JPH08785Y2

JPH08785Y2 - 電源接続構造

Info

Publication number: JPH08785Y2
Application number: JP1990061698U
Authority: JP
Inventors: 潔諸橋; 利一藤井; 勤相原; 洋町田
Original assignee: Kenwood KK
Current assignee: Kenwood KK
Priority date: 1990-06-13
Filing date: 1990-06-13
Publication date: 1996-01-10
Anticipated expiration: 2005-06-13
Also published as: JPH0420279U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この考案は複数の電気回路ユニットの電源供給のため
の電源接続構造に係り、特にプラグイン方式の電気回路
ユニットに好適な電源接続構造に関する。

（ロ）従来技術従来のプラグイン方式の複数の電気回路ユニット（以
下、単にユニットという）の電源接続構造は第５図及び
第６図に示す斜視図のものが多く提供されていた。

図において、１は電子機器に装着した第１のユニッ
ト、２は第２のユニット、３は第３のユニット、８は各
ユニット1,2,3の電源ケーブル、９は電源コネクタ、20
は複数の電源ケーブル８を纏める変換コネクタケーブ
ル、21は複数の電源ケーブル８を纏める電源コネクタボ
ックスである。

例えば、第５図のように電子機器に３プラグインユニ
ット1,2,3を装着し、このユニット1,2,3の電源供給は電
源ケーブル８の電源コネクタ９を変換コネクタケーブル
20で纏め、１個の電源コネクタ20aより電源供給がなさ
れていた。

また、第６図のように電子機器に電源コネクタボック
ス21を設け、この電源コネクタボックス21にユニット1,
2,3からの電源ケーブル８を接続し、電源コネクタボッ
クス21の電源コネクタ９より電源供給がなされていた。

しかし、上記した従来のユニット1,2,3の電源供給は
機器外部に変換コネクタケーブル20や電源コネクタボッ
クス21などを接続して、１個の電源コネクタに纏めてい
るため、機器周辺のスペースを必要とし、また複数本の
電源ケーブル８が煩雑になるという欠点があった。

この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは従来例の欠点を解消し、各ユニ
ット内の電源ラインを接続金具で接続して、１本の電源
ケーブルに纏めた電源接続構造を提供するところにあ
る。

（ハ）問題を解決するための手段この考案の電源接続構造は筐体内に複数のユニットを
内蔵し、このユニットの電源ラインを接続する電源接続
構造において、ユニット内に取り付けた端子金具と、各
ユニットの端子金具を接続する取付穴を設けた接続金具
とを備え、ユニットのフレーム側面に設けた逃穴を介し
て上記端子金具と接続金具とを取付ネジで取付けるよう
構成したものである。

また、上記端子金具と接続金具に折曲部を設けて構成
しても良い。

更に、上記接続金具の取付穴を長円形又は長弧形に構
成しても良い。

（ニ）作用この考案によれば、筐体内に複数のプラグイン方式の
ユニットを内蔵し、このユニットのプリント基板上の電
源ラインに端子金具を取り付け、この端子金具を接続金
具で接続する。

ユニットのフレーム側面に逃穴を設け、この逃穴を介
して取付ネジで上記端子金具と接続金具とを取付けるこ
とができる。

即ち、プリント基板上の例えば、正の電源ラインは端
子金具を介して接続金具に接続され、一方、負の電源は
シャーシで各ユニット間が接続され、この様に接続され
た電源は１本の電源ケーブルと電源コネクタから全ユニ
ットに電源を供給することができる。

ユニット筐体内部で電源ラインが接続されるので、複
数ユニットの電源ケーブルが外部に出てくることが無く
なる。

また、上記端子金具と接続金具に折曲部を設け、この
端子金具と接続金具の取り付け時の回転防止を行なうこ
とができる。

更に、上記接続金具の取付穴を長円形又は長円弧形に
構成し、端子金具と接続金具の取付け時の寸法誤差や取
付時の傾斜などを吸収するように構成することもでき
る。

（ホ）実施例この考案に係る電源接続構造の実施例を第１図乃至第
４図に基づいて説明する。

尚、従来例と同一部分には同一符号を付してその説明
を省略する。

第１図はユニット要部の分解斜視図、第２図は要部の
断面図、第３図（Ａ）は折曲部を設けた端子金具の斜視
図、第３図（Ｂ）は折曲部を設けた接続金具の斜視図、
第４図（Ａ）は長円形の取付穴を設けた接続金具の正面
図、第４図（Ｂ）は長円弧形の取付穴を設けた接続金具
の正面図である。

図において、1a,2a,3aはユニット1,2,3のフレーム側
面に設けた逃穴、４は接続金具、4aは接続金具４に設け
た取付穴、５は接続金具４と端子金具を取り付ける取付
ネジ、６はプリント基板の電源ラインに取り付けた端子
金具、７はユニット内のプリント基板、８は電源ケーブ
ル、９は電源コネクタ、10は他の実施例の端子金具、10
aは端子金具10の折曲部、11,12,13は他の実施例の接続
金具、11a,12a,13aは接続金具11,12,13の取付穴であ
る。

電子機器内部に、例えば３プラグインユニット1,2,3
が積み重ねて装着され、この３プラグインユニット1,2,
3のフレーム側面に取付ネジ５を挿入することのできる
逃穴1a,2a,3aを設ける。

各ユニット1,2,3内部のプリント基板７上の電源ライ
ンに、略中央部にタップ穴を設けた端子金具６が取り付
けられ、この端子金具６のタップ穴に接続金具４の取付
穴4aが合致するよう、端子金具６と接続金具４を接合
し、取付ネジ５でフレーム側面の逃穴1a,2a,3aから取り
付けられる。

即ち、各ユニット1,2,3のプリント基板７上の例えば
正の電源ラインは、端子金具６を介して接続金具４で接
続される。

一方、負の電源ライン（アースライン）はユニット1,
2,3のシャーシを介して接続され、例えば第２図のよう
に中央部に装着したユニット２の正の電源ラインとシャ
ーシアースから電源ケーブル８を引き出すことによっ
て、ユニット1,2,3の電源供給を行なうことができる。

即ち、各ユニット1,2,3の供給電源は、１本の電源コ
ネクタ９を備えた電源ケーブル８から供給され、ユニッ
ト1,2,3内部では面積の大きい接続金具４を介して各回
路に電源供給されるので、大電流を消費するユニットが
あっても電圧降下などが発生することは無い。

第３図（Ａ）及び第３図（Ｂ）は端子金具10および接
続金具11が取付ネジ５で取り付けられる時、取付ネジ５
の締め付けによって回転することを折曲部10a,11aで防
止するように構成したものであり、端子金具10や接続金
具11を容易に取り付けることができる。

第４図（Ａ）及び第４図（Ｂ）は接続金具12,13の取
付穴を長円形及び長円弧形の取付穴12a,13aにし、端子
金具６のタップ穴との誤差や傾斜が生じても容易に取り
付けることができる。

以上、電子機器の電気回路ユニット1,2,3について説
明したが、この考案は複数にバンドユニットを交換可能
に装着した無線通信機等に最適な電源接続構造である。
しかも小型化にでき車載用無線通信機などに適してい
る。

（ヘ）考案の効果この考案に係る電源接続構造は前述のように、ユニッ
ト交換可能に構成した複数のユニットの電源供給を１本
の電源ケーブルで供給することができるので、複数ユニ
ットの電源ケーブルによる配線の煩雑さが無くなり、ユ
ニット周辺のスペースが少なくて良いという効果があ
る。

また、各ユニットへの電源供給が面積の大きい接続金
具で供給され、一般のコネクタなどで電源接続をしない
ため、大電流による電圧降下やコネクタの接触抵抗によ
る電圧降下などを無くすことができる。

接続金具はプリント基板の端子金具に実装するため生
産性が良く、組立時の取付ネジをフレーム側面の逃穴か
ら取り付けることができ、端子金具や接続金具の折曲部
又は接続金具の長円形又は長円弧形取付穴によて取付け
取外しが容易にでき、ユニット交換などが簡単にできる
という効果がある。

特に、無線通信機に使用されるバンドユニットの装着
は、任意の希望周波数帯のバンドユニットを自在に装着
することができ、また、小型化のバンドユニット装着機
器を実現することができるので、車載用無線通信機とし
ても最適である。

しかも、構造が簡単であって、また、安価に構成する
ことができるため実施も容易であるなどの優れた特長を
有している。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図はこの発明に係る電源接続構造の実施
例を示し、第１図は要部の分解斜視図、第２図は要部の
断面図、第３図（Ａ）は折曲部を設けた端子金具の斜視
図、第３図（Ｂ）は折曲部を設けた接続金具の斜視図、
第４図（Ａ）は長円形の取付穴を設けた接続金具の正面
図、第４図（Ｂ）は長円弧形の取付穴を設けた接続金具
の正面図である。第５図及び第６図は従来例を示し、第５図は変換コネク
タケーブルを用いた時の斜視図、第６図は電源コネクタ
ボックスを用いた時の斜視図である。主な符号の説明 1:第１の電気回路ユニット、2:第２の電気回路ユニッ
ト、3:第３の電気回路ユニット、4:接続金具、6:端子金
具、7:プリント基板、8:電源ケーブル、10a:端子金具の
折曲部、12a:接続金具の長円形取付穴、13a:接続金具の
長円弧形取付穴。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】筺体内に複数の電気回路ユニットを内蔵
し、この電気回路ユニットの電源ラインを接続する電源
接続構造において、電気回路ユニットの電源ラインに取り付けた端子金具
と、各電気回路ユニットの端子金具を接続する取付穴を
設けた接続金具とを備え、電気回路ユニットのフレーム
側面に設けた逃穴を介して上記端子金具と接続金具とを
取付ネジで取付けるよう構成したことを特徴とする電源
接続構造。
【請求項２】上記端子金具と接続金具に折曲部を設けた
ことを特徴とする請求項１記載の電源接続構造。
【請求項３】上記接続金具の取付穴を長円形に構成した
ことを特徴とする請求項１又は２記載の電源接続構造。
【請求項４】上記接続金具の取付穴を長円弧形に構成し
たことを特徴とする請求項１又は２記載の電源接続構
造。