JPH0878618A - マルチチップモジュール及びその製造方法 - Google Patents

マルチチップモジュール及びその製造方法

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JPH0878618A
JPH0878618A JP6215059A JP21505994A JPH0878618A JP H0878618 A JPH0878618 A JP H0878618A JP 6215059 A JP6215059 A JP 6215059A JP 21505994 A JP21505994 A JP 21505994A JP H0878618 A JPH0878618 A JP H0878618A
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heat conduction
ceramic substrate
resin package
semiconductor chip
surface side
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Withdrawn
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JP6215059A
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Inventor
Hidetoshi Inoue
英俊 井上
Takehisa Tsujimura
剛久 辻村
Kenichi Oki
健一 大木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 半導体チップを基板の上面と下面とに実装し
てなるマルチチップモジュールに関し、放熱性の向上を
実現する。 【構成】 AlN製のセラミック基板40と、この上面
にフリップチップ方式で実装してあるチップ32-1,3
-2と、基板の下面にダイス付けしてあるチップ3
-3,32-4と、チップ32-1,32-2上に接着してあ
る第1の熱伝導ブロック33-1,33-2と、基板の上面
に接着してある第2の熱伝導ブロック34-1,34
-4と、樹脂パッケージ35と、第1の熱伝導ブロックと
第2の熱伝導ブロックとに密着して、樹脂パッケージの
上面に接着してあるヒートシンク36とを有する。チッ
プ32-1,32-2で発生した熱は、第1の熱伝導ブロッ
クを経て、ヒートシンクへ到って放熱される。チップ3
-3,32-4で発生した熱は、基板40,第2の熱伝導
ブロックを経て、ヒートシンクへ到って放熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一の基板の上面と下面に
複数の半導体チップが実装されたマルチチップモジュー
ル及びその製造方法に係り、特にマルチチップモジュー
ルの放熱構造に関する。
【0002】近年、コンピュータにおいては、信号処理
の高速化が要求されている。
【0003】これに対応すべく、半導体チップを一つず
つプリント基板上に実装した構造に代わって、関連する
複数の半導体チップを一の薄膜多層回路基板上に並べて
実装した構造のマルチチップモジュールを作り、これを
マザーボードとしての回路基板板上に実装した構造が採
用されている。
【0004】一方、各半導体チップの回路が高密度化し
てきており、このため、各半導体チップは消費電力が高
くなってきている。
【0005】このため、マルチチップモジュールにあっ
ては、放熱を効率良く行いうる構造が要求されている。
【0006】
【従来の技術】図16は、本出願人が先に出願した特願
平5−205444号に示されているマルチチップモジ
ュール10を示す。
【0007】このマルチチップモジュール10は、薄膜
多層回路基板11と、半導体チップ12-1,12-2と、
熱伝導ブロック13-1,13-2と、樹脂パッケージ14
と、ヒートシンク15と、リード16とを有する。
【0008】半導体チップ12-1,12-2で発生した熱
は、矢印17で示すように、熱伝導ブロック13-1,1
-2→ヒートシンク15と伝わって、ヒートシンク15
から空気中に放熱される。
【0009】薄膜多層回路基板11は、Al2 3 製の
通常のセラミック基板18と、この上面の薄膜多層配線
層19とよりなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ここで、半導体チップ
の実装を更に高密度とすることが要望されている。この
ためには、上記のマルチチップモジュール10におい
て、薄膜多層回路基板11を、セラミック基板の上面に
加えて下面にも薄膜多層配線層を有する構成とし、半導
体チップを薄膜多層回路基板の下面側にも実装した構造
とすることが考えられる。
【0011】しかし、この構造を採った場合には、薄膜
多層回路基板の下面側に実装した半導体チップの熱の放
熱が効率的に行われず、実際上は、上記の構造を採るこ
とは困難である。
【0012】そこで、本発明は、上記課題を解決したマ
ルチチップモジュール及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、通常
のセラミック基板より高い熱伝導率を有する高熱伝導セ
ラミック基板と、該高熱伝導セラミック基板の上面にフ
リップチップ方式で実装してある上面側半導体チップ
と、該上面側半導体チップ上に接着してある高熱伝導材
料製の第1の熱伝導ブロックと、上記高熱伝導セラミッ
ク基板の上面に接着してある高熱伝導材料製の第2の熱
伝導ブロックと、上記高熱伝導セラミック基板の下面に
ダイス付けされて実装してある下面側半導体チップと、
該高熱伝導セラミック基板と、該上面側半導体チップ
と、該第1の熱伝導ブロックと、該第2の熱伝導ブロッ
クと、該下面側半導体チップとを封止する樹脂パッケー
ジと、該樹脂パッケージより突出しており、回路基板へ
実装するときに該回路基板に接合されるリードと、該樹
脂パッケージの上面を研摩することによって、上記の第
1の熱伝導ブロックと、該第2の熱伝導ブロックとが露
出した状態とされた、上記樹脂パッケージの上面に接着
されたヒートシンクとよりなる構成としたものである。
【0014】請求項2の発明は、第2の熱伝導ブロック
は、上記高熱伝導セラミック基板の各コーナ部の近傍の
部位に接着して設けてある柱体である構成としたもので
ある。
【0015】請求項3の発明は、第2の熱伝導ブロック
は、上記上面側半導体チップを囲むように配されて、上
記高熱伝導セラミック基板に接着して設けてある断面が
矩形の棒状体である構成としたものである。
【0016】請求項4の発明は、通常のセラミック基板
より高い熱伝導率を有する高熱伝導セラミック基板と、
該高熱伝導セラミック基板の上面にフリップチップ方式
で実装してある上面側半導体チップと、該上面側半導体
チップ上に接着してある高熱伝導材料製の第1の熱伝導
ブロックと、上記高熱伝導セラミック基板の下面にフリ
ップチップ方式で実装してある下面側半導体チップと、
該下面側半導体チップの下面に接着してある高熱伝導材
料製の第3の熱伝導ブロックと、該高熱伝導セラミック
基板と、該上面側半導体チップと、該第1の熱伝導ブロ
ックと、該下面側半導体チップと該第3の熱伝導ブロッ
クとを封止する樹脂パッケージと、該樹脂パッケージよ
り突出しており、回路基板へ実装のときに該回路基板に
接合されるリードと、該樹脂パッケージの上面を研磨す
ることによって、上記の第1の熱伝導ブロックが露出し
た状態とされた、上記樹脂パッケージの上面に接着され
たヒートシンクと、該樹脂パッケージの下面を研摩する
ことによって、第3の熱伝導ブロックが露出した状態と
された上記樹脂パッケージの下面に接着してあり、上記
回路基板に実装したときに、該回路基板に接合される熱
伝導板とよりなる構成としたものである。
【0017】請求項5の発明は、通常のセラミック基板
より高い熱伝導率を有する高熱伝導セラミック基板と、
該高熱伝導セラミック基板の上面にフリップチップ方式
で実装してある上面側半導体チップと、該上面側半導体
チップ上に接着してある高熱伝導材料製の第1の熱伝導
ブロックと、上記高熱伝導セラミック基板の上面に接着
してある高熱伝導材料製の第2の熱伝導ブロックと、上
記高熱伝導セラミック基板の下面にダイス付けされて実
装してある下面側半導体チップと、上記高熱伝導セラミ
ック基板の下面に接着してある高熱伝導材料製の第4の
熱伝導ブロックと、該高熱伝導セラミック基板と、該上
面側半導体チップと、該第1の熱伝導ブロックと、該第
2の熱伝導ブロックと、該下面側半導体チップと、該第
4の熱伝導ブロックとを封止する樹脂パッケージと、該
樹脂パッケージより突出しており、回路基板へ実装のと
きに該回路基板に接合されるリードと、該樹脂パッケー
ジの上面を研摩することによって、上記の第1の熱伝導
ブロックと該第2の熱伝導ブロックとが露出した状態と
された、上記樹脂パッケージの上面に接着されたヒート
シンクと、該樹脂パッケージの下面を研摩することによ
って、第4の熱伝導ブロックが露出した状態とされた、
上記樹脂パッケージの下面に接着してあり、上記回路基
板に実装したときに、該回路基板に接合される熱伝導板
とよりなる構成としたものである。
【0018】請求項6の発明は、通常のセラミック基板
より高い熱伝導率を有する高熱伝導セラミック基板と、
該高熱伝導セラミック基板の上面にダイス付けされて実
装してある上面側半導体チップと、上記高熱伝導セラミ
ック基板の上面に接着してある高熱伝導材料製の第2の
熱伝導ブロックと、上記高熱伝導セラミック基板の下面
にダイス付けされて実装してある下面側半導体チップ
と、該高熱伝導セラミック基板と、該上面側半導体チッ
プと、該第2の熱伝導ブロックと、該下面側半導体チッ
プとを封止する樹脂パッケージと、該樹脂パッケージよ
り突出しており、実装のときに接合されるリードと、該
樹脂パッケージの上面を研摩することによって、上記の
該第2の熱伝導ブロックとが露出した状態とされた、上
記樹脂パッケージの上面に接着されたヒートシンクとよ
りなる構成としたものである。
【0019】請求項7の発明は、通常のセラミック基板
より高い熱伝導率を有する高熱伝導等を有する高熱伝導
セラミック基板の上面と下面とに、半導体チップを実装
する工程と、上記基板の上面に実装された上面側半導体
チップの上面及び上記基板の上面のうち少なくとも一方
に、上面側熱伝導ブロックを接着する工程と、上記基
板、上記上面側半導体チップ、上記上面側熱伝導ブロッ
ク、上記基板の下面に実装された下面側半導体チップを
封止する樹脂パッケージを成形する工程と、該樹脂パッ
ケージの上面を上記上面側熱伝導ブロックが露出した平
面とすべく、上記成形した樹脂パッケージの上面を研摩
する工程と、該樹脂パッケージの研摩された上面にヒー
トシンクを接着する工程とよりなる構成としたものであ
る。
【0020】請求項8の発明は、通常のセラミック基板
より高い熱伝導率を有する高熱伝導等を有する高熱伝導
セラミック基板の上面と下面とに、半導体チップを実装
する工程と、上記基板の上面に実装された上面側半導体
チップの上面及び上記基板の上面のうち少なくとも一方
に、上面側熱伝導ブロックを接着すると共に、上記基板
の下面に実装された下面側半導体チップの下面及び上記
基板の下面のうち少なくとも一方に、下面側熱伝導ブロ
ックを接着する工程と、上記基板、上記上面側半導体チ
ップ、上記上面側熱伝導ブロック、上記下面側半導体チ
ップ及び下面側熱伝導ブロックを封止する樹脂パッケー
ジを成形する工程と、該樹脂パッケージの上面を上記上
面側熱伝導ブロックが露出した平面とすべく、上記成形
した樹脂パッケージの上面を研摩すると共に、該樹脂パ
ッケージの下面を上記下面側熱伝導ブロックが露出した
平面とすべく、上記成形した樹脂パッケージの下面を研
摩する工程と、該樹脂パッケージの研摩された上面に、
ヒートシンクを接着すると共に、該樹脂パッケージの研
摩された下面に、熱を拡散すると共に熱を該マルチチッ
プモジュールが実装される回路基板へ伝導する熱伝導板
を接着する工程とよりなる構成としたものである。
【0021】
【作用】請求項1の発明において、高熱伝導セラミック
基板及び第2の熱伝導ブロックが、下面側半導体チップ
の熱をヒートシンクへ逃がす経路を形成する。
【0022】第1の熱伝導ブロックが、上面側半導体チ
ップの熱をヒートシンクへ逃がす熱の通路を形成する。
【0023】請求項2の発明において、第2の熱伝導ブ
ロックを基板のコーナ近くに配置した構成は、第2の熱
伝導ブロックが絶縁層を介さずに直接基板に接着される
ように作用する。
【0024】請求項3の発明において、棒状体は、熱が
伝導する部分の断面積を大とするように作用する。
【0025】請求項4の発明において、第3の熱伝導ブ
ロック及び熱伝導板が、下側半導体チップの熱を回路基
板へ逃がす経路を形成する。
【0026】請求項5の発明において、高熱伝導セラミ
ック基板及び第2の熱伝導ブロックが、下側半導体チッ
プの熱をヒートシンクへ逃がす経路を形成する。高熱伝
導セラミック基板、第3の熱伝導ブロック及び熱伝導板
が、下側半導体チップの熱を回路基板へ逃がす経路を形
成する。
【0027】請求項6の発明において、高熱伝導セラミ
ック基板及び第2の熱伝導ブロックが、上面側半導体チ
ップの熱及び下面側半導体チップの熱を、ヒートシンク
へ逃がす経路を形成する。
【0028】請求項7の発明において、樹脂パッケージ
の上面を研摩する工程を設けた構成は、ヒートシンクが
熱伝導ブロックと密着するように作用する。
【0029】請求項8の発明において、樹脂パッケージ
の上面及び下面を研摩する工程を設けた構成は、ヒート
シンク及び熱伝導板が熱伝導ブロックと密着するように
作用する。
【0030】
【実施例】
〔第1実施例(請求項1,2,7の発明の実施例)〕図
1乃至図3は、本発明の第1実施例になるマルチチップ
モジュール30を示す。
【0031】マルチチップモジュール30は、略正方形
状の薄膜多層回路基板31と、4つの半導体チップ(C
PU(Central Processing Uni
t)チップ32-1,CMU(Controll Mem
ory Unit)チップ32-2,SRAM(Stat
ic Random Access Memory)チ
ップ32-3,32-4)と、2つの第1の熱伝導ブロック
33-1,33-2と、4つの第2の熱伝導ブロック34-1
〜34-4と、樹脂パッケージ35と、一のヒートシンク
36と、多数のリード37とを有する。
【0032】薄膜多層回路基板31は、図2に示すよう
にAlN製の高熱伝導セラミック基板40と、基板40
の上面に形成してある薄膜多層配線層41と、基板40
の下面に形成してある薄膜多層配線層42とよりなる。
【0033】AlNの熱伝導率は、150〜200w/
mKであり、通常のセラミックの材料であるAl2 3
の熱伝導率の約10倍と高い。
【0034】上記4つの半導体チップを、動作時の発熱
量の多い順に並べると、CPUチップ32-1,CMUチ
ップ32-2,SRAMチップ32-3,32-4の順とな
る。
【0035】発熱量の多い半導体チップであるところの
CPUチップ32-1とCMUチップ32-2とが、薄膜多
層回路基板31の上面31aの中央部分に実装してあ
る。
【0036】このCPUチップ32-1及びCMUチップ
32-2は、フェイスダウンの姿勢で、バンプ45を利用
したフリップチップの方式で実装してあり、背面32
-1a ,32-2a が上方を向いている。
【0037】CPUチップ32-1及びCMUチップ32
-2に比べて発熱量が少ない半導体チップであるところの
SRAMチップ32-3,32-4が、薄膜多層回路基板3
1の下面31bの中央部分に実装してある。
【0038】このSRAMチップ32-3,32-4は、基
板31の下面31bに対して、フェイスアップの姿勢
で、ダイスボンディングされて実装してある。ワイヤ4
6がパッドにボンディングされてはられている。
【0039】第1の熱伝導ブロック33-1,33-2は、
共にAlN製であって、高い熱伝導率を有し、CPUチ
ップ32-1及びCMUチップ32-2と略同じサイズの円
板形状を有する。
【0040】この第1の熱伝導ブロック33-1,33-2
は、高熱伝導製接着剤である銀ペースト47によって、
CPUチップ32-1の上面(背面)32-1a 及びCMU
チップ32-2の上面(背面)32-2a に接着してある。
【0041】第2の熱伝導ブロック34-1〜34-4は、
共に円柱形状を有し、AlN製であって、高い熱伝導率
を有する。
【0042】この第2の熱伝導ブロック34-1〜34-4
は、薄膜多層回路基板31の上面32aのうち、各コー
ナ31c〜31fの近傍の部位に、高熱伝導製接着剤で
ある銀ペースト48によって接着してある。
【0043】なお、薄膜多層回路基板31の各コーナ3
1c〜31fの近傍の部分は、薄膜多層配線層41が形
成されていない。このため、第2の熱伝導ブロック34
-1〜34-4は、高熱伝導セラミック基板40の表面に直
接接着してある。
【0044】従って、薄膜多層配線層41が間に存在し
ない分、薄膜多層回路基板31と各第2の熱伝導ブロッ
ク34-1〜34-4との間の熱抵抗は小さい。
【0045】また第2の熱伝導ブロック34-1〜34-4
の高さ(厚さ)寸法aは、CPUチップ32-1の高さ
(厚さ)寸法bに、第1の熱伝導ブロック33-1の高さ
(厚さ)寸法cを加えた寸法に略等しい寸法としてあ
る。
【0046】リード37は、外方に延出しており、薄膜
多層回路基板31の四辺に沿って並んでいる。
【0047】各リード37は、略クランク状に整形して
ある。
【0048】また、各リード37の内側端と薄膜多層回
路基板31の周囲に沿うパッド49とが、ワイヤ50に
よって接続してある。
【0049】樹脂パッケージ35は、トランスファモー
ルドによって形成したものであり、薄膜多層回路基板3
1と、4つのチップ32-1〜32-4と、第1の熱伝導ブ
ロック33-1,33-2と、第2の熱伝導ブロック34-1
〜34-4と、リード37の一部とを封止している。
【0050】図1及び図2中、面51は、研摩された面
であり、研摩された樹脂パッケージ上面52と、研摩さ
れた第1の熱伝導ブロック上面53-1,53-2と、研摩
された第2の熱伝導ブロック上面54-1〜54-4とより
なる。
【0051】第1,第2の熱伝導ブロック33-1,33
-2,34-1〜34-4の研摩された上面53-1,53-2
54-1〜54-4は、同一平面上に位置している。
【0052】ヒートシンク37は、薄膜多層回路基板3
1と同じ大きさであり、シリコーン系樹脂製接着剤55
によって上記の上面51に接着してある。
【0053】ヒートシンク36は、全部の熱伝導ブロッ
ク33-1,33-2,34-1〜34-4の上面53-1,53
-2,54-1〜54-4に密着している。
【0054】ヒートシンク36は、上面に、複数の放熱
フィン部56を整列して有する。
【0055】以上が、マルチチップモジュール30の構
造である。
【0056】このマルチチップモジュール30におい
て、回路基板31より、第2の熱伝導ブロック34-1
34-4を経て、ヒートシンク36へ到る熱伝導経路が形
成されている。
【0057】このマルチチップモジュール30は、リー
ド37を半田付けされて、回路基板としてのマザーボー
ド57上に実装してある。
【0058】マザーボード57は、電子機器内に、冷却
風58が放熱フィン部56の長手方向に流れる向きに組
込まれている。
【0059】次に、上記マルチチップモジュール30が
動作しているときの放熱について、特に図4を参照して
説明する。
【0060】 薄膜多層回路基板31の上面31aに
実装してあるCPUチップ32-1,CMUチップ32-2
について。
【0061】CPUチップ32-1及びCMUチップ32
-2内で発生した熱は、符号60で示すように、各チップ
の背面32-1a ,32-2a より、まず、第1の熱伝導ブ
ロック33-1,33-2に伝わり、次いで、ヒートシンク
36に伝わり、冷却風が当たっている放熱フィン部56
から、空気中へ放熱される。
【0062】上記の放熱(熱伝導)経路60は、長さが
短く、熱抵抗も小さい。
【0063】このため、CPUチップ32-1及びCMU
チップ32-2は多く発熱するけれども、発生した熱は、
効率良く放熱される。
【0064】 薄膜多層回路基板31の下面の31b
に実装してあるSRAMチップ32 -3,32-4につい
て。
【0065】SRAMチップ32-3,32-4内で発生し
た熱は、符号61で示すように、各チップ32-3,32
-4より、まず、高熱伝導セラミック基板40に伝わり、
高熱伝導セラミック基板40内を面方向に拡がるように
伝わり、次いで、高熱伝導セラミック基板40の各コー
ナ部31c〜31fの個所で、第2の熱伝導ブロック3
-1〜34-4に伝わり、各第2の熱伝導ブロック34-1
〜34-4内を、図4中、上方向に伝わり、最後に、ヒー
トシンク36へ伝わり、冷却風が当たっている冷却フィ
ン部56から、空気中へ放熱される。
【0066】SRAMチップ32-3,32-4は、回路基
板31の下面31b側に実装してあって、一般的には放
熱されにくいものである。しかし、SRAMチップ32
-3,32-4の熱は、上記のように、効率良く放熱され
る。
【0067】従って、上記の構造のマルチチップモジュ
ール30においては、薄膜多層回路基板31の上面31
aに実装されたチップ32-1,32-2で発生した熱は勿
論、薄膜多層回路基板31の下面31bに実装されたチ
ップ32-3,32-4で発生した熱も、効率良く放熱され
る。
【0068】次に、上記のマルチチップモジュール30
の製造方法について、図5及び図6を参照して説明す
る。
【0069】 半導体チップ実装工程70(図6
(A)) 薄膜多層回路基板31の上面31aに、CPUチップ3
-1とCMUチップ32-2とをフリップチップボンディ
ングする。
【0070】回路基板31の下面31bに、SRAMチ
ップ32-3,32-4をダイスボンディングし、且つワイ
ヤボンディングする。
【0071】 熱伝導ブロック接着工程71(図6
(B)) CPUチップ32-1及びCMUチップ32-2の上面に、
銀ペーストによって、第1の熱伝導ブロック33-1,3
-2を接着する。
【0072】また、回路基板31の各コーナの近傍の部
位に、銀ペーストによって、第2の熱伝導ブロック34
-1〜34-4を接着して立てる。
【0073】この接着した状態においては、各部材の寸
法のばらつき等によって第1,第2の熱伝導ブロック3
-1,33-2,34-1〜34-4の上面の間には、僅かで
はあるけれども段差δが存在する。
【0074】従って、このままの状態でヒートシンク3
6を接着しても、ヒートシンク36が全部の熱伝導ブロ
ック33-1,33-2,34-1〜34-4と密着することは
期待できない。そこで、後述する研摩工程を行う。
【0075】 トランスファーモールド工程72(図
6(C)) 銀ペーストが硬化した後、トランスファーモールドを行
う。これにより、樹脂パッケージ35を形成する。
【0076】 研摩工程73(図6(D)) 樹脂パッケージ35の上面を、少し研摩し、全部の熱伝
導ブロック33-1,33-2,34-1〜34-4を露出させ
る。
【0077】これにより、面53-1,53-2,54-1
54-4が、樹脂パッケージ35の上面51に露出して、
同一平面上に位置する状態となる。
【0078】ここで、熱伝導ブロック33-1,33-2
34-1〜34-4は樹脂パッケージ35内に埋設してお
り、樹脂パッケージ35に対して固定されている。
【0079】このため、熱伝導ブロック33-1,3
-2,34-1〜34-4の研摩は、安定に行われる。
【0080】 リード整形74(図6(E)) リード37を整形する。
【0081】 ヒートシンク接着75(図6(F)) 最後に、シリコーン系樹脂製接着剤を使用して、ヒート
シンク36を、樹脂パッケージ35の上面に接着する。
【0082】ヒートシンク36は全部の熱伝導ブロック
33-1,33-2,34-1〜34-4と完全に密着した状態
で接着される。
【0083】以上によって、放熱性に優れたマルチチッ
プモジュール30が完成する。
【0084】〔第2実施例(請求項3の発明の実施
例)〕図7及び図8は本発明の第2実施例になるマルチ
チップモジュール80を示す。
【0085】図7及び図8中、図1及び図2に示す構成
部分と対応する部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0086】マルチチップモジュール80は、上記第1
実施例になるマルチチップモジュール30の変形例的な
ものであり、円柱形状の第2の熱伝導ブロック34-1
34 -4の代わりに、断面が矩形状の細長棒状の第2の熱
伝導ブロック81-1〜81-4を、CPUチップ32-1
CMUチップ32-2を取り囲むように設けた構成であ
る。
【0087】CPUチップ32-1,CMUチップ3
-2,SRAMチップ32-3,32-4から発生する熱
は、上記第1のマルチチップモジュール30の場合と同
様にして放熱される。
【0088】第2の熱伝導ブロック81-1〜81-4は、
基板40に直接は接着されていず、薄膜多層配線層41
の表面に接着してあり、基板31と各ブロック81-1
81 -4との間の熱抵抗は、上記第1実施例の場合より大
きい。しかし、第2のブロック81-1〜81-4の熱伝導
路の断面積は、上記第1実施例の場合に比べて相当に大
きく、SRAMチップ32-3,32-4の熱は効率良く放
熱される。
【0089】〔第3実施例(請求項4の発明の実施
例)〕図9及び図10は本発明の第3実施例なるマルチ
チップモジュール90を示す。
【0090】図9及び図10中、図1及び図2に示す構
成部分と実質上対応する部分には、同一符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0091】回路基板31より上側の部分の構成は、第
1実施例になるマルチチップモジュール30と同じであ
り、その説明は省略する。
【0092】回路基板31より下側の部分の構造につい
て説明する。
【0093】SRAMチップ32-3,32-4も、CPU
チップ32-1及びCMUチップ32 -2と同様に、バンプ
45を利用したフリップチップの方式で、回路基板31
の下面31aに実装してあり、背面32-3a 及び32
-4a が下方を向いている。
【0094】図1及び図2中の第2の熱伝導ブロック3
-1〜34-4は、設けられていない。
【0095】91-1,91-2は第3の熱伝導ブロックで
あり、前記の第1の熱伝導ブロック33-1,33-2と略
同じ寸法形状を有し、且つ同じ材質製である。
【0096】この第3の熱伝導ブロック91-1,91-2
は、銀ペースト47によって、SRAMチップ32-3
32-4の下面(背面)32-3a ,32-4a に接着してあ
り、樹脂パッケージ35によって囲まれて固定されてい
る。
【0097】樹脂パッケージ35は、研摩された下面9
2を有する。
【0098】この下面92に、第3の熱伝導ブロック9
-1,91-2の研摩された下面93 -1,93-2が露出し
ている。この下面93-1,93-2は、同一平面上に位置
している。
【0099】95は熱伝導板であり、AlN製であり、
上記回路基板31と同じ大きさであり、シリコーン系樹
脂製接着剤55によって、樹脂パッケージ35の下面9
2に接着してある。
【0100】この熱伝導板95は、第3の熱伝導ブロッ
ク91-1,91-2の下面93-1,93-2に密着してい
る。
【0101】以上が、マルチチップモジュール90の構
造である。
【0102】このマルチチップモジュール90は、上記
第1実施例のマルチチップモジュール30の製造方法に
準じた製造方法によって製造される。
【0103】このマルチチップモジュール90は、図1
0に示すように、リード37をマザーボード57上のパ
ッドに半田付けされると共にシリコーン系接着剤55に
よって、熱伝導板95をマザーボード57上に接着され
て実装される。
【0104】図11は、上記マルチチップモジュール9
0が動作しているときの、放熱の状況を示す。
【0105】 基板31の上面31aに実装してある
CPUチップ32-1,CMUチップ32-2について。
【0106】CPUチップ32-1及びCMUチップ32
-2内で発生した熱は、前記の第1実施例の場合と同様
に、符号60で示すように、熱伝導ブロック33-1,3
-2を経て、ヒートシンク36に伝わり、放熱フィン部
56から空気中へ放熱される。
【0107】 基板31の下面31bに実装してある
SRAMチップ32-3,32-4について。
【0108】SRAMチップ32-3,32-4内で発生し
た熱は、符号96で示すように、第3の熱伝導ブロック
91-2,91-3を介して、熱伝導板95に伝わり、熱伝
導ブロック95内に拡がる。
【0109】次いで、熱はマザーボード57へ伝わる。
【0110】マザーボード57内に拡がって、マザーボ
ード57の表面から、空気中へ放熱される。
【0111】〔第4実施例(請求項5の発明の実施
例)〕図12は、本発明の第4実施例になるマルチチッ
プモジュール100を示す。
【0112】マルチチップモジュール100は、大略、
図1及び図2に示すマルチチップモジュール30と、図
9及び図10に示すマルチチップモジュール90とを組
合わせた構成である。
【0113】図12及び図13中、図1,図2,図9及
び図10に示す構成部分と同一構成部分には同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0114】チップ32-1〜32-4の実装状態は、図1
及び図2に示すマルチチップモジュール30の場合と同
じである。
【0115】放熱経路は、回路基板31より上方側につ
いては、図1及び図2に示すマルチチップモジュール3
0の場合と同じであり、第1の熱伝導ブロック33-1
33 -2と、第2の熱伝導ブロック34-1〜34-4と、ヒ
ートシンク36とよりなる。
【0116】回路基板31より下側の放熱経路は、第4
の熱伝導ブロック101-1〜101 -4と、熱伝導板95
と、マザーボード57とよりなる。
【0117】第4の熱伝導ブロック101-1〜101-4
は、上記の第2の放熱ブロック34 -1〜34-4と同じく
円柱形状であり、上記基板40の下面のうち、上記第2
の放熱ブロック34-1〜34-4に対応する部位に、銀ペ
ースト47によって接合してある。
【0118】第4の熱伝導ブロック101-1〜101-4
は、研摩された下面102-1〜102-4を有する。この
研摩された下面102-1〜102-4は、樹脂パッケージ
35の研摩された下面92に露出している。
【0119】熱伝導板95は、シリコーン系樹脂製接着
剤55によって、上記下面92に接着してあり、第4の
放熱ブロック101-1〜101-4の下面102-1〜10
-4に密着している。
【0120】以上が、マルチチップモジュール100の
構造である。
【0121】このマルチチップモジュール100は、上
記第1実施例のマルチチップモジュール30の製造方法
及び第3実施例のマルチチップモジュール90の製造方
法に準じた製造方法によって製造される。
【0122】このマルチチップモジュール100は、図
12に示すように、リード37をマザーボード57上の
パッドに半田付けされると共にシリコーン系接着剤55
によって、熱伝導板95をマザーボード57上に接着さ
れて実装される。
【0123】図13は、上記マルチチップモジュール1
00が動作しているときの、放熱の状況を示す。
【0124】 基板31の上面31aに実装してある
CPUチップ32-1,CMUチップ32-2について。
【0125】CPUチップ32-1及びCMUチップ32
-2内で発生した熱は、前記の第1実施例の場合と同様
に、符号60で示すように、熱伝導ブロック33-1,3
-2を経て、ヒートシンク36に伝わり、放熱フィン部
56から空気中へ放熱される。
【0126】 基板31の下面31bに実装してある
SRAMチップ32-3,32-4について。
【0127】SRAMチップ32-3,32-4内で発生し
た熱は、符号105で示すように、各チップ32-3,3
-4より、まず、高熱伝導セラミック基板40に伝わ
り、高熱伝導セラミック基板40内を面方向に拡がるよ
うに伝わり、次いで、高熱伝導セラミック基板40の各
コーナ部の個所で分かれて、一方では第2の熱伝導ブロ
ック34-1〜34-4に伝わり、他方では、第4の熱伝導
ブロック101-1〜101-4に伝わる。
【0128】第2の熱伝導ブロック34-1〜34-4内に
入った熱は、第2の熱伝導ブロック34-1〜34-4内を
上方に伝わり、最終的には、ヒートシンク36へ伝わ
り、冷却風が当たっている冷却フィン部56から、空気
中へ放熱される。
【0129】第4の熱伝導ブロック101-1〜101-4
内に入った熱は、第4の熱伝導ブロック101-1〜10
-4内を下方に伝わり、熱伝導板95に到り、熱伝導板
95内に拡がる。
【0130】次いで、熱はマザーボード57へ伝わり、
マザーボード57内に拡がって、マザーボード57の表
面から、空気中へ放熱される。
【0131】〔第5実施例(請求項6の発明の実施
例)〕図14は、本発明の第5実施例になるマルチチッ
プモジュール110を示す。
【0132】マルチチップモジュール110は、大略、
図1及び図2に示すマルチチップモジュール30におい
て、CPUチップ32-1及びCMUチップ32-2と共
に、ダイスボンディングタイプとした構成である。
【0133】CPUチップ32-1及びCMUチップ32
-2がダイス付けされて、ワイヤボンディングがなされて
いるため、図1及び図2中の第1の熱伝導ブロック33
-1,33-2は設けられていない。
【0134】図14中、図2に示す構成部分と対応する
部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0135】図15は、上記マルチチップモジュール1
10が動作しているときの、放熱の状況を示す。
【0136】 基板31の上面31aに実装してある
CPUチップ32-1,CMUチップ32-2について。
【0137】CPUチップ32-1及びCMUチップ32
-2内で発生した熱は、符号111で示すように伝わる。
【0138】即ち、CPUチップ32-1及びCMUチッ
プ32-2内で発生した熱は、高熱伝導セラミック基板4
0に伝わり、高熱伝導セラミック基板40を面方向に拡
がるように伝わり、次いで、高熱伝導セラミック基板4
0の各コーナ部の個所で第2の熱伝導ブロック34-1
34-4に伝わり、第2の熱伝導ブロック34-1〜34 -4
内を上方に伝わり、最終的には、ヒートシンク36へ伝
わり、冷却風が当たっている冷却フィン部56から、空
気中へ放熱される。
【0139】 基板31の下面31bに実装してある
SRAMチップ32-3,32-4について。
【0140】SRAMチップ32-3,32-4内で発生し
た熱は、符号61で示すように、伝わる。
【0141】即ち、上記と同様に、SRAMチップ32
-3,32-4内で発生した熱は、高熱伝導セラミック基板
40に伝わり、高熱伝導セラミック基板40内を面方向
に拡がるように伝わり、次いで、高熱伝導セラミック基
板40の各コーナ部の個所で第2の熱伝導ブロック34
-1〜34-4に伝わり、第2の熱伝導ブロック34-1〜3
-4内を上方に伝わり、最終的には、ヒートシンク36
へ伝わり、冷却風が当たっている冷却フィン部56か
ら、空気中へ放熱される。
【0142】なお、本発明は、チップ32-1〜32-4
配置が上記の各実施例における配置に限定されるもので
はない。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、上面側半導体チップが発する熱は勿論、下面側
半導体チップが発する熱についても、効率良く放熱する
ことが出来る。よって、上面側半導体チップに限らず、
下面側半導体チップも、効率良く冷却することができ
る。
【0144】請求項2の発明によれば、基板のコーナ近
傍を利用しているため、円柱体は基板の表面と直接接着
されており、基板から円柱体への熱伝導時の熱抵抗を小
さく出来、よって、下面側半導体チップを効率良く冷却
することが出来る。
【0145】請求項3の発明によれば、棒状体を使用し
ているため、熱伝導路の断面積を大きく出来、よって、
下面側半導体チップを効率良く冷却することが出来る。
【0146】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
の効果と同じ効果を有する。
【0147】請求項5の発明によれば、下側半導体チッ
プの熱が、ヒートシンクへと共に実装のための回路基板
へ逃がされるため、下側半導体チップをより効率的に冷
却することが出来る。
【0148】請求項6の発明によれば、上面側半導体チ
ップと下面側半導体チップとが共にダイス付けされた構
成である場合に、各チップを効果的に冷却することが出
来る。
【0149】請求項7の発明によれば、熱伝導ブロック
を単に接着した段階では、各熱伝導ブロックの高さにば
らつきがある場合であっても、ヒートシンクを全部の熱
伝導ブロックに密着させることが出来、然して放熱効率
の高いマルチチップモジュールを製造し得る。
【0150】請求項8の発明によれば、熱伝導ブロック
を単に接着した段階では、各熱伝導ブロックの高さにば
らつきがある場合であっても、ヒートシンク及び熱伝導
板を全部の熱伝導ブロックに密着させることが出来、然
して放熱効率の高いマルチチップモジュールを製造し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例になるマルチチップモジュ
ールの一部切截斜視図である。
【図2】図1中、II−II線に沿う断面矢視図である。
【図3】図1中、樹脂パッケージ及び放熱フィンを除去
して示す図である。
【図4】図1及び図2のマルチチップモジュールにおけ
る放熱を概略的に示す図である。
【図5】図1のマルチチップモジュールの製造工程図で
ある。
【図6】図5の各工程の状態を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例になるマルチチップモジュ
ールの一部切截斜視図である。
【図8】図7中、樹脂パッケージ及び放熱フィンを除去
して示す図である。
【図9】本発明の第3実施例になるマルチチップモジュ
ールの一部切截斜視図である。
【図10】図9中、X−X線に沿う断面図である。
【図11】図9及び図10のマルチチップモジュールに
おける放熱を概略的に示す図である。
【図12】本発明の第4実施例になるマルチチップモジ
ュールの断面図である。
【図13】図12のマルチチップモジュールにおける放
熱を概略的に示す図である。
【図14】本発明の第5実施例になるマルチチップモジ
ュールの断面図である。
【図15】図14のマルチチップモジュールにおける放
熱を概略的に示す図である。
【図16】本出願人が先に出願したマルチチップモジュ
ールを示す図である。
【符号の説明】
30,80,90,100.110 マルチチップモジ
ュール 31 薄膜多層回路基板 31a 上面 31b 下面 31c〜31f コーナ 32-1 CPUチップ 32-2 CMUチップ 32-3,32実施例 SRAMチップ 33-1,33-2 第1の熱伝導ブロック 34-1〜34-4,81-1〜81-4 第2の熱伝導ブロッ
ク 35 樹脂パッケージ 36 ヒートシンク 37 リード 40 AlN製の高熱伝導セラミック基板 41,42 薄膜多層配線層 45 バンプ 46 ワイヤ 47 銀ペースト 49 パッド 50 ワイヤ 51 面 52 研摩された樹脂パッケージ上面 53-1,53-2 研摩された第1の熱伝導ブロック上面 54-1〜54-4 研摩された第2の熱伝導ブロック上面 55 シリコーン系樹脂製接着剤 56 放熱フィン部 57 マザーボード 58 冷却風 60,61,96,105,111 放熱経路 70 半導体チップ実装工程 71 熱伝導ブロック接着工程 72 トランスファモールド工程 73 研摩工程 74 リード整形工程 75 ヒートシンク接着工程 91-1,91-2 第3の熱伝導ブロック 92 研摩された下面 93-1,93-2 下面 95 熱伝導板 101-1〜101-4 第4の熱伝導ブロック 102-1〜102-4 研摩された下面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常のセラミック基板より高い熱伝導率
    を有する高熱伝導セラミック基板と、 該高熱伝導セラミック基板の上面にフリップチップ方式
    で実装してある上面側半導体チップと、 該上面側半導体チップ上に接着してある高熱伝導材料製
    の第1の熱伝導ブロックと、 上記高熱伝導セラミック基板の上面に接着してある高熱
    伝導材料製の第2の熱伝導ブロックと、 上記高熱伝導セラミック基板の下面にダイス付けされて
    実装してある下面側半導体チップと、 該高熱伝導セラミック基板と、該上面側半導体チップ
    と、該第1の熱伝導ブロックと、該第2の熱伝導ブロッ
    クと、該下面側半導体チップとを封止する樹脂パッケー
    ジと、 該樹脂パッケージより突出しており、回路基板へ実装す
    るときに該回路基板に接合されるリードと、 該樹脂パッケージの上面を研摩することによって、上記
    の第1の熱伝導ブロックと、該第2の熱伝導ブロックと
    が露出した状態とされた、上記樹脂パッケージの上面に
    接着されたヒートシンクとよりなる構成としたことを特
    徴とするマルチチップモジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1の第2の熱伝導ブロックは、上
    記高熱伝導セラミック基板の各コーナ部の近傍の部位に
    接着して設けてある柱体である構成としたことを特徴と
    するマルチチップモジュール。
  3. 【請求項3】 請求項1の第2の熱伝導ブロックは、上
    記上面側半導体チップを囲むように配されて、上記高熱
    伝導セラミック基板に接着して設けてある断面が矩形の
    棒状体である構成としたことを特徴とするマルチチップ
    モジュール。
  4. 【請求項4】 通常のセラミック基板より高い熱伝導率
    を有する高熱伝導セラミック基板と、 該高熱伝導セラミック基板の上面にフリップチップ方式
    で実装してある上面側半導体チップと、 該上面側半導体チップ上に接着してある高熱伝導材料製
    の第1の熱伝導ブロックと、 上記高熱伝導セラミック基板の下面にフリップチップ方
    式で実装してある下面側半導体チップと、 該下面側半導体チップの下面に接着してある高熱伝導材
    料製の第3の熱伝導ブロックと、 該高熱伝導セラミック基板と、該上面側半導体チップ
    と、該第1の熱伝導ブロックと、該下面側半導体チップ
    と、該第3の熱伝導ブロックとを封止する樹脂パッケー
    ジと、 該樹脂パッケージより突出しており、回路基板へ実装す
    るときに該回路基板に接合されるリードと、 該樹脂パッケージの上面を研磨することによって、上記
    の第1の熱伝導ブロックが露出した状態とされた、上記
    樹脂パッケージの上面に接着されたヒートシンクと、 該樹脂パッケージの下面を研摩することによって、第3
    の熱伝導ブロックが露出した状態とされた、上記樹脂パ
    ッケージの下面に接着してあり、上記回路基板に実装し
    たときに、該回路基板に接合される熱伝導板とよりなる
    構成としたことを特徴とするマルチチップモジュール。
  5. 【請求項5】 通常のセラミック基板より高い熱伝導率
    を有する高熱伝導セラミック基板と、 該高熱伝導セラミック基板の上面にフリップチップ方式
    で実装してある上面側半導体チップと、 該上面側半導体チップ上に接着してある高熱伝導材料製
    の第1の熱伝導ブロックと、 上記高熱伝導セラミック基板の上面に接着してある高熱
    伝導材料製の第2の熱伝導ブロックと、 上記高熱伝導セラミック基板の下面にダイス付けされて
    実装してある下面側半導体チップと、 上記高熱伝導セラミック基板の下面に接着してある高熱
    伝導材料製の第4の熱伝導ブロックと、 該高熱伝導セラミック基板と、該上面側半導体チップ
    と、該第1の熱伝導ブロックと、該第2の熱伝導ブロッ
    クと、該下面側半導体チップと、該第4の熱伝導ブロッ
    クとを封止する樹脂パッケージと、 該樹脂パッケージより突出しており、回路基板へ実装の
    ときに該回路基板に接合されるリードと、 該樹脂パッケージの上面を研摩することによって、上記
    の第1の熱伝導ブロックと該第2の熱伝導ブロックとが
    露出した状態とされた、上記樹脂パッケージの上面に接
    着されたヒートシンクと、 該樹脂パッケージの下面を研摩することによって、第4
    の熱伝導ブロックが露出した状態とされた、上記樹脂パ
    ッケージの下面に接着してあり、上記回路基板に実装し
    たときに、該回路基板に接合される熱伝導板とよりなる
    構成としたことを特徴とするマルチチップモジュール。
  6. 【請求項6】 通常のセラミック基板より高い熱伝導率
    を有する高熱伝導セラミック基板と、 該高熱伝導セラミック基板の上面にダイス付けされて実
    装してある上面側半導体チップと、 上記高熱伝導セラミック基板の上面に接着してある高熱
    伝導材料製の第2の熱伝導ブロックと、 上記高熱伝導セラミック基板の下面にダイス付けされて
    実装してある下面側半導体チップと、 該高熱伝導セラミック基板と、該上面側半導体チップ
    と、該第2の熱伝導ブロックと、該下面側半導体チップ
    とを封止する樹脂パッケージと、 該樹脂パッケージより突出しており、実装のときに接合
    されるリードと、 該樹脂パッケージの上面を研摩することによって、上記
    の該第2の熱伝導ブロックとが露出した状態とされた、
    上記樹脂パッケージの上面に接着されたヒートシンクと
    よりなる構成としたことを特徴とするマルチチップモジ
    ュール。
  7. 【請求項7】 通常のセラミック基板より高い熱伝導率
    を有する高熱伝導等を有する高熱伝導セラミック基板の
    上面と下面とに、半導体チップを実装する工程と、 上記基板の上面に実装された上面側半導体チップの上面
    及び上記基板の上面のうち少なくとも一方に、上面側熱
    伝導ブロックを接着する工程と、 上記基板、上記上面側半導体チップ、上記上面側熱伝導
    ブロック、上記基板の下面に実装された下面側半導体チ
    ップを封止する樹脂パッケージを成形する工程と、 該樹脂パッケージの上面を上記上面側熱伝導ブロックが
    露出した平面とすべく、上記成形した樹脂パッケージの
    上面を研摩する工程と、 該樹脂パッケージの研摩された上面にヒートシンクを接
    着する工程とよりなる構成としたことを特徴とするマル
    チチップモジュールの製造方法。
  8. 【請求項8】 通常のセラミック基板より高い熱伝導率
    を有する高熱伝導等を有する高熱伝導セラミック基板の
    上面と下面とに、半導体チップを実装する工程と、 上記基板の上面に実装された上面側半導体チップの上面
    及び上記基板の上面のうち少なくとも一方に、上面側熱
    伝導ブロックを接着すると共に、下面側半導体チップの
    下面及び上記基板の下面のうち少なくとも一方に、下面
    側熱伝導ブロックを接着する工程と、 上記基板、上記上面側半導体チップ、上記上面側熱伝導
    ブロック、上記基板の下面に実装された下面側半導体チ
    ップ及び下面側熱伝導ブロックを封止する樹脂パッケー
    ジを成形する工程と、 該樹脂パッケージの上面を上記上面側熱伝導ブロックが
    露出した平面とすべく、上記成形した樹脂パッケージの
    上面を研摩すると共に、該樹脂パッケージの下面を上記
    下面側熱伝導ブロックが露出した平面とすべく、上記成
    形した樹脂パッケージの下面を研摩する工程と、 該樹脂パッケージの研摩された上面に、ヒートシンクを
    接着すると共に、該樹脂パッケージの研摩された下面
    に、熱を拡散すると共に熱を該マルチチップモジュール
    が実装される回路基板へ伝導する熱伝導板を接着する工
    程とよりなる構成としたことを特徴とするマルチチップ
    モジュールの製造方法。
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