめとする、各種電子装置の動作周波数が向上し、消費電力が低減され、またマイグレーション耐性にも優れた高信頼性の電子装置を安定に供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法を示す概略断面図である。
【図2】実施例の金属窒化物膜の化学的気相成長方法におけるプラズマの発光スペクトル図である。
【図3】実施例により形成した金属窒化物膜の電子顕微鏡写真の模写図である。
【図4】比較例の金属窒化物膜の化学的気相成長方法におけるプラズマの発光スペクトル図である。
【図5】比較例により形成した金属窒化物膜の電子顕微鏡写真の模写図である。
【図6】TiCl4 の流量と、発光スペクトル強度の関係を示すグラフである。
【図7】本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法に採用したECRプラズマCVD装置の概略断面図である。
【図8】本発明の金属窒化物膜の化学的気相成長方法に採用した平行平板型プラズマCVD装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1…被処理基板、2…基板ステージ、3…ガスシャワーヘッド、4…第1のガス導入孔、5…第2のガス導入孔、6…RF印加手段、7…CVDチャンバ、8…排気孔、9…マイクロ波導入窓、10…ソレノイドコイル、11…プラズマ生成室、12…電磁石、13…プラズマモニタ、14…バイアス電源、15…ミラー磁場
20…半導体基板、21…不純物拡散層、22…層間絶縁膜、23…接続孔、24…金属窒化物膜、25…上層配線

Claims (4)

  1. プラズマCVD装置内のチャンバに金属化合物ガスとして塩化チタン窒化剤ガスとして窒素および還元剤ガスとして水素を含む混合ガスを導入し、放電解離によりプラズマを生成し、前記チャンバ内に設置した被処理基板上に金属窒化物膜を形成する工程を有する金属窒化物膜の化学的気相成長方法であって、
    前記金属窒化物膜の形成工程において前記金属イオンを前記被処理基板表面に対して略垂直に入射し、
    前記混合ガスに対する前記金属化合物ガスの流量比前記チャンバの側面に形成され、前記プラズマの発光スペクトルを観測するプラズマモニタを用いて、前記プラズマの発光スペクトルから観測される金属イオンの主発光スペクトル強度が、前記プラズマの発光スペクトルから観測される金属原子の主発光スペクトル強度よりも、強くなるように設定する
    ことを特徴とする金属窒化物膜の化学的気相成長方法。
  2. 前記金属窒化物膜は、TiNおよびTi−Si−Nのうちのいずれか1種の材料を含むことを特徴とする請求項1記載の金属窒化物膜の化学的気相成長方法。
  3. プラズマCVD装置内のチャンバに金属化合物ガスとして塩化チタン窒化剤ガスとして窒素および還元剤ガスとして水素を含む混合ガスを導入し、放電解離によりプラズマを生成し、前記チャンバ内に設置した被処理基板上に金属窒化物膜を形成する工程を有する電子装置の製造方法であって、
    前記金属窒化物膜の形成工程において前記金属イオンを前記被処理基板表面に対して略垂直に入射し、
    前記混合ガスに対する前記金属化合物ガスの流量比前記チャンバの側面に形成され、前記プラズマの発光スペクトルを観測するプラズマモニタを用いて、前記プラズマの発光スペクトルから観測される金属イオンの主発光スペクトル強度が、前記プラズマの発光スペクトルから観測される金属原子の主発光スペクトル強度よりも、強くなるように設定する
    ことを特徴とする電子装置の製造方法。
  4. 前記金属窒化物膜は、TiNおよびTi−Si−Nのうちのいずれか1種の材料を含むことを特徴とする請求項3記載の電子装置の製造方法。
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