JPH0878698A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0878698A
JPH0878698A JP23943994A JP23943994A JPH0878698A JP H0878698 A JPH0878698 A JP H0878698A JP 23943994 A JP23943994 A JP 23943994A JP 23943994 A JP23943994 A JP 23943994A JP H0878698 A JPH0878698 A JP H0878698A
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JP
Japan
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gate electrode
forming
conductivity type
channel region
gate
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Application number
JP23943994A
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English (en)
Inventor
Takayuki Ezaki
孝之 江崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レジストパターンを必要することなく、ゲー
ト電極に低濃度領域を自己整合的に形成することのでき
る半導体装置の製造方法を提供する。 【構成】 絶縁体20上に第1導電型の不純物を含むゲ
ート電極21を形成し、このゲート電極21の側端側に
第2導電型の不純物を含むサイドウォール22aを形成
し、ゲート電極21とサイドウォール22aとを熱処理
してサイドウォール22aからゲート電極21の側端部
に第2導電型の不純物を拡散せしめ、ゲート電極21お
よびサイドウォール22aの上にゲート絶縁膜24を形
成し、ゲート絶縁膜24上でかつゲート電極21の直上
にチャネル領域25を形成するとともに、ドレイン電極
の端部がゲート電極21の側端部の直上に位置するよう
にしてチャネル領域25の両側にそれぞれソース・ドレ
イン電極26を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブゲート型薄
膜トランジスとして好適に用いられる半導体装置の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アクティブマトリックス型液晶デ
ィスプレイなどでは、その駆動特性等の向上を図るた
め、例えばスイッチング素子として薄膜トランジスタ
(TFT)が利用されている。ところで、薄膜トランジ
スタにあっては、駆動特性の一層の向上を図るべく、遮
断時のリーク電流であるオフ電流を下げることが試みら
れており、このような薄膜トランジスタとしては、例え
ば図3に示すようなLDD(Lightly DopedDrain )構
造のものが知られている。この薄膜トランジスタ1は、
絶縁膜(図示略)上にドレイン電極2、チャネル領域
3、ソース電極4を形成し、これらの上にゲート絶縁膜
5を形成し、さらにその上の前記チャネル領域3の直上
でかつドレイン電極2よりやや離れた位置にゲート電極
6を形成したもので、チャネル領域3のドレイン電極2
側に、ドレイン電極2が含む不純物の濃度より低い濃度
の不純物低濃度層7を形成したものである。
【0003】このような薄膜トランジスタ1によれば、
ゲート電極2の下の電界が小となることから、そのオフ
電流も小さくなる。なぜなら、この薄膜トランジスタ1
では、不純物低濃度層7を介すことにより、これがない
場合のドレイン電極2とチャネル領域3との間のPNジ
ャンクションにおける濃度差に比べ不純物低濃度層7と
チャネル領域3との間のPNジャンクションにおける濃
度差が小となっている。そして、PNジャンクションに
おける濃度差が大きいとここに電界が集中してしまい、
結果としてオフ電流が大となってしまうものの、前記薄
膜トランジスタ1では不純物低濃度層7の形成によりP
Nジャンクションにおける濃度差が小さくなっているこ
とから、該箇所への電界の集中が緩和されて小となり、
結果としてオフ電流が下がるからである。
【0004】しかしながら、このような薄膜トランジス
タ1にあっては、オフ電流はたしかに下がるものの、不
純物低濃度層7が実効的にはドレイン電極2とソース電
極4との間における抵抗要素として機能してしまうこと
から、電圧が上がれば上がるほどオン電流が下がるとい
った具合にオン電流も下がってしまうという不都合があ
る。
【0005】このような技術背景から、オン電流を下げ
ることなくオフ電流を下げるものとして、図4(d)に
示す薄膜トランジスタが知られている。図4(d)に示
した薄膜トランジスタ10は、絶縁体11上にゲート電
極12を形成し、これら絶縁体11およびゲート電極1
2の上にゲート絶縁層13を形成し、さらにこの上に、
ゲート電極12の直上にチャネル領域14を形成すると
ともに、その両側にそれぞれソース・ドレイン電極1
5、15を形成したもので、ゲート電極13の両端部
に、それぞれ該ゲート電極13に含まれる不純物の濃度
が低い低濃度領域16、16を形成したものである。
【0006】このような薄膜トランジスタ10にあって
は、ゲート電極12の端部(すなわち低濃度領域16)
とソース・ドレイン電極15の端部との間の電界が、低
濃度領域16がゲート電極12に比べ不純物濃度が低く
仕事関数が低いことにより小さくなっていることから、
結果としてオフ電流が低下したものとなり、しかも図3
に示した薄膜トランジスタ1と異なり、ソース・ドレイ
ン電極15、15間に抵抗要素が設けられないことか
ら、オン電流の低下がないものとなっている。
【0007】ところで、このような薄膜トランジスタ1
0を作製するにあたり、特にゲート電極12およびその
低濃度領域16、16を形成するには、まず、図4
(a)に示すようにシリコン酸化膜などからなる絶縁体
11上に不純物導入前のゲート電極12を形成する。次
に、図4(b)に示すように、ゲート電極12の両端部
をレジスト17でマスクしてその中央部にイオンインプ
ランテーション法などによって不純物を高濃度でドープ
し、不純物導入後のゲート電極12を形成する。さら
に、図4(c)に示すようにレジスト17を除去すると
ともにゲート電極12上を新たにレジスト18でマスク
し、ゲート電極12の両端部にイオンインプランテーシ
ョン法などによって不純物を低濃度でドープし、不純物
導入後の低濃度領域16、16を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4
(d)に示した薄膜トランジスタ10にあっては、特に
その製造に際して以下に述べる不都合がある。ゲート電
極12および低濃度領域16、16を作製するにあた
り、それぞれを別にレジスト法でパターニングしなくて
はならないため、その合わせずれが生じる恐れがある。
また、低濃度領域16、16を作製するだけの目的のた
めにパターニング工程が2回必要となってしまうため、
製造工程が複雑化してしまうとともに、製造コストの上
昇を招いてしまう。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、オン電流が低下すること
なく、オフ電流が低下した薄膜トランジスタとなる半導
体装置を製造するにあたり、特にレジストパターンを必
要することなく、ゲート電極に低濃度領域を自己整合的
に形成することのできる半導体装置の製造方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載の半導体装置の製造方法では、特に、第一の工程に
て絶縁体上に第1導電型の不純物を含むゲート電極を形
成し、第二の工程にてこのゲート電極の側端側に第2導
電型の不純物を含むサイドウォールを形成し、第三の工
程にて該ゲート電極とサイドウォールとを熱処理してサ
イドウォールからゲート電極の側端部に第2導電型の不
純物を拡散せしめることを前記課題の解決手段としてい
る。請求項2記載の半導体装置の製造方法では、特に、
第一の工程にて絶縁体上に導電型の不純物を含むゲート
電極を形成し、第二の工程にてこのゲート電極の側端側
に、該ゲート電極に導入した不純物と同一導電型の不純
物の濃度が低いかあるいはこれを含まないサイドウォー
ルを形成し、第三の工程にて該ゲート電極とサイドウォ
ールとを熱処理してゲート電極の側端部からサイドウォ
ールに前記不純物を拡散せしめることを前記課題の解決
手段としている。
【0011】請求項3記載の半導体装置の製造方法で
は、特に、第三の工程にてゲート絶縁膜上でかつチャネ
ル領域の直上に第1導電型の不純物を含むゲート電極を
形成し、第四の工程にて該ゲート電極の側端側に第2導
電型の不純物を含むサイドウォールを形成し、第五の工
程にて該ゲート電極とサイドウォールとを熱処理してサ
イドウォールからゲート電極の側端部に第2導電型の不
純物を拡散せしめることを前記課題の解決手段としてい
る。請求項4記載の半導体装置の製造方法では、特に、
第三の工程にてゲート絶縁膜上でかつチャネル領域の直
上に導電型の不純物を含むゲート電極を形成し、第四の
工程にて該ゲート電極の側端側に、該ゲート電極に導入
した不純物と同一導電型の不純物の濃度が低いかあるい
はこれを含まないサイドウォールを形成し、第五の工程
にて該ゲート電極とサイドウォールとを熱処理してゲー
ト電極の側端部からサイドウォールに前記不純物を拡散
せしめることを前記課題の解決手段としている。
【0012】
【作用】請求項1および3記載の半導体装置の製造方法
によれば、第1導電型の不純物を含むゲート電極を形成
し、次いでこのゲート電極の側端側に第2導電型の不純
物を含むサイドウォールを形成し、その後該ゲート電極
とサイドウォールとを熱処理してサイドウォールからゲ
ート電極の側端部に第2導電型の不純物を拡散せしめる
ので、ゲート電極の側端部が、第2導電型の不純物の拡
散導入によってその第1導電型の不純物による導電性が
一部相殺され、これにより該ゲート電極の側端部はもと
のゲート電極に比べ見掛け上第1導電型の不純物濃度が
低い低濃度領域となる。
【0013】請求項2および4記載の半導体装置の製造
方法によれば、導電型の不純物を含むゲート電極を形成
し、次いでこのゲート電極の側端側に、該ゲート電極に
導入した不純物と同一導電型の不純物の濃度が低いかあ
るいはこれを含まないサイドウォールを形成し、その後
該ゲート電極とサイドウォールとを熱処理してゲート電
極の側端部からサイドウォールに前記不純物を拡散せし
めるので、ゲート電極の側端部が、その不純物のサイド
ウォールへの拡散移行により、もとのゲート電極に比べ
不純物濃度が実質的に低い低濃度領域となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の半導体装置の製造方法を、薄
膜トランジスタの製造方法に適用した実施例に基づいて
詳しく説明する。図1(a)〜(f)は本発明における
請求項1および請求項2の製造方法を説明するための図
であり、まず、これらの図を利用して請求項1記載の製
造方法の一例を説明する。
【0015】この製造方法は、いわゆるボトムゲート型
の薄膜トランジスタを製造する方法であり、まず、第一
の工程として、図1(a)に示すようにガラス基板等の
上に形成されたシリコン酸化膜等からなる絶縁体20の
上にゲートポリシリコン電極(以下、ゲート電極と略称
する)21を形成する。ここで、このゲート電極21に
は、イオンインプランテーション法等によってポリシリ
コン中に第1導電型の不純物、すなわちP型不純物とN
型不純物とから予め選択された一方の導電型の不純物を
高濃度で導入しておく。
【0016】次に、第二の工程として、ゲート電極21
の側端側に、第2導電型の不純物、すなわちP型不純物
とN型不純物とのうちの前記第1導電型の不純物として
選択されたものと異なる方の不純物を含むサイドウォー
ルを形成する。このサイドウォールを形成するには、ま
ず、図1(b)に示すように絶縁体20およびゲート電
極21上に、CVD法等によって前記第2導電型の不純
物を含む膜22を形成し、次いで、反応性イオンエッチ
ング等による異方性エッチングを行い、これにより図1
(c)に示すようにゲート電極21の両側端側にサイド
ウォール22a、22aを形成する。
【0017】ここで、第2導電型の不純物としては、例
えば第1導電型の不純物としてB(ホウ素)等のP型不
純物が選択された場合に、P(リン)やAs(ヒ素)等
のN型不純物が用いられる。そして、前記第1導電型の
不純物としてB(ホウ素)が選択され、これがゲート電
極21に導入されている場合には、サイドウォール形成
用の膜22としては、例えばリンシリケートガラス(P
SG)膜のように第2導電型の不純物となるP(リン)
を含有したものが選択される。なお、ゲート電極21に
おけるB(ホウ素)の濃度を例えば1014cm-3程度と
した場合には、サイドウォール形成用の膜22として、
P(リン)を7%程度あるいはそれ以上含むPSG膜が
好適に用いられる。
【0018】このようにしてサイドウォール22a、2
2aを形成したら、第三の工程としてゲート電極21、
サイドウォール22a、22aを熱処理し、サイドウォ
ール22a、22aからゲート電極21の側端部に第2
導電型の不純物を拡散せしめる。すると、ゲート電極2
1の両側端部は、第2導電型の不純物の拡散導入によっ
てその第1導電型の不純物による導電性が一部相殺され
る。そして、これによりゲート電極21の両側端部は、
図1(d)に示すようにもとのゲート電極21の状態、
すなわちゲート電極21の中央部の状態に比べ、見た目
上第1導電型の不純物濃度が低い低濃度領域23、23
となる。なお、この工程においてその拡散条件のうち温
度については、選択された第2導電型の不純物が十分に
拡散移行する温度とされ、また、その時間については1
0分程度とされる。
【0019】次いで、第四の工程として、図1(e)に
示すようにゲート電極21およびサイドウォール22
a、22aの上に、熱酸化法、熱CVD法等によってシ
リコン酸化膜からなるゲート絶縁膜24を形成する。そ
の後、第五の工程として、図1(f)に示すようにゲー
ト絶縁膜24上でかつ前記ゲート電極21の直上にチャ
ネルポリシリコン領域(以下、チャネル領域と略称す
る)25を形成するとともに、該チャネル領域25の両
側にそれぞれソース・ドレイン電極26、26を形成
し、薄膜トランジスタを得る。ここで、ソース・ドレイ
ン電極26、26については、そのチャネル領域25側
の端部が、前記低濃度領域23の直上に位置するように
して形成する。
【0020】なお、これらチャネル領域25、ソース・
ドレイン電極26、26の形成については、例えば、ゲ
ート絶縁膜24上にポリシリコン膜を形成し、次いでリ
ソグラフィー法によってイオン注入用のマスクを形成
し、その後不純物を注入してソース・ドレイン電極2
6、26を形成するとともに、前記マスクを除去してチ
ャネル領域25を得るといった、従来公知の技術が採用
される。
【0021】このようにして得られた薄膜トランジスタ
にあっては、ゲート電極21の端部に低濃度領域23が
形成されていることから、図4(d)に示した薄膜トラ
ンジスタ10と同様に、該低濃度領域23とソース・ド
レイン電極26の端部との間の電界が小となることによ
ってオフ電流が低下したものとなり、しかも図3に示し
た薄膜トランジスタ1と異なり、ソース・ドレイン電極
26、26間に抵抗要素が設けられていないことから、
オン電流の低下がないものとなる。
【0022】そして、このような薄膜トランジスタの製
造方法にあっては、ゲート電極21とサイドウォール2
2a、22aとを単に熱拡散処理することによってゲー
ト電極21の両側端部に自己整合的に低濃度領域23、
23を形成するようにしたので、該低濃度領域23形成
のためだけにレジストパターンを形成する必要がなくな
り、したがって従来の方法に比べレジストパターンの形
成に要するコストを低減することができるとともに、そ
の工程も簡略化することができる。また、異方性エッチ
ングによってサイドウォール22a、22aを形成する
ことにより、結果としてその外側を曲面状に形成するこ
とから、該サイドウォール22a、22a上への成膜性
が良くなり、これによりゲート絶縁膜24、さらにはチ
ャネル領域25、ソース・ドレイン電極26、26の密
着性を良好にすることができる。
【0023】次に、図1(a)〜(f)を利用して請求
項2記載の製造方法の一例を説明する。この製造方法
も、いわゆるボトムゲート型の薄膜トランジスタを製造
する方法であり、この方法が先に述べた製造方法と異な
るところは、サイドウォール22a、22aとして、ゲ
ート電極21に導入した不純物と同一導電型の不純物の
濃度が低いものか、あるいはこの不純物を含まないもの
を形成する点にある。
【0024】すなわちこの例では、サイドウォール22
a、22aを形成する第二の工程において、ゲート電極
21にB(ホウ素)が導入されている場合に、サイドウ
ォール形成用の膜22として例えばホウ素リンシリケー
トガラス(BPSG)膜や、あるいは先の例と同様にリ
ンシリケートガラス(PSG)膜、さらにはシリケート
膜といったものが用いられる。ここで、BPSG膜を用
いる場合には、もちろんそのBの濃度が、ゲート電極2
1におけるBの濃度よりも低いものが用いられる。ま
た、先の例と同様にPSG膜を用いた場合には、特にP
(リン)が高濃度である必要がなく、極端に言えばPを
含まないピュアなシリケート膜でもよいのである。
【0025】そして、このような膜22から先の例と同
様にしてサイドウォール22a、22aを形成した後、
先の例とは異なり、ゲート電極21中の不純物がサイド
ウォール22a、22a中に拡散移行するようにして、
熱処理を行う。このようにして熱処理を行うと、サイド
ウォール22a、22a中にはゲート電極21に導入さ
れている不純物と同一の導電型の不純物が低濃度である
か、あるいはこれが含まれていないため、ゲート電極2
1の両側端部中の不純物がサイドウォール22a、22
a中に拡散移行し、これによりゲート電極21の両側端
部はその不純物濃度が低下して低濃度領域23、23と
なる。
【0026】したがって、このような製造方法にあって
も、先の例と同様に単にゲート電極21とサイドウォー
ル22a、22aとを熱拡散処理することによってゲー
ト電極21の両側端部に自己整合的に低濃度領域23、
23を形成するので、従来の方法に比べレジストパター
ンの形成に要するコストを低減することができるととも
に、その工程も簡略化することができる。また、異方性
エッチングによってサイドウォール22a、22aを形
成することにより該サイドウォール22a、22a上へ
の成膜性を良くすることができることから、ゲート絶縁
膜24、さらにはチャネル領域25、ソース・ドレイン
電極26、26の密着性を良好にすることができる。
【0027】次に、図2(a)〜(f)を利用して本発
明における請求項3および請求項4の製造方法を説明す
る。まず、請求項3記載の製造方法の一例を説明する。
この製造方法は、いわゆるトップゲート型の薄膜トラン
ジスタを製造する方法であり、まず、第一の工程とし
て、図2(a)に示すようにガラス基板等の上に形成さ
れたシリコン酸化膜等からなる絶縁体30の上に、図1
に示した例と同様にしてチャネルポリシリコン領域(以
下、チャネル領域と略称する)31を形成するととも
に、該チャネル領域31の両側にそれぞれソース・ドレ
イン電極32、32を形成する。
【0028】次に、第二の工程として、図2(b)に示
すようにチャネル領域31、ソース・ドレイン電極3
2、32の上にシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜3
3を形成し、続いて第三の工程として、ゲート絶縁膜3
3の上に図2(c)に示すようにゲートポリシリコン電
極(以下、ゲート電極と略称する)34を形成する。こ
こで、ゲート電極34の形成位置については、前記チャ
ネル領域31の直上であり、かつその両端部が、いずれ
もソース・ドレイン電極32のチャネル領域側端部上に
かかる位置とする。なお、このゲート電極34について
は、図1に示したゲート電極21と同様に第1導電型の
不純物を高濃度で導入しておく。
【0029】次いで、第四の工程として、ゲート電極3
4の側端側に第2導電型の不純物を含むサイドウォール
を形成する。このサイドウォールの形成については、図
1で示した例における前者の例と同様にして行われる。
すなわち、図2(d)に示すように、ゲート絶縁膜3
3、ゲート電極34の上に第2導電型の不純物を含むサ
イドウォール形成用の膜35を形成し、次いで、反応性
イオンエッチング等による異方性エッチングを行い、こ
れにより図2(e)に示すようにゲート電極34の両側
端側にサイドウォール35a、35aを形成する。な
お、この例で述べている第1導電型、第2導電型の意味
は、図1に示した例で述べている意味と同一であるのは
もちろんである。
【0030】その後、第五の工程として、図1に示した
例のうちの前者の例と同様にしてゲート電極34、サイ
ドウォール35a、35aを熱処理し、サイドウォール
35a、35aからゲート電極34の側端部に第2導電
型の不純物を拡散せしめ、これによりゲート電極34の
両側端部に、図1(f)に示すように低濃度領域36、
36を形成し、これにより本実施例の薄膜トランジスタ
を得る。
【0031】このようにして得られた薄膜トランジスタ
にあっても、ゲート電極34の端部に低濃度領域36が
形成されていることから、図1に示した例と同様に該低
濃度領域36とソース・ドレイン電極32の端部との間
の電界が小となることによってオフ電流が低下したもの
となり、かつソース・ドレイン電極32、32間に抵抗
要素が設けられていないことから、オン電流の低下がな
いものとなる。
【0032】そして、このような薄膜トランジスタの製
造方法にあっても、ゲート電極34とサイドウォール3
5a、35aとを熱拡散処理することによってゲート電
極34の両側端部に自己整合的に低濃度領域36、36
を形成するようにしたので、該低濃度領域36形成のた
めだけにレジストパターンを形成する必要がなくなり、
したがって従来の方法に比べレジストパターンの形成に
要するコストを低減することができるとともに、その工
程も簡略化することができる。
【0033】また、図2(a)〜(f)を利用して請求
項4の製造方法の一例を説明すると、この製造方法も、
いわゆるトップゲート型の薄膜トランジスタを製造する
方法であり、この例の、図2を利用して先に述べた製造
方法との関係は、図1を利用して説明した二つの実施例
のうちの後者の、前者に対する関係と同様である。すな
わち、この方法が図2を利用して先に述べた製造方法と
異なるところは、サイドウォール35a、35aとし
て、ゲート電極34に導入した不純物と同一導電型の不
純物の濃度が低いものか、あるいはこの不純物を含まな
いものを形成する点にある。
【0034】この方法では、サイドウォール35a、3
5aを形成する第四の工程において、ゲート電極34に
B(ホウ素)が導入されている場合に、サイドウォール
形成用の膜35として例えばホウ素リンシリケートガラ
ス(BPSG)膜や、あるいは先の例と同様にリンシリ
ケートガラス(PSG)膜、さらにはシリケート膜とい
ったものが用いられる。そして、このような膜35から
図2を利用して述べた先の例と同様にしてサイドウォー
ル35a、35aを形成した後、この例とは異なり、ゲ
ート電極34中の不純物がサイドウォール35a、35
a中に拡散移行するようにして熱処理を行う。このよう
にして熱処理を行うと、ゲート電極34の両側端部中の
不純物がサイドウォール35a、35a中に拡散移行
し、これによりゲート電極34の両側端部はその不純物
濃度が低下して低濃度領域36、36となる。
【0035】したがって、このような製造方法にあって
も、先の例と同様に単にゲート電極34とサイドウォー
ル35a、35aとを熱拡散処理することによってゲー
ト電極34の両側端部に自己整合的に低濃度領域36、
36を形成するので、従来の方法に比べレジストパター
ンの形成に要するコストを低減することができるととも
に、その工程も簡略化することができる。
【0036】なお、前記実施例では、ゲート電極に導入
した不純物として導電型がP型であるB(ホウ素)を例
にして説明したが、もちろんこれに代えて導電型がN型
であるP(リン)やAs(ヒ素)を導入してもよい。そ
の場合、特に図1、図2を利用して説明した例における
それぞれの前者の例では、サイドウォールを、B(ホウ
素)等の導電型がP型である不純物を比較的高濃度で含
むもの、例えばBをPに比べ高濃度で含むホウ素リンシ
リケートガラス(BPSG)などによって形成すればよ
い。また、それぞれの後者の例では、Pの濃度が十分に
低いリンシリケートガラス(PSG)や、N型の不純物
を含有しないシリケートガラスなどによってサイドウォ
ールを形成すればよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
の製造方法は、ゲート電極とサイドウォールとを熱拡散
処理することによってゲート電極の両側端部に、該ゲー
ト電極よりもその不純物濃度が見掛け上あるいは実質的
に低い低濃度領域を自己整合的に形成するようにしたも
のであるから、該低濃度領域形成のためだけにレジスト
パターンを形成する必要がなくなり、したがって従来の
方法に比べレジストパターンの形成に要するコストを低
減することができるとともに、その工程も簡略化するこ
とができる。
【0038】また、本発明の製造方法によって得られた
半導体装置は、ゲート電極の端部に低濃度領域が形成さ
れていることから、該低濃度領域とドレイン電極の端部
との間の電界が小となりこれによってオフ電流が低下し
たものとなり、しかも、ソース電極とドレイン電極との
間に抵抗要素が設けられていないことから、オン電流の
低下がないものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をボトムゲート型の薄膜トランジスタの
製造方法に適用した場合の実施例を説明するための製造
工程図である。
【図2】本発明をトップゲート型の薄膜トランジスタの
製造方法に適用した場合の実施例を説明するための製造
工程図である。
【図3】従来の薄膜トランジスタの一例を示す側断面図
である。
【図4】従来の薄膜トランジスタの他の例の製造工程図
である。
【符号の説明】
20、30 絶縁体 21、34 ゲートポリシリコン電極(ゲート電極) 22a、35a サイドウォール 23、36 低濃度領域 24、33 ゲート絶縁膜 25、31 チャネルポリシリコン領域(チャネル領
域) 26、32 ソース・ドレイン電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体上に第1導電型の不純物を含むゲ
    ート電極を形成する第一の工程と、 このゲート電極の側端側に第2導電型の不純物を含むサ
    イドウォールを形成する第二の工程と、 該ゲート電極とサイドウォールとを熱処理してサイドウ
    ォールからゲート電極の側端部に第2導電型の不純物を
    拡散せしめる第三の工程と、 該ゲート電極およびサイドウォールの上にゲート絶縁膜
    を形成する第四の工程と、 該ゲート絶縁膜上でかつ前記ゲート電極の直上にチャネ
    ル領域を形成するとともに、ドレイン電極の端部が前記
    ゲート電極の側端部の直上に位置するようにして該チャ
    ネル領域の両側にそれぞれソース・ドレイン電極を形成
    する第五の工程とを具備してなることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 絶縁体上に導電型の不純物を含むゲート
    電極を形成する第一の工程と、 このゲート電極の側端側に、該ゲート電極に導入した不
    純物と同一導電型の不純物の濃度が低いかあるいはこれ
    を含まないサイドウォールを形成する第二の工程と、 該ゲート電極とサイドウォールとを熱処理してゲート電
    極の側端部からサイドウォールに前記不純物を拡散せし
    める第三の工程と、 該ゲート電極およびサイドウォールの上にゲート絶縁膜
    を形成する第四の工程と、 該ゲート絶縁膜上でかつ前記ゲート電極の直上にチャネ
    ル領域を形成するとともに、ドレイン電極の端部が前記
    ゲート電極の側端部の直上に位置するようにして該チャ
    ネル領域の両側にそれぞれソース・ドレイン電極を形成
    する第五の工程とを具備してなることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁体上にチャネル領域を形成するとと
    もに、該チャネル領域の両側にそれぞれソース・ドレイ
    ン電極を形成する第一の工程と、 これらチャネル領域およびソース・ドレイン電極の上
    の、チャネル領域の直上からドレイン電極端部の直上に
    かけてゲート絶縁膜を形成する第二の工程と、 該ゲート絶縁膜上でかつ前記チャネル領域の直上に第1
    導電型の不純物を含むゲート電極を形成する第三の工程
    と、 該ゲート電極の側端側に第2導電型の不純物を含むサイ
    ドウォールを形成する第四の工程と、 該ゲート電極とサイドウォールとを熱処理してサイドウ
    ォールからゲート電極の側端部に第2導電型の不純物を
    拡散せしめる第五の工程とを具備してなることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 絶縁体上にチャネル領域を形成すると
    ともに、該チャネル領域の両側にそれぞれソース・ドレ
    イン電極を形成する第一の工程と、 これらチャネル領域およびソース・ドレイン電極の上
    の、チャネル領域の直上からドレイン電極端部の直上に
    かけてゲート絶縁膜を形成する第二の工程と、 該ゲート絶縁膜上でかつ前記チャネル領域の直上に導電
    型の不純物を含むゲート電極を形成する第三の工程と、 該ゲート電極の側端側に、該ゲート電極に導入した不純
    物と同一導電型の不純物の濃度が低いかあるいはこれを
    含まないサイドウォールを形成する第四の工程と、 該ゲート電極とサイドウォールとを熱処理してゲート電
    極の側端部からサイドウォールに前記不純物を拡散せし
    める第五の工程とを具備してなることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
JP23943994A 1994-09-06 1994-09-06 半導体装置の製造方法 Pending JPH0878698A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0929101A1 (en) * 1998-01-06 1999-07-14 International Business Machines Corporation Providing dual work function doping
CN100419974C (zh) * 2003-04-30 2008-09-17 飞思卡尔半导体公司 使用非对称导电隔离体的半导体制造工艺

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EP0929101A1 (en) * 1998-01-06 1999-07-14 International Business Machines Corporation Providing dual work function doping
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