JPH0879951A - 線条体の結束方法 - Google Patents
線条体の結束方法Info
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- JPH0879951A JPH0879951A JP20753994A JP20753994A JPH0879951A JP H0879951 A JPH0879951 A JP H0879951A JP 20753994 A JP20753994 A JP 20753994A JP 20753994 A JP20753994 A JP 20753994A JP H0879951 A JPH0879951 A JP H0879951A
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- heat
- shrinkable
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 結束すべき線条体のサイズ、本数が変更され
ても、大幅な変更を要することなく簡単に結束する。 【構成】 互いに平行に設けられた通信ケーブル2と吊
線1の外側を帯状の熱収縮テープ6で包み、この熱収縮
テープ6の両端を互いにU字形ピン7で止めた後、熱収
縮テープ6を加熱収縮させる。熱収縮テープ6の片側表
面には、ホットメルト系の接着層9が設けられており、
加熱収縮の際、接着層9は軟化して通信ケーブル2およ
び吊線1間の間隙を埋める。これにより、通信ケーブル
2と吊線1とは、所定の間隔を隔てて一体的に結束され
る。
ても、大幅な変更を要することなく簡単に結束する。 【構成】 互いに平行に設けられた通信ケーブル2と吊
線1の外側を帯状の熱収縮テープ6で包み、この熱収縮
テープ6の両端を互いにU字形ピン7で止めた後、熱収
縮テープ6を加熱収縮させる。熱収縮テープ6の片側表
面には、ホットメルト系の接着層9が設けられており、
加熱収縮の際、接着層9は軟化して通信ケーブル2およ
び吊線1間の間隙を埋める。これにより、通信ケーブル
2と吊線1とは、所定の間隔を隔てて一体的に結束され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、線条体同士を結束する
方法に係り、特に、各種ケーブルを吊線等に添架するに
好適な線条体の結束方法に関するものである。
方法に係り、特に、各種ケーブルを吊線等に添架するに
好適な線条体の結束方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のビル、マンション等においては、
各戸への電話用、テレビ共聴用、水道検針用、インター
ホン用等の多くのケーブルが配線される。このような他
種類のケーブルを個別に布設したのでは、工事費用・工
事期間等の面で不利である。そこで、予め工場等で各種
ケーブルを吊線等に添架しておき、これを現地に持ち込
んで布設することが行われている。
各戸への電話用、テレビ共聴用、水道検針用、インター
ホン用等の多くのケーブルが配線される。このような他
種類のケーブルを個別に布設したのでは、工事費用・工
事期間等の面で不利である。そこで、予め工場等で各種
ケーブルを吊線等に添架しておき、これを現地に持ち込
んで布設することが行われている。
【0003】図8は、従来方法により添架された吊線付
きケーブルを示した図である。図において、1は布設時
および布設後に張力を分担する吊線で、鋼線を7本撚っ
たものである。2は吊線1に添架されて布設される通信
ケーブルで、断面略8字状の2つの金具3,3によって
吊線1と一体化されている。金具3は、図8(b) に示す
ように、縦割り状の2つの分割片3a,3aからなり、
吊線1およびケーブル2を両分割片3a,3aで挾み込
み、ボルト・ナット4で締め付けることにより、一体化
される。
きケーブルを示した図である。図において、1は布設時
および布設後に張力を分担する吊線で、鋼線を7本撚っ
たものである。2は吊線1に添架されて布設される通信
ケーブルで、断面略8字状の2つの金具3,3によって
吊線1と一体化されている。金具3は、図8(b) に示す
ように、縦割り状の2つの分割片3a,3aからなり、
吊線1およびケーブル2を両分割片3a,3aで挾み込
み、ボルト・ナット4で締め付けることにより、一体化
される。
【0004】前述した吊線付きケーブルは、工場等で製
造され、現地に持ち込まれて布設されるが、工場での製
造の際、ビル・マンション等建屋の高さにより吊線1に
加わる荷重が変わるため、吊線1のサイズ (外径) は必
要に応じて変えられる。また、現地での布設の際には、
吊線1の一端を牽引ないし吊上げて所定位置に引留める
ことで、通信ケーブル2をこれに直接荷重をかけること
なく布設する。
造され、現地に持ち込まれて布設されるが、工場での製
造の際、ビル・マンション等建屋の高さにより吊線1に
加わる荷重が変わるため、吊線1のサイズ (外径) は必
要に応じて変えられる。また、現地での布設の際には、
吊線1の一端を牽引ないし吊上げて所定位置に引留める
ことで、通信ケーブル2をこれに直接荷重をかけること
なく布設する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような金具3,3による通信ケーブル2の添架方法に
は、次のような欠点がある。
たような金具3,3による通信ケーブル2の添架方法に
は、次のような欠点がある。
【0006】(1) 通信ケーブル2と吊線1とを半割り状
の金具3で挾み込んで一体化するため、添架するケーブ
ル2のサイズ (外径寸法) が変わると、金具3の寸法も
変更しなければならない。実際の布設の際には、現場の
要求に応じてケーブルサイズが種々変わるため、多種類
の金具3を準備しておかなければならず、作業コストを
増大させる原因となる。
の金具3で挾み込んで一体化するため、添架するケーブ
ル2のサイズ (外径寸法) が変わると、金具3の寸法も
変更しなければならない。実際の布設の際には、現場の
要求に応じてケーブルサイズが種々変わるため、多種類
の金具3を準備しておかなければならず、作業コストを
増大させる原因となる。
【0007】(2) 添架する通信ケーブル2の本数が変わ
ると、金具3の形状や構造の変更が必要となる。このた
め、上述と同様、多種類の金具3を準備しておく必要が
あり、作業コストがかさむ。
ると、金具3の形状や構造の変更が必要となる。このた
め、上述と同様、多種類の金具3を準備しておく必要が
あり、作業コストがかさむ。
【0008】(3) 通信ケーブル2を金具3で締め付ける
と、ケーブル2が変形するおそれがある。特に、同軸ケ
ーブルを添架する場合、変形に起因した伝送特性の劣化
を招くことになる。
と、ケーブル2が変形するおそれがある。特に、同軸ケ
ーブルを添架する場合、変形に起因した伝送特性の劣化
を招くことになる。
【0009】本発明の目的は、前述した従来技術の欠点
を解決し、結束すべき線条体のサイズ、本数の変更があ
っても、部品の寸法・形状等を大幅に変更することな
く、しかも、線条体を変形させることなく結束すること
ができる線条体の結束方法を提供することにある。
を解決し、結束すべき線条体のサイズ、本数の変更があ
っても、部品の寸法・形状等を大幅に変更することな
く、しかも、線条体を変形させることなく結束すること
ができる線条体の結束方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の線条体の結束方法は、互いに平行に設けら
れた複数本の線条体の周りを帯状の熱収縮体で囲繞し、
この熱収縮体の両端を互いに締結部材で止めた後、前記
熱収縮体を加熱収縮させるものである。
に、本発明の線条体の結束方法は、互いに平行に設けら
れた複数本の線条体の周りを帯状の熱収縮体で囲繞し、
この熱収縮体の両端を互いに締結部材で止めた後、前記
熱収縮体を加熱収縮させるものである。
【0011】ここで、前記熱収縮体の片側表面には、ホ
ットメルト系の接着層を設けておくことが好ましい。
ットメルト系の接着層を設けておくことが好ましい。
【0012】
【作用】上記方法によれば、帯状の熱収縮体を用い、こ
の熱収縮体で線条体を囲繞した後、加熱収縮させて結束
するので、線条体のサイズや本数に変更があっても、線
条体を良好に結束することができる。
の熱収縮体で線条体を囲繞した後、加熱収縮させて結束
するので、線条体のサイズや本数に変更があっても、線
条体を良好に結束することができる。
【0013】下表に、日立電線株式会社製の各種熱収縮
チューブの収縮前後の内径を示す。
チューブの収縮前後の内径を示す。
【0014】
【表1】
【0015】表から明かなように、いずれの熱収縮チュ
ーブも、収縮前に比べて収縮後には、内径が50%弱ま
で収縮する。このため、上表に掲げた熱収縮チューブと
同等の性能をもつ熱収縮体を使えば、ケーブルサイズや
本数が広範囲に変わっても、1種類の熱収縮体で結束で
きる。具体的には、長さ150mmの熱収縮体を用いる
ことで、外径47mm〜23mmのケーブルの結束が可
能となる。
ーブも、収縮前に比べて収縮後には、内径が50%弱ま
で収縮する。このため、上表に掲げた熱収縮チューブと
同等の性能をもつ熱収縮体を使えば、ケーブルサイズや
本数が広範囲に変わっても、1種類の熱収縮体で結束で
きる。具体的には、長さ150mmの熱収縮体を用いる
ことで、外径47mm〜23mmのケーブルの結束が可
能となる。
【0016】また、熱収縮体は、通常、プラスチック、
ゴム等の有機材料から作られるので、熱収縮体の収縮を
利用して線条体を結束すれば、結束に際して線条体が変
形することもない。
ゴム等の有機材料から作られるので、熱収縮体の収縮を
利用して線条体を結束すれば、結束に際して線条体が変
形することもない。
【0017】さらに、前記熱収縮体の片側表面に、ホッ
トメルト系の接着層を設けておけば、熱収縮体の加熱収
縮と同時に、線条体間の隙間に接着剤層を充填・形成で
き、線条体同士の位置関係を正常に保って結束できる。
トメルト系の接着層を設けておけば、熱収縮体の加熱収
縮と同時に、線条体間の隙間に接着剤層を充填・形成で
き、線条体同士の位置関係を正常に保って結束できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0019】図1は、本実施例方法により通信ケーブル
2を吊線1に添架した状態を示した図である。図におい
て、5は通信ケーブル2および吊線1間を結束する結束
用部品であり、図示しないが、適当な間隔をあけて複数
設けられている。結束用部品5,5の間隔は、通信ケー
ブル2等を垂直に布設するか水平に布設するかを考慮し
て決められる。
2を吊線1に添架した状態を示した図である。図におい
て、5は通信ケーブル2および吊線1間を結束する結束
用部品であり、図示しないが、適当な間隔をあけて複数
設けられている。結束用部品5,5の間隔は、通信ケー
ブル2等を垂直に布設するか水平に布設するかを考慮し
て決められる。
【0020】結束用部品5は、図示するように、熱収縮
性のあるプラスチック、ゴム等の有機材料からなる帯状
の熱収縮テープ (熱収縮体) 6と、金属あるいは硬質プ
ラスチックからなるU字形のピン7とから構成される。
性のあるプラスチック、ゴム等の有機材料からなる帯状
の熱収縮テープ (熱収縮体) 6と、金属あるいは硬質プ
ラスチックからなるU字形のピン7とから構成される。
【0021】熱収縮テープ6の両端部には、図2に示す
ように、幅方向に延びる貫通孔8,8が設けられてお
り、これら貫通孔8,8にU字形ピン7を挿入すること
で、熱収縮テープ6の両端を開かないように留めること
ができる。ここで、U字形ピン7の長さLは、熱収縮テ
ープ6の幅Wと略同一に定められている。
ように、幅方向に延びる貫通孔8,8が設けられてお
り、これら貫通孔8,8にU字形ピン7を挿入すること
で、熱収縮テープ6の両端を開かないように留めること
ができる。ここで、U字形ピン7の長さLは、熱収縮テ
ープ6の幅Wと略同一に定められている。
【0022】前記熱収縮テープ6の片側表面には、予め
接着層9が設けられている。接着層9は、通信ケーブル
2と吊線1との間の間隙を確保するためのもので、熱収
縮テープ6上にホットメルト系接着剤を積層して形成さ
れている。ここで、ホットメルト系の接着剤としては、
SBS (スチレン・ブタジエンのブロック重合エラスト
マー) 、SIS (スチレン・イソプレンのブロック重合
エラストマー) 等を主成分とする熱可塑性エラストマー
系接着剤が用いられる。
接着層9が設けられている。接着層9は、通信ケーブル
2と吊線1との間の間隙を確保するためのもので、熱収
縮テープ6上にホットメルト系接着剤を積層して形成さ
れている。ここで、ホットメルト系の接着剤としては、
SBS (スチレン・ブタジエンのブロック重合エラスト
マー) 、SIS (スチレン・イソプレンのブロック重合
エラストマー) 等を主成分とする熱可塑性エラストマー
系接着剤が用いられる。
【0023】前記構造の結束用部品5を用いて通信ケー
ブル2を吊線1に結束する場合、図1に示すように、通
信ケーブル2と吊線1とを所定の間隙sを隔てて並設し
た後、通信ケーブル2および吊線1の周りを熱収縮テー
プ6で包み、この状態で、熱収縮テープ6両端部の貫通
孔8,8にU字形ピン7 (直線部7a,7a) を差し込
む。これにより、通信ケーブル2および吊線1の周りが
熱収縮テープ6で作った筒により囲繞された状態とな
る。なお、通信ケーブル2等を熱収縮テープ6で囲繞す
る際、熱収縮テープ6をその表面上の接着層9が内側に
くるように丸める。
ブル2を吊線1に結束する場合、図1に示すように、通
信ケーブル2と吊線1とを所定の間隙sを隔てて並設し
た後、通信ケーブル2および吊線1の周りを熱収縮テー
プ6で包み、この状態で、熱収縮テープ6両端部の貫通
孔8,8にU字形ピン7 (直線部7a,7a) を差し込
む。これにより、通信ケーブル2および吊線1の周りが
熱収縮テープ6で作った筒により囲繞された状態とな
る。なお、通信ケーブル2等を熱収縮テープ6で囲繞す
る際、熱収縮テープ6をその表面上の接着層9が内側に
くるように丸める。
【0024】このようにして通信ケーブル2・吊線1の
外側を筒状の熱収縮テープ6で囲むと、次に、熱収縮テ
ープ6の周辺を加熱して収縮させる。このとき、熱収縮
テープ6の両端は互いにU字形ピン7により留められて
いるため、熱収縮テープ6は、収縮に伴って縮径してい
く。また、熱収縮テープ6の内面には接着層9が設けて
あるため、熱収縮テープ6の収縮と同時に、接着層9
(ホットメルト糸接着剤) が軟化し、通信ケーブル2お
よび吊線1間の間隙に充填される。これにより、通信ケ
ーブル2・吊線1間の間隙には、図1(a) のように接着
層9が充填・形成され、通信ケーブル2と吊線1とは互
いに所定の間隙を隔てて一体化される。
外側を筒状の熱収縮テープ6で囲むと、次に、熱収縮テ
ープ6の周辺を加熱して収縮させる。このとき、熱収縮
テープ6の両端は互いにU字形ピン7により留められて
いるため、熱収縮テープ6は、収縮に伴って縮径してい
く。また、熱収縮テープ6の内面には接着層9が設けて
あるため、熱収縮テープ6の収縮と同時に、接着層9
(ホットメルト糸接着剤) が軟化し、通信ケーブル2お
よび吊線1間の間隙に充填される。これにより、通信ケ
ーブル2・吊線1間の間隙には、図1(a) のように接着
層9が充填・形成され、通信ケーブル2と吊線1とは互
いに所定の間隙を隔てて一体化される。
【0025】以上のように、本実施例方法によれば、帯
状の熱収縮テープ6を使い、この熱収縮テープ6で通信
ケーブル2と吊線1を包んだ後、加熱収縮させるので、
従来の金具による方法のようにボルト締め等する必要が
なく、極めて簡単な作業で通信ケーブル2を結束するこ
とができる。
状の熱収縮テープ6を使い、この熱収縮テープ6で通信
ケーブル2と吊線1を包んだ後、加熱収縮させるので、
従来の金具による方法のようにボルト締め等する必要が
なく、極めて簡単な作業で通信ケーブル2を結束するこ
とができる。
【0026】しかも、熱収縮テープ6の収縮により通信
ケーブル2と吊線1を結束することから、通信ケーブル
2のサイズや本数が変わっても、変更の程度によって
は、一組の結束用部品5だけで十分に対処できる。この
ため、結束用部品5を多種類用意しておく必要がなくな
り、作業コストの大幅な削減を図ることができる。
ケーブル2と吊線1を結束することから、通信ケーブル
2のサイズや本数が変わっても、変更の程度によって
は、一組の結束用部品5だけで十分に対処できる。この
ため、結束用部品5を多種類用意しておく必要がなくな
り、作業コストの大幅な削減を図ることができる。
【0027】また、熱収縮テープ6の片側表面にホット
メルト系の接着層9を設けているため、テープ6の加熱
収縮の際、通信ケーブル2および吊線1間に接着層9を
充填・形成でき、通信ケーブル2および吊線1を互いに
所定間隙隔てた状態で一体化できる。すなわち、通信ケ
ーブル2を吊線1に対して定位置に添架できる。
メルト系の接着層9を設けているため、テープ6の加熱
収縮の際、通信ケーブル2および吊線1間に接着層9を
充填・形成でき、通信ケーブル2および吊線1を互いに
所定間隙隔てた状態で一体化できる。すなわち、通信ケ
ーブル2を吊線1に対して定位置に添架できる。
【0028】さらに、前述のように熱収縮テープ6によ
り通信ケーブル2等を結束すると、何ら結束部に突起が
生じることもない。このため、布設時あるいは布設後の
追加ケーブル結束時等に際しても結束部が障害となら
ず、これらの作業を円滑に行える。
り通信ケーブル2等を結束すると、何ら結束部に突起が
生じることもない。このため、布設時あるいは布設後の
追加ケーブル結束時等に際しても結束部が障害となら
ず、これらの作業を円滑に行える。
【0029】なお、上記実施例においては、熱収縮テー
プ6の両端部に設けた貫通孔8,8にU字形ピン7を挿
入したが、熱収縮テープ6の両端を重ね合わせてクリッ
プ等締結部材で止めてもよい。要は、熱収縮テープ6の
両端を結束時に離れないように止めることができればよ
い。
プ6の両端部に設けた貫通孔8,8にU字形ピン7を挿
入したが、熱収縮テープ6の両端を重ね合わせてクリッ
プ等締結部材で止めてもよい。要は、熱収縮テープ6の
両端を結束時に離れないように止めることができればよ
い。
【0030】図3乃至図5は、本発明方法による他の結
束例を示した図である。
束例を示した図である。
【0031】図3は、サイズ (外径) の大きな通信ケー
ブル2を吊線1に結束した例である。ここでは、熱収縮
テープ6とU字形ピン7を2個ずつ使用して、通信ケー
ブル2を吊線1に結束している。すなわち、2枚の熱収
縮テープ6,6の一端部同士を互いにU字形ピン7でつ
ないで長尺のテープ16を作り、これを通信ケーブル2
および吊線1の周りに巻き付けた後、熱収縮テープ6,
6の他端部同士を別のU字形ピン7でつなぎ、しかる
後、熱収縮テープ6,6を加熱収縮させる。
ブル2を吊線1に結束した例である。ここでは、熱収縮
テープ6とU字形ピン7を2個ずつ使用して、通信ケー
ブル2を吊線1に結束している。すなわち、2枚の熱収
縮テープ6,6の一端部同士を互いにU字形ピン7でつ
ないで長尺のテープ16を作り、これを通信ケーブル2
および吊線1の周りに巻き付けた後、熱収縮テープ6,
6の他端部同士を別のU字形ピン7でつなぎ、しかる
後、熱収縮テープ6,6を加熱収縮させる。
【0032】本結束方法によれば、通信ケーブル2の外
径が大きく変わっても、熱収縮テープ6の枚数およびU
字形ピン7の本数を増やすだけで、良好に結束できる。
特に、前述した長さ150mmの熱収縮テープ6を2本
使えば、(47〜23)×2=94〜46mmという広
範囲のケーブル外径に適用できる。
径が大きく変わっても、熱収縮テープ6の枚数およびU
字形ピン7の本数を増やすだけで、良好に結束できる。
特に、前述した長さ150mmの熱収縮テープ6を2本
使えば、(47〜23)×2=94〜46mmという広
範囲のケーブル外径に適用できる。
【0033】図4は、2本の通信ケーブル2,2を吊線
1に結束した例である。通信ケーブル2,2の吊線1へ
の結束は、前記実施例と同様に、熱収縮テープ6とU字
形ピン7とによって行われる。熱収縮テープ6,6に
は、対応する通信ケーブル2と吊線1との中間に所定の
幅寸法のフィッティングピン10,10が取り付けてあ
り、これにより、通信ケーブル2,2と吊線1との間隔
hが所定の寸法に保たれている。
1に結束した例である。通信ケーブル2,2の吊線1へ
の結束は、前記実施例と同様に、熱収縮テープ6とU字
形ピン7とによって行われる。熱収縮テープ6,6に
は、対応する通信ケーブル2と吊線1との中間に所定の
幅寸法のフィッティングピン10,10が取り付けてあ
り、これにより、通信ケーブル2,2と吊線1との間隔
hが所定の寸法に保たれている。
【0034】本結束例によれば、添架すべき通信ケーブ
ル2の本数が増加した場合でも、前記実施例と同じよう
に熱収縮テープ6とU字形ピン7とを使って良好に結束
できる。この場合、さらに、熱収縮テープ6,6に所定
の幅寸法をもったフィッティングピン10を設けておけ
ば、通信ケーブル2,2をそれぞれ吊線1と平行に結束
でき、通信ケーブル2に同軸ケーブルを採用した場合で
も性能を低下させずに添架することが可能となる。
ル2の本数が増加した場合でも、前記実施例と同じよう
に熱収縮テープ6とU字形ピン7とを使って良好に結束
できる。この場合、さらに、熱収縮テープ6,6に所定
の幅寸法をもったフィッティングピン10を設けておけ
ば、通信ケーブル2,2をそれぞれ吊線1と平行に結束
でき、通信ケーブル2に同軸ケーブルを採用した場合で
も性能を低下させずに添架することが可能となる。
【0035】図5は、複数本の通信ケーブル2,2…
(ここでは3本) を一括して吊線1に結束した例であ
る。吊線との結束力を増すために、熱収縮テープ6の幅
寸法を大きくし、熱収縮テープ6両端部の貫通孔8,8
に2本のU字形ピン7,7を両側から差し込んでいる。
(ここでは3本) を一括して吊線1に結束した例であ
る。吊線との結束力を増すために、熱収縮テープ6の幅
寸法を大きくし、熱収縮テープ6両端部の貫通孔8,8
に2本のU字形ピン7,7を両側から差し込んでいる。
【0036】以上のように、本発明方法によれば、通信
ケーブル2の外径や本数が大きく変わっても、使用する
熱収縮テープ6の枚数を増やしたり、幅寸法を大きくす
るだけで有効に対処することができる。
ケーブル2の外径や本数が大きく変わっても、使用する
熱収縮テープ6の枚数を増やしたり、幅寸法を大きくす
るだけで有効に対処することができる。
【0037】図6は、前記熱収縮テープ6の製造手順を
示した図である。まず、図6(a) に示すように、既存の
熱収縮チューブ21を用意する。次に、熱収縮チューブ
21の内側に接着層22を設けた後、熱収縮チューブ2
1の中央部をロール等に通して接着する。このとき、熱
収縮チューブ8の両側は圧力をかけないよう開放してお
く。これにより、図6(b) に示すように、熱収縮チュー
ブ21の中央部が平坦に潰されると同時に、両端部は潰
されることなく貫通孔8,8が形成され、前記構造の熱
収縮テープ6が得られる。その後、熱収縮テープ6の片
側表面 (上面)には、ホットメルト系接着剤 (熱可塑性
エラストマー系接着剤) が積層されて接着層9が形成さ
れる。
示した図である。まず、図6(a) に示すように、既存の
熱収縮チューブ21を用意する。次に、熱収縮チューブ
21の内側に接着層22を設けた後、熱収縮チューブ2
1の中央部をロール等に通して接着する。このとき、熱
収縮チューブ8の両側は圧力をかけないよう開放してお
く。これにより、図6(b) に示すように、熱収縮チュー
ブ21の中央部が平坦に潰されると同時に、両端部は潰
されることなく貫通孔8,8が形成され、前記構造の熱
収縮テープ6が得られる。その後、熱収縮テープ6の片
側表面 (上面)には、ホットメルト系接着剤 (熱可塑性
エラストマー系接着剤) が積層されて接着層9が形成さ
れる。
【0038】このように熱収縮テープ6を製造すれば、
熱収縮チューブ21から熱収縮テープ6を簡単に作るこ
とができる。すなわち、既存の熱収縮チューブ21と同
等の性能をもった熱収縮テープ6を簡単に得ることがで
きる。
熱収縮チューブ21から熱収縮テープ6を簡単に作るこ
とができる。すなわち、既存の熱収縮チューブ21と同
等の性能をもった熱収縮テープ6を簡単に得ることがで
きる。
【0039】なお、図7に示すように、熱収縮テープ6
片端の貫通孔8に、予めU字形ピン7を挿入・固着して
おけば、U字形ピン7の脱落・紛失等を防止でき、実用
上、極めて有用である。
片端の貫通孔8に、予めU字形ピン7を挿入・固着して
おけば、U字形ピン7の脱落・紛失等を防止でき、実用
上、極めて有用である。
【0040】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のごと
く優れた効果を発揮する。
く優れた効果を発揮する。
【0041】(1) 結束すべき線条体を帯状の熱収縮体で
囲繞し、この熱収縮体の両端を締結部材で留めた後、熱
収縮体を加熱収縮させるので、線条体のサイズや本数が
変わっても、大幅な変更なく簡単に線条体を結束でき
る。したがって、線条体のサイズや本数に応じて多種類
の熱収縮体等を予め用意しておく必要がなく、経済的に
有利である。
囲繞し、この熱収縮体の両端を締結部材で留めた後、熱
収縮体を加熱収縮させるので、線条体のサイズや本数が
変わっても、大幅な変更なく簡単に線条体を結束でき
る。したがって、線条体のサイズや本数に応じて多種類
の熱収縮体等を予め用意しておく必要がなく、経済的に
有利である。
【0042】(2) 熱収縮体の収縮により線条体を結束す
るので、結束に際して線条体に変形を生じさせることが
ない。このため、同軸ケーブルの変形に起因した性能劣
化を防止できる。
るので、結束に際して線条体に変形を生じさせることが
ない。このため、同軸ケーブルの変形に起因した性能劣
化を防止できる。
【0043】(3) 帯状の熱収縮体の片側表面にホットメ
ルト系接着層を設けたので、熱収縮体の加熱収縮の際、
結束すべき線条体間に接着剤層を充填・形成できる。こ
のため、熱収縮体を用いても、線条体を定位置に正確に
結束できる。
ルト系接着層を設けたので、熱収縮体の加熱収縮の際、
結束すべき線条体間に接着剤層を充填・形成できる。こ
のため、熱収縮体を用いても、線条体を定位置に正確に
結束できる。
【図1】本発明の一実施例による通信ケーブルの結束状
態を示す図であり、 (a)は横断面図、 (b)は平面図であ
る。
態を示す図であり、 (a)は横断面図、 (b)は平面図であ
る。
【図2】本発明方法に使用される結束用部品の概略構成
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図3】本発明方法により外径の大きな通信ケーブルを
吊線に結束した様子を示した図である。
吊線に結束した様子を示した図である。
【図4】本発明方法により2本の通信ケーブルを吊線に
結束した様子を示した図である。
結束した様子を示した図である。
【図5】本発明方法により複数本の通信ケーブルを吊線
に一括結束した様子を示した図である。
に一括結束した様子を示した図である。
【図6】本発明方法に使用される熱収縮テープの製造手
順を示した図である。
順を示した図である。
【図7】熱収縮テープの片端にU字形ピンを固着した状
態を示した図である。
態を示した図である。
【図8】従来方法による通信ケーブルの結束状態を示し
た図である。
た図である。
1 吊線 2 通信ケーブル 5 結束用部品 6 熱収縮テープ 7 U字形ピン 8 貫通孔 9 接着層 10 フィッティングピン 21 熱収縮チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大友 正男 茨城県日立市砂沢町880番地 日立ケーブ ルアセンブリ株式会社内 (72)発明者 野口 宏 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線エフエム株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 互いに平行に設けられた複数本の線条体
の周りを帯状の熱収縮体で囲繞し、該熱収縮体の両端部
を互いに締結部材により留めた後、前記熱収縮体を加熱
収縮させることを特徴とする線条体の結束方法。 - 【請求項2】 前記熱収縮体の片側表面に、ホットメル
ト系の接着層を設けた請求項1記載の線条体の結束方
法。 - 【請求項3】 前記熱収縮体は、熱収縮可能なプラスチ
ック、ゴム等の有機材料からなる請求項1又は2記載の
線条体の結束方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20753994A JPH0879951A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 線条体の結束方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20753994A JPH0879951A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 線条体の結束方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0879951A true JPH0879951A (ja) | 1996-03-22 |
Family
ID=16541408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20753994A Pending JPH0879951A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 線条体の結束方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0879951A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010057477A (ja) * | 2008-08-06 | 2010-03-18 | Shin Tateyama | 釣り用ケーブルとその製造装置及びこれを用いた水中画像撮影システム |
JP2017046524A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | 未来工業株式会社 | 配線・配管材支持具及び配設装置 |
KR20200035795A (ko) | 2018-09-27 | 2020-04-06 | 대한민국(농촌진흥청장) | 쐐기부재를 포함하는 결속구 |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP20753994A patent/JPH0879951A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010057477A (ja) * | 2008-08-06 | 2010-03-18 | Shin Tateyama | 釣り用ケーブルとその製造装置及びこれを用いた水中画像撮影システム |
JP2017046524A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | 未来工業株式会社 | 配線・配管材支持具及び配設装置 |
KR20200035795A (ko) | 2018-09-27 | 2020-04-06 | 대한민국(농촌진흥청장) | 쐐기부재를 포함하는 결속구 |
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