JPH0881313A - 除草剤組成物 - Google Patents

除草剤組成物

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JPH0881313A
JPH0881313A JP21865694A JP21865694A JPH0881313A JP H0881313 A JPH0881313 A JP H0881313A JP 21865694 A JP21865694 A JP 21865694A JP 21865694 A JP21865694 A JP 21865694A JP H0881313 A JPH0881313 A JP H0881313A
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Tsutomu Nawamaki
勤 縄巻
Kenji Wakayama
健二 若山
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (I)と(II)で表わされる化合物とを有
効成分として含有することを特徴とする除草剤組成物。 【化1】 【効果】 (I)に(II)を加えることにより、
(I)の有する除草効果を減じることなく、移植水稲に
対する薬害を顕著に軽減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水稲用除草剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】化合
物(I)は特開昭60−208977号公報記載の化合
物で、従来の除草剤に比して低薬量で優れた除草効果を
あげなおかつ、トウモロコシ、コムギ等の作物に対して
高い安全性を有する。また水稲に対しても、通常条件下
では高い安全性を有するが、水稲の植付け深度が浅いこ
となどの悪条件下では薬害をもたらす場合があり、改良
が求められていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、鋭意検討した結果、式(I):
【0004】
【化3】
【0005】で表わされる化合物と式(II):
【0006】
【化4】
【0007】で表わされる化合物とを有効成分として含
有することを特徴とする除草剤組成物(以下、本組成物
という。)を見出した。化合物(II)は、ダイムロンと
呼ばれ公知除草活性化合物である。本組成物では、化合
物(I)に化合物(II)を加えることにより水稲に対す
る薬害を顕著に低減することができる。同時に本組成物
は各種雑草に対する防除効果については何ら低下させる
ことなく高い効果が維持される。
【0008】本組成物において使用する化合物(I)を
含むピラゾールスルホニルウレア系化合物は、特開昭6
2−48606号、特開昭62−48605号、特開昭
62−169707号、特開昭62−205003号、
特開昭63−48204号、特開昭62−212308
号、特開昭62−212309号、特開昭62−169
706号、特開昭63−227506号、特開平1−2
49705号、特開平2−160706号等に水稲ある
いはトウモロコシ用として他の除草剤との組成物が開示
されている。しかしながら本発明で特に選択された化合
物(I)と化合物(II)との組成物に関しては、何ら具
体的に記載されていない。加えて上記の特許出願で開示
された組合せは、いずれも相乗的殺草効果を主旨とし、
本組成物の薬害軽減効果については何ら示唆していな
い。
【0009】本組成物は通常化合物(I)1重量部当た
り化合物(II)を0.1〜1000重量部含む。好まし
くは化合物(I)1重量部当たり化合物(II)を10〜
500重量部含む。本組成物の処理薬量は、有効成分と
して通常0.1kg〜10kg/haである。好ましく
は0.3kg〜3kg/haである。
【0010】本組成物は、活性成分を固体または液体希
釈剤からなるキャリヤーと混合した組成物の形態で使用
するのが好ましい。本組成物は更に界面活性剤を含むの
が好ましい。本組成物を除草剤として施用するにあたっ
ては一般には適当な担体、例えばクレー、タルク、ベン
トナイト、珪藻土等の固体担体或いは水、アルコール類
(メタノール、エタノール等)、芳香族炭化水素類(ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等)、塩素化炭化水素類、
エーテル類、ケトン類、エステル類(酢酸エチル等)、
酸アミド類(ジメチルホルムアミド等)などの液体担体
と混用して適用することができ、所望により乳化剤、湿
潤剤、分散剤、結合剤、浸透剤、展着剤、安定剤などを
添加し、乳剤、液剤、水和剤、粉剤、粒剤、顆粒水和
剤、フロアブル剤、錠剤等任意の剤型にて実用に供する
ことができる。
【0011】この際同時に複数の他の除草剤、殺虫剤、
殺菌剤、植物生長調整剤、肥料等と混合使用することも
可能である。特に他の除草剤の1種あるいは2種以上を
配合することにより、殺草スペクトラムを広げることが
可能となり、本発明の効果をより安定なものとすること
ができる。本発明化合物と混合使用するのに好ましい薬
剤としては、例えば、ピラゾスルフロンエチル(pyr
azosulfuron ethyl/一般名)、ベン
スルフロンメチル(bensulfuron meth
yl/一般名)、シノスルフロン(cinosulfu
ron/一般名)、イマゾスルフロン(imazosu
lfuron/一般名)、プレチラクロール(pret
ilachlor/一般名)、エスプロカルブ(esp
rocarb/一般名)、ピラゾレート(pyrazo
late/一般名)、ピラゾキシフェン(pyrazo
xyfen/一般名)、ベンゾフェナップ(benzo
fenap/一般名)、ブロモブチド(bromobu
tide/一般名)、ナプロアニリド(naproan
ilide/一般名)、クロメプロップ(clomep
rop/一般名)、CNP(一般名)、クロメトキシニ
ル(chlomethoxynil/一般名)、ビフェ
ノックス(bifenox/一般名)、オキサジアゾン
(oxadiazon/一般名)、メフェナセット(m
efenacet/一般名)、ブタクロール(buta
chlor/一般名)、ブテナクロール(butena
chlor/一般名)、ジチオピル(dithiopy
r/一般名)、ベンフレセート(benfuresat
e/一般名)、ピリブチカルブ(pyributica
rb/一般名)、ベンチオカーブ(benthioca
rb/一般名)、ジメピペレート(dimepiper
ate/一般名)、モリネート(molinate/一
般名)、ブタミホス(butamifos/一般名)、
キンクロラック(quinclorac/一般名)、シ
ンメスリン(cinmethylin/一般名)、プロ
パニル(propanil/一般名)、シメトリン(s
imetryn/一般名)、SAP(bensulid
e/一般名)、ジメタメトリン(dimethamet
ryn/一般名)、メチルダイムロン(methyld
ymlon/一般名)、MCPA、MCPB、2′,
3′−ジクロロ−エトキシメトキシベンズアニリド(試
験名HW−52)、1−(2−クロロベンジル)−3−
(α,α−ジメチルベンジル)尿素(試験名JC−94
0)、N−〔2′−(3′−メトキシ)チエニルメチ
ル〕−N−クロロアセチル−2,6−ジメチル−1−
(ジエチルカルバモイル)−3−(2,4,6−トリメ
チルフェニルスルホニル)−1,2,4−トリアゾール
(試験名CH−900)、3N−(2−フルオロ−4−
クロロ−シクロペンチルオキシフェニル)−5−イソピ
ロリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン
(試験名KPP−314)、n−ブチル−(R)−2−
〔4−(2−フルオロ−4−シアノフェノキシ)フェノ
キシ〕プロピオネート(試験名DEH−112)、メチ
ル2−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)
オキシ〕−6−〔1−(メトキシイミノ)エチル〕ベン
ゾエート(試験名KUH−920)、2−〔2−(3−
クロロフェニル)−2,3−エポキシプロピル〕−2−
エチルインダン−1,3−ジオン(試験名MK−24
3)、さらにはWO−9321162、特開平6−18
4115号に記載されている化合物等が挙げられる。
【0012】以下本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明における化合物、製剤量、剤型等は
実施例のみに限定されるものではない。なお「部」は全
て重量部を意味する。 〔配合例1〕 粒剤 化合物(I) 0.1部 化合物(II) 5 部 ベントナイト 55 部 タルク 39.9部 以上を均一に混合粉砕した後、小量の水を加えて撹拌混
合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤にす
る。
【0013】〔配合例2〕 顆粒水和剤(ドライフロア
ブル剤) 化合物(I) 1.5部 化合物(II) 75 部 イソベンNo.1 10 部 (アニオン性界面活性剤:クラレイソプレンケミカル
(株)商品名) バニレックスN 5 部 (アニオン性界面活性剤:山陽国策パルプ(株)商品
名) カープレックス#80 8.5部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) 以上を均一に混合微粉砕してドライフロアブル剤とす
る。
【0014】〔配合例3〕 水和剤 化合物(I) 1 部 化合物(II) 50 部 ジークライトPFP 42 部 (カオリン系クレー:ジークライト工業(株)商品名) ソルポール5050 2 部 (アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) ノルックス1000C 3 部 (アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) カープレックス#80(固結防止剤) 2 部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) 以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0015】
【実施例】次に本発明組成物の除草剤としての有用性を
以下の試験例において具体的に説明する。 〔試験例1〕 化合物(I)の水稲の薬害に対する化合
物(II)の軽減効果 1/5000アールのワグネルポット中に沖積土壌を入
れた後、水を入れて混和し、水深4cmの湛水条件とし
た。2.5葉期の葉令のイネ苗を0.5および2cmの
深度で移植した。移植当日、前記処方に準じて試製した
水和剤を用いて供試薬剤の所定濃度の懸濁液をメスピペ
ットで滴下処理した。薬剤処理後3週間目に地上部の生
体重を測定し、無処理区と比較した。その結果を第1表
に示す。
【0016】
【表1】 〔第1表〕 ─────────────────────────────────── 有効成分の 生体重無処理区比(%) 化 合 物 処 理 量 ────────────── (g/ha) 0.5cm植え 2cm植え ─────────────────────────────────── 化合物(I) 12.5 92 100 25 78 98 50 70 95 100 62 80 ─────────────────────────────────── 化合物(I)+ 12.5+1000 100 100 化合物(II) 25+1000 100 100 50+1000 98 100 100+1000 96 100 ─────────────────────────────────── 化合物(II) 1000 98 100 ───────────────────────────────────
【0017】〔試験例2〕 化合物(I)の除草効果に
およぼす化合物(II)の影響 1/5000アールのワグネルポット中に沖積土壌を入
れた後、水を入れて混和し、水深4cmの湛水条件とし
た。ノビエ、コナギ、ホタルイの種子およびウリカワ、
ミズガヤツリの塊茎を播種または置床した。播種後3日
目に前記処方に準じて作製した水和剤を用いて、供試薬
剤の所定濃度の懸濁液をメスピペットで滴下処理した。
薬剤処理後3週間目に各種雑草に対する除草効果を下記
の判定基準に従い調査した。
【0018】結果を第2表に示す。 判定基準 5:完全枯死あるいは90%以上の抑制 4:70〜90%の抑制 3:40〜70%の抑制 2:20〜40%の抑制 1:5〜20の抑制 0:5%以下の抑制 抑制の程度は、肉眼による観察調査から求めた。
【0019】
【表2】 〔第2表〕 ─────────────────────────────────── 有効成分の ノ コ ホ ウ ミ 化 合 物 処 理 量 ビ ナ タ リ ズ エ ギ ル カ ガツ (g/ha) イ ワ ヤリ ─────────────────────────────────── 化合物(I) 12.5 3 5 5 5 5 25 4 5 5 5 5 50 5 5 5 5 5 ─────────────────────────────────── 化合物(I)+ 12.5+1000 4 5 5 5 5 化合物(II) 25+1000 5 5 5 5 5 50+1000 5 5 5 5 5 ─────────────────────────────────── 化合物(II) 1000 2 2 4 0 0 ───────────────────────────────────
【0020】
【効果】試験例1および試験例2から明らかなように本
組成物は、化合物(I)の有する除草効果を減じること
なく、移植水稲に対する薬害を顕著に軽減した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 で表わされる化合物と式(II): 【化2】 で表わされる化合物とを有効成分として含有することを
    特徴とする除草剤組成物。
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