JPH0881652A - 缶ツヤニス用ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents
缶ツヤニス用ポリエステル樹脂組成物Info
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- JPH0881652A JPH0881652A JP21968094A JP21968094A JPH0881652A JP H0881652 A JPH0881652 A JP H0881652A JP 21968094 A JP21968094 A JP 21968094A JP 21968094 A JP21968094 A JP 21968094A JP H0881652 A JPH0881652 A JP H0881652A
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Abstract
性に優れた缶ツヤニス用ポリエステル樹脂組成物を提供
する。 【構成】 芳香族ジカルボン酸20〜80モル%、側鎖
を持つコハク酸1〜60モル%、炭素数6〜12の脂肪
族および/または脂環族ジカルボン酸0〜60モル%、
ネオペンチルグリコール50〜100モル%、その他の
炭素数2〜12の脂肪族および/または脂環族グリコー
ル0〜50モル%及び3価以上の多価カルボン酸または
多価アルコールを0.1〜5モル%を有し、還元粘度
0.2〜0.6dl/g、Tg0〜50℃、比重が1.
20以下のポリエステル樹脂(A)と硬化剤(C)とを
(A)/(C)=80/20〜40/60(重量比)で
で配合した缶ツヤニス用ポリエステル樹脂組成物。
Description
性、ブロッキング性に優れた缶用ツヤニスポリエステル
樹脂組成物に関する。
装容器の1種として広く用いられてきている。これら缶
の外面は金属防蝕性、美観、内容物表示の目的で印刷お
よび塗装がなされている。缶外面の一般的印刷、塗装と
しては、表面処理された金属板にサイズコーティング、
またはホワイトコーティングと称する下塗りを施し、こ
れに油性またはUVインキ等で数色の印刷がなされる。
さらにその上に表面保護、および仕上がり外観向上のた
めツヤニス塗装がなされる。このときツヤニスは油性イ
ンキの乾燥行程を省略し、インキがウエット状態の上に
塗装する方法(ウエット・オン・ウエット法)が、近年
行われるようになった。
主たるものとしては、(1)ウエット・オン・ウエット
法でツヤニス塗装をしたとき、インキ層のにじみや凝集
がなく、かつツヤニスのへこみ、はじき等がないこと
(ウエットインキ性)、(2)複雑な成形、加工に耐え
る十分な加工性を有すること(加工性)、(3)塗装板
を重ねたとき、塗膜がくっつかないこと(ブロッキング
性)などが挙げられる。
してはエポキシエステル系が用いられているがウエット
インキ性がよい反面、加工性が不十分で最近のビード加
工、ネックイン、スピンネッキング等の複雑な加工、お
よび絞り加工に耐えない欠点がある。
エポキシーアクリル系、エポキシーアミノ系、もしくは
エポキシーフェノール系の各種熱硬化性の塗料にポリエ
ステル樹脂を添加した金属缶用塗料(特開昭50−32
230号、特開昭55−5396号)が知られている。
しかしながらこの系においてもウエットインキ性、耐レ
トルト性については満足な性能を得られていない。特に
ウエットインキ性は樹脂の凝集力が高いとインキ層を侵
しやすく、満足な性能が得られない。このため、エチレ
ングリコールや芳香族成分が多いポリエステルでは良好
な性能が得られない。
テル系塗料の技術課題としては、(1)ウエットインキ
性の向上と(2)ブロッキング性の向上が挙げられる。
通常(1)を満足するには樹脂中にバルキー、脂環族ま
たは長鎖のモノマー等を使用し、樹脂の凝集力を下げる
方法が知られている。しかし、これらの方法でエポキシ
エステル並のウエットインキ性を満足させるにはグリコ
ールにバルキー成分を多く用いる必要があり、そのため
末端OH基とアミノ樹脂との硬化性が著しく低下する。
また、長鎖モノマーを多量に用いるとTgが下がりす
ぎ、ブロッキング性が満足されない。脂環族モノマーで
凝集力を下げるには多量に用いる必要があり、この場
合、溶剤との相溶性が悪化したり、加工性が劣ったりす
る。以上から今までは(1)、(2)のバランスをとる
事が困難であった。
決するべく、末端OH基の硬化性を阻害しないジカルボ
ン酸成分について鋭意研究を行った結果、ジカルボン酸
成分として側鎖を持つアルキルまたはアルケニルコハク
酸、または該酸無水物を使用することでTgを極度に下
げず、硬化性を阻害せず、少量で効果的に樹脂の凝集力
を下げることが可能となり、ウエットインキ性、加工
性、ブロッキング性をバランス良く満足する缶用ツヤニ
スポリエステル樹脂組成物を発明するに至った。
芳香族ジカルボン酸が20〜80モル%、化2で表され
る1種もしくは2種以上の側鎖を持つコハク酸または該
コハク酸無水物1〜60モル%、その他のジカルボン酸
が炭素数6〜12の脂肪族および/または脂環族ジカル
ボン酸0〜60モル%であり、かつ全グリコール成分の
内、ネオペンチルグリコールが50〜100モル%、そ
の他の炭素数2〜12の脂肪族および/または脂環族グ
リコールが0〜50モル%であり、全酸成分または全ア
ルコール成分に対して0.1〜5モル%の3価以上の多
価カルボン酸または多価アルコールからなり、還元粘度
0.2〜0.6dl/g、ガラス転移温度が0〜50
℃、樹脂比重が1.20以下であるポリエステル樹脂
(A)および該ポリエステル樹脂(A)と反応し得る硬
化剤(C)が(A)/(C)=80/20〜40/60
(重量比)の割合で配合してなる缶ツヤニス用ポリエス
テル樹脂組成物である。
全ジカルボン酸成分の内、芳香族ジカルボン酸が20〜
80モル%、好ましくは20〜50モル%含まれる。芳
香族ジカルボン酸が20モル%未満であると塗膜の凝集
力が低く塗膜の強度が得られず、80モル%を越えると
逆に凝集力が強すぎウエットインキ性に劣る。芳香族ジ
カルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、オル
トフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等が挙げられる
が、好ましくはイソフタル酸とオルトフタル酸である。
全ジカルボン酸成分の内、戦記化2で表される側鎖を持
つコハク酸または該酸無水物が1〜60モル%、好まし
くは5〜30モル%含まれる。化2の化合物が1モル%
未満であると凝集力を下げる効果が少なく、ウエットイ
ンキ性が満足しにくく、60モル%を越えると樹脂の可
塑性が失われ加工性が劣る。化2の化合物としてはn−
デセニルコハク酸、n−デシルコハク酸、n−ドデセニ
ルコハク酸、n−ドコセニルコハク酸、n−ドデシルコ
ハク酸、n−ヘキサデセニルコハク酸、n−ヘキサデシ
ルコハク酸、1−ヘキセニルコハク酸、イソオクタデセ
ニルコハク酸、イソオクタデシルコハク酸、n−オクタ
デセニルコハク酸、n−オクタデシルコハク酸、n−オ
クテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−テトラ
デセニルコハク酸、n−テトラデシルコハク酸等、およ
びこれらの無水物があり、これらの中から1種または2
種以上を任意に選択し使用できる。好ましくは汎用性、
経済性の面からn−ドデセニルコハク酸無水物である。
は、全ジカルボン酸成分の内、その他のジカルボン酸と
して炭素数6〜12の脂肪族および/または脂環族ジカ
ルボン酸0〜50モル%が含まれる。その他のジカルボ
ン酸が60モル%を越えると樹脂の凝集力が低くなった
り、Tgが低くなったりし、塗膜の加工性やブロッキン
グ性が満足しない。炭素数6〜12のその他のジカルボ
ン酸としてはアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
ドデカンジオン酸、ヘキサヒドロオルトフタル酸、ヘキ
サヒドロ無水フタル酸ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキ
サヒドロイソフタル酸、テトラヒドロオルトフタル酸、
テトラヒドロ無水フタル酸等が挙げられ、これらの中か
ら1種、または2種以上選択し使用できる。
は、全グリコール成分の内、ネオペンチルグリコール5
0〜100モル%、好ましくは70〜100モル%が含
まれる。ネオペンチルグリコールが50モル%未満であ
ると樹脂凝集力が高くなり、ウエットインキ性が得られ
ない。
は、全グリコール成分の内、その他のグリコールとして
炭素数2〜12の脂肪族および/または脂環族グリコー
ルが50モル%まで含まれる。その他のグリコールの中
には50モル%を越えるとTgを下げ過ぎたり、樹脂の
凝集力を高めす過ぎたりするものがあり、加工性、ウエ
ットインキ性を著しく落とす可能性がある。その他のグ
リコールとしてはエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジ
オール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジ
オール、2,2−ジ−n−ブチル−1,3−プロパンジ
オール、2−n−ヘキシル−2−エチル−1,3−プロ
パンジオール、2,2−ジ−n−ヘキシル−1,3−プ
ロパンジオール、2−エチル−2−イソブチル−1,3
−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、3−メチル−ペンタンジオール、3−エチル
−1,5−ペンタンジオール、3−プロピル−1,5−
ペンタンジオール、3−メチル−1,6−ヘキサンジオ
ール、4−メチル−1,7−ヘプタンジオール、1,9
−ノナンジオール、1−メチル−1,8−オクタンジオ
ール、4−メチル−1,8−オクタンジオール、4−プ
ロピル−1,8−オクタンジオール等の脂肪族グリコー
ル、1,2−シクロヘシサンジメタノール、1,3−シ
クロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、トリシクロデカンジメタノール類、水添加
ビスフェノール等の脂環族グリコール等が挙げられ、こ
れらから任意に選んで使用できる。ウエットインキ性、
ブロッキング性、加工性のバランスから好ましくは、2
−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、1−メチル−1,8−オ
クタンジオール、1,2−シクロヘシサンジメタノー
ル、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノールである。
全酸成分または全アルコール成分に対して0.1〜5モ
ル%の3価以上の多価カルボン酸または多価アルコール
が含まれる。3価以上の多価カルボン酸、多価アルコー
ルが0.1モル%未満であると塗膜強度が得られず、5
モル%を越えると加工性が得られない。3価以上の多価
カルボン酸としてはトリメリット酸、ピロメリット酸、
ベンゾフェノンテトラカルボン酸、およびこれらの酸無
水物等、多価アルコールとしてはグリセリン、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパン、マンニトー
ル、ソルビトール、ペンタエリスリトール、α−メチル
グリコシド等が挙げられるがこれらの中から1種、もし
くは2種以上を任意に選択し使用できる。好ましくはト
リメリット酸、トリメチロールプロパンである。
還元粘度が0.2〜0.6dl/g、好ましくは0.2
5〜0.5dl/gである。還元粘度が0.2未満だと
十分な加工性が得られず、0.6を越えると塗装適性が
得られない。
ガラス転移温度が0〜50℃、好ましくは10〜40
、更に好ましくは15〜30℃である。ガラス転移温
度が0℃未満であるとブロッキング性が得られず、50
℃を越えると加工性が得られない。
樹脂比重が1.20以下、好ましくは1.18以下であ
る。樹脂比重が1.20を越えると樹脂の凝集力が高
く、十分なウエットインキ性が得られない。
は、硬化性、密着性向上のため、20〜150当量/1
06 gの樹脂酸価を付与し、ポリエステル樹脂(B)と
して使用することが出来る。酸価の付与はポリエステル
重合後、酸無水物を添加することで容易に調整できる。
そのときに使用される酸無水物としてはコハク酸、マレ
イン酸、オルトフタル酸、トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸などの酸無水物であり、好ましくはトリメリット酸
無水物である。酸価量は150当量/106 gを越える
と加工性が得られない場合がある。
よび/またはポリエステル樹脂(B)は該ポリエステル
樹脂と熱硬化できるアミノ樹脂(C)と(A)+(B)
/(C)=80/20〜40/60(重量部)の割合で
配合し使用できる。この割合をはずれると加工性とブロ
ッキング性のバランスが得られない場合がある。
シ樹脂、イソシアネート化合物等本発明のポリエステル
樹脂を反応し得るものであれば使用できるが本発明の効
果を効果的に発揮させるためにはアミノ樹脂が好まし
い。アミノ樹脂(C)としては、例えば尿素、メラミ
ン、ベンゾグアナミンなどのホルムアルデヒド付加体、
更にこれらの炭素数が1〜6のアルコールによるアルキ
ルエーテル化合物を挙げることができる。具体的にはメ
トキシメチロール化尿素、メトキシ化メチロール−N,
N−エチレン尿素、メトキシ化メチロールジシアンジア
ミド、メトキシ化メチロールメラミン、メトキシ化メチ
ロールベンゾグアナミン、ブトキシ化メチロールメラミ
ン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナミンなどが挙げ
られるが好ましくはメトキシ化メチロールメラミン、ブ
トキシ化メチロールメラミン、ブトキシ化メチロールベ
ンゾグアナミンであり、それぞれ単独または併用して使
用することができる。
成物は、有機溶剤に溶解し樹脂溶液として使用する。溶
剤としてはポリエステル樹脂を希釈可能な溶剤であれば
制限無く使用することができる。例えばトルエン、キシ
レン、ソルベッソ#100、ソルベッソ#150等の芳
香族炭化水素系、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカ
ン等の脂肪族炭化水素系、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、ギ酸エチ
ル、プロピオン酸ブチル等のエステル系、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、2−エチルヘ
キサノール等のアルコール系、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等
のケトン系、ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン等のエーテル系、セロソルブアセテート、エ
チルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ系の
各種溶剤が挙げられ、溶解性、蒸発速度等を考慮して1
種、または2種以上選択され使用される。一般的にツヤ
ニスの場合、ウエットインキ性が必要なためインク層を
侵さない貧溶媒系が用いられ、例えばソルベッソ#10
0、ソルベッソ#150、スワゾール#1500等、ブ
タノール、オクタノールなどのアルコール系、エチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ系が望まし
く用いられる。
組成物にはシリカなどの公知の無機顔料、p−トルエン
スルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、リン酸およ
びそのエステル化等の硬化触媒、表面平滑剤、消泡剤、
分散剤、ワックス、ブロッキング防止剤等の公知の添加
剤を配合することができる。
する。実施例において単に部とあるものは重量部を示
す。各測定評価項目は以下の方法に従った。 (1)樹脂組成の測定 核磁気共鳴スペクトル方、およびアルコリシス後のガス
クロマトグラフによる分析により、酸成分、アルコール
成分のモル比を求めた。 (2)還元粘度(dl/g)の測定 ポリエステル0.1gをフェノール/テトラクロロエタ
ン(重量比6/4)混合溶媒25ccに溶かし、ウベロ
ーデ粘度計を用いて30℃で測定した。 (3)ガラス転移温度の測定 示差走査熱量計(DSC)を用いて20℃/分の昇温速
度で測定した。 (4)酸価の測定 樹脂0.2gを20mlのクロロホルムに溶解し、0.
1NのKOHエタノール溶液で滴定し、樹脂106 g当
りの当量(当量/106 g)を求めた。 (5)比重の測定 樹脂の比重は30℃において密度勾配管による浮沈法に
より求めた。
(ティン・フリー・スチール)板にポリエステルホワイ
ト塗料(ポリエステル バイロン600:東洋紡績
(株)、メラミン樹脂 M−40S:住友化学(株)、
硬化触媒 p−トルエンスルホン酸、酸化チタン タイ
ペークR−930:石原産業(株)をビーズ分散したも
の)を乾燥膜厚10〜15μmになるように塗布し、2
30℃×1分乾燥させこれをホワイトテストピース(基
材)とした。 (7)ウエットインキ性 ホワイトテストピース上にインク層(マツイカガク
(株))を膜厚2μmになるよう設け、これにウエット
・オン・ウエット法で本発明のツヤニス用塗料を塗布し
た。これを180℃×10分の硬化焼付を行った後、3
0倍のルーペで観察し、インク層のにじみ、はじき、光
沢の劣化等の有無を判定した。 ○:良好 △:若干のにじみ、はじき、光沢劣化あり ×:著しいにじみ、はじき、光沢劣化あり
化メラミン樹脂 サイメル303、硬化触媒 キャタリ
スト600:共に三井サイアナミッドを配合した物)を
膜厚6〜8μmとなるように設け、これを180℃×1
0分の硬化焼付を行い、これをツヤニステストピースと
した。 (9)加工性 ツヤニステストピースを0.3mm厚の基材を1枚はさ
み、180度に折り曲げ、その曲部に発生する塗膜の割
れを30倍のルーペで観察、判定した。 ○:良好 △:若干の割れがあり ×:著しい割れ
があり (10)ブロッキング性 ツヤニステストピースを表裏で2枚重ね、50Kg/c
m2 の荷重を加え、50℃×5時間の雰囲気下放置し、
ブロッキングの有無を判定した。 ○:良好 △:若干のブロッキングあり ×:著しいブロッキングあり
ドロ無水フタル酸260部、n−ドデセニル無水コハク
酸80部、トリメリット酸23部、ネオペンチルグリコ
ール940部、チタンブトキサイド0.5部を3Lの4
つ口フラスコに仕込み4時間かけて230℃まで徐々に
昇温しエステル交換を行った。次いで30分かけて10
mmHgまで減圧初期重合を行うと共に温度を260℃
まで昇温し、さらに1mmHg以下で90分間後期重合
を行い、ポリエステル樹脂(a)を得た。
ドロ無水フタル酸260部、n−ドデセニル無水コハク
酸80部、トリメリット酸23部、ネオペンチルグリコ
ール940部、チタンブトキサイド0.5部を3Lの4
つ口フラスコに仕込み4時間かけて230℃まで徐々に
昇温しエステル交換を行った。次いで30分かけて10
mmHgまで減圧初期重合を行うと共に温度を260℃
まで昇温し、さらに1mmHg以下で90分間後期重合
を行った。これを、一端、窒素雰囲気下、230℃まで
冷却した後、トリメリット酸12部添加し、窒素雰囲気
下で30分撹拌し、ポリエステル樹脂(b)を得た。 合成例(c)〜(g) 合成例(a)または(b)と同様にして、樹脂組成が表
1に示されるようなポリエステル樹脂(c)〜(g)を
合成した。
2に示されるような比較ポリエステル樹脂(h)〜
(n)を得た。
ソルブ30部、ソルベッソ#150120部に溶解した
樹脂溶液にアミノ樹脂であるサイメル303(三井サイ
アナミッド(株))30固形部、キャタリスト600
(三井サイアナミッド(株))1固形部を配合、撹拌し
ツヤニス塗料組成物を得た。これを前述した方法で塗
布、硬化しツヤニステストピースを得た。このツヤニス
テストピースを評価したところいずれの項目も良好であ
った。結果を表3に示す。
作成、評価し良好な結果を得た。結果を表3に示す。
作成、評価した。結果を表4に示す。
ツヤニス塗料組成物はウエットインキ性、加工性、ブロ
ッキング性に優れた塗膜を与える。
物の技術課題としては、(1)ウエットインキ性の向上
と(2)耐ブロッキング性の向上があり、通常(1)と
してはバルキーなモノマーや長鎖モノマーを用いること
が行なわれていたが、これらのモノマーを多く用いると
硬化性が阻害されたり、必要以上にTgが低くなるため
(2)の耐ブロッキング性が得られなかった。本発明で
は、側鎖を持つコハク酸、または該酸無水物を使用する
ことでTgを極度に下げず、硬化性を阻害せず、効果的
に樹脂の凝集力を下げる効果を発揮させることができ、
ウエットインキ性、加工性、ブロッキング性をバランス
良く満足する缶用ツヤニスポリエステル樹脂組成物を提
供することができる。
全ジカルボン酸成分の内、戦記化2で表される側鎖を持
つコハク酸または該酸無水物が1〜60モル%、好まし
くは5〜30モル%含まれる。化2の化合物が1モル%
未満であると凝集力を下げる効果が少なく、ウエットイ
ンキ性が満足しにくく、60モル%を越えると樹脂の可
塑性が失われ加工性が劣る。化2の化合物としてはデセ
ニルコハク酸、デシルコハク酸、ドデセニルコハク酸、
ドコセニルコハク酸、ドデシルコハク酸、ヘキサデセニ
ルコハク酸、ヘキサデシルコハク酸、1−ヘキセニルコ
ハク酸、イソオクタデセニルコハク酸、イソオクタデシ
ルコハク酸、オクタデセニルコハク酸、オクタデシルコ
ハク酸、オクテニルコハク酸、オクチルコハク酸、テト
ラデセニルコハク酸、テトラデシルコハク酸等、および
これらの無水物があり、これらの中から1種または2種
以上を任意に選択し使用できる。好ましくは汎用性、経
済性の面からドデセニルコハク酸無水物である。
ドロ無水フタル酸260部、ドデセニル無水コハク酸8
0部、トリメリット酸23部、ネオペンチルグリコール
940部、チタンブトキサイド0.5部を3Lの4つ口
フラスコに仕込み4時間かけて230℃まで徐々に昇温
しエステル交換を行った。次いで30分かけて10mm
Hgまで減圧初期重合を行うと共に温度を260℃まで
昇温し、さらに1mmHg以下で90分間後期重合を行
い、ポリエステル樹脂(a)を得た。
Claims (1)
- 【請求項1】 全ジカルボン酸成分の内、芳香族ジカル
ボン酸が20〜80モル%、化1で表される1種もしく
は2種以上の側鎖を持つコハク酸または該コハク酸無水
物1〜60モル%、その他のジカルボン酸が炭素数6〜
12の脂肪族および/または脂環族ジカルボン酸0〜6
0モル%であり、かつ全グリコール成分の内、ネオペン
チルグリコールが50〜100モル%、その他の炭素数
2〜12の脂肪族および/または脂環族グリコールが0
〜50モル%であり、全酸成分または全アルコール成分
に対して0.1〜5モル%の3価以上の多価カルボン酸
および/または多価アルコールからなり、還元粘度が
0.2〜0.6dl/g、ガラス転移温度が0〜50
℃、樹脂比重が1.20以下であるポリエステル樹脂
(A)及び該ポリエステル樹脂(A)と反応し得る硬化
剤(C)が(A)/(C)=80/20〜40/60
(重量比)の割合で配合してなる缶ツヤニス用ポリエス
テル樹脂組成物。 【化1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21968094A JP3729279B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 缶ツヤニス用ポリエステル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21968094A JP3729279B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 缶ツヤニス用ポリエステル樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0881652A true JPH0881652A (ja) | 1996-03-26 |
JP3729279B2 JP3729279B2 (ja) | 2005-12-21 |
Family
ID=16739296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21968094A Expired - Lifetime JP3729279B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 缶ツヤニス用ポリエステル樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3729279B2 (ja) |
Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
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WO2004013240A1 (en) * | 2002-08-01 | 2004-02-12 | Valspar Sourcing, Inc. | Coating composition for metal substrates |
JP4712993B2 (ja) * | 2000-06-12 | 2011-06-29 | 大和製罐株式会社 | 低比重ポリエステル樹脂 |
US9187213B2 (en) | 2010-10-15 | 2015-11-17 | Valspar Sourcing, Inc. | Polyester-based coating composition for metal substrates |
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1994
- 1994-09-14 JP JP21968094A patent/JP3729279B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (16)
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