JPH0879947A - グロメットの防水構造形成用治具 - Google Patents

グロメットの防水構造形成用治具

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JPH0879947A
JPH0879947A JP6212708A JP21270894A JPH0879947A JP H0879947 A JPH0879947 A JP H0879947A JP 6212708 A JP6212708 A JP 6212708A JP 21270894 A JP21270894 A JP 21270894A JP H0879947 A JPH0879947 A JP H0879947A
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grommet
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Mikio Fujishita
幹夫 藤下
Hirotaka Baba
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 グロメットに防水構造を形成する場合の生産
性及び作業性を向上すること。 【構成】 充填材供給装置(17)の注入管(18)を
挿通する挿通部(11a)を備える。注入管(18)の
所要位置で位置決め固定するための固定部を挿通部(1
1a)に設けている。挿通部(11a)から外向きに突
出し、ワイヤハーネス(W/H)を構成する電線(5)
間に挿入されて、電線間に隙間(26)を形成するスペ
ーサ部(11b)を備える。注入管(18)の先端から
所定距離を隔てた位置で位置決め固定し、グロメット
(15)に挿通したワイヤハーネス(W/H)をスペー
サ部(11b)に押し付けて、ワイヤハーネス(W/
H)を構成する電線(5)間にスペーサ部(11b)に
より隙間(26)を設け、注入管(18)から充填材
(3)を注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グロメットの防水構造
形成用治具に関し、詳しくは、車室側と車外側とを仕切
る隔壁に設けたワイヤハーネス挿通用の貫通孔に装着す
るグロメットに防水構造を形成する際の生産性及び作業
性を向上するグロメットの防水構造形成用治具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車において、エンジンルーム等の車
外側から車室内へワイヤハーネスを配索した場合、車外
側でワイヤハーネスが雨水等の水を被り、ワイヤハーネ
ス内に浸水することがある。ワイヤハーネスに浸水した
水は、自動車の走行時に車室内で発生する負圧又は車室
側の経路が低い場合にはその高低差により、ワイヤハー
ネスの内部を通って車室側へ伝わり、ワイヤハーネスの
車室側に接続したコネクタが腐食したり、車室内に水が
垂れるという問題が発生する。そのため、従来より、水
を被りやすい箇所に配索するワイヤハーネスに対して種
々の防水対策が施されており、その一つとして、車室側
と車外側とを仕切る隔壁に設けたワイヤハーネス挿通用
の貫通孔に装着したグロメットに、防水構造を形成する
ことが提案されている。
【0003】例えば、実開昭63−2327号公報に開
示された防水構造では、図12に示すように、隔壁2に
設けた貫通孔2aに、係止溝1aを外周面に設けた拡径
部1bと、この拡径部1bの一端に連続した縮径部1c
とを備えるグロメット1を装着しており、拡径部1bの
他端側の開口部1dより充填材3を注入し、ワイヤハー
ネスW/Hに密嵌する縮径部1c側へ充填材3を浸透さ
せている。この充填材3は、液体状であるが時間の経過
と共に硬化する液状硬化性樹脂である。しかし、この防
水構造では、上記開口部1d側から注入した充填材3
を、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線5の相互間及
びワイヤハーネスW/Hの外周の電線5と縮径部1cと
の間に均一に浸透させるのは困難であり、十分な防水効
果を得られない場合がある。
【0004】これに対して、特開平6−205528号
公報では、図13(A),(B)に示す防水構造が提案
されている。この防水構造では、一端に充填材流出孔6
a及びグロメット7に装着した際に、電線5間の隙間を
拡げる拡開部6bを備え、他端にロック部6cを備える
充填材注入用部材6をグロメット7内に装着し、この充
填材注入用部材6の充填材注入孔6dからシリンダ8に
より充填材3をグロメット7内に注入している。この防
水構造では、充填材注入用部材6によりワイヤハーネス
W/Hの電線5の相互間の間隔が押し拡げられ、かつワ
イヤハーネスW/Hの中心部分から充填材3が供給され
るため、充填材3を均一に浸透させることができる。
【0005】また、実開昭63−194581号公報に
は、図14に示すような防水構造が提案されている。こ
の防水構造では、グロメット9に挿通したワイヤハーネ
スW/H内に、円柱状のスペーサー10を挿入すること
により、ワイヤハーネスW/Hの電線5相互間の間隔を
押し拡げ、充填材3が均一に浸透するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の防水構造には下記の問題がある。まず、上記図13
(A),(B)に示す特開平6−205528号に係る
防水構造では、充填材注入用部材6の先端部分6eをワ
イヤハーネスW/H内に挿入しているが、ワイヤハーネ
スW/Hを構成する電線5間の結束は強固であるため、
上記先端部分6eの径をあまり大きくすると、ワイヤハ
ーネスW/H内に先端部分6eを挿入することができな
い。そのため上記充填材注入用部材6の先端部分6eは
小径であり、上記充填材流出孔6aの開口面積も小さ
い。このように充填材3を流出する部分の面積が小さい
と、一定量の充填材3を噴出するのに要する時間が長く
なり、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線5間に均一
に充填材3を浸透させるのに要する時間も長くなる。そ
のため、この防水構造を採用した場合、ワイヤハーネス
W/Hを生産するのに要する時間が長くなり、生産性の
点で問題がある。
【0007】一方、上記実開昭63−194581号に
係る防水構造では、ワイヤハーネスW/Hを構成する電
線5間の隙間を拡げるためには、上記のようにスペーサ
ー10を挿入し、充填材3の注入後にはスペーサ10を
取り除く必要があり、作業が面倒である。また、上記の
ようスペーサー10を挿入した状態で充填材3をグロメ
ット9内に注入すると、スペーサー10に充填材3がか
かり、スペーサー10が汚れることがある。この場合、
スペーサー10を再度使用する前に、固着した充填材3
を拭き取る必要があり一層作業が面倒となる。
【0008】本発明は、上記のようなグロメットに防水
構造を形成する際の問題を解決し、グロメットに防水構
造を形成する場合の生産性及び作業性を向上することを
目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、充填
材供給装置の注入管を挿通する挿通部と、該挿通部に設
けた注入管の所要位置で位置決め固定するための固定部
と、上記挿通部から外向きに突出し、ワイヤハーネスを
構成する電線間に挿入されて該電線間に隙間を形成する
スペーサ部とを備え、上記注入管の先端から所定距離を
隔てた位置で位置決め固定し、グロメットに挿通したワ
イヤハーネスをスペーサ部に押し付けて、該ワイヤハー
ネスを構成する電線間にスペーサ部により隙間を設け、
該隙間に注入管から充填材を注入するようにしたことを
特徴とするグロメットの防水構造形成用治具を提供する
ものである。
【0010】
【作用】本発明のグロメットの防水構造形成用治具を使
用してグロメットに防水構造を形成する場合、まず、充
填材供給装置の注入管を挿通部に挿通し、注入管の先端
から隔てた位置で固定部により防水構造形成用治具に固
定する。次に、グロメットに挿通したワイヤハーネスを
スペーサ部に押し付けて、ワイヤハーネスを構成する電
線間に隙間を設けると共に、注入管の先端をグロメット
内に位置させ、この状態で注入管から充填材を注入す
る。注入された充填材は、まず、ワイヤハーネスの中心
部分に浸透した後、外周側へと浸透するため、充填材
は、確実かつ十分にグロメットの縮径部に位置するワイ
ヤハーネスの電線間まで浸透する。
【0011】また、本発明では、スペーサ部を挿入する
ことにより、ワイヤハーネスの電線間に隙間を形成する
ため、注入管の径を大きく設定することができ、所要量
の充填材を注入するのに要する時間が短縮される。
【0012】さらに、本発明の防水構造形成用治具は、
上記のように充填材供給装置の注入管に固定しているた
め、グロメットに挿通したワイヤハーネスを注入管に近
付けることにより、自動的にスペーサ部がワイヤハーネ
スに挿入され、また、ワイヤハーネスを注入管から遠ざ
ければ、自動的にワイヤハーネスからスペーサ部が引き
抜かれる。また、本発明の防水構造形成用治具は、注入
管の先端から離れた位置に取付けられるため、充填材の
注入時に充填材がかかることがない。
【0013】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づいて、本発明
について詳細に説明する。図1から図6に示す、本発明
の第1実施例に係るグロメットの防水構造形成用治具1
1は、樹脂製であって、円環状の挿通部11aを備えて
いる。この挿通部11aの内径は、後述する充填材供給
装置17の注入用ノズル18を挿入可能な大きさに設定
している。また、挿通部11aの肉厚tは、挿通部11
aが容易に変形せず、円環形状を維持できる程度の大き
さに設定している。
【0014】上記挿通部11aの外周の一部分には、ス
ペーサ部11bを突設している。この第1実施例では、
スペーサ部11bは挿通部11aの一部分から外向きに
突出する平板状部11cと、この平板状部11cの先端
に設けた押し分け部11dとを備えている。この押し分
け部11dは、矢印状であって、平板状部11cの突出
方向に対して、ほぼ直交する基面11e,11eと先端
に向けて狭幅となる傾斜面11f,11fとを備えてい
る。
【0015】挿通部11aの上記スペーサ部11bと対
向する位置には、雌ねじを設けたねじ穴11gを、肉厚
t方向に貫通するように設け、このねじ穴11gにボル
ト13を螺合しており、このねじ穴11gとボルト13
が、防水構造形成用治具11を注入管18の所定位置で
位置決め固定する固定部を構成している。
【0016】次に、第1実施例の防水構造形成用治具を
用いて、グロメットに防水構造を形成する作業について
説明する。なお、図1に示すように、グロメット15
は、隔壁に設けた貫通孔(図示せず)に係合するための
係止溝15aを外周面に備え、ワイヤハーネスW/Hを
遊挿する拡径部15bと、この拡径部15bと連続して
ワイヤハーネスW/Hをその外周を締め付けた状態で挿
通する縮径部15cとを備えている。
【0017】まず、図1、図3及び図4に示すように、
充填材注入装置17の注入管18に防水構造形成用治具
11を取付ける。この充填材注入装置17は、2液性充
填材を防水箇所に注入するための装置であり、それぞれ
主剤と硬化剤を蓄液したタンク19A,19Bを備えて
いる。この主剤と硬化剤は混合されると、液状から時間
の経過と共に硬化する充填材3となる。タンク19A,
19Bには、L状に屈曲した供給管20A,20Bの一
端を接続しており、この供給管20A,20Bの他端を
注入管18を接続している。さらに、注入管18の他端
側の先端18aを漸次縮径してノズルを形成している。
また、上記供給管20A,20Bには、これら供給管2
0A,20Bを連通、遮断するためのバルブ21A,2
1Bを設けており、バルブ21A,21Bを開弁すれ
ば、主剤や硬化剤が注入管18に供給、混合される一
方、バルブ21A,21Bを閉弁すれば、主剤や硬化剤
の注入管18への供給が停止されるようにしている。
【0018】防水構造形成用治具11の挿通部11aに
注入管18を挿通し、注入管18の先端18aから所要
距離だけはなれた図中上方位置でボルト13を締付ける
と、図4に示すように、ボルト13の先端13aとスペ
ーサ部11b側の挿通部11aの内周面との間に注入管
18が挟持され、注入管18に防水構造形成用治具11
が固定される。
【0019】次に、予めコネクタ23を取付けると共
に、グロメット15に挿通済みのワイヤハーネスW/H
を図1中矢印で示すように、充填材注入装置17側に移
動させ、注入管18の先端18aをグロメット15の拡
径部15b内に配置させる一方、ワイヤハーネスW/H
を防水構造形成用治具11のスペーサ部11bに押し付
け、スペーサ部11bをワイヤハーネスW/Hに挿入す
る。
【0020】図5及び図6に示すように、スペーサ部1
1bの先端がワイヤハーネスW/Hの反対側の外周に達
するまで、ワイヤハーネスW/Hを防水構造形成用治具
11に押し付けると、ワイヤハーネスW/Hを構成する
電線5はスペーサ部11bによりワイヤハーネスW/H
の径方向の中央部分で2つに分けられ、隙間26が形成
される。
【0021】次に、上記注入管18の先端18aが上記
隙間26内でワイヤハーネスW/Hの径方向の中心位置
にくるように、ワイヤハーネスW/Hの向きを調節した
後、充填材注入装置17のバルブ21A,21Bを開弁
して2液性充填材の主剤と硬化剤とを注入管18に供給
して注入管18内でこれらを混合して充填材3とし、注
入管18の先端18aからグロメット15の拡径部15
bに充填材3を供給する。充填材3を所要量グロメット
11内に充填した後、ワイヤハーネスW/Hを防水構造
形成用治具11から引き抜いて、次工程に移送する。
【0022】このとき、上記のように防水構造形成用治
具11により、拡径部15内に位置するワイヤハーネス
W/Hを構成する電線5間に隙間26が存在し、かつ、
この隙間26の部分で注入管18の先端18aがワイヤ
ハーネスW/Hの径方向の中心部分に位置するため、上
記主剤と硬化剤が混合された充填材3は、まず、ワイヤ
ハーネスW/Hの中心部分に浸透し、その後、外周側へ
と浸透する。そのため、この防水用構造形成用治具11
を使用した場合、充填材3の浸透性が良好であり、確実
かつ十分にグロメット15の縮径部15cに位置するワ
イヤハーネスW/Hの電線5まで浸透させることができ
る。
【0023】また、第1実施例では、上記のようにワイ
ヤハーネスW/Hを構成する電線5に挿入するのは、防
水構造形成用治具11のスペーサ部11bであって充填
材注入装置17の注入管18ではないため、注入管18
の径を大きく設定することができ、所要量の充填材3を
注入するのに要する時間を短縮することができる。この
ように、第1実施例の防水構造形成用治具11を使用す
れば、短時間で確実かつ十分に充填材を浸透させること
ができ、生産性を向上することができる。
【0024】さらに、防水構造形成用治具11は、上記
のように充填材供給装置17の注入管18に固定してい
るため、グロメット11に挿通したワイヤハーネスW/
Hを注入管18に近付けることにより、自動的にスペー
サ部11がワイヤハーネスW/Hに挿入され、また、ワ
イヤハーネスW/Hを注入管18から遠ざければ、自動
的にワイヤハーネスW/Hからスペーサ部18が引き抜
かれる。さらに、第1実施例の防水構造形成用治具11
は、注入管18の所要位置に取付けられ、充填材3の流
出口である注入管18の先端18aよりも上方の位置に
ある。そのため、充填材3の注入時に防水構造形成用治
具18に充填材3がかかってスペーサ部11bが汚れる
ことがなく、防水構造形成用治具11を拭き取る必要が
ない。これらの点より、第1実施例の防水構造形成用治
具11を使用した場合、効率よく防水構造の形成作業を
行うことができる。
【0025】図7は、本発明の第2実施例に係る防水構
造形成用治具31を示している。この第2実施例では、
挿通部31aに外向きに突設したスペーサ部31bの形
状を第1実施例と異ならせている。すなわち、第2実施
例では平板状部31cの先端に設けた押し分け部31d
は、基面31e,31eの形状を凸状曲面としており、
この基面31e,31eと連続して傾斜面31f,31
fを設けている。押し分け部31dをこのような形状と
すると、上記充填材3の注入後にワイヤハーネスW/H
を引き抜く際に、電線5が基面31e,31eに引っ掛
かることがなく、確実かつ円滑に防水構造形成用治具3
1から離脱させることができる。
【0026】図8は、本発明の第3実施例に係る防水構
造形成用治具41を示している。この第3実施例では、
挿通部41aに外向きに突設したスペーサ部41bは、
平板状部41cの先端の円柱状の押し分け部41dを設
けた構成としており、押し分け部41dの外周全体が凸
状曲面である。この第3実施例でも、上記第2実施例と
同様に、充填材の注入後にワイヤハーネスW/Hを引き
抜く際に、電線5が引っ掛かることがなく、確実かつ円
滑に防水構造形成用治具41から離脱させることができ
る。
【0027】図9は、本発明の第4実施例に係る防水構
造形成用治具51を示している。この第4実施例では、
挿通部51aに所要間隔を隔てた一対の平板状部51
b,51cを設けると共に、各平板状部51b,51c
の先端に円柱を径方向で二等分した形状の押し分け部5
1d,51eを設けてスペーサ部51fとしている。ス
ペーサ部51fをこのような形状とした場合、ワイヤハ
ーネスW/Hに防水構造形成用治具51を挿入すると、
ワイヤハーネスW/Hには2つの隙間が形成され、ワイ
ヤハーネスW/Hを構成する電線5は3分割される。そ
のため、第4実施例の防水構造形成用治具51は、特
に、径の大きいワイヤハーネスW/Hに防水構造を形成
する場合に適している。
【0028】図10に示す本発明の第5実施例に係る防
水構造形成用治具11’は、注入管18への取付構造を
上記第1実施例と異ならせている。すなわち、第5実施
例では、ノズル挿入部11a’の一部分を切断し、この
切断部分に径方向外向きに折り返したフランジ部11
h’,11i’を設けている。このフランジ部11
h’,11i’には、互いに対応する位置にねじ穴11
j’,11j’を設けており、このねじ穴11j’,1
1j’にボルト13を螺合している。この第5実施例で
は、挿通部11aに注入管18を挿入して、所要位置に
防水構造形成用治具11’を位置させた状態で、上記ボ
ルト13を締め付けると、ノズル挿入部11a’が縮径
して注入管18の外周を締付け、これにより防水構造形
成用治具11’が注入管18に固定される。上記第2実
施例から第5実施例のその他の構成及び作用は上記した
第1実施例と同一である。
【0029】図11は本発明の第6実施例に係る防水構
造形成用治具を示している。この第6実施例では、挿通
部61aは、スペーサ部61bを突設した肉厚の大きい
基部61cを備え、この基部61cの両端に可撓性を有
する程度に肉厚を薄く設定したバンド状部61d,61
eの一端を接続している。また、各バンド状部61d,
61eの他端側にはバックル機構を設けている。すなわ
ち、一方のバンド状部61dには、上記基部61cと反
対側の端部に複数の係合穴61fを設けている。また、
他方のバンド状部61eは、上記基板61cと反対側の
端部に円管状部61g,61hを設け、この円管状部6
1g,61hの軸穴61iに矩形枠状の金具62の一辺
を挿通している。この軸穴61iに挿通した金具62の
一辺には、棒状の金具63の一端に設けた円環部63a
を外嵌しており、金具63を円環部63aを中心として
揺動自在に金具63に支持している。さらに、上記バン
ド状部61eの先端近傍には、バンド状部61d,61
eのほぼ2枚分の厚さの断面矩形状の穴64aを設けた
輪状体64を外嵌している。
【0030】この第6実施例の防水構造形成用治具を注
入管18に取付ける場合、バンド状部61d,61eを
注入管18の外周に巻き付け、上記係合穴61fを設け
たバント状部61dを金具62に挿通し、注入管18を
適切な力で締め付けられるような位置で、金具63の先
端を係合穴61fに挿通した後、バンド状部61dの先
端を上記輪状体64の先端に挿通する。このように、第
6実施例の防水構造形成用治具61は、バックル機構に
より注入管18を締め付けることにより、注入管18に
固定されるため、種々の外径の注入管18に対して確実
かつ強固に取付けることができる。第6実施例のその他
の構造及び作用も上記した第1実施例と同様である。
【0031】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものでなく、種々の変形が可能である。例えば、押し分
け部の形状は、上記実施例の形状に限定されるものでは
なく、球状、楕円球状、角柱状等ワイヤハーネス内に挿
通可能な形状であれば、どのような形状であってもよ
い。
【0032】また、ノズル挿入部を注入管に固定するた
めの機構も上記実施例のものに限定されず、ワイヤハー
ネスを押し分け部に押し付けた場合に、防水構造形成用
治具の位置がずれないものであればよく、例えば、両面
テープ等で固定する構造としてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るグロメットの防水構造形成用治具を使用してグロ
メットに防水構造を形成すれば、ワイヤハーネスを構成
する電線間にスペーサ部により隙間が形成され、かつ、
この隙間の部分に注入管の先端から充填材が供給される
ため、充填材は、まず、ワイヤハーネスの中心部分に浸
透し、その後、外周側へと浸透する。そのため、この防
水用構造形成用治具を使用した場合、充填材の浸透性が
良好であり、確実かつ十分にグロメット内のワイヤハー
ネスの電線間まで充填材を浸透させることができる。
【0034】また、本発明に係るグロメットの防水構造
形成用治具を使用した場合、スペーサ部により、ワイヤ
ハーネスの電線間に隙間が形成されるため、充填材供給
装置の注入管の径を大きく設定することができ、所要の
充填材を注入するのに要する時間が短縮され、短時間で
確実かつ十分に充填材を浸透させることができ、生産性
を向上することができる。
【0035】さらに、本発明の防水構造形成用治具は、
上記のように充填材供給装置の注入管に固定しているた
め、グロメットに挿通したワイヤハーネスを注入管に近
付けることにより、自動的にスペーサ部がワイヤハーネ
スに挿入され、また、ワイヤハーネスを注入管から遠ざ
ければ、自動的にワイヤハーネスからスペーサ部が引き
抜かれる。また、本発明の防水構造形成用治具は、注入
管の先端から離れた位置に取付けられるため、充填材の
注入時に充填材がかかって汚れてしまうことがなく、防
水構造形成用治具を拭き取る必要がない。そのため、本
発明の防水構造の形成用治具を使用した場合、効率よく
防水構造の形成作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るグロメットの防水
構造形成用治具の使用状態を説明するための概略斜視
図。
【図2】 第1実施例に係るグロメットの防水構造形成
用治具を示す斜視図である。
【図3】 図1の部分Aの拡大斜視図である。
【図4】 図1のIV−IV線での断面図である。
【図5】 スペーサ部がワイヤハーネスに挿入された状
態を示す概略斜視図である。
【図6】 図5のVI−VI線での断面図である。
【図7】 本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図8】 本発明の第3実施例を示す斜視図である。
【図9】 本発明の第4実施例を示す斜視図である。
【図10】 本発明の第5実施例を示す斜視図である。
【図11】 本発明の第6実施例を示す斜視図である。
【図12】 従来の防水構造の一例を示す断面図であ
る。
【図13】 (A)は従来の防水構造における充填材注
入用部材を示す斜視図、(B)はこの充填材注入用部材
を使用した防水構造を示す断面図である。
【図14】 従来の防水構造の他の一例を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
3 充填材 5 電線 11,11’,31,41,51,61 防水構造形成
用治具 11a,11a’,31a,41a,51a,61a
挿通部 11b,11b’,31b,41b,51b,61b
スペーサ部 13 ボルト 15 グロメット 17 充填材供給装置 18 注入管 26 隙間 W/H ワイヤハーネス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填材供給装置の注入管を挿通する挿通
    部と、 該挿通部に設けた注入管の所要位置で位置決め固定する
    ための固定部と、 上記挿通部から外向きに突出し、ワイヤハーネスを構成
    する電線間に挿入されて該電線間に隙間を形成するスペ
    ーサ部とを備え、 上記注入管の先端から所定距離を隔てた位置で位置決め
    固定し、グロメットに挿通したワイヤハーネスをスペー
    サ部に押し付けて、該ワイヤハーネスを構成する電線間
    にスペーサ部により隙間を設け、該隙間に注入管から充
    填材を注入するようにしたことを特徴とするグロメット
    の防水構造形成用治具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1311479C (zh) * 2003-08-25 2007-04-18 矢崎总业株式会社 束线的防水部形成方法、束线的防水部形成工具及束线

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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